JP2003237889A - キャッピングヘッドおよびキャッピング装置 - Google Patents
キャッピングヘッドおよびキャッピング装置Info
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Abstract
を維持して、ボトル口金部の変形やキャップ材における
亀裂発生を防止する。 【解決手段】 ボトル口部51に被せられたキャップ材
55の回りを回転しながら周囲からボトル口部51のね
じ山52と対応するねじ部59を形成する加工ローラ4
と、キャップ材55の下端部をボトル口部51に裾巻き
して被着する加工ローラ5とを備えたキャッピングヘッ
ドであって、前記加工ローラ4,5の径寸法が15mm
〜25mmの範囲に設定される。
Description
られたキャップ材をボトル口部に押圧するキャッピング
ヘッドと、このキャッピングヘッドを回転駆動してボト
ル口部にキャップ材を被着させるキャッピング装置に関
する。
口金部にキャップ材が被せられたとき、そのキャップ材
にローラを周囲から押し付けてキャップ材を巻き締める
ことにより、キャップ材が口金部に被着される。この場
合のローラは、キャップ材の周囲に口金部のねじ山と対
応するねじ部を形成するROローラ(ネジ部形成ロー
ラ)と、キャップ材の下端部を口金部に被着するPPロ
ーラ(裾巻きローラ)とからなっている。
プ材に押し付けられると、口金部のねじ山に沿って転動
することにより、キャップ材を所定の巻締力で巻締なが
らねじ部を形成するようになっている。PPローラは、
口金部に被せられたキャップ材に押し付けられると、口
金部の膨出部下部に沿って転動することにより、キャッ
プ材の下端部を裾巻きして口金部に被着するようになっ
ている。
28mm,33mm,38mm等のサイズのものが適応
されている。また、このような寸法のキャップ材を加工
するための加工ローラとしてのROローラとPPローラ
とは、従来、それぞれ27mm程度以上のものが適用さ
れている。
アルミニウム製、若しくはアルミニウム合金製のボトル
(以下はアルミニウムボトルと呼ぶ)を用いた場合、以
下に示す問題があった。即ち、ねじ部形成をするととも
にキャップ材の下端部を口金部の膨出部下端部に被着す
る際には、加工ローラからボトルの軸線と直交する方向
(横方向)のサイド荷重をキャップ材およびアルミニウ
ムボトルに印加する必要がある。この際、アルミニウム
ボトルの剛性が低いので、口金部が非真円形に変形する
可能性があるという問題があった。さらに、このような
口金部の変形可能性を回避するために、加工ローラのサ
イド荷重を減じた場合、ねじ部の形成とキャップ材下端
部の裾巻きを充分おこなうことができない可能性がある
という問題がある。
解消するために、加工ローラの径寸法を小さく設定する
ことにより、加工ローラの接触面積を減少して接触面積
当たりの圧力(真の加工力)を増大させ、サイド荷重を
減少することが考えられる。しかし、この場合には、加
工ローラの接触面積が小さいため、ねじ部や裾巻の部分
においてキャップ材に傷や亀裂が発生する可能性があっ
た。
ので、以下の目的を達成しようとするものである。 ボトルボトル口部に変形を生じることなくキャップ
材の被着を可能とすること。 キャップ材における亀裂発生を防止すること。 ねじ部や裾巻きの部分における充分な加工性を維持
すること。
ングヘッドは、ボトル口部に被せられた金属製のキャッ
プ材の回りを回転しながら、該キャップ材に対し周囲か
らボトル口部のねじ山と対応するねじ部を形成する加工
ローラと、前記キャップ材の下端部をボトル口部に裾巻
きして被着する加工ローラとを備えたキャッピングヘッ
ドであって、前記加工ローラの径寸法が15mm〜25
mmの範囲に設定されることにより上記課題を解決し
た。本発明において、前記加工ローラのうち、前記キャ
ップ材に対し周囲からボトル口部のねじ山と対応するね
じ部を形成するネジ部形成ローラの径寸法が15mm〜
25mmの範囲に設定されることが好ましく、より好ま
しくは、前記ネジ部形成ローラの径寸法が20mm〜2
5mmの範囲に設定される手段を採用することもでき
る。また、本発明において、前記加工ローラのうち、前
記キャップ材の下端部をボトル口部に裾巻きして被着す
る裾巻きローラの径寸法が15mm〜25mmの範囲に
設定されることが好ましく、より好ましくは、前記裾巻
きローラの径寸法が20mm〜25mmの範囲に設定さ
れることができる。本発明における前記加工ローラの総
数が、少なくとも4個以上とされてなることが可能であ
る。また、本発明のキャッピング装置においては、上記
のいずれかに記載のキャッピングヘッドと、該キャッピ
ングヘッドを前記キャップ材の軸線中心に回転させるヘ
ッド回転機構とを備えたことにより、上記課題を解決し
た。
記加工ローラの径寸法が15mm〜25mmの範囲に設
定されることにより、加工ローラがキャップ材に接触す
る接触面積を適性な範囲に設定することができるため、
キャップ材の被着時に、加工ローラからキャップ材およ
びボトルに印加されるサイド荷重を所定の範囲に設定す
ることが可能となる。これにより、ねじ部や裾巻きの部
分(テンパーエビデンス部:以下、TE部と称する)を
形成する際における充分な加工性を維持した状態で、サ
イド荷重が大きくなりすぎてボトル口部(口金部)に変
形を生じることを防止できる。同時に、加工ローラがキ
ャップ材に接触する面積を適性な範囲に設定することが
可能となる。これにより、ねじ部や裾巻きの部分を形成
する際における充分な加工性を維持した状態で、キャッ
プ材における亀裂発生を防止することを防止できる。
(ROローラ)の径寸法が15mm〜25mmの範囲に
設定されることが好ましく、前記ネジ部形成ローラの径
寸法が15mmより小さく設定された場合には、サイド
荷重をねじ部形成における充分な大きさに設定しても、
ボトル口部が変形する可能性は低いが、ねじ部に傷や亀
裂が発生し好ましくない。また、前記ROローラの径寸
法が25mmより大きく設定された場合には、サイド荷
重をねじ部形成における充分な大きさに設定した場合に
は、ボトル口部が変形してしまい好ましくない。さら
に、前記ROローラの径寸法が20mm〜25mmの範
囲に設定された場合には、サイド荷重をねじ部形成にお
ける充分な大きさに設定しても、ボトル口部が変形する
可能性は極めて低いとともに、また、ねじ部に傷や亀裂
が発生する可能性も極めて低い。
ローラ)の径寸法が15mm〜25mmの範囲に設定さ
れることが好ましく、前記PPローラの径寸法が15m
mより小さく設定された場合には、サイド荷重を裾巻き
部形成における充分な大きさに設定しても、ボトル口部
が変形する可能性は低いが、裾巻き部やねじ部に傷や亀
裂が発生し好ましくない。また、前記PPローラの径寸
法が25mmより大きく設定された場合には、サイド荷
重を裾巻き部形成における充分な大きさに設定した場合
には、ボトル口部が変形してしまい好ましくない。さら
に、前記PPローラの径寸法が20mm〜25mmの範
囲に設定され場合には、サイド荷重を裾巻き部形成にお
ける充分な大きさに設定しても、ボトル口部が変形する
可能性は極めて低いとともに、また、裾巻き部やねじ部
に傷や亀裂が発生する可能性も極めて低い。
少なくとも4個以上とされてなることにより、各々の加
工ローラによるサイド荷重を適正値に設定しながら、ね
じ部や裾巻きの部分を形成する際における充分な加工性
を維持した状態とすることが可能となる。
記のいずれかに記載のキャッピングヘッドを備えたこと
により上記課題を解決することができる。
ッドおよびキャッピング装置の一実施形態を、図面に基
づいて説明する。
係るキャッピング装置を説明するための図である。キャ
ッピン装置は、その要部として複数のキャッピングヘッ
ドを備えており、図1はキャッピングヘッドの要部を示
す断面図、図2は同キャッピングヘッドの底面図、図3
はアルミニウムボトルに被せられたキャップ材にプレッ
シャーブロックが降下した状態を示す要部の拡大図、図
4は加工ローラの配置関係を示す説明図、図5はキャッ
ピング装置におけるアルミニウムボトルの搬送路を示す
説明図、図6はアルミニウムボトルの搬送路におけるキ
ャッピング装置の動作を示す説明図である。
る前に、このキャッピング装置を適用するアルミニウム
ボトルについて述べると、図6、図7に示すようにアル
ミニウムボトル50は、炭酸飲料,果汁飲料などを入れ
るためのものであって、アルミニウム製若しくはアルミ
ニウム合金製からなっており、その上部に口金部(ボト
ル口部)51が形成されている。この口金部51の外径
寸法は、26mm〜38mmとされている。
うにねじ山52が設けられ、そのねじ山52より下方に
は膨出部53が形成されると共に、その下に頸部54が
形成されている。そして、この口金部51にキャップ材
55が図6のロに示すように被せられたとき、そのキャ
ップ材55が後述するキャッピングヘッドによって巻締
められることにより口金部51に被着されるようになっ
ている。このキャップ材55は、その材質が3000お
よび5000系のアルミニウムとされ、板厚0.2〜
0.3mmとされるとともに、その外径が28mm,3
3mm,38mm等の値とされている。
トル50の口金部51に被せられた後に、後述するRO
ローラ(ネジ部形成ローラ)によってねじ部52が形成
され、下方に向かって真直ぐに開口された下端部57が
後述するPPローラ(裾巻きローラ)によって口金部5
1の膨出部53下部に被着されるようになっている。な
お、キャップ材55の天板56の内側にはライナー58
が装着されている。
図6に示すように、ボトル搬送路上を通過するようにな
っており、例えば、ボトル搬送路A上に搬送されている
ときに口金部(ボトル口部)51にキャップ材55が被
せられ、その後、ボトル搬送路Aからボトル搬送路Bを
通過しているときにキャップ材55が被着されるように
なっている。その際、アルミニウムボトル50は、ボト
ル搬送路Bに沿って搬送されると、その円弧状の搬送路
に沿って搬送される。そして、ボトル搬送路B上でキャ
ップ材50が被着された後、キャップ材55の被着され
たアルミニウムボトル50がボトル搬送路Bからボトル
排出経路Cを通過して排出されるようになっている。
トル50がキャップ材供給位置に達した時点で、図示し
ない供給手段によってアルミニウムボトル50の口金部
51に被せられるようになっている。
ボトル50にキャップ材55を被着するキャッピングヘ
ッド1は、装置本体に配設された円筒状のヘッド支持軸
2の下部に一体に取り付けられている。このヘッド1に
はローラ機構3を介して第1のローラであるROローラ
4,第2のローラであるPPローラ5が備えられてい
る。
ミニウムボトル50の口金部51にキャップ材55が被
せられたとき、そのキャップ材55を外周から口金部5
1に押し付けると共に、口金部51のねじ山52に沿い
キャップ材55の外周を押し付けて巻締めることによ
り、キャップ材55の外周にねじ部59を形成するため
のものである。このROローラ4は、その径寸法が、1
5mm〜25mmの範囲に設定されることが好ましく、
前記ROローラ4の径寸法が15mmより小さく設定さ
れた場合には、後述する様に、サイド荷重をねじ部59
形成における充分な大きさに設定しても、ボトル口部
(口金部)51が変形する可能性は低いが、ねじ部59
に傷や亀裂が発生し好ましくない。また、前記ROロー
ラ4の径寸法が25mmより大きく設定された場合に、
サイド荷重をねじ部59形成における充分な大きさに設
定した場合には、ボトル口部51が変形してしまうため
好ましくない。さらに、前記ROローラ4の径寸法が2
0mm〜25mmの範囲に設定された場合には、サイド
荷重をねじ部59形成における充分な大きさに設定して
も、ボトル口部51が変形する可能性は極めて低いとと
もに、また、ねじ部59に傷や亀裂が発生する可能性も
極めて低い。
55が被せられたとき、キャップ材55の下端部57を
外周から口金部51の膨出部53下部に沿い押し付けて
巻締めることにより、下端部57を膨出部53の外周に
被着するものである。PPローラ5の径寸法が15mm
〜25mmの範囲に設定されることが好ましく、前記P
Pローラの径寸法が15mmより小さく設定された場合
には、後述するように、サイド荷重をTE部(裾巻き
部)60形成における充分な大きさに設定しても、ボト
ル口部51が変形する可能性は低いが、TE部(裾巻き
部)60やねじ部59に傷や亀裂が発生し好ましくな
い。また、前記PPローラ5の径寸法が25mmより大
きく設定された場合に、サイド荷重をTE部(裾巻き
部)60形成における充分な大きさに設定した場合に
は、ボトル口部51が変形してしまい好ましくない。さ
らに、前記PPローラ5の径寸法が20mm〜25mm
の範囲に設定された場合には、サイド荷重をTE部(裾
巻き部)60形成における充分な大きさに設定しても、
ボトル口部51が変形する可能性は極めて低いととも
に、また、TE部(裾巻き部)60やねじ部59に傷や
亀裂が発生する可能性も極めて低い。
に、大別すると、支持ブロック6と、支持軸7と、支持
アーム8とを有して構成されている。支持ブロック6
は、ヘッド支持軸2の下部の周側部に固定されている。
支持軸7は、支持ブロック6の周側部にその中心軸に沿
って支持されている。支持軸7の下部には水平方向に回
動可能に支持アーム8が取り付けられている。この支持
アーム8の一端にはローラ回転軸9を介して加工ローラ
としてのROローラ4,PPローラ5が軸周りに回転可
能に取り付けられている。
部51の周りにねじ部59を形成できるように、かつP
Pローラ5が口金部51の膨出部53にTE部(テンパ
ーエビデンス部;裾巻き部)60を形成できるようにす
るため、ROローラ4よりPPローラ5が若干下方に下
がった位置となっている。そのため、ROローラ4とP
Pローラ5との相対的な高さ位置は、口金部51の種類
に応じ異なった位置に設定されている。
されている。このコイルばね10は、下部10aが支持
アーム8の下部に設けられた係止ピン11に引き掛けら
れると共に、その上部10bが支持ブロック6に引き掛
けられ、そのばね力により、ヘッド1の中心軸方向にR
Oローラ4,PPローラ5が接近するよう支持アーム8
を常時付勢している。このコイルばね10の弾性力を制
御することにより、加工ローラ4,5がねじ部59形成
をするとともにキャップ材55の下端部57を口金部の
膨出部下端部に被着する際に、アルミニウムボトル50
およびキャップ材55に対してアルミニウムボトル50
の軸線と直交する方向(横方向)に印加するサイド荷重
が制御される。
転可能に取り付けられ、そのロッド12の一端部に枢軸
13を介してカムフォロア14が水平方向に回転自在に
取り付けられている。このカムフォロア14は、コーン
カム15の下端の外周部に形成された拡径部15aに当
接する状態では内方に変位しないが、所定のタイミング
でコーンカム15が相対的に下方に降下したとき、コー
ンカム15の細径部15bに当接することによって内方
に変位し、この際支持アーム8がコイルばね10の付勢
力で回動することにより、ROローラ4,PPローラ5
がキャップ材55の周面に押し付けられるようになって
いる。
搬送路上の円弧に沿って搬送される過程において、RO
ローラ4,PPローラ5がキャップ材55の周面を転動
し、これによって、ROローラ4がキャップ材55の周
面にねじ部59を形成し、PPローラ5がキャップ材5
5の下端部57を口金部51の膨出部53下部に被着さ
せ、キャップ材55の下端部に膨出部53に被着したT
E部60をを形成する。なお、コーンカム15は、内部
にヘッド支持軸2を挿通しており、キャップ材55の被
着に際し、ヘッド支持軸2が降下した後、予め定められ
た所定のタイミングで降下するようになっている。
の内方にはプレッシャーシャフト16が挿通しており、
プレッシャーシャフト16の下端に、プレッシャーブロ
ック17が装着されている。プレッシャーブロック17
は、プレッシャーシャフト16の下端にコイルばね18
を介し、下方に付勢された状態で装着されており、キャ
ップ材55の被着に際し、キャップ材55の天板56を
アルミニウムボトル50の口金部51に押圧するように
なっている。
ローラ5の総数は4個以上の複数である。即ち、ROロ
ーラ4は、例えば図2に示すように、ヘッド1の軸線周
りに、即ち、アルミニウムボトル50の口金部51に被
せられたキャップ材55の軸線を中心とする円周上に配
置されている。
ように構成されており、以下その動作をキャッピンヘッ
ド1の動作を中心に説明する。
6に示すように、ボトル搬送路Aの円弧状の経路に沿っ
て順に搬送され、その経路上のキャップ材供給位置に達
すると、アルミニウムボトル50の口金部51にキャッ
プ材55が順次被せられる(図6ロ参照)。
ボトル50は、ボトル搬送路Aからボトル搬送路Bに受
け渡され、ボトル搬送路Bの円弧状の経路に沿い順次時
計方向に搬送されると共に、その搬送中にキャッピング
ヘッドによってキャップ材55が被着されることとなる
(図6ハ〜リ参照)。
イドバー22及びロアカム用のロアガイドバー23によ
ってガイドされることにより、アルミニウムボトル50
がキャップ材55を被せた状態のままボトル搬送路Aか
らボトル搬送路Bに搬入されると、キャッピングヘッド
1がアッパーカム20によって降下し、その降下によっ
てプレッシャーブロック17の下部がキャップ材55の
天板56を押圧する(図6ニ及び図3参照)。
15がロアカム用のガイドバー23の一段下降部23a
に案内されることによってさらに下降する(図6ホ参
照)。この下降により、図1に示すコーンカム15の細
径部15bにカムフォロア14が当接して内方に変位
し、その変位によって支持アーム8がコイルばね10の
付勢力で回動することにより、ROローラ4及びPPロ
ーラ5が図2に示すようにキャップ材55の周面に押し
付けられ、これによってキャップ材55の周面を巻締め
する(図6ホ及びヘ参照)。
ル搬送路Bに搬入され、かつその円弧状の経路に沿って
移動するが、キャッピンヘッド1が常時自転することに
より、ROローラ4がキャップ材55の周面を巻締め
し、PPローラ5がキャップ材55の下端部57を巻締
めする。ここで、コイルばね10の弾性力を制御するこ
とにより、アルミニウムボトル50およびキャップ材5
5に対してアルミニウムボトル50の軸線と直交する方
向(横方向)にROローラ4が印加するサイド荷重が、
ねじ部59の深さが0.5mm程度になるよう制御す
る。同時に、コイルばね10の弾性力を制御することに
より、アルミニウムボトル50およびキャップ材55に
対してアルミニウムボトル50の軸線と直交する方向
(横方向)にPPローラ5が印加するサイド荷重が、T
E部60の絞り込み深さが2.0mm程度になるよう制
御する。
ROローラ4の径寸法が、15mm〜25mmの範囲に
設定されること、より好ましくは20mm〜25mmの
範囲に設定されることにより、ROローラ4がキャップ
材55に接触する接触面積を小さくすることができる。
これにより、接触面積当たりの加工に必要な荷重を維持
した状態でサイド荷重を低減することか可能となる。従
って、サイド荷重をねじ部59形成における充分な大き
さに設定しても、ボトル口部(口金部)51が変形する
可能性を防止することができるとともに、ねじ部59に
傷や亀裂が発生することを防止することができる。
51に被せられたキャップ材55に対して、その周囲に
径寸法が15mm〜25mmのROローラ4が配置され
るため、ローラ1個当たりの巻き締めに要するサイド荷
重が小さく抑えられ、また互いに隣り合うローラ間の間
隔が狭まるとともに、口金部51の周囲における各ロー
ラ間の巻締力をバランスさせることができるため、径寸
法が25mmより大きいROローラ4の場合に較べて、
水平方向の断面形状が略円形であるボトルの口金部51
を変形させることがなく、より真円に近い状態に保った
状態でキャップ材55を被着させることができる。
〜25mmの範囲に設定されること、より好ましくは、
径寸法が20mm〜25mmの範囲に設定されることに
より、PPローラ5ががキャップ材55に接触する接触
面積を小さくすることができる。これにより、接触面積
当たりの加工に必要な荷重を維持した状態でサイド荷重
を低減することか可能となる。従って、サイド荷重をT
E部(裾巻き部)60形成における充分な大きさに設定
しても、ボトル口部51の変形を防止することができる
とともに、TE部(裾巻き部)60やねじ部59に傷や
亀裂が発生することを防止できる。
1に被せられたキャップ材55に対して、その周囲に径
寸法が15mm〜25mmのPPローラ5が配置される
ため、ローラ1個当たりの巻き締めに要するサイド荷重
が小さく抑えられ、口金部51の周囲に対しほぼ均等な
接触面積当たりの加工に必要な巻締力が作用するので、
口金部51の変形をより確実に防ぐことができ、膨出部
53にTE部60を的確に形成することができる。
15mm〜25mmのROローラ4とPPローラ5とで
キャップ材55の周面を互いに押し付けて巻締めするの
で、ローラによる加工に必要な押圧力を維持した状態
で、サイド荷重が抑制されることにより、アルミニウム
ボトル50の口金部51が変形するのを防止することが
でき、軟質なアルミニウムボトル50であっても、それ
に拘わることなくキャップ材55を的確に被着でき、容
器の密封性を高めることができる。
ャップ材55にねじ部59,TE部60が形成された
後、コーンカム15がガイドバー23の上段部23bに
ガイドされて一旦上昇するので、ROローラ4とPPロ
ーラ5はキャップ材55に対する巻き締めを解除する
(図6ト参照)。その後、コーンカム15がガイドバー
23の2段下降部23cにガイドされることによってコ
ーンカム15が再び降下し、前記ROローラ4と前記P
Pローラ5がキャップ材55に対する巻締めを再度行う
こととなる(図6チ,リ参照)。
締め方法によれば、ROローラ4とPPローラ5は、キ
ャップ材55を一度巻締めることによってねじ部59,
TE部60を形成する第1巻締工程と、その後、再び第
1巻締工程と同様に巻締めする第2巻締工程とを実行す
るので、ねじ部59及びTE部60の形成を確実に行う
ことができる。
図4に示すように、PPローラ5は、ROローラ4aと
ROローラ4bとの間にPPローラ5aが配置され、R
Oローラ4cとROローラ4aとの間にPPローラ5b
が配置されている構成としてもよい。ここで、これらR
Oローラ4a〜4cとPPローラ5a,5bとは、互い
に略等間隔で、つまり略72度の間隔を隔てて配置され
ていることもできる。ここで、略等間隔とは、72度±
5度の範囲をいう。また、図4では、ROローラ4a〜
4cと、PPローラ5a,5bとで構成された例を示し
たが、それ以上の個数の加工ローラを有する構成として
もよい。
ャッピング装置の実施例を説明する。
の径寸法を15mm〜25mmの範囲に設定するととも
に、PPローラ5の径寸法を15mm〜25mmの範囲
に設定して、キャッピング処理をおこなった。このと
き、アルミニウムボトル50およびキャップ材55に対
してアルミニウムボトル50の軸線と直交する方向(横
方向)にROローラ4が印加するサイド荷重を、ねじ部
59の深さが0.5mm程度になるよう制御するととも
に、アルミニウムボトル50およびキャップ材55に対
してアルミニウムボトル50の軸線と直交する方向(横
方向)にPPローラ5が印加するサイド荷重を、TE部
60の絞り込み深さが2.0mm程度になるよう制御す
る。
00系のアルミニウム、板厚0.2〜0.3mm、外径
が38mmとした。各寸法のROローラ4,PPローラ
5に対し、それぞれ加工をおこない、その際、アルミニ
ウムボトルの変形の有無、および、ねじ部59、TE部
60の傷や亀裂の有無を、目視により確認した。その結
果を表1に示す。
部60の傷や亀裂、キャップ材55およびアルミニウム
ボトル50における変形が5/100本以上発生したこ
とを意味している。また、△は、同様の傷、変形が4/
100本以下発生したことを意味し、○は1本も発生し
なかったことを意味している。
4の径寸法が15mmより小さく設定された場合には、
ねじ部59に傷や亀裂が発生し、ROローラ4の径寸法
が25mmより大きく設定された場合には、ボトル口部
51が変形してしまうことがわかる。このため、ROロ
ーラ4の径寸法が15mm〜25mmの範囲に設定され
ることが好ましいことがわかる。さらに、前記ROロー
ラ4の径寸法が20mm〜25mmの範囲に設定された
場合には、ボトル口部51が変形する可能性は極めて低
いとともに、また、ねじ部59に傷や亀裂が発生する可
能性も極めて低いことがわかる。
り小さく設定された場合には、TE部(裾巻き部)60
やねじ部59に傷や亀裂が発生し、PPローラ5の径寸
法が25mmより大きく設定された場合に、ボトル口部
51が変形してしまうことがわかる。このため、PPロ
ーラ5の径寸法が15mm〜25mmの範囲に設定され
ることが好ましいことがわかる。さらに、前記PPロー
ラ5の径寸法が20mm〜25mmの範囲に設定された
場合には、ボトル口部51が変形する可能性は極めて低
いとともに、また、TE部(裾巻き部)60やねじ部5
9に傷や亀裂が発生する可能性も極めて低い。
mm〜25mmの範囲に設定されることが好ましいこと
がわかる。
ングヘッドおよびキャッピング装置によれば、ネジ部形
成ローラおよび裾巻きローラとしての加工ローラの径寸
法が15mm〜25mmの範囲に設定されることによ
り、加工ローラがキャップ材に接触する接触面積を適性
な範囲に設定することができるため、キャップ材の被着
時に、加工ローラからキャップ材およびボトルに印加さ
れるサイド荷重を所定の範囲に設定することが可能とな
る。これにより、ねじ部や裾巻きの部分を形成する際に
おける充分な加工性を維持した状態で、サイド荷重が大
きくなりすぎてボトル口部に変形を生じることを防止で
きる。同時に、加工ローラがキャップ材に接触する面積
を適性な範囲に設定することが可能となる。これによ
り、ねじ部や裾巻きの部分を形成する際における充分な
加工性を維持した状態で、キャップ材における亀裂発生
を防止することを防止できるという効果を奏することが
できる。
態において、キャッピングヘッドの要部を示す断面図で
ある
材にプレッシャーブロックが降下した状態を示す要部の
拡大図である。
図である。
ャッピングヘッドの動作を示す説明図である。
が被着された状態を示す拡大図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ボトル口部に被せられた金属製のキャ
ップ材の回りを回転しながら、該キャップ材に対し周囲
からボトル口部のねじ山と対応するねじ部を形成する加
工ローラと、前記キャップ材の下端部をボトル口部に裾
巻きして被着する加工ローラとを備えたキャッピングヘ
ッドであって、 前記加工ローラの径寸法が15mm〜25mmの範囲に
設定されることを特徴とするキャッピングヘッド。 - 【請求項2】 前記加工ローラのうち、前記キャップ
材に対し周囲からボトル口部のねじ山と対応するねじ部
を形成するネジ部形成ローラの径寸法が15mm〜25
mmの範囲に設定されることを特徴とする請求項1記載
のキャッピングヘッド。 - 【請求項3】 前記ネジ部形成ローラの径寸法が20
mm〜25mmの範囲に設定されることを特徴とする請
求項2記載のキャッピングヘッド。 - 【請求項4】 前記加工ローラのうち、前記キャップ
材の下端部をボトル口部に裾巻きして被着する裾巻きロ
ーラの径寸法が15mm〜25mmの範囲に設定される
ことを特徴とする請求項1記載のキャッピングヘッド。 - 【請求項5】 前記裾巻きローラの径寸法が20mm
〜25mmの範囲に設定されることを特徴とする請求項
4記載のキャッピングヘッド。 - 【請求項6】 前記加工ローラの総数が、少なくとも
4個以上とされてなることを特徴とする請求項1から5
のいずれか記載のキャッピングヘッド。 - 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載のキ
ャッピングヘッドと、 該キャッピングヘッドを前記キャップ材の軸線中心に回
転させるヘッド回転機構とを備えたことを特徴とするキ
ャッピング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002034350A JP2003237889A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | キャッピングヘッドおよびキャッピング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002034350A JP2003237889A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | キャッピングヘッドおよびキャッピング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003237889A true JP2003237889A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27776881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002034350A Pending JP2003237889A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | キャッピングヘッドおよびキャッピング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003237889A (ja) |
-
2002
- 2002-02-12 JP JP2002034350A patent/JP2003237889A/ja active Pending
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040323 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060404 |
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A711 | Notification of change in applicant |
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