JP3780267B2 - 放射線治療用ベッド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線治療用ベッド装置に係り、特に、イオンビームを患者の患部に照射する粒子線治療装置に適用するのに好適な放射線治療用ベッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者が横たわっているベッドは、回転ガントリー内に形成された治療室内に挿入され、回転ガントリーに設けられた照射装置(照射野形成装置)に対して位置合せされている。この状態で、ベッド上に横たわっている患者の患部は、照射装置内のイオンビーム経路の延長線上に位置している。粒子線治療装置は、加速器及び照射装置を有する。加速器で加速されたイオンビームは照射装置よりベッド上に横たわっている患者の患部に照射される。
【0003】
放射線治療用ベッド装置(以下、単にベッド装置という)としては、特許文献1の図2に記載されたベッド装置が知られている。このベッド装置は、患者が横たわるベッドを有し、このベッドをX軸方向に移動させるX軸方向移動装置,ベッドをY軸方向に移動させるY軸方向移動装置,ベッドをZ軸方向に移動させるZ軸方向移動装置,ベッドを回転させる回転駆動装置,ベッドをピッチングさせるピッチング回転駆動装置、及びベッドをローリングさせるローリング回転駆動装置を備えている(特許文献1の図2参照)。
【0004】
特許文献1の図2に記載されたベッド装置は、具体的には、X軸方向移動装置上にZ軸方向移動装置が設置され、Z軸方向移動装置上にY軸方向移動装置が設置され、Y軸方向移動装置上に回転駆動装置により回転されるベッド基台が設置され、ベッド基台上にローリング回転駆動装置によりローリング回転される回転台が設置され、この回転台にピッチング回転駆動装置によりピッチング回転される治療用ベッドが設置されている。また、特許文献1の図12及び図13に記載されたベッド装置では、ベッド基台上にピッチング回転駆動装置によりピッチング回転されるヒンジ台が設置され、このヒンジ台にローリング回転駆動装置によりローリング回転される治療用ベッドが設置されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−313900号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載された各ベッド装置は、X軸方向移動装置,Z軸方向移動装置,Y軸方向移動装置,ローリング回転駆動装置及びピッチング回転駆動装置のシリーズに配置された6つの駆動装置、すなわち6つのシリアルリンクを有する。このため、そのように6つの自由度を有する従来のベッド装置を用いた治療用ベッドの位置決めの精度は、シリーズに配置されたそれぞれの駆動装置の位置決め誤差の影響を受ける。ところで、従来のベッド装置における位置決め誤差は、6つの駆動装置の各位置決め誤差を累計した値である。
【0007】
粒子線治療装置においては、患者の患部へのイオンビームの照射を精度良く行うために、ベッド装置による、患者が乗った治療用ベッドの位置決め精度をより高めることが望まれている。このためにも、ベッド装置の位置決め誤差を低減する必要がある。
【0008】
本発明の目的は、治療用ベッドの位置決め精度を更に向上できる放射線治療用ベッド装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成する本発明の特徴は、ベッド駆動装置に設けられて患者を支持するベッドの傾きを調節する傾き調節装置が、複数の支持点でベッドを支持し、各支持点のレベルを個々に調節する複数の可動支持部材を有していることにある。傾き調節装置が複数の支持点でベッドを支持すると共に、各支持点のレベルを個々に調節することができるため、ベッドの傾きを調節する駆動軸が1つ低減できる。すなわち、従来は、ピッチング回転駆動装置及びローリング回転駆動装置による2つの駆動軸でベッドの傾きを調節していたが、本発明は傾き調節装置による1つの駆動軸でベッドの傾きを調節できる。従って、本発明は、ベッドの位置決めのための各駆動装置の累積誤差が低減し、ベッドの位置決め精度が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の好適な一実施例である放射線治療用ベッド装置が適用される粒子線治療装置を、図8及び図9を用いて説明する。この粒子線治療装置1は、荷電粒子ビーム発生装置2,回転ガントリー9(図9),荷電粒子ビーム照射装置(粒子線照射装置)6、及び放射線治療用ベッド装置21を備える。荷電粒子ビーム発生装置(粒子線発生装置)2は、イオン源(図示せず)、前段加速器3及びシンクロトロン4を有する。イオン源で発生したイオン(例えば、陽子イオン(または炭素イオン))は前段加速器(例えば直線加速器)3で加速される。イオンビーム(例えば陽子ビーム)は前段加速器3からシンクロトロン4に入射される。本実施例ではイオンビームとして陽子ビームが用いられる。荷電粒子ビーム(粒子線)であるそのイオンビームは、シンクロトロン4で加速され、設定エネルギーまでに高められた後、出射用デフレクタ5から出射される。
【0011】
シンクロトロン4から出射されたイオンビームは、ビーム輸送系7を経て粒子線照射部である荷電粒子ビーム照射装置(照射野形成装置)6に達する。荷電粒子ビーム照射装置は、以後において、単に照射装置と称する。照射装置6、及びビーム輸送系7の一部である逆U字状のビーム輸送装置8は回転ガントリー9の回転胴(図9)10に設置され、回転ガントリー9の回転に伴って回転する。イオンビームはビーム輸送装置8を通って照射装置6から治療用ベッド42に横たわっている患者20の患部(癌の患部)に照射される。
【0012】
回転ガントリー9は、図9に示すように、フロントリング11及びリアリング12を有する円筒状の回転胴(回転体)10を備える。回転胴10の一端部に設けられたフロントリング11は、支持装置14Aに設けられた回転可能な複数のサポートロール13Aによって支持される。回転胴10の他端部に設けられたリアリング12も、支持装置14Bに回転自在に取り付けられた複数のサポートロール13Bによって支持される。
【0013】
粒子線治療用照射室15は回転胴10内に設けられる。粒子線治療用照射室15は、回転可能な環状フレーム16、及び固定された環状フレーム17及び移動床18を備える。環状フレーム17は、フロントリング11側に配置され、回転ガントリー設置領域19に設置された架台(図示せず)に固定されている。環状フレーム16は、環状フレーム17との間に照射装置6の移動経路を挟むように、回転胴10の他端部側に配置される。環状フレーム16は、回転胴10の内面に固定されたサポートフレーム(図示せず)に回転自在に取り付けられた複数のサポートロール(図示せず)によって支持される。環状フレーム16,17は、対向するそれぞれの側面側に、下側に水平部及び上側に円弧部を有するガイド溝を形成したリングガイド部(図示せず)をそれぞれ備える。ガイド溝は、互いにつながっている水平溝部及び円弧溝部を含むかまぼこ状の溝を有する。移動床が、特開平11−47287号公報の図1〜図5に示すように、そのガイド溝内を移動可能に設置される。
【0014】
本実施例の放射線治療用ベッド装置、すなわちベッド装置21を、図1,図2を用いて以下に説明する。ベッド装置21は、X方向移動装置22,Y方向移動装置23,Z方向移動装置(上下方向移動装置)24,回転駆動装置25,ベッド傾斜角調節装置(パラレルリンク装置)27、及び治療用ベッド42を備える。ベッド傾斜角調節装置27は、ベッドの傾きを調節する傾き調節装置である。
【0015】
X方向移動装置22は回転ガントリー設置領域19よりも高いベッド装置取付領域43に設置される(図9)。X方向移動装置22及びZ方向移動装置24は、回転胴10の外側でフロントリング11に対向して設けられる。Z方向移動装置24はX方向移動装置22上に、Y方向移動装置23はZ方向移動装置24の上に、回転駆動装置25はY方向移動装置23に、それぞれ設置される。ベッド傾斜角調節装置27は、回転駆動装置25に設置され、治療用ベッド42を支持する(図2)。治療用ベッド42はX方向移動装置22によりフロントリング11と平行で水平方向に伸びる関節軸45(X軸)の方向に移動される。治療用ベッド42は、図1に示すように、Z方向移動装置24により関節軸45に対して垂直な関節軸47(Z軸)の方向に移動される。治療用ベッド42はY方向移動装置23により関節軸45(X軸)及び関節軸47(Z軸)のそれぞれに対して直角で回転胴10の回転軸の方向に伸びる関節軸46(Y軸)の方向に移動される。すなわち、治療用ベッド42はY方向移動装置23により治療室44内に出し入れされる。治療用ベッド42は回転駆動装置25により関節軸46(Y軸)に対して垂直な関節軸48(θ軸)のまわりに回転される。治療室44は回転ガントリー9内で移動床18に囲まれている。
【0016】
ベッド傾斜角調節装置27は、図3に示すように、基台26、及び3つの傾斜角調節器(可動支持部材)28A,28B,28Cを備える。基台26は回転駆動装置25に設置される。基台26の上面はZ方向移動装置24、すなわち上下方向移動装置の移動方向と直交する平面である。3つの傾斜角調節器28A,28B,28Cは基台26上に設置される。治療用ベッド42は、ベッド傾斜角調節装置27、具体的には3つの傾斜角調節器28A,28B,28Cによって3点支持され、任意の方向に傾斜される。傾斜角調節器28A,28B,28Cは、同じ構成を有する。しかし、傾斜角調節器28Cは傾斜角調節器28A,28Bよりも大きさが大きい。傾斜角調節器28Cは基台26上にY軸に沿って配置される。傾斜角調節器28A及び28Bは、Y軸に対して対象に配置され、かつY軸に対して水平方向に所定の角度(α°)を持って基台26に設置される。蛇腹式のカバー49が、ベッド傾斜角調節装置27を取り囲むように、基台26と治療用ベッド42に取り付けられる。
【0017】
各傾斜角調節器の構成を、傾斜角調節器28Aを例にとって説明する。傾斜角調節器28Aは、図4,図5に示すように、サーボモーター29A,ボールネジ33A,ナット34A,スライダー35A及び支持ロッド36Aを有する。サーボモーター29Aは、基台26に設置された支持部材41Aに取り付けられる。サーボモーター29Aは減速機30A,カップリング31Aを介してボールネジ33Aに連結される。ボールネジ33Aは、軸受け32Aを介して基台26に支持され、スライダー35Aに設けられたナット34Aと噛み合っている。スライダー35Aは、基台26に設置された一対のリニアガイド40Aにそれぞれスライド可能に噛み合っている一対のリニアガイド39Aに取り付けられている。支持ロッド36Aは、ピンジョイント37Aによって回転可能にスライダー35Aに取り付けられる。支持ロッド36Aの他端部は、球状になっており、治療用ベッド42の下面に設けられたユニバーサルジョイント38Aと噛み合っている。治療用ベッド42においてユニバーサルジョイント38Aが取り付けられた位置が傾斜角調節器28Aによる支持点となる。傾斜角調節器28B,28Cの各構成部品と傾斜角調節器28Aの各構成部品において、付された符号のうち数字の部分が同じである構成部品は同じ機能を有する。治療用ベッド42は、基台26に設置された傾斜角調節器28A,28B,28Cの各支持ロッド36A,36B,36Cによって支持される。
【0018】
ベッド装置21の治療用ベッド42の位置決めを行う制御システムについて説明する。この制御システムは、図7に示すように、照射制御装置50,ベッド制御装置51,位置決め情報生成装置60及びハンドペンダント61を備える。ハンドペンダント61は、治療室44内に設置されており、治療室44内に入室した放射線技師が治療用ベッド42の概略の位置決めを行うときに操作する。ハンドペンダント61は照射制御装置50に接続される。位置決め情報生成装置60も照射制御装置50に接続される。照射制御装置50はベッド制御装置51に接続される。ベッド制御装置51はモーションコントローラ52及びドライバ53〜59を有する。
【0019】
本実施例のベッド装置21において、患者が横たわっている治療用ベッド42上に横たわっている患者20の患部を、イオンビームを照射する前に、照射装置6のビーム経路に位置決めしなければならない。まず、治療計画情報の1つである回転ガントリー9の角度情報(イオンビームの照射方向の情報)を用いてガントリー制御装置(図示せず)の制御により実施される。この制御により回転ガントリー9が回転され、照射装置6内のビーム経路が上記の角度情報に対応した角度まで移動される。その後、患者20が横たわった治療用ベッド42を、治療室44内での所定の位置まで、すなわち患者20の患部が照射装置6のビーム経路と一致するように移動させる。この治療用ベッド20の移動は、ベッド制御装置51による制御によって行われる。すなわち、治療室44内にいる放射線技師等の操作者がハンドペンダント61の入力装置を用いて照射制御装置50に治療用ベッド移動指令を入力する。この移動指令は、X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向における位置座標(x,y,z),θ軸周りの回転角度θ,ピッチング回転角度φ、及びローリング回転角度ψを含んでいる。照射制御装置50は入力した治療用ベッド移動指令をベッド制御装置51のモーションコントローラ52に出力する。モーションコントローラ52は、入力した治療用ベッド移動指令に基づいて、X方向移動装置22,Y方向移動装置23,Z方向移動装置24,回転駆動装置25、及び傾斜角調節器28A,28B,28Cの移動位置(X,Y,Z,Θ,a,b,c)を算出する。すなわち、移動位置(X,Y,Z,Θ,a,b,c)の算出は、治療用ベッド移動指令の各値(x,y,z,θ,φ,ψ)を用いた座標変換によって行われる。モーションコントローラ52は算出した各値(X,Y,Z,Θ,a,b,c)を、図7に示すように、ドライバ53〜59のうち該当するドライバに出力する。ちなみに、値a,b,cは傾斜角調節器28A,28B,28Cの、スライダーの移動方向における各ピンジョイントの位置を示している。
【0020】
ドライバ53は、X方向移動装置22のサーボモーター62を駆動させてX方向移動装置22を移動させ、治療用ベッド42をX軸方向のX位置に位置決めする。ドライバ54は、Y方向移動装置23のサーボモーター63を駆動させてY方向移動装置23を移動させ、治療用ベッド42をY軸方向のY位置に位置決めする。ドライバ55は、Z方向移動装置24のサーボモーター64を駆動させてZ方向移動装置24を移動させ、治療用ベッド42をZ軸方向のZ位置に位置決めする。ドライバ56は、回転駆動装置25のサーボモーター65を駆動させて回転駆動装置25を回転させ(基台26も回転)、治療用ベッド42を垂直軸であるθ軸の回りで角度Θに位置決めする。ドライバ57は、傾斜角調節器28Aのサーボモーター29Aを駆動させてスライダー35Aを移動させ、ピンジョイント37Aをボールネジ33Aの軸方向でa位置に位置決めする。ドライバ58は、傾斜角調節器28Bのサーボモーター29Bを駆動させてスライダー35Bを移動させ、ピンジョイント37Bをボールネジ33Bの軸方向でb位置に位置決めする。ドライバ59は、傾斜角調節器28Cのサーボモーター29Cを駆動させてスライダー35Cを移動させ、ピンジョイント37Cをボールネジ33Cの軸方向でc位置に位置決めする。ピンジョイント37Aがa位置に、ピンジョイント37Bがb位置に、ピンジョイント37Cがc位置にそれぞれ位置決めされることによって、治療用ベッド42が水平面に対して所定角度で傾斜される。
【0021】
以上に述べた制御により、治療用ベッド42、具体的にはそのベッド42に横たわっている患者20の患部が、照射装置6のビーム経路に対して位置決めされる。
【0022】
ここで、傾斜角調節器28A,28B,28Cによる医療用ベッド42の傾斜操作を、傾斜角調節器28Aを例にとり、図6を用いて具体的に説明する。サーボモーター29Aの回転力は、減速機30Aで減速され、カップリング31Aを介してボールネジ33Aに伝えられる。スライダー35Aに設置された一対のリニアガイド39Aが基台26に設置された一対のリニアガイド40Aにそれぞれスライド可能に噛み合っているため、ボールネジ33Aの回転がナット34Aによってスライダー(直進体)35Aの直線運動(ボールネジ33Aの軸方向における直線運動)に変換される。このスライダー35Aの直線運動によって、前述したように、ピンジョイント37Aがa位置に位置決めされる。
【0023】
例えば、図6において、位置Aに位置したピンジョイント37Aが位置A1 まで移動した場合、支持ロッド36Aは、支持ロッド36Aの傾斜角が位置Aにおけるそれよりも小さくなるように、ピンジョイント37Aを中心に回転する。支持ロッド36Aの他端部がユニバーサルジョイント38Aと噛み合っているため、支持ロッド36Aのその回転はユニバーサルジョイント38Aを下方に移動させる。このため、治療用ベッド42の、ユニバーサルジョイント38Aが取り付けられている部分が、下方に移動する。もし、ピンジョイント37Aが位置Aに位置しているときに治療用ベッド42が水平状態になっていたとすれば、ピンジョイント37Aの位置A1 への移動により、治療用ベッド42はユニバーサルジョイント38A側が下方に位置するように傾斜する。
【0024】
また、位置Aに位置したピンジョイント37Aが位置A2 まで移動した場合、支持ロッド36Aは、支持ロッド36Aの傾斜角が位置Aにおけるそれよりも大きくなるように、ピンジョイント37Aを中心に回転する。ピンジョイント37Aは、スライダー35Aにおける支持ロッド36Aの回転の中心である。ユニバーサルジョイント38Aは支持ロッド36Aのその回転によって上方に移動される。このため、治療用ベッド42の、ユニバーサルジョイント38Aが取り付けられている部分が、上方に移動する。ピンジョイント37Aが位置Aに位置しているときに水平状態になっている治療用ベッド42は、ピンジョイント37Aの位置A1 への移動により、ユニバーサルジョイント38A側が上方に位置するように傾斜する。
【0025】
傾斜角調節器28Bのスライダー35Bの移動によって、支持ロッド36Bと噛み合っているユニバーサルジョイント(図示せず)の高さ方向における位置を、上記と同様に変えることができる。これによって、治療用ベッド42は、スライダー35Aを移動させる場合と異なる方向に傾斜させることができる。また、傾斜角調節器28Cのスライダー35Cの移動は、ユニバーサルジョイント38Cの高さ方向における位置を上記と同様に変えることができる。これによって、治療用ベッド42は、スライダー35Aを移動させる場合と異なる方向に傾斜させることができる。傾斜角調節器28A,28B,28Cは、以上の操作により各ユニバーサルジョイントの高さ方向の位置を調節できる。この位置調節によって、治療用ベッド42を任意の方向に傾斜させることができる。
【0026】
逆に、ベッド傾斜角調節装置27は、該当する傾斜各調節器の操作により、傾斜している治療用ベッド42を水平にすることができる。また、患者20が横たわっている治療用ベッド42が患者20の自重により長手方向に撓んで患部がアイソセンタより下方に位置した場合には、傾斜角調節器28A,28Bの操作により、治療用ベッド42の患者20の頭部側を持ち上げて治療用ベッド42の撓みを補正する。すなわち、スライダー35A,35Bをそれぞれモーター側に移動させることによって支持ロッド36A,36Bを起こす方向に回転させ、治療用ベッド42の患者20の頭部側を持ち上げる。これにより、患部をアイソセンタに一致させることができる。
【0027】
例えば、治療用ベッド42をピッチング回転させたいときには、傾斜角調節器28A,28Bのスライダー35A,35Bを各サーボモーターから離れるように移動させ、傾斜角調節器28Cのスライダー35Cをサーボモーターに近づけるように移動させる。必要に応じて、スライダー35A,35Bを各サーボモーターに近づけるように移動させ、スライダー35Cをサーボモーターから離れるように移動させる。また、例えば、治療用ベッド42をローリング回転させたいときには、傾斜角調節器28Cのスライダー35Cは移動させないで、スライダー35Aをサーボモーターから離れるように移動させ、スライダー35Bをサーボモーターに近づけるように移動させる。また、場合によっては、スライダー35Aをサーボモーターに近づけるように移動させ、スライダー35Bをサーボモーターから離れるように移動させる。
【0028】
次に、治療用ベッド42に対して、画像情報を用いた精度の高い位置決めが実行される。この位置決めは、例えば特開平1−151467号公報に記載された方法により実行される。すなわち、照射装置6内のビーム経路上に移動された第1X線管(図示せず)からのX線を、治療用ベッド42上の患者20の患部に照射する(第1X線撮影)。患者を透過したX線は、治療用ベッド42上の患者20を挟んでビーム経路と対向する位置に位置された第1X線透視画像撮影装置(図示せず。例えば特開平1−151467号公報に記載されたイメージ・インテンシファイア及びテレビカメラを備える)によって撮影される。第1X線透視画像撮影装置は撮影により得られた第1X線画像情報(第1現在画像情報)を、図6に示す位置決め情報生成装置60に出力する。更に、そのビーム経路と直行する方向において、第2X線管(図示せず)からのX線をその患者20に照射する(第2X線撮影)。患者20を透過したX線は、患者20を挟んで第2X線管と対向する第2X線透視画像撮影装置(図示せず。第1X線透視画像撮影装置と同じ構成)で撮影される。第2X線透視画像撮影装置は撮影により得られた第2X線画像情報(第2現在画像情報)を、位置決め情報生成装置60に出力する。
【0029】
位置決め情報生成装置60は、患者20に対する事前のX線CT(図示せず)により得られた断層像情報(基準画像情報)、及び第1及び第2現在画像情報を用いて、治療用ベッド42の位置決め情報を生成する。第1及び第2現在画像情報は特開平1−209077号公報に記載されたX−TV画像に該当し、後述の第1及び第2参照画像情報は特開平1−209077号公報に記載された参照画像に該当する。
【0030】
まず、第1現在画像を用いた位置決め情報の生成について述べる。位置決め情報生成装置60は、予めX線TCで得た断層像情報を用いて、第1X線撮影時におけるX線の照射方向から見た断層像情報(第1参照画像情報,第1基準画像情報)を生成する。位置決め情報生成装置60は、第1参照画像情報及び第1現在画像情報を用いて、特開平1−209077号公報に記載されているように、▲1▼〜▲5▼式を用いて、X−Y平面におけるベッド位置決め情報であるX軸方向及びY軸方向における治療用ベッド20の各移動量、及び治療用ベッド20の回転角を算出する(特開平1−209077号公報の第3図及び第4図)。
【0031】
第2現在画像情報を用いた位置決め情報の生成について述べる。位置決め情報生成装置60は、第2X線撮影時におけるX線の照射方向から見た断層像情報(第2参照画像情報,第2基準画像情報)を生成する。位置決め情報生成装置60は、第2参照画像情報及び第2現在画像情報を用いて、特開平1−209077号公報記載の▲1▼〜▲3▼式の考え方を用いて、Z−X平面におけるベッド位置合せデータであるZ軸方向における治療用ベッド20の移動量を算出する(特開平1−209077号公報の第5図)。
【0032】
ベッド制御装置51は、位置決め情報生成装置60から入力したX軸方向,Y軸方向及びZ軸方向における治療用ベッド20の各算出移動量、及び治療用ベッド20の算出回転角に基づいて、サーボモーター62〜65を制御する。すなわち、モーションコントローラ52は、ハンドペンダント61の操作により位置決めされている治療用ベッド42の位置情報(X,Y,Z,Θ)、及び上記した各算出移動量及び算出回転角を基に、X,Y,Z軸方向、及びθ軸周りにおける新たな位置情報(X1,Y1,Z1,Θ1)を算出する。ドライバ53は、サーボモーター62を駆動して治療用ベッド42をX1 位置に位置決めする。ドライバ54は、サーボモーター63を駆動して治療用ベッド42をY1 位置に位置決めする。ドライバ55は、サーボモーター64を駆動して治療用ベッド42をZ1 位置に位置決めする。ドライバ56は、サーボモーター65を駆動して治療用ベッド42を角度Θ1 に位置決めする。このようなベッド制御装置51による制御により、治療用ベッド42が、患者20の患部を照射装置6のビーム経路及び回転胴10の回転軸(アイソセンタ)に一致させるように位置決めされる。
【0033】
傾斜角調節器28A,28B,28Cにおいて、それぞれのスライダーを移動させるモーターを、シリンダー、及びシリンダー内に設けられたピストンを含む駆動装置に変えることも可能である。すなわち、シリンダーを基台26上に設置し、シリンダー内に挿入されたピストンをピストンロッドによりスライダーに連結する。シリンダー内に圧縮空気を供給することによりスライダーを基台26の上面に沿って移動させることができる。
【0034】
本実施例は、X方向移動装置22,X方向移動装置22上のZ方向移動装置24,Z方向移動装置24上のY方向移動装置23,Y方向移動装置23上の回転駆動装置25、及び回転駆動装置25に設けられた基台26上のベッド傾斜角調節装置27(傾斜角調節器28A,28B,28Cを含む)の5つの駆動装置、すなわち5つのシリアルリンクを有する。このような本実施例は、X軸方向移動装置,Z軸方向移動装置,Y軸方向移動装置,回転駆動装置,ローリング回転駆動装置及びピッチング回転駆動装置の6つの駆動装置、すなわち6つのシリアルリンクを有する特開平11−313900号公報に記載された従来のベッド装置よりも、シリアルリンクが1つ少なくなっている。このため、ベッド装置21は、治療用ベッド42の位置決めのための各駆動装置の累積誤差がその従来のベッド装置の累積誤差よりも小さくなり、このベッド装置よりも治療用ベッド42の位置決め精度が向上する。これは、本実施例におけるベッド傾斜角調節装置27の位置決め誤差が、従来のベッド装置のローリング回転駆動装置及びピッチング回転駆動装置のそれぞれの位置決め誤差の累積よりも小さいからである。ちなみに、傾斜角調節器の位置決め誤差は、治療用ベッド42を支持するために基台26上に並列に配置された3つの傾斜角調節器のそれぞれの位置決め誤差の平均値となる。
【0035】
本実施例は、治療用ベッド42の傾斜度を調節するベッド傾斜角調節装置27によって、治療用ベッド42を支持することができる。このため、治療用ベッド42の支持装置(例えば、特開平11−313900号公報の図2に記載された回転台74及び支持部材75等)を別途設ける必要がなく、ベッド装置21の構成を簡素化できる。治療用ベッド42はベッド傾斜角調節装置27の3本の支持ロッド36A,36B,36Cによって支持されるため、患者20が乗った状態でも治療用ベッド42を安定に回転駆動装置25に保持できる。
【0036】
また、本実施例では、ベッド傾斜角調節装置27が基台26上に設置された3つの傾斜角調節器を備えているため、任意の方向で治療ベッド42の傾斜角の調節ができる。このため、治療用ベッド42上に横たわっている患者20の患部を、治療計画で決定されたイオンビームを照射する方向において、照射装置6内のビーム経路の延長線上に容易に位置決めすることができる。各傾斜角調節器は、Z方向移動装置24の移動方向と直交する平面に沿って移動する直進体(スライダー)、及び直進体に回転可能に取り付けられて治療用ベッド42を支持する支持ロッドを有しているため、Z方向移動装置の移動方向に直進体を移動させるように構成した場合に比べて、Z方向移動装置24の移動方向における高さを低くすることができる。このため、治療用ベッド42と回転駆動装置25との間の距離を短くすることができるため、ベッド装置21が小型化される。
【0037】
本実施例は、治療用ベッド42を取り外さなくてもカバー49を取り外すだけで、ベッド傾斜角調節装置27、具体的には傾斜角調節器28A,28B,28Cの保守点検を行うことができる。すなわち、本実施例ではベッド傾斜角調節装置27の保守点検が簡単に行える。これに対して、特開平11−313900号公報の図2に記載されたベッド装置では、治療用ベッドを取り外さなければ、ピッチング回転駆動装置及びローリング回転駆動装置の保守点検を行うことができない。
【0038】
本発明の他の実施例である放射線治療用ベッド装置を以下に説明する。本実施例の放射線治療用ベッド装置70は、図1に示す放射線治療用ベッド装置21と、ベッド傾斜角調節装置の構成が異なっているだけで、他の構成は同じである。放射線治療用ベッド装置70におけるベッド傾斜角調節装置(パラレルリンク装置)71を、図10を用いて以下に説明する。ベッド傾斜角調節装置71も、基台26上に設置されて治療用ベッド42を支持している。ベッド傾斜角調節装置71は、基台26上に設置されている傾斜角調節器28A,28B,28C,28Dを有する。すなわち、ベッド傾斜角調節装置71は、ベッド傾斜角調節装置27にもう1つ傾斜角調節器28Dを追加した構成を有する。本実施例では、傾斜角調節器28C及び28Dも、Y軸に対して対象に配置され、かつY軸に対して水平方向に所定の角度(α°)を持って基台26上に設置される。傾斜角調節器28Dは、傾斜角調節器28Cと同じ構成を有する。すなわち、傾斜角調節器28Dは、サーボモーター29D,ボールネジ33D,ナット34D,スライダー35D及び支持ロッド36Dを有する。基台26に設置された支持部材(図示せず)に取り付けられたサーボモーター29Dは、減速機30D,カップリング31Dを介してボールネジ33Dに連結される。ボールネジ33Dは、軸受け32Dを介して基台26に支持され、スライダー35Dに設けられたナット34Dと噛み合っている。スライダー35Dは、基台26に設置された一対のリニアガイド40Dにそれぞれスライド可能に噛み合っている一対のリニアガイド(図示せず)に取り付けられている。支持ロッド36Dは、ピンジョイント(図示せず)によって回転可能にスライダー35Aに取り付けられる。支持ロッド36Dの他端部は、球状になっており、治療用ベッド42の下面に設けられたユニバーサルジョイント(図示せず)と噛み合っている。
【0039】
本実施例の放射線治療用ベッド装置70は、放射線治療用ベッド装置21で生じる効果を得ることができる。更に、本実施例は、4本の支持ロッドで治療用ベッド42を支持するため、放射線治療用ベッド装置21に比べて患者が乗った治療用ベッド42をより安定に支持することができる。しかしながら、本実施例は、支持ロッドが1本多い分、ベッド制御装置51での座標変換等の制御プログラムが、放射線治療用ベッド装置21のベッド制御装置51におけるその制御プログラムよりも複雑になる。
【0040】
前述した各実施例における、放射線治療用ベッド装置21,70は、傾斜角調節器の直進体を、Z方向移動装置24の移動方向と直交する平面に沿って移動するように構成したが、サーボモーターによって移動されるその直進体をZ方向移動装置24の移動方向に移動させるように構成し、この直進体に回転可能に取り付けた支持ロッドによって治療用ベッド42をサポートするように構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、シリアルリンクが1つ少なくなるため、治療用ベッドの位置決め精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例における放射線治療用ベッド装置の斜視図である。
【図2】図1の基台付近の縦断面図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図2の傾斜角調節器の側面図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】図4の傾斜角調節器の動作状態を示す説明図である。
【図7】図1の放射線治療用ベッド装置を制御する制御システムの構成図である。
【図8】図1の放射線治療用ベッド装置が適用される粒子線治療装置の概略構成図である。
【図9】回転ガントリー内に形成される治療室内に治療用ベッドを挿入した状態での放射線治療用ベッド装置を示す説明図である。
【図10】本発明の他の実施例である放射線治療用ベッド装置のベッド傾斜角調節装置の構成図である。
【符号の説明】
1…粒子線治療装置、2…荷電粒子ビーム発生装置、4…シンクロトロン、6…荷電粒子ビーム照射装置、9…回転ガントリー、10…回転胴、15…粒子線治療用照射室、21,70…放射線治療用ベッド装置、22…X方向移動装置、23…Y方向移動装置、24…Z方向移動装置、25…回転駆動装置、27,71…ベッド傾斜角調節装置、28A,28B,28C,28D…傾斜角調節器、29A,29B,29C,29D,62〜65…サーボモーター、33A,33B,33C,33D…ボールネジ、34A,34B,34C,34D…ナット、35A,35B,35C,35D…スライダー、36A,36B,36C,36D…支持ロッド、38A,38B,38C…ユニバーサルジョイント、42…治療用ベッド、44…治療室、50…照射制御装置、51…ベッド制御装置、52…モーションコントローラ、53〜59…ドライバ。
Claims (11)
- 患者を支持するベッドと、照射部から放出される放射線の照射位置にその患者の患部を位置させるために前記ベッドを移動させるベッド駆動装置と、前記ベッド駆動装置に設けられ、前記ベッドの傾きを調節する傾き調節装置とを有し、
前記傾き調節装置が、複数の支持点で前記ベッドを支持し、前記各支持点の高さを個々に調節する複数の可動支持部材を有し、
前記各可動支持部材は、前記複数の支持点のうちの1つに取り付けられる支持ロッドと、直進移動体と、前記支持ロッドを前記直進移動体に取り付けるピンジョイントを有し、
前記支持ロッドは、前記ピンジョイントを中心に、前記直進移動体の直線運動方向に平行な面内を回転することを特徴とする放射線治療用ベッド装置。 - 患者を支持するベッドと、照射部から放出される放射線の照射位置にその患者の患部を位置させるために前記ベッドを移動させるベッド駆動装置と、前記ベッド駆動装置に設けられ、前記ベッドの傾きを調節する傾き調節装置とを有し、
前記傾き調節装置が、複数の支持点で前記ベッドを支持し、前記各支持点の高さを個々に調節する複数の可動支持部材を有し、
前記各可動支持部材は、前記複数の支持点のうちの1つに取り付けられる支持ロッドと、直進移動体と、前記支持ロッドを前記直進移動体に取り付けるピンジョイントを有し、
前記支持ロッドは、前記直進移動体の直線運動方向に傾斜した状態で、前記ピンジョイントを中心に回転することを特徴とする放射線治療用ベッド装置。 - 前記各可動支持部材は、前記支持ロッドを移動させてこの支持ロッドが取り付けられる前記支持点の高さを調節する支持ロッド駆動装置を有する請求項1又は請求項2記載の放射線治療用ベッド装置。
- 前記ベッド駆動装置に取り付けられる基台を有し、
前記支持ロッド駆動装置が、前記直進移動体を前記基台の上面に沿って移動させる構成である請求項3記載の放射線治療用ベッド装置。 - 前記ベッド駆動装置が、互いに直交する3軸の方向へ独立して前記ベッドをそれぞれ移動させるベッド移動装置、及び前記ベッド移動装置に設けられ、前記ベッドを、上下方向にのびる垂直軸を中心にして回転させる回転駆動装置を有し、
前記傾き調節装置が前記回転駆動装置に設けられた請求項1又は請求項2記載の放射線治療用ベッド装置。 - 前記ベッド移動装置は、
回転ガントリーの回転体の回転軸の方向であるY軸方向に移動するY軸方向移動装置、前記Y軸方向と直交するX軸方向に移動するX軸方向移動装置、及び前記X軸方向移動装置に設けられ、前記X軸方向及び前記Y軸方向にそれぞれ直交する垂直方向に移動する垂直方向移動装置を有し、
前記Y軸方向移動装置は、前記垂直方向移動装置に設けられる請求項5記載の放射線治療用ベッド装置。 - 前記ベッド駆動装置に取り付けられる基台を有し、
前記複数の可動支持部材は、前記基台に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3,請求項5,請求項6のいずれか1項記載の放射線治療用ベッド装置。 - 前記傾き調節装置は前記支持ロッドを少なくとも3本有している請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の放射線治療用ベッド装置。
- 患者を支持するベッドと、前記ベッドを移動させるベッド駆動装置と、前記ベッドの傾きを調節する傾き調節装置とを有し、
前記ベッド駆動装置が、前記ベッドを回転ガントリーの回転体の回転軸の方向であるY方向に移動させるY方向移動装置、前記ベッドをY方向と直交するX方向に移動させるX方向移動装置、前記ベッドを前記X方向及び前記Y方向にそれぞれ直交するZ方向に移動させるZ方向移動装置、及び前記ベッドを回転させる回転駆動装置を有し、
前記回転駆動装置に設置された前記傾き調節装置が、複数の支持点で前記ベッドを支持し、前記各支持点の高さを個々に調節する複数の可動支持部材を有し、
前記各可動支持部材は、前記複数の支持点のうちの1つに取り付けられる支持ロッドと、直進移動体と、前記支持ロッドを前記直進移動体に取り付けるピンジョイントを有し、
前記支持ロッドは、前記ピンジョイントを中心に、前記直進移動体の直線運動方向に平行な面内を回転することを特徴とする放射線治療用ベッド装置。 - 患者を支持するベッドと、前記ベッドを移動させるベッド駆動装置と、前記ベッドの傾きを調節する傾き調節装置とを有し、
前記ベッド駆動装置が、前記ベッドを回転ガントリーの回転体の回転軸の方向であるY方向に移動させるY方向移動装置、前記ベッドをY方向と直交するX方向に移動させるX方向移動装置、前記ベッドを前記X方向及び前記Y方向にそれぞれ直交するZ方向に移動させるZ方向移動装置、及び前記ベッドを回転させる回転駆動装置を有し、
前記回転駆動装置に設置された前記傾き調節装置が、複数の支持点で前記ベッドを支持し、前記各支持点の高さを個々に調節する複数の可動支持部材を有し、
前記各可動支持部材は、前記複数の支持点のうちの1つに取り付けられる支持ロッドと、直進移動体と、前記支持ロッドを前記直進移動体に取り付けるピンジョイントを有し、
前記支持ロッドは、前記直進移動体の直線運動方向に傾斜した状態で、前記ピンジョイントを中心に回転することを特徴とする放射線治療用ベッド装置。 - 前記Z方向移動装置が前記X方向移動装置に設置され、前記Y方向移動装置がZ方向移動装置に設置され、前記回転駆動装置が前記Y方向移動装置に設置される請求項9又は請求項10記載の放射線治療用ベッド装置。
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