JP3784893B2 - シフトレバー位置検出機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の変速機をシフトするシフトレバー装置のシフトレバーの位置を検出するシフトレバー位置検出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
車室内に設けられたシフトレバーを操作して車両の自動変速機を所望のシフトレンジに変更するシフトレバー装置には、例えば、シフトレバーを車両の前後方向のみならず車両の幅(左右)方向へも操作して任意のシフトレンジを選択する所謂ゲート式(ジグザグ操作式)のシフトレバー装置がある。
【0003】
ところで、この種のゲート式のシフトレバー装置の内部には、シフトレバーがパーキングレンジ(以下、「Pレンジ」と称する)に位置しているか否かを検知する「P位置」検出スイッチが設けられている。この「P位置」検出スイッチはシフトレバー装置の内部に設置されたシフトロックコンピュータに接続されており、シフトレバーがPレンジに位置した状態を「P位置」検出スイッチが検知すると、シフトロックコンピュータがシフトレバー装置内のシフトロック機構を操作し、特定の条件(例えば、ブレーキペダルを踏み込む)を満たさない限りはシフトレバーをPレンジに位置した状態でロックする。
【0004】
また、上述したゲート式のシフトレバー装置のうちシフトレバーを車幅方向へ若干量移動させてシフトレンジをドライブレンジ(以下、「Dレンジ」と称する)からサードレンジ(以下、「3レンジ」と称する)へ変更するタイプのシフトレバー装置では、シフトレバーがDレンジから3レンジに切り替わったことを検知する「3位置」検出スイッチがシフトレバー装置の内部に設けられている。すなわち、このようなシフトレバー装置では、シフトレバーを車両前後方向へ移動させてシフトレンジを変更する場合と比べると、シフトレバーを車幅方向へ若干量移動させてDレンジから3レンジへシフトレンジを変更する場合にはシフトレバーの変移量が小さいため、シフトレバーと変移量をリンク機構を介して変速機の制御装置へ伝達しても制御装置がこれを認識することが困難である。このため、シフトレバーがDレンジから3レンジへ移動するとON状態となる「3位置」検出スイッチを設けることによって、シフトレバーがDレンジから3レンジへ切り替わったことを確実に認識している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した如く従来の構成のシフトレバー装置では、シフトレバーがPレンジに位置しているか否か、及びシフトレバーがDレンジから3レンジに切り替わったか否かをそれぞれ異なるスイッチで検知しているため、シフトレバー装置の内部に個々のスイッチを設けるためのスペースが必要となり、装置の小型化を妨げている。しかも、各スイッチ毎のコード配線が必要となるため、コード配線が複雑で部品点数が多くなるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して、コード配線を簡素化でき、しかも装置の小型化が可能なシフトレバー位置検出機構を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のシフトレバー位置検出機構は、所定の方向へ移動させることによって車両の変速機のシフトレンジの変更が可能なシフトレバー装置のシフトレバーの前記移動に対応して移動可能に設けられると共に、複数の電気接点が設けられたスイッチ本体と、前記シフトレバーの長手方向に対して交差した一方向に沿って前記スイッチ本体に対して相対的に移動可能に前記スイッチ本体に設けられたスライダと、
前記スライダに設けられ、前記スイッチ本体に対する前記スライダの相対的な移動により前記複数の電気接点と接触して導通すると共に、前記相対的な移動の変移量によって接触する電気接点が異なる移動接点と、前記車両の本体側に設けられ、特定のシフトレンジに前記シフトレバーが位置した状態では前記スライダを押圧して所定量だけ変移させ、前記移動接点を前記スイッチ本体の特定の2以上の電気接点と接触させる押圧手段と、を備えている。
【0008】
上記構成のシフトレバー位置検出機構では、シフトレバーが操作されてシフトレバーが移動すると、このシフトレバーの移動に伴いスイッチ本体が移動する。さらに、シフトレバーが特定のシフトレンジに位置すると、押圧手段によってスライダが押圧される。これによって、スイッチ本体に対してスライダがシフトレバーの長手方向に対して交差した一方向に沿って所定量変移され、スライダに設けられた移動接点がスイッチ本体の電気接点の内の特定の2以上の電気接点と接触して導通される。これにより、特定のシフトレンジにシフトレバーが位置したことを電気的に検知できる。
【0009】
ここで、移動接点が設けられたスライダは、スイッチ本体に対する変移量によって異なる電気接点と接触するため、例えば、シフトレンジ毎に異なる押圧量の押圧手段を設置することによって、シフトレンジ毎に移動接点とスイッチ本体の電気接点とが異なる組み合わせで接触し導通される。これにより、シフトレバーの位置をシフトレンジ毎に検知できる。
【0010】
請求項2記載のシフトレバー位置検出機構は、長手方向基端側の所定部位を中心にして前記長手方向に対して直交し且つ互いに直交した2方向を軸方向とする軸周りに回動することで車両の変速機のシフトレンジの変更が可能なシフトレバー装置のシフトレバーの前記移動に対応して移動可能に設けられると共に、複数の電気接点が設けられたスイッチ本体と、前記2方向の一方に沿って前記スイッチ本体に対して相対的に移動可能に前記スイッチ本体に設けられ、前記相対的な移動により前記複数の電気接点と接触して導通すると共に、前記相対的な移動の変移量によって接触する電気接点が異なる移動接点と、前記車両の本体側に設けられ、前記2方向の内の他方に沿って前記シフトレバーが回動し、特定のシフトレンジに前記シフトレバーが位置した状態では前記移動接点又はスイッチ本体を押圧して前記スイッチ本体に対して前記移動接点を相対的に所定量だけ変移させ前記移動接点を前記スイッチ本体の特定の電気接点と接触させる押圧手段と、を備えている。
【0011】
上記構成のシフトレバー位置検出機構では、シフトレバーの長手方向に対して直交すると共に、互いに直交した2方向を軸方向としてこれらの軸周りにシフトレバーがその長手方向基端側の所定部位を中心にシフトレバーが回動すると、シフトレバーと共にスイッチ本体が回動する。さらに、上記の2方向の内の他方の軸周りにシフトレバーが回動してシフトレバーが特定のシフトレンジに位置すると、押圧手段によって移動接点が押圧される。これによって、上記の2方向の内の一方に沿って移動接点がスイッチ本体に対して所定量変移され、移動接点がスイッチ本体の電気接点の内の特定の電気接点と接触して導通される。これにより、特定のシフトレンジにシフトレバーが位置したことを電気的に検知できる。
ここで、移動接点は、互いに直交した2つのシフトレバーの回動軸方向の一方に沿ったスイッチ本体に対する変移量によって異なる電気接点と接触するため、例えば、シフトレンジ毎に異なる押圧量の押圧手段を設置することによって、シフトレンジ毎に移動接点とスイッチ本体の電気接点とが異なる組み合わせで接触し導通される。これにより、シフトレバーの位置をシフトレンジ毎に検知できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図3には、本発明の一実施の形態に係るシフトレバー位置検出機構を適用したシフトレバー装置12の分解斜視図が示されている。なお、以下の各図において、矢印X1 はシフトレバー装置12を車両(図示省略)に設置した状態での車幅方向右方を示し、矢印X2 は車幅方向左方を示す。また、矢印Y1 は車両前方を示し、矢印Y2 は車両後方を示す。さらに、矢印Z1 は車両上方を示し、矢印Z2 は車両下方を示す。
【0013】
図3に示されるように、シフトレバー装置12は棒状のシフトレバー14を備えている。シフトレバー14は、車両上下方向(矢印Z1 、Z2 方向)へ向けて長手方向とされており、上端部にはノブ16が取り付けられている。また、シフトレバー14の下端部には矩形のブロック18が形成されている。このブロック18は車両上下方向(矢印Z1 、Z2 方向)へ向けて長手方向とされており、下端部には取付部20が形成されている。この取付部20には車両前後方向(矢印Y1 、Y2 方向)に互いに対向した縦壁部22、24が下方へ向けて延出されている。この縦壁部22と縦壁部24の間には車両幅方向(矢印X1 、X2 方向)へ向けて長手方向とされたシャフト26が挟み込まれており、車両前後方向へ向けて縦壁部22、24を貫通するピン28によってシャフト26に連結されている。これによって、シフトレバー14はシャフト26に対しピン28を軸として車幅方向へ向けて所定角度回動可能である。また、ピン28の頭部と縦壁部24の間にはトーションスプリング30が配置されている。このトーションスプリング30は一端部がシャフト26に固定されると共に他端部が縦壁部24に固定され、シャフト26に対してシフトレバー14を常に車幅方向右方(矢印X1 方向)へ付勢している。また、この取付部20にはロッド(図示省略)が連結されており、更に、ロッドはアーム等の部品から成るリンク機構を介して車両の自動変速機(図示省略)に接続されている。
【0014】
また、シフトレバー14のブロック18の車幅方向側の両側面にはピン32、34が形成されている。これらのピン32、34は、同軸的で且つ互いに相反する如く突出形成されている。これらのピン32、34には円筒状のクッションキャップ36が嵌め込まれている。このクッションキャップ36は、ゴム等の軟質材によって形成されており、ピン32、34への衝撃を吸収できる。
【0015】
さらに、ピン32、34の下方で且つブロック18の車両後方側(矢印Y2 方向側)の側面にはスイッチ収容部38が形成されている。このスイッチ収容部38は車幅方向両端部で開口した矩形の貫通孔40を有しており、貫通孔40の内壁の上面と下面には係合溝(図示省略)が形成されている。また、貫通孔40の内部にはシフトレバー位置検出スイッチとしてのスイッチ10が収容されている。
【0016】
ここで、図1にはスイッチ10を拡大した分解斜視図が示されている。この図に示されるように、スイッチ10はスイッチ本体としてのステータ42を備えている。このステータ42は車両前方へ向けて開口した断面凹形状とされており、その上壁42Aと下壁42Bには一対の突起44、46が形成されている。これらの突起44、46は前述した貫通孔40内の係合溝に対応しており、ステータ42が貫通孔40内の所定の位置に位置すると、突起44、46と係合溝が係合してステータ42が位置決めされる。さらに、ステータ42の縦壁42Cの車両前方側には、電気接点としての3本のコンタクトプレート50、52、54が平行状態で設けられている。これらのコンタクトプレート50、52、54は、金属等の導電性材料によって矩形薄肉状に形成されている。これらのコンタクトプレート50、52、54のうち、コンタクトプレート50は車幅方向(矢印X1 、X2 方向)へ向けて長手方向とされた長方形状とされている。
【0017】
これに対し、コンタクトプレート52は車幅方向の長さがコンタクトプレート50よりも短い長方形状とされており、コンタクトプレート50の車幅方向右側の端部に対応して形成されている。このコンタクトプレート52はシフトレバー装置12のシフトロックコンピュータ(図示省略)に接続され、コンタクトプレート50との導通状態ではシフトロックコンピュータを含めた閉回路を形成する。
【0018】
一方、コンタクトプレート54も車幅方向の長さがコンタクトプレート50よりも短い長方形状とされているが、コンタクトプレート54はコンタクトプレート50の車幅方向左側の端部に対応して形成されている。自動変速機の制御装置(図示省略)に接続されており、コンタクトプレート50との導通状態では自動変速機を3レンジに変更する。
【0019】
また、ステータ42の上壁42Aと下壁42Bの間にはスライダとしてのコンタクトホルダ56が配置されている。このコンタクトホルダ56は上下方向長さが上壁42Aと下壁42Bの間の長さに対応した矩形のブロック状とされており、上壁42Aと下壁42Bに沿って車幅方向へ向けてスライド移動できる。また、コンタクトホルダ56の車幅方向左側端部には円孔58が形成されている。この円孔58の内部にはコイルスプリング60が収容されており、このコイルスプリング60がステータ42と当たって常にコンタクトホルダ56を車幅方向右方へ向けて付勢している。さらに、図1に示されるように、コンタクトホルダ56の車両後方側の側面には移動接点としてのコンタクトブラシ62、64、66が互いに平行に設けられている。これらのコンタクトブラシ62、64、66は、金属等の導電性材料によって車幅方向に長手方向とされた細幅の板状に形成されており、車幅方向右側端部が連結部68によって連結されている。また、これらのコンタクトブラシ62、64、66は、車幅方向左端側が常に車両後方へ向けて付勢された薄肉の板バネとされており、コンタクトホルダ56がステータ42内に収容された状態では、各コンタクトブラシ62、64、66の車幅方向左側の端部がステータ42の縦壁42Cの車両前方側の側面に接触している。また、コンタクトブラシ62、64、66の各々は、コンタクトプレート50、52、54に対応して設けられており、コンタクトホルダ56を車幅方向左方へ向けて所定ストローク移動させると、コンタクトブラシ62、64がコンタクトプレート50、52に接触し、コンタクトプレート52とコンタクトプレート50が導通する。但し、この状態では、コンタクトブラシ66はコンタクトプレート54と接触せず未だ離間した状態にある(図8参照)。また、この状態から、コンタクトホルダ56を車幅方向左方へ向けて更に所定ストローク移動させると、コンタクトブラシ64がコンタクトプレート52から離間すると共にコンタクトブラシ66がコンタクトプレート54と接触し、コンタクトプレート54とコンタクトプレート50が導通する(図9参照)。
【0020】
一方、図3に示されるように、本シフトレバー装置12はベース70を備えている。このベース70には矩形ブロック状の案内体72が形成されている。この案内体72には上下方向(矢印Z1 、Z2 方向)へ向けて貫通した収容部74が形成されており、シフトレバー14のブロック18が貫通状態で収容される。この収容部74の下端側には車幅方向へ向けて開口した軸孔76が形成さておりシャフト26が回転自在に嵌め込まれる。これによって、シフトレバー14はベース28に対して車幅方向及び車両前後方向(すなわち、矢印X1 、X2 、Y1 、Y2 方向)へ所定角度回動自在とされ、上述したロッド等から成るリンク機構を介して車両の自動変速機を操作できる。また、この収容部74の車幅方向両側の内壁には車幅方向へ向けて凸凹状に突出したゲート壁78、80が形成されている。これらのゲート壁78、80は、シフトレバー装置12の組付状態でシフトレバー14のピン32、34に対向するように形成されており、ピン32又はピン34の端部をクッションキャップ36を介してゲート壁78、80に接触させながらシフトレバー14を前後左右に操作することで自動変速機のシフトレンジの変更ができる。
【0021】
また、ゲート壁78の下方には、スイッチ保持壁82が形成されている。このスイッチ保持壁82は、スイッチ10のコンタクトホルダ56と対向する位置に車幅方向左方へ向けて凸凹状に形成されており、コンタクトホルダ56との接触状態(図4の図示状態)では、コンタクトブラシ62、64、66のいずれもが、コンタクトプレート50、52、54と接触しない(図7の図示状態)。
【0022】
さらに、このスイッチ保持壁82には、押圧手段としての「P位置」押圧部84と「3位置」押圧部86が形成されている。
【0023】
「P位置」押圧部84はシフトレバー14がPレンジに位置した状態(図5の図示状態)でスイッチ10のコンタクトホルダ56と対向する位置に形成されている。図8に示される如く、この「P位置」押圧部84は、シフトレバー14がPレンジに位置した状態でのコンタクトホルダ56と「P位置」押圧部84との間の距離Bが、Pレンジ及び3レンジ以外のシフトレンジにシフトレバー14が位置した状態でのスイッチ保持壁82とコンタクトホルダ56との間の距離A(図7参照)よりも狭くなるように車幅方向左端部の位置が設定されている。このため、シフトレバー14がPレンジに位置した状態では、コンタクトホルダ56がスイッチ保持壁82に当接していた状態よりも更に車幅方向左方へ押し込まれ、コンタクトブラシ62、64とコンタクトプレート50、52が接触する(図8の図示状態)。
【0024】
これに対し、「3位置」押圧部86はシフトレバー14が3レンジに位置した状態(図6の図示状態)でコンタクトホルダ56と対向する位置に形成されている。この「3位置」押圧部86は、図9に示される如く、シフトレバー14が3レンジに位置した状態でのコンタクトホルダ56と「3位置」押圧部86との間の距離Cが、Pレンジ及び3レンジ以外のシフトレンジにシフトレバー14が位置した状態でのスイッチ保持壁82とコンタクトホルダ56との間の距離A(図7参照)、及びシフトレバー14がPレンジに位置した状態でのコンタクトホルダ56と「P位置」押圧部84との間の距離B(図8参照)よりも狭くなるように車幅方向左端部の位置が設定されている。このため、シフトレバー14が3レンジに位置した状態では、コンタクトホルダ56が「P位置」押圧部84に当接していた状態よりも更に車幅方向左方へ移動し、コンタクトブラシ62、66とコンタクトプレート50、54が接触する(図9の図示状態)。
【0025】
一方、図3に示される如く、収容部74内のゲート壁80側には車両前後方向(矢印Y1 、Y2 方向)へ向けて長板状のカムプレート88が配置されている。カムプレート88の基端には、上下方向(矢印Z1 、Z2 方向)へ向けてリンク板90が延設されている。このリンク板90の下端部にはボス104が形成されており、縦壁106に形成された窪み部108へ回転可能に支持されている。また、ボス104にはスクリュー110が挿通され、内壁にねじ溝が形成された軸孔112へ螺合させた状態では、カムプレート88がスクリュー110回りに回動可能となる。
【0026】
また、リンク板90の上部には円孔92が形成されている。この円孔92には、ダンパピース94を介してリンク96が回動可能に連結されている。このリンク96は、スプリング98を間に置いてケース100に収容された吸引式のソレノイド102のプランジャ134へ固定されている。
【0027】
これによって、ソレノイド102を励磁すると、スプリング98の付勢力に抗してプランジャ134が引き込まれ、カムプレート88がゲート壁80から上方へ退避するようになっている。
【0028】
また、図4に示されるように、カムプレート88には、Pレンジ及びNレンジに対応する位置に膨出部88A、88Bが形成されている。膨出部88A、88Bはカムプレート88の他の部分よりも厚肉とされている。このため、カムプレート88がゲート壁80の側方に位置した状態でシフトレバー14がPレンジに位置している場合(図5の図示状態)には、シフトレバー14の位置をPレンジからRレンジへ変更させるためにシフトレバー14を車幅方向左方(矢印X2 方向)へ移動させると、ピン34のクッションキャップ36が膨出部88Aに当接してシフトレバー14の車幅方向左方への移動を阻止し、また、この状態でシフトレバー14を車両後方(矢印Y2 方向)へ移動させようとしても、ゲート壁78の車幅方向左方へ突出した部分が車両前方ピン32のクッションキャップ36に係合し、シフトレバー14の車両後方への移動が阻止される。このため、カムプレート88がゲート壁80から上方へ退避しないと、ピン34がPレンジからRレンジへ移動できず、シフトレバー14がPレンジで保持される。これと同様に、カムプレート88がゲート壁80の側方に位置した状態でシフトレバー14がNレンジに位置している場合には、シフトレバー14の位置をNレンジからRレンジへ変更させるためにシフトレバー14を車幅方向左方(矢印X2 方向)へ移動させると、ピン34のクッションキャップ36が膨出部88Bに当接してシフトレバー14の車幅方向左方への移動を阻止し、また、この状態でシフトレバー14を車両前方(矢印Y1 方向)へ移動させようとしても、ゲート壁78の車幅方向左方へ突出した部分が車両前方ピン32のクッションキャップ36に係合し、シフトレバー14の車両前方への移動が阻止される。このため、カムプレート88がゲート壁80から上方へ退避しないと、ピン34がNレンジからRレンジへ移動できず、シフトレバー14がNレンジで保持される。
【0029】
一方、ベース12の上方にはハウジング116が配置されている。ハウジング116はABS等の樹脂材によって下方へ向けて開口した箱状に形成されており、車両の床部(図示省略)に固定される。このハウジング116には、シフトレバー18が貫通するガイド溝120が形成されている。このガイド溝120は、車両前後方向及び車幅方向にジグザグ状に形成されており、前述したピン32又はピン34がゲート壁78、80に接触した状態でシフトレバー14がジグザグに移動すると、シフトレバー14がこのガイド溝120内をジグザグに移動する。また、ガイド溝120の横には、シフトレンジに応じて「R」、「N」、「D−3」等の頭の文字が印刷されたプレート122が嵌め込まれている。
【0030】
さらに、ハウジング116の内側には、図示しないスライド溝が形成されており、板状のスライドカバー126が嵌め込まれている。スライドカバー126の中央部には、幅方向に延びる長孔128が形成されている。この長孔128には、シフトレバー18が挿通され、シフトレバー18と一体に車両前後方向(矢印Y1 、Y2 方向)へ移動し、また、シフトレバー18の車両幅方向への操作を許容している。なお、スライドカバー126の下方には、シフトレバー18が貫通する円孔130が形成されたカバー132が配設され、長孔128の隙間を遮蔽している。
【0031】
次に本実施の形態の作用について説明する。
本シフトレバー装置12では、シフトレバー14をガイド溝120内でシフト操作すると、ピン32、34がゲート壁78、80に沿って移動し、これによってシフトレバー14が所定の方向へ案内され、自動変速機のシフト位置に対応したシフトレンジに案内される。
【0032】
ところで、本シフトレバー装置12では、シフトレバー14がPレンジ、或いは3レンジ以外のシフトレンジに位置した状態、例えば、Nレンジに位置した状態(図4の図示状態)では、コンタクトホルダ56の車両右側端部がスイッチ保持壁82に接触しており、コイルスプリング60の付勢力に抗して各コンタクトブラシ62、64、66がコンタクトプレート50、52、54に接触しない位置で保持されている(図7の図示状態)。
【0033】
この状態から、シフトレバー14をPレンジへシフト操作すると、コンタクトホルダ56の車両右側端部が「P位置」押圧部84によってコイルスプリング60の付勢力に抗して車幅方向左方(矢印X2 方向)へ向けて押圧される。これにより、スイッチ保持壁82に接触していた状態と比べてコンタクトホルダ56が所定ストロークだけ車幅方向左方へ向けてスライド移動する(図5の図示状態)。この状態では、コンタクトブラシ62、66とコンタクトプレート50、54が接触しコンタクトプレート50、54が導通される(図8の図示状態)。これにより、シフトレバー14がPレンジに位置したことをシフトロックコンピュータが認識し、例えば、車両のブレーキペダルを踏み込まなければ、ソレノイド102が通電されず、シフトレバー14のPレンジからの移動がカムプレート88によって阻止される。
【0034】
これに対し、シフトレバー14を3レンジへシフト操作すると、コンタクトホルダ56の車両右側端部が「3位置」押圧部86に押圧されて、スイッチ保持壁82に接触していた状態、及び「P位置」押圧部84に押圧されていた状態と比べて更に所定ストロークだけ車幅方向左方へ向けてスライド移動する(図6の図示状態)。この状態では、コンタクトブラシ62、64とコンタクトプレート50、52が接触しコンタクトプレート50、52が導通される(図9の図示状態)。これにより、シフトレバー14が3レンジに位置したことを変速機の制御装置が認識し、変速機が確実に3レンジに変更される。
【0035】
以上、説明したように、本スイッチ10はステータ42に対するコンタクトホルダ56の車幅後方左方への移動ストロークの差でコンタクトプレート50、52、及びコンタクトプレート50、54が別々に開閉されるため、従来、シフトレバー装置の如く、シフトレンジ毎にスイッチを設けなくとよい。このため、部品点数を大幅に削減でき、コストの大幅な低減を図ることができる。また、シフトレバー位置検出スイッチの数を削減できるため、シフトレバー装置12の内部空間をより有効に使用することができ、シフトレバー装置12の小型化を図ることができる。さらに、シフトレバー位置検出スイッチの削減に伴い、配線も削減され配線が簡略化され容易となるため、この意味でもコストの大幅な低減を図ることができる。
【0036】
なお、本実施の形態では、「P位置」押圧部84や「3位置」押圧部86に押圧されたコンタクトホルダ56が車幅方向左方へ移動する構成であったが、コンタクトホルダ56の移動方向はこれに限るものではない。コンタクトホルダ56がステータ42に対して車両上方(矢印Z1 方向)へ向けて移動する構成とし、「P位置」押圧部84や「3位置」押圧部86がコンタクトホルダ56の上方からコンタクトホルダ56を押圧する構成としてもよく、また、これとは逆に、コンタクトホルダ56がステータ42に対して車両下方(矢印Z2 方向)へ向けて移動する構成とし、「P位置」押圧部84や「3位置」押圧部86がコンタクトホルダ56の下方からコンタクトホルダ56を押圧する構成としてもよい。
【0037】
また、本実施の形態では、「P位置」押圧部84や「3位置」押圧部86を含め、スイッチ保持壁82を車幅方向左方へ向けて凸凹状としたが、シフトレバー14がPレンジ、或いは3レンジに位置した状態で、上述した如くコンタクトホルダ56を押圧できるように「P位置」押圧部84や「3位置」押圧部86が形成されていれば、スイッチ保持壁82の形状を車両前後方向(矢印Y1 、Y2 方向)に対して車幅方向(矢印X1 、X2 方向)へ傾斜した単なる斜面としてもよい。
【0038】
さらに、本実施の形態では、シフトレバー14を案内するピン32、34及びゲート壁78、80と、スイッチ10及び「P位置」押圧部84や「3位置」押圧部86を含めたスイッチ保持壁82とを別の構成としたが、ピン32に代えてスイッチ10を設け、ゲート壁78に代えてスイッチ保持壁82を設けることで、ピン32やゲート壁78を省略することも可能である。
【0039】
また、本実施の形態では、スイッチ10はシフトレバー14がPレンジ或いは3レンジに位置したことを検出する構成であったが、例えば、シフトレバー14がNレンジやRレンジに位置したことを検出する構成であってもよく、コンタクトプレート50、52、54及びコンタクトブラシ62、64、66の数を更に増やしてシフトレバー14のより多くの位置を検出する構成としてもよい。
【0040】
さらに、本実施の形態では、シフトレバー14にステータ42を固定し、「P位置」押圧部84、又は「3位置」押圧部86に押圧されてコンタクトホルダ56がステータ42に対して移動する構成であったが、コンタクトホルダ56をシフトレバー14に固定し、「P位置」押圧部84、又は「3位置」押圧部86に押圧されてステータ42がコンタクトホルダ56に対して移動する構成であってもよい。この場合であっても上述した効果を損なうことがない。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係るシフトレバー位置検出機構では、移動接点の変移量によってシフトレバーの複数の位置を検出できるため、部品点数を大幅に削減でき、コストの大幅な削減を図ることができる。また、シフトレンジ毎に複数のスイッチ本体を設ける必要がなく、配線の接続が容易となり、しかも、シフトレバー装置内の小型化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るシフトレバー位置検出スイッチの分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るシフトレバー位置検出スイッチのコンタクトホルダを示す図1とは逆側からの斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るシフトレバー位置検出スイッチを適用したシフトレバー装置の分解斜視図である。
【図4】シフトレバーがNレンジに位置した状態を示すベースの平面図である。
【図5】シフトレバーがPレンジに位置した状態を示す図4に対応した平面図である。
【図6】シフトレバーが3レンジに位置した状態を示す図4に対応した平面図である。
【図7】シフトレバーがNレンジに位置した状態でのシフトレバー位置検出スイッチの状態を示す正面図である。
【図8】シフトレバーがPレンジに位置した状態でのシフトレバー位置検出スイッチの状態を示す正面図である。
【図9】シフトレバーが3レンジに位置した状態でのシフトレバー位置検出スイッチの状態を示す正面図である。
【符号の説明】
12 シフトレバー装置
14 シフトレバー
42 ステータ(スイッチ本体)
50 コンタクトプレート(電気接点)
52 コンタクトプレート(電気接点)
54 コンタクトプレート(電気接点)
56 コンタクトホルダ(スライダ)
62 コンタクトブラシ(移動接点)
64 コンタクトブラシ(移動接点)
66 コンタクトブラシ(移動接点)
84 「P位置」押圧部(押圧手段)
86 「3位置」押圧部(押圧手段)
Claims (2)
- 所定の方向へ移動させることによって車両の変速機のシフトレンジの変更が可能なシフトレバー装置のシフトレバーの前記移動に対応して移動可能に設けられると共に、複数の電気接点が設けられたスイッチ本体と、
前記シフトレバーの長手方向に対して交差した一方向に沿って前記スイッチ本体に対して相対的に移動可能に前記スイッチ本体に設けられたスライダと、
前記スライダに設けられ、前記スイッチ本体に対する前記スライダの相対的な移動により前記複数の電気接点と接触して導通すると共に、前記相対的な移動の変移量によって接触する電気接点が異なる移動接点と、
前記車両の本体側に設けられ、特定のシフトレンジに前記シフトレバーが位置した状態では前記スライダを押圧して所定量だけ変移させ、前記移動接点を前記スイッチ本体の特定の2以上の電気接点と接触させる押圧手段と、
を備えるシフトレバー位置検出機構。 - 長手方向基端側の所定部位を中心にして前記長手方向に対して直交し且つ互いに直交した2方向を軸方向とする軸周りに回動することで車両の変速機のシフトレンジの変更が可能なシフトレバー装置のシフトレバーの前記移動に対応して移動可能に設けられると共に、複数の電気接点が設けられたスイッチ本体と、
前記2方向の一方に沿って前記スイッチ本体に対して相対的に移動可能に前記スイッチ本体に設けられ、前記相対的な移動により前記複数の電気接点と接触して導通すると共に、前記相対的な移動の変移量によって接触する電気接点が異なる移動接点と、
前記車両の本体側に設けられ、前記2方向の内の他方に沿って前記シフトレバーが回動し、特定のシフトレンジに前記シフトレバーが位置した状態では前記移動接点又はスイッチ本体を押圧して前記スイッチ本体に対して前記移動接点を相対的に所定量だけ変移させ前記移動接点を前記スイッチ本体の特定の電気接点と接触させる押圧手段と、
を備えるシフトレバー位置検出機構。
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