JP4986232B2 - 容器のシーリング方法 - Google Patents
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Description
近年、ガラス壜、樹脂製ボトルや金属製ボトルに対しては、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属キャップを、容器口部にあらかじめ形成された螺子部形状に沿って塑性変形させて容器口部に装着する金属キャップが多く用いられている。
このような金属キャップを用いたシーリング方法は、金属キャップに螺旋を形成するとともにキャップの下端部を容器口部の下端で被着する際に、金属製ボトルはその剛性が低いので、容器口部が変形し易いという問題があった。さらに、このような容器口部の変形を回避するために加工ローラによる荷重を小さくすると、螺子部の形成と金属キャップ下端部の裾巻きを確実に行うことができない。
他方、加工ローラの接触面積を減少させて接触面積当たりの圧力を増大させてその荷重を減少することも考えられるが、この場合には加工ローラの接触面積が小さいために、螺子部や裾巻の部分においてキャップに凹み傷や変形が発生して歩留りを低下させるという問題があった。
特許文献1(特公昭61−44756号公報)には、容器に被嵌したキャップを巻締装置のスレッドローラ及びスカ一卜ローラで圧接して螺子及び裾巻を形成した後、前記スレッドローラ及びスカートローラを一旦離反して再び圧接して螺子及び裾巻を形成し、容器口部に密着させるようにした容器の巻締め方法が記載されている。
また、特許文献2(特許第3780935号公報)には、キャップをボトルの口金部に被着される第1ローラと第2ローラとを備え、第1ローラの縦断面外周輪郭の曲率半径を前記第2ローラのそれより大きくして、2度に亘る螺旋形成を行うことでボトルの口金部にキャップの周面を密着させるようにしたキャッピング方法が記載されている。
このような従来のキャップ方法では、キャップの天面壁内面にライナー材が備えられており、キャップをライナー材ごと下方に押圧変形させるとともに、ライナー材を容器口部の螺子部外周に沿うように変形させ容器口部を密封している。
特許文献1の巻締め方法では、スレッドローラを容器口部の螺子部から一旦離反させ再び前記螺子部を圧接する際に、これらのローラが初回圧接開始位置と同一位置に接触させた後、二回目の螺旋形成を開始するために、開始点の金属キャップの外観が盛り上がった状態の、いわゆる巻締め外観での「ネジボケ」状態のものが発生することがあり、見栄えが悪いだけでなくキャップのシーリング性に問題が残る場合もあった。
これによって、螺旋形成ローラ及びスカートローラを容器の螺子部から一旦離反させ再び前記螺子部を圧接する際に、螺旋形成ローラを初回導入開始位置と角度αずらして金属キャップに接触させた後、二回目の螺旋形成を開始するため、開始点の金属キャップの外観が盛り上がった状態を解消でき、いわゆる巻締め外観での「ネジボケ」状態のものの発生を防止でき、見栄えやキャップのシーリング性を向上させることができる。
螺旋形成導入溝は、金属キャップのスカート壁上方に周方向内側に凹ませて水平状態に形成された溝であり、容器口部に被嵌された金属キャップに螺旋を形成させるための巻締装置の螺旋形成ローラを容器口部に形成された螺子部の螺子溝に導入するための溝である。そして、その螺旋形成導入溝の下方が螺旋の形成される螺旋形成領域となっている。
ここで、第1巻締工程と第2巻締工程とにおける、それぞれの螺旋形成ローラの導入開始位置(角度)の差(角度α)をこの角度範囲(80〜100度)に設けることにより、二回目の螺旋形成ローラによるキャップ螺旋の補正を広範囲に行うことができ、金属キャップの螺旋が部分的に潰れたり、螺旋形成に欠陥が生じることを確実に防止することができ好ましい。
これによって、タンパーエビデント性を有した容器を確実かつ安価にシーリングすることができる。環状係止突起は容器口部の螺子部よりも下方外側に環状に形成されており、この環状係止突起に金属キャップのタンパーエビデントバンド下方がスカートローラにより押し込まれて圧接されることで、金属キャップが容器口部にタンパーエビデント性を有して係止される。また、巻締装置における2個の螺旋形成ローラ及び2個のスカートローラは、容器を把持するその回転軸芯に対してそれぞれ対称となる周方向位置に対となるように配置されている。
図1は本実施例における容器のシーリング方法の概略説明図であり、図2は容器のシーリング方法の拡大説明図であり、図3は回転テーブル上で実施される巻締め工程を展開した概略説明図である。
本実施例のシーリング方法は、巻締装置によって、シール材がその天面壁内側に配設された金属キャップを容器口部にロールオン成形によって装着する方法であり、図1に示すように、巻締装置10は、容器20を搬送するための回転テーブルなどの容器搬送手段12と、図示しないキャップ供給部(フィラー)から供給される金属キャップ30を容器口部へシーリングを行うためのシーリングヘッド13とを備える。
本実施例のシーリングヘッド13は、金属キャップ30の螺旋形成領域に螺旋を形成させるための2個の螺旋形成ローラ13eと、金属キャップ30のタンパーエビデントバンド下方を内側に押し込んで裾巻成形を行うための2個のスカートローラ13hとを、その下方両サイドに交互に且つほぼ等間隔に備えている。シーリングヘッド13が上下動すると、ローラ用カム13kに当接摺動したカムローラ13c、13fが半径方向に移動し、ローラ支持軸13d、13gを介して螺旋形成ローラ13e及びスカートローラ13hが開閉作動され、金属キャップ30の螺旋形成領域を塑性変形させながら螺旋を形成させることができる。
なお、2個のスカートローラ13h(図3参照)は、上下方向においてその位置を変えずに、タンパーエビデントバンド36をその下方内側に押し込んで環状係止突起22に係止させる。
このように、螺旋形成ローラ13eを一回目とは異なる位置を導入開始位置として、容器口部の螺子部に沿って圧接することで、一回目の導入開始位置に生じたネジボケ部分を二回目の圧接によってなぞることによって、螺旋形状を美しく仕上げることができる。
図5に示すように、一回目の螺旋形成ローラの導入開始位置には二回目ではスカートローラが配置され、一回目のスカートローラの位置には二回目では螺旋形成ローラが導入開始位置として配置される。本実施例は、螺旋形成ローラ、スカートローラがそれぞれ各2個の場合であるので90度ずれているが、螺旋形成ローラ、スカートローラがそれぞれ各3個の場合もあり、この場合でも一回目の螺旋形成ローラの位置と二回目の螺旋形成ローラの位置とを90度ずらして配置する。なお、図5は模式的に描いた図面であるので二回目の各ローラの位置が容器口部から離れているが実際には容器口部と接する状態になる。
11 容器把持部
12 容器搬送手段
13 シーリングヘッド
13a 回転支持部
13b プレッシャーブロック
13c カムローラ
13d ローラ支持軸
13e 螺旋形成ローラ
13f カムローラ
13g ローラ支持軸
13h スカートローラ
13i 回転軸
13j トッププレッシャースプリング
13k ローラ用カム
14 カムフォロワ
20 容器
21 螺子部
22 環状係止突起
30 金属キャップ
31 天面壁
32 スカート壁
33 螺旋形成導入溝
34 ライナー材
35 周方向破断ライン
36 タンパーエビデントバンド
Claims (3)
- シール材が内側に配設された天面壁の周縁から垂下するスカート壁の上部に設けられた螺旋形成導入溝の下方が螺旋形成領域となる金属キャップを、その外周に螺子部が形成されている容器口部に巻締める容器のシーリング方法であって、
前記容器口部に被嵌した前記金属キャップの螺旋形成導入溝から巻締装置の螺旋形成ローラを導入し、前記容器口部の螺子部に沿って圧接して前記螺旋形成領域に螺旋を形成した後、前記螺旋形成ローラを離反させる第1巻締工程と、
前記第1巻締工程における前記螺旋形成ローラの螺旋形成導入溝への導入開始位置から角度αずらした位置の前記螺旋形成導入溝から前記螺旋形成ローラを導入し、前記容器口部の螺子部に沿って圧接して前記螺旋形成領域に螺旋を形成する第2巻締工程と、を有することを特徴とする容器のシーリング方法。 - 前記角度αが90±10度であることを特徴とする請求項1に記載の容器のシーリング方法。
- 前記容器口部には前記螺子部より下方に環状係止突起が設けられており、前記金属キャップのスカート壁下部に形成された周方向破断ラインより下方がタンパーエビデントバンドとなっており、前記巻締装置は2個の前記螺旋形成ローラと、前記タンパーエビデントバンドをその下方内側に押し込んで前記環状係止突起に係止させる2個のスカートローラとを有し、該螺旋形成ローラと該スカートローラとが周方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の容器のシーリング方法。
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