JPH06323738A - ローラーハースキルン - Google Patents

ローラーハースキルン

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JPH06323738A
JPH06323738A JP11470393A JP11470393A JPH06323738A JP H06323738 A JPH06323738 A JP H06323738A JP 11470393 A JP11470393 A JP 11470393A JP 11470393 A JP11470393 A JP 11470393A JP H06323738 A JPH06323738 A JP H06323738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
furnace chamber
product
roller hearth
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP11470393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Urushizaki
雅紀 漆崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
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Publication of JPH06323738A publication Critical patent/JPH06323738A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バインダーガスを速やかに排出することによ
り製品の焼成時間を著しく短縮することができるローラ
ーハースキルンを提供する。 【構成】 ローラーハースキルンの炉室2の上部にガス
供給管10を設け、ローラー3上を移送される製品Wに対
して雰囲気ガスを吹きつけるように供給する。また、炉
室2の下部には炉室内の雰囲気ガスを吸引排気するガス
排出口11を設けて、重量の重いバインダーガスを速やか
に炉外へ排出できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子部品等の焼
成に用いられるローラーハースキルンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】製品をローラーにより移送しつつ焼成を
行うローラーハースキルンは古くから知られているが、
最近ではこのローラーハースキルンの内部を水素ガスに
よる還元性雰囲気とし、電子部品等の還元焼成を行うロ
ーラーハースキルンが開発されている。
【0003】ところで、このようなキルンにおいて電子
部品の焼成を行う場合には、昇温工程において製品中か
ら多量のバインダーガスが発生するため、これを炉内か
ら排出する必要がある。このため、従来は炉室の下部か
ら窒素ガスと水素ガスとの混合ガスを供給するととも
に、炉室の天井部に排気口を設けて炉室内の雰囲気ガス
を吸引排気していた。しかしバインダーガスは比較的重
いので炉室の下部にたまり易く、炉室の天井部の排気口
から吸引排気しても製品の表面付近におけるバインダー
ガスの濃度が高くなる。このために製品からのバインダ
ーの蒸発が阻害されてしまい、このような従来の上部吸
引方式のローラーハースキルンでは製品の焼成に20時間
程度の長い時間を必要とするという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、バインダーガスを速やかに排出する
ことにより製品の焼成時間を著しく短縮することができ
るローラーハースキルンを提供するために完成されたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明は、炉室の上部に、ローラー上
を移送される製品に対して雰囲気ガスを供給するガス供
給口を設けたことを特徴とするローラーハースキルンを
要旨とするものである。また同一の課題を解決するため
の第2の発明は、炉室の下部に、炉室内の雰囲気ガスを
吸引排気するガス排出口を設けたことを特徴とするロー
ラーハースキルンを要旨とするものである。更に第3の
発明は、炉室の上部に、ローラー上を移送される製品に
対して雰囲気ガスを供給するガス供給口を設けるととも
に、炉室の下部に、炉室内の雰囲気ガスを吸引排気する
ガス排出口を設けたことを特徴とするローラーハースキ
ルンを要旨とするものである。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、炉室の上部に設けたガス
供給口からローラー上を移送される製品に対して雰囲気
ガスを吹きつけるように供給することができるので、単
に適切な焼成雰囲気ガスを供給するだけでなく、バイン
ダーガスを強制的に製品の表面付近から除去することが
できる。このため製品からのバインダーの蒸発が阻害さ
れることがなく、短時間で焼成することが可能となる。
第2の発明によれば、製品から発生した重いバインダー
ガスを重力に逆らうことなく炉室の下部に設けたガス排
出口から吸引排気することができるので、バインダーガ
スは速やかに炉室内から排出される。更に第3の発明に
よれば、第1の発明と第2の発明の効果が相乗的に作用
し、製品の焼成時間を著しく短縮することができ、後の
実施例にも示すように、従来の20時間からわずか3〜4
時間にまで焼成時間を短縮することが可能となる。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1、図2は本発明の第1の実施例を示
すもので、1は炉体、2は炉室、3は炉室2の全長にわ
たって設けられたローラーである。図2に示すようにロ
ーラー3は台板4に載せた製品Wを移送するためのもの
で、通常のローラーハースキルンではローラー3の端部
および駆動部は炉体1の外部に露出しているが、本発明
のローラーハースキルンでは炉体1の両側にガスパージ
式のシールカバー5、5が設けてあり、ローラー3の隙
間から漏れる炉内の雰囲気と外気とをシールしているの
で、雰囲気調整が容易である。
【0008】炉室2のローラー3を挟む上下位置には、
加熱用ヒーター6、7が適当な間隔で設置され、ローラ
ー3上を走行する製品Wを上下両面から加熱するように
なっている。実施例では加熱源として電気ヒーターが使
用されているが、ラジアントチューブのような他の加熱
源を使用することもできる。また、予熱、焼成で発生す
るバインダーからの発生ガスが問題とされるだけの場合
には、一般の燃焼ガス式の炉にも適用することができ
る。
【0009】図1に示すように、炉室2は上下の隔壁
8、9により長手方向に区画されている。そして炉室2
の各区画には、ガス供給管10が設けられている。このガ
ス供給管10は上方の加熱用ヒーター6よりも製品Wに近
い位置に設けられており、その斜め下側に透設されたガ
ス供給口から、水素ガスと窒素ガスとを混合した還元焼
成のための雰囲気ガスを、ローラー3上を走行する製品
Wに向かって斜め方向に噴出している。なお、ガス供給
管10は少なくとも昇温ゾーンに設置されるが、その他の
ゾーンには他の形式の雰囲気ガス供給手段を設けてもよ
い。
【0010】図1に示すように、ガス供給管10は各区画
内の比較的出口側(右側)に近い位置に設けられてい
る。これは炉室2の内部では出口から入口側に向かうガ
ス流が生ずるため、そのガス流に乗せて雰囲気ガスを噴
出するためである。また、ガス供給管10を回転させるこ
とにより、ガス供給口からの雰囲気ガスの噴出方向の調
節が可能である。このようにして製品Wの表面付近に滞
留しているバインダーガスを吹き飛ばすのであるが、製
品Wが小型の電子部品であるときにはその流速を調整
し、製品Wが吹き飛ばされないようにする必要がある。
実施例ではガス供給口からの雰囲気ガスの噴出速度は秒
速15m程度であるが、製品Wの表面では秒速5m以下と
なっている。
【0011】また図2に示すように、炉室2の下部には
炉室内の雰囲気ガスを吸引排気するガス排出口11が設け
られている。これらのガス排出口11は各区画の比較的入
口側に設けられており、上記のガス流に乗って入口側に
移動してくるバインダーガスを含む雰囲気ガスを吸引
し、炉外に排気する。前記したようにバインダーガスは
重く炉室2の下部に滞留し易いので、このように炉室2
の下部にガス排出口11を設ければ、製品Wから発生した
バインダーガスを効率よく炉外へ除去することができ
る。
【0012】上記した実施例のように、炉室2の上部に
製品Wに対して雰囲気ガスを供給するガス供給口を設け
るとともに、炉室2の下部から炉室内の雰囲気ガスを吸
引排気すれば、ローラー3上を走行する製品Wから発生
するバインダーガスを速やかに除去してガス濃度を低下
させることができる。このために製品Wからのバインダ
ー蒸発速度を高めることができ、従来は20時間を必要と
していた電子部品の焼成速度をわずか3〜4時間程度ま
で大幅に短縮することが可能となった。
【0013】図3に示す第2の実施例では、炉の長手方
向に延びるガス供給管10が、入口側の3区画(昇温ゾー
ン)にわたり設けられている。この実施例でもガス供給
管10の下面に形成されたガス供給口から雰囲気ガスが斜
め方向に製品Wに吹き付けられており、製品Wから発生
するバインダーガスを吹き飛ばしている。その効果は第
1の実施例と同じである。
【0014】なお図1および図3に示すように、炉室2
の入口と出口にそれぞれガスボックス12、13を設け、そ
の内部を多数の仕切り板により細かく区画するととも
に、その内部に窒素ガス等を供給しておけば、炉の出入
口からの外気の進入を簡便かつ確実に防止することがで
きる。このため、ローラーハースキルンで雰囲気焼成を
行う上で便利である。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のローラ
ーハースキルンは製品から発生するバインダーガスを速
やかに製品表面から除去して炉外に排出することができ
るので、製品の周囲のバインダーガス濃度を低下させる
ことができ、従来は20時間を必要としていた電子部品の
焼成速度をわずか3〜4時間程度まで大幅に短縮するこ
とができる優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す中央縦断面図である。
【図2】第1の実施例を示す炉幅方向の断面図である。
【図3】第2の実施例を示す中央縦断面図である。
【符号の説明】
2 炉室 3 ローラー 10 ガス供給管 11 ガス排出口 W 製品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉室の上部に、ローラー上を移送される
    製品に対して雰囲気ガスを供給するガス供給口を設けた
    ことを特徴とするローラーハースキルン。
  2. 【請求項2】 炉室の下部に、炉室内の雰囲気ガスを吸
    引排気するガス排出口を設けたことを特徴とするローラ
    ーハースキルン。
  3. 【請求項3】 炉室の上部に、ローラー上を移送される
    製品に対して雰囲気ガスを供給するガス供給口を設ける
    とともに、炉室の下部に、炉室内の雰囲気ガスを吸引排
    気するガス排出口を設けたことを特徴とするローラーハ
    ースキルン。
JP11470393A 1993-05-17 1993-05-17 ローラーハースキルン Pending JPH06323738A (ja)

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JP11470393A JPH06323738A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 ローラーハースキルン

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JP11470393A JPH06323738A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 ローラーハースキルン

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JP11233644A Division JP2000055564A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 ロ―ラ―ハ―スキルン

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JPH06323738A true JPH06323738A (ja) 1994-11-25

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JP11470393A Pending JPH06323738A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 ローラーハースキルン

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Cited By (4)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020802