JP2009076189A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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    • G11B5/855Coating only part of a support with a magnetic layer

Abstract

【課題】面記録密度が高い磁気記録媒体の記録対象の記録領域に限定して確実に磁気信号を記録できる磁気記録再生装置を提供する。
【解決手段】磁気記録再生装置10は、トラック部及びギャップ部がクロストラック方向に交互に並んだトラックパターンのトラック部に相当する部分の少なくとも一部がトラックの幅Twと略等しい幅を有する記録領域22であり該記録領域22の間の部分が非記録領域24である垂直記録式の磁気記録媒体12と、記録領域22に記録磁界を印加するための垂直記録式の磁気ヘッド14と、を含み、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界をHk(T)、記録領域22の上面における記録磁界14の記録磁界強度をFw(T)として、次の式(I)
0.23×Fw+1.2≦Hk≦0.26×Fw+1.6 式(I)
を満足する。
【選択図】図4

Description

本発明は、トラック部に相当する部分又はその一部がトラックの幅と略等しい幅を有する記録領域であり記録領域の間の部分が非記録領域である磁気記録媒体及びこれにデータを記録するための磁気ヘッドを備える磁気記録再生装置に関する。
従来、ハードディスク等の磁気記録媒体は、記録層の材料の改良、ヘッド加工の微細化等により著しい面記録密度の向上が図られている。
又、表面に垂直な方向に磁化するように磁性粒子を配向することで面記録密度を高めるようにした垂直記録式の磁気記録媒体及びこれにデータを記録するための垂直記録式の磁気ヘッドを備える磁気記録再生装置が普及してきている。
更に、トラック部に相当する部分又はその一部がトラックの幅と略等しい幅を有する記録領域であり記録領域の間の部分が非記録領域である磁気記録媒体が提案されている。
例えば、記録層がトラックパターンに相当する凹凸パターンで形成され記録層の凸部である記録領域がトラック部の形状であるディスクリートトラックメディアや、記録層の凸部である記録領域がトラック部を周方向に分離した形状であるパターンドメディア等の磁気記録媒体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
又、例えば記録層の記録領域又は非記録領域のいずれか一方に相当する部分にイオン注入処理や反応ガスによる処理が施され、飽和磁化量が実質的に消失した非記録領域と飽和磁化量を有する記録領域とに分離された磁気記録媒体も提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
このように、記録領域の間に非記録領域が存在することで、記録対象の記録領域の隣の他の記録領域への誤った情報記録や、隣り合う記録領域の間のクロストーク等が抑制されることが期待される。このような技術により、今後も一層の面記録密度の向上が期待されている。
垂直記録式のような面記録密度が高い磁気記録媒体では、記録領域の材料として異方性磁界が大きい材料を採用することが好ましいと考えられている。記録領域の材料として異方性磁界が大きい材料を採用することで、記録対象の記録領域の隣の他の記録領域への誤った磁気信号の記録を抑制できる。
特開2006−048860号公報 特開2006−286085号公報 特開2002−359138号公報
しかしながら、磁気記録媒体の面記録密度の増大に伴い、磁気ヘッドの磁極の幅が小さくなり、磁気ヘッドが磁気記録媒体に印加する記録磁界の強度は減少する傾向がある。このように、記録領域の材料として異方性磁界が大きい材料を採用し、記録磁界の強度が減少することにより、記録対象の記録領域に磁気信号を記録できないことがあった。
尚、例えば、磁気ヘッドの磁極の幅を大きくすることにより記録磁界の強度を増大させることは可能であるが、記録対象の記録領域の隣の他の記録領域への誤った磁気信号の記録の問題が生じることがあった。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであって、面記録密度が高い磁気記録媒体の記録対象の記録領域に限定して確実に磁気信号を記録できる磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
発明者らは、本発明に想到する過程で、磁気記録媒体に関するパラメータを様々な値に設定してシミュレーションを実行した。これにより、発明者らは、トラック部に相当する部分又はその一部が記録領域であり記録領域の間の部分が非記録領域である磁気記録媒体の場合、記録領域の異方性磁界を従来想定されていた値よりも小さくしても、磁気記録媒体の記録領域の異方性磁界Hk、記録領域の上面における記録磁界の記録磁界強度Fwが所定の関係を満たしていれば、記録対象の記録領域に本来の磁気信号を記録でき、且つ、記録対象の記録領域の隣の他の記録領域への誤った磁気信号の記録を抑制できることを見出した。
このように本発明は、トラック部に相当する部分又はその一部が記録領域であり記録領域の間の部分が非記録領域である磁気記録媒体の場合、面記録密度が高くても記録領域の異方性磁界を従来想定されていた値よりも小さくすることが可能であることを見出し、記録対象の記録領域に限定して確実に磁気信号を記録できる磁気記録再生装置を実現したものであり、垂直記録式のような面記録密度が高い(例えば、300Gbpsi以上の)磁気記録媒体の場合、記録層の材料として異方性磁界が大きい材料を採用することが常識であった従来の技術とは異なるコンセプトに基づいてなされたものである。
即ち、次のような本発明により、上記目的を達成することができる。
(1)トラック部及びギャップ部がクロストラック方向に交互に並んだトラックパターンの前記トラック部に相当する部分の少なくとも一部が前記トラックの幅と略等しい幅を有する記録領域であり該記録領域の間の部分が非記録領域である垂直記録式の磁気記録媒体と、前記記録領域に記録磁界を印加するための垂直記録式の磁気ヘッドと、を含み、前記磁気記録媒体の記録領域の異方性磁界をHk(T)、前記記録領域の上面における前記記録磁界の記録磁界強度をFw(T)として、次の式(I)
0.23×Fw+1.2≦Hk≦0.26×Fw+1.6 式(I)
を満足することを特徴とする磁気記録再生装置。
(2) (1)において、前記記録磁界強度Fw(T)が1.3以下であり、且つ、次の式(II)
0.71×Fw+0.72≦Hk≦1.5×Fw 式(II)
を満足することを特徴とする磁気記録再生装置。
(3) (1)において、前記記録磁界強度Fw(T)が1.3以上であり、且つ、次の式(III)
0.71×Fw+0.72≦Hk≦1.9 式(III)
を満足することを特徴とする磁気記録再生装置。
(4)トラック部及びギャップ部がクロストラック方向に交互に並んだトラックパターンの前記トラック部に相当する部分の少なくとも一部が前記トラックの幅と略等しい幅を有する記録領域であり該記録領域の間の部分が非記録領域である垂直記録式の磁気記録媒体と、前記記録領域に記録磁界を印加するための垂直記録式の磁気ヘッドと、を含み、前記磁気記録媒体の記録領域の異方性磁界をHk(T)、前記記録領域の上面における前記記録磁界の記録磁界強度をFw(T)として、これら異方性磁界Hk及び記録磁界強度Fwが次の(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び(v)
(i) 1.1≦Fw≦1.2、且つ、1.5≦Hk≦1.9
(ii) 1.2≦Fw≦1.3、且つ、1.5≦Hk≦1.9
(iii)1.3≦Fw≦1.4、且つ、1.5≦Hk≦Fw+0.6
(iv) 1.4≦Fw≦1.5、且つ、Fw+0.1≦Hk≦2.0
(v) 1.5≦Fw≦1.6、且つ、1.6≦Hk≦2.0
のいずれかの範囲に制限されたことを特徴とする磁気記録再生装置。
(5) (4)において、前記異方性磁界Hk及び記録磁界強度Fwが次の(vi)、(vii)、(viii)、(ix)及び(x)
(vi) 1.1≦Fw≦1.2、且つ、1.5≦Hk≦Fw+0.5
(vii) 1.2≦Fw≦1.3、且つ、2×Fw−0.9≦Hk≦2×Fw−0.7
(viii)1.3≦Fw≦1.4、且つ、Fw+0.4≦Hk≦1.9
(ix) 1.4≦Fw≦1.5、且つ、1.8≦Hk≦1.9
(x) 1.5≦Fw≦1.6、且つ、1.8≦Hk≦1.9
のいずれかの範囲に制限されたことを特徴とする磁気記録再生装置。
尚、本出願において、「トラック部及びギャップ部がクロストラック方向に交互に並んだトラックパターン」とは、トラック部が同心の円又は円弧の形状であるトラックパターン、及びトラック部が螺旋状の渦巻き形状であるトラックパターンを含む。
又、本出願において、「トラック部に相当する部分の少なくとも一部がトラックの幅と略等しい幅を有する記録領域である」とは、トラック部の全部が記録領域であり記録領域がトラック部の形状である場合、及びトラック部の一部が記録領域であり記録領域がトラック部を周方向に分割した形状である場合を含む。尚、記録領域がトラック部を周方向に分割した形状である場合、トラックパターンのギャップ部に相当する部分だけでなくトラック部における周方向に分割された記録領域の間の部分も非記録領域である。
又、本出願において、「クロストラック方向」という用語は、トラック幅の方向やギャップ幅の方向に略平行な方向という意味で用いる。
又、本出願において、「記録領域」という用語は、記録磁界が印加されることにより磁化反転可能であり、記録された磁気信号を再生可能であるように保持する能力を有する領域という意味で用いる。
又、本出願において、「非記録領域」という用語は、磁気信号を保持する能力が記録領域よりも低い領域、又は磁気信号を再生可能であるように保持する能力を実質的に有しない領域という意味で用いる。より具体的には、非記録領域とは、磁気記録媒体に磁気信号を記録した状態において、その領域から発生する磁界が記録領域から発生する磁界よりも小さい領域、又は、その領域から発生する磁界が実質的に存在しない領域を意味する。尚、非記録領域は、非磁性材で記録領域を分離する構成や磁気的な影響を無視しうる程度の材料又は磁気信号を保持する能力が記録領域よりも低い磁性材料で記録領域を分離する構成でもよく、空隙であってもよい。
又、本出願において「磁気記録媒体」という用語は、磁気信号の記録、再生に磁気のみを利用するハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等に限定されず、磁気と光を併用するMO(Magneto Optical)等の光磁気記録媒体、磁気と熱を併用する熱アシスト型の記録媒体も含む意義で用いることとする。
本発明によれば、面記録密度が高い磁気記録媒体の記録対象の記録領域に限定して確実に磁気信号を記録できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置10は、垂直記録式の磁気記録媒体12と、磁気記録媒体12に対して磁気信号の記録/再生を行うために磁気記録媒体12の表面に近接して浮上可能であるように設置された垂直記録式の磁気ヘッド14と、を備えている。
尚、磁気記録媒体12は中心孔12Aを有し、中心孔12Aにおいてチャック16に固定され、該チャック16と共に回転自在とされている。又、磁気ヘッド14は、アーム18の先端近傍に装着され、アーム18はベース20に回動自在に取付けられている。これにより、磁気ヘッド14は磁気記録媒体12の表面に近接して磁気記録媒体12のクロストラック方向Dc(径方向)に沿う円弧軌道で可動とされている。
磁気記録媒体12は、略円板形状のディスクリートトラックメディアで、図2に示されるように周方向に適宜な間隔で設定された複数のサーボ領域SAとこれらサーボ領域SAで仕切られた複数のデータ領域DAに区分けされている。データ領域DAのトラックパターンは所定のトラック幅Twの同心の円弧の形状のトラック部と所定のギャップ幅Gwのギャップ部とがクロストラック方向Dcに交互に並んだパターンである。
図3及び4に示されるように、磁気記録媒体12は、トラック部に相当する部分が記録領域22であり、記録領域22の間のギャップ部に相当する部分が記録領域22を磁気的に分離するための非記録領域24である。尚、トラック幅Twは30〜60nmであることが好ましい。又、ギャップ幅Gwは20〜50nmであることが好ましい。
磁気記録再生装置10は、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界をHk(T)、磁気ヘッド14の記録磁界の記録領域22の上面における記録磁界強度をFw(T)として、次の式(I)
0.23×Fw+1.2≦Hk≦0.26×Fw+1.6 式(I)
を満足している。
他の構成については本実施形態の理解のために重要とは思われないため、説明を適宜省略することとする。
磁気記録媒体12は、基板30と、軟磁性層32と、配向層34と、記録層36と、を有し、これらの層がこの順で基板30の上に形成されている。
基板30の材料としては、ガラス、NiPで被覆したAl合金、Si、Al等の非磁性材料を用いることができる。
軟磁性層32は、厚さが50〜300nmである。軟磁性層32の材料としては、Fe合金、Coアモルファス合金、フェライト等を用いることができる。尚、軟磁性層32は、軟磁性を有する層と非磁性層との積層構造であってもよい。
配向層34は、厚さが2〜40nmである。配向層40の材料としては、非磁性のCoCr合金、Ti、Ru、RuとTaの積層体、MgO等を用いることができる。
記録層36は、データ領域DAにおいてトラックパターンに相当する凹凸パターンで形成されており、凹凸パターンの凸部である記録要素36Aが記録領域22である。具体的には、記録層36は多数の記録要素36Aに分割されており、記録要素36Aはデータ領域DAにおいてトラック部の形状で形成されている。図3及び4はこれを図示したものである。尚、記録層36は、サーボ領域SAにおいて所定のサーボパターンで形成されている(図示省略)。記録磁界強度Fwは、記録要素36Aの上面における磁気ヘッド14の記録磁界の強度である。
記録層36は、厚さが6〜30nmである。記録層36の厚さ方向の異方性磁界Hkは、1.2〜2.1Tであることが好ましく、1.4T〜1.6Tであることが更に好ましい。記録層36の材料としては、CoCrPt合金等のCo及びCrを含む合金、Co及びPtを含む合金、Co及びPdを含む合金、Fe及びPtを含む合金、Fe及びCoを含む合金、これらの積層体、SiO等の酸化物材料の中にCoPt等の強磁性粒子をマトリックス状に含ませた材料等を用いることができる。記録層36は、磁気記録媒体12の表面に垂直な方向に磁化されるように配向されている。
尚、記録要素36Aの側面は磁気記録媒体12の表面を臨む方向に傾斜したテーパ形状であってもよい。この場合、トラック幅Tw、ギャップ幅Gwは、記録層36の上面の位置における幅である。
一方、ギャップ部に相当する記録要素36Aの間の凹部には充填材38が充填されている。この凹部を充填する充填材38が非記録領域24を構成している。充填材30の材料としては、SiO、Al、TiO、MgO、ZrO、フェライト等の酸化物、AlN等の窒化物、SiC等の炭化物、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、CuやCrのような非磁性の金属、樹脂材料等を用いることができる。記録要素36A及び充填材38の上面は略平坦である。
尚、記録層36及び充填材38の上には、保護層、潤滑層がこの順で形成されてもよいが、これらの層は本実施形態の理解のために重要とは思われないためここでは図示及び説明を省略する。
又、基板30と軟磁性層32との間には、下地層や反強磁性層が形成されていてもよいが、これらの層も本実施形態の理解のために重要とは思われないためここでは図示及び説明を省略する。
磁気ヘッド14は、図5に示されるように、記録ヘッド部40と再生ヘッド部42とを有している。
記録ヘッド部40は、記録領域22に記録磁界を印加するための主磁極26と、主磁極26よりも前側(磁気記録媒体12の駆動に対する相対的な磁気ヘッド14の進行方向の前側)に設置された補助磁極44と、主磁極26よりも後側(磁気記録媒体12の駆動に対する相対的な磁気ヘッド14の進行方向の後側)に設置されたトレーリングシールド46と、励磁コイル48と、を備えている。尚、図5中の右向きの矢印及び図3中の上向きの矢印は、磁気記録媒体12の進行方向を示す。
再生ヘッド部42は、記録ヘッド部40の前側に設置されている。再生ヘッド部42は、MR素子50と、MR素子50よりも前側に設置されたリーディングシールド52と、MR素子50及び補助磁極44の間に設置された中間シールド54と、を備えている。
主磁極26は、トラック部の周方向から見て磁気記録媒体12に近接する先端が基端よりも細い形状である。主磁極26の先端のクロストラック方向Dcの主磁極幅Pwは、30〜60nmであることが好ましい。主磁極26の材料としては、Coを含む合金、Feを含む合金、Fe及びCoを含む合金、Fe及びNiを含む合金、Fe及びNを含む合金、Fe及びAlを含む合金等の軟磁性材料を用いることができる。主磁極26の下面と記録層36の上面との間の磁気的ギャップは6〜15nmであることが好ましい。
尚、図3は、磁気ヘッド14については主磁極26の先端の近傍の断面を示しており、磁気記録媒体12の表面に垂直な方向から見た主磁極26の外形を模式的に示したものである。一方、図3における磁気記録媒体12のハッチングは記録領域22及び非記録領域24を区別するためのものであり、断面を示すものではない。尚、図3において磁気記録媒体12の表面に垂直な方向から見た主磁極26の先端の形状は長方形であるが、主磁極26の先端の形状は後側の辺が前側の辺よりも長い略台形であってもよい。この場合、上述の主磁極幅Pw(主磁極26の先端の幅)は、最大の幅(後側の長い方の辺の長さ)である。
MR素子50は、TMR素子又はGMR素子等である。MR素子50の先端のクロストラック方向Dcの再生ヘッド幅Rwは、20〜60nmであることが好ましい。
次に、磁気記録再生装置10の作用について説明する。
磁気記録再生装置10は、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)、記録領域22の上面における磁気ヘッド14の記録磁界の記録磁界強度Fw(T)が、上記式(I)を満足している。
従って、記録領域22の異方性磁界Hk(記録層36の異方性磁界)が従来想定されていた値よりも小さくても、記録対象の記録領域22に本来の磁気信号を記録でき、且つ、記録対象の記録領域22の隣の他の記録領域22への誤った磁気信号の記録を抑制できる。
記録磁界強度Fw(T)が1.3以下である場合、記録対象の記録領域22に本来の磁気信号を記録し、且つ、記録対象の記録領域22の隣の他の記録領域22への誤った磁気信号の記録を抑制する効果を高めるためには、異方性磁界Hk(T)、記録磁界強度Fw(T)が次の式(II)
0.71×Fw+0.72≦Hk≦1.5×Fw 式(II)
を満足していることが好ましい。
又、記録磁界強度Fw(T)が1.3以上である場合、記録対象の記録領域22に本来の磁気信号を記録し、且つ、記録対象の記録領域22の隣の他の記録領域22への誤った磁気信号の記録を抑制する効果を高めるためには、異方性磁界Hk(T)、記録磁界強度Fw(T)が次の式(III)
0.71×Fw+0.72≦Hk≦1.9 式(III)
を満足していることが好ましい。
式(I)、(II)、(III)の根拠については、後述のシミュレーション例の欄において詳細に説明する。
尚、異方性磁界Hk及び記録磁界強度Fwを次の(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び(v)
(i) 1.1≦Fw≦1.2、且つ、1.5≦Hk≦1.9
(ii) 1.2≦Fw≦1.3、且つ、1.5≦Hk≦1.9
(iii)1.3≦Fw≦1.4、且つ、1.5≦Hk≦Fw+0.6
(iv) 1.4≦Fw≦1.5、且つ、Fw+0.1≦Hk≦2.0
(v) 1.5≦Fw≦1.6、且つ、1.6≦Hk≦2.0
のいずれかの範囲に制限してもよい。このようにすることで、異方性磁界Hk(T)、記録磁界強度Fw(T)が、上記式(I)を満足している場合と同様に記録領域22の異方性磁界Hk(記録層36の異方性磁界)が従来想定されていた値よりも小さくても、記録対象の記録領域22に本来の磁気信号を記録でき、且つ、記録対象の記録領域22の隣の他の記録領域22への誤った磁気信号の記録を抑制できる。
又、異方性磁界Hk、記録磁界強度Fwを次の(vi)、(vii)、(viii)、(ix)及び(x)
(vi) 1.1≦Fw≦1.2、且つ、1.5≦Hk≦Fw+0.5
(vii) 1.2≦Fw≦1.3、且つ、2×Fw−0.9≦Hk≦2×Fw−0.7
(viii)1.3≦Fw≦1.4、且つ、Fw+0.4≦Hk≦1.9
(ix) 1.4≦Fw≦1.5、且つ、1.8≦Hk≦1.9
(x) 1.5≦Fw≦1.6、且つ、1.8≦Hk≦1.9
のいずれかの範囲に制限してもよい。このようにすることで、異方性磁界Hk(T)、記録磁界強度Fw(T)が、上記式(II)、(III)を満足している場合と同様に、記録対象の記録領域22に本来の磁気信号を記録し、且つ、記録対象の記録領域22の隣の他の記録領域22への誤った磁気信号の記録を抑制する効果を高めることができる。
(i)〜(x)の範囲の根拠についても、後述のシミュレーション例の欄において詳細に説明する。
尚、上記実施形態において、充填材38の材料として、SiO、Al、TiO、MgO、ZrO、フェライト等の酸化物、AlN等の窒化物、SiC等の炭化物、DLC、CuやCrのような非磁性の金属、樹脂材料等が例示されているが、化学的に安定で磁気信号を保持する能力が記録領域よりも低い材料、又は、磁気信号を再生可能であるように保持する能力を実質的に有しない材料であれば、充填材38の材料は特に限定されない。例えば、充填材38の材料として、他の非磁性材料や磁気的な影響を無視しうる程度に磁気信号を保持する能力が記録領域よりも低い磁性材料を用いてもよい。
又、上記実施形態において、非記録領域24に充填材38が設置されているが、記録層の記録領域又は非記録領域のいずれか一方に相当する部分にイオン注入処理や反応ガスによる処理を施して飽和磁化量が実質的に消失した非記録領域と、飽和磁化量を有する記録領域とを形成してもよい。
又、上記実施形態において、磁気記録媒体12は、非記録領域24に充填材38が設置され表面が略平坦であるが、磁気記録媒体12の表面が記録層36の凹凸パターン又はこれに倣った凹凸パターンであっても安定したヘッド浮上高さが得られる場合には、非記録領域24に充填材38を設置せず、非記録領域24を凹部としてもよい。
又、上記実施形態において、磁気記録媒体12は基板30の片面に記録層36が形成された片面記録式であるが、基板の両面に記録層を形成した両面記録式の磁気記録媒体についても本発明を適用可能である。
又、上記実施形態において、磁気記録媒体12は記録領域22がトラック部の形状であるディスクリートトラックメディアであるが、記録領域22がトラック部を周方向に分割した形状であるパターンドメディアについても本発明は適用可能である。
又、上記実施形態において、磁気記録媒体12のトラックパターンはトラック部が同心の円弧の形状であるパターンであるが、トラック部が螺旋形状であるトラックパターンの磁気記録媒体にも本発明は適用可能である。
又、上記実施形態において、記録層36は多数の記録要素36Aに分割されているが、図6に示されるように基板60側の下面が連続し非記録領域24における上面が記録領域22における上面よりも基板60側に凹んだ凹凸パターンの記録層62を有する磁気記録媒体64、図7に示されるように基板70の凹凸パターンの表面に倣って形成された連続した記録層72を有する磁気記録媒体74、図8に示されるように基板80の凹凸パターンの表面の凸部の上面及び凹部の上面に分割されて形成された記録層82を有する磁気記録媒体84にも本発明は適用可能である。尚、図6〜8の形態において、記録磁界強度Fwは、記録層62、72、82のうち記録領域22に配置された部分の上面における磁気ヘッド14の記録磁界の強度である。
[シミュレーション例A]
上記実施形態におけるトラック幅Tw、ギャップ幅Gw、主磁極幅Pw、再生ヘッド幅Rwを表1のA列に示される値に設定した6種類のシミュレーションモデルA1、A2、A3、A4、A5及びA6を作成した。
又、記録領域22の上面における磁気ヘッド14の記録磁界の記録磁界強度Fw(T)の値は、これらシミュレーションモデルA1〜A6に対して相互に異なる値に設定した。具体的には、シミュレーションモデルA1、A2、A3、A4、A5及びA6に対して、記録磁界強度Fw(T)をそれぞれ1.1T、1.2T、1.3T、1.4T、1.5T、1.6Tに設定した。
磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)(記録層36の異方性磁界Hk)は、各シミュレーションモデルA1〜A6について1.2〜2.1Tの範囲の0.1T刻みの複数の値に設定し、主磁極26が発した記録磁界で記録対象の記録領域22に磁気信号を記録するシミュレーションを実行した。この記録過程のシミュレーションは、LLG(Landau−Lifishts−Gilbert)方程式によって実行した。
Figure 2009076189
尚、主磁極26のクロストラック方向Dcの中心は記録対象の記録領域22のクロストラック方向Dcの中心の真上に位置するように設定した。又、上記の記録磁界強度Fw(T)の値は、記録対象の記録領域22の上面のクロストラック方向Dcの中心における値である。
他の条件は、以下のように設定した。これらの条件はシミュレーションモデルA1〜A6に共通である。
記録層36の厚さ:8nm
記録層36の飽和磁化量:1.0T
軟磁性層32の厚さ:80nm
軟磁性層32の飽和磁化量:1.5T
主磁極26の飽和磁化量: 2.3T
媒体周方向の主磁極26の長さPt:140nm
主磁極26と記録領域22との磁気的ギャップ:10nm
記録層36を構成する粒子間の交換定数:1×10−7erg/cm
異方性分数(記録層36の磁化容易軸の分散範囲):±5°
更に、記録対象の記録領域22から磁気信号を再生するシミュレーションを実行し、S/N比(dB)を算出した。
尚、MR素子50のクロストラック方向Dcの中心も記録対象の記録領域22のクロストラック方向Dcの中心の真上に位置するように設定した。又、MR素子50と記録領域22との磁気的ギャップは10nmに設定した。又、この再生過程のシミュレーションは、MR素子50の感度関数にリンドホルム分布関数を用いて出力化した。
シミュレーションモデルA1〜A6の再生信号のS/N比の算出結果を表2及び図9〜14に示す。尚、表2及び図9〜14に示されるS/N比の値は、本シミュレーション例A及び後述するシミュレーション例B、Cの中でS/N比の絶対値が最大であったシミュレーション例BのシミュレーションモデルB6のS/N比の絶対値の最大値(シミュレーションモデルB6におけるHk=1.8TのときのS/N比の値)を0.0dBとして標準化したものである。後述するシミュレーション例Bの表5及び図17〜22、シミュレーション例Cの表8及び図25〜30についても同様である。
Figure 2009076189
表2及び図9〜14に示されるように、シミュレーションモデルA1〜A6のいずれについても、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)が所定の値でS/N比が最大となり、これよりも異方性磁界Hk(T)が小さくても大きくてもS/N比が小さくなる傾向があった。
記録領域22の異方性磁界Hk(T)が小さい場合、記録対象の記録領域22の隣の他の記録領域22にも誤って磁気信号が記録されることでS/N比が小さくなると考えられる。一方、記録領域22の異方性磁界Hk(T)が大きい場合は、記録対象の記録領域22に対する本来の磁気信号の記録が不完全であることでS/N比が小さくなると考えられる。
又、異方性磁界Hk(T)が所定の下側の境界の値よりも小さくなったり、所定の上側の境界の値よりも大きくなると、S/N比が急激に小さくなる傾向があった。各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値と、S/N比が急激に小さくなる下側及び上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値と、の関係を表3及び図15に示す。
Figure 2009076189
又、各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値と、S/N比が各シミュレーションモデルの最大値又はこれに近い値よりも小さくなる下側及び上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値と、の関係を表4及び図16に示す。
Figure 2009076189
[シミュレーション例B]
上記シミュレーション例Aに対し、トラック幅Tw、ギャップ幅Gw、主磁極幅Pw、再生ヘッド幅Rwを表1のB列に示される値に設定した6種類のシミュレーションモデルB1、B2、B3、B4、B5及びB6を作成した。これらのシミュレーションモデルB1、B2、B3、B4、B5及びB6に対して、シミュレーション例Aと同様に、記録磁界強度Fw(T)をそれぞれ1.1T、1.2T、1.3T、1.4T、1.5T、1.6Tに設定した。他の条件は、シミュレーション例Aと同じ条件に設定した。
又、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)も、シミュレーション例Aと同様に、各シミュレーションモデルB1〜B6について1.2〜2.1Tの範囲の0.1T刻みの複数の値に設定し、主磁極26が発した記録磁界で記録対象の記録領域22に磁気信号を記録するシミュレーションを実行した。
更に、シミュレーション例Aと同様に、記録対象の記録領域22から磁気信号を再生するシミュレーションを実行し、S/N比(dB)を算出した。
シミュレーションモデルB1〜B6の再生信号のS/N比の算出結果を表5及び図17〜22に示す。
Figure 2009076189
シミュレーション例Aと同様に、シミュレーションモデルB1〜B6のいずれについても、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)が所定の値でS/N比が最大となり、これよりも異方性磁界Hk(T)が小さくても大きくてもS/N比が小さくなる傾向があった。
又、異方性磁界Hk(T)が所定の下側の境界の値よりも小さくなったり、所定の上側の境界の値よりも大きくなると、S/N比が急激に小さくなる傾向があった。各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値と、S/N比が急激に小さくなる下側及び上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値と、の関係を表6及び図23に示す。
Figure 2009076189
又、各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値と、S/N比が各シミュレーションモデルの最大値又はこれに近い値よりも小さくなる下側及び上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値と、の関係を表7及び図24に示す。
Figure 2009076189
[シミュレーション例C]
上記シミュレーション例Aに対し、トラック幅Tw、ギャップ幅Gw、主磁極幅Pw、再生ヘッド幅Rwを表1のC列に示される値に設定した6種類のシミュレーションモデルC1、C2、C3、C4、C5及びC6を作成した。これらのシミュレーションモデルC1、C2、C3、C4、C5及びC6に対して、シミュレーション例Aと同様に、記録磁界強度Fw(T)をそれぞれ1.1T、1.2T、1.3T、1.4T、1.5T、1.6Tに設定した。他の条件は、シミュレーション例Aと同じ条件に設定した。
又、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)も、シミュレーション例Aと同様に、各シミュレーションモデルC1〜C6について1.2〜2.1Tの範囲の0.1T刻みの複数の値に設定し、主磁極26が発した記録磁界で記録対象の記録領域22に磁気信号を記録するシミュレーションを実行した。
更に、シミュレーション例Aと同様に、記録対象の記録領域22から磁気信号を再生するシミュレーションを実行し、S/N比(dB)を算出した。
シミュレーションモデルC1〜C6のS/N比の算出結果を表8及び図25〜30に示す。
Figure 2009076189
シミュレーション例Aと同様に、シミュレーションモデルC1〜C6のいずれについても、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)が所定の値でS/N比が最大となり、これよりも異方性磁界Hk(T)が小さくても大きくてもS/N比が小さくなる傾向があった。
又、異方性磁界Hk(T)が所定の下側の境界の値よりも小さくなったり、所定の上側の境界の値よりも大きくなると、S/N比が急激に小さくなる傾向があった。各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値と、S/N比が急激に小さくなる下側及び上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値と、の関係を表9及び図31に示す。
Figure 2009076189
又、各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値と、S/N比が各シミュレーションモデルの最大値又はこれに近い値よりも小さくなる下側及び上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値と、の関係を表10及び図32に示す。
Figure 2009076189
図15、23、31に示されるように、シミュレーション例A、B、Cのいずれにおいても、各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値の増減に対し、S/N比が急激に小さくなる下側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値が一次関数的に増減する傾向があった。又、S/N比が急激に小さくなる上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値も、各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値の増減に対し一次関数的に増減する傾向があった。尚、上側の境界は、シミュレーション例A、B、Cでほぼ一致していた。一方、下限側の境界は、シミュレーション例B、Cではほぼ一致していたが、シミュレーション例Aではシミュレーション例B、Cと若干異なっていた。
このような下側の境界を近似した直線と上側の境界を近似した直線との間の領域であって、シミュレーション例A、B、Cに係る図15、23、31において重複する領域は、シミュレーション例Aに係る図15における下限側の境界を近似した直線と上限側の境界を近似した直線との間の領域であった。
表1に示されるように、シミュレーション例Aは、トラック幅Tw、ギャップ幅Gwがシミュレーション例B、Cよりも小さく、又、主磁極幅Pw、再生ヘッド幅Rwはシミュレーション例B、Cよりも広いため、記録対象の記録領域22の隣の記録領域22の再生磁界に起因するノイズが大きくなり、このような結果となったと考えられる。このように最も条件が厳しいシミュレーション例Aに係る図15の下側の境界を近似した直線と上限側の境界を近似した直線との間の領域内に、記録磁界強度Fw(T)の値と異方性磁界Hk(T)の値とを制限することにより、急激に小さくなる範囲のS/N比よりも大きな値のS/N比が確実に得られる。
シミュレーション例Aに係る図15の下限側の境界を近似した直線は、
Hk=0.23×Fw+1.2
である。
又、上限側の境界を近似した直線は、
Hk=0.26×Fw+1.6である。
従って、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)、記録領域22の上面における記録磁界14の記録磁界強度Fw(T)が、上記式(I)を満足すれば、急激に小さくなる範囲のS/N比よりも大きな値のS/N比が確実に得られる。
又、シミュレーション例Aに係る図15において記録磁界強度Fwが1.1〜1.6の0.1(T)刻みの5つの領域に着目し、異方性磁界Hk、記録磁界強度Fwを次の(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び(v)
(i) 1.1≦Fw≦1.2、且つ、1.5≦Hk≦1.9
(ii) 1.2≦Fw≦1.3、且つ、1.5≦Hk≦1.9
(iii)1.3≦Fw≦1.4、且つ、1.5≦Hk≦Fw+0.6
(iv) 1.4≦Fw≦1.5、且つ、Fw+0.1≦Hk≦2.0
(v) 1.5≦Fw≦1.6、且つ、1.6≦Hk≦2.0
の範囲に制限した場合も同様に、急激に小さくなる範囲のS/N比よりも大きな値のS/N比が確実に得られる。
又、図16、24、32に示されるように、シミュレーション例A、B、Cのいずれにおいても、各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値の増減に対し、S/N比が各シミュレーションモデルの最大値又はこれに近い値よりも小さくなる下側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値も、一次関数的に増減する傾向があった。又、S/N比が各シミュレーションモデルの最大値又はこれに近い値よりも小さくなる上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値も、記録磁界強度Fwが1.2T以上、且つ、1.3T以下の範囲では、各シミュレーションモデルの記録磁界強度Fw(T)の値の増減に対し、増減する傾向があった。又、S/N比が各シミュレーションモデルの最大値又はこれに近い値よりも小さくなる上側の境界である記録領域22の異方性磁界Hk(T)の値は、記録磁界強度Fwが1.2T以下の範囲及び1.3T以上の範囲ではほぼ一定であった。尚、上側の境界及び下限側の境界は、シミュレーション例B、Cではほぼ一致していたが、シミュレーション例Aではシミュレーション例B、Cと異なっていた。
このような下側の境界を近似した直線と上側の境界を近似した直線との間の領域であって、シミュレーション例A、B、Cに係る図16、24、32において重複する領域は、シミュレーション例Aに係る図16における下限側の境界を近似した直線と上限側の境界を近似した直線との間の領域であった。
シミュレーション例Aに係る図16の下限側の境界を近似した直線は、
Hk=0.71×Fw+0.72
である。
又、上限側の境界を近似した直線は、記録磁界強度Fwが1.3T以下の範囲では、
Hk=1.5×Fwである。
又、記録磁界強度Fwが1.3T以上の範囲では、
Hk=1.9である。
従って、磁気記録媒体12の記録領域22の異方性磁界Hk(T)、記録領域22の上面における記録磁界14の記録磁界強度Fw(T)が、上記式(II)、(III)を満足すれば、最大値又はこれに近い値のS/N比が確実に得られる。
又、シミュレーション例Aに係る図16における記録磁界強度Fwが1.1〜1.6の0.1(T)刻みの5つの領域に着目し、異方性磁界Hk、記録磁界強度Fwを次の(vi)、(vii)、(viii)、(ix)及び(x)
(vi) 1.1≦Fw≦1.2、且つ、1.5≦Hk≦Fw+0.5
(vii) 1.2≦Fw≦1.3、且つ、2×Fw−0.9≦Hk≦2×Fw−0.7
(viii)1.3≦Fw≦1.4、且つ、Fw+0.4≦Hk≦1.9
(ix) 1.4≦Fw≦1.5、且つ、1.8≦Hk≦1.9
(x) 1.5≦Fw≦1.6、且つ、1.8≦Hk≦1.9
の範囲に制限した場合も同様に、最大値又はこれに近い値のS/N比が確実に得られる。
尚、シミュレーション例A〜Cにおいて、記録層36の厚さ、主磁極26と記録領域22との磁気的ギャップ、MR素子50と記録領域22との磁気的ギャップの値が変動しても、再生信号のS/N比の値は殆ど変動しない。例えば、記録層36の厚さが6〜30nm、主磁極26と記録領域22との磁気的ギャップが6〜15nm、MR素子50と記録領域22との磁気的ギャップの値が6〜15nmの範囲内であれば、これらの値が変動しても、各シミュレーションモデルの再生信号のS/N比の値は殆ど変動しない。
最後に記録磁界強度Fwの測定方法の一例を説明しておく。まず、記録ヘッド部に記録磁界を発生させるために記録ヘッド部に通電される記録電流の大きさと、その大きさの記録電流で磁化された記録層が発する再生磁界による出力との関係を求める。具体的には、磁気記録媒体の記録層が磁気的に交流消去された状態で、充分に小さな値の記録電流を記録ヘッド部に通電して記録層に記録磁界を印加し記録層を磁化する。この際、記録層の記録領域に極性(磁化の方向)が同じ記録ビットが周方向に200nm以上連続するように記録層を磁化することが好ましい。例えば、最短記録ビット長1Tが20nmの場合、10T以上の信号を記録層に記録することが好ましい。次に、磁化された記録層が発する再生磁界を再生ヘッド部で検出し、再生磁界による出力を測定する。尚、再生磁界による出力としては、例えば再生磁界により再生ヘッド部のMR素子に生ずる電位差や、この電位差を一定の比率で増幅した値を測定すればよい。更に、記録電流の大きさを少しずつ増加させながら同様の測定を繰り返す。記録磁界強度Fwは記録電流の大きさに比例するので、記録層が磁気的に飽和するまでは記録電流の大きさの増加に応じて記録層の磁化の大きさが増加し、図33に示されるように、記録層が発する再生磁界による出力も増加する。一方、記録電流の大きさが所定の値以上になり記録層が磁気的に飽和すると、記録層が発する再生磁界による出力は記録電流の大きさに拘わらず一定となる。尚、図33において、横軸のIwは記録電流の大きさを示し、Iwsは記録層を磁気的に飽和させる記録電流の下限値を示す。又、縦軸のVoutは、再生磁界により再生ヘッド部に生ずる電位差、又はこの電位差を一定の比率で増幅した値を示す。
次に、磁気記録媒体の記録層の飽和磁界Hsを測定する。尚、飽和磁界Hsは、記録層を構成する磁性材料に外部磁場を印加して得られるヒステリシスループにおいて、記録層を構成する磁性材料を磁気的に飽和させる外部磁場の下限値である。磁気記録媒体に備えられている記録層の飽和磁界Hsは、例えば磁気カー効果を利用して測定することができる。
上記のように記録磁界強度Fwは記録電流の大きさに比例する。又、記録電流の大きさがIwsの場合、磁気記録媒体の記録層にはHsの大きさの記録磁界が印加されていると推測される。従って、記録磁界強度Fwは、Iw、Iws、Hsに基づいて、次の式により算出することができる。
Fw=Hs×Iw/Iws
尚、記録電流の大きさIwと再生磁界による出力の大きさVoutとの関係を測定するためには上記のように記録ヘッド部に通電する記録電流の大きさを調整する必要がある。一方、一般的な磁気記録再生装置では記録電流の大きさは一定に保持されており、記録電流の大きさを調整することはできない場合がある。このような場合、磁気記録再生装置から磁気ヘッド及び磁気記録媒体を取り外し、記録ヘッド部に通電する記録電流の大きさを調整可能な測定装置に取り外した磁気ヘッド及び磁気記録媒体を装着し、記録電流の大きさIwと再生磁界による出力の大きさVoutとの関係を測定すればよい。
本発明は、トラック部に相当する部分又はその一部がトラック幅と略等しい幅を有する記録領域であり記録領域の間の部分が非記録領域である磁気記録媒体を備える磁気記録再生装置に利用することができる。
本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置の概略構造を模式的に示す斜視図 同磁気記録再生装置の磁気記録媒体の概略構造を模式的に示す平面図 同磁気記録再生装置の磁気ヘッド及び磁気記録媒体の構造を拡大して模式的に示す平面図 同磁気ヘッド及び磁気記録媒体の構造を拡大して模式的に示すクロストラック方向に沿う断面図 同磁気ヘッド及び磁気記録媒体の構造を拡大して模式的に示すトラック部の周方向に沿う断面図 本発明の実施形態に係る磁気記録媒体の構造の他の例を模式的に示すクロストラック方向に沿う断面図 本発明の実施形態に係る磁気記録媒体の構造の他の例を模式的に示すクロストラック方向に沿う断面図 本発明の実施形態に係る磁気記録媒体の構造の他の例を模式的に示すクロストラック方向に沿う断面図 シミュレーションモデルA1に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルA2に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルA3に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルA4に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルA5に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルA6に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーション例Aに係る記録磁界強度の値とS/N比が急激に小さくなる境界である記録領域の異方性磁界の値との関係を示すグラフ シミュレーション例Aに係る記録磁界強度の値とS/N比が最大値又はこれに近い値よりも小さくなる境界である記録領域の異方性磁界の値との関係を示すグラフ シミュレーションモデルB1に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルB2に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルB3に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルB4に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルB5に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルB6に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーション例Bに係る記録磁界強度の値とS/N比が急激に小さくなる境界である記録領域の異方性磁界の値との関係を示すグラフ シミュレーション例Bに係る記録磁界強度の値とS/N比が最大値又はこれに近い値よりも小さくなる境界である記録領域の異方性磁界の値との関係を示すグラフ シミュレーションモデルC1に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルC2に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルC3に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルC4に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルC5に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーションモデルC6に係る記録領域の異方性磁界とS/N比との関係を示すグラフ シミュレーション例Cに係る記録磁界強度の値とS/N比が急激に小さくなる境界である記録領域の異方性磁界の値との関係を示すグラフ シミュレーション例Cに係る記録磁界強度の値とS/N比が最大値又はこれに近い値よりも小さくなる境界である記録領域の異方性磁界の値との関係を示すグラフ 記録電流の大きさと記録層が発する再生磁界の出力との関係を模式的に示すグラフ
符号の説明
10…磁気記録再生装置
12、64、74、84…磁気記録媒体
14…磁気ヘッド
22…記録領域
24…非記録領域
26…主磁極
30、60、70、80…基板
32…軟磁性層
34…配向層
36、62、72、82…記録層
38…充填材
Dc…クロストラック方向
Pw…主磁極幅
Rw…再生ヘッド幅
Tw…トラック幅
Gw…ギャップ幅

Claims (5)

  1. トラック部及びギャップ部がクロストラック方向に交互に並んだトラックパターンの前記トラック部に相当する部分の少なくとも一部が前記トラックの幅と略等しい幅を有する記録領域であり該記録領域の間の部分が非記録領域である垂直記録式の磁気記録媒体と、前記記録領域に記録磁界を印加するための垂直記録式の磁気ヘッドと、を含み、前記磁気記録媒体の記録領域の異方性磁界をHk(T)、前記記録領域の上面における前記記録磁界の記録磁界強度をFw(T)として、次の式(I)
    0.23×Fw+1.2≦Hk≦0.26×Fw+1.6 式(I)
    を満足することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 請求項1において、
    前記記録磁界強度Fw(T)が1.3以下であり、且つ、次の式(II)
    0.71×Fw+0.72≦Hk≦1.5×Fw 式(II)
    を満足することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 請求項1において、
    前記記録磁界強度Fw(T)が1.3以上であり、且つ、次の式(III)
    0.71×Fw+0.72≦Hk≦1.9 式(III)
    を満足することを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. トラック部及びギャップ部がクロストラック方向に交互に並んだトラックパターンの前記トラック部に相当する部分の少なくとも一部が前記トラックの幅と略等しい幅を有する記録領域であり該記録領域の間の部分が非記録領域である垂直記録式の磁気記録媒体と、前記記録領域に記録磁界を印加するための垂直記録式の磁気ヘッドと、を含み、前記磁気記録媒体の記録領域の異方性磁界をHk(T)、前記記録領域の上面における前記記録磁界の記録磁界強度をFw(T)として、これら異方性磁界Hk及び記録磁界強度Fwが次の(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び(v)
    (i) 1.1≦Fw≦1.2、且つ、1.5≦Hk≦1.9
    (ii) 1.2≦Fw≦1.3、且つ、1.5≦Hk≦1.9
    (iii)1.3≦Fw≦1.4、且つ、1.5≦Hk≦Fw+0.6
    (iv) 1.4≦Fw≦1.5、且つ、Fw+0.1≦Hk≦2.0
    (v) 1.5≦Fw≦1.6、且つ、1.6≦Hk≦2.0
    のいずれかの範囲に制限されたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 請求項4において、
    前記異方性磁界Hk及び記録磁界強度Fwが次の(vi)、(vii)、(viii)、(ix)及び(x)
    (vi) 1.1≦Fw≦1.2、且つ、1.5≦Hk≦Fw+0.5
    (vii) 1.2≦Fw≦1.3、且つ、2×Fw−0.9≦Hk≦2×Fw−0.7
    (viii)1.3≦Fw≦1.4、且つ、Fw+0.4≦Hk≦1.9
    (ix) 1.4≦Fw≦1.5、且つ、1.8≦Hk≦1.9
    (x) 1.5≦Fw≦1.6、且つ、1.8≦Hk≦1.9
    のいずれかの範囲に制限されたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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