JP4393628B2 - 多段式ロータリキルン - Google Patents

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  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理物の乾燥、炭化物の製造、活性炭の製造など多目的に使用でき、しかも、活性炭原料から一貫して連続的に活性炭を製造できるようにした多段式ロータリキルンに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開平6−326440号公報には、回転筒型の乾燥炉で粗炭を乾燥させ、引続き該乾燥炉に同軸状に連結された賦活用ロータリキルン内で粗炭を賦活させる技術が記載されている。又、この公報には、賦活処理中に発生する排ガスをサイクロンに導いて粒子分を処理する技術も記載されている。
【0003】
更に、特開平6−144816号公報には、活性炭を製造するロータリキルンとして外熱式ロータリキルンを用いる技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これら活性炭製造に用いられるロータリキルンは、既に炭化された炭化物などの炭素原料から活性炭を製造する装置であり、例えば籾殻、コーヒー豆殻、椰子の実、おからなどの活性炭原料を乾燥させる手段、乾燥させた活性炭原料を炭化させる手段を別に設ける必要がある。
【0005】
本発明は、活性炭原料を含む処理物の乾燥、炭化物の製造、活性炭の製造など多目的に使用でき、しかも、活性炭原料から一貫して連続的に活性炭を製造できるようにした多段式ロータリキルンを提供することを目的とする。
【0006】
ところで、活性炭原料などの処理物を炭化させる時には、タールや木酢を含む
可燃性の生ガスが発生することが知られている。
【0007】
そこで、本発明においては、この炭化処理に伴って発生する生ガスからタールや木酢を回収できるようにした多段式ロータリキルンや、この炭化処理によって発生する生ガスを回収し、前乾燥用、炭化用及び賦活用のうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段に燃料として供給できるようにした多段式ロータリキルンを提供することも目的に加えられる。
【0008】
ところで、従来の活性炭製造に用いられるロータリキルンで作られた活性炭は賦活処理において用いられる水蒸気によって湿っているので、この後、湿った活性炭を乾燥させるために別途活性炭を乾燥させる手段が必要とされている。
【0009】
本発明は、活性炭原料の前乾燥、炭化、及び賦活の各処理に加えて賦活後の乾燥処理(後乾燥処理)を一貫して連続処理できるようにした多段式ロータリキルンを提供することも目的とする。
【0010】
この場合においても、炭化物の回収、タールの回収、木酢の回収、生ガスの再利用などを図ることができるようにした多段式ロータリキルンを提供することが本発明の目的として加えられる。
【0011】
ところで、汚泥を燃焼処理するためには、汚泥を乾燥させる必要があり、この乾燥処理を行うためにロータリキルンが用いられることがある。この場合、汚泥を炉本体内で加熱して水分を蒸散させることにより乾燥させているのであるが、このためには炉長がかなり長大なロータリキルンが用いられている。
【0012】
そこで、本発明は、汚泥などの多量の水分を含む処理物の乾燥、炭化、賦活にも使用することができ、しかも、炉長の短い多段式ロータリキルンを提供することも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る多段式ロータリキルンは、処理物の乾燥、炭化物の製造、活性炭の製造など多目的に使用でき、しかも、活性炭の製造に関しては活性炭原料から一貫して連続的に活性炭を製造できるようにするために、炭化物を賦活させる賦活用ロータリキルンの前段に処理物を乾燥させる前乾燥用ロータリキルンと、乾燥させた処理物(乾燥処理物)を炭化させる炭化用ロータリキルンとを設けたことを特徴とする多段式ロータリキルン。
【0014】
これにより、処理物を乾燥用ロータリキルンに投入して乾燥させた後、この乾燥用ロータリキルンの出口から回収したり、炭化用ロータリキルンの処理物搬送機能を利用して炭化用ロータリキルンの出口から乾燥した処理物を回収したり、炭化用ロータリキルンを2段目の乾燥用ロータリキルンとして使用し、この炭化用ロータリキルンの出口から回収したり、更に、炭化用ロータリキルン及び賦活用ロータリキルンの乾燥処理物搬送機能を利用して乾燥した処理物を賦活用ロータリキルンの出口まで搬送して回収したり、炭化用ロータリキルンと賦活用ロータリキルンとを2段目、3段目の乾燥用ロータリキルンとして用いて賦活用ロータリキルンの出口から乾燥した処理物を回収したりすることができる。
【0015】
又、乾燥用ロータリキルンで乾燥した処理物を炭化用ロータリキルンで炭化させた後、炭化用ロータリキルンの出口から炭化した処理物、即ち、炭化物を回収したり、賦活用ロータリキルンの処理物搬送機能を利用して炭化物を賦活用ロータリキルンの出口に運び、この賦活用ロータリキルンの出口から回収したり、賦活用ロータリキルンを2段目の炭化用ロータリキルンとして使用し、この賦活用ロータリキルンの出口から炭化物を回収したりすることができる。
【0016】
更に、処理物を乾燥用ロータリキルンに連続的に投入して乾燥させ、炭化用ロータリキルンで炭化させた後、賦活用ロータリキルンで賦活して、処理物から一挙に連続的に活性炭を製造することができる。
【0017】
本発明の賦活用ロータリキルンは、従来の賦活用ロータリキルンと同様に構成してあればよく、例えば緩傾斜軸心回りに回転可能に設けられた炉本体と、炉本体を回転させる駆動手段と、炉本体内に水蒸気を供給する水蒸気供給手段と、炉本体内の炭化物を加熱する加熱手段と、炉本体内を減圧する減圧手段とを備え、前記炭化用ロータリキルンから供給された炭化物を減圧雰囲気中、又は、不活性雰囲気中、若しくは減圧不活性雰囲気中で加熱しながら水蒸気に接触さるせことにより賦活するように構成すればよい。
【0018】
ここで、加熱手段は炉本体内に燃焼炎ないし加熱エアを供給する内熱式のものであってもよく、又、炉本体を外側から加熱し、炉本体からその内部への放射熱や炉本体の内面に接触した炭化物への伝導熱により炉本体内の炭化物を加熱する外熱式のものであってもよく、更に、内熱式加熱手段と外熱式加熱手段を併用してもよいのである。
【0019】
又、一般に、この賦活用ロータリキルンは炭化物を賦活するために炭化物に接触させる水蒸気を供給する水蒸気供給手段を備えているが、この水蒸気供給手段の作動を停止して、炉本体内で乾燥処理や炭化処理を進めることが可能であり、この場合には、賦活用ロータリキルンは第2段目の炭化用ロータリキルン又は炭化用ロータリキルンの後段に設けられる後乾燥用ロータリキルンと同視すればよい。
【0020】
この賦活用ロータリキルンの前段に設けられる前乾燥用ロータリキルンは処理物を乾燥させるように構成してあればよく、例えば水平から少し傾斜した緩傾斜軸心回りに回転可能に設けられた炉本体と、この炉本体を回転させる駆動手段と、炉本体内の処理物を加熱する加熱手段とを備え、必要に応じて、これらに加えて、炉本体内を減圧する減圧手段を備える。
【0021】
前記駆動手段は賦活用ロータリキルンの炉本体を回転させる駆動手段とは別に設けてもよいが、本発明の構成を簡単にするために、賦活用ロータリキルンの炉本体を回転させる駆動手段と、これに前乾燥用ロータリキルンの炉本体を連動させる連動機構とで構成することが推奨される。
【0022】
又、前乾燥用ロータリキルンの加熱手段も、内熱式のものであってもよく、又、外熱式のものであってもよく、更に、内熱式加熱手段と外熱式加熱手段とを併用してもよい。
【0023】
次に、前記賦活用ロータリキルンの前段に設けられる炭化用ロータリキルンは、前乾燥用ロータリキルンから排出される乾燥した処理物を炭化させることができるようにしてあればよく、例えば緩傾斜軸心回りに回転可能に設けられた炉本体と、炉本体を回転させる駆動手段と、炉本体内の処理物を加熱する加熱手段と、炉本体の内圧を減圧する減圧手段とを備え、炉本体内の処理物を減圧下で加熱することにより、酸化(燃焼)させることなく炭化できるように構成される。
【0024】
この炭化用ロータリキルンの駆動手段も、賦活用ロータリキルンの炉本体を回転させる駆動手段や前乾燥用ロータリキルンの炉本体を回転させる駆動手段とは別に設けてもよいが、賦活用ロータリキルンの駆動手段、又は前乾燥用ロータリキルンの駆動手段、若しくは賦活用ロータリキルン及び前乾燥用ロータリキルン兼用の駆動手段など、他のロータリキルンを駆動する駆動手段と、他のロータリキルンを駆動する駆動手段に炭化用ロータリキルンの炉本体を連動させる連動機構とで構成し、多段式ロータリキルン全体としての部品点数を削減すると共に、構成を簡単にすることか推奨される。
【0025】
又、前記炭化用ロータリキルンの加熱手段は内熱式のものであってもよく、又、外熱式のものであってもよく、更に、内熱式加熱手段と外熱式加熱手段とを併用してもよい。
【0026】
更に、この炭化用ロータリキルンの炉本体は前乾燥用ロータリキルンの炉本体に連続させてもよいが、乾燥された処理物を前乾燥用ロータリキルンから回収し易くするために、炭化用ロータリキルンの炉本体と前乾燥用ロータリキルンの炉本体とは分割する方が好ましい。
【0027】
なお、これら炭化用ロータリキルンの炉本体と前乾燥用ロータリキルンの炉本体とを分割する場合には、前乾燥用ロータリキルンにおける乾燥処理に続いて炭化用ロータリキルンおける炭化処理、又は、乾燥処理、若しくは炭化用ロータリキルンによる乾燥処理物の搬送を行うために、前乾燥用ロータリキルンの炉本体の出口から乾燥処理物を受けて炭化用ロータリキルンの炉本体の入口に投入する乾燥処理物投入手段が設けられる。又、乾燥用ロータリキルンの出口から乾燥処理物を回収する場合には、乾燥用ロータリキルンの出口から乾燥処理物を回収する乾燥処理物回収手段が設けられる。
【0028】
前記乾燥処理物投入手段と乾燥処理物回収手段とが設けられる場合には、構成を簡単にすると共に、故障が発生し難くなるようにするために、例えば、前乾燥用ロータリキルンの出口から乾燥処理物を受けて貯留するホッパーと、このホッパーの下端から乾燥処理物を導出する排出路とを前記乾燥処理物投入手段と乾燥処理物回収手段とに共通する部分として設け、前記乾燥処理物投入手段にこの排出路の端末を炭化用ロータリキルンの入口に導く投入通路を、乾燥処理物回収手段にこの排出路の端末を回収容器に導く回収通路をそれぞれ設け、前記排出路の接続方向を投入通路と回収通路とに切り替える方向切替手段を設けることが推奨される。
【0029】
前記炭化用ロータリキルンの炉本体と賦活用ロータリキルンの炉本体とは互いに連続していてもよいのであるが、炭化物を炭化用ロータリキルンから回収し易くするために、これらを分割する方が好ましい。
【0030】
これら炭化用ロータリキルンの炉本体と賦活用ロータリキルンの炉本体とを分割する場合には、炭化用ロータリキルンによる炭化処理、乾燥処理あるいは乾燥処理物の搬送に続いて賦活用ロータリキルンによる賦活処理、炭化処理、乾燥処理、或いは乾燥庶物又は炭化物の搬送を行うために、炭化用ロータリキルンの出口から炭化物を受け、賦活用ロータリキルンの入口に投入する炭化物投入手段が設けられ、必要に応じて炭化用ロータリキルンの出口から炭化物を回収する炭化物回収手段が設けられる。
【0031】
これら炭化物投下手段と炭化物回収手段とが設けられる場合には、構成を簡単にすると共に、故障が発生し難くなるようにするために、例えば、炭化用ロータリキルンの出口から炭化物を受けて貯留するホッパーと、このホッパーの下端から炭化物を導出する排出路とを前記炭化物投入手段と炭化物回収手段とに共通する部分として設け、前記炭化物投入手段にこの排出路の端末を賦活用ロータリキルンの入口に導く投入通路を、炭化物回収手段にこの排出路の端末を回収容器に導く回収通路をそれぞれ設け、前記排出路の接続方向を投入通路と回収通路とに切り替える方向切替手段を設けることが推奨される。
【0032】
排出路から賦活用ロータリキルンへの炭化物の投入や排出路から回収容器への炭化物の回収には、炭化物の自重落下、風送などを利用すると、構成を簡単にできる。ここで、炭化物を賦活用ロータリキルンに風送する場合、搬送風として高温エアを使用し、賦活用ロータリキルンの炉本体内の温度を高くすることが好ましい。なお、この高温エアとしては、乾燥用、炭化用及び賦活用の各ロータリキルンの内の少なくとも一つの加熱手段から排出される排ガスを利用することができる。
【0033】
次に、本発明においては、炭化処理に伴って発生する生ガスからタールを回収するため、前記炭化用ロータリキルンで発生する生ガスを吸引し、この生ガスからタールを分離して回収するタール回収手段が設けられる。
【0034】
このタール回収手段は、例えば炭化用ロータリキルンの炉体内から生ガスを吸引する吸引手段と、吸引した生ガスからタールを分離する分離手段と、分離されたタールを貯留するタールタンクとを備える。
【0035】
吸引手段は、炭化用ロータリキルンの炉体が前乾燥用ロータリキルン及び賦活用ロータリキルンのそれらと分割されている場合には、生ガスを炭化用ロータリキルンの入口と出口との両側から、又、炭化用ロータリキルンの炉体と前乾燥用ロータリキルンの炉体が連続している場合には、前乾燥用ロータリキルンの入口と炭化用ロータリキルンの出口との両側から、更に、炭化用ロータリキルンの炉体と賦活用ロータリキルンのそれとが連続している場合には、炭化用ロータリキルンの入口と賦活用ロータリキルンの出口との両側から、又更に、前乾燥用ロータリキルン、炭化用ロータリキルン及び賦活用ロータリキルンが連続している場合には、前乾燥用ロータリキルンの入口と賦活用ロータリキルンの出口との両側から、生ガスを吸引できるように構成される。
【0036】
又、全体としての構成を簡単にするため、炭化処理が減圧雰囲気中で行われる場合には、炭化用ロータリキルンの内圧を減圧する減圧手段を前記吸引手段に兼用すればよい。
【0037】
前記タール分離手段としては、特に限定されないが、生ガスを貯留し、タール分を自重落下させることによりガス成分から分離させるレシーバータンクを用いたり、生ガスを急速冷却してタールを凝縮させることによりガス成分から分離する急速冷却器などを用いることができる。
【0038】
なお、急速冷却器により急冷された生ガスからは比較的比重が小さい木酢と、比較的比重が大きいタールとが分離されるので、特に限定はされないが,例えば前記タール分離手段にはタールと木酢とを分離するために、内部に堰を設けた分離タンクが用いられる。この分離タンクには、前記堰の他に、急速冷却器で分離された木酢を含むタールが導入されるタール回収室と、前記堰によりタール回収室とは隔てられた木酢回収室とが設けられ、急速冷却器で分離された木酢を含むタールが分離タンク内のタール回収室に導入され、このタール回収室内で比重差によってタールと木酢とが分離される。比較的比重の大きいタールはこのタール回収室の下部に回収され、比較的比重の小さい木酢は、前記堰を乗り越えて木酢回収室に溢れ落ち、この木酢回収室に貯留される。タール回収室のタールは必要に応じてタールタンクに導出して、このタールタンクに貯留し,木酢回収室の木酢は必要に応じて木酢タンクに導出して、この木酢タンクに貯留される。
【0039】
前記生ガスは可燃性であるので、前乾燥用、炭化用及び賦活用の各ロータリキルンのうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段の燃料として再利用することが可能である。そこで、本発明においては、前記炭化用ロータリキルンで発生する生ガスを吸引し、前乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用のうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段に燃料として供給する生ガス再利用手段が設けられることがある。
【0040】
この生ガス再利用手段は、特に限定されないが、例えば生ガスを貯留するレシーバータンクと、炭化用ロータリキルンの炉体内の空間をレシーバータンクに連通させる吸引路と、レシーバータンクを前乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用のうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段に接続する供給路と、この吸引路、又はこの供給路、若しくはこれら吸引路及び供給路に介在して、炉本体内から吸引路、レシーバタンク、及び供給路を経て前記加熱手段に生ガスを送る送風手段とを備える。
【0041】
もちろん、この生ガスが供給される加熱手段は、内熱式加熱手段であっても、外熱式加熱手段であってもよく、内熱式加熱手段と外熱式加熱手段とが併用される場合にはそのいずれか一方のみに生ガスを供給してもよく、又、その両方に生ガスを供給してもよいのである。
【0042】
又、このことは回収された生ガスを他の加熱手段や燃焼手段の燃料として使用することを除外する意味ではなく、回収された生ガスを例えば賦活用ロータリキルンに供給する水蒸気を発生する蒸気ボイラの燃料として用いてもよい。
【0043】
ところで、本発明において、賦活用ロータリキルンから排出される活性炭は、水蒸気と接触することにより水に濡れた状態になっており、そのままでは取扱いが面倒になる。
【0044】
そこで、本発明においては、必要に応じて、前記賦活用ロータリキルンの後段に後乾燥用ロータリキルンが設けられ、賦活用ロータリキルンから排出される活性炭を後乾燥用ロータリキルンで乾燥させる。
【0045】
この場合、後乾燥用ロータリキルンは、賦活用ロータリキルンで賦活された活性炭を受入れ、乾燥させるように構成してあればよく、例えば賦活用ロータリキルンの炉本体に後乾燥用ロータリキルンの炉本体を連続させることも可能であるが、賦活用ロータリキルンの出口から濡れた活性炭、賦活されていない炭化物、炭化されていない乾燥処理物などを回収するために、賦活用ロータリキルンの炉本体と後乾燥用ロータリキルンの炉本体とを分割することが有利である。
【0046】
この後乾燥用ロータリキルンは、例えば、前乾燥用ロータリキルンと同様に構成すればよく、緩傾斜軸心回りに回転可能に設けられた炉本体と、炉本体を回転させる駆動手段と、炉本体内の活性炭原料を加熱する加熱手段とを備え、必要に応じて、これらに加えて、炉本体内を減圧する減圧手段を備える。
【0047】
この駆動手段、加熱手段に関する詳細な説明は、前乾燥用ロータリキルンのこれらと同様に構成されるので、重複を避けるために省略する。
【0048】
ところで、賦活用ロータリキルンの炉本体と後乾燥用ロータリキルンの炉本体とを分割した場合、賦活用ロータリキルンから排出される濡れた活性炭、炭化物、乾燥処理物などを引続き後乾燥用ロータリキルンによって乾燥あるいは搬送するためには、賦活用ロータリキルンの出口から排出される活性炭、炭化物、乾燥処理物などを受けて後乾燥用ロータリキルンの入口に投入する活性炭投入手段が設けられ、賦活用ロータリキルンから排出される濡れた活性炭、炭化物、乾燥処理物などを回収する場合には、賦活用ロータリキルンの出口から排出される活性炭、炭化物、乾燥処理物などを回収する活性炭回収手段、炭化物回収手段、乾燥処理物回収手段などが設けられる。
【0049】
例えば活性炭投入手段と、炭化物回収手段とが設けられる場合には、賦活用ロータリキルンの出口から活性炭又は炭化物を受けて貯留するホッパーと、このホッパーの下端から活性炭又は炭化物を導出する排出路とを活性炭投入手段と炭化物回収手段とに共通の部分として設け、前記活性炭投入手段にこの排出路の端末を後乾燥用ロータリキルンの入口に導く投入通路を、炭化物回収手段にこの排出路の端末を回収容器に導く回収通路をそれぞれ設け、前記排出路の接続方向を投入通路と回収通路とに切り替える方向切替手段を設けることが推奨される。
【0050】
排出路から後乾燥用ロータリキルンへの炭化物の投入や排出路から回収容器への炭化物の回収には、炭化物の自重落下、風送などを利用すると、構成を簡単にできる。ここで、炭化物を後乾燥用ロータリキルンに風送する場合、搬送風として高温エアを使用し、賦活用ロータリキルンの炉本体内の温度を高くすることが好ましい。
【0051】
なお、この高温エアとしては、乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用の各ロータリキルンの内の少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段から排出される排ガスを利用することができる。
【0052】
又、賦活用ロータリキルンを炭化用ロータリキルンとして使用する場合には、前記賦活用ロータリキルンで生成する生ガスからタールを回収するタール回収手段を設けたり、前記賦活用ロータリキルンで生成する生ガスを回収し、前乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用のうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段に燃料として供給する生ガス再利用手段を設けたりすることができる。
【0053】
なお、賦活用ロータリキルンの炉本体と後乾燥用ロータリキルンの炉本体とを分割し、水蒸気供給手段を作動させることにより賦活用ロータリキルンで炭化物を賦活して活性炭を製造する場合には、この炭化物回収手段とともに、賦活用ロータリキルンの出口から活性炭を後乾燥用ロータリキルンの入口に投入する活性炭投入手段を設け、賦活用ロータリキルンで炭化物を賦活して得られる活性炭をこの活性炭投入手段で後乾燥用ロータリキルンの入口に投入できるようにすることが必要である。
【0054】
ところで、この多段式ロータリキルンにおいては、前乾燥用及び炭化用の両ロータリキルンの合計炉長、前乾燥用、炭化用及び賦活用の各ロータリキルンの合計炉長、或いは前乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用の各ロータリキルンの合計炉長はかなり長大になり、活性炭製造工程における中間生成物である炭化物の製造、タールや木酢などの副生成物の回収などの目的の他に活性炭原料よりも水分を多く含む汚泥の乾燥処理にも用いることが可能になる。
【0055】
特に、この多段式ロータリキルンにおいて、前乾燥用ロータリキルンの入口に処理物を投入する処理物投入手段が設けられ、この処理物投入手段が、原料を貯留するホッパーと、ホッパーの下端から原料を導出する排出管と、排出管の先端と交差し、前乾燥用ロータリキルンに向かう高温エアが流通する高温エア通路と、この高温エア通路に高温エアを供給する高温エア供給手段とを備えていると、処理物の水分が高温エア通路を流れる高温エアよって飛ばされて処理物が乾燥しながら、処理物が前乾燥用ロータリキルンに定量供給されるので、前乾燥用ロータリキルンの炉長を短くすることができる。
【0056】
又、本発明において、前乾燥用ロータリキルンの炉本体の入口近傍部を外側から加熱する加熱手段が設けられると、前乾燥用ロータリキルンの入口近傍で処理物が加熱され、これにより処理物の乾燥が促進されるので、前乾燥用ロータリキルンの炉長を短くすることができる。
【0057】
そして、前記処理物投入手段を設け、かつ、前乾燥用ロータリキルンの炉本体の入口近傍部を外側から加熱する加熱手段を設けると、処理物としての汚泥からこれら処理物投入手段と加熱手段とによって多量の水分を蒸散させ、この加熱手段を通過する頃には処理物をほぼ完全に乾燥させることができ、前乾燥用ロータリキルンの炉長を一層短くすることができる。
【0058】
ところで、すでに述べたように、前乾燥用ロータリキルンの炉本体、炭化用ロータリキルンの炉本体、賦活用ロータリキルンの炉本体は順に連続させることができ、又、後乾燥用ロータリキルンが設けられる場合には、前記前乾燥用ロータリキルンの炉本体、炭化用ロータリキルンの炉本体、賦活用ロータリキルンの炉本体及び後乾燥用ロータリキルンの炉本体を順に連続させることができる。
【0059】
しかしながら、本発明の多段式ロータリキルンでは、前乾燥用ロータリキルン、炭化用ロータリキルン、及び賦活用ロータリキルンが、或いは、前乾燥用ロータリキルン、炭化用ロータリキルン、賦活用ロータリキルン及び後乾燥用ロータリキルンが、互いに分割して形成され、かつ、入口と出口の方向を交互に逆にして、この順で上から下に並ぶように配置されたり、平面視において平行に横に並ぶように配置されたり、上下方向及び横方向に適当な間隔を置いて並ぶように配置されると、装置全体として炉長方向の寸法が短小になる点で有利になる。
【0060】
特に、互いに分割して形成される前乾燥用ロータリキルン、炭化用ロータリキルン、及び賦活用ロータリキルンが、或いは、前乾燥用ロータリキルン、炭化用ロータリキルン、賦活用ロータリキルン及び後乾燥用ロータリキルンが、入口と出口の方向を交互に逆にして、この順で上から下に並ぶように配置される場合には、炉長宝庫に直角な横方向の寸法も短小にでき、その敷設平面積を小さくできるので有利である。
【0061】
又、前乾燥用ロータリキルン、炭化用ロータリキルン、及び賦活用ロータリキルンが、或いは、前乾燥用ロータリキルン、炭化用ロータリキルン、賦活用ロータリキルン及び後乾燥用ロータリキルンが、互いに分割して形成され、かつ、入口と出口の方向を交互に逆にして、この順で上から下に並ぶように配置されたり、平面視において平行に横に並ぶように配置されたり、上下方向及び横方向に適当な間隔を置いて並ぶように配置される場合に、各ロータリキルンの炉長を揃えると、互いに上下方向、又は横方向、或いは上下方向及び横方向に各ロータリキルンの入口や出口が並ぶようになるので、各ロータリキルンの炉本体の一方の端部を取り囲む減圧室と、各ロータリキルンの炉本体の他方の端部取り囲む減圧室と、両減圧室から空気を吸引する減圧ポンプとで各ロータリキルンに共通する減圧手段を構成することができ、各ロータリキルンごとに減圧手段を設ける場合に比べて構成を簡単にすることができる。もちろん、この減圧手段は上述したタール回収手段の吸引手段、木酢回収手段の吸引手段、或いは、生ガス再利用手段の送風手段に兼用することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例に係る多段式ロータリキルンを図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0063】
図面中、図1は本発明の一実施例に係る多段式ロータリキルンの構成図であり、図2はこれを適用した多目的処理設備の構成図である。
【0064】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施例に係る多段式ロータリキルンは、前乾燥用ロータリキルン1と、炭化用ロータリキルン2と、賦活用ロータリキルン3と、後乾燥用ロータリキルン4とを備えている。
【0065】
図1に示すように、この前乾燥用ロータリキルン1の炉本体11は、例えば鋼管などの熱伝導性の高い筒体からなり、該炉本体11の軸心方向に適当な間隔を置いた複数個所に配置され、かつ、各個所において炉本体の周方向の左右対象位置に配置された支持ローラ12によって図上右上がりの緩傾斜軸心回りに回転可能に支持される。
【0066】
なお、この炉本体11の入口13は図上右端に、出口14は図上左端にそれぞれ開口させてある。
【0067】
前記炭化用ロータリキルン2の炉本体21は、例えば鋼管などの熱伝導性の高い筒体からなり、前乾燥用ロータリキルン1の炉本体11の入口13の下方に炭化用ロータリキルン2の炉本体21の出口24が、前乾燥用ロータリキルン1の炉本体11の出口14の下方に炭化用ロータリキルン2の炉本体21の入口23が位置するように配置される。
【0068】
又、この炭化用ロータリキルン2の炉本体21は、炉本体21の軸心方向に適当な間隔を置いた複数個所に配置され、かつ、各個所において炉本体の周方向の左右対象位置に配置された支持ローラ22によって図上左上がりの緩傾斜軸心回りに回転可能に支持される。
【0069】
前記賦活用ロータリキルン3の炉本体31は、例えば鋼管などの熱伝導性の高い筒体からなり、炭化用ロータリキルン2の炉本体21の入口23の下方に賦活用ロータリキルン3の炉本体31の出口34が、炭化用ロータリキルン2の炉本体21の出口24の下方に賦活用ロータリキルン3の炉本体31の入口33が位置するように配置される。
【0070】
又、この賦活用ロータリキルン3の炉本体31は、該炉本体31の軸心方向に適当な間隔を置いた複数個所に配置され、かつ、各個所において炉本体の周方向の左右対象位置に配置された支持ローラ32によって図上右上がりの緩傾斜軸心回りに回転可能に支持される。
【0071】
前記後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41は、例えば鋼管などの熱伝導性の高い筒体からなり、前記賦活用ロータリキルン3の炉本体31の入口33の下方に後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41の出口44が、該賦活用ロータリキルン3の炉本体31の出口34の下方に後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41の入口43が位置するように配置される。
【0072】
又、この後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41は、該炉本体41の軸心方向に適当な間隔を置いた複数個所に配置され、かつ、各個所において炉本体の周方向の左右対象位置に配置された支持ローラ32によって図上左上がりの緩傾斜軸心回りに回転可能に支持される。
【0073】
このように、前乾燥用ロータリキルン1、炭化用ロータリキルン2、賦活用ロータリキルン3及び後乾燥用ロータリキルン4の炉本体11、21、31、41が、入口13、23、33、43と出口14、24、34、44の方向を交互に逆にして、この順で上から下に並べられると、これらの炉本体11、21、31、41の各炉長を合計した合計炉長に比べて、装置の炉長方向への寸法を最小にでき、又、装置の炉長方向に直交する横方向への寸法を最小にすることができ、装置全体の敷設面積を著しく小さくすることができる。
【0074】
図1及び図2に示すように、この多段式ロータリキルンには、各炉体11、21、31、41の中央部を外側から加熱する共通の外熱式加熱手段5が設けられる。図1に示すように、この加熱手段5は、各炉体11、21、31、41の中央部を包む加熱室51と、この加熱室51に燃焼炎を噴出する複数のバーナー52とを備え、又、図2に示すように、これらバーナー52に燃料として油を供給する燃料供給手段53と、前記加熱室51に外気を冷却用空気として供給する冷気供給手段54と、燃焼排ガスを排出する排気路55とを備えている。
【0075】
バーナ52の設置数及び設置位置は適当に設計され、ここでは、後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41の下方に1基のバーナー52を配置すると共に、炭化用ロータリキルン3の炉本体31と賦活用ロータリキルン3との中間の高さに2基のバーナー52を配置している。
【0076】
図2に示すように、これらバーナー52に燃料を供給する燃料供給手段53は、各バーナー52に組み込まれている油ポンプと、燃料である油を貯留する油タンク56と、この油タンク56から燃料を各バーナー52に導く燃料供給管57とを備えている。
【0077】
前記排気路55には、熱交換器58を介在させてあり、水タンク59又はクーリングタワーから供給される冷水により排気温度を200℃以下に低下させるようにしている。
【0078】
この多段式ロータリキルンには、前乾燥用ロータリキルン1に活性炭原料などの処理物を投入する処理物投入手段6が設けられる。図3の断面図に詳細に示すように、この処理物投入手段6は、処理物を貯留するホッパー61と、このホッパー61の下端から原料を導出する排出管62と、この排出管62の先端と交差し、前乾燥用ロータリキルン1に向かう高温エアが流通する高温エア通路63と、この高温エア通路に高温エアを供給する高温エア供給手段64(図2に示す)とを備えている。
【0079】
なお、前記ホッパー61には図示しないブリッジブレーカーを敷設して、その内部で処理物のブリッジ現象を解消できるようにしている。
【0080】
図2に示すように、この高温エア供給手段64は、前記排気路55の熱交換器58よりも上流側から分岐させた高温エア導入路65と、この高温エア導入路65に接続したたブロアー66とを備え、このブロアー66の吐出口に前記高温エア通路63を接続して、高温エア通路63に供給する高温エアとして加熱手段5の排ガスを利用することにより、消費エネルギーとランニングコストとを節約している。
【0081】
又、この処理物投入手段6によれば、排出管62の下端から高温エア通路63に落下する処理物に高温エアを接触させることにより水分を飛ばして処理物を乾燥させるとともに、一定流量の高温エアを高温エア通路63に流すことにより前乾燥用ロータリキルン1に供給する処理物の供給量を一定に安定させることができる。更に、高温エアを前乾燥用ロータリキルン1の炉本体11内に吹き込むことによりこの炉本体11内の温度が高められ、この炉本体11内での処理物の乾燥が一層促進されることになる。
【0082】
なお、前記高温エア通路63は、処理物の自重が処理物の前乾燥用ロータリキルン1への移動を促すように、前乾燥用ロータリキルン1に向かって下るように緩傾斜させている。
【0083】
図1に示すように、前乾燥用ロータリキルン1には、炉本体11の入口近傍部を外側から加熱する別の加熱手段7が設けられる。この加熱手段7は、炉本体11の入口近傍部を包む加熱室71と、この加熱室71に燃焼炎を噴出する複数のバーナー72と、これらバーナー72に燃料として油を供給する燃料供給手段73(図2に示す)と、燃焼排ガスを加熱室71から排出する排気路74とを備えている。
【0084】
図2に示すように、この燃料供給手段73は、前記油タンク56と、この油タンク56から油をバーナー72に導く燃料供給管75と、前記バーナー72に内蔵した油ポンプとを備えている。
【0085】
又、前記排気路74は、各ロータリキルン1、2、3、4の中間部を包む加熱室51から導出された排気路55の熱交換器58よりも上流側に合流させ、この加熱手段7の排気を前記熱交換器58により200℃以下に冷却した後、大気中に放出するようにしている。
【0086】
このように炉本体11の入口近傍部を外側から加熱する別の加熱手段7を設けると、処理物投入手段6によってかなりの程度乾燥させて炉本体11に導入された処理物が炉本体11の入口近傍部で加熱されて更に乾燥されるので、例えば多量の水分を含んでいる汚泥であってもこの炉本体11の入口近傍部で加熱された後にはほとんど完全に乾燥した状態になる。
【0087】
又、このように処理物が乾燥される一方で、炉本体11の入口近傍部が外部から加熱されるので、炉本体11の入口近傍部が高温となり、あたかも高温のフライパンの上で煎り豆が飛び跳ねるように処理物が炉本体11の入口近傍部の内面から飛び跳ね、炉本体11の内面に処理物が付着しなくなる。
【0088】
又、この後、処理物が炉本体11内を出口に向かって進む間に、後述するようにして形成された減圧不活性雰囲気中で、前記加熱手段5によって加熱することにより処理物は一層乾燥するので、炉本体11の出口13からは完全に乾燥した処理物(乾燥処理物)が排出される。
【0089】
この炉本体11から排出される乾燥処理物を回収する乾燥処理物回収手段を設けることは可能であるが、この実施例では処理物を炭化用ロータリキルンによって炭化したり、更に乾燥させたりするために、図1に示すように、前乾燥用ロータリキルン1の炉本体11の出口13から乾燥した処理物を受け、炭化用ロータリキルン2の炉本体21の入口23に投入する乾燥処理物投入手段8が設けられる。
【0090】
図4の断面図に示すように、この乾燥処理物投入手段8は、前乾燥用ロータリキルン1から処理物を受けて貯留するホッパー81と、このホッパー81の下端から原料を導出する排出管82と、この排出管82の先端と交叉し、前乾燥用ロータリキルン1に向かう高温エアが流通する高温エア通路83と、この高温エア通路83に高温エアを供給する高温エア供給手段84(図2に示す)とを備えている。
【0091】
図2に示すように、この高温エア供給手段84は、前記排気路55の熱交換器58よりも上流側から分岐させた高温エア導出路85と、この高温エア導出路85に接続したブロアー86とを備え、このブロアー86の吐出口に前記高温エア通路83を接続して、高温エア通路83に供給する高温エアとして加熱手段5の排ガスを利用することにより、消費エネルギーとランニングコストとを節約している。
【0092】
又、この乾燥処理物投入手段8によれば、排出管82の下端から高温エア通路83に落下する乾燥処理物に高温エアを接触させることにより乾燥処理物を加熱すると共に、更にそれに含有される水分を飛ばして乾燥させる。又、一定流量の高温エアを高温エア通路83に流すことにより炭化用ロータリキルン2に供給する乾燥処理物の供給量を一定に安定させることができる。更に、加熱エアを高温エア通路83から炭化用ロータリキルン2の炉本体21内に吹き込むことにより、該炉本体21内の温度が高められる。
【0093】
なお、前記高温エア通路83は、処理物の自重が処理物の炭化用ロータリキルン2への移動を促すように、炭化用ロータリキルン2に向かって下るように緩傾斜させてある。
【0094】
炭化用ロータリキルン2に投入された乾燥処理物は、後述するようにして形成された減圧不活性雰囲気中で加熱手段5によって加熱されることにより炭化し、炉本体21の出口24から排出される。
【0095】
もっとも、前記冷気供給手段54により外気を加熱室51に導入し、炭化用ロータリキルン2の炉本体21の温度を下げることにより、炭化用ロータリキルン2で乾燥処理物を炭化させずに乾燥させることもできる。
【0096】
図1に示すように、この多段式ロータリキルンには、炭化用ロータリキルン2から炭化物(又は乾燥処理物)を受けて賦活用ロータリキルン3の炉本体31の入口33に投入する炭化物投入手段9が設けられる。
【0097】
図5の断面図に示すように、この炭化物投入手段9は、炭化用ロータリキルン2から処理物を受けて貯留するホッパー91と、このホッパー91の下端から原料を導出する排出管92と、この排出管92の先端と交差し、賦活用ロータリキルン3に向かう高温エアが流通する高温エア通路93と、図2に示す高温エア供給手段64とを備え、前記高温エア通路93が高温エア供給手段64のブロアー66の吐出口に接続される。
【0098】
このようにして、高温エア通路93に供給する高温エアとして加熱手段5の排ガスを利用することにより、消費エネルギーとランニングコストとを節約することができ、又、高温エア供給手段64を処理物投入手段6のそれらと兼用することにより、部品点数を削減し、かつ、構成を簡単にして設備費用を削減することができる。
【0099】
又、図2に示すように、前記賦活用ロータリキルン3には、その炉本体31の入口33に向かう炭化物に水蒸気を噴出して混合する水蒸気供給手段100が設けられる。この水蒸気供給手段100は前記水タンク59又はクーリングタワーから供給される冷水を加熱して水蒸気を発生する蒸気ボイラ101と、蒸気ボイラ101で発生した水蒸気を炉本体31の入口33に導く水蒸気導管102と、この水蒸気導管102に介在させた蒸気ポンプ103及び水トラップと、水蒸気導管102の先端から炉本体31の入口33に水蒸気を噴出するノズル104(図5に示す)とを備えている。
【0100】
図2に示すように、前記蒸気ボイラ101には、熱源としてバーナー103が設けられる他、熱交換器58と、前乾燥用ロータリキルン1の入口近傍部を加熱する加熱手段7とから排ガスを導入し、両加熱手段5、7の廃熱を利用できるようにしている。又、後述するタール回収手段180のレシーバータンク181から炭化処理に伴い発生する生ガスを供給して蒸気ボイラ101内で燃焼させ、蒸気ボイラ101の熱源となるようにしている。
【0101】
なお、図5に示すように、前記ノズル104は前記排出管92の先端開口に向かって開口させて、排出管92から高温エア通路93に落下する炭化物と水蒸気との接触効率を高めるようにしてある。又、水蒸気導管102の端末近傍にはこの水蒸気導管102を開閉する弁105(全閉可能なコントロールダンパーでもよい。)が設けられ、この弁105を閉弁して水蒸気の供給を停止することにより、賦活用ロータリキルン3を炭化用のロータリキルンとして使用することができ、又、水蒸気の供給を停止すると共に、冷気供給手段56により供給される外気で炉本体31を冷却することにより、賦活用ロータリキルン3を乾燥用のロータリキルンとして使用することができる。
【0102】
水蒸気と共に賦活用ロータリキルン3に導入された炭化物は、炉本体31内で後述するようにして形成した減圧不活性雰囲気中で加熱されることにより賦活され、活性炭となって炉本体31の出口34から排出され、余剰の水蒸気は炉本体31の出口34から排出され、図1に示す蒸気フード105によって回収された後、廃蒸気導管106を通って排気路55の熱交換器58よりも下流側に放出される。
【0103】
図1に示すように、この多段式ロータリキルンには、賦活用ロータリキルン3から活性炭を受けて後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41の入口43に投入する活性炭投入手段110が設けられる。
【0104】
図6の構成図に示すように、この活性炭投入手段110は、賦活用ロータリキルン3から活性炭を受けて貯留するホッパー111と、このホッパー111の下端から活性炭を導出する排出管112と、この排出管112の先端と交差し、後乾燥用ロータリキルン4に向かう高温エアが流通する高温エア通路113と、この高温エア通路113に高温エアを供給する前記高温エア供給手段84(図2に示す)とを備えている。
【0105】
前記高温エア通路113をこの高温エア供給手段84のブロアー86の吐出口に接続して、高温エア通路113に供給する高温エアとして加熱手段5の排ガスを利用することにより、消費エネルギーとランニングコストとが節約され、又、高温エア供給手段84を乾燥処理物投入手段8のそれと兼用することにより、部品点数を削減し、かつ、構成を簡単にして設備費用を削減される。
【0106】
上述したように、この多段式ロータリキルンにおいては、賦活用ロータリキルン3への水蒸気の供給を停止することにより、この賦活用ロータリキルン3を第2段目の炭化用ロータリキルンとして使用したり、賦活用ロータリキルン3への水蒸気の供給を停止すると共に賦活用ロータリキルン3の炉本体31を空冷することによりこの賦活用ロータリキルン3を乾燥用ロータリキルンとして使用したりすることができる。又、これらの場合には、賦活用ロータリキルン3の出口34から十分に乾燥した炭化物(又は乾燥処理物)が排出されるので、後乾燥用ロータリキルン4は使用せずに、賦活用ロータリキルン3の出口34から乾燥した炭化物(又は乾燥処理物)を回収することができる。
【0107】
そこで、図1に示すように、この多段式ロータリキルンでは、前乾燥用、炭化用及び賦活用の各ロータリキルン1、2、3を同期して回転させる駆動手段120と、この駆動手段120とは独立して後乾燥用ロータリキルン4のみを駆動する駆動手段130とを設け、後乾燥用ロータリキルン4を使用する時(活性炭製造時)には、両駆動手段120、130を共に運転し、後乾燥用ロータリキルン4を使用しない時には、後者を停止して消費エネルギーを節約すると共に、ランニングコストを節約するようにしている。
【0108】
なお、前乾燥用、炭化用及び賦活用のロータリキルン1、2、3の炉本体11、21、31を駆動する駆動手段120は、共通の減速モーター121と、この減速モーター121に各炉本体11、21、31を連動させるチェーン式の連動機構122とを備え、後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41を駆動する駆動手段130は、前記減速モーター121よりも定速で回転する減速モーター131と、この減速モーター131に炉本体41を連動させるチェーン式の連動機構132とを備えている。
【0109】
もっとも、この実施例では減速モーター131の回転数は湿った活性炭を乾燥させるために必要な活性炭の炉本体41内での滞留時間を考慮して決定されているので、必要に応じて、他の炉本体11、21、31を駆動する減速モーター121と同じ回転数にしたり、他の炉本体11、21、31を駆動する減速モーター121よりも高回転数にしたりしてもよい。
【0110】
又、後乾燥用ロータリキルン4を使用しない時には、加熱手段5の加熱室51の下部に設けたバーナー52を休止させて、消費エネルギーを節約すると共に、ランニングコストを節約するようにしてもよい。
【0111】
更に、この多段式ロータリキルンにおいては、前記賦活用ロータリキルン3から炭化物を回収するために、炭化物回収手段140が設けられる。図6に示すように、この炭化物回収手段140は、前記活性炭投入手段110のホッパー111、排出管112、及び高温エア通路113とを共用する他、この高温エア通路113から炭化物を導出する導出路141と、この導出路141から落下する炭化物を受けて貯留する回収タンク142とを備える。
【0112】
前記高温エア通路113は、排出管112から落下した炭化物を後乾燥用ロータリキルン4に導く投入通路の役割と、排出管112から落下した炭化物を回収タンク142に導く回収通路の役割とを担うが、排出管112から落下した炭化物が自重で後乾燥用ロータリキルン4に流入することを防止すると共に、導出管141に向かうようにするため、後乾燥用ロータリキルン4の入口43に向かって昇り、導出管141に向かって下がるように傾斜させている。又、高温エア通路113に連なって回収通路の役割う担う前記導出路141は、排出管112よりも上流側で高温エア通路113に接続している。
【0113】
ここで、活性炭投入手段110と炭化物回収手段140とに共通するホッパー111、排出管112及び高温エア通路113を活性炭投入手段110の一部分として機能させる場合には高温エア通路113をブロアー86及び後乾燥用ロータリキルン4に接続し、これらホッパー111、排出管112及び高温エア通路113を炭化物回収手段140の一部分として機能させる場合には、高温エア通路113を導出路141に接続し、ブロアー86から遮断する必要があるので、このように高温エア通路113の接続方向を切り替える接続切替手段150が設けられる。
【0114】
この接続切替手段150は、特に限定されないが、この炭化物回収手段140の導出路141に介在させた弁151と、高温エア通路113の導出路141よりも上流側の部分に介在させた弁152とを備え、賦活用ロータリキルン3から炭化物を回収する時にのみ導出路141の弁151を開弁すると共に、高温エア通路113の弁152を閉弁するようにしている。
【0115】
このように、炭化物回収手段140と活性炭投入手段110とが互い他方に共用される多くの部分を備えるように構成すると、部品点数が少なく、構成が簡単になる上、弁151、152以外の可動部品が無くなるので、故障が発生しにくくなる。
【0116】
ところで、賦活用ロータリキルン3が炭化処理あるいは乾燥処理に使用される時であっても、賦活用ロータリキルン3から排出される炭化物が活性炭投入手段110により後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41に投入される場合がある。もちろん、賦活用ロータリキルン3において賦活処理が行われ、この賦活処理により生成された活性炭が活性炭投入手段110により後乾燥用ロータリキルン4の炉本体41に投入される場合もある。
【0117】
これらの場合には、この活性炭が、該炉本体41の入口43から出口44に進む間に、加熱手段5によって加熱され、乾燥する。
【0118】
そして、該炉本体41の出口43から排出される乾燥した活性炭は、図2及び図7の構成図に示す製品回収手段160によって回収される。
【0119】
図7に詳細に示すように、この製品回収手段160は、前記炉本体41の出口43から排出される乾燥した活性炭を受けるホッパー161と、ホッパー161の下端から導出された分岐排出管162と、この分岐排出管162の分岐点に設けた三方弁163と、この分岐排出管162の一方の分岐先端から排出される活性炭を受けて貯留する活性炭タンク164と、この分岐排出管162の他方の分岐先端から排出される乾燥処理物(乾燥炭化物)を受けて貯留する乾燥タンク165とを備えている。
【0120】
賦活用ロータリキルン3が乾燥のために使用され、乾燥した炭化物(又は乾燥処理物)が賦活用ロータリキルン3から後乾燥用ロータリキルン4を経て製品回収手段160に排出される場合には、前記三方弁163を乾燥タンク165側に開き、ホッパー161に受けた乾燥処理物を分岐排出管162により乾燥タンク165に導く。又、賦活用ロータリキルン3で炭化物を賦活させて活性炭を作り、この活性炭を後乾燥用ロータリキルン4で乾燥させる場合には、前記三方弁163を活性炭タンク164側に開き、後乾燥用ロータリキルン4からホッパー161に受けた活性炭を活性炭タンク164に導く。
【0121】
ところで、図2に示すように、この多段式ロータリキルンでは、前乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用の各炉本体11、21、31、41内の雰囲気を減圧不活性雰囲気にするための減圧手段170が設けられる。
【0122】
図1に示すように、この減圧手段170は、炉本体11の入口13、炉本体21の出口24、炉本体31の入口33、炭化物投入手段9のホッパー91、排出管92及び高温エア通路93の端末部を覆い、炉本体41の出口寄り部分が挿通される第1減圧室171と、炉本体11の出口14、乾燥処理物投入手段8のホッパー81、排出管82及び高温エア通路83の端末部、炉本体21の入口23、炉本体31の出口34、活性炭投入手段110のホッパー111、排出管112及び高温エア通路113の端末部、並びに炉本体41の入口43を覆う第2減圧室172とを備え、又、図2に示すように、この減圧手段170は両減圧室171、172から空気を吸引する吸引手段173とを備えている。
【0123】
図2に示すように、この吸引手段173は、ブロアー174と、両減圧室172をブロアー174の吸入口に接続する吸引路175を備え、この吸引手段173により両減圧室171、172内の空気を吸引することにより、両減圧室171、172及びこれらに連通する各炉本体11、21、31、41の内圧を減圧する。
【0124】
更に、図示しない窒素ガス供給源から窒素ガスが両減圧室171、172に供給することにより、各炉本体11、21、31、41内に減圧不活性雰囲気が形成される。
【0125】
ところで、両減圧室171、172から吸引される排ガスには、炭化用ロータリキルン2、或いはこの炭化用ロータリキルン2と共に炭化用ロータリキルンとして使用される賦活用ロータリキルン3内における処理物の炭化処理に伴って生成するタール及び木酢が含まれている。
【0126】
このタールや木酢は活性炭製造工程における副生成品として回収して例えば燃料として使用したり、直接にこの多段式ロータリキルンの加熱手段5、7の一方又は両方に供給し、燃料として再利用したりすることができる。
【0127】
この実施例に係る多段式ロータリキルンでは、炭化用ロータリキルン2、又は炭化用に使用されている賦活用ロータリキルン3、若しくはこれらの両方の中で生成したタールを回収するタール回収手段180と、炭化用ロータリキルン2、又は炭化用に使用されている賦活用ロータリキルン3、若しくはこれらの両方の中で生成した木酢を回収する木酢回収手段190と、炭化用ロータリキルン2、又は炭化用に使用されている賦活用ロータリキルン3、若しくはこれらの両方の中で生成した生ガスを各炉本体11、21、31、41の中央部を加熱する加熱手段5の燃料として再利用する生ガス再利用手段200とが設けられる。
【0128】
ここで注目に値することは、前記減圧手段170が、前記回収手段180、前記木酢回収手段190及び前記生ガス再利用手段200の一部分に共用されていることであり、このように減圧手段170をタール回収手段180、木酢回収手段190及び生ガス再利用手段200の一部分として共用することにより、部品点数を削減すると共に、全体としての構成を簡単にしていることである。
【0129】
又、前記減圧手段170と共用する部分の他に、図8の構成図に示すように、前記タール回収手段180、木酢回収手段190及び生ガス再利用手段200との間で共用される部分として前記ブロアー174の吐出口に接続されたレシーバータンク181があり、更に、前記タール回収手段180と木酢回収手段190とに共通する部分として、このレシーバータンク181に生ガス導管182を介して接続される急速冷却器183と、分離タンク184とがある。
【0130】
この急速冷却器183は熱交換器58に水を供給する水タンク59から供給される冷却水で生ガスを急冷してタール及び木酢を凝縮させ、凝縮したタール及び木酢は自重で分離タンク184に流れて行く。
【0131】
前記分離タンク184は内部に上流側のタール回収室185と、下流側の木酢回収室186と、これらを区画する堰187とを備え、急速冷却器183から流れて来たタール及び木酢は、まずタール回収室185に流入し、このタール回収室185内で比重により上下に分離し、比重の軽い木酢が堰187を越えて木酢回収室186に溢れ出る。
【0132】
分離タンク184のタール回収室185の底部にはタール回収手段180のタールタンク188を連通させてあり、タール回収室185内で木酢から分離してタール回収室185の底部に沈んだタールがこのタールタンク188に回収されて貯留される。
【0133】
又、前記分離タンク184の木酢回収室186の底部には木酢回収手段190の木酢タンク191が接続され、タールと分離されて木酢回収室186に流入した木酢をこの木酢タンク191に回収して貯留するようにしている。
【0134】
図2に示すように、前記生ガス再利用手段200は、前記タール回収手段180及び木酢回収手段190に共用される部分の他に、前記レシーバータンク181から導出され、各炉本体11、21、31、41の中央部を加熱する加熱手段5の加熱室51に連通する生ガス導管201と、この生ガス導管201の途中に介在させたブロアー202とを備え、前記レシーバータンク181からタール及び木酢を含んだ生ガスを生ガス導管201を介して前記加熱室51に燃料として供給するようにしている。
【0135】
なお、前記レシーバータンク181の底部にはその内部で自然に凝集したタール及び木酢を回収する回収タンク189が接続される。
【0136】
このように構成した多段式ロータリキルンによれば、処理物投入手段6において処理物の水分を高温ガスで吹き飛ばしながら前乾燥用ロータリキルン1に処理物を定量供給し、前乾燥用ロータリキルン1の入口近傍部で外熱式の加熱手段7で処理物を加熱乾燥するので、例えば汚泥のように多量の水分を含むものでも前乾燥用ロータリキルン1の入口近傍部を通過する頃にはほぼ乾燥する。
【0137】
従って、汚泥を焼却処理するために乾燥させる乾燥炉としてこの多段式ロータリキルンを利用することができる。この場合、汚泥の成分として炭化する物質がある程度以上含まれていれば、乾燥した汚泥を炭化用ロータリキルン2において炭化し、活性炭の原料となる粗炭を製造したり、焼却処理をより容易にしたり、更に、炭化用ロータリキルン2において炭化した汚泥を賦活用ロータリキルンで賦活して活性炭を製造したりすることもできる。
【0138】
要するに、この多段式ロータリキルンは、処理物の乾燥、炭化、活性炭の製造など多目的に使用でき、しかも、水分の多い汚泥の乾燥、炭化、汚泥からの活性炭の製造などにも使用できるのである。
【0139】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の多段式ロータリキルンは、炭化物を賦活させる賦活用ロータリキルンの前段に処理物を乾燥させる前乾燥用ロータリキルンと、乾燥させた処理物を炭化させる炭化用ロータリキルンとを設けるので、従来、処理物の乾燥、乾燥処理物の炭化、炭化処理物の賦活による活性炭の製造と分断されていた活性炭の製造工程を一貫して連続的に処理できる効果が得られる。
【0140】
又、この活性炭の製造の他に、賦活用ロータリキルンにおいて賦活処理を行なわずに、炭化物を製造することができる効果が得られる。
【0141】
更に、炭化用ロータリキルンにおける炭化処理と、賦活用ロータリキルンにおける賦活処理とを行わずに処理物の乾燥のみを行える効果が得られる。
【0142】
要するに、本発明の多段式ロータリキルンは、処理物の乾燥、処理物の炭化、処理物からの活性炭の製造などの多目的に使用できるのである。
【0143】
本発明において、炭化用ロータリキルンの炉本体と賦活用ロータリキルンの炉本体とが分割され、炭化用ロータリキルンの出口から炭化物を受け、賦活用ロータリキルンの入口に投下する炭化物投入手段と、前記炭化用ロータリキルンの出口から炭化物を回収する炭化物を回収する炭化物回収手段とが設けられると、炭化物投入手段により炭化物を賦活用ロータリキルンに投入し、賦活用ロータリキルンでこの炭化物を賦活することにより活性炭を製造できる一方、炭化物回収手段により炭化物を回収し、活性炭原料として市場に流通させたり、処理物の焼却処理を容易にしたりすることができる効果が得られる。
【0144】
又、本発明において、炭化用ロータリキルンで発生する生ガスを吸引し、この生ガスからタールを回収するタール回収手段が設けられると、燃料その他の用途に使用されるタールの製造をできる効果が得られる。
【0145】
又、本発明において、炭化用ロータリキルンで発生する生ガスを吸引し、この生ガスから木酢を回収する木酢回収手段が設けられると、燃料その他の用途に利用できる木酢の製造をできる効果が得られる。
【0146】
又、本発明において、炭化用ロータリキルンで発生する生ガスを吸引し、前記前乾燥用、炭化用及び賦活用のうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段に燃料として供給する生ガス再利用手段が設けられると、炭化処理において副生する生ガスを前記前乾燥用、炭化用及び賦活用のうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段に燃料として使用し、当該加熱手段の消費エネルギー及びランニングコストを節約きる効果が得られる。
【0147】
本発明において、前記賦活用ロータリキルンの後段に後乾燥用ロータリキルンが設けられ、賦活用ロータリキルンから排出される活性炭を後乾燥用ロータリキルンで乾燥させると、乾燥した活性炭を処理物から一貫して連続的に製造できる効果が得られる。
【0148】
この場合、賦活用ロータリキルンの炉本体と後乾燥用ロータリキルンの炉本体とを分割し、この賦活用ロータリキルンの出口から活性炭を受けて後乾燥用ロータリキルン入口に投入する活性炭投入手段と、炭化用ロータリキルンとして使用される賦活用ロータリキルンの出口から炭化物を回収する炭化物回収手段とが設けられると、活性炭投入手段を用いて、賦活用ロータリキルンから排出される濡れた活性炭を後乾燥用ロータリキルンに投入し、後乾燥用ロータリキルンで乾燥させ乾燥した活性炭を製造できる一方、賦活用ロータリキルンにおける賦活処理を行わずに、炭化物回収手段により賦活用ロータリキルンから炭化物を回収し、活性炭原料として市場に流通させたり、処理物の焼却処理を容易にしたりすることができる効果が得られる。
【0149】
ここで、賦活用ロータリキルンにおいて賦活処理の代わりに炭化処理を行う場合に、この賦活用ロータリキルン内で発生する生ガスからタールを回収するタール回収手段が設けられると、燃料その他の用途に使用されるタールの製造ができる効果を得られる。
【0150】
又、賦活用ロータリキルンにおいて賦活処理の代わりに炭化処理を行う場合に、この賦活用ロータリキルン内で発生する生ガスから木酢を回収する木酢回収手段が設けられると、燃料その他の用途に利用できる木酢の製造ができる効果を得られる。
【0151】
本発明において、前記前乾燥用ロータリキルンの入口に処理物を投入する処理物投入手段が設けられ、この処理物投入手段が、処理物を貯留するホッパーと、ホッパーの下端から処理物を導出する排出管と、この排出管の先端と交叉し、前記前乾燥用ロータリキルンに向かう高温エアが流通する高温エア通路と、この高温エア通路に高温エアを供給する高温エア供給手段とを備えていると、排出管から高温エア通路に落下する処理物の水分を高温エアで吹き飛ばしながら、処理物を前乾燥用ロータリキルンに定量供給することができるので、前乾燥用ロータリキルンの炉長を短縮できる効果を得ることができる。
【0152】
又、本発明において、前記前乾燥用ロータリキルンの炉本体の入口近傍部を外側から加熱する加熱手段が設けられると、この加熱手段によって該炉本体の入口近傍部が加熱され、この入口近傍部から炉本体内に放射される放射熱や炉本体内の処理物に伝導される伝導熱により処理物が加熱乾燥されるので、前乾燥用ロータリキルンの炉長を短縮できる効果を得ることができる。
【0153】
特に、本発明において、上述した処理物投入手段と前乾燥用ロータリキルンの炉本体の入口近傍部を外側から加熱する加熱手段とが設けられると、例えば汚泥のように多量の水分を含む処理物であっても、この加熱手段を通過する頃には処理物がほぼ乾燥した状態になるので、本発明を汚泥の乾燥処理に利用できる他、処理物に炭化し易い成分が含まれている場合には、処理物の炭化物の製造や、処理物からの活性炭の製造などを行うことができるという効果が得られる。
【0154】
本発明において、前乾燥用、炭化用及び賦活用の各ロータリキルンが、入口と出口の方向を交互に逆にして、この順で上から下に並べられた場合、或いは、前乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用の各ロータリキルンが入口と出口の方向を交互に逆にして、この順で上から下に並べられた場合には、本発明の炉長方向の寸法及びこれに直交する横方向の寸法を最小にして敷設平面積を最小にすることができる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明を用いる多目的処理設備の構成図である。
【図3】本発明の処理物投入手段の断面図である。
【図4】本発明の乾燥処理物投入手段の断面図である。
【図5】本発明の炭化物投入手段の断面図である。
【図6】本発明の活性炭投入手段及び炭化物回収手段の断面図である。
【図7】本発明の製品回収手段の構成図である。
【図8】本発明のタール回収手段及び木酢回収手段の構成図である。
【符号の説明】
1 前乾燥用ロータリキルン
2 炭化用ロータリキルン
3 賦活用ロータリキルン
4 後乾燥用ロータリキルン
5 加熱手段
6 処理物投入手段
7 加熱手段
9 炭化物投入手段
11 炉本体
13 入口
14 出口
21 炉本体
23 入口
24 出口
31 炉本体
33 入口
34 出口
41 炉本体
43 入口
44 出口
61 ホッパー
62 排出管
63 高温エア通路
64 高温エア供給手段
83 高温エア通路
84 高温エア供給手段
110 活性炭投入手段
140 炭化物回収手段
180 タール回収手段
190 木酢回収手段
200 生ガス再利用手段

Claims (13)

  1. 炭化物を賦活させる賦活用ロータリキルンの前段に活性炭原料を乾燥させる前乾燥用ロータリキルンと、乾燥させた活性炭原料を炭化させる炭化用ロータリキルンとを設け
    前記炭化用ロータリキルンの炉本体と前記賦活用ロータリキルンの炉本体とが分割され、炭化用ロータリキルンの出口から炭化物を受け、賦活用ロータリキルンの入口に投入する炭化物投入手段と、前記炭化用ロータリキルンの出口から炭化物を回収する炭化物回収手段とを設けたことを特徴とする多段式ロータリキルン。
  2. 前記炭化用ロータリキルンで発生する生ガスを吸引し、この生ガスからタールを分離して回収するタール回収手段が設けられる請求項1に記載の多段式ロータリキルン。
  3. 前記炭化用ロータリキルンで発生する生ガスを吸引し、この生ガスから木酢を分離して回収する木酢回収手段が設けられる請求項1又は2に記載の多段式ロータリキルン。
  4. 前記炭化用ロータリキルンで発生する生ガスを吸引し、前乾燥用、炭化用及び賦活用の各ロータリキルンのうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段に燃料として供給する生ガス再利用手段が設けられる請求項1ないしのいずれか一項に記載の多段式ロータリキルン。
  5. 前記賦活用ロータリキルンの後段に後乾燥用ロータリキルンが設けられ、賦活用ロータリキルンから排出される活性炭を後乾燥用ロータリキルンで乾燥させる請求項1ないしのいずれか一項に記載の多段式ロータリキルン。
  6. 炭化用ロータリキルンとして使用される前記賦活用ロータリキルンの出口から炭化物を回収する炭化物回収手段が設けられる請求項に記載の多段式ロータリキルン。
  7. 炭化用ロータリキルンとして使用される前記賦活用ロータリキルンで生成する生ガスからタールを回収するタール回収手段が設けられる請求項又はに記載の多段式ロータリキルン。
  8. 炭化用ロータリキルンとして使用される前記賦活用ロータリキルンで生成する生ガスから木酢を回収する木酢回収手段が設けられる請求項ないしのいずれか一項に記載の多段式ロータリキルン。
  9. 炭化用ロータリキルンとして使用される前記賦活用ロータリキルンで生成する生ガスを回収し、前乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用のうちの少なくとも一つのロータリキルンの加熱手段に燃料として供給する生ガス再利用手段が設けられる請求項ないしのいずれか一項に記載の多段式ロータリキルン。
  10. 前乾燥用ロータリキルンの入口に処理物を投入する処理物投入手段が設けられ、この処理物投入手段が、処理物を貯留するホッパーと、ホッパーの下端から処理物を導出する排出管と、排出管の先端と交差し、前乾燥用ロータリキルンに向かう高温エアが流通する高温エア通路と、この高温エア通路に高温エアを供給する高温エア供給手段とを備えている請求項1ないしのいずれか一項に記載の多段式ロータリキルン。
  11. 前記前乾燥用ロータリキルンの炉本体の入口近傍部を外側から加熱する加熱手段が設けられる請求項1ないしのいずれか1項に記載される多段式ロータリキルン。
  12. 前乾燥用、炭化用及び賦活用の各ロータリキルンの炉本体が、入口と出口の方向を交互に逆にして、この順で上から下に並べられた請求項1ないし10のいずれか一項に記載の多段式ロータリキルン。
  13. 前乾燥用、炭化用、賦活用及び後乾燥用の各ロータリキルンの炉本体が、入口と出口の方向を交互に逆にして、この順で上から下に並べられた請求項ないしのいずれか一項に記載の多段式ロータリキルン。
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