JP3784347B2 - 料理の注文装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レストラン等の外食産業における接客注文において、顧客が直接指定注文することで省力可能な電子化された注文装置と、当該タブレット型メニュー装置に設置された通信手段を用いて、インターネット通信網を利用した接客サービス業における注文システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、レストラン等における接客サービスにおいて、ハンディーターミナルを用いて注文情報をウェートレス等が入力する方法が多く見られる。即ち、店舗経営者が雇用する人員により入力作業を行っており、しかも顧客に注文決定までの時問待たされることが多く、作業者の作業効率が芳しくない。又はンディータ一ミナルを用いていない店舗では、全くの人手のみでこれら作業を行っている。出前の注文や弁当の注文は電話による事が多く、注文をまとめた後電話連絡する方法が一般的である。従って、注文から支払いに到る過程を電子化し自動化されることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、レストラン等の接客サービス業ではメニュー変更が度々行なわれるのが通常である。従って、例えハンデイーターミナルを用いても、メニューの変更に伴う押下部位と料理名称の対応づけが重要となり、メニュー変更のたびに装置を回収又は修理要員を派遣してこの変更作業を行うのは大変な労働を強いることになるので、これら変更がユーザ側において簡単に変更できるようになっていなければならない。また、注文主に確実に注文指定された料理が配膳されるためにはテーブル番号が特定できなければならない。このように、レストラン等の店舗内での運用のみならず、店舗外からの注文による出前や弁当注文等で、料理の注文、製作、支払いにおいて電子式自動化が図られねばならない。
【0004】
そこで、本発明は、パケット通信機能を有した無線送受信器(例えば無線携帯電話、PHS、無線LAN又はこれらを組合わせたもの)を装着し、パネル上に貼付された料理写真や献立表を指でタッチすることによって、顧客の注文が直接厨房への指示器として使用できる注文装置を提供することを目的とする。また本発明は、無線通信網を使用し、顧客が直接注文入力を行って料理の製作指示、配膳指示及び請求伝票の作成を自動化することにより、レストラン等接客サービス業における料理注文工程における省力化を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の料理の注文装置は、料理を提供する店舗において、顧客自ら料理を選択して注文可能な料理の注文装置であって、複数の料理をイメージや文字で表したメニューを印刷した複数のメニューシートと、当該メニューシートに重ねて配置され、当該メニューの押圧によって押圧された座標を検知するタッチセンサシートと、当該押圧された座標に対応づけられるメニューの情報を表示する表示手段と、当該表示手段に表示されたメニューの情報を注文する注文手段と、当該注文手段により注文されたメニューの情報を送信する通信手段と、を具備し、前記タッチセンサシートは、少なくとも2枚備えられているとともに、それぞれのタッチセンサシートの端部が接続され、当該接続された部分を中心として当該タッチセンサシートは開閉可能であって、前記接続された部分には、外周に当該タッチセンサシート間を導通させる導線をスパイラル状に巻き付けたゴム心棒が設けられていることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の形態は、加圧導電性ゴムをはさんで行(又は列)出力線と列(又は行)入力線をマトリクス状に配置して接点部を構成してタッチセンサとし、このマトリクス領域の上に料理写真や献立表を印刷したシートを置き注文したい部位を指でタッチ押下されたことを検知して検知部位のX−Y座標を認識する手段と、それを制御処理する電子回路を有するタブレット上に注文情報を伝達する市販のパケット通信可能な無線送受信器(無線携帯電話又はPHS、無線LANやこれらを組合わせた通信手段)を有し、袋体を1枚又は複数枚固定して設置した袋体にメニューシートを挿入することができ、反射型光電スイッチ又は磁気検出センサ等をタブレットに設置して開いているページを検出する手段を有し、このタブレットの背面に設置される市販のシート状二次電池又は表面の制御部に設置する角型二次電池で全体の電子回路を電気的にバックアップし、充電用の接触子を設置して充電を可能とし、タブレットシート片面のみタッチ指定が可能な単面タブレット型メニューパネル装置を特徴とする。
【0018】
本発明の第2の形態は、店のコンピュータから無線によってメニュー情報をタブレットシートに送り、そこにメニュー情報を変更可能に表示することを特徴とする。
【0019】
また本発明の第3の形態は、第1の形態における単面タブレット型メニューパネルを見開き両面にタッチセンサを設置し、1枚又は複数枚で構成したタブレットシートの両面を見開きでタッチ指定が可能な両面タブレット型メニューパネル装置を特徴とする。
【0020】
また本発明の第3の形態は、第1又は第2の形態におけるタブレット型メニューパネル装置を使用してタブレットで料理の指定をし、その注文情報を当該装置に搭載している通信手段でインターネット網に接続伝達し、インターネット網に接続されたサーバの店舗毎に作成されたホームページを更新し、別途設置するインターネット網に接続されたパソコンがインターネットWEBを使用して注文情報を取得し、その注文情報から料理の製作及び配膳指示ができ、注文情報と価格表とから請求伝票の印字を行って支払い明細書の自動作成が可能な接客サービス業における電子注文システムを特徴とする。
【0021】
また本発明の第5の形態は、第4の形態におけるタブレット型メニュー装置にICカードソケットとその制御電子回路部を追加設置してICカードに記録された情報を読み取る手段及び書きこみ更新手段を有し、ICカードに予め付与された固有のID番号からユーザIDを識別でき、ICカードに記録されている残度数の読み取り後支払い金額の度数を減算更新し、サーバ側で店舗ごとに度数の減算数を積算集計して課金機能を付加し、タブレットに搭載設置されている無線携帯電話器の機能を用いて、個人の預金口座からタブレット制御部のROM又は追加して記録されたFROMに格納されたプリペイドカード運営主体の預金口座番号への振込みを行い、入力した振りこみ金額及び振りこみ手続き完了の応答情報からICプリペイドカードに暫定度数記憶領域に度数加算を行って、プリペイドカード運営主体の口座に振込まれたことを確認した後再度顧客がICカードをタブレット型メニューパネルに挿入されたとき暫定度数を実残度数へ移動加算を行ってカードヘの自動入金を実現する機能を付加し、精算ボタンの押下で精算画面を表示して銀行名と本支店名を選択指定後個人預金口座番号を入力して実行ボタン押下で残度数があればその残度数相当の金額をプリペイドカード運営主体が入力された口座に電子振込みを行う事を可能とした、タブレット型メニューパネル装置及びICプリペイドカードを使用した減算課金、入金及び精算システムを特徴とする。
【0022】
また本発明の第6の形態は、第5の形態におけるICプリペイドカードを搭載したタブレット型メニューパネル装置及びICプリペイドカード度数減算システムを顧客が店舗で用いて消費した度数をプリペイド運営主体が店舗別に積算集計し、店舗別売上集計から1注文あたりの固定手数料に注文数を掛けた金額を差し引いてサーバ側計算機が支払い額を自動計算し、計算機を用いて店舗の預金口座へ支払い金額の自動振込みを行う電子決済システムを特徴とする。
【0023】
また本発明の第7の形態は、第6の形態における顧客が直接注文できる接客注文手段及びICプリペイドカードを用いた電子決済手段を用い、インターネット網で接続された世界中の店舗を対象とし、顧客による直接注文から、厨房への料理製作指示、ICカードの度数減算、店舗に対する電子決済までをひとつのシステムとしたことを特徴とする。
【0024】
本発明では、パケット通信機能を有する例えば無線携帯電話器のような無線送受信器又はPHSの通信手段を装着したタッチ指定できるタブレット型メニューパネル装置を準備する。タブレット型メニューパネルは単面又は見開き両面であり、見開き型では両パネルの間に数枚の袋体がはさみこまれている。見開き型では、べ一スとなるパネル側に設置された反射型光電スイッチ又は磁気検出センサによって各袋体が識別される。
【0025】
無線式タブレット型メニューパネル装置はテーブルごとに配置されており、装置固有の番号で店舗及びテーブル番号が識別される。
【0026】
顧客は料理写真又は献立表をタッチ指定し、注文ボタンを押下して無線携帯電話又はPHSにアクセスする。注文料理名とその個数をサーバ側に通知し、サーバは通知された情報を店舗ごとのホームページで更新させる。店舗内に設置されるクライアントPC上でこれを閲覧して注文内容を知ることが出来る。そのWEB上から得た注文情報から指定料理及び個数の特定、テーブル番号の特定、注文時刻の付加を行って、製作料理の指示を表示又は印字にて行い、同時に請求伝票の印字を行う。
【0027】
上述のテーブル番号を顧客ブロック番号とすることによって、そのブロック番号の場所に料理を届けることが出来る。注文主が店舗外であれば、住所も印字して指示する。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置及び接客注文システムについて説明する。
【0029】
図1、図2、及び図3は、本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置を説明するための構成図である。
【0030】
図1は、送受信機としてパケット通信機能を有した市販の送受信器としての無線携帯電話器1を使用して無線携帯電話器1をタッチセンサが内蔵されたメニュータブレット2に装着した場合、図2は、無線携帯電話器1を両開きタブレット12に装着した場合、図3は、PHSを両開きタブレット12に装着した場合を示している。
【0031】
それぞれの図に示すように、本実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置は、メニュータブレット2の裏面に設置された充電可能なシート状二次電池5又は角型二次電池10と、メニュータブレットの端部に設置される制御部3と、外部からの給電用接触端子4と、メニューが表示されたメニューシートのページを識別するセンサ8とを備えている。また、メニュータブレット2の端部であって制御部3に形成されたICカードソケット6とを有しており、このICカードソケット6にはICカード7が挿入されるようになっている。
【0032】
さらに、図1に示す装置は、片面にメニューが印刷されたメニューシートが交換可能に収納された透明の袋体9、9が備えられ、前記メニューシートには、メニューがイメージ及び文字で表示されている。前記メニュータブレット2の比較的硬いボード面5には、例えば、図13に示すような注文操作面が形成され、この注文操作面の裏面側にはタッチセンサシートが内蔵されている。顧客が注文するときには、前記注文操作面を指で操作すると共に、前記袋体9をボード面5に重ね合わせて所望のメニューを指で押圧し、ボード面5内のタッチセンサシートを作動せしめる。このとき、センサ8はどの袋体9内のメニューシートが選択されたかを検出する。その検知手段としては、例えば、図32(a)に示すように各袋体9のセンサ8に対応する付け根部分に開口600、601、602が設けられ、例えば袋体9が2枚の場合には、一枚目の袋体9には2つの開口600、601が2枚目の袋体9には開口602が形成され、センサ8が開口600、601を検出した場合には、1枚目の袋体9(メニューシート)が選択されたことを示し、ボード面5に2枚の袋体9が重ねられ1枚目の袋体9の開口601は閉じられ、センサ8が開口600と601の整合を検出した場合には2枚目の袋体が選択されたことを示すような構成とする。
【0033】
また、図32(b)に示すように、開口の代わりに磁気部700、701を第1、2の袋体9上の異なる位置に形成し、袋体9の重なり状態を磁気部の数により検出するようにしてもよい。なお、前記センサ8は、ボード面5の図上左側に形成し、これに対応した位置に開口又は磁気部を各袋体9に形成してもよい。
【0034】
図2は、両開きのメニュータブレット12を示し、このメニュータブレット12は片側のボード面5に加えて、他方側にボード面13を備え、このボード面13上にはボード面5と同様にセンサ18を備え、このボード面13上にはメニューシートが付着されている。
【0035】
前記各袋体9内には、両面にメニューが印刷されたメニューシートが収納され、メニューシートには図32に示すものと同様の袋体9の検出手段が設けられている。袋体9が左側のボード面5に重ねられた場合には、センサ8が動作し、袋体9が右側のボード面5に重ねられたときにはセンサ18が動作することにより、どのメニューが選択されたかが検出される。
【0036】
なお、前記制御部3には、入力ボタン500が設けられ、この入力ボタン500を押した状態でメニューを押圧してタッチセンサを動作せしめないとメニューが選択されないようになっている。これは、レストランのテーブル上ではメニューシートの上に誤ってコップを置いたりするので、このときにはメニューがインプットされないようにするために入力ボタン500を押圧することをAND条件としたものである。
【0037】
更に、図1、2、3において、携帯電話1の代わりに無線LAN15を加えることもでき、携帯電話1と無線LAN15とが一体になったものを使用することもできる。
【0038】
図4は、本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置の充電器の構成図である。図に示すように、同無線式タブレット型メニューパネル装置は、装置ごと充電アダプタにセットされ、充電器によって充電することができる。
【0039】
図1、図2、及び図3に示す充電用接触部4は、図4のような充電アダプタを使用するときは、制御部3と反対のエッジ側に給電用接触部を配置して設置するようにする。
【0040】
前記メニュータブレット2は、タッチパネル方式であり、タッチセンサシートとしては、加圧導電ゴムを使用したもの、超音波を使用したもの等種々存在するが、いかなるタイプのものでもよい。タブレット2の少なくとも1片には基板上上にタッチパネルセンサシートを重ね合わせられている。
【0041】
また、上述のものにおいては、イメージ及び文字等で表示したメニューは印刷されており、メニューの変更、価格の変更の際には、印刷をやり直す必要があるが、この代わりに、有機EL、液晶等を利用した薄いディスプレイシートをタッチパネルシートに重ね合わすようにすれば、メニュー変更が容易であるとともに、メニュー表示面は1枚で済み、外部から無線で種々の設定メニュー表示が可能となる。この場合、ディスプレイ面は一面のみでよい。
【0042】
更に、また、図33、34に示すように半分に折りたためる1枚のメニュー表示シート300(メニューのイメージ、番号、価格が表示されている)の片側に送受信機301及び種々の操作を行う制御部302と表示部を備えた簡易なものでもよく、例えばシート300の層構成は、基板310、印刷層311、タッチセンサー層312及びカバー層313で構成される。
【0043】
図5は、本発明の一実施例による接客注文システムの概略図である。
【0044】
同図に示すように、店舗内に設置されるクライアントPCと、店舗内のテーブル上に設置される無線式タブレット型メニューパネル装置は、インターネット網に接続されている。なお、店舗Aは日本国内、店舗Bは外国であっても良く、国内に置かれるサーバは、国内に限らず国外の店舗も管理できるホームページを置くことができる。
【0045】
図6は、本発明の一実施例による行マトリクス配線面と列マトリクス配線面の構成図である。
【0046】
図7は、本発明の一実施例による加圧導電ゴムシートを図6の行マトリクス配線面と列マトリクス配線面とで張り合わせた場合の要部構成図である。
【0047】
同図に示すように、行と列のマトリクス配線間に接点部材としての加圧導電ゴムシートを挟んで使用すれば、マトリクスの交叉する場所の接点が得られる。本システムで使用する無線式タブレット型メニューパネル装置は、料理写真や献立表の項目選択を指でタッチ押下して実現するものであるので、マトリクスの目を細かくする必要性がなく人差し指の先端面積ほどの目となる程度でよい。
【0048】
図8は、本発明の一実施例による図7の加圧導電ゴムシートを図6の行マトリクス配線面と列マトリクス配線面とで張り合わせた場合の折り曲げ部位の要部構成図である。
【0049】
同図に示すように、張り合わせてなる2枚のタブレットの折れ曲がり部は見開き部となるので耐久性を向上させる必要があるため、図9に示す対策を講じている。すなわち、図9は、本発明の一実施例によるゴム芯棒に導線をスパイラル状に巻いた場合の構成図である。
【0050】
同図に示すように、直径0.2ミリメートルのゴム心棒に直径0.05ミリメートルの細線導線をスパイラル状に巻くことにより、可撓性を向上させることができる。具体的には、図8の見開き折り曲げ部配線の各渡り信号線として可撓性を増したスパイラル線を設置し、このスパイラル線がタブレットの開閉につれて折曲げさせるようにしてタブレット間を導通させる。各信号線の電気的接続は異方性導電膜を使用して接続する。
【0051】
図10は、本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部を示す構成図である。
【0052】
同図に示すように、同装置の制御部は、CPU、TIMER、光電スイッチ、PIO、ROM、RAM、FRAM、SIO、無線携帯電話器1、及び接点マトリクスから構成される。なお、ICカードは、顧客が保有するもので本装置に挿入して用いる。
【0053】
図11は、本発明の一実施例による図10に示した接点マトリクスの拡大図である。同図に示すように、指でタッチした接触部分を検知する接点マトリクスは、複数の入力線と複数の出力線制御信号線とがそれぞれ交差して接点部を構成したもので、それぞれの入力線には集合抵抗器が接続され、接触部分の抵抗値の変化によってその位置を検出する。
【0054】
図12は、本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置の電力系統図であり、外部充電器で充電される回路が示されている。
【0055】
同図に示すように、無線電話機1を充電器と接続して給電する。このとき、無線式タブレット型メニューパネル装置は充電器に置いて充電を行う。外部コネクタは、充電しながら無線式タブレット型メニューパネル装置を使用する場合に用いる。なお、本システムで使用される無線式タブレット型メニューパネル装置は、顧客がテーブル上でタッチ操作をするとき以外は外部充電器に接続されている。また、本無線式タブレット型メニューパネル装置は、タブレット制御部とシート状二次電池を備えてもよい。
【0056】
図13は、本発明の一実施例によるタブレットの表面に貼付する操作モードを表示する印刷シートの構成図である。この印刷シートは、例えば図1の開いた状態の片面に表示される。
【0057】
同図に示すように、印刷シートは、領域A〜領域Cの本システムで固有の3つの領域から構成される。領域Aは、英数字記号キーが設置される領域である。領域Bは、ICカードリーダライタが搭載される場合のカード排出キー、カード精算キー、カード入金キー、及び実行キー等の特殊機能キーが設置される領域である。領域Cは、無線携帯電話器1の表示を見ながら操作するためのキー操作部である。呼び出しキーはウェートレス等の呼び出しに使用し、キャンセルキーは携帯電話表示部に表示された注文内容をキャンセルするためのキーである。注文は、料理注文シートでタブレット入力した後、注文キーの押下で注文情報が送信されることで行われる。電源キーは装置をウェークアップさせる際に使用する。但し、ICカードリーダライタが搭載される場合はICカードの挿入でウェークアップされ、ICカードが搭載されていない場合、領域Bは他の用途に使用される。
【0058】
図14は、本発明の一実施例による設定用タブレットシートの構成図である。このシートは、図13の印刷シートの次に重ねて設けてもよいし、図2の両開きの一方に設けてもよい。
【0059】
同図に示すように、設定用タブレットシートは、英数字記号キー領域、価格等設定キー、座標設定完キー、座標設定キー、一括受信キー、及びPRG受信キー等が設置される領域、DELキー、BSキー、キャンセルキー、Enterキー、及び上下左右に移動させるための▲キーが設置される領域で構成される。
【0060】
また、タブレット上に設置された光電スイッチにより、通常のタブレットシート、インデックスで1、3、7、15、31、63、127、255の8種類のコードが得られ、設定用タブレットシートのインデックスの位置は、この8種類以外のコードとなるように決める。
【0061】
また、プログラムのダウンロードやメニューシート変更に伴う座標設定を行う。
【0062】
以下に本発明の一実施例による処理手順を図15から図25を用いて説明する。
【0063】
図15は、無線式タブレット型メニューパネル装置の設定のための操作項目フローである。この設定は、各店舗ごとにユーザが行うものであり、店舗のコンピュータにより送信機を介してメニューをセットするものに適用し、印刷シートには設定できない。
【0064】
まず、初期設定をWEB上で設定入力する。初期設定とは、設定用ページを開き、料理名、価格、テーブル個数、消費税率、及びテーブル番号/無線式タブレット固有番号対応表を設定するものである(S1)。
【0065】
次に、無線式タブレット型メニューパネル装置の1台目の設定をする。プログラムを自店舗用ホームページURLのサーバからダウンロードし(S2)、タブレットの料理名/押下領域の対応付け操作と設定を行い(S3)、価格、消費税率等をメニュータブレットへサーバからダウンロード設定(S4)を行う。
【0066】
2台目以降の設定は、1台ごとに一括してメニューパネルにサーバからダウンロードする(S5)。
【0067】
上記設定を終了すると、運用可能状態となる。以後、無線式タブレット型メニューパネル装置で料理をタッチ指定して、料理の注文が可能となる(S6)。
【0068】
なお、上記フロー及び以後のフローで、無線式タブレット型メニューパネル装置から、料理名を送信せずにタッチされたX−Y座標を送信し、サーバ側で料理名を特定しても同様の機能を達成できる。
【0069】
図16は、顧客が無線式タブレット型メニューパネル装置を用いて、料理を注文する際のオンラインによる自動化工程のフローである。
【0070】
無線式タブレット型メニューパネル装置の電源キーのONでウェークアップさせる(S11)。ICカードがある場合は、カードの挿入でウェークアップさせる。注文するメニューをタッチして選択し、料理番号と個数リストを作成表示する(S12)。「注文ON?」の表示(S13)があれば、注文ボタンを押して注文情報を送信する(S14)。表示が無ければ、S12の処理の前に戻る。
【0071】
サーバ側で注文情報を受信すると、タブレット固有番号からテーブル番号を特定する。また、再送されてきたデータに注文時刻を付加し、WEB上のデータを更新する。WEBのクライアントが表示の更新を行った後にテーブルの追加注文入力があった場合、その注文は新規注文扱いとするが、更新前であれば追加注文として現在注文内容に加える(S15)。
【0072】
注文終了後、ICカードを取り出すと(S16)、スリープ状態になる(S18)。再度注文をする場合は、一定時間内に再入力する(S17)。
【0073】
図17は、店舗側への料理作成指示及び請求書の発行までのオンラインによる自動化工程を示すフローである。料理作成指示は表示装置又は印刷物によってもよく、現在はそれら方法が用いられている。
【0074】
まず、自店舗用ホームページを開く(S21)。サーバ側から、テーブルの注文状況の更新データが送信されるので(S22)、各テーブルの注文状況を表示更新する(S23)。過去の注文と同一の場合は一定時間ウェートし(S24)、異なる場合は料理名と員数を厨房に通知する(S25)。
【0075】
一旦注文が終了すると、注文内容、テーブル番号、及び注文時刻を印字出力し、請求書を作成する(S26)。
【0076】
履歴を二次記憶装置に格納した後(S27)、一定時間ウェートし、別の注文の指示待ち状態となる。
【0077】
図18は、インターネットWEBを用いての無線式タブレット型メニューパネル装置とサーバ間の詳細な交信状況を示すフローである。
【0078】
無線式タブレット型メニューパネル装置で、URLを送信する(S31)。サーバ側からWEB表示情報が送信されると(S32)、メニューパネル装置にWEBが表示される(S33)。タブレット固有番号通知を通知すると(S34)、サーバ側ではタブレット番号から店舗及びテーブル番号を取得し、指定店舗のホームページ内のタブレット用テーブルページ表示情報が送信される(S35)。自店舗のホームページ内のテーブルページ表示情報を表示し(S36)、注文待ち状態となる。
【0079】
注文ボタンの押下待ちで注文を受け付けると、内部で同一料理名ごとに個数を積算して表示する(S37)。注文ボタンの押下で注文情報を送信し(S38)、応答を待つ(S39)。サーバ側では、注文情報を受信し、ホームページ内のタブレット用テーブルページを更新する(S40)。タブレット用テーブルページの情報を店舗用テーブルページに情報を移動させ、タブレット用テーブルページの情報をクリアし、その表示情報を送信する(S41)と、メニューパネル装置に「注文が完了しました」と表示される(S42)。その後再び、注文待ち状態となる。
【0080】
図19は、タブレット制御プログラムと店舗専用URLを回線からダウンロードする手続きを示すフローである。同図で示される操作は、タッチ領域設定操作を行う前に、各無線式タブレット型メニューパネル装置にプログラムとURLをダウンロードしておくものである。
【0081】
無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をONし(S51)、所定のURLヘアクセスする(S52)。サーバ側で、パスワードの入力の要求があれば(S53)、パスワードを入力する(S54)。
メニュー表示情報が送信されるので(S55)、新規プログラム&店舗専用URLのダウンロードを選択する(S56)。サーバ側ではプログラム及び店舗用URLの送信を準備後、プログラム及び店舗用URLの送信を行う(S57)。ダウンロードを開始し、タブレット側にプログラムと店舗用URLを送信する(S58)。無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をOFFして終了する(S59)。
【0082】
図20は、品名と押下領域座標の対応表をダウンロードする手続きを示すフローである。
【0083】
無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をONする(S61)。自店舗専用URLを送信し、ホームページのタブレット設定ページを開き、パスワードを入力する(S62)。サーバ側から、タブレット設定ページの表示情報が送信されるので(S63)、料理名のダウンロードを選択する(S64)。サーバ側では、料理名の送信を開始し(S65)、料理番号及び料理名の送信を実行する(S66)。料理番号、料理名のダウンロードを行い、タブレット側に送信する(S67)。サーバ側には、ダウンロードの完了を通知する(S68)。サーバ側では、クライアントPCに、タブレットシートの1料理ごとのタッチ領域を設定するためにページ番号と料理番号を送信すると(S69)、指定タブレットシートページ内の料理名を指定するので(S70)、各無線式タブレット型メニューパネル装置に料理番号、料理名が表示される(S71)。
表示された料理名のタッチ領域を押下し、押下個数分の座標を送信する(S72)。サーバ側では、指定の料理名に対して受信した座標を記録し、クライアント側設定ページをグラフィックで表現する(S73)。また、パネル上の表示をACK送信によって消去する。一方、クライアントPCでも受信した座標がグラフィックで表示され(S74)、更に、次の料理について指定する(S74)。
【0084】
無線式タブレット型メニューパネル装置のEnterボタンを押下し指定の料理について完了させると(S75)、サーバ側では指定の料理に対するタッチ領域を矩形領域の集合として記憶し(S76)、クライアントPCではタッチ領域が矩形領域で表示され、決定ボタンで決定する(S77)。
【0085】
無線式タブレット型メニューパネル装置の操作の終了(S78)、つまり、タブレットシートの全頁の入力がまだの場合は、S72の処理の前に戻り、完了していれば、座標設定完ボタン押下しサーバに送信する(S79)。
【0086】
サーバ側では、タッチ領域設定情報としてタブレットヘ全ての情報を送信し、その際、送信中と表示する(S80)。クライアントPCでも、自動表示更新し、送信中と表示する(S81)。無線携帯電話はサーバ側からのタッチ領域設定情報を受信し、タブレット制御部へ送信する(S82)。
【0087】
受信完了をサーバ側に送信すると(S83)、タッチ領域設定情報送信完了を表示する(S84)。クライアントPCは、表示情報を更新し、タッチ可能を表示する(S85)。無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をOFFして終了する(S86)。
【0088】
上記の設定により、写真又は献立表に示されるそれぞれの料理名とタッチして認識される領域が対応付けされる。したがって、この時点で1台分の無線式タブレット型メニューパネル装置は動作可能となり、試験的に料理をタッチ指定して確認できる状態となる。
【0089】
図21は、プログラムのダウンロード及び店舗専用URL、料理名センス領域と押下領域座標の対応表等のダウンロード情報を他の無線式タブレット型メニューパネル装置に一括してダウンロードする手続きを示すフローである。
【0090】
各無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をONする(S91)。タブレット型メニューパネル1台ごとに一括受信ボタンを押下してタッチ領域設定情報をダウンロードする準備をする(S92)。サーバは、タッチ領域設定情報を送信し、その際、送信中と表示する(S93)。同時に、クライアントPCも送信中と表示する(S94)。
【0091】
無線式タブレット型メニューパネル装置に、タッチ領域設定情報を受信してタブレット制御部に送信する(S95)。
【0092】
受信が完了すると完了と表示し、完了通知を送信する(S96)。サーバ側では、タッチ領域設定情報送信完了と表示し(S97)、クライアントPCでも、完了と表示する(S98)。無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をOFFして終了する(S99)。
【0093】
上記の操作により、タッチしてサーバに注文情報を送信することが可能状態となる。同様に未設定の無線式タブレット型メニューパネル装置についても実行して設定を行う。
【0094】
図22は、無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部に価格設定情報及び消費税率設定情報の設定工程を示すフローである。
無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をONする(S91)。
【0095】
サーバでは、価格設定及び消費税率設定ページを開き、クライアントPCに、表示情報を送信する(S102)。クライアントPCでは、同設定ページを開き、情報を表示し(S103)、設定情報を入力する(S104)。
【0096】
全ての入力が完了したら、設定ボタンを押下してサーバ内に反映更新させる(S105、S106)。
【0097】
無線式タブレット型メニューパネル装置の価格等設定ボタンを押下して設定情報送信要求を発行すると(S107)、サーバ側から価格設定情報及び消費税率設定情報を送信される。この際、サーバには、送信中と表示する(S108)。同時に、クライアントPCも送信中と表示する(S109)。
【0098】
無線式タブレット型メニューパネル装置に受信した価格設定情報及び消費税率設定情報をタブレット型メニューパネルの制御部に送信する(S110)。
【0099】
受信完了をサーバに送信すると(S111)、価格設定情報及び消費税率設定情報送信完了と表示し(S112)、クライアントPCでも、完了と表示する(S113)。無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をOFFして終了する(S114)。
【0100】
図23は、ICプリペイドカードを使用しての注文、支払い状況を示すフローである同図に示すフローでは、プリペイド分とポストペイド分の両方で運用が可能となっている。
【0101】
まず、無線式タブレット型メニューパネル装置に、ICカード挿入して(S121)、ウェークアップさせる(S122)。ICカードのユーザIDを読み取った後(S123)、残度数の読み取りを行い、残度数の表示をする(S124)。サーバに接続し、タブレット固有番号を送信する(S125)。
【0102】
次に、料理名又は料理写真をタッチし、注文ボタン押下で残度数から注文代金分を減算しICカードに記録して更新する。注文額が残度数より大きい場合は不足額を算出し、残度数を0としてICカードに記録する。注文情報と共に不足額、プリペイド度数減算額及びユーザIDを付加してサーバ側へ送信する。注文が無ければ待機する(S126)。このとき、サーバ側では店舗ごとに度数の引き落とし額を積算する。また、不足額はレジにて清算できる様に請求明細書に記録される(明細書と共に配膳される)。
【0103】
無線式タブレット型メニューパネル装置からカードを排出する(S127)と、カード排出信号がONされる(S128)。カードを排出しない場合は、S126の処理の前に戻る。
【0104】
図24は、無線式タブレット型メニューパネル装置を使用し、カードオーナーが口座振込みを行ってICカードに入金する手順を示すフローである。
【0105】
まず、無線式タブレット型メニューパネル装置にICカード挿入して(S131)、ウェークアップさせる(S132)。ICカードのユーザIDを読み取ったら(S133)、残度数の読み取りを行い、残度数の表示をする(S134)。サーバに接続し、タブレット固有番号を送信する(S135)。
【0106】
次に、入金ボタンを押下し、振込みモードに画面遷移して、振込み操作を行う。振込み先口座番号は内部に記憶して既登録の同一銀行同一本支店口座番号を探し出して自動送信する(S136)。このとき、振込み確認は数日要するので、暫定的にICカードに記録しておく。
【0107】
振込み操作で入力した振込み金額分を、暫定入金額としてICプリペイドカードの暫定金額に度数加算を行う(S137)。
【0108】
なお、数日後に再度使用したとき、暫定入金度数は使用可能度数として移動される。また、使用可能度数領域と暫定度数領域を区別する。また、入金時使用可能な度数が仮に0円であった場合は現金支払いで対応する。
【0109】
最後に、カードを排出して入金処理を終了する(S138)。
【0110】
図25は、ICプリペイドカードに記録されている残度数の精算方法の手順を示すフローである。
【0111】
まず、無線式タブレット型メニューパネル装置に、ICカード挿入して(S141)、ウェークアップさせる(S142)。ICカードのユーザIDを読み取ったら(S143)、残度数の読み取りを行い、残度数の表示をする(S144)。サーバに接続し、タブレット固有番号を送信し、サーバと接続する(S145)。
【0112】
サーバ側から、初期画面表示情報が送信される(S146)。
【0113】
無線式タブレット型メニューパネル装置の精算ボタンを押下すると(S147)、残度数が精算可能か判定される(S148)。積算可能な場合は、ICカード精算画面表示要求を送信する(S149)。積算不可能な場合は、「精算できません」と表示し、注文モードに切り替える(S160)。
【0114】
サーバ側から、銀行名選択画面表示情報が送信されるので(S150)、個人預金口座の銀行名を選択する(S151)。サーバには、選択された銀行名が記憶される(S152)。次に、本支店名選択画面表示情報が送信されるので(S153)、本支店名を選択する(S154)。サーバには、選択された本支店名が記憶され、預金口座番号入力画面表示情報が送信される(S155)。預金口座番号を入力し、実行ボタン押下でICカードから読み出した残度数と共にデータ送信する(S156)。サーバには、預金口座番号と精算すべき残度数を記憶され、「振込み手続き完了しました」の表示情報を送信する(S157)。無線式タブレット型メニューパネル装置に、「振込み手続き完了しました」と表示し、ICカードの残度数を0に書き換え変更する(S159)。
【0115】
無線式タブレット型メニューパネル装置からICカードを排出して残度数の積算処理を終了する(S160)。
【0116】
次に、無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部のプログラムついて、図26と図27を用いて説明する。
【0117】
図26は、無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部のプログラム(PowerOn)を示すフローである。
【0118】
無線式タブレット型メニューパネル装置のPowerOnすると、初期化(S171)を行い、OS処理をする(S172)。
【0119】
無線式タブレット型メニューパネル装置の電源をOFFすると(S173)、スリープモードヘ移行しCPUが停止する(S174)。
【0120】
電源ボタンのタッチ検出でCPUを起動させると(S175)、また、S173で電源をOFFしない場合は、S171の処理の前に戻る。
【0121】
図27は、無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部のプログラム(イベント処理)を示すフローである。
【0122】
無線式タブレット型メニューパネル装置のイベント番号の処理ヘスイッチングを行うと(S181)、以下の4つの処理が行われる。
【0123】
ローダ処理(S182)、タッチマトリクス処理とページ認識処理(S183)、携帯電話コマンド処理(S184)、及びICカードコマンド処理(S185)、で、それぞれの処理後、OSへ復帰する(S186)。
【0124】
次に、本システムの電子決済システムについて図28を用いて説明する。図中の太線の部分が、当該電子決済に該当する部分であり、電子決済とは、プリペイド運営主体が店舗別に度数の減算数を積算集計し、1注文毎に固定で決められた手数料に注文数を掛けた金額を減じて支払い額を計算機が自動計算し、計算機を用いて店舗の預金口座へ支払い金額の自動振込みを行い、支払いを数日以内で完了する決済のことである。
【0125】
また、太い矢印は、インターネット網を介してデジタル通信で金額データが転送されることを意味する。まず、顧客に対して、各店舗が提供した物又はサービスヘの支払いが顧客保有のICプリペイドカードによって行われる。
【0126】
その支払いデータは、その都度、度数減算処理を行われて、運営主体サーバ会計に送信される。運営主体サーバ会計は、各店舗へ請求指示を出すとともに、支払額を自動計算し、各店舗ヘインターネット振込手続きをするために、運営主体口座がある運営主体銀行に支払いデータを送信する。運営主体銀行では、各店舗ごとに、店舗口座がある銀行にそれぞれ電子振り込みする。
【0127】
ICプリペイドカードは無線式タブレット型メニューパネル装置に挿入して使用されるまた、ICプリペイドカード内の初期残度数をQとすると残度数=Q−AD1−BD1となっている。
【0128】
ただし、ICプリペイドカードはプリペイドカード運営主体が所定のフォーマットで書き込みを行い、初期残度数1,000円を記録しておき店舗内のレジで販売する。ICカードは偽造が困難で何度も再書き込みができるため、度数の減算課金、加算入金、及び精算が可能な媒体である。
【0129】
以下に、オーダーシステムについて、図29と図30を用いて説明する。
【0130】
オーダーシステムの導入には、以下の2つの方法がある。
【0131】
一つは、ユーザ買い取りによる導入で、店舗内のみのネットワークを利用する。もう一つは、レンタルによる導入で、プリペイドICカードを使用して異なる店舗でも支払いが可能であるため、グローバルオーダーシステムを実現できる。また、オーダーシステムの特徴には、以下の6つがある。
【0132】
1つ目として、レストランのような接客サービス店舗において顧客が自由に料理注文ができ、店舗従業員を待ってオーダーする必要がない。2つ目として、オーダーから厨房への指示、配膳、請求、支払いまで一貫して自動実現できる。3つ目として店舗運営主体は人件費の削減ができる。4つ目として、プリペレイドICカードを使用して他店舗で支払いが可能である(レンタル)。5つ目として、プリペイドICカードにカード運営会社を通してオーダー装置で自動入金、精算、支払いが可能。また、店舗への支払いも電子決済で実現できる(レンタル)。6つ目として、レンタル会社は世界戦略の視野でビジネスが展開できる。レンタル会社はレンタル料として1注文あたりの手数料を徴収できる。
【0133】
図29は、本システムの店舗内オーダーシステムを示す概念図である。
【0134】
店舗内の各テーブルにはPADが置かれる。顧客はこのPADを操作して注文を行うことができる。注文された情報は、PADから送信され、中継器を介して店舗内のコンピュータで受信される。このように注文情報をインターネット等の通信網を介することなく店内のコンピュータで受信してもよい。
【0135】
また既に上記実施例で説明したように、インターネット等を介してサーバに送信してもよい。店内に設置されたコンピュータでは、インターネットを介して、又は店舗内の中継器を介して注文情報を受信する。このようにして受信した注文情報は、コンピュータの表示装置で閲覧できる他、厨房ディスプレイや、電子レジスタ、プリンターなどで出力することができる。このとき出力できる情報は、注文情報の他、決済情報も含まれる。
【0136】
図30は、本システムの買い取り方式オーダーシステムを示す概念図である。
【0137】
図中のメニューパネルは、接客サービス業において、本システムのメニューを使用して顧客が直接注文し、厨房への指示(印刷物又は表示器)を可能とするシステム構成となっている。MODEMは、システムプログラムのダウンロード時に使用し、ダウンロード完了後は使用しない。
【0138】
図31は、メニューパネルの構成を示すブロック図である。メニューパネルは、制御部、スイッチ部、無線LANインターフェース部、LCD表示部、インデックス認識部、バッテリー部、及び充電器部から構成される。
【0139】
スイッチ部は、単純マトリックスに構成されたタッチパネルの機能を果たす。無線LANインターフェース部は、無線LANカードが実装され、AirStationとの間で無線式通信を行う。LCD表示部は、タッチ入力で指定した注文料理の品名と員数を表示し、▲、▼、追加、削除、全クリア、及び注文の6個のキー操作で編集できる。インデックス認識部は、メニューに差し込まれる印刷物のページ番号を認識するために設置される。制御部は、全体を制御し、マン、マジンインターフェースを処理する。制御プログラムとしてJAVA(登録商標)を使用し、CPU、RAMで構成される。バッテリー部は、1日稼働できるに十分な電気量を蓄積し、電気系統はこのバッテリーで動作する。充電器部は、使用後バッテリーの充電用として実装する。充電器部への入力はDC電源から給電する。
【0140】
なお、スイッチ部、無線LANインターフェース部、及びインデックス認識部は制御部に接続されており、制御部は無線LANインターフェース部及びLCD表示部に接続されている。また、充電器部はバッテリー部に接続されている。
【0141】
【発明の効果】
本発明で提供する料理の注文装置は、顧客自身が指でタッチして注文入力する装置であり、従業員はこれらの作業を行う必要がなく、調理、配膳作業及び支払い受付に専念できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置を説明するための構成図である。
【図2】 本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置を説明するための構成図である。
【図3】 本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置を説明するための構成図である。
【図4】 本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置の充電器の構成図である。
【図5】 本発明の一実施例による接客注文システムの概略図である。
【図6】 本発明の一実施例による行マトリクス配線面と列マトリクス配線面の構成図である。
【図7】 本発明の一実施例による加圧導電ゴムシートを図6の行マトリクス配線面と列マトリクス配線面とで張り合わせた場合の要部構成図である。
【図8】 本発明の一実施例による図7の加圧導電ゴムシートを図6の行マトリクス配線面と列マトリクス配線面とで張り合わせた場合の折り曲げ部位の要部構成図である。
【図9】 本発明の一実施例によるゴム芯棒に導線をスパイラル状に巻いた場合の構成図である。
【図10】 本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部を示す構成図である。
【図11】本発明の一実施例による図10に示した接点マトリクスの拡大図である。
【図12】 本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置の電力系統図である。
【図13】 本発明の一実施例によるタブレットの表面に貼付する印刷シートの構成図である。
【図14】 本発明の一実施例による設定用タブレットシートの構成図である。
【図15】 本発明の一実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置の設定のための操作項目フローである。
【図16】 顧客が無線式タブレット型メニューパネル装置を用いて、料理を注文する際のオンラインによる自動化工程のフローである。
【図17】 店舗側への料理作成指示及び請求書の発行までのオンラインによる自動化工程を示すフローである。
【図18】 インターネットWEBを用いての無線式タブレット型メニューパネル装置とサーバ間の詳細な交信状況を示すフローである。
【図19】 タブレット制御プログラムと店舗専用URLを回線からダウンロ一ドする手続きを示すフローである。
【図20】 品名と押下領域座標の対応表をダウンロードする手続きを示すフローである。
【図21】 プログラムのダウンロード及び店舗専用URL、料理名センス領域と押下領域座標の対応表等のダウンロード情報を他の無線式タブレット型メニューパネル装置に一括してダウンロードする手続きを示すフローである。
【図22】 無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部に価格設定情報及び消費税率設定情報の設定工程を示すフローである。
【図23】 ICプリペイドカードを使用しての注文、支払い状況を示すフローである。
【図24】 無線式タブレット型メニューパネル装置を使用し、カードオーナーが口座振込みを行ってICカードに入金する手順を示すフローである。
【図25】 ICプリペイドカードに記録されている残度数の精算方法の手順を示すフローである。
【図26】 無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部のプログラム(PowerOn)を示すフローである。
【図27】 無線式タブレット型メニューパネル装置の制御部のプログラム(イベント処理)を示すフローである。
【図28】 本システムの電子決済システムのブロック図である。
【図29】 本システムの店舗内オーダーシステムを示す概念図である。
【図30】 本システムの買い取り方式オーダーシステムを示す概念図である。
【図31】 本発明の一実施例によるメニューパネルの構成を示すブロック図である。
【図32】 メニューシートの頁番号を検出するための検出手段を示す構成図である。
【図33】 本発明の他の実施例による無線式タブレット型メニューパネル装置を説明するための構成図である。
【図34】 図33に示したタブレットの層構成図である。
【符号の説明】
1 無線携帯電話器
2 メニュータブレット
3 制御部
4 給電用接触端子
8 センサ
Claims (1)
- 料理を提供する店舗において、顧客自ら料理を選択して注文可能な料理の注文装置であって、
複数の料理をイメージや文字で表したメニューを印刷した複数のメニューシートと、
当該メニューシートに重ねて配置され、当該メニューの押圧によって押圧された座標を検知するタッチセンサシートと、
当該押圧された座標に対応づけられるメニューの情報を表示する表示手段と、
当該表示手段に表示されたメニューの情報を注文する注文手段と、
当該注文手段により注文されたメニューの情報を送信する通信手段と、を具備し、
前記タッチセンサシートは、少なくとも2枚備えられているとともに、それぞれのタッチセンサシートの端部が接続され、当該接続された部分を中心として当該タッチセンサシートは開閉可能であって、
前記接続された部分には、外周に当該タッチセンサシート間を導通させる導線をスパイラル状に巻き付けたゴム心棒が設けられていることを特徴とする料理の注文装置。
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