JP3786253B2 - オートテンショナの取付構造 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の補機が統合的に纏めて設けられる補機ユニットブロックを備える内燃機関におけるオートテンショナの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
補機ユニットブロックを備える内燃機関に関しては、同じ出願人に係る先の出願(特願2000−255393号)がある。
同出願に係る内燃機関01を図14に図示する。
【0003】
内燃機関01は、6気筒Vバンク型の4サイクル内燃機関であり、クランク軸02を左右水平方向に指向させてフロント側の3気筒が前傾し、リヤ側の3気筒が後傾してV型を形成している。
【0004】
シリンダブロック03自体が3気筒ごと並んだフロント側シリンダ03Fとリヤ側シリンダ03Rが前後V型に形成されており、該フロント側シリンダ03Fとリヤ側シリンダ03Rにそれぞれシリンダヘッド04F,04R及びシリンダヘッドカバー05F,05Rが順次重ね合わされて一体に締結されている。
【0005】
シリンダブロック03の右側面には動弁系にクランク軸から動力を伝達するタイミングチェーンが配設され、チェーンカバー06が被せられる。
したがってチェーンカバー06を避けて機関本体であるシリンダブロック03の前面右側に補機ユニットブロックを介してコンプレッサやACジェネレータ等の補機類が取り付けられる。
【0006】
クランク軸02の端部に嵌着されたドライブプーリ02a、前後のシリンダヘッドカバー05F,05R間に配置されたパワーステアリング用油圧ポンプの回転軸07に嵌着されたドリブンプーリ07a、前記補機類を駆動するドリブンプーリ等に、1本の無端ベルト08が掛け渡されている。
この補機ベルト08に適当なテンションを加えるオートテンショナ09はシリンダブロック03に取り付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このオートテンショナ09もチェーンカバー06を避けてチェーンカバー06の前方に設けられており、そのためシリンダブロック03の右側壁の一部が前方に突出してオートテンショナ09を取り付ける取付座が特別に形成されている。
【0008】
したがって補機ユニットブロックもこの取付座を避けて形成しなければならず形状が規制され設計の自由度が制限される。
オートテンショナ09は、補機ユニットブロックに取り付けられる補機類とともにユニット化されないので、組付け作業が面倒となる。
【0009】
本発明は、斯かる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、機関本体に特別に取付座を突出形成する必要がなく補機ユニットブロックの設計の自由度が大きく、補機類とともに組付け作業が容易となるオートテンショナの取付構造を供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、機関本体に着脱自在に装着される補機ユニットブロックに補機類が設けられる内燃機関において、前記補機ユニットブロックの機関本体に装着される当接締付け面と同補機ユニットブロックに一体に形成された筒状のオイルフィルタケースとの間に形成される同補機ユニットブロックの取付座に、オートテンショナが取り付けられるオートテンショナの取付構造とした。
【0011】
オートテンショナが補機ユニットブロックに取り付けられるので、機関本体に特別に取付座を突出形成する必要がなく、そのため補機ユニットブロックの設計の自由度が大きい。
オートテンショナは、補機ユニットブロックに取り付けられる他の補機類とともにユニット化されるので、組付け作業が容易となる。
【0013】
オートテンショナは、機関本体と他の補機との間のスペースを利用して取り付けられることになるので、スペース効率がよくコンパクト化を図ることができる。
またオートテンショナの取付座によって、同部分の剛性を高め他の補機の剛性又は取付け剛性を向上させることができる。
【0015】
補機ユニットブロックに筒状のオイルフィルタケースが一体に形成されているので、オートテンショナの取付け剛性を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図13に基づき説明する。
図1および図2に図示されるように、内燃機関1は、頭上カム軸型水冷式直列4気筒4ストロークサイクル内燃機関であり、該内燃機関1は、そのクランク軸8の軸方向が自動車の車巾方向に指向した状態で、自動車に搭載され、該内燃機関1の車体右側(図2では左側)に補機の駆動系が配置されている。
【0017】
また、内燃機関1の機関本体2は、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、ヘッドカバー5、ロアブロック6、およびオイルパン7でもって構成され、シリンダブロック3の上端にシリンダブロック3およびシリンダヘッド4が順次重ねられて一体に結合されるとともに、シリンダブロック3の下端にロアブロック6が一体に結合され、該ロアブロック6の下端にオイルパン7が一体に結合され、シリンダブロック3とロアブロック6との合せ面上にクランク軸8が図示されない主軸受を介して回転自在に支持されている。
【0018】
さらに、シリンダブロック3には、前記クランク軸8方向すなわち車巾方向に4個の図示されないシリンダボアが形成され、該シリンダボアにピストン(図示されず)が摺動自在に嵌装され、該ピストンと前記クランク軸8とは図示されないコンロッドでもって連結されており、ピストンの往復昇降でもってクランク軸8が回転駆動されるようになっている。
【0019】
さらにまた、内燃機関1を車体前方から見た図2に図示されるように、シリンダブロック3の前面(図1では右側)には、吸気マニホールド等からなる吸気装置9が配置され、シリンダブロック3の後面(図1で左側)には、排気マニホールド等からなる排気装置10が配置されている。なお、明細書中の前後左右は、自動車の前後左右を意味している。
【0020】
そして、前記吸気装置9の吸気弁(図示されず)および排気装置10の排気弁(図示されず)を開閉駆動するカム軸(図示されず)は、クランク軸8と平行な方向に指向してシリンダヘッド4に回転自在に枢支され、前記カム軸の右端(図1では手前側、図2では左側)に嵌着された図示されないドリブンスプロケットと、前記クランク軸8の右側に設けられたドライブスプロケットとに図示されないタイミングチェーンが架渡され、これらは機関本体2に着脱自在に取付けられるタイミングチェーンカバー11によって密閉されており、前記吸気弁および排気弁は、クランク軸8の回転に伴なって回転駆動されるカム軸によって通常の4ストロークサイクル内燃機関と同様に開閉駆動されるようになっている。
【0021】
また、シリンダヘッド4の右側前方(図1で手前側右側、図2で手前側左側)に位置して補機の1種である油圧式パワーステアリング用油圧ポンプ12がブラケット13を介してシリンダヘッド4に一体に装着され、ロアブロック6の右側前方のブラケット15に補機の1種である空調用コンプレッサ14が装着され、これら油圧式パワーステアリング用油圧ポンプ12、空調用コンプレッサ14の回転軸にそれぞれドリブンプーリ16、ドリブンプーリ17が嵌着され、前記クランク軸8の右端にドライブプーリ18が嵌着されている。
【0022】
さらに、油圧式パワーステアリング用油圧ポンプ12と空調用コンプレッサ14との中間に位置して、補機ユニットブロック20が後で詳細に説明されるように、シリンダブロック3に着脱自在に一体に装着され、該補機ユニットブロック20は、アルミニウム合金製で、冷却水ポンプ21のポンプハウジング22とオイルフィルター24の筒状フィルターケース25とよりなり、両ポンプハウジング22および筒状フィルターケース25はダイキャスト等により一体鋳造されている。
【0023】
さらにまた、補機ユニットブロック20には、前記オイルフィルター24で濾過された潤滑油を冷却するためのオイルクーラ27が着脱自在に装着されるとともに、該補機ユニットブロック20にサーモスタット28とオートテンショナ29とがそれぞれ着脱自在に装着されており、前記サーモスタット28は、冷却水温が所定水温以下の暖機運転時には、機関本体2より排出された冷却水をバイパス通路およびバイパス管75(図2参照)を介して機関本体2に還流させ、冷却水温が所定水温以上の暖機完了運転時には、機関本体2より排出された冷却水を図示されないラジエータやオイルクーラ27の冷却水通路を介して機関本体2に還流させるようになっている。
【0024】
また、前記補機ユニットブロック20のポンプハウジング22に対向する筒状フィルターケース25の外側面には、上方支持腕30が一体に突設されるとともに、補機ユニットブロック20の筒状フィルターケース25に対向するポンプハウジング22の外側面に、左右1対の下方支持腕31が一体に突設されており、該上方支持腕30、下方支持腕31に交流発電機32のブラケット33、ブラケット34が当てがわれた状態でこれら上方支持腕30、ブラケット33と、下方支持腕31、ブラケット34とをそれぞれ貫通するボルト35、ボルト36でもって交流発電機32は補機ユニットブロック20に着脱自在に装着されるようになっている。
【0025】
さらに、前記冷却水ポンプ21のポンプボディー23に回転自在に枢支された図示されないインペラと一体の回転軸にドリブンプーリ37が一体に嵌着されるとともに、交流発電機32の回転軸にドリブンプーリ38が一体に嵌着され、オートテンショナ29にアイドラプーリ39が設けられ、前記クランク軸8と一体のドライブプーリ18と、ドリブンプーリ17、ドリブンプーリ37、ドリブンプーリ38、ドリブンプーリ16、アイドラプーリ39とに無端ベルト40が架渡されており、クランク軸8が回転すると、油圧式パワーステアリング用油圧ポンプ12、空調用コンプレッサ14、、冷却水ポンプ21、交流発電機32が一斉に回転駆動されるようになっている。
【0026】
次に、前記補機ユニットブロック20の具体的構造をさらに詳細に説明する。
【0027】
図3は、補機ユニットブロック20から冷却水ポンプ21のポンプボディー23と、オイルフィルター24のフィルターエレメント26およびフィルターキャップ41と、オイルクーラ27と、サーモスタット28と、オートテンショナ29と、交流発電機32とを取外した分解斜視図で図4は補機ユニットブロック20の要部を図示した概略斜視図であり、冷却水ポンプ21の回転軸方向は、車巾方向に指向したクランク軸8の軸方向と平行しており、シリンダブロック3に対する補機ユニットブロック20の当接締付け部42の下方(図3、図7参照)に冷却水ポンプ21のポンプハウジング22が配置され、該当接締付け部42より斜前上方に指向してオイルフィルター24の筒状フィルターケース25が一体に形成され、図5に図示されるように、該ポンプハウジング22側の左右一対の下方支持腕31を相互に結合する連結リブ99と筒状フィルターケース25とは補強リブ44で一体に連結されている。
【0028】
また、補機ユニットブロック20の右側に位置した冷却水ポンプ21のポンプハウジング22には(図3で左側)、ポンプボディー23との間で冷却水吐出通路45を構成するための当接締付け壁部46が形成され、しかも補機ユニットブロック20の左側に位置してオイルクーラ27に対するオイルクーラ当接締付け壁部48(図4、図8参照)が形成されるとともに、該オイルクーラ当接締付け壁部48の下方に位置してサーモスタット28に対するサーモスタット当接締付け壁部50が形成され、図8に図示されるように、オイルクーラ当接締付け壁部48とサーモスタット当接締付け壁部50とを結合する補強リブ52が一体に形成されており、これら当接締付け壁部46、オイルクーラ当接締付け壁部48、サーモスタット当接締付け壁部50および補強リブ52でもって冷却水ポンプ21のポンプハウジング22とオイルフィルター24の筒状フィルターケース25とが強固に結合されている。
【0029】
さらに、図6に図示されるように、シリンダブロック3に対する補機ユニットブロック20の当接締付け部42の端面に形成された当接締付け面43には、前記冷却水吐出通路45に連通する冷却水吐出口53が形成されるとともに、ロアブロック6とオイルパン7とで密閉された図示されないクランク室内のオイルポンプ(図示されず)のオイルの吐出通路に連通するオイル流入口54が、冷却水吐出口53の下方に位置して形成され、該オイル流入口54は、図12に図示されるように、補機ユニットブロック20内に形成されたオイル流入通路55を介して筒状フィルターケース25内の筒状空間56に連通されている。なおオイル流入通路55は図5に図示されるように、筒状フィルターケース25内の筒状空間56の中心よりも右側(図5では左側)に位置している。
【0030】
さらにまた、図5に図示されるように、補機ユニットブロック20内では、オイル流入通路55と平行かつオイル流入通路55より左側(図5では右側)で筒状空間56の中心に位置してオイル流出通路57が形成され、図9および図10に図示されるように、該オイル流出通路57は直角に分岐したオイル連通路58を介して図8に図示のオイル流出口59に連通されており、前記オイルポンプから吐出されたオイルは、オイル流入口54からオイル流入通路55を介して筒状空間56に流入し、フィルターエレメント26にて濾過されて、該フィルターエレメント26内のオイル導入孔60(図3参照)からオイル流出通路57、オイル連通路58(図9、図10参照)を介してオイル流出口59(図5、図8参照)に導かれるようになっている。
【0031】
しかも、オイルクーラ27内にて、冷却水により冷却されたオイルは、オイルクーラ当接締付け面49のオイル流入口61に導かれ、該オイル流入口61は、図4、図11に図示されるようにオイル連通通路62およびオイル流入通路63を介してシリンダブロック3のオイルギャラリー65に供給されるようになっている。
【0032】
そして、オイル流出通路57の下部延長部57aは、図9に図示されるように、シリンダブロック3の連通路66を介してクランク室67に連通されており、フィルターエレメント26が筒状フィルターケース25内に装着された場合には、オイル流出通路57と下部延長部57aとは、フィルターエレメント26の下部突片26aでもって遮断され、フィルターエレメント26が筒状フィルターケース25内から取出された場合には、オイル流出通路57と下部延長部57aとは連通されて、筒状フィルターケース25内のオイルはクランク室67内に排出されてオイルパン7上に溜まるようになっている。
【0033】
また、冷却水ポンプ21の冷却水吐出通路45は、前述したようにシリンダブロック3への当接締付け面43にて冷却水吐出口53に連通されるとともに、図6、図11に図示されるように冷却水連通路68を介してオイルクーラ当接締付け壁部48のオイルクーラ当接締付け面49にてオイルクーラ27への冷却水出口69に連通され、オイルクーラ27にてオイルと熱交換した冷却水を受入れる冷却水受入口70は、冷却水連通路71とこれと直交する冷却水連通路72とを介して冷却水吸入通路73に連通され、該冷却水吸入通路73の一端は冷却水ポンプ21の吸入口に接続されるとともに該冷却水吸入通路73の他端はサーモスタット28のサーモスタット開口74に接続されている。
【0034】
さらに、サーモスタット28には、シリンダブロック3およびシリンダヘッド4の冷却水ジャケット(図示されず)を通過した冷却水をそのまま冷却水ポンプ21にもどすバイパス管75(図2参照)が接続されるとともに、図示されたラジエータの冷却水出口に接続されるホース(図示されず)を受入れる接続ジョイン76が設けられている。
【0035】
その次に、シリンダブロック3に対して補機ユニットブロック20が当接締付けられる構造について説明する。
【0036】
シリンダブロック3に補機ユニットブロック20が当接締付けられる当接締付け面43には、図6に図示されるように、オイル口64を挟んで上下に締付けボルト孔77、締付けボルト孔78が設けられるとともに、冷却水吐出口53の斜外側上方に位置した角部に締付けボルト孔79が設けられ、さらに、当接締付け面43より外れて、締付けボルト孔79と略同じ高さで反対側に締付けボルト孔80が設けられ、該締付けボルト孔80と略同じ巾位置で下端近くに締付けボルト孔81が設けられ、該締付けボルト孔81と略同じ高さでオイル流入口54の下方に位置して締付けボルト孔82が設けられており、これら6個の締付けボルト孔77、締付けボルト孔78、締付けボルト孔79、締付けボルト孔80、締付けボルト孔81、締付けボルト孔82をそれぞれ貫通する6本の図示されないボルトがシリンダブロック3のネジ孔に螺合締付けられることにより、補機ユニットブロック20がシリンダブロック3に一体に結合されるようになっている。
【0037】
また、締付けボルト孔80を囲む締付けボス部83から締付けボルト孔77に向って補強リブ86が形成されるとともに、該締付けボス部83から締付けボルト孔79に向って補強リブ87が形成され、締付けボルト孔81を囲む締付けボス部84から締付けボルト孔78に向って補強リブ88が形成されるとともに、該締付けボス部84から締付けボルト孔82を囲む締付けボス部85に向って補強リブ89が形成され、該締付けボス部85からオイル流入口54に向って補強リブ90が形成されている。
【0038】
さらに、オイルクーラ27が設けられている側には、図4、図5、図8に図示されるように、筒状フィルターケース25の左側中央部に筒状フィルターケース25の長手方向に沿った補強リブ91が筒状フィルターケース25からオイルクーラ当接締付け壁部48に向って形成されるとともに、補強リブ91から上方支持腕30に向って補強リブ92が形成され、図4、図8に図示されるようにサーモスタット当接締付け壁部50から下方支持腕31に向って補強リブ93が形成されている。
【0039】
最後にオートテンショナ29のテンショナ当接締付け部94について説明する。
【0040】
図10に図示されるように、オイルフィルター24の筒状フィルターケース25とシリンダブロック3への当接締付け面43との間で補強リブ87の上方に取付座であるテンショナ当接締付け部94が形成されている。
【0041】
テンショナ当接締付け部94は、図3及び図7に示すように右側側面がテンショナ当接締付け面95を形成しており、その中央にネジ孔94aが形成されている。
またテンショナ当接締付け面95の周辺の筒状フィルターケース25に隣接した部分に取付けボス部98がテンショナ当接締付け面95より突出して形成されており、同取付けボス部98の右側端面を当接締付け面としてネジ孔98aが形成されている。
【0042】
図3に図示されるように、テンショナ当接締付け部94に取り付けられるオートテンショナ29は、取付け支持腕101aを突出形成する円筒状固定部101と内蔵されたコイルバネを介して固定部101に対して回動自在な円筒状の回動部102とから構成されるテンショナ本体と、回動部102の一部が径方向に延出した腕部102aの端部に軸支された前記アイドラプーリ39とを備える。
【0043】
斯かるオートテンショナ29は、テンショナ本体の固定部101の端面101bがテンショナ当接締付け部94のテンショナ当接締付け面95に当接され、同時に取付け支持腕101aが取付けボス部98の当接締付け面に当接され、テンショナ本体の中央心部を貫通したボルト103がテンショナ当接締付け面95の中央のネジ孔94aに螺合締結され、取付け支持腕101aを貫通したボルト104が取付けボス部98のネジ孔98aに螺合緊締され、以上2ヵ所でボルト103,104によりオートテンショナ29はテンショナ当接締付け部94に固着される。
【0044】
なおテンショナ当接締付け部94の上端部94bと筒状フィルターケース25の上部とが連結壁94cで連結されているので(図7及び図8参照)、オートテンショナ29とオイルフィルター24の取付け剛性が向上している。
また取付けボス部98と筒状フィルターケース25は、リブ25aで連結されているので(図7参照)、取付け支持腕101aの取付け剛性も向上している。
【0045】
こうして取り付けられたオートテンショナ29のテンショナ本体内のコイルバネはアイドラプーリ39が無端ベルト40に張力を付与する方向(図1において反時計方向)に、同アイドラプーリ39を旋回付勢する。
【0046】
以上のようにオートテンショナ29は補機ユニットブロック20に取り付けられるので、機関本体2に特別に取付座を突出形成する必要がなく、そのため補機ユニットブロック20の設計の自由度が大きい。
オートテンショナ29は、補機ユニットブロック20に取り付けられる他のオイルクーラ27、サーモスタット28および交流発電機32とともにユニット化されるので、組付け作業が容易となる。
【0047】
そしてオートテンショナ29を補機ユニットブロック20の機関本体2側部分に取付けることで、同テンショナ当接締付け部94部分の剛性を高め隣接するオイルフィルター24の筒状フィルターケース25の剛性を向上させることができる。
【0048】
またオートテンショナ29は、機関本体2とオイルフィルター24との間のスペースを利用して取り付けられることになるので、スペース効率がよくコンパクトに配置された内燃機関1全体の小型化を図ることができる。
【0049】
なお補機ユニットブロック20において、オートテンショナ29が取り付けられるテンショナ当接締付け部94の下方に近接してオイルクーラ当接締付け壁部48が形成されて、同オイルクーラ当接締付け壁部48にオイルクーラ27がオートテンショナ29とは反対側の左側から取り付けられるので、互いに近接した取付け部分の剛性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の補機ユニットブロックを備えた内燃機関の右側面図である。
【図2】図1に図示の内燃機関の正面図である。
【図3】図1に図示の補機ユニットブロックの分解斜視図である。
【図4】図3に図示の補機ユニットブロックの概略斜視図である。
【図5】図3に図示の補機ユニットブロックの正面図である。
【図6】図3に図示の補機ユニットブロックの背面図である。
【図7】図3に図示の補機ユニットブロックの右側面図である。
【図8】図3に図示の補機ユニットブロックの左側面図である。
【図9】図5のIX-IX線に沿って裁断された縦断面図である。
【図10】図5のX-X線に沿って裁断された縦断面図である。
【図11】図6のXI-XI線に沿って裁断された縦断面図である。
【図12】図6のXII-XII線に沿って裁断された縦断面図である。
【図13】図8のXIII-XIII線に沿って裁断された縦断面図である。
【図14】先行例に係る内燃機関の側面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…機関本体、3…シリンダブロック、4…シリンダヘッド、5…ヘッドカバー、6…ロアブロック、7…オイルパン、8…クランク軸、9…吸気装置、10…排気装置、11…タイミングチェーンカバー、12…油圧式パワーステアリング用油圧ポンプ、13…ブラケット、14…空調用コンプレッサ、15…ブラケット、16…ドリブンプーリ、17…ドリブンプーリ、18…ドライブプーリ、20…補機ユニットブロック、21…冷却水ポンプ、22…ポンプハウジング、23…ポンプボディー、24…オイルフィルター、25…筒状フィルターケース、26…フィルターエレメント、27…オイルクーラ、28…サーモスタット、29…オートテンショナ、30…上方支持腕、31…下方支持腕、32…交流発電機、33…ブラケット、34…ブラケット、35…ボルト、36…ボルト、37…ドリブンプーリ、38…ドリブンプーリ、39…アイドラプーリ、40…無端ベルト、41…フィルターキャップ、42…当接締付け部、43…当接締付け面、44…補強リブ、45…冷却水吐出通路、46…当接締付け壁部、47…当接締付け面、48…オイルクーラ当接締付け壁部、49…オイルクーラ当接締付け面、50…サーモスタット当接締付け壁部、51…サーモスタット当接締付け面、52…補強リブ、53…冷却水吐出口、54…オイル流入口、55…オイル流入通路、56…筒状空間、57…オイル流出通路、58…オイル連通路、59…オイル流出口、60…オイル導入孔、61…オイル流入口、62…オイル連通通路、63…オイル流入通路、64…オイル口、65…オイルギャラリー、66…連通路、67…クランク室、68…冷却水連通路、69…冷却水出口、70…冷却水受入口、71…冷却水連通路、72…冷却水連通路、73…冷却水吸入通路、74…サーモスタット開口、75…バイパス管、76…接続ジョイン、77,78,79,80,81,82…締付けボルト孔、83,84,85…締付けボス部、86,87,88,89,90,91,92,93…補強リブ、94…テンショナ当接締付け部、95…テンショナ当接締付け面、98…取付けボス部、99…連結リブ。 101…固定部、102…回動部、103,104…ボルト。

Claims (1)

  1. 機関本体に着脱自在に装着される補機ユニットブロックに補機類が設けられる内燃機関において、
    前記補機ユニットブロックの機関本体に装着される当接締付け面と同補機ユニットブロックに一体に形成された筒状のオイルフィルタケースとの間に形成される同補機ユニットブロックの取付座に、オートテンショナが取り付けられることを特徴とするオートテンショナの取付構造。
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