JP2003080214A - 残渣炭化処理装置 - Google Patents

残渣炭化処理装置

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JP2003080214A
JP2003080214A JP2001271864A JP2001271864A JP2003080214A JP 2003080214 A JP2003080214 A JP 2003080214A JP 2001271864 A JP2001271864 A JP 2001271864A JP 2001271864 A JP2001271864 A JP 2001271864A JP 2003080214 A JP2003080214 A JP 2003080214A
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drying drum
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JP2001271864A
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Toru Ishii
徹 石井
Shigemi Shimomukai
繁美 下向
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ISHII SANGYO
TOYO PLANT KOGYO KK
Ishii Corp
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ISHII SANGYO
TOYO PLANT KOGYO KK
Ishii Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の炭化状態にまで一挙に処理することがで
きると共に、乾燥効率及び処理能力の向上を図ることが
できる残渣炭化処理装置を提供する。 【解決手段】略直列に連設した第1残渣処理装置30の
乾燥ドラム32と第2残渣処理装置40の乾燥ドラム4
2とに供給されるネギBの残渣Aを、乾燥ドラム32,
42内に供給される熱風Hにより独立して乾燥処理す
る。乾燥ドラム32に供給される残渣Hの水分を、熱風
Hとの接触により吸着分離して所定の水分含有量に一次
処理した後、乾燥ドラム42に供給される一次処理済み
の残渣Aを、所定温度に加熱された熱風Hにより二次処
理して、所定の炭化状態にまで一挙に処理して炭化残渣
Aaを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばネギや胡
瓜、茄子、人参、ミカン、柿などの農作物、或いは、ビ
ートや穀物の殻、絞り粕、食物、加工食品等の残渣を所
定の水分含有量に処理する作業に用いられる残渣炭化処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の残渣を処理する装置とし
ては、例えばドラム型乾燥装置(ロータリーキルン乾燥
機)の乾燥ドラム内に供給される残渣と、熱風供給装置
(バーナー)から供給される熱風とを、乾燥ドラムの始
端側から終端側に向けて一緒に移送し、その熱風により
残渣に含まれる水分を分離して所定の水分含有量に乾燥
処理する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の残渣と
熱風とを略同一方向に向けて移送した場合、乾燥ドラム
内で接触する残渣と熱風とが略同一であるため、熱風の
水分保有量が即飽和状態となり、一回の処理作業により
所定の水分含有量に乾燥することが難しい。且つ、乾燥
ドラムの終端側に近くなるほど熱風の水分保有量が多く
なり、熱風の水分吸着力が低下するため、残渣から水分
を分離することが不可能である。且つ、熱風の温度が低
くなるため、残渣の乾燥効率が悪くなるという問題点を
有している。
【0004】この発明は上記問題に鑑み、略直列に連設
した各残渣処理室に供給される残渣を、該各残渣処理室
内に対して供給される熱風により独立して乾燥処理する
ので、乾燥効率及び処理能力の向上を図ることができる
と共に、所定の炭化状態を有する炭化残渣を確実に製造
することができる残渣炭化処理装置の提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定温度に
加熱された熱風を残渣処理室内に供給し、該残渣処理室
内に供給された残渣を所定の水分含有量に乾燥処理する
残渣処理装置であって、上記残渣を処理する残渣処理室
を略直列に複数連設し、上記残渣のみを供給する残渣供
給手段を、上記各残渣処理室の間に設け、上記熱風を供
給する熱風供給手段を、上記各残渣処理室に対して独立
して設けた残渣炭化処理装置であることを特徴とする。
【0006】上述の残渣は、例えばネギや胡瓜、茄子、
人参、ミカン、柿などの農作物、或いは、ビートや穀物
の殻、絞り粕、花卉、食物、加工食品等で構成すること
ができる。また、残渣処理室は、例えばロータリーキル
ン乾燥機や直接加熱式回転乾燥機に備えられた回転式の
乾燥ドラム、乾燥室等で構成することができる。また、
残渣供給装置は、例えばスクリューコンベアやベルトコ
ンベア、バケットコンベア等で構成することができる。
また、熱風供給手段は、例えばバーナーやブロワー等で
構成することができる。
【0007】つまり、略直列に連設した各残渣処理室内
に供給される残渣を、各残渣処理室内に対して供給され
る熱風により独立して乾燥処理する。前段の残渣処理室
に供給される残渣の水分を、熱風との接触により吸着分
離して所定の水分含有量に乾燥処理した後、後段の残渣
処理室に供給される所定の水分含有量に乾燥処理された
残渣を、所定温度に加熱された熱風により再度処理し
て、所定の炭化状態にまで一挙に乾燥処理して、炭化残
渣(又は燻炭残渣)を製造する。
【0008】実施の形態として、熱風供給手段を、残渣
処理室の終端側に設けることができる。また、熱風を、
残渣を所定の炭化状態に処理するのに必要な水分含有量
及び加熱温度に設定することができる。また、残渣を、
農作物の不要部分(例えばネギの切除された葉部や根
部、茎部から剥ぎ取られた表皮等)で構成することがで
きる。
【0009】
【作用及び効果】この発明によれば、略直列に連設した
各残渣処理室に供給される残渣を、各残渣処理室内に対
して供給される熱風により独立して処理するので、水分
を含んだ熱風が後段側の残渣処理室に対して供給され
ず、各残渣処理室内に供給される熱風の水分吸着力及び
加熱温度を常時一定に保つことができる。且つ、所定の
水分含有量に乾燥処理された残渣を、所定温度に加熱さ
れた熱風により再度処理して、一回の処理作業で、所定
の炭化状態にまで一挙に乾燥処理するので、所定の炭化
状態を有する炭化残渣を確実に製造することができると
共に、所定量の残渣を処理するときに要する時間が短く
なり、乾燥効率及び処理能力の向上を図ることができ
る。
【0010】しかも、所定温度に加熱した熱風を残渣処
理室内の終端側から始端側に向けて供給するので、残渣
と熱風とを略同一方向に対して移送するよりも、相互の
接触時間が長くなり、熱風との接触により残渣が所定温
度に加熱されるため、残渣に含まれる残留水分を確実に
分離することができる。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は被処理物の一例であるネギの残渣を炭化
処理する作業に用いられる残渣炭化処理装置を示し、図
1に於いて、この残渣炭化処理装置10は、収穫された
ネギBを項目別に仕分け処理する装置又は施設に併設さ
れ、例えば図4に示すネギBの不要な葉部Baや根部B
bを切り揃えたり、茎部Bcの不必要又は食用に供し得
ない表皮Bd(下葉)を剥ぎ取る等のネギ処理工程(図
示省略)から排出される残渣Aを定量供給する残渣供給
装置20と、残渣供給装置20から供給される未処理の
残渣Aを一次処理する第1残渣処理装置30と、第1残
渣処理装置30から供給される一次処理済みの残渣Aを
二次処理する第2残渣処理装置40と、第2残渣処理装
置40から排出される炭化残渣Aa(又は燻炭残渣)を
一時的に貯留する残渣貯留装置50と、残渣処理装置3
0,40から排気される雰囲気に含まれる微細な残渣A
を分離回収し、雰囲気中に含まれる臭いの成分を吸着分
離する雰囲気処理装置60とで構成される。
【0012】実施例では、第1残渣処理装置30と第2
残渣処理装置40とを2基連設しているが、例えば複数
(例えば2基以上)の残渣処理装置を連設することもで
きる。また、第1残渣処理装置30及び第2残渣処理装
置40は、例えばロータリーキルン乾燥機や直接加熱式
回転乾燥機等の乾燥手段で構成される。
【0013】上述の残渣供給装置20は、上述のネギ処
理工程と、その処理時に排出される残渣Aを投入(スト
ック)するホッパー22とを供給コンベア21で接続し
て、ネギ処理工程から排出される残渣Aをホッパー22
に対して連続投入し、所定量(例えば半日分、1日分等
の処理量)の残渣Aを一時的に貯留(ストック)する。
【0014】且つ、上述のホッパー22と、後述する第
1残渣処理装置30の残渣投入機31とを供給コンベア
23で接続して、ホッパー22から排出される残渣Aを
残渣投入機31に対して定量供給する。また、残渣集積
場(図示省略)に集積された残渣Aを、上述のホッパー
22に対して人為的手段又は機械的手段により投入して
もよい。
【0015】前述の第1残渣処理装置30は、図2にも
示すように、残渣投入機31を略円筒状に形成した乾燥
ドラム32の始端側上部に接続して、前述の残渣供給装
置20から供給される残渣Aを乾燥ドラム32内に対し
て定量投入する。且つ、熱風供給装置33を乾燥ドラム
32の始端側下部に接続して、未処理の残渣Aを所定の
水分含有量に乾燥するのに必要とする温度及び風量の熱
風Hを、乾燥ドラム32内の始端側から終端側に向けて
供給する。
【0016】且つ、乾燥ドラム32は、始端側から終端
側に向けて低くなる角度に軸受(又は略水平)され、複
数の羽根32aを、乾燥ドラム32の内周面全長と円周
方向とに対して所定間隔に隔てて配列すると共に、始端
側から終端側に向けて残渣Aが移送される角度に傾斜及
び形状に形成している。つまり、乾燥ドラム32を、減
速機付きモータ(図示省略)の駆動力により移送方向に
対して定速回転させ、乾燥ドラム32に投入された残渣
Aを、羽根32a…により撹拌しながら始端側から終端
側に向けて移送する。
【0017】なお、上述の乾燥ドラム32及び後述する
乾燥ドラム42の回転速度(移送時間)は、残渣Aの種
類や水分含有量等に応じて変更される。また、乾燥ドラ
ム32,42による処理時間や残渣Aを炭化処理する移
送距離を可変設定してもよい。
【0018】且つ、乾燥ドラム32の終端側下部(排出
側)と、後述する第2残渣処理装置40の残渣投入機4
1とを供給コンベア34で接続して、乾燥ドラム32か
ら排出される一次処理済みの残渣Aを残渣投入機41に
対して供給する。
【0019】前述の第2残渣処理装置40は、図3にも
示すように、第1残渣処理装置30に対して略直列に連
設され、残渣投入機41を略円筒状に形成した乾燥ドラ
ム42の始端側上部に接続して、前述の第1残渣処理装
置30により一次処理された残渣Aを乾燥ドラム42内
に対して定量投入する。且つ、熱風供給装置43を乾燥
ドラム42の終端側に接続して、一次処理済みの残渣A
を所定の水分含有量に乾燥するのに必要とする温度及び
風量の熱風Hを、乾燥ドラム42内の終端側から始端側
に向けて供給する。
【0020】且つ、乾燥ドラム42は、前述の乾燥ドラ
ム32と略同一構造を有しているので、その詳細な説明
を省略する。つまり、乾燥ドラム42を、減速機付きモ
ータ(図示省略)の駆動力により移送方向に対して定速
回転させ、乾燥ドラム42に投入された一次処理済みの
残渣Aを、乾燥ドラム42の内周面に配列した羽根42
a…により撹拌しながら始端側から終端側に向けて移送
する。
【0021】なお、上述の残渣投入機31,41は、例
えばスクリュー式投入機やコンベア式投入機等の投入機
で構成され、熱風供給装置33,43及び後述する燃焼
装置65は、例えば灯油や重油、可燃ガスを燃料とする
バーナー等の燃焼装置で構成される。また、熱風Hを、
複数(例えば2基以上)の熱風供給装置により供給する
こともできる。
【0022】前述の残渣貯留装置50は、上述した乾燥
ドラム42の終端側下部(排出側)と、二次処理済み
(炭化済み)の炭化残渣Aa(又は燻炭残渣)を一時的
に貯留する残渣貯留部51(貯留タンク)とを供給コン
ベア52で接続して、乾燥ドラム42から排出される二
次処理済みの炭化残渣Aaを残渣貯留部51に対して投
入し、一時的に貯留(ストック)する。且つ、残渣貯留
部51に貯留された炭化残渣Aaは、例えば袋体や箱
体、その他の容器に所定量充填する等して出荷又は保管
される。
【0023】前述の雰囲気処理装置60は、前述の乾燥
ドラム32,42から排気される雰囲気中に含まれる微
細な残渣Aを分離及び回収するサイクロン61と、その
乾燥ドラム32,42の終端側上部(排気側)とをダク
ト62で接続して、乾燥ドラム32,42から排気され
る微細な残渣Aを含んだ雰囲気をサイクロン61に対し
て供給する。
【0024】且つ、上述のサイクロン61と、そのサイ
クロン61から排気される雰囲気を脱臭処理する脱臭焼
却炉63とをダクト64で接続し、燃焼装置65を脱臭
焼却炉63の一端側に接続して、サイクロン61から排
気される微細な残渣Aが略完全に分離された雰囲気を脱
臭焼却炉63に対して供給すると共に、その雰囲気を脱
臭焼却炉63により焼却処理して、残渣A特有の臭いを
脱臭する。
【0025】且つ、上述の脱臭焼却炉63と、脱臭処理
された雰囲気を所定温度に冷却する熱交換器66とを接
続し、排気ファン67と冷却ファン68とを熱交換器6
6の排気側に接続して、脱臭焼却炉63から排気される
雰囲気を熱交換器66により所定温度に冷却すると共
に、その雰囲気を排気ファン67により大気中に放出す
る。冷却ファン68により冷却する。
【0026】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、残渣炭化処理装置10によりネギ処理工程か
ら排出される残渣Aを炭化処理する作業を説明する。
【0027】先ず、ネギ処理工程(図示省略)から供給
される残渣A(例えば図4に示すネギBの切除された葉
部Baや根部Bb、茎部Bcから剥ぎ取られた表皮Bd
等)を、図1に示すように、供給コンベア21により搬
送して残渣供給装置20のホッパー22に投入する。
【0028】次に、ホッパー22から排出される未処理
の残渣Aを、供給コンベア23により搬送して第1残渣
処理装置30の残渣投入機31に投入する。図2に示す
ように、残渣投入機31に投入された残渣Aを乾燥ドラ
ム32内に対して連続供給し、その乾燥ドラム32の回
転力により撹拌しながら始端側から終端側に向けて移送
する。同時に、熱風供給装置33から供給される熱風H
を、乾燥ドラム32の始端側から終端側に向けて送気
し、その熱風Hにより残渣Aを所定温度(例えば略20
0度〜略220度)に加熱及び乾燥して一次処理すると
共に、残渣Aに含まれる水分を熱風Hにより吸着分離し
て、所定の水分含有量に乾燥処理する。
【0029】次に、乾燥ドラム32から排出される一次
処理済みの残渣Aを、供給コンベア34により搬送して
第2残渣処理装置40の残渣投入機41に投入する。図
3に示すように、残渣投入機41に投入された残渣Aを
乾燥ドラム42内に対して連続供給し、その乾燥ドラム
42の回転力により撹拌しながら始端側から終端側に向
けて移送する。同時に、熱風供給装置43から供給され
る熱風Hを、乾燥ドラム42の終端側から始端側に向け
て送気し、残渣Aと熱風Hとの接触時間を長くする。そ
の熱風Hにより残渣Aを所定温度(例えば略200度〜
略220度)に加熱及び乾燥して二次処理すると共に、
残渣Aに含まれる残留水分を熱風Hにより略完全に吸着
分離して、所定の炭化状態に処理して炭化残渣Aaを製
造する。
【0030】また、上述の熱風Hによる加熱温度を、例
えば略200度以下又は略220度以上の温度に設定し
てもよく、残渣Aの種類や投入量、水分含有量等に応じ
て変更することができる。
【0031】次に、乾燥ドラム42から排出される炭化
残渣Aa(図4参照)を、供給コンベア52により搬送
して残渣貯留装置50の残渣貯留部51に投入し、一時
的に貯留する。且つ、残渣貯留部51に貯留された炭化
残渣Aaは、例えば袋体や箱体、その他の容器に所定量
充填する等して出荷又は保管する。
【0032】一方、乾燥ドラム32,42から排気され
る雰囲気を、雰囲気処理装置60のサイクロン61に供
給して、雰囲気中に含まれる微細な残渣Aを略完全に分
離及び回収する。続いて、サイクロン61から排気され
る雰囲気を脱臭焼却炉63に供給して、残渣特有の臭い
を脱臭焼却炉63により焼却処理して脱臭及び分離した
後、その脱臭済みの雰囲気を熱交換器66により所定温
度に冷却処理して大気中に放出する。
【0033】上述の装置により得られた炭化残渣Aaの
成分を分析した結果、例えば略2.28%〜2.78%
の窒素、略0.87%〜略1.04%の酸化リン、略
2.66%〜略3.38%のカリウム、略29.24%
〜略28.93%の炭素と、略6.4%の水分、略6.
69%〜略7.41%のpH値(1:5)、略12.8
2%〜略10.41%の炭素比費、略4.5ms/cm〜略
4.2ms/cmのEC(1:10)等の分析結果が得られ
た。
【0034】つまり、上記成分を有する炭化残渣Aa
を、例えば農作物の栽培場に散布した場合、農作物の生
育がよく、根の活性化や病害虫の忌避効果等に優れてい
ることが確認できる。
【0035】以上のように、略直列に連設した第1残渣
処理装置30の乾燥ドラム32と第2残渣処理装置40
の乾燥ドラム42とに供給される残渣Aを、乾燥ドラム
32,42に対して供給される熱風Hにより独立して処
理するので、水分を含んだ熱風Hが乾燥ドラム42に対
して供給されず、乾燥ドラム32,42内に供給される
熱風Hの水分吸着力及び加熱温度を常時一定に保つこと
ができる。且つ、所定の水分含有量に一次処理された残
渣Aを、所定温度に加熱された熱風Hにより二次処理し
て、一回の処理作業で、所定の炭化状態にまで一挙に乾
燥処理するので、所定の炭化状態を有する炭化残渣Aa
を確実に製造することができると共に、所定量の残渣A
を処理するときに要する時間が短くなり、乾燥効率及び
処理能力の向上を図ることができる。
【0036】しかも、所定温度に加熱された熱風Hを、
乾燥ドラム42内の終端側から始端側に向けて供給する
ので、残渣Aと熱風Hとを略同一方向に対して移送する
よりも、相互の接触時間が長くなり、熱風Hとの接触に
より残渣Aが所定温度に加熱されるため、残渣Aに含ま
れる残留水分を確実に分離することができる。
【0037】さらに、ネギ処理工程で排出されるネギB
の葉部Baや根部Bb、表皮Bd等の残渣Aを炭化処理
するので、炭化残渣Aaは、市販の農薬を使用するより
も、作業者や環境に与える影響が少なく、且つ、従来の
廃棄処分される残渣Aを、例えば農作物を栽培するため
の肥料や土壌改良材等として有効に利用することがで
き、経済的である。
【0038】さらにまた、例えば農作物や花卉等の炭化
処理される残渣Aの種類によって、炭化残渣Aaに含ま
れる成分の種類や量が異なるため、その含有成分の効果
によって様々な用途に用いることができ、肥料や土壌改
良材のみに用途が限定されるものではない。且つ、炭化
処理した残渣Aの方が、乾燥時よりも体積が極めて小さ
く、特定の場所に集積したり、特定の袋や箱等に充填し
たり、廃棄処分したりする作業が簡単且つ容易に行え、
保管や取扱いに大変便利である。
【0039】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の残渣は、実施例のネギBや胡瓜、
茄子、人参、ミカン、柿など農作物、或いは、ビートや
穀物の殻、絞り粕、花卉、食物、加工食品等の残渣Aに
対応し、以下同様に、残渣処理室は、乾燥ドラム32,
42(例えばロータリーキルン乾燥機や直接加熱式回転
乾燥機に備えられた回転式の乾燥ドラム、乾燥室等)に
対応し、残渣供給手段は、供給コンベア34(例えばス
クリューコンベアやベルトコンベア、バケットコンベア
等)に対応し、熱風供給手段は、熱風供給装置33,4
3(例えば加熱された熱風を供給するバーナーやブロワ
ー等)に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
【0040】例えば胡瓜、茄子、人参、ミカン、柿など
農作物、或いは、ビートや穀物の殻、絞り粕、花卉、食
物、加工食品等の残渣Aを炭化処理(又は燻炭残渣)す
る作業にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 残渣炭化処理装置の全体構成を示す平面図。
【図2】 第1残渣処理装置による残渣の処理状態を示
す縦断側面図。
【図3】 第2残渣処理装置による残渣の処理状態を示
す縦断側面図。
【図4】 ネギの残渣処理状態を示す説明図。
【符号の説明】
A…残渣 Aa…炭化残渣 B…ネギ H…熱風 10…残渣炭化処理装置 20…残渣供給装置 30…第1残渣処理装置 40…第2残渣処理装置 31,41…残渣投入機 32,42…乾燥ドラム 33,43…熱風供給装置 50…残渣貯留装置 60…雰囲気処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下向 繁美 広島県広島市安佐北区安佐町大字久地字榎 谷146番地 東洋プラント工業株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 AA04 AB01 BA04 CA15 CA26 CA32 CA42 CA47 CA48 CB04 CB05 CB09 CB28 CB34 CB36 CB42 DA02 DA06 DA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定温度に加熱された熱風を残渣処理室内
    に供給し、該残渣処理室内に供給された残渣を所定の水
    分含有量に乾燥処理する残渣処理装置であって、上記残
    渣を処理する残渣処理室を略直列に複数連設し、上記残
    渣のみを供給する残渣供給手段を、上記各残渣処理室の
    間に設け、上記熱風を供給する熱風供給手段を、上記各
    残渣処理室に対して独立して設けた残渣炭化処理装置。
  2. 【請求項2】上記熱風供給手段を、上記残渣処理室の終
    端側に設けた請求項1記載の残渣炭化処理装置。
  3. 【請求項3】上記熱風を、上記残渣を所定の炭化状態に
    処理するのに必要な水分含有量及び加熱温度に設定した
    請求項1記載の残渣炭化処理装置。
  4. 【請求項4】上記残渣を、農作物の不要部分で構成した
    請求項1記載の残渣炭化処理装置。
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