JP3786552B2 - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ、T-BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープなど)(以下、単に「電子部品実装用フィルムキャリアテープ」と言う。)の電気検査を実施する際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープのリードの配線パターンの不良を検知し、電子部品実装用フィルムキャリアテープの所定位置に不良マーキングを施すための電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープ、T-BGAテープおよびASICテープなどを用いた実装方式が採用されており、特に、パーソナルコンピュータなどのように高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業においてその重要性が高まっている。
【0003】
従来より、このような電子部品実装用フィルムキャリアテープ、例えば、TABテープ200は、図5に示したように、幅方向の両側端部に、それぞれ長手方向に連続して複数の移送用のスプロケット孔202、202が並設されており、このスプロケット孔202の間の略中央部分にICなどのデバイスを装着するデバイスホール204が形成されている。そして、デバイスホール204のインナーリード206、アウターリード208からなる配線パターン210が形成されている。
【0004】
ところで、このようなTABテープ200において、TABテープ200の品質を検査することが実施されているが、従来の人による目視検査(透過光検査)に比較して、より効率的にしかも正確な検査が行える方法として、配線パターン210の電気的な断線、短絡、絶縁抵抗などを電気的に検査して、不良品についてパンチングなどにより不良マーキングを施す方法が提案され実施されている(特開平6−174774号公報参照)。
【0005】
このような検査方法では、図5に示したように、TABテープ200には、テストパッド212が形成されており、このテストパッド212に電気検査用接触プローブを当てて、配線パターン210のショート不良を検査するとともに、デバイスホール204のインナーリード206全体にデバイスホールの大きさの導電パッドを当てて、断線検査を実施し、不良品について自動的にパンチングを施している。
【0006】
しかしながら、最近では、TABテープの中でも、図6に示したように、BGA(Ball Grid Array)と呼ばれるアウターリードの代わりにTABテープ300に孔302を開けて、この孔302を介してIC304などをハンダボール306で接続するデバイスホールの設けられていないTABテープ、CSP(Chip Size Package)と呼ばれるICのサイズとTABテープのパッケージのサイズとが同じであり、その接続方法が主にBGAと同じであるTABテープも用いられるようになっている。
【0007】
ところで、このようなBGA、CSPでは、テストパッドが存在せず、しかも全ての配線が電解メッキリードで接続されているので、プローブなどで上記のような電気検査を行うことは不可能である。
そのため、従来のBGA、CSPの検査方法では、人による目視検査によって不良検査を行い、不良マーキングも人の手によるインキ、マジックなどの塗布により実施しているのが現状である。
【0008】
従って、このような検査方法では、人手による不良検査、不良マーキングを実施ししなればならないので、煩雑な作業が必要で、時間もコストもかかり大量生産には不向きであり、また、検査不良の見落としも発生し、品質検査の精度が低下するおそれもある。
このため、従来より、図7に示したような自動的にTABテープの配線パターンの不良を検査して、TABテープの不良箇所に自動的にパンチングによるマーキングを行う検査装置が開発されている。
【0009】
この検査装置100には、リール102に巻装されたTABテープ104を送り出すための送り出し部106と、TABテープ104の不良箇所を検知するための不良検知部108と、不良が検知されたTABテープ104の表面にパンチングによるマーキングを施すマーキング部110と、TABテープ104を巻き取る巻き取り部112が一体的に構成されている。
【0010】
この不良検知部108では、TABテープの電子部品実装部の配線パターンをラインセンサカメラと呼ばれるCCDカメラ114を走査することによって、配線パターンを撮像(取り込む)することによって得られた撮像情報を、予め良品と判断され取り込まれたたTABテープの配線パターンのマスターパターンと比較すること、例えば、A/D変換器でデジタル情報化するとともに、濃淡画像処理し、二値化に変換してエッジデータを得ることによって、配線パターンの不良を自動的に検査し、この不良情報に基づいて、マーキング部110において、TABテープ104の表面にパンチングによるマーキングを施すように構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような機械による自動的な検査装置では、どうしても配線パターンに付着するゴミと配線パターンのショートとの違い、または配線パターンのしみと断線との区別ができないために品質検査の精度が劣ることになる。
このために、図7に示したように、従来では、不良検知部108で撮像(取り込む)された配線パターンとマスターパターンとを、CRT116上で表示して、両者を重ね合わせることによって、検査者が目視で判断して良品、不良品、ゴミを判断(ベリファイ検査)している。
【0012】
この場合、検査者によるベリファイ検査の結果、検査者が検査装置の制御装置にベリファイ検査の結果を入力する(確定信号を入力)まで、検査装置におけるTABテープの搬送は、制御装置によって停止した状態となる。
従って、このような検査装置では、ベリファイ検査の確定信号が入力するまでの停止時間があるので、検査効率が低下し、大量に生産されるTABテープを検査するには、時間とコストがかかってしまうことになる。
【0013】
本発明は、このような現状を考慮して、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンの電気的な断線、短絡などの品質検査を、装置を停止することなく自動的に行えるとともに、この品質検査の結果に基づいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープ上にパンチング、インキング、レーザーマーキングなどの不良マーキングを効率的に自動的に実施できる電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置を提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、電子部品実装用フィルムキャリアテープの種類に応じて、パンチング、インキング、レーザーマーキングなどの不良マーキングを選択的に実施できる電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、検査者一人で、複数台の検査装置を集中的に監視することが可能で、電子部品実装用フィルムキャリアテープの電気的な断線、短絡などの品質検査を自動的に行えるとともに、この品質検査の結果に基づいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープ上にパンチング、インキング、レーザーマーキングなどの不良マーキングを自動的に実施できる電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置は、
電子部品実装用フィルムキャリアテープのリードの配線パターンの不良を検知するための不良パターン検知装置と、
前記不良パターン検知装置の検知結果に基づいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの不良部分にマーキングを施すマーキング装置とを備え、
前記不良パターン検知装置において不良が検知された際に、その不良検知結果を、マーキング装置に送り、マーキング装置の制御装置の記憶部内に一時記憶し、
不良が検知された場合に、不良と判断された配線パターンと、正常なマスターパターンとの画像処理情報が、表示装置上で画像が位置あわせされ重ね合わされるように制御され、
前記表示装置上で位置あわせされ重ね合わされた画像によって、不良品であるか、ゴミ、シミなどのダストであるかを判断するベリファイ検査の結果、入力された良品(OK)、不良品(NG)、ダスト(DUST)の確定信号を記憶部内に一時記憶するように制御する不良パターン検知装置の制御装置と、
前記不良パターン検知装置の制御装置からマーキング装置の制御装置へ確定信号が発生するまで、マーキング装置での電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送をマーキング装置の直前で一時停止するように制御する制御装置を備えることを特徴とする。
【0016】
このように構成することによって、不良パターン検知装置において不良が検知された際に、その不良検知結果(その検知結果に対する確定結果)をマーキング装置の制御装置の記憶部内に一時記憶され、この不良パターン検知装置からのベリファイ検査による確定信号が発生するまで、マーキング装置での電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送をマーキング装置の直前で一時停止するので、不良パターン検知装置において電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送を停止することなく、不良パターンの検知をひきつづき続行することができるので、検査時間が短縮され、検査効率が向上する。
【0017】
また、このようにマーキングするまで、所定の時間があるので、常に検査装置を監視する必要がなく、この所定時間の間に別の検査装置を監視することができるので、一人の検査者で複数台の検査装置を管理することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置は、前記不良パターン検知装置と前記マーキング装置とが、別々に分離されており相互に組み合わせ可能に構成されていることを特徴とする。
【0018】
このように構成することによって、不良パターン検知装置とマーキング装置とが、別々に分離されているので、不良パターン検知装置に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープの種類、仕様に応じて、パンチング、インキング、レーザーマーキングなどの各種不良マーキング装置を選択的に選んで接続するだけで、各種の不良マーキングを実施できるので、仕様の変更が短時間に行える。
【0019】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置は、複数台の不良パターン検知装置の不良検知結果を選択的に表示する表示装置を備え、該表示装置の表示によってベリファイ検査を行って、その検査結果を、表示装置の記憶部内に一時記憶するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、複数台の不良パターン検知装置の不良検知結果を表示装置に選択的に表示して、ベリファイ検査を実施して、その検査結果を(表示装置の表示結果に対する確定結果を)、各不良パターン検知装置の記憶部内に一時記憶するので、検査者(オペレータ)一人で、一つの表示装置で、複数台の検査装置を管理することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置の正面図である。
図1に示したように、10は全体で本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置を示している。
【0021】
電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置10は、図1に示したように、送り出し装置20と、不良パターン検知装置30と、マーキング装置40と、巻き取り装置50とを備えている。
送り出し装置20には、例えば、CSP、BGAのようなタイプの電子部品実装用フィルムキャリアテープ(以下、単に「TABテープと言う」)であって、その製造工程が終了したTABテープTが、スペーサSを介して巻装されたリールRが、送り出し駆動軸22に装着されている。そして、図示しない駆動モータの駆動により、送り出し駆動軸22が回転して、TABテープTがリールRからスペーサSとともに繰り出されて、案内ローラ21を介して、不良パターン検知装置30へと供給されるようになっている。
【0022】
なお、送り出し装置20には、図1に示したように、上下方向に3個の位置センサー28が設けられており、下方の位置センサーによって、TABテープTの弛み部分の下端T’が検知された際には、送り出し装置20の駆動モータの駆動を停止して、TABテープが弛みすぎて床に接触して損傷するのを防止するようになっている。また、上方の位置センサーによって、TABテープTの弛み部分の下端T’が検知された際には、送り出し装置20の駆動モータの駆動を開始して一定のTABテープの弛みを維持するようになっている。
【0023】
この不良パターン検知装置30に供給されたTABテープTは、案内ローラ31を介して、不良パターン検知装置30内に配設されたバックテンションギア32とドライブギア34の間を通過する際に、ドライブギア34の駆動が一時停止されて、TABテープの送給が停止されるとともに、TABテープのスプロケット孔に係合するバックテンションギア32の逆転によって、TABテープが正確に所定の位置に位置決めされる。
【0024】
この状態で、不良パターン検知装置30内のTABテープTの下方に配置された反射光照射装置36から投射された反射光が、TABテープTに照射される。そして、TABテープTに反射した反射光が、不良パターン検知装置30内のTABテープTの下方に配置されたラインセンサーと呼ばれるCCDカメラ38によって受光されるようになっている。なお、本実施例では、反射光を利用したパターン検査について述べたが、本発明は、何らこれに限定されるものではなく、例えば、透過光を用いたパターン検査にも用いることができる。
【0025】
そして、不良パターン検知装置30で不良と判断した場合には、不良部分の位置、すなわち、不良部分のTABテープの長手方向の位置、幅方向の位置が、別途インキング、パンチングなどによってTABテープに不良マークを施すマーキング装置40の制御装置70へ出力されるようになっている。
このように、不良パターン検知装置30によって、配線パターンの不良が検査されたTABテープTは、続いて、案内ローラ33、41を介して、マーキング装置40に供給されるようになっている。
【0026】
そして、マーキング装置40に供給されたTABテープTは、図1に示したように、案内ローラ41から案内ローラ42を通過する間に、不良パターン検知装置30で検知された不良箇所の検知情報に基づいて、不良箇所(TABテープの表面または裏面に)にインキ、パンチングなどによるマーキングが施されるようになっている。
【0027】
このように、マーキング装置40によって、TABテープTの表面または裏面の不良箇所の所定位置に、マーキングが施された後、TABテープTは、案内ローラ42を通過して、次の巻き取り装置50に供給される。
図1に示したように、巻き取り装置50に供給されたTABテープTは、巻き取り駆動軸52に装着されたリールRに、案内ローラ53を介して、図示しない駆動モータの駆動により巻き取り軸52が回転することにより、TABテープTが巻き取られる。
【0028】
この際、送り出し装置20のリールRから繰り出されたスペーサSが、案内ローラ57、56及びダンサーローラ59を介して、巻き取り装置50のリールRに供給されTABテープの間に介装され、TABテープ同士が接触してインキが別の部分に付着したり、TABテープが損傷しないように保護するようになっている。
【0029】
なお、巻き取り装置50には、図1に示したように、送り出し装置20と同様に、上下方向に3個の位置センサー51が設けられており、下方の位置センサーによって、TABテープTの弛み部分の下端T'が検知された際には、巻き取り装置50の駆動モータの駆動を開始して、TABテープが弛みすぎて床に接触して損傷するのを防止するようになっている。また、上方の位置センサーによって、TABテープTの弛み部分の下端T'が検知された際には、巻き取り装置50の駆動モータの駆動を停止して一定のTABテープの弛みを維持するようになっている。
【0030】
ところで、上記不良パターン検知装置30では、図2に示したように、CCDカメラ38によって認識されたリードの配線パターン情報が、制御装置60に入力されるようになっている。この制御装置60内では、入力された情報が、RAMなどの記憶部62内に記憶されるとともに、記憶部62内に予め入力された正常な配線パターン(マスターパターン)と、比較演算部64において比較される。比較演算部64において、不良と判断された場合、その結果が、CRTなどの表示装置66に出力される。
【0031】
すなわち、比較演算部64において、不良と判断された場合には、RAMなどの記憶部62内から不良と判断された配線パターンと、正常なマスターパターンとの情報が、画像処理回路61によってパターンマッチングの方法によって画像処理が行われ、CRTなどの表示装置66に出力され、表示装置66上で画像が位置あわせされ重ね合わされるようになっている。
【0032】
なお、このCCDカメラ38によって撮像した(取り込んだ)配線パターンの情報は、例えば、特開平6−27312号公報、特開平7−110863号公報のようにA/D変換器でデジタル情報化するとともに、濃淡画像処理して二値化に変換してエッジデータを得、これと予め記憶された良品のマスターパターンのエッジデータ(二値化情報)と比較することなどによって、配線パターンの不良を検査するようになっている。
【0033】
そして、このようにCRTなどの表示装置66上に表示され、重ね合わされた不良と判断された配線パターンの画像と、正常なマスターパターンの画像とを検査者が目視によって、不良品であるか、ゴミ、シミなどのダストであるかを判断(ベリファイ検査)して、良品(OK)、不良品(NG)、ダスト(DUST)の確定信号を不良パターン検知装置30の制御装置60内にキーボードなどの入力装置63を介して入力して、これを不良パターン検知装置30の制御装置60内のバッファーなどの記憶部68内に一時記憶するようになっている。
【0034】
すなわち、この場合、CRTなどの表示装置66に表示される不良画像は、TABテープのピース(電子部品実装部)の搬送されてくる順番通りには必ずしも表示されないようになっている。従って、マーキング装置へは、ピースの順番通りに確定信号が出力される必要が有るので、ピースの順番通り確定信号が出るまで、不良パターン検知装置30の制御装置60内のバッファーなどの記憶部68内に一時記憶するようになっている。
【0035】
そして、記憶部68内に一時記憶された良品(OK)、ダスト(DUST)、または不良品(NG)の確定信号と、これに対応した不良箇所のTABテープTの長手方向の位置、幅方向の位置の情報が、ピースの順番通りマーキング装置40の制御装置70内に出力され、TABテープTの不良箇所がある場合には、不良箇所がマーキング装置40のマーキング位置に搬送された際に、不良箇所にインキ、パンチングなどによるマーキングが施されるようになっている。
【0036】
すなわち、不良パターン検知装置30の記憶部68から、マーキング装置40の制御装置70へ確定信号として、そのピースが、OK/NGか(DUSTは、良品として出力される)と位置情報(何番目の何列目か)が、出力され、マーキング装置40の制御装置70の記憶部内に一時記憶されるようになっている。
この際、マーキング装置40が、一時停止するか/しないかは、そのピースが、マーキング装置40のマーキング位置まで搬送されているか/いないかにより決定されるようになっている。
【0037】
すなわち、そのピースがマーキング位置に搬送される前に、不良パターン検知装置30の記憶部68から、マーキング装置40の制御装置70へ確定信号が出力されていない場合には、そのピースをOK品かNG品か判断出来ないので、マーキング位置直前で、一時停止するようになっている。そして、この状態で、不良パターン検知装置30の記憶部68から、マーキング装置40の制御装置70へ確定信号を受信すれば、その結果を基にマーキングし、再び搬送が開始されるようになっている。
【0038】
なお、マーキング40の制御装置70の記憶部内では、マーキング装置40の制御装置70へ送信された位置情報を一時記憶し、その製品が、マーキングするまで位置情報を保持しており、マーキングした時点で、その情報をクリア(消去)する様になっている。
従って、このように構成することによって所定の余裕時間が維持されることになる。すなわち、不良パターン検知装置30で、不良検出した情報を不良パターン検知装置30で保持し、その不良検知された製品が、マーキング装置40のマーキング位置に搬送されるまでにOK/NG/DUSTの確定信号を出すまで余裕時間がもてることになる。
【0039】
すなわち、この所定の余裕時間は、不良パターン検知装置ーマーキング装置間隔と、歩留まりにより左右されるので、この所定時間は、不良パターン検知装置30とマーキング装置40までの距離によって、適宜設定できるものであるが、各所の設置スペースにより決定されれば良い。実施例では、TABテープの搬送速度を考慮すれば、2〜3分、TABテープTの滞留長さに換算して、2〜3mとしている。
【0040】
このように不良パターン検知装置30において不良が検知された際に、その不良検知結果(その検知結果に対する確定結果)をマーキング40の制御装置70の記憶部内に一時記憶され、不良パターン検知装置30からのベリファイ検査による確定信号が発生するまで、マーキング装置40の直前でTABテープTの搬送を一時停止するので、不良パターン検知装置30においてTABテープの搬送を停止することなく、不良パターンの検知をひきつづき続行することができるので、検査時間が短縮され、検査効率が向上する。
【0041】
図3は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置の別の実施例の概略図である。
この実施例では、図3に示したように、不良パターン検知装置30の制御装置60に記憶された、TABテープの種類、仕様に応じて、その情報を、パンチング装置30a、インクマーキング装置30b、レーザーマーキング装置30cなどの各種不良マーキング装置の制御装置70に入力することによって、TABテープの種類、仕様に応じて、マーキング装置を変更することができる。これによって、TABテープの種類、仕様に応じて、パンチング、インキング、レーザーマーキングなどの各種不良マーキング装置を選択的に選んで接続するだけで、各種の不良マーキングを実施できるので、仕様の変更が短時間に行え、その汎用性が飛躍的に拡大する。
【0042】
図4は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置の別の実施例の概略図である。
この実施例では、図1に示したような構成の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置10が、複数台、本実施例では、3台の検査装置10a〜10cが設けられており、これらの不良パターン検知装置30a〜30cの制御装置60a〜60cに、共通のCRTなどの表示装置80が接続されている。
【0043】
この表示装置80は、複数台の不良パターン検知装置30a〜30cの検知結果を選択的に表示するように制御装置90で制御されるようになっており、複数台の不良パターン検知装置30a〜30cの検知結果を表示装置に選択的に表示するように構成されている。これによって、検査者は表示装置を目視することによって、ベリファイ検査を実施して、表示装置の表示結果に対する確定結果を、キーボードなどの入力装置92を介して、各不良パターン検知装置30a〜30cの確定信号を各検査装置10a〜10cに接続されているマーキング装置へ出力されるようになっている。
【0044】
以下の各検査装置10a〜10c内での作動は、上記の図1の実施例と同様に、良品(OK)、ダスト(DUST)、または不良品(NG)の確定信号と、これに対応した不良箇所のTABテープTの長手方向の位置、幅方向の位置の情報が、マーキング装置40a〜40cに、マーキング装置40の制御装置70内に入力されTABテープTの不良箇所がある場合には、不良箇所がマーキング装置40のマーキング位置に搬送された際に、不良箇所にインキ、パンチングなどによるマーキングが施されるようになっている。
【0045】
このように構成することによって、検査者一人で、一つの表示装置で、複数台の検査装置を管理することができる。
なお、上記実施例では、3台の検査装置10a〜10cが設けられ、検査者一人で、一つの表示装置で、3台の検査装置を監視するようにしたが、TABテープの搬送速度、製品の歩留まりにより、この数は例えば、6台にするなど適宜変更可能である。
【0046】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、不良パターン検知装置において不良が検知された際に、その不良検知結果(その検知結果に対する確定結果)をマーキング装置の制御装置の記憶部内に一時記憶され、不良パターン検知装置からのベリファイ検査による確定信号が発生するまで、マーキング装置での電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送をマーキング装置の直前で一時停止するので、不良パターン検知装置において電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送を停止することなく、不良パターンの検知をひきつづき続行することができるので、検査時間が短縮され、検査効率が向上する。
【0048】
また、このように確定信号が発せられるまで、所定の時間があるので、常に検査装置を監視する必要がなく、この所定時間の間に別の検査装置を監視することができるので、一人の検査者で複数台の検査装置を管理することができる。
また、本発明によれば、不良パターン検知装置とマーキング装置とが、別々に分離されているので、不良パターン検知装置に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープの種類、仕様に応じて、パンチング、インキング、レーザーマーキングなどの各種不良マーキング装置を選択的に選んで接続するだけで、各種の不良マーキングを実施できるので、仕様の変更が短時間に行える。
【0049】
さらに、本発明によれば、複数台の不良パターン検知装置の不良検知結果を表示装置に選択的に表示して、ベリファイ検査を実施して、その検査結果を(表示装置の表示結果に対する確定結果を)、各不良パターン検知装置の記憶部内に一時記憶するので、検査者(オペレータ)一人で、一つの表示装置で、複数台の検査装置を管理することができるなどの幾多の作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置の正面図である。
【図2】図2は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置の概略構成図である。
【図3】図3は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置の別の実施例の概略図である。
【図4】図4は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置の別の実施例の概略図である。
【図5】図5は、従来のTABテープの概略図である。
【図6】図6は、従来のBGAタイプのTABテープの部分拡大断面図である。
【図7】図7は、従来の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置の概略図である。
【符号の説明】
10 検査装置
10a 〜10c検査装置
20 送り出し装置
21 案内ローラ
22 駆動軸
28 位置センサー
30 不良パターン検知装置
30a 〜30c 不良パターン検知装置
31 案内ローラ
32 バックテンションギア
33 案内ローラ
34 ドライブギア
36 反射光照射装置
38 CCDカメラ
40 マーキング装置
40a 〜40c マーキング装置
41 案内ローラ
42 案内ローラ
50 巻き取り装置
51 位置センサー
52 駆動軸
53 案内ローラ
57 案内ローラ
59 ダンサーローラ
60 制御装置
60a 〜60c 制御装置
62 記憶部
64 比較演算部
66 表示装置
68 記憶部
68a 〜68c 記憶部
70 制御装置
80 表示装置
90 制御装置
R リール
S スペーサ
T テープ

Claims (3)

  1. 電子部品実装用フィルムキャリアテープのリードの配線パターンの不良を検知するための不良パターン検知装置と、
    前記不良パターン検知装置の検知結果に基づいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの不良部分にマーキングを施すマーキング装置とを備え、
    前記不良パターン検知装置において不良が検知された際に、その不良検知結果を、マーキング装置に送り、マーキング装置の制御装置の記憶部内に一時記憶し、
    不良が検知された場合に、不良と判断された配線パターンと、正常なマスターパターンとの画像処理情報が、表示装置上で画像が位置あわせされ重ね合わされるように制御され、
    前記表示装置上で位置あわせされ重ね合わされた画像によって、不良品であるか、ゴミ、シミなどのダストであるかを判断するベリファイ検査の結果、入力された良品(OK)、不良品(NG)、ダスト(DUST)の確定信号を記憶部内に一時記憶するように制御する不良パターン検知装置の制御装置と、
    前記不良パターン検知装置の制御装置からマーキング装置の制御装置へ確定信号が発生するまで、マーキング装置での電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送をマーキング装置の直前で一時停止するように制御する制御装置を備えることを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置。
  2. 前記不良パターン検知装置と前記マーキング装置とが、別々に分離されており相互に組み合わせ可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置。
  3. 複数台の不良パターン検知装置の不良検知結果を選択的に表示する表示装置を備え、該表示装置の表示によってベリファイ検査を行って、その検査結果を、表示装置の記憶部内に一時記憶するように構成されていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置。
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