JP3780290B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主磁極を備える磁気ヘッドと、磁気記録媒体と、磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに磁気ヘッドを磁気記録媒体の半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置に関する。また、磁気記録媒体は、基板上に垂直磁気記録層が所定の凹凸パターンで多数の記録要素に分割されて形成されている、いわゆるディスクリートタイプの磁気記録媒体を対象としている。
従来、ハードディスク等の磁気記録媒体の面記録密度の向上は、(1)線記録密度を向上させることと、(2)トラック密度を向上させることの双方の手法により達成されてきている。今後さらにより一層の高密度化を図るためには、上記双方の手法に基づく記録密度の向上が必要である。
トラック密度を向上させることに関しては、磁気ヘッドの加工限界、磁気ヘッド磁界の広がりに起因するサイドフリンジ、クロストークなどの問題が顕在化してきており、従来の改良手法の延長である磁気ヘッドの高トラック化技術を進歩させることによる面記録密度の向上は限界に達していると言える。
一方、線記録密度を向上させる手法として、従来の長手磁気媒体においては、薄層化、高保磁力が図られてきたが、さらなる媒体の高密度化と記録磁化の熱揺らぎに対する安定性の観点から、これらの条件を満足する垂直磁気記録媒体が注目されている。
このような実状のもと、面記録密度を向上させ、磁気ヘッドの高トラック密度化を補完する技術として、記録層を所定の凹凸パターンに形成するディスクリートトラックディスクタイプの磁気記録媒体が提案されている。例えば、特開平11−328662号公報には、基板に予め所定の凹凸が施され、その凹凸に沿って単層の垂直磁気記録層が形成されている磁気記録媒体が開示されている。
一般に、磁気ディスク装置において、使用される磁気記録媒体には、データ情報を記録するデータ領域(データトラック)及びトラッキング用のサーボ情報を記録するサーボ領域(サーボトラック)を有し、ディスクリート媒体にあっては、これらのトラック群は所定の凹凸パターンで複数の記録要素に分割して形成されている。
サーボ領域には、一般に、ISG(Initial Signal Gain)部、SVAM(SerVo Address Mark)部、グレイコード部、バースト部、およびパッド部が存在し、これらは、所定の機能を発揮するために、種々の磁気パターンで形成されており、当該サーボ領域では一般に垂直に磁界が印加されて一括磁化される。
この一方で、データ領域(データトラック)の垂直磁化記録層には、垂直磁気ヘッドの主磁極から垂直方向に発せられる磁界により磁気記録が行なわれる。
磁気ヘッドの駆動には、通常ロータリーアクチュエータが用いられており、このロータリーアクチュエータが装備された磁気記録媒体において、ディスク状の磁気記録媒体の内周、外周の記録トラック(データトラック)を記録再生する際、特定のトラックで磁気ヘッドの記録再生素子の平面が、特定トラックの円周方向に直交する面とのなす角をスキュー角と定義し、それを0度として決定すると、それ以外のトラックでは必ずスキュー角が発生する。例えば、ディスク状の磁気記録媒体の最内周のデータトラックでスキュー角を0とした場合、ディスク状の磁気記録媒体の最外周のデータトラックで最大のスキュー角が生じる。
垂直磁気記録方式であって、磁気ヘッドの主磁極の形状と、スキュー角、トラックピッチ等の関係を定めた技術がU.S.P.5995341に開示されている。これによれば、ディスクリート加工を施していない一般的な媒体であって、連続して連なる磁気記録面を有する垂直磁気記録媒体を用い、この媒体に対して垂直磁気ヘッドの主磁極により磁気記録するに際し、主磁極の先端を四角形状と特定し、スキュー角、トラックピッチ等の所定の関係を定めている。
しかしながら、U.S.P.5995341に開示の技術は、四角形形状を有する主磁極の先端が隣接するデータトラックへ重ね書きをしないような条件となっているとはいうものの、スキュー角が発生した場合、隣接するトラック間にスキュー角に対応した書き込みがなされ、最大スキュー角度ではガードバンドが無くなり、そこに記録されたビットから発生する不要な信号がクロストークのノイズ源となってしまう。従って、このような構成の磁気記録装置では実質的に有効に使用することが不可能であると言える。また、この先行技術は、ディスクリート媒体を対象とするものではなく、提案された式そのものは、ディスクリート媒体に適用することはできない。
このような問題を回避するために、逆台形形状の主磁極をそなえる磁気ヘッドを用い、スキュー角が発生してもガードバンドを設けるように記録トラック幅を制御する方法が、U.S.P.6504675 B1、特開2002−92821号公報、特開2003−242607号公報等に開示されている。
しかしながら、これらに開示されている技術をそのままディスクリート媒体に応用することはできない。また、これらの開示されている技術のみをもって実質的に有効な効果を得るまでには至っていない。
U.S.P.5995341号公報 U.S.P.6504675 B1公報 特開2002−92821号公報 特開2003−242607号
このような実状のもとに本発明は創案されたものであって、その目的は、データトラック及びサーボトラックに所定の凹凸構造を有するディスクリート媒体(ディスクリートトラックディスク)と、垂直磁気記録用の主磁極を備える磁気ヘッドとの相互の関係において、隣接するトラックへの不要な書き込みを防止して、信頼性の極めて高い高密度記録化を実現させることができる磁気記録装置を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明は、少なくとも主磁極を備える磁気ヘッドと、磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに、前記磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置であって、前記磁気記録媒体は、データ情報を記録するデータトラック及びトラッキング用のサーボ情報を記録するサーボトラックを有し、これらのトラック群は所定の凹凸パターンで複数の記録要素に分割して形成されたディスクリート媒体であって、凹部にはディスクリート作用を発揮させるための非磁性材料が充填されており、前記磁気記録媒体のデータトラック及びサーボトラックは、凸部の垂直磁気記録層から構成され、凸部の垂直磁気記録層はトラック幅方向(トラック半径方向)の断面が台形形状を有し、当該台形形状は一定厚さに成膜した垂直磁気記録層を所定の凹凸形状にエッチングして形成された台形形状であり、前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置するトレーリング側端から上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる形状となっており、前記磁気記録媒体と前記磁気ヘッドとは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にあり、前記磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、該データトラックの凸部垂直磁気記録層の上面の幅をTwとし、前記磁気ヘッドにおける主磁極のトレーリング側端幅をW1、リーディング側端幅をW2とし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の厚さ(トラック周方向の長さ)をtとし、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度をηとし、前記凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとした時、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度ηが、50〜85度の角度範囲にあり、前提条件として前記θとW1とW2とtの関係が、θ>tan-1(W1−W2)/2・tの条件を満たす場合において、下記式(1)の関係を満たしてなるように構成される。
〔式1〕
Tp−Tw≧(t2+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t}+2δ/tanη …式(1)

また、本発明の好ましい態様として、前記凸部の垂直磁気記録層から構成されるデータトラック及びサーボトラックの下部には垂直方向の磁界をアシストするための軟磁性層が敷設されているように構成される。

また、本発明の好ましい態様として、前記磁気ヘッドの主磁極より発せられた記録磁界は、凸部の垂直磁気記録層を垂直方法に通過して当該垂直磁気記録層に垂直磁気記録するように作用するとともに、軟磁性層を通って補助磁極に戻されてなるように構成される。

また、本発明の好ましい態様として、前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置するトレーリング側端から上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる台形形状であるように構成される。

また、本発明の好ましい態様として、前提条件として、最大スキュー角をθmaxとしたとき、下記式(1−2)の条件を満たしてなるように構成される。
〔式1−2〕
2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmax …式(1−2)
ただし、ΔW=δ/tanη

また、本発明は、少なくとも主磁極を備える磁気ヘッドと、磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに、前記磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置であって、前記磁気記録媒体は、データ情報を記録するデータトラック及びトラッキング用のサーボ情報を記録するサーボトラックを有し、これらのトラック群は所定の凹凸パターンで複数の記録要素に分割して形成されたディスクリート媒体であって、凹部にはディスクリート作用を発揮させるための非磁性材料が充填されており、前記磁気記録媒体のデータトラック及びサーボトラックは、凸部の垂直磁気記録層から構成され、凸部の垂直磁気記録層はトラック幅方向(トラック半径方向)の断面が台形形状を有し、当該台形形状は一定厚さに成膜した垂直磁気記録層を所定の凹凸形状にエッチングして形成された台形形状であり、前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置するトレーリング側端から上流側へ一定幅で延びる第1の四角部分と、この第1の四角部分に連接するともに、さらに上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる形状の第2の四角部分を有し、前記磁気記録媒体と前記磁気ヘッドとは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にあり、前記磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、該データトラックの凸部垂直磁気記録層の上面の幅をTwとし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の第1の四角部分のトレーリング側端幅をW1、当該第1の四角部分の厚さ(トラック周方向の長さ)をt1とし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の第2の四角部分のリーディング側端幅をW2、当該第2の四角部分の厚さ(トラック周方向の長さ)をt2とし、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度をηとし、前記凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとした時、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度ηが、50〜85度の角度範囲にあり、前提条件として前記θとW1とW2とt2の関係が、θ>tan-1(W1−W2)/2・t2の条件を満たす場合において、下記式(2)の関係を満たしてなるように構成される。
〔式2〕
Tp−Tw≧(t22+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t2}+t1・sinθ+2δ/tanη
…式(2)

また、本発明の好ましい態様として、前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状における第2の四角部分は、磁気記録媒体の回転方向の下流側から上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる台形形状であるように構成される。

また、本発明の好ましい態様として、前提条件として、最大スキュー角をθmaxとしたとき、下記式(1−2)の条件を満たしてなるように構成される。
〔式1−2〕
2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmax …式(1−2)
ただし、ΔW=δ/tanη

また、本発明は、少なくとも主磁極を備える磁気ヘッドと、磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに、前記磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置であって、前記磁気記録媒体は、データ情報を記録するデータトラック及びトラッキング用のサーボ情報を記録するサーボトラックを有し、これらのトラック群は所定の凹凸パターンで複数の記録要素に分割して形成されたディスクリート媒体であって、凹部にはディスクリート作用を発揮させるための非磁性材料が充填されており、前記磁気記録媒体のデータトラック及びサーボトラックは、凸部の垂直磁気記録層から構成され、凸部の垂直磁気記録層はトラック幅方向(トラック半径方向)の断面が台形形状を有し、当該台形形状は一定厚さに成膜した垂直磁気記録層を所定の凹凸形状にエッチングして形成された台形形状であり、前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置するトレーリング側端から上流側へ一定幅で延びる第1の四角部分と、この第1の四角部分に連接するともに、さらに上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる形状の第2の四角部分を有し、前記磁気記録媒体と前記磁気ヘッドとは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にあり、前記磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、該データトラックの凸部垂直磁気記録層の上面の幅をTwとし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の第1の四角部分のトレーリング側端幅をW1、当該第1の四角部分の厚さ(トラック周方向の長さ)をt1とし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の第2の四角部分のリーディング側端幅をW2、当該第2の四角部分の厚さ(トラック周方向の長さ)をt2とし、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度をηとし、前記凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとし、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度ηが、50〜85度の角度範囲にあり、前提条件として前記θとW1とW2とt2の関係が、θ<tan -1(W1−W2)/2・t2の条件を満たす場合において、下記式(3)の関係を満たしてなるように構成される。
〔式3〕
Tp−Tw≧ t1・sinθ+2δ/tanη …式(3)

また、本発明の好ましい態様として、前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状における第2の四角部分は、磁気記録媒体の回転方向の下流側から上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる台形形状であるように構成される。

また、本発明の好ましい態様として、前提条件として、最大スキュー角をθmaxとしたとき、下記式(1−2)の条件を満たしてなるように構成される。
〔式1−2〕
2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmax …式(1−2)
ただし、ΔW=δ/tanη
本発明の磁気記録装置は、主磁極を備える磁気ヘッドと、データトラック及びサーボトラックに所定の凹凸構造を有するディスクリートタイプの磁気記録媒体と、磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに記磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置であって、データトラックの所定の凹凸形状を特定するパラメータと、主磁極を特定するパラメータと、スキュー角との関係を規定することによって、隣接するトラックへの不要な書き込みを防止して、信頼性の極めて高い高密度記録化を実現させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明の磁気記録再生装置は、少なくとも主磁極を備える磁気ヘッドと、磁気記録媒体と、磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を有し構成されている。
まず、最初に、装置全体の構成を把握するために、磁気記録再生装置の概略構成例の説明を図6に基づいて説明する。
(磁気記録再生装置の概略構成例の説明)
図6には、本発明の好適な一例である磁気記録再生装置の概略構成斜視図が示されている。図7には、図6の要部を説明するための要部を抽出した平面図が示されている。図6において、磁気記録媒体1としてはディスク状の垂直磁気記録媒体が用いられ、この媒体は、スピンドルモータ2により回転駆動されるようになっている。
また、磁気記録媒体に対してデータの読み出しや書き込みを行なうために、媒体の外側方向から媒体内側方向に向けて延設された回動アーム4の先端には記録再生用の磁気ヘッド5が設けられている。
回動アーム4はロータリーアクチュエータ4aを基点としボイスコイルモータ3によって回動されるようになっており、例えば、記録再生用の磁気ヘッドにより検出されたサーボ信号に基づき磁気ヘッドを所定のトラックに位置決めできるようになっている。スピンドルモータ2やボイスコイルモータ3等の駆動系が駆動装置本体に含まれる。
記録再生用の磁気ヘッド5は通常、記録素子および再生素子を有し、記録素子には、例えば、主磁極励磁型の単磁極ヘッドが用いられ、再生素子には例えばGMR(巨大磁気抵抗効果)ヘッドが用いられる。GMRヘッドの代わりに、TMR(トンネリング磁気抵抗効果)ヘッド等を用いてもよい。
磁気ヘッドの記録素子(および再生素子)は、データトラックの円周方向に真っ直ぐ沿って配置された状態でトラックを逸脱することなく記録操作(および再生操作)が行われることが理想的である。しかしながら、実際には、ロータリーアクチュエータ4aを基点として回動する回動アーム4の先端に磁気ヘッドが取り付けられているために、データトラックの円周方向に直交する面を基準とした場合に、磁気ヘッドの位置ずれを示すスキュー角θが発生する。
上述したように、例えば、特定のデータトラックの円周方向に直交する面とのなす角であるスキュー角θが0度となるように設定すると、それ以外のトラックでは必ずスキュー角θが発生する。また、ディスク状の磁気記録媒体の最内周のデータトラックでスキュー角θを0とした場合、ディスク状の磁気記録媒体の最外周のデータトラックで最大のスキュー角θmaxが生じることとなる。
(磁気記録媒体の説明)
次いで、磁気記録媒体の構成について説明する。
図1には本発明に用いられるディスク状の磁気記録媒体1の全体形状を表す概略平面図が示され、図2には、図1の四角で囲まれた微小部分100の部分拡大概略図が示される。図2においては、主として、サーボ信号が記録された領域であるサーボ用情報部90および記録再生のためのデータトラック群であるデータ情報記録部80が概念的に現されている。データ情報記録部80には、同心円状(あるいは螺旋状)に配置されたデータトラック80が存在しており、サーボ用情報部90には所定配置された複数のサーボトラック90が存在している。
図3には、本発明における磁気記録媒体の好適な実施の形態(特に、データトラックに注目)を概念的に示す断面図が示され、図3は、図2のA−A矢視断面図に実質的に相当する。
図1において、図示されてはいないがディスク基板上には記録再生のための複数のデータトラック群が同心円状に配置・形成されている。
また、ディスクの中心から外方に向けて、放射状にサーボ信号領域(サーボ用情報部90:図面で放射線状に描かれている箇所)が形成されている。すなわち、ディスク面をセクタで分割した、いわゆるセクタサーボ方式を適用している。磁気記録媒体のサーボ用情報部90には、サーボトラッキングライタにより、サーボ情報が記録されている。
サーボ用情報部90の構造について説明すると、サーボ用情報部90(いわゆるサーボ領域)は、図2に示されるようにISG部91、SVAM部92、グレイコード部93、バースト部94およびパッド部95を有している。バースト部94は、磁気ヘッドをトラック位置に正確にトラッキングさせるための正確な位置情報を得るためのパターンであり、通常、隣接するトラックピッチを規制する中心線にそれぞれ等しく跨るように設けられた第1のバースト94a及び第2のバースト94bの組みと、これらの組から半トラックピッチだけずれた位置に存在する第3のバースト94c及び第4のバースト94dの組みから構成されている。
次いで、図3に基づいて、磁気記録媒体の好適な断面構成例を説明する。基本的な断面構造は、データトラックとサーボトラック共に、実質的に同じディスクリートトラック構造が採用される。本発明では、データトラックと磁気ヘッドの主磁極との関係がメインとなる。そのため、データトラック付近の構造を図3の断面図として示すこととし、図3は、例えば、図2のA−A断面矢視図として把握することができる。なお、仮に、図2のB−B断面図を考えた場合であっても、その形態は、図3の断面図に類似した形態となり、図3を用いてサーボトラック付近の構造を断面図としてイメージすることができる。
図3に示されるように磁気記録媒体データトラック付近の構造は、基板15と、この基板15の上に形成された配向層14と、この配向層14の上に形成された軟磁性層11と、この軟磁性層11の上に形成された中間層12と、この中間層12の上に形成された凹凸状の凸部に相当する垂直磁気記録層10および凹部に相当する非磁性層20と、これらの上に形成される保護層13とを有し構成されている。また、凹部の非磁性層は、軟磁性層内まで達してもよい。
基板15としては、ガラス基板、NiP被着アルミ合金基板、Si基板などが好適に用いられる。配向層14としては、例えば、軟磁性層11のトラック幅方向への磁気異方性磁界を付与するためのPtMn等の反強磁性材料を用いることができる。その他、配向を制御するための非磁性合金であってもよい。
軟磁性層11としては、CoZrNb合金、Fe系合金、Co系アモルファス合金、軟磁性/非磁性層の多層膜、軟磁性フェライト等が挙げられる。
中間層12は、この中間層の上に形成される垂直磁気記録層の垂直磁気異方性および結晶粒径を制御するために設けられ、例えば、Ru、CoTi非磁性合金が用いられる。その他、同様な作用をする非磁性金属、合金、もしくは低透磁率の合金を用いてもよい。
凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10としては、SiO2の酸化物系材料の中にCoPtなどの強磁性粒子をマトリックス状に含有させた媒体や、CoCr系合金、FePt合金、Co/Pd系の人工格子型多層合金などが好適に用いられる。
凹部の非磁性層20の材料としては、SiO2、Al23、TiO2、フェライトなどの非磁性酸化物、AlNなどの窒素化物、SiCなどの炭化物が用いられる。
凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10や凹部に充填された非磁性層20の表面には、通常、CVD法などを用いてカーボン薄膜等の保護層13が形成される。
凹凸パターンに基づく垂直磁気記録層(データトラック)10および非磁性層20の形成(いわゆるディスクリートタイプの媒体の形成)は、例えば、一定厚さに成膜した垂直磁気記録層10を所定の凹凸形状にエッチングした後に、エッチング深さに対応したSiO2をスパッタリングし、エッチングされた凹部を充填する。その後、媒体を、回転させながら斜めイオンビームエッチング法等により、垂直磁気記録層(データトラック)10の上に余分に堆積したSiO2を除去して、媒体表面全体を平坦化するようにすればよい。
図4は凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10のみを模式的に概略斜視図として示した図面である。凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10はその層体がトラック円周方向に沿って延びている。また、本発明におけるトラック半径方向の断面は台形形状となっている。その理由等については後述する。
本発明の要部を説明する前に、図5に基づいて、垂直磁気記録媒体に単磁極(1つの主磁極)型磁気ヘッドを用いての垂直磁気記録のメカニズムを簡単に説明する。図5はデータトラック上に単磁極型ヘッドが対向配置された形態であって、これらをトラック円周方向にカットした断面図であり、磁気記録媒体1に付された符号が、図3に示される符号と同一のものは同一部材を示している。
図5において、磁気ヘッド5のコイル61に電流を流して励磁すると、主磁極30の先端と、媒体の軟磁性層11との間に垂直方向の磁界が生じ、これにより凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10に垂直方向への磁気記録がなされる。媒体の軟磁性層11に流れた磁束は、補助磁極70へと戻り、磁気回路が形成される。
なお、図5の例では、シールド層75、75との間に、記録された磁気データを読み取るためのGMR素子80が配置されている。
主磁極30からの磁気記録操作の際、主として主磁極30の形状により、記録磁化分布が決まるが、本発明が目的とする信頼性の極めて高い高密度記録化を実現させるためには、主磁極30の形状、凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10の形状、スキュー角θ等のパラメータを考慮しつつ、隣接するトラックへの不要な書き込みを確実に防止することができる最適な関係を設定する必要がある。
以下、3つの態様を示しつつ、最適仕様設定について順次説明する。
(第1の態様における最適設定の説明)
図8は、磁気ヘッドの浮上面における主磁極30の輪郭線形状を示したものであり、さらに詳しくは磁気記録媒体側から磁気ヘッドを見た場合における主磁極の輪郭線形状である。
ディスク状の磁気記録媒体の回転方向(いわゆるディスク回転方向)は、図8の紙面の下から上に向かう矢印55方向である。従って、図8に示される主磁極30の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置する幅W1のトレーリング側端30aから上流側の幅W2のリーディング側端30bに行くにつれて連続的に幅が狭まる形状となっており、図8に示されている好適な形状は(逆)台形形状である。磁気ヘッドにおける主磁極30の厚さ(トラック周方向の長さ)をtとする。
このような主磁極30の輪郭線形状と凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10との位置関係を平面的に示した図面が図9(a)に示される。図9(b)には、図9(a)のA−A断面矢視図が示され、実質的に垂直磁気記録層(データトラック)10の断面が示されている(非磁性層20の記載は省略)。
図9(a)に示されるように、凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10と主磁極30とは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にある。そして、磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、データトラックの凸部垂直磁気記録層10の上面の幅をTwとする。
特に、図9(a)においては、主磁極30の幅W2のリーディング側端30bがスキュー角θにより隣接するデータトラックの端に接する状態が示されており、主磁極30がこれ以上、隣接するデータトラック側に変位した場合は、隣接するデータトラックの情報を消去するので好ましくない。従って、少なくとも図9(a)に示されるようにスキュー角θの最大値は主磁極の一端が隣接するデータトラックに接するまでが限度とする。
また、図9(b)に示されるように、本発明における凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10は、トラック幅方向(トラック半径方向)の断面形状が下部が広幅の台形形状となっており、当該台形形状の傾斜角度をηとし、凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとする。
このようなパラメータ設定に基づく本発明の垂直磁気記録モデルにおいて、隣接するトラックへの不要な書き込みを防止して、信頼性の極めて高い高密度記録化を実現させるためには下記式(1)の関係を満たしてなることが必要である。
〔式1〕
Tp−Tw≧(t2+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t}+2δ/tanη …式(1)
上記式(1)の導出に際して、基本的な考え方は、
(i)スキュー角θが発生した際に、リーディング側端30bの角部は、非磁性層20の領域に振られ、図示のごとくデータトラックから部分的にはみ出す。この際、非磁性層20の領域へのはみ出し距離をyとすると、このyが隣接するデータトラックに掛からない条件を定めると、Tp−Tw−2ΔW ≧ yとなる。
ここでΔW=δ/tanηである。
(ii)図9(a)において、はみ出し距離yは、y=(t2+(W1−W2)2/4)1/2・sinβで表され、
α=tan-1(W1−W2)/2tであり、β=θ−αであるから、
y、β、αを消去すると、上記式(1)、すなわち、
Tp−Tw≧(t2+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t}+2δ/tanη …式(1)
が得られる。
また、前提条件として、前記θとW1とW2との関係が、θ>tan-1(W1−W2)/2・の条件を満たす必要がある。この条件を満たさないと隣接トラック側方向へのトラックはみ出し部分が存在せず、特に、本願の解決すべき課題が生じないからである。
また、トレーリング側端30aの幅は、スキュー角θが発生した場合であっても、基本的にデータトラック幅を維持しつつ、かつ、隣接するデータトラックに掛かることがないように操作される必要があることから、前提条件として、W1は、
2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmaxの関係を維持することが必要である。
なお、上記式において、W1は、サーボ位置誤差変位を考慮して上限値(2Tp−Tw-2ΔW)の0.9倍、好ましくは0.8倍に設定しておくことが望ましい。
θmaxは最大スキュー角である。また、前述のごとく、ΔW=δ/tanηの関係がある。
また、本発明において、前記凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面は下辺が上辺よりも長い台形形状をなしているが、その傾斜角度ηは、50〜85度、好ましくは65〜85度、さらにより好ましくは70〜80度の角度範囲にあることが望ましい。傾斜角度が50度未満となると、主磁極からの記録磁界に対する記録面が増大し、隣接トラックからの記録の影響が増大しノイズが増大するという不都合が生じる傾向があり、また傾斜角度ηが85度を超えると、サーボ一誤差変位を傾斜面で吸収して緩衝させるという作用が発揮し難くなるという不都合が生じる傾向がある。
(第2の態様における最適設定の説明)
図10は、磁気ヘッドの浮上面における他の好適な主磁極40の輪郭線形状を示したものであり、さらに詳しくは磁気記録媒体側から磁気ヘッドを見た場合における主磁極の輪郭線形状である。
ディスク状の磁気記録媒体の回転方向(いわゆるディスク回転方向)は、図10の紙面の下から上に向かう矢印55方向である。図10に示される主磁極40の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置する幅W1のトレーリング側端40aから上流側へ一定幅で延びる第1の四角部分41と、この第1の四角部分41に連接するともに、さらに上流側の幅W2のリーディング側端40bに行くにつれて連続的に幅が狭まる形状の第2の四角部分43を有している。
図10に示されるごとく第1の四角部分41は、幅W1で厚さ(トラック周方向の長さ)がt1の長方形形状である。また、図10に示される第2の四角部分43は、第1の四角部分41との連接部分(幅W1)から上流側の幅W2のリーディング側端40bに行くにつれて連続的に幅が狭まる厚さt2の(逆)台形形状である。
このような主磁極40の輪郭線形状と、凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10との位置関係を平面的に示した図面が図11(a)に示される。図11(b)には、図11(a)のA−A断面矢視図が示され、実質的に垂直磁気記録層(データトラック)10の断面が示されている。
図11(a)に示されるように、凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10と主磁極40とは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にある。そして、磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、データトラックの凸部垂直磁気記録層10の上面の幅をTwとする。
また、図11(b)に示されるように、本発明における凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10は、トラック幅方向(トラック半径方向)の断面形状が下部が広幅の台形形状となっており、当該台形形状の傾斜角度をηとし、凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとする。
このようなパラメータ設定に基づく本発明の垂直磁気記録モデルにおいて、隣接するトラックへの不要な書き込みを防止して、信頼性の極めて高い高密度記録化を実現させるためには下記式(2)の関係を満たしてなることが必要である。
〔式2〕
Tp−Tw≧(t2 2 +(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t2}+t1・sinθ+2δ/tanη
…式(2)
上記式(2)の導出に際して、基本的な考え方は、
(i)スキュー角θが発生した際に、リーディング側端40bの角部は、非磁性層20の領域に振られ、図示のごとくデータトラックから部分的にはみ出す。この際、非磁性層20の領域へのはみ出し距離はy+t1・sinθとなる。従って、このはみ出し距離y+t1・sinθが隣接するデータトラックに掛からない条件を定めると、Tp−Tw−2ΔW ≧ y+t1・sinθとなる。
ここでΔW=δ/tanηである。
(ii)上記距離yは、y=(t2 2 +(W1−W2)2/4)1/2・sinβで表され、
α=tan-1(W1−W2)/2tであり、β=θ−αであるから、
y、β、αを消去すると、上記式(2)、すなわち、
Tp−Tw≧(t2 2 +(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t2}+t1・sinθ+2δ/tanη
…式(2)
が得られる。
また、前提条件として、前記θとW1とW2とt2の関係が、θ>tan-1(W1−W2)/2・t2の条件を満たす必要がある。この条件を満たさないと隣接トラック側方向へのトラックはみ出し部分が存在せず、特に、本願の解決すべき課題が生じないからである。
また、トレーリング側端40aの幅は、スキュー角θが発生した場合であっても、基本的にデータトラック幅を維持しつつ、かつ、隣接するデータトラックに掛かることがないように操作される必要があることから、前提条件として、W1は、
2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmaxの関係を維持することが必要である。
なお、上記式において、W1は、サーボ位置誤差変位を考慮して上限値(2Tp−Tw-2ΔW)の0.9倍、好ましくは0.8倍に設定しておくことが望ましい。
θmaxは最大スキュー角である。また、前述のごとく、ΔW=δ/tanηの関係がある。
また、本発明において、前記凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面は下辺が上辺よりも長い台形形状をなしているが、その傾斜角度ηは、50〜85度、好ましくは65〜85度、さらにより好ましくは70〜80度の角度範囲にあることが望ましい。傾斜角度が50度未満となると、主磁極からの記録磁界に対する記録面が増大し、隣接トラックからの記録の影響が増大しノイズが増大するという不都合が生じる傾向があり、また傾斜角度ηが85度を超えると、サーボ一誤差変位を傾斜面で吸収して緩衝させるという作用が発揮し難くなるという不都合が生じる傾向がある。
(第3の態様における最適設定の説明)
図12(a)は、磁気ヘッドの浮上面における他の好適な主磁極50の輪郭線形状を示すとともに、この主磁極50の輪郭線形状と凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10との位置関係を平面的に示した図面である。図12(b)には、図12(a)のA−A断面矢視図が示され、実質的に垂直磁気記録層(データトラック)10の断面が示されている。図12(a)における主磁極50の輪郭線形状は、磁気記録媒体側から磁気ヘッドを見た場合における主磁極の輪郭線形状である。ディスク状の磁気記録媒体の回転方向(いわゆるディスク回転方向)は、図12(a)の紙面の下から上に向かう矢印55方向で示される。
図12(a)に示される主磁極50の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置する幅W1のトレーリング側端50aから上流側へ一定幅で延びる第1の四角部分51と、この第1の四角部分51に連接するともに、さらに上流側のリーディング側端50bに行くにつれて連続的に幅が狭まる形状の第2の四角部分53を有している。
図12(a)に示されるごとく第1の四角部分51は、幅W1で厚さ(トラック周方向の長さ)がt1の長方形形状である。また、第2の四角部分53は、第1の四角部分51との連接部分(幅W1)から上流側の幅W2のリーディング側端50bに行くにつれて連続的に幅が狭まる厚さt2の(逆)台形形状である。
図12(a)に示されるように、凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10と主磁極50とは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にある。そして、磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、データトラックの凸部垂直磁気記録層10の上面の幅をTwとする。
また、図12(b)に示されるように、本発明における凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10は、トラック幅方向(トラック半径方向)の断面形状が下部が広幅の台形形状となっており、当該台形形状の傾斜角度をηとし、凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとする。
図12(a)に示される第3の態様は、スキュー角θとW1とW2とt2の関係が、θ<tan -1(W1−W2)/2・t2の条件を満たす場合である。
この場合には、第1の四角部分51(幅W1で厚さ(トラック周方向の長さ)がt1)の長方形形状部分のみが、隣接するトラックへの不要な書き込みに影響を及ぼすこととなる。第2の四角部分53は、実質的に無視することができる。
このようなパラメータ設定に基づく本発明の垂直磁気記録モデルにおいて、隣接するトラックへの不要な書き込みを防止して、信頼性の極めて高い高密度記録化を実現させるためには下記式(3)の関係を満たしてなることが必要である。
〔式3〕
Tp−Tw≧ t1・sinθ+2δ/tanη …式(3)
上記式(3)の導出に際して、基本的な考え方は、
(i)スキュー角θが発生した際に、第1の四角部分51(幅W1で厚さ(トラック周方向の長さ)がt1)の長方形形状部分のリーディング側に近い角部は、非磁性層20の領域に振られ、図示のごとくデータトラックから部分的にはみ出す。この際、非磁性層20の領域へのはみ出し距離をyとするとy=t1・sinθとなる。従ってこのはみ出し距離t1・sinθが隣接するデータトラックに掛からない条件を定めると、
Tp−Tw−2ΔW ≧ t1・sinθとなる。
ここでΔW=δ/tanηであるから、ΔWを消去して上記式(3)が得られる。
また、この実施態様において、トレーリング側端50aの幅は、スキュー角θが発生した場合であっても、基本的にデータトラック幅を維持しつつ、かつ、隣接するデータトラックに掛かることがないように操作される必要があることから、前提条件として、W1は、2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmaxの関係を維持することが必要である。
なお、上記式において、W1は、サーボ位置誤差変位を考慮して上限値(2Tp−Tw-2ΔW)の0.9倍、好ましくは0.8倍に設定しておくことが望ましい。
θmaxは最大スキュー角である。また、前述のごとく、ΔW=δ/tanηの関係がある。
また、本発明において、前記凸部の垂直磁気記録層(データトラック)10のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面は下辺が上辺よりも長い台形形状をなしているが、その傾斜角度ηは、50〜85度、好ましくは65〜85度、さらにより好ましくは70〜80度の角度範囲にあることが望ましい。傾斜角度が50度未満となると、主磁極からの記録磁界に対する記録面が増大し、隣接トラックからの記録の影響が増大しノイズが増大するという不都合が生じる傾向があり、また傾斜角度ηが85度を超えると、サーボ一誤差変位を傾斜面で吸収して緩衝させるという作用が発揮し難くなるという不都合が生じる傾向がある。
以下、具体的実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
(磁気記録媒体の構成)
図3に示されるような断面構造のデータトラック(およびサーボトラック)を備える磁気記録媒体のサンプルを下記の要領で作製した。
鏡面研磨した内径7.0mm、外径27.4mmの1インチガラスディスク基板15を用い、この基板15の上に、配向層14(下地層14)としてPtMn層を15nm厚さに形成し、この上にCoZrNbからなる軟磁性層11を150nm厚さに形成した。
なお、配向層14は、軟磁性層11にトラック方向に異方性を付与するために形成した。次いで、軟磁性層11の上に非磁性合金Ruからなる中間層12を8nm厚さに形成した。次いで、この上に垂直磁気記録層10を15nm厚さに形成した後、所定の凹凸形状を作製するために所定パターンのエッチング処理を行なった。次いで、エッチングされた凹部を充填するためにSiO2をスパッタリングした。
次いで、SiO2を充填した媒体を回転させながら、斜めイオンビームエッチング処理を行い、垂直磁気記録層10上に形成された余分なSiO2を除去し、媒体表面を平坦化した。この上にCVD法によりカーボン薄膜の保護膜13を4nm厚さに形成し、さらにフォンブリン系潤滑剤を1nm厚さに塗布して媒体サンプルを完成させた。
なお、垂直磁気記録層10は、SiO2の中にCoPtの強磁性粒子をマトリックス状に含ませた材料を用いた。
なお、使用した垂直磁気記録層の飽和磁化Msおよび残留放飽和磁化Mrは、Ms=350emu/cc(350kA/m)、Mr=340emu/cc(340kA/m)であった。
上記所定のサーボ領域及びデータ領域用に凹凸加工した垂直磁気記録媒体は、サーボ信号磁界を発生させる凸部の垂直磁気記録層を磁化するために、直流磁界15kOe(1193kA/m)の発生した電磁石の磁極間をディスク面が磁極面に平行になるように設定し、サーボ領域及びデータ領域の台形状形状の垂直磁気記録層を一括して着磁させ、サーボ信号を記録した。
サーボ信号の記録密度は、130K・FRPI(Flux Reversal Per Inch)とした。従って、データ領域のトラックピッチTpを133.7K・TPI(Track Per Inch)に相当する190nmとした。
実験仕様を以下の3つのタイプに分けて行なったので個別に説明する。
(実験仕様1)
図8に示されるような主磁極30の輪郭線形状(先端形状:台形形状)を有する書き込み用の磁気ヘッドを用いた。主磁極30とデータトラックとの関係は図9(a)に示される。
下記表1に示されるような数値で仕様が設定された主磁極、垂直磁気記録媒体、スキュー角θのパラメータを変えて、200kFRPI(Flux Reversal Per Inch)の記録を行い、スキュー角が付与されている条件で、隣接するデータトラックへの影響を再生ヘッド(GMR再生素子)で再生し、下記式(1)の条件を満たしている場合、満たしていない場合を検証した。再生ヘッドにより検出した結果、隣接するデータトラックに記録の影響があった場合を「有」、影響がほとんど無かった場合を「無」として示した。
〔式1〕
Tp−Tw≧(t2+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t}+2δ/tanη …式(1)
下記表1では、式(1)の右辺を以下のように、Y1*として表した。
Y1*=(t2+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t}+2δ/tanη
また、本実験方法として、隣接するデータトラックへの不要な書き込みを検出するために、主磁極による記録周波数と、予め隣接するデータトラックに記録してある記録周波数を異なるようにし、隣接するデータトラックへの書き込みの影響は、スペクトルアナライザーにより信号を分離して出力値を検証した。
実験仕様1の実験結果を下記表1に示す。
Figure 0003780290
表1に示される、No.I−1の条件においては、記録再生を行った結果、主磁極30による隣接データトラックへの不要な書き込みの影響が有り、隣接のデータトラックに予め書き込まれていた信号の再生信号が観測された。Tp−Tw<Y1*となり、式(1)の条件を満たさないためである。
No.I−2およびNo.I−3の条件においては、隣接データトラックへの記録の影響は無かった。Tp−Tw≧Y1*となり、式(1)の条件を満たすためである。なお、No.I−2の条件においては、Tp−Tw=Y1*となり、スキュー角θは最大値θmaxをとる。
また、前提条件である、W1の長さを規定する条件は、
209.5(=0.8×261.9)nm>W1>130.9nmとなり、
W1=150nmを満たしている。上記の係数は0.8としているが、0.9でも0.7でも条件を満たしている
表1に示される、No.I−4〜I−6は、No.I−1〜I−3の条件に対して、主磁極の厚さtを50nmほど増加させて、t=300nmとした場合の隣接データトラックへの影響を調べたものである。No.I−4の条件においては、記録再生を行った結果、隣接データトラックからの主磁極による、記録の影響があり、記録による再生信号が観測された。Tp−Tw<Y1*となり、式(1)の条件を満たさないためである。
No.I−5およびNo.I−6の条件においては、隣接データトラックへの記録の影響は無かった。Tp−Tw≧Y1*となり、式(1)の条件を満たすためである。なお、No.I−5の条件においては、Tp−Tw=Y1*となり、スキュー角θは最大値θmaxをとる。
また、No.I−4〜I−6において、前提条件である、W1の長さを規定する条件は、
219.5(=0.8×274.4)nm>W1>117.0nmとなり、
W1=150nmを満たしている。上記の係数は0.8としているが、0.9でも0.7でも条件を満たしている。
主磁極30の厚さtを厚くすると、Tp−Twのマージンを大きくする必要があり、Tp、W1、およびθmaxを固定すると、Twを減少させ、Tp−Twのマージンを広く設定する必要がある。
本発明のごとく凹凸構造を有するディスクリートトラックでは、凹部領域で垂直磁気記録層が存在しないので、主磁極のW1の値を通常の凹凸の無い連続媒体より大きく設定できる。
(実験仕様2)
図10に示されるような主磁極40の輪郭線形状を有する書き込み用の磁気ヘッドを用いた。図10に示されるごとく第1の四角部分41は、幅W1で厚さ(トラック周方向の長さ)がt1の長方形形状である。また、第2の四角部分43は、第1の四角部分43との連接部分(幅W1)から下流側の幅W2のリーディング側端40bに行くにつれて連続的に幅が狭まる厚さt2の(逆)台形形状である。
主磁極40とデータトラックとの関係は図11(a)に示される。
下記表2に示されるような数値で仕様が設定された主磁極、垂直磁気記録媒体、スキュー角θのパラメータを変えて、200kFRPI(Flux Reversal Per Inch)の記録を行い、スキュー角が付与されている条件で、隣接するデータトラックへの影響を再生ヘッド(GMR再生素子)し、下記式(2)の条件を満たしている場合、満たしていない場合を検証した。再生ヘッドにより検出した結果、隣接するデータトラックに記録の影響があった場合を「有」、影響がほとんど無かった場合を「無」として示した。
〔式2〕
Tp−Tw≧(t2 2 +(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t2}+t1・sinθ+2δ/tanη
…式(2)
下記表2では、式(2)の右辺を以下のように、Y2*として表した。
Y2*=(t2 2+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t2}+t1・sinθ+2δ/tanη
また、本実験方法として、隣接するデータトラックへの不要な書き込みを検出するために、主磁極による記録周波数と、予め隣接するデータトラックに記録してある記録周波数を異なるようにし、隣接するデータトラックへの書き込みの影響は、スペクトルアナライザーにより信号を分離して出力値を検証した。
実験仕様2の実験結果を下記表2に示す。
Figure 0003780290
表2に示される、No.II−1の条件においては、記録再生を行った結果、主磁極による隣接データトラックへの不要な書き込みの影響が有り、隣接のデータトラックに予め書き込まれていた信号の再生信号が観測された。Tp−Tw<Y2*となり、式(2)の条件を満たさないためである。
No.II−2およびNo.II−3の条件においては、隣接データトラックへの記録の影響は無かった。Tp−Tw≧Y2*となり、式(2)の条件を満たすためである。なお、No.II−2の条件においては、Tp−Tw=Y2*となり、スキュー角θは最大値θmaxをとる。
また、前提条件である、W1の長さを規定する条件は、
201.5(=0.8×251.9)nm>W1>139.3nmとなり、
W1=150nmを満たしている。上記の係数は、0.8としているが、0.9でも0.7でも条件を満たしていることが確認できている。
表2に示される、No.II−4〜II−6は、No.II−1〜II−3の条件に対して、主磁極の厚さt1を150nm、t2を150nmとした場合(全体としては50nm増加している)の隣接データトラックへの影響を調べたものである。No.II−4の条件においては、記録再生を行った結果、隣接データトラックからの主磁極による、記録の影響があり、記録による再生信号が観測された。Tp−Tw<Y2*となり、式(2)の条件を満たさないためである。
No.II−5およびNo.II−6の条件においては、隣接データトラックへの記録の影響は無かった。Tp−Tw≧Y2*となり、式(2)の条件を満たすためである。なお、No.II−5の条件においては、Tp−Tw=Y2*となり、スキュー角θは最大値θmaxをとる。
また、No.II−4〜II−6において、前提条件である、W1の長さを規定する条件は、
224(=0.8×280)nm>W1>117.6nmとなり、
W1=150nmを満たしている。上記の係数は、0.8としているが、0.9でも0.7でも条件を満たしていることが確認できている。
主磁極の総厚さt1+t2を厚くすると、Tp−Twのマージンを大きくする必要があり、Tp、W1、およびθmaxを固定すると、Twを減少させ、Tp−Twのマージンを広く設定する必要がある。
本発明のごとく凹凸構造を有するディスクリートトラックでは、凹部領域で垂直磁気記録層が存在しないので、主磁極のW1の値を通常の凹凸の無い連続媒体より大きく設定できる。
(実験仕様3)
図12(a)に示されるような主磁極50の輪郭線形状を有する書き込み用の磁気ヘッドを用いた。図12(a)に示されるごとく第1の四角部分51は、幅W1で厚さ(トラック周方向の長さ)がt1の長方形形状である。また、第2の四角部分53は、第1の四角部分51との連接部分(幅W1)から下流側の幅W2のリーディング側端50bに行くにつれて連続的に幅が狭まる厚さt2の(逆)台形形状である。
実験仕様3は、上記実験仕様2と比較して、スキュー角θとW1とW2とt2の関係が、θ<tan-1(W1−W2)/2・t2の条件を満たす場合である。この場合には、第1の四角部分51(幅W1で厚さ(トラック周方向の長さ)がt1)の長方形形状部分のみが、隣接するトラックへの不要な書き込みに影響を及ぼすこととなる。第2の四角部分53は、実質的に無視することができる。
下記表3に示されるような数値で仕様が設定された主磁極、垂直磁気記録媒体、スキュー角θのパラメータを変えて、200kFRPI(Flux Reversal Per Inch)の記録を行い、スキュー角が付与されている条件で、隣接するデータトラックへの影響を再生ヘッド(GMR再生素子)し、下記式(3)の条件を満たしている場合、満たしていない場合を検証した。再生ヘッドにより検出した結果、隣接するデータトラックに記録の影響があった場合を「有」、影響がほとんど無かった場合を「無」として示した。
〔式3〕
Tp−Tw≧ t1・sinθ+2δ/tanη …式(3)
下記表3では、式(3)の右辺を以下のように、Y3*として表した。
Y3*=t1・sinθ+2δ/tanη
また、本実験方法として、隣接するデータトラックへの不要な書き込みを検出するために、主磁極による記録周波数と、予め隣接するデータトラックに記録してある記録周波数を異なるようにし、隣接するデータトラックへの書き込みの影響は、スペクトルアナライザーにより信号を分離して出力値を検証した。
実験仕様3の実験結果を下記表3に示す。
Figure 0003780290
表3に示される、No.III−1の条件においては、記録再生を行った結果、主磁極による隣接データトラックへの不要な書き込みの影響が有り、隣接のデータトラックに予め書き込まれていた信号の再生信号が観測された。Tp−Tw<Y3*となり、式(3)の条件を満たさないためである。
No.III−2およびNo.III−3の条件においては、隣接データトラックへの記録の影響は無かった。Tp−Tw≧Y3*となり、式(3)の条件を満たすためである。なお、No.III−2の条件においては、Tp−Tw=Y3*となり、スキュー角θは最大値θmaxをとる。
また、前提条件である、W1の長さを規定する条件は、
217.5(=0.8×271.9)nm>W1>118.5nmとなり、
W1=150nmを満たしている。上記の係数は、0.8としているが、0.9でも0.7でも条件を満たしていることが確認できている。
以上の実験結果より本発明の効果は明らかである。すなわち、本発明は、主磁極を備える磁気ヘッドと、データトラック及びサーボトラックに所定の凹凸構造を有するディスクリートタイプの磁気記録媒体と、磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに記磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置であって、データトラックの所定の凹凸形状を特定するパラメータと、主磁極を特定するパラメータと、スキュー角との関係を所定の数式で規定しており、この範囲で磁気記録再生装置を仕様設定することによって、隣接するトラックへの不要な書き込みを防止して、信頼性の極めて高い高密度記録化を実現させることができる。
本発明の磁気記録装置は、特に、コンピュータに装備して用いられるものであり、情報記録のための装置産業に利用することができる。
図1は、本発明のディスク状の磁気記録媒体の全体形状を表す概略平面図である。 図2は、図1の四角で囲まれた微小部分の部分拡大概略図である。 図3は、本発明の磁気記録媒体の好適な実施の形態を概念的に示す断面図である。 図4は断面台形状形状の垂直磁気記録層(データトラック)の構造を示す概略斜視図である。 垂直磁気記録媒体に単磁極(1つの主磁極)型磁気ヘッドを用いて垂直磁気記録を行う場合のメカニズムを簡単に説明するための斜視図である。 磁気記録再生装置の概略斜視図である。 磁気記録再生装置の要部を示す概略平面図である。 磁気ヘッドの浮上面における主磁極の輪郭線形状を示したものである。 図9(a)は、磁極の輪郭線形状と凸部の垂直磁気記録層(データトラック)との位置関係を平面的に示した図面であり、図9(b)は、図9(a)のA−A断面矢視図であり、実質的に垂直磁気記録層(データトラック)の断面を示している。 磁気ヘッドの浮上面における主磁極の輪郭線形状を示したものである。 図11(a)は、磁極の輪郭線形状と凸部の垂直磁気記録層(データトラック)との位置関係を平面的に示した図面であり、図11(b)は、図11(a)のA−A断面矢視図であり、実質的に垂直磁気記録層(データトラック)の断面を示している。 図12(a)は、磁極の輪郭線形状と凸部の垂直磁気記録層(データトラック)との位置関係を平面的に示した図面であり、図12(b)は、図12(a)のA−A断面矢視図であり、実質的に垂直磁気記録層(データトラック)の断面を示している。
符号の説明
1…磁気記録媒体
2…スピンドルモータ
3…ボイスコイルモータ
4…回動アーム
5…記録再生磁気ヘッド
10…垂直磁気記録層
11…軟磁性層
12…中間層
13…保護膜
14…配向層
20…非磁性層
30,40,50…主磁極
80…データトラック(データ情報記録部)
90…サーボトラック(サーボ用情報部)

Claims (15)

  1. 少なくとも主磁極を備える磁気ヘッドと、
    磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに、前記磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置であって、
    前記磁気記録媒体は、データ情報を記録するデータトラック及びトラッキング用のサーボ情報を記録するサーボトラックを有し、これらのトラック群は所定の凹凸パターンで複数の記録要素に分割して形成されたディスクリート媒体であって、凹部にはディスクリート作用を発揮させるための非磁性材料が充填されており、
    前記磁気記録媒体のデータトラック及びサーボトラックは、凸部の垂直磁気記録層から構成され、凸部の垂直磁気記録層はトラック幅方向(トラック半径方向)の断面が台形形状を有し、当該台形形状は一定厚さに成膜した垂直磁気記録層を所定の凹凸形状にエッチングして形成された台形形状であり、
    前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置するトレーリング側端から上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる形状となっており、
    前記磁気記録媒体と前記磁気ヘッドとは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にあり、
    前記磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、該データトラックの凸部垂直磁気記録層の上面の幅をTwとし、前記磁気ヘッドにおける主磁極のトレーリング側端幅をW1、リーディング側端幅をW2とし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の厚さ(トラック周方向の長さ)をtとし、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度をηとし、前記凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとした時、
    前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度ηが、50〜85度の角度範囲にあり、
    前提条件として前記θとW1とW2とtの関係が、θ>tan-1(W1−W2)/2・tの条件を満たす場合において、
    下記式(1)の関係を満たしてなることを特徴とする磁気記録再生装置。
    〔式1〕
    Tp−Tw≧(t2+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t}+2δ/tanη …式(1)
  2. 前記凸部の垂直磁気記録層から構成されるデータトラック及びサーボトラックの下部には垂直方向の磁界をアシストするための軟磁性層が敷設されている請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  3. 前記磁気ヘッドの主磁極より発せられた記録磁界は、凸部の垂直磁気記録層を垂直方法に通過して当該垂直磁気記録層に垂直磁気記録するように作用するとともに、軟磁性層を通って補助磁極に戻されてなる請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  4. 前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置するトレーリング側端から上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる台形形状である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
  5. 前提条件として、最大スキュー角をθmaxとしたとき、下記式(1−2)の条件を満たしてなる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
    〔式1−2〕
    2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmax …式(1−2)
    ただし、ΔW=δ/tanη
  6. 少なくとも主磁極を備える磁気ヘッドと、
    磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに、前記磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置であって、
    前記磁気記録媒体は、データ情報を記録するデータトラック及びトラッキング用のサーボ情報を記録するサーボトラックを有し、これらのトラック群は所定の凹凸パターンで複数の記録要素に分割して形成されたディスクリート媒体であって、凹部にはディスクリート作用を発揮させるための非磁性材料が充填されており、
    前記磁気記録媒体のデータトラック及びサーボトラックは、凸部の垂直磁気記録層から構成され、凸部の垂直磁気記録層はトラック幅方向(トラック半径方向)の断面が台形形状を有し、当該台形形状は一定厚さに成膜した垂直磁気記録層を所定の凹凸形状にエッチングして形成された台形形状であり、
    前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置するトレーリング側端から上流側へ一定幅で延びる第1の四角部分と、この第1の四角部分に連接するともに、さらに上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる形状の第2の四角部分を有し、
    前記磁気記録媒体と前記磁気ヘッドとは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にあり、
    前記磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、該データトラックの凸部垂直磁気記録層の上面の幅をTwとし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の第1の四角部分のトレーリング側端幅をW1、当該第1の四角部分の厚さ(トラック周方向の長さ)をt1とし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の第2の四角部分のリーディング側端幅をW2、当該第2の四角部分の厚さ(トラック周方向の長さ)をt2とし、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度をηとし、前記凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとした時、
    前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度ηが、50〜85度の角度範囲にあり、
    前提条件として前記θとW1とW2とt2の関係が、θ>tan-1(W1−W2)/2・t2の条件を満たす場合において、
    下記式(2)の関係を満たしてなることを特徴とする磁気記録再生装置。
    〔式2〕
    Tp−Tw≧(t22+(W1−W2)2/4)1/2・sin{θ−tan-1(W1−W2)/2t2}+t1・sinθ+2δ/tanη
    …式(2)
  7. 前記凸部の垂直磁気記録層から構成されるデータトラック及びサーボトラックの下部には垂直方向の磁界をアシストするための軟磁性層が敷設されている請求項6に記載の磁気記録再生装置。
  8. 前記磁気ヘッドの主磁極より発せられた記録磁界は、凸部の垂直磁気記録層を垂直方法に通過して当該垂直磁気記録層に垂直磁気記録するように作用するとともに、軟磁性層を通って補助磁極に戻されてなる請求項7に記載の磁気記録再生装置。
  9. 前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状における第2の四角部分は、磁気記録媒体の回転方向の下流側から上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる台形形状である請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
  10. 前提条件として、最大スキュー角をθmaxとしたとき、下記式(1−2)の条件を満たしてなる請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
    〔式1−2〕
    2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmax …式(1−2)
    ただし、ΔW=δ/tanη
  11. 少なくとも主磁極を備える磁気ヘッドと、
    磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体を一定方向に回転駆動させるとともに、前記磁気ヘッドを磁気記録媒体の略半径方向に移動可能とするように作用することができる駆動装置本体を備える磁気記録再生装置であって、
    前記磁気記録媒体は、データ情報を記録するデータトラック及びトラッキング用のサーボ情報を記録するサーボトラックを有し、これらのトラック群は所定の凹凸パターンで複数の記録要素に分割して形成されたディスクリート媒体であって、凹部にはディスクリート作用を発揮させるための非磁性材料が充填されており、
    前記磁気記録媒体のデータトラック及びサーボトラックは、凸部の垂直磁気記録層から構成され、凸部の垂直磁気記録層はトラック幅方向(トラック半径方向)の断面が台形形状を有し、当該台形形状は一定厚さに成膜した垂直磁気記録層を所定の凹凸形状にエッチングして形成された台形形状であり、
    前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状は、磁気記録媒体の回転方向の下流側に位置するトレーリング側端から上流側へ一定幅で延びる第1の四角部分と、この第1の四角部分に連接するともに、さらに上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる形状の第2の四角部分を有し、
    前記磁気記録媒体と前記磁気ヘッドとは、磁気記録媒体の少なくともいくつかのデータトラックにおける円周方向とスキュー角θを発生させる配置関係にあり、
    前記磁気記録媒体のデータトラックピッチをTpとし、該データトラックの凸部垂直磁気記録層の上面の幅をTwとし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の第1の四角部分のトレーリング側端幅をW1、当該第1の四角部分の厚さ(トラック周方向の長さ)をt1とし、前記磁気ヘッドにおける主磁極の第2の四角部分のリーディング側端幅をW2、当該第2の四角部分の厚さ(トラック周方向の長さ)をt2とし、前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度をηとし、前記凸部の垂直磁気記録層の厚さをδとし、
    前記凸部の垂直磁気記録層のトラック幅方向(トラック半径方向)の断面の台形形状の傾斜角度ηが、50〜85度の角度範囲にあり、
    前提条件として前記θとW1とW2とt2の関係が、θ<tan -1(W1−W2)/2・t2の条件を満たす場合において、
    下記式(3)の関係を満たしてなることを特徴とする磁気記録再生装置。
    〔式3〕
    Tp−Tw≧ t1・sinθ+2δ/tanη …式(3)
  12. 前記凸部の垂直磁気記録層から構成されるデータトラック及びサーボトラックの下部には垂直方向の磁界をアシストするための軟磁性層が敷設されている請求項11に記載の磁気記録再生装置。
  13. 前記磁気ヘッドの主磁極より発せられた記録磁界は、凸部の垂直磁気記録層を垂直方法に通過して当該垂直磁気記録層に垂直磁気記録するように作用するとともに、軟磁性層を通って補助磁極に戻されてなる請求項12に記載の磁気記録再生装置。
  14. 前記磁気ヘッドの浮上面における前記主磁極の輪郭線形状における第2の四角部分は、磁気記録媒体の回転方向の下流側から上流側のリーディング側端に行くにつれて連続的に幅が狭まる台形形状である請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
  15. 前提条件として、最大スキュー角をθmaxとしたとき、下記式(1−2)の条件を満たしてなる請求項11ないし請求項14のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
    〔式1−2〕
    2Tp−Tw-2ΔW≧W1≧(Tw+2ΔW)/cosθmax …式(1−2)
    ただし、ΔW=δ/tanη
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