JP3785009B2 - 賦活処理用連続加熱炉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、揮発性物質を含む炭素質材料からなる被処理物を、水蒸気雰囲気中で加熱する賦活処理用連続加熱炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の連続加熱炉として、被処理物を搬送装置により入口パージ室を通して加熱室に搬入し、この加熱室にて水蒸気雰囲気中で500〜1000℃に加熱処理して揮発性物質を蒸散させた後、前記搬送装置により冷却室に移送して冷却し、出口パージ室を通して炉外に搬出するものが知られている。
かかる賦活処理用連続加熱炉においては、炭素質材料に含まれているタールやピッチ等の揮発性物質から揮発成分が炉内に排出されるが、この排出された揮発物質は、炉外に導かれて燃焼廃棄されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の賦活処理用連続加熱炉は、その使用中において前記入口パージ室及び出口パージ室に、窒素ガス等のパージガスを常時供給する必要がある。このため、多量のパージガスを消費し、処理コストが高く付くという問題があった。また、被処理物から揮発した物質を燃焼した際に発生するガスをそのまま大気に放出すると環境負荷となるという問題もあった。
【0004】
上記のような従来の問題点に鑑み、この発明は、パージ室に供給している従来のパージガスを不要にすることができるとともに、揮発した物質の燃焼により発生するガスをパージガスとして循環再利用することにより、環境負荷の低減を図ることができる賦活処理用連続加熱炉を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためのこの発明の賦活処理用連続加熱炉は、揮発性物質を含む炭素質材料からなる被処理物を水蒸気雰囲気中で加熱する加熱室と、この加熱室で加熱した被処理物を冷却する冷却室と、前記加熱室の被処理物の搬入側に設けられた入口パージ室と、前記冷却室の被処理物の搬出側に設けられた出口パージ室と、被処理物を前記入口パージ室、加熱室、冷却室及び出口パージ室に順次搬送する搬送装置とを備える賦活処理用連続加熱炉において、前記被処理物から揮発した物質を加熱室から炉外に回収する回収装置と、回収した揮発物質を燃焼させる燃焼装置と、燃焼装置で発生するガスを入口パージ室及び出口パージ室に供給するガス供給装置とを備え、前記燃焼装置で発生するガスを直接大気に廃棄することなくパージガスとして循環再利用することを特徴とする。
このように構成された賦活処理用連続加熱炉は、加熱室において被処理物から揮発した物質を、前記回収装置によって回収し、この回収した揮発物質を燃焼装置によって燃焼させ、当該燃焼装置で発生するガスを、ガス供給装置によってパージガスとして入口パージ室及び出口パージ室に供給することができ、これにより、前記燃焼装置で発生するガスを直接大気に廃棄することなくパージガスとして循環再利用することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の賦活処理用連続加熱炉の一実施形態を示す模式図である。この連続加熱炉は、揮発性物質を含む被処理物を加熱及び冷却する炉体1と、この炉体1の内部を挿通するネットコンベアからなる搬送装置2と、被処理物から揮発した物質(以下「揮発物質」という)を炉内から炉外に導いて回収する回収装置3と、回収した揮発物質を燃焼させる燃焼装置4と、この揮発物質の燃焼に伴って発生するのガスをパージガスとして燃焼装置4から炉体1に供給するガス供給装置5とにより主要部が構成されている。
【0007】
図2も参照して、前記炉体1は、被処理物を加熱する加熱室11と、この加熱室11で加熱した被処理物を冷却する冷却室12と、前記加熱室11に隣接させて被処理物の搬入側に設けられた入口パージ室13と、前記冷却室12に隣接させて被処理物の搬出側に設けられた出口パージ室14とを備えている。
【0008】
前記加熱室11は、搬送装置2によって入口パージ室13から搬入された被処理物を、水蒸気雰囲気中で500〜1000℃に加熱して賦活処理するものである。この加熱室11の周囲は断熱壁11aによって覆われており、搬送装置2の搬送面を挟んだ上下位置には、多数の噴射ノズルを有する蒸気配管11bが配列されている。また、前記加熱室11の入口パージ室13寄りの天井部には、雰囲気回収口11cが設けられており、加熱室11と入口パージ室13との境界部、及び加熱室11と冷却室12との境界部には、搬送装置2とその上に載置された被処理物の通過を許容した状態で仕切壁11dが設けられている。
【0009】
冷却室12は、加熱室11に続く徐冷域12aと、それに続く二重構造による外部水冷域12bから構成されており、この外部水冷域12bには、搬送空間を包囲した状態で水冷ジャッケト12cが配置されており、この水冷ジャッケト12cに炉外から冷却水を循環供給することにより、加熱室11から搬入された被処理物を冷却できるようになっている。
また、冷却室12と出口パージ室14との境界部には、搬送装置2とその上に載置された被処理物の通過を許容した状態で仕切壁12dが設けられている。
【0010】
入口パージ室13は、加熱室11の雰囲気をシールするためのものであり、その内部には前記燃焼装置4で発生するガスが、ガス供給装置5を介して供給されている。また、入口パージ室13の被処理物の搬入側には、搬送装置2とその上に載置された被処理物の通過を許容する開口13aが設けられており、その天井部には雰囲気回収口13bが設けられている。
出口パージ室14は、冷却室12の雰囲気をシールするためのものであり、その内部には前記燃焼装置4で発生するガスがガス供給装置5を介して供給されている。また、出口パージ室14の被処理物の搬出側には、搬送装置2とその上に載置された被処理物の通過を許容する開口14aが設けられており、その天井部には雰囲気回収口14bが設けられている。
【0011】
搬送装置2は、その搬送面側が前記炉体1を挿通した状態で無端回動するものであり、被処理物を入口パージ室13から出口パージ室14に向かって連続的に搬送する。
回収装置3は、加熱室11、入口パージ室13及び出口パージ室14のそれぞれの雰囲気回収口11c,13b,14bと燃焼装置4の燃焼室41とを配管31によって連通し、この配管31の途中部に、一対のトラップ32,33及び吸気ブロワー34を介在したものである。各トラップ32,33は水冷されており、一方のトラップ32は加熱室11及び入口パージ室13から排出される雰囲気ガス中に含まれるタールや水分を補捉し、他方のトラップ32は出口パージ室14から排出される雰囲気ガス中に含まれるタールや水分を補捉する。
【0012】
燃焼装置4は、前記回収装置3によって燃焼室41に回収された揮発物質を、バーナ42によって燃焼させるものであり、この燃焼に伴って二酸化炭素、窒素及び水蒸気を含むガスが発生し、当該ガスは燃焼室41の天井部に設けた取出し口43を通してガス供給装置5に導かれる。
【0013】
ガス供給装置5は、燃焼装置4の取出し口43と炉体1の各パージ室13,14とを配管51によって連通し、この配管51の途中部に、給気ブロワー52、流量調整弁53,54、及び流量計55,56を介在したものである。
このガス供給装置5は、燃焼装置4から例えば40m3/Hrの流量を吸引し、流量調整弁53,54によって入口パージ室13に10m3/Hr、出口パージ室14に30m3/Hrの流量でパージガスとしてそのまま分配供給する。
【0014】
このように、前記連続加熱炉は、被処理物から排出された揮発物質の燃焼によって生じるガスを、入口パージ室13及び出口パージ室14に還流するので、このガスをパージガスとして再利用することができる。このため、従来供給していたパージガスが不要となり、その分賦活処理コストを削減することができる。また、燃焼装置4で発生するガスを直接大気に廃棄することなく循環再利用するので、環境負荷を低減することもできる。
この発明の連続加熱炉は、前記の実施の形態に限定されるものでなく、例えば、搬送装置2として前記ネットコンベアに代えてローラコンベアやプッシャーを使用すること等、種々の設計変更を施すことができる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、この発明の賦活処理用連続加熱炉によれば、被処理物から揮発した物質を燃焼して得られるガスを、入口パージ室及び出口パージ室に供給して、パージガスとして循環再利用することができるので、パージ室に供給している従来のパージガスが不要となり、その分、賦活処理費コストを低減することができる。また、燃焼装置で発生するガスを直接大気に廃棄することなく循環再利用するので、環境負荷を低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の連続加熱炉の一実施形態を示す模式図である。
【図2】上記連続加熱炉の内部構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 炉体
11 加熱室
12 冷却室
13 入口パージ室
14 出口パージ室
2 搬送装置
3 回収装置
4 燃焼装置
5 ガス供給装置
Claims (1)
- 揮発性物質を含む炭素質材料からなる被処理物を水蒸気雰囲気中で加熱する加熱室と、この加熱室で加熱した被処理物を冷却する冷却室と、前記加熱室の被処理物の搬入側に設けられた入口パージ室と、前記冷却室の被処理物の搬出側に設けられた出口パージ室と、被処理物を前記入口パージ室、加熱室、冷却室及び出口パージ室に順次搬送する搬送装置とを備える賦活処理用連続加熱炉において、
前記被処理物から揮発した物質を加熱室から炉外に回収する回収装置と、
回収した揮発物質を燃焼させる燃焼装置と、
燃焼装置で発生するガスを入口パージ室及び出口パージ室に供給するガス供給装置とを備え、
前記燃焼装置で発生するガスを直接大気に廃棄することなくパージガスとして循環再利用することを特徴とする賦活処理用連続加熱炉。
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JP33723799A JP3785009B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 賦活処理用連続加熱炉 |
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JP33723799A JP3785009B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 賦活処理用連続加熱炉 |
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Family Applications (1)
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- 1999-11-29 JP JP33723799A patent/JP3785009B2/ja not_active Expired - Fee Related
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