JP3780931B2 - キャッピング方法およびキャッピング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製のボトルにキャップを被着するキャッピング方法と、その方法を実施するためのキャッピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属製のボトルにキャップを被着させるには、ボトル口金部に被せられた金属製のキャップ材にローラを側方から押しつけて巻き締めるキャッピング装置が用いられている。キャッピング装置は、キャップ材の側面に口金部のねじ山と対応するねじ部を形成するねじ部形成ローラと、キャップ材の下端部を口金部に巻き締める裾巻きローラとを備えるのが一般的である。
【0003】
ねじ部形成ローラは、所定の押圧力でキャップ材側面に押しつけられた状態で口金部の周囲を回転され、口金部のねじ山に沿って転動することにより、キャップ材を所定の巻き締め力で巻き締めながらねじ部を形成するように構成されている。
一方裾巻きローラは、キャップ材の下端部に押しつけられた状態で口金部の周囲を回転され、口金部の膨出部に沿って転動することにより、キャップ材の下端部を膨出部に沿うように変形させて巻き締め、ピルファープルーフ部を形成するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなキャッピング装置による巻き締めの場合、巻き締め後にローラがキャップ材から離れると金属製のキャップ材がスプリングバックしてしまうため、確実にキャップをボトルに被着させることが難しい。各ローラの押圧力を大きくすればスプリングバックを小さくすることはできるが、ローラの押圧力が大きいことによりボトル口金部が大きく急激な変形を強いられることとなる。
【0005】
この対策として、特開2001−240188号公報に記載のように、第1キャッパーと第2キャッパーとを用いて、それぞれ所定の押圧力によって段階的に巻き締めることにより、ボトルの口金部やキャップに対して過剰な力を作用させずに、容器の口部を変形させたりキャップを傷つけたりすることなく、安定してキャップを被着する方法がある。
しかしながら、このような方法で口金部を変形させずにねじ部を形成できても、第1キャッパーでピルファープルーフ部に大きなしわが形成されてしまうと、第2キャッパーでしわをなくすことはできず、ピルファープルーフ部におけるしわ等の巻き締め不良の発生が問題となる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、巻き締め不良を発生させずに、確実にキャップをボトルに被着させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るキャッピング方法は、ねじ山、膨出部および頸部が外周部に設けられた金属製のボトルの口金部に被せられたキャップ材に対し、ねじ部形成ローラが前記ねじ山と対応するねじ部を形成する一方、裾巻きローラが前記キャップ材の下端部を前記口金部に巻き締めてピルファープルーフ部を形成する巻き締め工程を行うことにより、前記キャップ材をボトルの口金部に被着するキャッピング方法であって、1回目の巻き締め工程で、2個のねじ部形成ローラを用いてねじ部を形成するとともに2個の裾巻きローラを用いてピルファープルーフ部を形成し、2回目の巻き締め工程で、3個のねじ部形成ローラを用いてねじ部を形成するとともに1個の裾巻きローラを用いてピルファープルーフ部を形成することを特徴としている。この発明によれば、ピルファープルーフ部については、1回目の巻き締め時に2個の裾巻きローラによりキャップ材下端部を巻き締めるので、裾巻きを行う裾巻きローラの個数が多く、キャップ材下端部が何度も押圧されることになるので、1回目の巻き締め工程における各裾巻きローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができる。また、ねじ部については、1回目の巻き締め時に2個のねじ部形成ローラによりねじ部を形成した後に、2回目の巻き締め時に3個のねじ部形成ローラを用いてねじ部を再加工することになり、各ねじ部形成ローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができる。つまり、キャップ材に対して大きな圧力を急激に加えずに小さな圧力を繰り返すことにより確実にキャップ材を変形させるので、合計4個のローラを備えたコンパクトな巻き締め機構を用いて、巻き締め時に生じやすいピルファープルーフ部のしわや、キャップ材の破断等の巻き締め不良を防止することができる。
【0008】
請求項2の発明に係るキャッピング方法は、請求項1のキャッピング方法において、1回目の巻き締め工程でキャップ材の下端部を仮曲げし、2回目の巻き締め工程で、仮曲げされた下端部を仕上げ曲げすることを特徴としている。
この発明によれば、仮曲げと仕上げ曲げとの2回の巻き締め工程により、キャップ材の下端部を段階的に変形させるので、より効果的にピルファープルーフ部のしわを防止しながら、確実にキャップ材を変形させて、裾巻きすることができる。
【0014】
請求項の発明に係るキャッピング装置は、ねじ山、膨出部および頸部が外周部に設けられた金属製のボトルの口金部に被せられたキャップ材に対し、前記ねじ山と対応するねじ部を形成するねじ部形成ローラと、前記キャップ材の下端部を前記口金部に巻き締めてピルファープルーフ部を形成する裾巻きローラとを有する巻き締め機構を複数備え、1回目の巻き締め時に用いられる第1巻き締め機構が、2個の前記ねじ部形成ローラおよび2個の裾巻きローラを備え、2回目の巻き締め時に用いられる第2巻き締め機構が、3個の前記ねじ部形成ローラおよび1個の裾巻きローラを備えることを特徴としている。
【0015】
この発明によれば、複数の裾巻きローラにより巻き締めたキャップ材の下端を、再度巻き締めることができる。すなわち裾巻きを行う裾巻きローラの個数が多く、複数回巻き締めが行われることにより、各裾巻きローラの押圧力が小さくても、特に1回目の巻き締め時における裾巻きローラの押圧力が小さくても、十分にキャップ材を変形させることができるので、キャップ材を急激に変形させにくく、巻き締め時に生じやすいピルファープルーフ部のしわを防止しながら巻き締めることができる。ピルファープルーフ部については、1回目の巻き締め時に2個の裾巻きローラによりキャップ材下端部を巻き締めるので、裾巻きを行う裾巻きローラの個数が多く、キャップ材下端部が何度も押圧されることになるので、1回目の巻き締め工程における各裾巻きローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができる。また、ねじ部については、1回目の巻き締め時に2個のねじ部形成ローラによりねじ部を形成した後に、2回目の巻き締め時に3個のねじ部形成ローラを用いてねじ部を再加工することになり、各ねじ部形成ローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができる。つまり、キャップ材に対して大きな圧力を急激に加えずに小さな圧力を繰り返すことにより確実にキャップ材を変形させるので、合計4個のローラを備えたコンパクトな巻き締め機構を用いて、巻き締め時に生じやすいピルファープルーフ部のしわや、キャップ材の破断等の巻き締め不良を防止することが可能なキャッピング装置が実現される。
【0016】
請求項の発明に係るキャッピング装置は、請求項のキャッピング装置において、第1巻き締め機構に備えられた裾巻きローラが、キャップ材の下端部を仮曲げする仮曲げ用裾巻きローラであり、第2巻き締め機構に備えられた裾巻きローラが、仮曲げされた下端部を仕上げ曲げする仕上げ曲げ用裾巻きローラであることを特徴としている。この発明によれば、仮曲げ用裾巻きローラと仕上げ曲げ用裾巻きローラとにより、キャップ材の下端部を段階的に変形させることができるので、より効果的にピルファープルーフ部のしわを防止しながら、確実にキャップ材を変形させて、裾巻きすることができるキャッピング装置を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるキャッピング装置Mの搬送路におけるキャッピングヘッド(第1巻き締め機構)1およびキャッピングヘッド101の動作を示す図であり、符号50はボトル、符号55はキャップ材である。このキャッピング装置Mは、搬送路A,B,Cに沿ってボトル50を搬送しながらキャップ被着を行う装置であって、搬送路Aにおいてボトル50にカップ状のキャップ材50を被せ、搬送路Bにおいてキャッピングヘッド1によって1回目の巻き締め工程を行い、搬送路Cにおいて2回目の巻き締め工程を行う構成となっている。
なお、ボトル50は、炭酸飲料、果汁飲料等に用いられるアルミニウム製またはアルミニウム合金製の容器であって、上部に設けられた口金部51には、ねじ山52、膨出部53、頸部54が上部から順に形成されている(図3参照)。
【0023】
まず、図2から図4を参照して、キャッピングヘッド1の要部を説明する。
キャッピングヘッド1は、ヘッド支持軸2に固定された支持ブロック6と一体に上下動可能なローラ機構3と、ヘッド支持軸2に対して相対的に上下動可能なコーンカム15とを備え、キャッピング装置Mによりヘッド支持軸2とコーンカム15とがそれぞれ独立して上下動される構成となっている。
【0024】
ローラ機構3は、コーンカム15の外径に沿って変位されるカムフォロア14と、キャップ材55に当接されるローラ4,5とが、支持軸7を介して一体に移動する構成となっている。
支持軸7は、図4に示すように、キャップ材55の周りに等間隔に5個配置され、それぞれ回転可能に支持ブロック6に取り付けられている。この支持軸7の上下部にはそれぞれロッド12、支持アーム8が固定され、一体に回転可能となっている。
【0025】
支持軸7に嵌挿されているコイルばね10は、下部10aが支持アーム8に設けられた係止ピン11に係止されるとともに、上部10bが支持ブロック6に係止されており、そのねじりばね力により、支持軸7(および支持アーム8、ロッド12)を回転付勢している。
【0026】
各支持軸7の下部には、支持アーム8が支持軸7と一体に回転可能に取り付けられている。各支持アーム8には、それぞれローラ回転軸9を介して3個のROローラ(ねじ部形成ローラ)4および2個のPPローラ(裾巻きローラ)5が支持されている。上述のコイルばね10は、これらのROローラ4、PPローラ5をキャッピングヘッド1の中心軸に接近させる方向に支持軸7を回転付勢している。
【0027】
一方、支持軸7の上部に取り付けられたロッド12の一端部に、枢軸13を介してカムフォロア14が水平方向に回転自在に取り付けられている。このカムフォロア14は、コーンカム15の下端の外周部に形成された拡径部15aに当接する状態から、所定のタイミングでコーンカム15が相対的に下降してコーンカム15の細径部15bに当接することによって、内方に変位する。このカムフォロア14の変位によってロッド12が支持軸7を中心として回転され、支持軸7の回転に伴い支持アーム8が回動し、ROローラ4、PPローラ5がコイルばね10の付勢力をもってキャップ材55の周面に押圧されるようになっている。
【0028】
このローラ機構(第1巻き締め機構)3では、裾巻きを行うPPローラ5が複数(本実施形態では2個)あるので、各PPローラ5の押圧力が小さくても、十分にキャップ材55を変形させ、裾巻きを行うことができる。
また、ねじ部形成を行うROローラ4が3個以上(本実施形態では3個)備えられているので、各ROローラ4の押圧力が小さくても、十分にキャップ材55を変形させ、確実にねじ部59を形成させることができる。
【0029】
ローラ機構3と一体に上下動するヘッド支持軸2は、図3に示すように、下端にプレッシャブロック16が取り付けられていて、プレッシャブロック16にはコイルばね18により下方に付勢された押圧ブロック17が装着されている。これらプレッシャブロック16および押圧ブロック17は、キャップ材55の被着に際し下降されることにより、キャップ材55の天板56を押圧し、天板56の内側に装着されたライナー58をボトル50の口金部51に押しつけることができる。
【0030】
つぎに、キャッピングヘッド101について図2,図3および図5を参照して説明するが、キャッピングヘッド1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
キャッピングヘッド101のローラ機構103は、キャッピングヘッド1とは異なり4個の支持軸7を等間隔に備えており、各支持軸7の下部に取り付けられている各支持アーム8には、ローラ回転軸9を介して2個のROローラ(ねじ部形成ローラ)104および2個のPPローラ(裾巻きローラ)105が支持されている。そして、PPローラ105をキャップ材55に押圧するためのコイルばね110は、その押圧力がキャッピングヘッド1のコイルばね10よりも強くなるように設定されている。
【0031】
つまり、キャッピングヘッド1に備えられたPPローラ5は、弱い押圧力によりキャップ材55の下端部を仮曲げする仮曲げ用裾巻きローラ、キャッピングヘッド101に備えられたPPローラ105は、仮曲げされた下端部を仮曲げ時よりも強い押圧力で仕上げ曲げする仕上げ曲げ用裾巻きローラであって、キャッピング装置Mは、仮曲げと仕上げ曲げとにより、キャップ材55の下端部を段階的に変形させることができる。
なお、本実施形態では押圧力の強弱によって仮曲げ用と仕上げ曲げ用とに設定したが、たとえば仮曲げ用裾巻きローラの形状と仕上げ曲げ用裾巻きローラの形状とで異ならせて、キャップ材の変形量が仮曲げ時よりも仕上げ時に大きくなるように設定してもよい。
【0032】
キャッピング装置Mは、ボトル50を搬送するとともにキャッピングヘッド1およびキャッピングヘッド101を順次駆動し、キャッピングヘッド1によって1回目の巻き締め工程を行った後に、キャッピングヘッド101によって2回目の巻き締め工程を行う。これらの工程について、以下に説明する。
まず、図1に示すボトル搬送路Aにおいて、ボトル50の口金部51にキャップ材55が被せられる(図1(イ)、(ロ))。
【0033】
キャップ材55が被せられたボトル50は、ボトル搬送路Aからボトル搬送路Bへと移動され、ボトル搬送路Bの経路に沿って搬送されるとともに、その搬送中に搬送路Bに備えられたキャッピングヘッド1によってキャップ材55が巻き締められ、被着される(図1(ハ)〜(ト))。
【0034】
すなわち、アッパーカム22によってキャッピングヘッド1のコーンカム15が上下動され、ロアーカム23によってキャッピングヘッド1のヘッド支持軸2が上下動されることにより、ボトル搬送路Bを搬送されるボトル50に対してキャッピングヘッド1全体が下降し(図1(ニ))、キャップ材55の天板56が押圧される。
【0035】
キャッピングヘッド1全体が下降した後、コーンカム15がロアーカム23の下降部23aに案内されてさらに下降する(図1(ホ))。この下降により、図2に示すコーンカム15の細径部15bにカムフォロア14が当接して内方に変位し、その変位によって支持アーム8が回動し、コイルばね10の付勢力によってROローラ4およびPPローラ5が図3に示すようにキャップ材55の周面に押しつけられる。キャッピングヘッド1は図示しない駆動機構により自転しており、これによってキャップ材55の周面が巻き締められ、キャップ材55にねじ部59およびピルファープルーフ部60が形成される(図1(ホ)および(ヘ))。なお、この段階ではピルファープルーフ部60は仮曲げ状態となっている。
【0036】
続いて、コーンカム15がロアーカム23の上段部23bに上昇するので、ROローラ4、PPローラ5はキャップ材55に対する巻き締めを解除する(図1(ト))。その後、アッパーカム22およびロアーカム23によってキャッピングヘッド1全体が上昇してキャップ材55の天板56に対する押圧も解除された後、ボトル50は搬送路Cへと移動される。
【0037】
1回目の巻き締め工程を終え、ボトル搬送路Bからボトル搬送路Cへと移動されたボトル50は、ボトル搬送路Cの経路に沿って搬送されるとともに、その搬送中に搬送路Cに備えられたキャッピングヘッド101によってキャップ材55が再度巻き締められ、被着される(図1(チ)〜(ヲ))。
【0038】
すなわち、アッパーカム24によってキャッピングヘッド101のコーンカム15が上下動され、ロアーカム25によってキャッピングヘッド101のヘッド支持軸2が上下動されることにより、ボトル搬送路Cを搬送されるボトル50に対してキャッピングヘッド101全体が下降し(図1(チ)、(リ))、キャップ材55の天板56が押圧される。
【0039】
キャッピングヘッド101全体が下降した後、コーンカム15がロアーカム25の下降部25aに案内されてさらに下降する(図1(ヌ))。この下降により、図2に示すコーンカム15の細径部15bにカムフォロア14が当接して内方に変位し、その変位によって支持アーム8が回動し、コイルばね110の付勢力によってROローラ104およびPPローラ105が図3に示すようにキャップ材55の周面に押しつけられる。キャッピングヘッド101は図示しない駆動機構により自転しており、これによってキャップ材55の周面が再度巻き締められ、キャップ材55にねじ部59およびピルファープルーフ部60が形成される(図1(ル))。なお、この段階で、ピルファープルーフ部60は仕上げ曲げが終了した状態となっている。
【0040】
続いて、コーンカム15がロアーカム25の上段部25bに上昇するので、ROローラ104、PPローラ105はキャップ材55に対する巻き締めを解除する(図1(ヲ))。その後、アッパーカム24およびロアーカム25によってキャッピングヘッド101全体が上昇してキャップ材55の天板56に対する押圧も解除され、ボトル50へのキャップ材55の被着が完了する。
【0041】
以上述べたように、本実施形態のキャッピング装置Mは、1回目の巻き締め工程を行うための第1巻き締め機構であるキャッピングヘッド1に、従来よりも多数である3個のROローラ4と2個のPPローラ5とを備えて、従来よりも小さい押圧力で1回目の巻き締め工程を行い、次いでキャッピングヘッド101によって2回目の巻き締め工程を行うので、キャップ材55およびボトル50の口金部51に過剰な押圧力が加えられたりキャップ材55が急激に変形されるおそれが小さい。したがって、ボトル50の口金部51の変形や、ピルファープルーフ部60のしわが生じにくく、またブリッジ切れも起こりにくく、かつキャップ材55を確実に巻き締め、外観および密封性のよいキャップが被着されたボトル50を得ることができる。
【0042】
なお、前記実施形態では、ローラ個数の異なる巻き締め機構を2個備えたキャッピング装置を用いて、2回の巻き締めを行う方法を示したが、前記実施形態において示した各構成部材の諸形状や組合せ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0043】
たとえば前記実施形態では、キャッピングヘッド1に合計5個のローラ(ROローラ4、PPローラ5)が備えられているため、合計4個のローラを備えた従来のキャッピングヘッドよりも大型になることが考えられ、装置構成上このようなキャッピングヘッド1を採用することができない場合がある。
【0044】
一方で、1回目の巻き締め工程をROローラを1個だけ備える巻き締め機構によりねじ部の形成を行った場合、1回目の巻き締め工程と2回目の巻き締め工程の間に、ねじ部の形成が不完全であるキャップ材がボトル内圧によりボトルから飛ばされるおそれがあるため、少なくとも1回目の巻き締め工程ではROローラを2個以上備える巻き締め機構を用いることが好ましい。
また、キャップ材の下端部がボトル膨出部の下側でPPローラに押圧されるべきところが、ボトル形状のバラツキによって膨出部でPPローラに当接されてしまうと、キャップ材下端を膨出部下部に沿わせるように変形させることができずに裾巻き不良となってしまう。このような事態を防止するために、1回目の巻き締め工程では2個以上のPPローラを用いて裾巻きを行うことが好ましい。
【0045】
したがって装置のコンパクト性と巻き締め性を考慮すると、図6(a)に示すように2個のROローラ204および2個のPPローラ205を備えた巻き締め機構を用いてキャップ材55の1回目の巻き締め工程を行い、2回目の巻き締めを図6(b)に示すように3個のROローラ214および1個のPPローラ215を備えた巻き締め機構を用いて行う構成とすれば、従来と同様に合計4個のローラを備えたコンパクトな巻き締め機構によって、確実なねじ部の形成が可能となる。
【0046】
さらに、2回目の巻き締め時にも2個以上のPPローラを用いれば、1回目の巻き締めで裾巻きを緩くしてブリッジ切れを防止し(仮曲げ)、2回目の裾巻きで完全に裾巻きを行う(仕上げ曲げ)ことができ好ましい。
したがって、キャップ材55を巻き締める1回目の巻き締め工程を図7(a)に示すように2個のROローラ224および2個のPPローラ225を備えた巻き締め機構を用いて行い、2回目の巻き締め工程を図7(b)に示すように2個のROローラ234および2個のPPローラ235を備えた巻き締め機構を用いて行う構成とすれば、従来と同様に合計4個のローラを備えたコンパクトな巻き締め機構によって、確実な巻き締めに加えて寄り効果的なブリッジ切れの防止が可能となる。
【0047】
なお、1個の巻き締め機構を2回(若しくは2回以上)駆動させて2回(若しくは2回以上)の巻き締めを行ったり、3個以上の巻き締め機構を設けて各巻き締め機構により1回ずつ巻き締めを行うような構成であってもよい。
また、1つの巻き締め機構を2回以上の巻き締め工程に用いる場合、各巻き締め工程におけるローラの寄り量や、押圧力を変化させるような駆動機構を備えれば、より効果的に巻き締め不良を防止した巻き締めが可能となる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係るキャッピング方法によれば、複数の裾巻きローラによりキャップ材下端部を巻き締め、さらにその後に再度キャップ材下端部を巻き締める、すなわち裾巻きを行う裾巻きローラの個数が多く、巻き締めが複数回行われることにより、各裾巻きローラの押圧力が小さくても、特に1回目の巻き締め工程における裾巻きローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができるので、キャップ材を急激に変形させにくく、巻き締め時に生じやすいピルファープルーフ部のしわを防止することができ、密封性が高く外観のよいボトルを提供することが可能となる。
また、ピルファープルーフ部については、1回目の巻き締め時に2個の裾巻きローラによりキャップ材下端部を巻き締めるので、裾巻きを行う裾巻きローラの個数が多く、キャップ材下端部が何度も押圧されることになるので、1回目の巻き締め工程における各裾巻きローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができる。また、ねじ部については、1回目の巻き締め時に2個のねじ部形成ローラによりねじ部を形成した後に、2回目の巻き締め時に3個のねじ部形成ローラを用いてねじ部を再加工することになり、各ねじ部形成ローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができる。つまり、キャップ材に対して大きな圧力を急激に加えずに小さな圧力を繰り返すことにより確実にキャップ材を変形させるので、従来と同様の合計4個のローラを備えたコンパクトな巻き締め機構を用いて、巻き締め時に生じやすいピルファープルーフ部のしわや、キャップ材の破断等の巻き締め不良を防止することができる。
【0049】
請求項2の発明に係るキャッピング方法によれば、仮曲げと仕上げ曲げとの2回の巻き締め工程により、キャップ材の下端部を段階的に変形させるので、より効果的にピルファープルーフ部のしわを防止しながら、確実にキャップ材を変形させて、裾巻きすることができる。
【0053】
請求項の発明に係るキャッピング装置によれば、複数の裾巻きローラにより巻き締めたキャップ材の下端を、再度巻き締めることができる。すなわち裾巻きを行う裾巻きローラの個数が多く、複数回巻き締めが行われることにより、各裾巻きローラの押圧力が小さくても、特に1回目の巻き締め時における裾巻きローラの押圧力が小さくても、十分にキャップ材を変形させることができるので、キャップ材を急激に変形させにくく、巻き締め時に生じやすいピルファープルーフ部のしわを防止しながら巻き締めることができるキャッピング装置の実現が可能となる。また、ピルファープルーフ部については、1回目の巻き締め時に2個の裾巻きローラによりキャップ材下端部を巻き締めるので、裾巻きを行う裾巻きローラの個数が多く、キャップ材下端部が何度も押圧されることになるので、1回目の巻き締め工程における各裾巻きローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができる。また、ねじ部については、1回目の巻き締め時に2個のねじ部形成ローラによりねじ部を形成した後に、2回目の巻き締め時に3個のねじ部形成ローラを用いてねじ部を再加工することになり、各ねじ部形成ローラの押圧力が小さくても十分にキャップ材を変形させることができる。つまり、キャップ材に対して大きな圧力を急激に加えずに小さな圧力を繰り返すことにより確実にキャップ材を変形させるので、合計4個のローラを備えたコンパクトな巻き締め機構を用いて、巻き締め時に生じやすいピルファープルーフ部のしわや、キャップ材の破断等の巻き締め不良を防止することが可能なキャッピング装置が実現される。
【0054】
請求項の発明に係るキャッピング装置によれば、仮曲げ用裾巻きローラと仕上げ曲げ用裾巻きローラとにより、キャップ材の下端部を段階的に変形させることができるので、より効果的にピルファープルーフ部のしわを防止しながら、確実にキャップ材を変形させて、裾巻きすることができるキャッピング装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるキャッピング装置の搬送路における巻き締め機構の動作を示す図である。
【図2】 図1に示すキャッピング装置の要部であるキャッピングヘッドを示す図である。
【図3】 図2に示すキャッピングヘッドの要部を示す断面図である。
【図4】 第1巻き締め機構の要部を示す図である。
【図5】 2回目の巻き締めに用いられる巻き締め機構の一例を示す図である。
【図6】 本発明の他の実施形態によるキャッピング装置の要部を示す模式図である。
【図7】 本発明の他の実施形態によるキャッピング装置の要部を示す模式図である。
【符号の説明】
4 ROローラ(ねじ部形成ローラ)
5 PPローラ(仮曲げ用裾巻きローラ)
50 ボトル
51 口金部
52 ねじ山
53 膨出部
54 頸部
55 キャップ材
59 ねじ部
60 ピルファープルーフ部
3 ローラ機構(第1巻き締め機構)
103 ローラ機構(巻き締め機構)
105 PPローラ(仕上げ曲げ用裾巻きローラ)
204,214,224,234 ROローラ
205,215,225,235 PPローラ
M キャッピング装置

Claims (4)

  1. ねじ山、膨出部および頸部が外周部に設けられた金属製のボトルの口金部に被せられたキャップ材に対し、ねじ部形成ローラが前記ねじ山と対応するねじ部を形成する一方、裾巻きローラが前記キャップ材の下端部を前記口金部に巻き締めてピルファープルーフ部を形成する巻き締め工程を行うことにより、前記キャップ材をボトルの口金部に被着するキャッピング方法であって、1回目の巻き締め工程で、2個のねじ部形成ローラを用いてねじ部を形成するとともに2個の裾巻きローラを用いてピルファープルーフ部を形成し、2回目の巻き締め工程で、3個のねじ部形成ローラを用いてねじ部を形成するとともに1個の裾巻きローラを用いてピルファープルーフ部を形成することを特徴とするキャッピング方法。
  2. 請求項1に記載のキャッピング方法において、1回目の巻き締め工程で、前記キャップ材の下端部を仮曲げし、2回目の巻き締め工程で、仮曲げされた下端部を仕上げ曲げすることを特徴とするキャッピング方法。
  3. ねじ山、膨出部および頸部が外周部に設けられた金属製のボトルの口金部に被せられたキャップ材に対し、前記ねじ山と対応するねじ部を形成するねじ部形成ローラと、前記キャップ材の下端部を前記口金部に巻き締めてピルファープルーフ部を形成する裾巻きローラとを有する巻き締め機構を複数備え、1回目の巻き締め時に用いられる第1巻き締め機構が、2個の前記ねじ部形成ローラおよび2個の裾巻きローラを備え、2回目の巻き締め時に用いられる第2巻き締め機構が、3個の前記ねじ部形成ローラおよび1個の裾巻きローラを備えることを特徴とするキャッピング装置。
  4. 請求項に記載のキャッピング装置において、前記第1巻き締め機構に備えられた前記裾巻きローラが、前記キャップ材の下端部を仮曲げする仮曲げ用裾巻きローラであり、2回目以降の巻き締め時に用いられる第2巻き締め機構に備えられた前記裾巻きローラが、仮曲げされた下端部を仕上げ曲げする仕上げ曲げ用裾巻きローラであることを特徴とするキャッピング装置。
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