JPS597894B2 - 籾殻スト−ブ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は毎年稲作農家に大量に出る籾殻を燃料とする自
動型籾殻燃焼装置を提供するものである。

従来、籾殻についてはこれという決定的処理方法もな《
昔ながら出回わっている手動式かま戸等で燃却している
が、煙や灰等の処理に問題があり、何らかの燃焼機の出
現が俟たれる現状にある。

特に省エネルギ一時代を迎えている現今において、石油
、ガス、電気に劣らぬ火力を有する籾殻のかかる面での
有効利用は重要な課題の一つと云っても過言ではない。

本発明はこのような要求に応えて完成されたもので、燃
料としての籾殻を長時間連続的かつ効率的に燃焼するこ
とができる籾殻燃焼装置を得ることを目的とするもので
ある。

この発明は、上部に排煙筒、底部に孔調節式のロストル
を有する燃焼室を設げ、外周に複数の籾殻導入部を有し
上方および底部が開口された回転駆動される回転燃゛暁
筒を前記燃焼室内のロストル上面に近接して設けるとと
もに、外周に複数の送風孔を有し上方および底部が，開
口した送風筒を前記回転燃焼筒の上方に配設し、前記燃
焼室の前記送風筒が位置する側壁内にはエアー導入管を
臨ませるとともに前記回転燃焼筒が位置する側壁内には
籾殻供給筒の開口先端を臨ませ、前記ロストルの下方に
は灰出装置を設けることにより、籾殻供給筒より供給さ
れた籾殻を回転燃焼筒内の燃焼部へその回転作用により
籾殻導入部を通し順次連続的かつ均一に送込むとともに
その燃焼部における燃焼状態に応じて開孔状態が調節さ
れるロストルを介して下方の灰出装置から灰が排出され
る一方、回転燃焼筒内の籾殻より熱分解によって発生す
る未燃ガスに送風筒において適量の空気が供給されて完
全燃焼しうるよう構成したものである。

この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

ケーシング１の上面に載置固定された筒状の燃焼室２の
上部には排煙筒３がその接結部にネット４が張設されて
接続されている。

前記燃焼室２の底部は複数の通孔５が形成された固定ロ
ストル６と前記ケーシング１外に端部が延出された柄部
７により回動する複数の通孔８が形成された回転ロスト
ル９かもなる孔調節式のロストル１０をもって構成され
ている。

このロストル１０の下方には、灰出しシュート１１、ブ
ロアー１２および排出パイプ１３からなる排出装置１４
が設げられている。

ついで、前記燃焼室２内底部には籾殻導入部である複数
の籾殻導入孔１５が形成された回転燃焼筒１６が前記ロ
ストル１０上面に近接して設けられている。

この回転燃焼筒１６は上方および底部が開口状態とされ
、前記ロストル１０および灰出シュート１１を貫通して
設けられた回転軸１７により軸架されるとともに、回転
燃焼筒１６の外周面には籾殻をかき取って全周の籾殻導
入孔１５より回転燃焼筒１６内へ平均して導入するため
のかき棒１８が取付ゆられ、前記回転軸１１の上部には
回転燃焼筒１６内の灰をかく拌するための灰かき棒１９
が水平方向へ突出して取付けられている。

さらに、前記燃焼室２は上部仕切板２０および下部仕切
板２１により３分割され、下部には前述したように回転
燃焼筒１６が配設されるとともに、中央部には送風筒２
２が前記上部仕切板２０および下部仕切板２１により支
持されつ一回転燃焼筒１６の上方に位置して固定的に設
けられている。

この送風筒２２は上下開口状態とされるとともに、外周
に複数の送風孔２３が形成され、中間には灰吹上げ防止
ネット２４が張設されている。

また、前記上部仕切板２０上には前記送風筒２２上方に
位置して誘導板２５が取付げられている。

さらにまた、前記上部仕切板２０および下部仕切板２１
によって仕切られた燃焼室２中央部の前記送風筒２２が
位置する側壁内にはケーシング１内に設けられたブロア
ー２６に接続するエアー導入管２７の端部を臨ませてい
る。

なお、前記エアー導入管２７には送風量を調整する調節
弁２８が設げられている。

しかして、前記ケーシング１には籾殻を貯留するホッパ
−２９が収納保持され、このホッパ−２９の排出口３０
には回転横スクリュー軸３１を内装した籾殻供給筒３２
の基端部が接続されている。

そして、前記籾殻供給筒３２の開口先端３３を前記燃焼
室２０回転燃焼筒１６が位置する側壁内に臨ませている
。

また、前記ホッパ−２９の排出口３０にはかき出し俸３
４が設けられており、さらにケーシング１の熱焼室２が
載置される側には空気取入口３５が複数穿設されている
とともに、燃焼室２とホッパ−２９との間には断熱材３
６が介装されている。

なお、前記回転軸１１、ブロアー１２、ブロアー２６、
回転横スクリュー軸３１およびかき出し棒３４はモータ
ー３７により動力伝達装置３８を介して回転駆動される
。

また、燃焼室２０回転燃焼筒１６と対応する側壁には着
火棒３９を挿入するための火口４０が設げられている。

さらに、ブロアー１２に接続された排出パイブ１３はエ
アー分離式処理装置（図示せず）に接続されている。

このような構成において、モーター３７を始動させ各部
を運転させると、ホッパ−２９内の籾殻はかき出し棒３
４により排出口３０から籾殻供給筒３２に入り、回転横
スクリュー軸３１によって籾殻供給筒３２内を移送され
てその開口先端３３より回転燃焼筒１６の周りの燃焼室
２に順次落下し、ある程度蓄積されると回転燃焼筒１６
のかき棒１８によって回転燃焼筒１６の全周にかき送ら
れながら籾殻導入孔１５より回転燃焼筒１６内へ順次送
り込まれる。

なお、この段階ではロストル１０は全閉状態としておき
、またエアー導入管２７の調節弁２８も全閑にしておく
。

ついで、籾殻が回転燃焼筒１６内に適量入ったら、一旦
各部の運転動作を停止させ、火口４０を開いて着火棒３
９を籾殻導入孔１５より差込んで回転燃焼筒１６内の籾
殻に点火する。

なお、回転燃焼筒１６内の籾殻に廃油等を注油して油分
を浸込ませてお《ことにより着火が容易となる。

そして着火が完了して火勢が付いたら各部の運転を再開
し、エアー導入管２Ｔの調節弁２８を調整して適量の空
気を燃焼室２内に送込む。

すると空気は送風筒２２の送風孔２３より送風筒２２内
に均一に分散吸入されて回転燃焼筒１６内の籾殻が加熱
されて発生上昇する未燃ガスの完全燃焼に適量の酸素供
給が行われ、火炎は送風筒２２より燃焼室２上方へ誘導
板２５に沿って分散上昇し、排煙が排煙筒３より外部）
排出される。

なお、ネット４および灰吹上げ防止ネット２４により火
の粉、灰等が排煙に混じることが防止される。

一方、ホッパ−２９内の籾殻は籾殻供給筒３２から連続
して回転燃焼筒１６の外周に供給され、さらに回転燃焼
筒１６の回転にともなって籾殻導入孔１５から回転燃焼
筒１６内の燃焼中の籾殻上面に連続的かつ均一に供給さ
れる。

また、回転軸１１の灰かき俸１９により燃焼中の籾殻が
かく拌されて空気が供給され燃焼が泥進されるとともに
底部に逐次留まって《る灰もロストル１００通孔５通孔
８から灰出しシュート１１に落下し、ブロアー１２によ
って排出パイプ１３からエアー分離式処理装置に排出さ
れる。

なお、灰落下のためのロストル１０の孔調整は回転ロス
トル９をその柄部７をケーシング１外で操作することに
より行なわれ、孔の開度は籾殻移送筒３２からの籾殻の
移送度合と回転燃焼筒１６内における燃焼度合との相関
関係により適宜設定される。

この発明は、上述のように構成したので、回転燃焼筒内
の燃焼部へ籾殻を連続的かつ均一に供給して長時間の連
続燃・焼を行なうことができ、しかも籾殻供給筒からの
籾殻供給速度および回転燃焼筒の回転速度を変化させる
ことにより燃焼度合を任意に調節することができる。

さらに回転燃焼筒上部の送風筒において空気を適宜供給
することによって完全燃焼状態を促進させることにより
燃焼効率を向上させることができ、回転燃焼筒内に残火
がある場合には再度の着火もきわめて容易であって、毎
年再生産される枯渇なき資源である籾殻をエネルギーと
してきわめて有効に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は縦断
側面図、第２図は一部を断面した斜視図、第３図はロス
トルのみの千面図である。 ２・・・・・・燃焼室、３・・・・・・排煙筒、１０・
・・・・・ロストル、１４・・・・・・灰出装置、１５
・・・・・・籾殻導入孔（籾殻導入部）、１６・・・・
・・回転燃焼筒、２２・・・・・・送風筒、２３・・・
・・・送風孔、２７・・・・・・エアー導入管、３２・
・・・・・籾殻供給筒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上部に排煙筒、底部に孔調節式のロストルを有する
   燃焼室を設け、外周に複数の籾殻導入部を有し上方およ
   び底部が開口された回転駆動される回転燃゛暁筒を前記
   燃焼室内のロストル上面に近接して設けるとともに、外
   周に複数の送風孔を有し上方および底部が開口した送風
   筒を前記回転燃焼筒の上方に配設し、前記燃焼室の前記
   送風筒が位置する側壁内にはエアー導入管を臨ませると
   ともに前記回転燃焼筒が位置する側壁内には籾殻供給筒
   の開口先端を臨ませ、前記ロストルの下方には灰出装置
   を設けたことを特徴とする籾殻燃焼装置。