JP3008122U - 乾燥機及び乾燥装置 - Google Patents

乾燥機及び乾燥装置

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JP3008122U
JP3008122U JP1994010346U JP1034694U JP3008122U JP 3008122 U JP3008122 U JP 3008122U JP 1994010346 U JP1994010346 U JP 1994010346U JP 1034694 U JP1034694 U JP 1034694U JP 3008122 U JP3008122 U JP 3008122U
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和夫 近藤
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北興化工機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡略であり、コストが低く、メンテナ
ンスが簡便で故障しにくく、かつ原料をドラム内に定量
的且つ確実に給送し得る給送装置を備えた乾燥機を得
る。 【構成】 攪拌軸16を内部を中空となす管状となし、
この管状の攪拌軸16の中空空間26内に冷却水を供給
して前記攪拌軸16を冷却すると共に、ホッパ20の下
側端部に一端を接続され、他端をドラム12の一側端部
よりドラム12内部に挿入する投入シュート22の原料
の原料供給路34を形成する各壁部23を二重壁として
投入シュート22の各壁部23内を中空となし、この投
入シュート22の各壁部23に形成された中空壁部36
に冷却水を循環させて前記投入シュート22を冷却す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この考案は、汚泥や食品加工物を生産する際に発生す る副産物(例えばオカラ等)の湿原料を乾燥させるための乾燥機、特に直接加熱 式の乾燥機及びこれを用いた乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の直接加熱式の乾燥機60においては、図8に示すように、回転自在に配 置されたドラム62の一方から当該ドラム62内に熱風を吹き込むと共に、前記 ドラム62内部に偏心軸承され、ドラム62内で回転する攪拌軸64を配設し、 この攪拌軸64に植設され、攪拌軸64の回転に従ってドラム内の原料を破砕し 攪拌する破砕攪拌翼66を備え、そして、前記乾燥機60のドラム62内壁には 、ドラム62の回転によって、ドラム62内下方に落下した原料を再度ドラム6 2上方より攪拌軸64上に落下させるために、ドラム62の回転に従って原料を ドラムの上方へ移動させ、ドラムの上方から攪拌軸上へ原料を落下させるための リフタ68を備え、原料の供給装置70の先端を前記熱風による加熱の著しい熱 風の吹き込み口に近い攪拌軸64上部に配置し、原料の供給装置70より供給さ れた原料を加熱された攪拌軸64上に落下し接触させて攪拌軸64の冷却を行う ように構成した乾燥機が存在する。
【0003】 そこで、攪拌軸64を一定温度に冷却するためには、原料を定量づつドラム6 2内に給送し、常に一定量の原料が攪拌軸64と接触するよう原料の供給装置7 0を構成する必要があり、原料のホッパ74下部とドラム62一側端部をスクリ ューコンベア78にて連結した構成の供給装置が存在する。
【0004】 一方、メンテナンスの便や製造コストの低さを考慮し、図示は省略するが、所 定の傾斜角を設けた投入シュートにより原料のホッパ下部とドラム一側端を接続 し、重力落下により原料をドラム内に供給する供給装置が従来から見られる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の乾燥機60にあっては、熱風炉からの熱風を筒状のドラム62の一 方から他方に向けて吹き込んでいるので、熱風の吹き込み口に近い攪拌軸64は 該熱風により最高で600℃度程度まで温度を上昇させ、かつこの攪拌軸64は 200〜300rpm 程度の高速で回転するため、攪拌軸64への加熱による原料 の焼きつきでスケ−ルが付着することとも相まって攪拌軸64の金属疲労ないし 負荷は過大なものとなる。そして、この負荷は、攪拌軸64のたわみやついには 脆性破壊による折損につながる原因となっている。
【0006】 又、前記従来の乾燥機60によれば、落下した原料と接触した部分の攪拌軸6 4は冷却されて、攪拌軸64の折損事故等の防止を図ることができるが、上記供 給装置によれば原料は、スクリューコンベア78により常に定量的にドラム62 内部に給送され、攪拌軸64上に定量的に落下した原料によって攪拌軸64は良 好に冷却されなければならない。
【0007】 しかしながら、上記スクリューコンベア78は、図8に示すように該スクリュ ーコンベア78の一端78aをドラム62の一側端部よりドラム62内に挿入す る構造となっていることから、ドラム62内に挿入されているスクリュのシャフ ト端を支承することができず、スクリューコンベア78のシャフトは必然的に片 持ち構造となる。従って、スクリューコンベア78の強度が低下しスクリューコ ンベア自体の故障の原因となるばかりか、スクリューコンベア78は、メンテナ ンスが繁雑であり、また製造コストが嵩むので、乾燥機自体のコスト高につなが るという欠点を有している。
【0008】 又、上記ホッパーにより原料の重力落下を企図する供給装置は、前述のスクリ ューコンベアによる供給装置に比べて構造が比較的簡易であり、メンテナンスの 簡便さや故障に強いこと、さらにはコストの安いこと等の利点を有するものであ るが、ドラム62の一側端部に接続された投入シュートは、ドラム62内の熱に よって高温に加熱される。従って、例えば豆腐を製造する際にその副産物として 発生するオカラ等の湿原料を乾燥させる際には、投入シュート内を滑ってドラム 内に落下する原料は、加熱した投入シュートの熱により投入シュートの表面で焦 げついてスケールとして付着してしまう。
【0009】 従って、投入シュート内に付着した原料によって閉塞され、ドラム内に常時所 定量の原料を円滑に給送することができず、乾燥機の稼働効率低下の原因となる 。また、投入シュートが詰まることによって、この間、冷却に必要な所定量の原 料が攪拌軸に接触せず、攪拌軸が過剰に加熱され攪拌軸の折損の原因ともなる。
【0010】 また、従来の乾燥機の攪拌軸は攪拌軸の外周面に破砕攪拌翼の端部を直接溶接 により固着していたが、溶接の際の攪拌軸外周の接線に対する突設角度の誤差等 により、攪拌軸の重心が極度にアンバランスとなり、回転中の攪拌軸に過剰の負 荷を与え攪拌翼の強度低下を来す原因となっていた。
【0011】 また、攪拌軸の円弧の外周面に破砕攪拌翼を所定間隔、所定角度で高精度に固 着することは困難であり、組み立て作業の煩雑さ、困難さを伴うばかりか、各破 砕攪拌翼の取り付け角度がずれると、上記攪拌軸の重心がずれる原因ともなる。
【0012】 さらに、従来の乾燥装置にあっては、図9に示すように、ドラム62内の廃ガ スは、集塵機80等を通過後ファン82を介して吸引し大気に放出されているが 、原料が汚泥などの悪臭や有害成分を含む湿原料を乾燥する際に発生した廃ガス をそのまま大気放出すれば、乾燥の際に発生した悪臭が廃ガスと共に大気放出さ れることとなり、環境汚染の原因となる。
【0013】 また、原料を短時間で乾燥するためには、ドラム62内に供給される熱風を高 温とする必要があるが、かかる高温の熱風をドラム内に供給すれば、ドラム62 内で原料が発火する原因ともなる。
【0014】 〔目的〕本考案は、上記従来技術の有する欠点を解消するためになされたもの であり、攪拌軸を冷却する構成とすることにより、スケールの過剰な付着と、攪 拌軸の折損を防止し、原料供給装置の構造を簡略化し原料供給装置のコスト低減 を図ると共に、原料供給装置のメンテナンスが簡便な乾燥機及び乾燥装置を提供 することを目的とする。
【0015】 また、簡易な構成で原料をドラム内に確実に給送し得る給送装置を備えた乾燥 機及び乾燥装置の提供を目的とする。
【0016】 本考案の他の目的は、攪拌軸をバランス良く、且つ破砕攪拌翼の配設を正確か つ簡単に行うことができる乾燥機および乾燥装置を提供することにある。
【0017】 本考案のさらに他の目的は、ドラムより排出された廃ガスを再度熱風炉を介し てドラム内に循環させることにより、燃料消費を低減し、廃ガスを焼却し悪臭の 大気放出を防止すると共に、廃ガスの循環により酸素濃度を低く抑えドラム内の 原料の発火を防止し、かつ、高温で短時間に効率よく湿原料を乾燥し得る乾燥装 置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案の乾燥機は、熱風炉40と連通し、製品の搬出 口48と廃ガスの排気口50を有するドラム12を回転自在に配置し、前記ドラ ム12内に複数の破砕攪拌翼18を備える攪拌軸16を偏心軸承して回転自在に 設けた乾燥機において、前記攪拌軸16は、冷却水の通路を成す中空空間26を 形成すると共に、前記ドラム12に原料を収納するホッパ20を配設し、該ホッ パ20の下側端部に一端を連通され前記ドラム12に向かって傾斜する投入シュ ート22の他端を前記ドラム12の内部に臨ませて設けたことを特徴とする。
【0019】 前記破砕攪拌翼は、攪拌軸を直径方向に貫通して突設することとすれば好適で あり、また、投入シュート22の壁部23に冷却水の通路を成す中空壁部36を 形成することとすればより好適である。
【0020】 また、前記乾燥機は、前記投入シュート22の壁部23を隔壁38により複数 の室の中空壁部36に分割形成して、投入シュート22の壁部23に冷却水循環 路39を形成することもできる。
【0021】 さらに、本考案にかかる乾燥装置は、熱風炉40と、該熱風炉40にドラム1 2を介して連通する前記乾燥機の排気口50を集塵機44に連通すると共に、搬 出口48にコンベア42を連結し、且つ、前記集塵機44の下端を前記コンベア 42上に臨ませて配設し、前記集塵機44に連通する廃ガスの通路を成す配管4 5を分岐して、分岐した一方の配管45aを2次燃焼装置46に連通し、分岐し た他方の配管45bを循環ファン47を介して熱風炉40に連通するよう構成し たことを特徴とする。
【0022】
【作用】
本考案の乾燥機においては、原料をホッパ20内に投入すると、該ホッパ20 内に投入された原料は重力により投入シュート22上を滑ってドラム12内に落 下する。
【0023】 該ドラム12内は、熱風炉40より供給された熱風により加熱されており、前 記投入シュート22よりドラム12内に落下された原料は、前記ドラム12の回 転によりドラム12内上部より攪拌軸16上に落下される。
【0024】 このようにして攪拌軸16上に落下された原料は、前記攪拌軸16上に多数植 設された破砕攪拌翼18により破砕されながら攪拌され熱風炉40により供給さ れた熱風と熱交換し、乾燥されて製品となる。
【0025】 このようにドラム12内で乾燥された製品は、ドラム12の一側端から回転す るドラム12と破砕攪拌翼18によってドラム12内の他側端に搬送され、搬出 口48より搬出口48に連結されたスクリュコンベア等のコンベア42を介して 搬出される。
【0026】 本考案の乾燥装置においては、前記ドラム12内の廃ガスは、排気口50を介 して集塵機44内に放出され、該集塵機44内で、前記廃ガス中に含まれる製品 を廃ガス中より抽出する。この抽出された製品は、前記集塵機44の下部に連通 するコンベア42上に落下され、ドラム12の搬出口48よりコンベア42によ り搬出された製品と共に搬出される。
【0027】 前記集塵機44によって製品が抽出された後の廃ガスは、前記集塵機44上部 に接続する管45と、この管45に接続するファン47により吸引されて、熱風 炉40に再度供給され、熱風炉40内で燃焼され再加熱された後、再度ドラム1 2内に循環供給される。
【0028】 また、前記排気管45に吸引された廃ガスの一部は、前記排気管45より分岐 する排気管45aにより2次燃焼装置46に供給され、該2次燃焼装置46中で 加熱・焼却され、また、原料が汚泥などの場合、廃ガス中の有害成分及び悪臭を 焼却除去し、食品加工物を製造する過程で発生する副産物(例えばオカラ等)の 悪臭成分を含まないものである場合には、水蒸気を気化させた後大気放出される 。
【0029】 かかる乾燥機及び乾燥装置において、乾燥機10の攪拌軸16及び投入シュー ト22のそれぞれ中空空間26,中空壁部36に冷却水を供給し、攪拌軸16及 び投入シュート22をそれぞれ冷却する。
【0030】
【実施例】
次に、本考案の乾燥機及び乾燥装置の実施例につき添付図面を参照しながら以 下詳細に説明する。
【0031】 〔乾燥機〕 図1〜図4において、10は乾燥機で、ドラム12の一側端上方の熱風吸入口 41〔図4(C)〕を熱風炉40と連通し、前記ドラム12の内部には、ドラム 12の内壁に突設するリフタ14、ドラム12内部に偏心軸承されドラム12内 部で回転する攪拌軸16〔図2〕、ドラム12の外部に配置されドラム12内に 原料を投入するホッパ20及び原料投入装置である投入シュート22を備える。
【0032】 ドラム ドラム12は、既知の回転駆動機構13により、回転自在に配設され内部に投 入された原料を破砕・攪拌すると共に、前記リフタ14は、ドラム12の中心方 向でドラム12の回転方向に直交方向に突出する金属板から成り、ドラム12の 内壁の適宜位置に所定間隔で多数設けられており、これらのリフタ14によって 、ドラム12内部下方に投入シュート22から投入され、あるいは、ドラム12 の回転によりドラム12の下方に落下した原料をドラム12内部上方に搬送して 、これを攪拌軸16上に落下させる。
【0033】 攪拌軸 攪拌軸16には、既知の回転駆動機構17に連結され、本実施例では図3に示 すように、ほぼ全長に渡り軸径300mmの管状の中空軸16aで形成され、この 中空軸16aの両端より、直径を徐々に減少するテーパ状の攪拌軸端部16b, 16bが固着され、全長7600mmを成す。
【0034】 そして、攪拌軸端部16b,16bは、無垢の一体成形された軸の中心に、冷 却水の通路を形成する通水孔26bが穿設されている。そして、攪拌軸16の一 方の攪拌軸端部16bに冷却水の給水管28を連結し、冷却水の排水管30が連 結される攪拌軸の他方の端部16bが中空軸16aと連通する部分には、中空軸 16aに向かって広がる円錐形状の漏斗状部19が設けられている(図2,図3 )。
【0035】 なお、攪拌軸の構造は、前記図2及び図3に示すものに限定されず、中空軸の 中空空間内に同心円上に隔壁を設けて、攪拌軸の一端より攪拌軸外周方向の中空 空間から冷却水を供給し、他端で折り返して中空軸16aの中心方向の中空空間 から前記一端へ循環させ排水する構成としてもよい〔図4(B)〕。
【0036】 破砕攪拌翼 また、図2に示すように、中空軸16aには、多数の破砕攪拌翼18が植設さ れている。破砕攪拌翼18は、円柱形の金属杆を前記攪拌軸に貫通させ、中空軸 16a外周より、その両端を同一の長さで突出させている。各破砕攪拌翼18は 、隣接する破砕攪拌翼に対してそれぞれ22.5°ずらされて、且つ中空軸16 a外周からの突出長さを均一とし中空軸16a上に各破砕攪拌翼18の先端を結 ぶ曲線が螺旋状に固着されている。そして、各破砕攪拌翼18を攪拌軸16の直 径方向に貫通させることにより、破砕攪拌翼18を攪拌軸の外周において直接攪 拌軸に溶接により固着している〔図4(A)〕。
【0037】 尚、図示は省略するが、前記破砕攪拌翼18の先端には回転方向に所定角度を 設けて対向する金属小片から成る邪魔板が設けられ、原料の移送と攪拌効果を高 めることもできる。
【0038】 原料投入装置 32は原料投入装置で、ドラム12外に設けられたホッパ20と、このホッパ 20の下側端に一端を接続し、他端をドラム12内部に臨ませて設けた投入シュ ート22によって構成されている。
【0039】 この投入シュート22は、投入シュート22の原料供給路34を構成する投入 シュート22の壁部23を図5に示すように隔壁21を介して二重壁構造となし 、投入シュート22の壁部23に中空壁部36を形成する。そしてこの中空壁部 36に冷却水を給水する給水管28と、中空壁部36内を通過ないし循環した冷 却水を排出するための排水管30をそれぞれ接続して、中空壁部36内に冷却水 を循環させて投入シュート22を冷却する(図7)。
【0040】 この冷却水の循環手段としては、一室に構成された中空壁部36に冷却水を給 ・排水して投入シュート22を冷却してもよく、また、図6に示すように、中空 壁部36を複数の室に水蜜に区画する複数の隔壁38を設けて冷却水循環路39 を形成し、中空壁部36内を冷却水が蛇行するように構成することもできる。
【0041】 ホッパ20に投入された原料は、重力落下により、前記ホッパ20の下側端部 にその一端を連通し他端をドラム12内に臨ませて配置された投入シュート22 を介して前記ドラム12内へ投入される。
【0042】 投入シュート22は、前述のように冷却水により冷却する構造としたので、ド ラム12内部の熱により、ドラム12に臨ませて配置されている一端より加熱さ れた投入シュート22は、冷却水の循環により良好に冷却される。従って、投入 シュート22を通過する原料はこの投入シュート22の熱により投入シュート2 2上で焦げつき供給路34内に付着することはなく原料の供給不良が生じること はない。
【0043】 この投入された原料は、リフタ14によって、ドラム12内部下方に落下した 原料をドラム12内部上方に搬送して、これを攪拌軸16上に落下させ前記ドラ ム12及び攪拌軸16及び破砕攪拌翼18の回転により破砕され、熱風炉40か ら熱風吸入口41によりドラム12内に供給された約520℃の熱風によって乾 燥される。
【0044】 攪拌軸16及び投入シュート22に冷却水を供給する給水管28の一端は、図 示せざる給水タンクに接続されており、該給水タンクより供給された冷却水を投 入シュート22及び攪拌軸16の中空空間に供給する。そして、投入シュート2 2及び攪拌軸16内を循環して、投入シュート22及び攪拌軸16の熱を吸収し た冷却水は、排水管30を介して外部に排出される。
【0045】 この排出された冷却水は、図示せざる冷却水の冷却槽に一旦貯蔵して冷却した 後再度供給タンクに搬送して、冷却水を乾燥装置内で循環させる構成とすること もできるが、この冷却水を本乾燥装置とは別に構成した施設・設備、例えば建物 内の暖房用として、また温水プール等に搬送して、これらの施設に対する給湯を 行うこともできる。
【0046】 また、熱風炉40より供給される熱風は極めて高温であり、最高で800°C 程度に達することもあるが、攪拌軸16の一方の攪拌軸端部16aに連結される 冷却水の給水管28から供給された冷却水が中空軸16aを通過する間に中空軸 16aを冷却し、原料が軸外周にスケ−ルとなって付着することを防止、且つ、 加熱による金属疲労を減少する。冷却水は熱交換の後、排水管30が連結される 攪拌軸の一方の端部16bから排出される。原料の滞留時間は、10〜15分、 滞留量はドラム容積の10から25%である。
【0047】 このようにドラム12内で乾燥された製品は、ドラム12の一側端から回転す るドラム12と破砕攪拌翼18によってドラム12内の他側端に搬送され、搬出 口48より搬出口48に連結されたスクリュコンベア等のコンベア42を介して 搬出される。
【0048】 一方熱風炉40より供給され、原料を乾燥させた後の熱風は、廃ガスとして前 記乾燥機のドラム12の他側端上方に設けられた排気口50から排出される。排 気口50における熱風の温度は、約135℃であり、該部と、前出熱風吸入口4 1の温度が測定されて、ドラム12内の乾燥温度が管理調整される。
【0049】 〔乾燥装置〕 次に、前記乾燥機10を組み込んだ本考案の乾燥装置につき、図7を参照しな がら説明する。
【0050】 図7に示す乾燥装置は、乾燥機10と、この乾燥機10により製造された製品 を搬出するスクリュコンベア等のコンベア42と、乾燥機10より排出された廃 ガス中に残留する製品を分離して前記コンベア42上に落下させるサイクロン等 の集塵機44と、該集塵機44により製品の抽出された廃ガスを燃焼し、原料が 汚泥などの場合、廃ガス中の有害成分及び悪臭を焼却除去し、食品加工物を製造 する過程で発生する副産物(例えばオカラ等)の悪臭成分を含まないものである 場合には、水蒸気を気化させた後排出する2次燃焼装置46とから構成されてい る。
【0051】 この乾燥装置に使用される乾燥機10は前出と同様の構成であり〔図1〜図4 参照〕、回転自在に配置され、熱風炉40と連通し、製品の搬出口48と廃ガス の排気口50を有するドラム12と、前記ドラム12内に偏心軸承された複数の 破砕攪拌翼18を備える攪拌軸16とを備え、また前記攪拌軸16は、冷却水の 通路を成す中空空間26を有し、この中空空間26には冷却水の給水管及び排水 管28,30が接続されている。
【0052】 さらに、原料供給装置であるホッパ20及び投入シュート22についても前述 した乾燥機における実施例と同様であり、この投入シュートには、投入シュート 22の壁部23に冷却水の通路を成す中空壁部36が形成されている〔図5,図 6参照〕。
【0053】 前記乾燥機のドラム12の他側端上方に設けられた排気口50は配管を介して サイクロン等の集塵機44に連通し、この配管には、適宜モータ等により駆動す る排気ファンを配設する。そして、集塵機44は、下側端部に設けた配管の端縁 をコンベア42上に臨ませて配置される。
【0054】 一方、集塵機44には、製品を抽出した後の粉塵等を含有した廃ガスを排出す る排気口に接続された排気管45を設け、前記排気管45は下流側が分岐されて 、その一方はファン47を介して熱風炉40に連通し、分岐された排気管45の 他方は、2次燃焼装置46に連通されている。
【0055】 このように構成された乾燥装置の乾燥機10のホッパ20に、原料を投入する と、前述乾燥機における作用と同様、投入シュート22内を滑って落下し、ドラ ム12内に投入され多数の破砕攪拌翼18と当接して破砕・攪拌されながら、ド ラム12の熱風吸入口41からドラム12内へ供給された熱風中を通過しつつド ラム12内の下方へ落下する。
【0056】 ドラム12内の下方へ落下した原料は、ドラム12の内壁に、内壁からドラム 12の中心方向に向かって突設されたバケットコンベア状のリフタ14によって 、ドラム12の回転運動に伴ってドラム12内を上昇し、ドラム12内部の頂付 近でドラム12内の下方に向かって落下し、この落下した原料は、再度攪拌軸1 6に植設された破砕攪拌翼18に接触して破砕され攪拌され、かつ、熱風炉40 より供給された熱風を受けて乾燥される。そして原料が乾燥するまで、この作業 が繰り返される。
【0057】 乾燥された製品は、ドラム12の他側端に設けられた搬出口48に向かって搬 送され、前記搬出口48より搬出された製品は、前記ドラム12の搬出口48と 連結するスクリュコンベア等のコンベア42により製品として搬出される。
【0058】 また、熱風炉40より供給され、原料を乾燥させた後の熱風は、廃ガスとして 前記乾燥機のドラム12の他側端上方に設けられた排気口50から排気ファンを 介して吸引され、前記排気口50と連通する集塵機44中へ放出され廃ガス中に 含まれる製品を集塵機44により抽出され、抽出された製品は、前記集塵機44 の下側端部に配管により連通するコンベア42上に落下され、前記ドラム12の 搬出口48より搬出された製品と共に搬出される。
【0059】 一方、製品を抽出した後の粉塵等を含有した廃ガスは、集塵機44上部に設け られた排気口に接続された排気管45からファン47を介して熱風炉40に吸引 され、前記熱風炉40内で燃焼された後、再度ドラム内に熱風として供給される 。
【0060】 また、廃棄ガスの一部は、分岐された排気管45の他方の配管に連通する焼却 装置46内で焼却され、廃ガス中に含まれる粉塵、悪臭を除去した後大気放出さ れる。
【0061】 このように、廃ガスを再度熱風炉40及びドラム12内を循環させることによ り、廃ガス中に含まれる製品のカス等の粉塵が燃焼されることにより、大気放出 される廃ガス中に含まれる有害物質や悪臭を除去ないし減少させる。
【0062】 さらに、廃ガスを再度燃焼して、熱風としてドラム12内に供給することによ り、ドラム12内の酸素濃度が希釈となると共に、ドラム12内は常に負圧とな ることから、高温による加熱でも原料をドラム12内で発火させることなく乾燥 する。
【0063】
【考案の効果】
以上のように構成された本考案の乾燥機及び乾燥装置は、以下に示す効果を有 する。
【0064】 攪拌軸を原料によらず、冷却水により独自に冷却することとしたので、約80 0℃の高温の熱風を供給しても攪拌軸の劣化やそれに伴う折損を防止できると共 に、原料投入装置の構成を簡略化することができ、メンテナンスが容易であり、 コストの低い乾燥機及び乾燥装置を得ることができた。
【0065】 破砕攪拌翼を攪拌軸を直径方向に貫通して外周より突出させる構成としたので 、破砕攪拌翼の固設が比較的容易な構成で行え、しかも破砕攪拌翼を所望の角度 、所望の間隔で正確に固設することができ、従って攪拌軸の回転重心のずれが生 じることがないので、攪拌軸の消耗を最小限に止めることができる。
【0066】 なお、攪拌軸を貫通する破砕攪拌翼も、攪拌軸内を通過する冷却水によって間 接的にも冷却され、ドラム内の熱による破砕攪拌翼の折損をも防止することがで きる。
【0067】 また、従来は、原料を投入する際に、この原料が攪拌軸に接触して攪拌軸を冷 却するように、原料の投入をスクリューコンベア等を用いて定量的に行っていた が、本考案のように、攪拌軸を原料による冷却とは別に、冷却水により冷却する こととしたので、本考案の乾燥機はその原料投入装置において、従来原料を定量 的にドラム内に投入するために必要であったスクリューコンベア等を不要とした 簡易な構成とすることができる。
【0068】 また、従来は攪拌軸上に原料を落下する必要があったため、原料投入装置は攪 拌軸よりも高所に配置する必要があったが、本考案の乾燥機によれば、原料によ る攪拌軸の冷却は不要であるので、原料投入装置の配置位置にこのような制限は なく、機械全体を小型化できる。 さらに、原料投入装置を構成する投入シュートを冷却水により冷却することと したので、投入シュートが乾燥機のドラム内の熱により加熱されることがなく、 投入シュートを通過する原料が供給路内で乾燥し、供給路に付着することのない 乾燥機及び乾燥装置を得ることができた。
【0069】 乾燥機より発生した廃ガスを再度熱風炉に供給して乾燥機内に給送し、装置内 を循環させることにより、廃ガス中の有害物質等を減少あるいは除去し、かつ原 料によっては、乾燥時に発生する悪臭の低減をも図ることができた。
【0070】 さらに、廃ガスを熱風炉を介して再度ドラム内に循環させることにより、燃料 消費を低減し、酸素濃度を低く抑えるため比較的高温で効率よく、且つ、ドラム 内で原料を発火させることなく乾燥を行うことができる乾燥装置を得ることがで きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す乾燥機の全体概略
図。
【図2】 攪拌軸の一実施例を示す部分断面概略図
【図3】 攪拌軸の一実施例を示す一部省略断面概略図
【図4】 (A)攪拌軸及び破砕攪拌翼の部分縦断面
図。(B)攪拌軸の変更例を示す断面概略図(C)本考
案乾燥機械の側面図
【図5】 投入シュートの要部断面図。
【図6】 投入シュートの変更例を示す投入シュートの
要部断面図。
【図7】 本考案の一実施例を示す乾燥装置の全体概略
図。
【図8】 従来の乾燥機を示す断面概略図。
【図9】 従来の乾燥装置の全体を示す概略図。
【符号の説明】
10 乾燥機 12 ドラム 13 回転駆動機構 14 リフタ 16 攪拌軸 17 回転駆動機構 16a 中空軸 16b 攪拌軸の端部 18 破砕攪拌翼 19 漏斗状部 20 ホッパ 22 投入シュート 23 壁部 26 中空空間(攪拌軸の) 26b 通水孔 28 給水管 30 排水管 32 原料投入装置 34 供給路 36 中空壁部(投入シュートの) 38 隔壁 39 冷却水循環路 40 熱風炉 41 熱風吸入口 42 コンベア 44 集塵機 45 排気管 45a 排気管 45b 排気管 46 2次燃焼装置 47 ファン 48 搬出口 50 排気口 60 乾燥機 62 ドラム 64 攪拌軸 66 破砕攪拌翼 68 リフタ 74 ホッパ 78 スクリュコンベア 80 集塵機 82 フアン

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱風炉と連通し、製品の搬出口と廃ガス
    の排気口を有するドラムを回転自在に配置し、前記ドラ
    ム内に複数の破砕攪拌翼を備える攪拌軸を偏心軸承して
    回転自在に設けた乾燥機において、 前記攪拌軸は、冷却水の通路を成す中空空間を形成する
    と共に、 前記ドラムに原料を収納するホッパを配設し、該ホッパ
    の下側端部に一端を連通され前記ドラムに向かって傾斜
    する投入シュートの他端を前記ドラムの内部に臨ませて
    設けたことを特徴とする乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記破砕攪拌翼は、攪拌軸を直径方向に
    貫通して突設してなることを特徴とする請求項1記載の
    乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記投入シュートの壁部に冷却水の通路
    を成す中空壁部を形成したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記投入シュートの壁部を隔壁により複
    数の室に分割形成した中空壁部を設けたことを特徴とす
    る請求項3記載の乾燥機。
  5. 【請求項5】 熱風炉と、該熱風炉に連通し、製品の搬
    出口と廃ガスの排気口を有するドラムを回転自在に配置
    し、前記ドラム内に複数の破砕攪拌翼を備える攪拌軸を
    偏心軸承して回転自在に設けた乾燥機を有し、該乾燥機
    は、前記攪拌軸に冷却水の通路を成す中空空間を形成す
    ると共に、前記ドラムに原料を収納するホッパを配設
    し、該ホッパの下側端部に一端を連通され前記ドラムに
    向かって傾斜する投入シュートの他端を前記ドラムの内
    部に臨ませて設け、前記投入シュート壁部に冷却水の通
    路を成す中空空間を形成して成り、 前記乾燥機の前記排気口を集塵機に連通すると共に、前
    記搬出口にコンベアを連結し、且つ、 前記集塵機の下端を前記コンベア上に臨ませて配設し、 前記集塵機に連通する廃ガスの通路を成す配管を分岐し
    て、分岐した一方の配管を2次燃焼装置に連通し、 分岐した他方の配管を循環ファンを介して熱風炉に連通
    するよう設けたことを特徴とする乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107969934A (zh) * 2017-12-29 2018-05-01 霍学明 电加热内循环风连续烘培炒制机
CN109382194A (zh) * 2018-11-30 2019-02-26 天津威特生物医药有限责任公司 菌体样品破碎机构
CN115090209A (zh) * 2022-06-30 2022-09-23 浙江正裕化学工业有限公司 一种高水洗染料的加工方法

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