JP3783983B2 - 車両用イルミネーションの自動減光処理装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のドアアクチュエータを駆動制御する車両用エアコンアンプユニットの各種温度センサからの入力情報の処理について、点火装置のエアコンアンプユニットの制御の間隙を縫って行われる車両用イルミネーションの自動減光処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両用エアコンシステムの温度センサ入力制御装置は各種温度センサからの入力情報をマイクロコンピュータ等へ与えて、各ドアの開度の制御についての細かい考慮が払われており、そのときの各ドアを駆動する各ドアアクチュエータの持つ動作特性から、それらを制御するエアコンアンプユニットの制御の間隙を使って行う車両用イルミネーションの自動減光処理装置が必要である。
【０００３】
ところで、従来の技術では、同じ割り込み処理上で、あるいは２重の割り込み処理でそれぞれイルミネーションの自動出力処理を行っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術手段では、前記エアコンアンプユニットと各ドアアクチュエータへの通信処理等の優先される処理を、割り込み処理で行うと、処理が重くなり、つまり調整が行なれ難くなり、イルミネーションのちらつきが発生するという不具合があった。
【０００５】
ここにおいて、本発明は、先の各ドアアクチュエータへの通信処理等の優先処理が行われない、他の割り込みの発生しないタイミングでの、イルミネーションの制御を行う車両用イルミネーションの自動減光処理装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
（解決手段１）
上記課題の解決手段１は、図１，２のクレーム対応図に示すように、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
他の割り込み処理を避けたタイミングで、減光出力をするようにした手段を備えることを特徴とする。
【０００７】
このようにして、各車両毎にまた周囲の環境の変動に即応しながら、かつ他の優先割り込みが発生しない周期において、イルミネーションだけの割り込み演算による処理が直線的な加減が自在に可能となり、チラツキの抑制が確実に行われ、イルミネーション制御の信頼性の向上が得られるという、特段の効果を奏することができる。
【０００８】
（解決手段２）
上記課題の解決手段２は、図１のクレーム対応図に示すように、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オン後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みの開始と同時に、ブランキング・オフし、イルミネーション用割り込みタイミング中のイルミネーションの割り込みでブランキング・オンする手段を備えることを特徴とする。
【０００９】
かくして、先の解決手段１での効果の他に、メインルーチンの処理が止まらないように割り込みタイミングの５０％のマージンを取っているため、これを避けようにイルミネーションの処理を行い、チラツキを完全に防止しており、イルミネーションの減光処理として、昼間は１００％点灯し、夜間は１００／８％〜０／８％ の明るさで、ＶＦＤ［蛍光表示管 Vacuum Fluorescent Display ］，ＬＥＤ［発光ダイオード Light-emitting Diode ］を制御するから、つまり制御は１／８〜０／８までの出力処理がなされて、イルミネーションの専用の処理がプログラムされ、他の割り込みがなく、然もそれの調整幅も自在に直線的に可能であるから、イルミネーションのチラツキが完全に払拭される。
【００１０】
（解決手段３）
上記課題の解決手段３は、図２のクレーム対応図に示すように、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オフ後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みのマージン終了と同時に、ブランキング・オンし、イルミネーションの割り込みを許可し、そのイルミネーションの割り込み終了でブランキング・オフする手段を備えることを特徴とする。
【００１１】
これにより、前の解決手段２と全く同じの効果が得られる。前の解決手段２はブランキング・オフ処理の時点を通常割り込みの立ち上がりとして固定し、ブランキング・オン処理の時点を可変にしたのに比べ、此の解決手段３はブランキング・オン処理の時点を通常割り込みの処理のマージンの終了時点として固定し、ブランキング・オフ処理の時点を可変にしたのである。解決手段２と解決手段３のどちらを選択するかは、そのときの通常割り込みのプログラムの作成手順に対応して決める。
【００１２】
【発明の実施の形態】
初めに本発明が適用される空調システムに設けられ、ファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットを備えた車両用エアコンシステムについて、図６を用いて説明する。
【００１３】
水温センサ６２６，冷媒センサ６２７，内気センサ６２８，外気センサ６２９，日射センサ６３０及び吸込温度センサ６３１等からの温度情報と、コントローラ６３２に備える操作部６３２ｂからのマニュアニュアル入力情報を基に、Ａ／Ｃ・ＡＭＰユニット６２５は、すべての制御演算を行い、各駆動部すなわちファンコントロール回路６２０，インテークドアアクチュエータ６２１，バイレベルダアクチュエータ６２２，エアミックスダアクチュエータ６２３及びモードアクチュエータ６２４を一元的に駆動し、それらの現在情報を操作・表示・通信回路６３２ｃを介して表示部６３２ａに表示し、常時最適環境温度の保持に努めている。なお、６３３は操作データ線（ＲＸは操作データ），６３４はクロック信号線（ＣＬＫはクロック信号）及び６３５は表示通信データ線（ＴＸは表示通信データ）である。
【００１４】
（実施の形態１及び２）
図１は、実施の形態１及び２の制御演算のタイミング・チャートを示す図である。(a) は通常割込処理、(b) はイルミ割込処理、(c) はイルミ通電波形(c) を表す。
【００１５】
各図において、同一符号は同一若しくは相当手段等を示す。
【００１６】
図６に示したように、本発明は、先ずモードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段における制御手段である。
【００１７】
そして、図１の(a) に示す通常割込処理において、これを阻害しないタイミングであることは勿論とし、図１の(b) のイルミ割込処理に示すように、
ブランキング・オン後（立ち下がり時点ｔ6 ，ｔ12, …）から通常割り込みのマージン終了（時点ｔ10, ｔ16, …）までイルミネーションの割り込みを禁止し（期間Ｔpi2,Ｔpi3,…）、
通常割り込み処理のマージン終了( 時点ｔ4,ｔ10, …）から、ブランキング・オン( パルス立ち上がり時点ｔ5,ｔ11, …）までを、イルミネーションの割り込みを許可（期間Ｔi1, Ｔi2, …) し、
通常割り込み処理のタイミングの開始( 立ち下がり時点時点ｔ7,ｔ13, …）と略同時に、ブランキング・オフ( 立ち下がり時点時点ｔ8,ｔ14, …）し、そのイルミネーション用割り込みタイミング終了でブランキング・オンする( 立ち上がり時点時点ｔ5,ｔ11, …）手段を備える。
【００１８】
このような制御の結果として、図１の(c) に示すイルミ通電波形ＥＬ1,ＥＬ2 ，…が得られる。
【００１９】
この操作手順は図３及び図４に示す流れ図に細かく表している。
【００２０】
また、その制御の状態は、図５において詳細に図示し、図５(a) はタイマＢの動作図、図５(b) はタイマＥの動作図、図５(c) イルミ波形図である。
【００２１】
このようにして、各車両毎にまた周囲の環境の変動に即応しながら、かつ他の優先割り込みが発生しない周期において、イルミネーションだけの割り込み演算による処理が直線的な加減が自在に可能となり、チラツキの抑制が確実に行われ、イルミネーション制御の信頼性の向上が得られるという、特段の効果を奏することができる。
【００２２】
そして、メインルーチンの処理が止まらないように割り込みタイミングの５０％のマージンを取っているため、これを避けようにイルミネーションの処理を行い、チラツキを完全に防止しており、イルミネーションの減光処理とじて、昼間は１００％点灯し、夜間は１００／８％〜０／８％ の明るさで、ＶＦＤ，ＬＥＤを制御し、他の割り込みもなく、然もそれの調整幅も自在に直線的に可能であるから、イルミネーションのチラツキが完全になくなる。
【００２３】
（解決手段３）
図２は、実施の形態１及び３の制御演算のタイミング・チャートを示す図である。(a) は通常割込処理、(b) はイルミ割込処理、(c) はイルミ通電波形(c) を表す。
【００２４】
これは、ファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オフ( パルスの立ち下がり時点ｔ6,ｔ12, …）後から通常割り込みのマージン終了( パルスの立ち上がり時点ｔ9,ｔ15, …）までイルミネーションの割り込みを禁止( 期間Ｔpi2,Ｔpi3, …）し、
通常割り込み処理マージンの終了( 時点ｔ3,ｔ9,…）と略同時に、ブランキング・オン( 時点ｔ4,ｔ10, …）し、イルミネーションの割り込みを許可し（期間Ｔi1, Ｔi2) 、
そのイルミネーションの割り込み終了( 立ち上がり時点ｔ5,ｔ11, …）を経てブランキング・オフ( 時点ｔ6,ｔ12, …）する手段を備える。
【００２５】
これにより、前の解決手段２と全く同じの効果が得られる。前の解決手段２はブランキング・オフ処理の時点を通常割り込みの立ち上がりとして固定し、ブランキング・オン処理の時点を可変にしたのに比べ、此の解決手段３はブランキング・オン処理の時点を通常割り込みの処理のマージンの終了時点として固定し、ブランキング・オフ処理の時点を可変にしたのである。解決手段２と解決手段３のどちらを選択するかは、そのときの通常割り込みのプログラムの作成手順に対応して決める。
【００２６】
【発明の効果】
請求項１の発明にあっては、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
他の割り込み処理を避けたタイミングで、減光出力をするようにした手段を備えることから、
各車両毎にまた周囲の環境の変動に即応しながら、かつ他の優先割り込みが発生しない周期において、イルミネーションだけの割り込み演算による処理が直線的な加減が自在に可能となり、チラツキの抑制が確実に行われ、イルミネーション制御の信頼性の向上が得られるという、特段の効果を奏することができる。
【００２７】
請求項２の発明にあっては、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オン後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みの開始と同時に、ブランキング・オフし、イルミネーション用割り込みタイミング中のイルミネーションの割り込みでブランキング・オンする手段を備えることにより、
請求項１での効果の他に、メインルーチンの処理が止まらないように割り込みタイミングの５０％のマージンを取っているため、これを避けようにイルミネーションの処理を行い、チラツキを完全に防止しており、イルミネーションの減光処理とじて、昼間は１００％点灯し、夜間は１００／８％〜０／８％ の明るさで、ＶＦＤ，ＬＥＤを制御するので、つまり制御は１／８〜０／８までの出力処理がなされて、イルミネーションの専用の処理がプログラムされ、他の割り込みななく然もそれの調整幅も自在に直線的に可能であるから、イルミネーションのチラツキが完全に払拭される。
【００２８】
請求項３の発明にあっては、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オフ後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みのマージン終了と同時に、ブランキング・オンし、イルミネーションの割り込みを許可し、そのイルミネーションの割り込み終了でブランキング・オフする手段を備えることから、
請求項２と全く同じの効果がえられるが、前の請求項２はブランキング・オフ処理の時点を通常割り込みの立ち上がりとして固定し、ブランキング・オン処理の時点を可変にしたのに比べ、此の解決手段３はブランキング・オン処理の時点を通常割り込みの処理のマージンの終了時点として固定し、ブランキング・オフ処理の時点を可変にしたので、両者の内の何れかを選択するかは、そのときの通常割り込みのプログラムの作成手順に対応して決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態１及び２の制御演算のタイミング・チャートを示す図で、
(a) は通常割込処理、
(b) はイルミ割込処理、
(c) はイルミ通電波形を表す。
【図２】実施の形態１及び３の制御演算のタイミング・チャートを示す図で、
(a) は通常割込処理、
(b) はイルミ割込処理、
(c) はイルミ通電波形を表す。
【図３】本発明の割り込みフロー・操作手順を示す図
【図４】図３における減光処理αで表すブラッキング出力の流れ図である。
【図５】図１と図３，図４を関連して説明するタイミング・チャートを示す図で、
(a) はタイマＢの動作図、
(b) はタイマＥの動作図、
(c) イルミ波形図である。
【図６】本発明が適用される車両用空調アクチュエータ制御回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
Ｔ1,Ｔ2,Ｔ3,Ｔ4 通常の割り込みタイミング期間
Ｔm1, Ｔm2, Ｔm3, Ｔm4 通常の割り込み処理マージン期間
Ｔpi1,Ｔpi2,Ｔpi3,Ｔpi4 イルミネーション割り込み禁止期間
Ｔi1, Ｔi2, Ｔi3, Ｔi4 イルミネーション用割り込みタイミング期間
ＥＬ1,ＥＬ2,ＥＬ3 イルミネーション通電電圧波形
６０１ インテークユニットケース
６０２ 外気側吸入口
６０３ 室内側吸入口
６０４ ブロアファン
６０５ ブロアファンモータ
６０６ インテークドア
６０７ クリーニングユニットケース
６０８ エバポレータ
６０９ ヒータユニットケース
６１０ ベント吸出口
６１１ デフ吸出口
６１２ フット吸出口
６１３ ヒターコア
６１４ バイレベルドア
６１５ ミックスドア
６１６ ベントドア
６１７ デフドア
６１８ フットドア
６２０ フアンコントロール回路
６２１ インテークダアクチュエータ
６２２ バイレベルドアアクチュエータ
６２３ エアミックスドアアクチュエータ
６２４ モードドアアクチュエータ
６２５ Ａ／Ｃ・ＡＭＰユニット
６２６ 水温センサ
６２７ 冷媒センサ
６２８ 内気センサ
６２９ 外気センサ
６３０ 日射センサ
６３１ 吸込温度センサ
６３２ コントローラ
６３２ａ 表示部
６３２ｂ 操作部
６３２ｃ 操作・表示・通信回路
６３３ 操作データ線（ＲＸは操作データ）
６３４ クロック信号線（ＣＬＫはクロック信号）
６３５ 表示通信データ線（ＴＸは表示通信データ）
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のドアアクチュエータを駆動制御する車両用エアコンアンプユニットの各種温度センサからの入力情報の処理について、点火装置のエアコンアンプユニットの制御の間隙を縫って行われる車両用イルミネーションの自動減光処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両用エアコンシステムの温度センサ入力制御装置は各種温度センサからの入力情報をマイクロコンピュータ等へ与えて、各ドアの開度の制御についての細かい考慮が払われており、そのときの各ドアを駆動する各ドアアクチュエータの持つ動作特性から、それらを制御するエアコンアンプユニットの制御の間隙を使って行う車両用イルミネーションの自動減光処理装置が必要である。
【０００３】
ところで、従来の技術では、同じ割り込み処理上で、あるいは２重の割り込み処理でそれぞれイルミネーションの自動出力処理を行っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術手段では、前記エアコンアンプユニットと各ドアアクチュエータへの通信処理等の優先される処理を、割り込み処理で行うと、処理が重くなり、つまり調整が行なれ難くなり、イルミネーションのちらつきが発生するという不具合があった。
【０００５】
ここにおいて、本発明は、先の各ドアアクチュエータへの通信処理等の優先処理が行われない、他の割り込みの発生しないタイミングでの、イルミネーションの制御を行う車両用イルミネーションの自動減光処理装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
（解決手段１）
上記課題の解決手段１は、図１，２のクレーム対応図に示すように、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
他の割り込み処理を避けたタイミングで、減光出力をするようにした手段を備えることを特徴とする。
【０００７】
このようにして、各車両毎にまた周囲の環境の変動に即応しながら、かつ他の優先割り込みが発生しない周期において、イルミネーションだけの割り込み演算による処理が直線的な加減が自在に可能となり、チラツキの抑制が確実に行われ、イルミネーション制御の信頼性の向上が得られるという、特段の効果を奏することができる。
【０００８】
（解決手段２）
上記課題の解決手段２は、図１のクレーム対応図に示すように、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オン後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みの開始と同時に、ブランキング・オフし、イルミネーション用割り込みタイミング中のイルミネーションの割り込みでブランキング・オンする手段を備えることを特徴とする。
【０００９】
かくして、先の解決手段１での効果の他に、メインルーチンの処理が止まらないように割り込みタイミングの５０％のマージンを取っているため、これを避けようにイルミネーションの処理を行い、チラツキを完全に防止しており、イルミネーションの減光処理として、昼間は１００％点灯し、夜間は１００／８％〜０／８％ の明るさで、ＶＦＤ［蛍光表示管 Vacuum Fluorescent Display ］，ＬＥＤ［発光ダイオード Light-emitting Diode ］を制御するから、つまり制御は１／８〜０／８までの出力処理がなされて、イルミネーションの専用の処理がプログラムされ、他の割り込みがなく、然もそれの調整幅も自在に直線的に可能であるから、イルミネーションのチラツキが完全に払拭される。
【００１０】
（解決手段３）
上記課題の解決手段３は、図２のクレーム対応図に示すように、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オフ後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みのマージン終了と同時に、ブランキング・オンし、イルミネーションの割り込みを許可し、そのイルミネーションの割り込み終了でブランキング・オフする手段を備えることを特徴とする。
【００１１】
これにより、前の解決手段２と全く同じの効果が得られる。前の解決手段２はブランキング・オフ処理の時点を通常割り込みの立ち上がりとして固定し、ブランキング・オン処理の時点を可変にしたのに比べ、此の解決手段３はブランキング・オン処理の時点を通常割り込みの処理のマージンの終了時点として固定し、ブランキング・オフ処理の時点を可変にしたのである。解決手段２と解決手段３のどちらを選択するかは、そのときの通常割り込みのプログラムの作成手順に対応して決める。
【００１２】
【発明の実施の形態】
初めに本発明が適用される空調システムに設けられ、ファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットを備えた車両用エアコンシステムについて、図６を用いて説明する。
【００１３】
水温センサ６２６，冷媒センサ６２７，内気センサ６２８，外気センサ６２９，日射センサ６３０及び吸込温度センサ６３１等からの温度情報と、コントローラ６３２に備える操作部６３２ｂからのマニュアニュアル入力情報を基に、Ａ／Ｃ・ＡＭＰユニット６２５は、すべての制御演算を行い、各駆動部すなわちファンコントロール回路６２０，インテークドアアクチュエータ６２１，バイレベルダアクチュエータ６２２，エアミックスダアクチュエータ６２３及びモードアクチュエータ６２４を一元的に駆動し、それらの現在情報を操作・表示・通信回路６３２ｃを介して表示部６３２ａに表示し、常時最適環境温度の保持に努めている。なお、６３３は操作データ線（ＲＸは操作データ），６３４はクロック信号線（ＣＬＫはクロック信号）及び６３５は表示通信データ線（ＴＸは表示通信データ）である。
【００１４】
（実施の形態１及び２）
図１は、実施の形態１及び２の制御演算のタイミング・チャートを示す図である。(a) は通常割込処理、(b) はイルミ割込処理、(c) はイルミ通電波形(c) を表す。
【００１５】
各図において、同一符号は同一若しくは相当手段等を示す。
【００１６】
図６に示したように、本発明は、先ずモードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段における制御手段である。
【００１７】
そして、図１の(a) に示す通常割込処理において、これを阻害しないタイミングであることは勿論とし、図１の(b) のイルミ割込処理に示すように、
ブランキング・オン後（立ち下がり時点ｔ6 ，ｔ12, …）から通常割り込みのマージン終了（時点ｔ10, ｔ16, …）までイルミネーションの割り込みを禁止し（期間Ｔpi2,Ｔpi3,…）、
通常割り込み処理のマージン終了( 時点ｔ4,ｔ10, …）から、ブランキング・オン( パルス立ち上がり時点ｔ5,ｔ11, …）までを、イルミネーションの割り込みを許可（期間Ｔi1, Ｔi2, …) し、
通常割り込み処理のタイミングの開始( 立ち下がり時点時点ｔ7,ｔ13, …）と略同時に、ブランキング・オフ( 立ち下がり時点時点ｔ8,ｔ14, …）し、そのイルミネーション用割り込みタイミング終了でブランキング・オンする( 立ち上がり時点時点ｔ5,ｔ11, …）手段を備える。
【００１８】
このような制御の結果として、図１の(c) に示すイルミ通電波形ＥＬ1,ＥＬ2 ，…が得られる。
【００１９】
この操作手順は図３及び図４に示す流れ図に細かく表している。
【００２０】
また、その制御の状態は、図５において詳細に図示し、図５(a) はタイマＢの動作図、図５(b) はタイマＥの動作図、図５(c) イルミ波形図である。
【００２１】
このようにして、各車両毎にまた周囲の環境の変動に即応しながら、かつ他の優先割り込みが発生しない周期において、イルミネーションだけの割り込み演算による処理が直線的な加減が自在に可能となり、チラツキの抑制が確実に行われ、イルミネーション制御の信頼性の向上が得られるという、特段の効果を奏することができる。
【００２２】
そして、メインルーチンの処理が止まらないように割り込みタイミングの５０％のマージンを取っているため、これを避けようにイルミネーションの処理を行い、チラツキを完全に防止しており、イルミネーションの減光処理とじて、昼間は１００％点灯し、夜間は１００／８％〜０／８％ の明るさで、ＶＦＤ，ＬＥＤを制御し、他の割り込みもなく、然もそれの調整幅も自在に直線的に可能であるから、イルミネーションのチラツキが完全になくなる。
【００２３】
（解決手段３）
図２は、実施の形態１及び３の制御演算のタイミング・チャートを示す図である。(a) は通常割込処理、(b) はイルミ割込処理、(c) はイルミ通電波形(c) を表す。
【００２４】
これは、ファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オフ( パルスの立ち下がり時点ｔ6,ｔ12, …）後から通常割り込みのマージン終了( パルスの立ち上がり時点ｔ9,ｔ15, …）までイルミネーションの割り込みを禁止( 期間Ｔpi2,Ｔpi3, …）し、
通常割り込み処理マージンの終了( 時点ｔ3,ｔ9,…）と略同時に、ブランキング・オン( 時点ｔ4,ｔ10, …）し、イルミネーションの割り込みを許可し（期間Ｔi1, Ｔi2) 、
そのイルミネーションの割り込み終了( 立ち上がり時点ｔ5,ｔ11, …）を経てブランキング・オフ( 時点ｔ6,ｔ12, …）する手段を備える。
【００２５】
これにより、前の解決手段２と全く同じの効果が得られる。前の解決手段２はブランキング・オフ処理の時点を通常割り込みの立ち上がりとして固定し、ブランキング・オン処理の時点を可変にしたのに比べ、此の解決手段３はブランキング・オン処理の時点を通常割り込みの処理のマージンの終了時点として固定し、ブランキング・オフ処理の時点を可変にしたのである。解決手段２と解決手段３のどちらを選択するかは、そのときの通常割り込みのプログラムの作成手順に対応して決める。
【００２６】
【発明の効果】
請求項１の発明にあっては、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
他の割り込み処理を避けたタイミングで、減光出力をするようにした手段を備えることから、
各車両毎にまた周囲の環境の変動に即応しながら、かつ他の優先割り込みが発生しない周期において、イルミネーションだけの割り込み演算による処理が直線的な加減が自在に可能となり、チラツキの抑制が確実に行われ、イルミネーション制御の信頼性の向上が得られるという、特段の効果を奏することができる。
【００２７】
請求項２の発明にあっては、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オン後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みの開始と同時に、ブランキング・オフし、イルミネーション用割り込みタイミング中のイルミネーションの割り込みでブランキング・オンする手段を備えることにより、
請求項１での効果の他に、メインルーチンの処理が止まらないように割り込みタイミングの５０％のマージンを取っているため、これを避けようにイルミネーションの処理を行い、チラツキを完全に防止しており、イルミネーションの減光処理とじて、昼間は１００％点灯し、夜間は１００／８％〜０／８％ の明るさで、ＶＦＤ，ＬＥＤを制御するので、つまり制御は１／８〜０／８までの出力処理がなされて、イルミネーションの専用の処理がプログラムされ、他の割り込みななく然もそれの調整幅も自在に直線的に可能であるから、イルミネーションのチラツキが完全に払拭される。
【００２８】
請求項３の発明にあっては、モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オフ後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みのマージン終了と同時に、ブランキング・オンし、イルミネーションの割り込みを許可し、そのイルミネーションの割り込み終了でブランキング・オフする手段を備えることから、
請求項２と全く同じの効果がえられるが、前の請求項２はブランキング・オフ処理の時点を通常割り込みの立ち上がりとして固定し、ブランキング・オン処理の時点を可変にしたのに比べ、此の解決手段３はブランキング・オン処理の時点を通常割り込みの処理のマージンの終了時点として固定し、ブランキング・オフ処理の時点を可変にしたので、両者の内の何れかを選択するかは、そのときの通常割り込みのプログラムの作成手順に対応して決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態１及び２の制御演算のタイミング・チャートを示す図で、
(a) は通常割込処理、
(b) はイルミ割込処理、
(c) はイルミ通電波形を表す。
【図２】実施の形態１及び３の制御演算のタイミング・チャートを示す図で、
(a) は通常割込処理、
(b) はイルミ割込処理、
(c) はイルミ通電波形を表す。
【図３】本発明の割り込みフロー・操作手順を示す図
【図４】図３における減光処理αで表すブラッキング出力の流れ図である。
【図５】図１と図３，図４を関連して説明するタイミング・チャートを示す図で、
(a) はタイマＢの動作図、
(b) はタイマＥの動作図、
(c) イルミ波形図である。
【図６】本発明が適用される車両用空調アクチュエータ制御回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
Ｔ1,Ｔ2,Ｔ3,Ｔ4 通常の割り込みタイミング期間
Ｔm1, Ｔm2, Ｔm3, Ｔm4 通常の割り込み処理マージン期間
Ｔpi1,Ｔpi2,Ｔpi3,Ｔpi4 イルミネーション割り込み禁止期間
Ｔi1, Ｔi2, Ｔi3, Ｔi4 イルミネーション用割り込みタイミング期間
ＥＬ1,ＥＬ2,ＥＬ3 イルミネーション通電電圧波形
６０１ インテークユニットケース
６０２ 外気側吸入口
６０３ 室内側吸入口
６０４ ブロアファン
６０５ ブロアファンモータ
６０６ インテークドア
６０７ クリーニングユニットケース
６０８ エバポレータ
６０９ ヒータユニットケース
６１０ ベント吸出口
６１１ デフ吸出口
６１２ フット吸出口
６１３ ヒターコア
６１４ バイレベルドア
６１５ ミックスドア
６１６ ベントドア
６１７ デフドア
６１８ フットドア
６２０ フアンコントロール回路
６２１ インテークダアクチュエータ
６２２ バイレベルドアアクチュエータ
６２３ エアミックスドアアクチュエータ
６２４ モードドアアクチュエータ
６２５ Ａ／Ｃ・ＡＭＰユニット
６２６ 水温センサ
６２７ 冷媒センサ
６２８ 内気センサ
６２９ 外気センサ
６３０ 日射センサ
６３１ 吸込温度センサ
６３２ コントローラ
６３２ａ 表示部
６３２ｂ 操作部
６３２ｃ 操作・表示・通信回路
６３３ 操作データ線（ＲＸは操作データ）
６３４ クロック信号線（ＣＬＫはクロック信号）
６３５ 表示通信データ線（ＴＸは表示通信データ）
Claims (3)
- モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
他の割り込み処理を避けたタイミングで、減光出力をするようにした手段を備えることを特徴とする車両用イルミネーションの自動減光処理装置。 - モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オン後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みの開始と同時に、ブランキング・オフし、イルミネーション用割り込みタイミング中のイルミネーションの割り込みでブランキング・オンする手段を備えることを特徴とする車両用イルミネーションの自動減光処理装置。 - モードスイッチや温度調整ダイヤル等のスイッチ類が設けられている操作部を有するコントローラと、
内蔵しているマイクロコンピュータによってスイッチ類やセンサ類からの入力信号をプログラムソフトに従って演算処理し、空調システムに設けられているファンモータや複数のドアアクチュエータを駆動制御するエアコンアンプユニットの操作の間隙を使ってイルミネーションの減光を処理する手段において、
ブランキング・オフ後から通常割り込みのマージン終了までイルミネーションの割り込みを禁止し、通常割り込みのマージン終了と同時に、ブランキング・オンし、イルミネーションの割り込みを許可し、そのイルミネーションの割り込み終了でブランキング・オフする手段を備えることを特徴とする車両用イルミネーションの自動減光処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09345697A JP3783983B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 車両用イルミネーションの自動減光処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09345697A JP3783983B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 車両用イルミネーションの自動減光処理装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10278557A JPH10278557A (ja) | 1998-10-20 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3783983B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-11 JP JP09345697A patent/JP3783983B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH10278557A (ja) | 1998-10-20 |
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