JP3779590B2 - 走間切断機のトルクブースト方法および装置 - Google Patents

走間切断機のトルクブースト方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、連続して走行する材料の速度に同調して材料を切断する走間切断機において、シャーの1回転毎の切断による切断トルク不足を補償するトルクブースト方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋼板,ステンレス鋼板,アルミニウム板等の材料を切断する走間切断機は、走行する材料の速度に同調して材料を切断する時、瞬時的(切断刃が材料に噛み込む時)に、切断負荷、即ち切断トルクが発生する。発生する切断トルクの大きさは、切断する材料の板厚,材料の硬さ,材料の走行速度によって異なる。
【0003】
図7に、従来の走間切断機の一例であるロータリーシャーの数値制御回路を示す。軸方向周面に切断刃を有する一対のロータリーシャー2の主軸には、減速機3を介して電動機4が連結されている。この電動機4の軸には、電動機の回転速度と回転角、即ち、ロータリーシャー2の主軸の速度と回転角を検出するためのパルスジェネレータ(PG)5が取り付けられている。
【0004】
一方、連続して走行する被切断材料1の移動量を検出するための測長ロール7が備えられ、この測長ロール7の軸には、移動量を検出するためのパルスジェネレータ(PG)8が取り付けられている。更に、走行する被切断材料1をロータリーシャーにより切断する毎に、切断位置を検出する切断完了位置センサ9が備えられている。
【0005】
図7に示されているロータリーシャー2の数値制御回路70は、特公昭61−33679号公報に開示されている。数値制御回路70は、定尺切断回路部70Aと、停止制御回路部70Bと、切換回路部70Cとにより構成されている。
【0006】
この定尺切断回路部70Aは、被切断材料1を所定の長さに正確に切断するための回路で、走行する被切断材料1をロータリーシャー2により切断する毎に、切断完了センサ9が切断完了位置を検出して切断完了位置信号を発生する毎に、切断長L0 とロータリーシャー2の周長B0 との差L=L0 −B0 に相当するパルス数を定尺切断回路70Aのレジスタに読込む。
【0007】
これは、被切断材料1の走行に伴いパルスジェネレータ8より単位回転毎に発生するパルス数Φa(即ち、被切断材料の移動量)とロータリーシャー2の回転に伴いパルスジェネレータ5より単位回転毎に発生するΦb(ロータリーシャー2の回転量)との差Φa−Φb、即ち、R=L0 −B0 −(Φa−Φb)により計算しながら、その差Rに相当する補償電圧Vc=f(R)と、パルスジェネレータ(PG)9の出力を周波数−電圧(F/V)変換して得られる電圧(被切断材料1の移動量を表す電圧)Vaとの差V0 =Va−VcをV0 >0の時だけ電動機4の駆動制御回路6に速度指令として与える。
【0008】
停止制御回路部70Bは、ロータリーシャー2のシャーが切断完了位置センサ9を通過し、切断完了信号が発生する度に、あらかじめ設定されたシャーの停止距離に相当するパルス数Φbを読込むとともに、ロータリーシャー2の回転量を表すパルス数Φbを減算する可逆カウンタ62および可逆カウンタの内容をこれに比例した直流電圧Vbに変換するD/A変換器63を有する。なお、61は停止距離設定部、65は比較部である。
【0009】
切断回路部70Cは、被切断材料1の移動量を表す電圧Vaと補償電圧Vcとの差V0 の極性を判別し、V0 ≧0のとき、そのことを示す信号Snを発生する極性判別コンパレータと、その極性判別コンパレータが信号Snを発生しない時はV0 を、また、極性判別コンパレータが信号Snを発生する時は、V1 を最終速度指令電圧Vrとして電動機4の駆動制御回路6に与える切換回路とを備えている。
【0010】
このような定尺切断制御装置70Aでは、被切断材料1の速度電圧Vaに対して補償電圧Vcを減算して、前記Rに従い被切断材料1の速度に対して補償すると共に、切断時には前記RがゼロとなってVc=0、即ち、Vc=Vaとしてロータリーシャー2の速度を被切断材料1の速度に同期させ、且つ、この間に、Φa,Φbの何れか一方が他方に対して進みあるいは遅れると、その差をゼロにするように電動機の加減速制御をするデジタルサーボ制御を行うために、速度指令Vrを駆動制御回路6に出力する。
【0011】
このような鋼板,ステンレス鋼板,アルミニウム板等の材料を切断する走間切断機は、最近、機械の小型化等により機械自体のイナーシャの低減化と、電動機の高速応答化に伴う電動機のイナーシャの低減化とが進み、機械および電動機の持つ慣性エネルギーと電動機が発生するトルクとの和が小さくなり、切断トルク不足が生じている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
この切断トルク不足のため、被切断材料の板厚,材質の硬さおよび/または走行速度の条件によっては、走行する材料を切断するとき、シャーの速度が瞬時的に落ちる状態、即ち、インパクトドロップが発生する。
【0013】
材料の板厚が薄い場合には、このインパクトドロップにより、シャー速度と材料速度とに差が生じるため、測長ロール7とロータリーシャー2の間で材料が盛り上がる状態(以下、ハンプという)が生じる。ハンプが発生した場合には、ハンプによって材料に傷がつくことになり、また、切断毎のハンプは、雑音の発生源となり作業環境を非常に悪くする。
【0014】
また、材料の板厚が厚い場合には、インパクトドロップにより連続して走行する材料がハンプせず、ロータリーシャーにより瞬時的に止められたような状態となるため、材料の速度および/または移動量を計測する測長ロール7にスリップが生じ、パルスジェネレータ8による材料の速度および/または移動量の計測に誤差が生じ、切断精度に影響を与えることになる。また、走行する材料がシャーに瞬時的に止められたような状態で材料の速度が落ち、測長ロールの速度が低下した場合には、パルスジェネレータ8の速度が低下する。ロータリーシャーは材料と同期するよう制御されるため、パルスジェネレータの速度が低下するとシャー速度が低下する正帰還となり、ラインが停止する問題がある。
【0015】
従来、インパクトドロップの対策には、ホールド手段およびロータリーシャー周速アップ手段等がある。ホールド手段は、シャーが噛み込む直前の材料速度を記憶し、その記憶した材料速度を速度指令とするため、インパクトドロップが発生しても速度指令が変化しないのでインパクトドロップの発生を抑制することができるが、その発生自体を防ぐことができない。そして、ホールド期間中の材料速度の変化には対応できないので、ホールド期間中に材料速度が変化した場合は、材料速度と同期して切断することができず、材料の切り口が直線ではなくなる。
【0016】
また、ロータリーシャー周速アップ手段は、材料とシャーを同期するよう制御せずに、ロータリーシャーの周速を速くさせることにより、機械イナーシャによるエネルギーを増加し切断する方法であるが、材料とシャーを同期するように制御していないため、材料の切り口が直線ではなく、V形に切断される。従って、材料とシャーの速度差を大きくとれないこともあり、インパクトドロップの発生を抑制することができるが、その発生自体は防ぐことができない。
【0017】
本発明の目的は、走間切断機において、インパクトドロップの発生を防止することのできるトルクブースト方法および装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、連続して走行する材料の速度に同期して材料を切断する走間切断機の制御装置において、前記材料をシャーの1回転毎の切断による切断トルク不足を補償するトルクブースト方法であって、
前記補償は、初回切断と、初回切断後の順次切断とに分けて行い、
初回切断では、前記材料の初回切断におけるトルク値をトルク基準指令値として逓倍して、トルク指令値を生成し、生成されたトルク指令値をシャーの駆動制御回路を通して電動機に与えて制御し、
順次切断では、シャー1回転の角度より、前記シャーの切断開始から切断終了までの角度を設け、前記角度をワークアングルとして設定し、前記設定したワークアングル内に、前記トルク基準指令値を微分して得た切断トルク発生角度と切断トルク終了角度とを記憶し、前記切断トルク発生角度と切断トルク終了角度間に前記トルク基準指令値の最大レベル値を記憶し、前記シャー1回転毎に記憶した切断トルク発生角度、切断トルク終了角度およびトルク基準指令値の最大レベル値を出力し、前記トルク基準指令値の最大レベル値を前記シャー1回転毎のトルク発生角度とトルク終了角度間で波形成形し、波形成形した値と材料速度に依存する係数とを乗算することにより、順次トルクブースト補償値を求め、シャー1回転毎のトルク基準指令値に加算して、トルク指令値を生成し、前記トルク指令値をシャーの駆動制御回路に与え電動機を制御することにより、
インパクトドロップの発生を防止することを特徴とする。
【0019】
また本発明は、連続して走行する材料等の速度に同期して材料を切断する走間切断制御装置において、前記材料をシャーの1回転毎の切断による切断トルク不足を補償するトルクブースト装置であって、
前記補償は、初回切断手段および順次切断手段とに分けて行い、
初回切断手段は、前記材料の初回切断におけるトルク値をトルク基準指令値として逓倍して、トルク指令値を生成し、生成されたトルク指令値をシャーの駆動制御回路を通して電動機に与えて制御する手段を有し、
順次切断手段は、シャー1回転の角度より、前記シャーの切断開始から切断終了までの角度を設け、前記角度をワークアングルとして設定する手段と、
前記設定したワークアングル内に、前記トルク基準指令値を微分して得た切断トルク発生角度と切断トルク終了角度とを記憶し、前記切断トルク発生角度と切断トルク終了角度間に前記トルク基準指令値の最大レベル値を記憶する手段と、
前記シャー1回転毎に記憶した切断トルク発生角度、切断トルク終了角度およびトルク基準指令値の最大レベル値を出力する手段と、
前記トルク基準指令値の最大レベル値を前記シャー1回転毎のトルク発生角度とトルク終了角度間で波形成形する手段と、
前記波形成形した値と材料速度に依存する係数とを乗算することにより、順次トルクブースト補償値を求め、シャー1回転毎のトルク基準指令値に加算して、トルク指令値を生成し、前記トルク指令値をシャーの駆動制御回路に与え電動機を制御する手段とを有し、
インパクトドロップの発生を防止することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る走間切断機の一例であるロータリーシャーの制御装置について説明する。図1は、本発明に係るロータリーシャーの制御構成を示すブロック図である。図2は、本発明に係るトルクブースト制御部を示すブロック図である。図3は、本発明に係るトルクブースト制御を説明するフローチャート図である。図4は、ロータリーシャーにおける加減速レートおよびトルク波形図である。また、図5は、速度指令特性を示す図である。図6は、シャー切断領域を示す図である。
【0021】
図1において、走間切断機は、軸方向周面に切断刃を有する一対のロータリーシャー2を備え、このロータリーシャー2の主軸を回転駆動するための電動機4が減速機3により結合されている。この電動機4には、電動機の速度、即ち、ロータリーシャー2の速度を検出するためのパルスジェネレータ(PG)5が備えられている。一方、走行する材料1の速度および移動量を検出するための測長ロール7が備えられ、この測長ロール7の軸には、パルスジェネレータ(PG)8が設けられている。
【0022】
この測長ロール7は、走行する材料1の速度および移動量を計測するために、走行する材料1の両面上下2本のロールで加圧接触、即ち、材料をニップする。材料1の走行に従って生ずる測長ロール7の回転により、パルスジェネレータ8から単位回転毎にパルスを発生させる。
【0023】
ロータリーシャーの数値制御装置10は、数値制御部10Aとトルクブースト制御部10Bによって構成されている。数値制御部10Aは、整定時間補償器11、積分器12、位置指令発生器13、微分器14、積分器15、位置制御器16、速度制御器17、速度指令フィードフォワード器18、微分器19,20、加速度指令フィードフォワード器21、機械定数乗算器22、加算器23,25,27,28,29,加減算器24,減算器26によって構成されている。また、トルクブースト制御部10Bは、シャー角度演算部31とトルクブースト補償部32とによって構成されている。
【0024】
ロータリーシャーの数値制御装置10の制御について、図1を参照して概略を説明する。まず、ラインが運転されると材料1が走行し、材料1の走行に伴いパルスジェネレータ8より単位回転毎に発生するパルス(材料速度VL )を、数値制御部10Aの整定時間補償器11および積分器12に同時に入力する。また、パルスは、微分器19,加減算器24,加算器28にも入力される。整定時間補償器11に入力されたパルスは、電動機4の応答速度遅れ分(tS )の整定時間補償信号を出力し、一方、積分器12に入力されたパルスは、時間積分されることにより材料移動量を出力し、共に加算器23により加算し、加算した値は、材料移動距離xとして位置指令発生器13に入力される。
【0025】
位置指令発生器13は、材料1の切断長L0 に従って作られた任意の速度曲線に応じて材料移動量xの関数として材料の位置指令f(x)を与える。この位置指令f(x)は、材料の移動速度VL の変動によって変化しない特性を有している。位置指令f(x)を、微分器14により時間微分することにより、ロータリーシャー速度指令df(x)/dtが得られる。得られたロータリーシャー速度指令df(x)/dtは、速度指令フォワード器18,微分器20,加減算器24に入力される。
【0026】
一方、ロータリーシャー2の回転に伴い、パルスジェネレータ5の単位回転毎に発生するパルスからロータリーシャー2の速度VB が得られる。シャー速度指令df(x)/dtと、材料速度VL と、シャー速度VB とを、加減算器24で加減算し、積分器15に入力し、位置偏差eとして出力する。この位置偏差eは、
【0027】
【数1】
Figure 0003779590
【0028】
で表される。この位置偏差eは、位置制御器16に入力され、補償速度VC として出力される。
【0029】
一方、シャー速度指令df(x)/dtを速度指令フィードフォワード乗算器18に入力して、αを乗算することにより速度指令フィードフォワード信号とし、これに加算器28で材料速度VL を加算して速度偏差ΔVを得る。速度偏差ΔVは、
【0030】
【数2】
Figure 0003779590
【0031】
で与えられる。
【0032】
この速度偏差ΔVを、位置制御器16から出力された補償速度VC と加算器25で加算し、加算した値から加減算器26でシャー速度VB を減算し、速度制御器17に入力し、速度基準に対する速度遅れを補正する速度遅れ補正トルク指令τA として出力する。
【0033】
さらに、微分器19では、入力された材料速度VL を時間微分して、材料加速度dVL /dtを出力する。また、微分器20では、入力されたシャー速度指令df(x)/dtを時間微分してシャー加速度指令d2 f(x)/dt2 を得る。このシャー加速度指令d2 f(x)/dt2 に、加速度指令フィードフォワード乗算器21でβを乗算することにより、加速度指令フィードフォワード信号を得る。この加速度指令フィードフォワード信号を、加算器29で材料加速度dVL /dtと加算し、その値を機械定数乗算器22に入力して機械定数Jを乗算し、加速度に応じた補正トルク指令τB として出力する。このように加速度に応じた補正トルク指令τB は、シャー加速度d2 f(x)/dt2 と材料加速度dVL /dtとを加算したものに機械定数(J)を乗算することにより求めているが、これは変化する速度指令に対して、その変化率である加速度を機械イナーシャを乗じて補正トルク指令としてフィードフォワード補償することにより、イナーシャ負荷であるロータリーシャーの変化に対する追従性が向上することになる。
【0034】
この補正トルク指令τB と速度遅れ補正トルク指令τA とが加算器27により加算され、トルク基準指令τR
【0035】
【数3】
Figure 0003779590
【0036】
が形成され、トルクブースト制御回路10Bに入力される。そして、トルクブースト制御回路10Bからのトルク指令を駆動制御回路6に入力し、駆動制御回路6から電動機4に指令を与える。
【0037】
このような制御構成におけるロータリーシャーの速度波形は、基本的に図5に示す曲線である。図5において、横軸は時間t、縦軸はロータリーシャーの速度VB である。図に示すようなロータリーシャー2の加減速は直線状に変化する。ロータリーシャー2が減速して速度が零になると直ちに加速を始める場合に、切断長L0 を精度良く切断するための条件は、時間と速度との積である距離がシャー周長B0 と等しくなることが必要である。
【0038】
図6に示すように、シャー切断領域の周長をBW とし、図5に示すように、切断完了から切断開始までの時間をT=(L0 −BW )/VL とする。
【0039】
図5の直線状に変化する速度指令である曲線を求めると、シャー速度指令df(x)/dtは、
【0040】
【数4】
Figure 0003779590
【0041】
となる。
ここで、VL T=2(L0 −B0 )であるから、位置指令f(x)は、
【0042】
【数5】
Figure 0003779590
【0043】
となる。これにt=x/VL 、T=(L0 −BW )/VL を代入すると位置指令f(x)は、
【0044】
【数6】
Figure 0003779590
【0045】
として与えると良い。
【0046】
上式において、切断長L0 と切断領域の周長BW との差分(L0 −BW )は、材料移動量xに対するシャー変速領域を示し、あらかじめ切断長L0 に応じて演算されている。また、切断長L0 とシャー周長B0 の差分(L0 −B0 )も、材料移動量の見送り量として切断長L0 に応じて演算して与えられる。
【0047】
位置指令f(x)は、位置指令発生器13で材料移動量に応じて上式に基づいて実時間で高速で演算されて出力される。
【0048】
次に、トルクブースト制御部10Bによるトルクブースト補償について説明する。トルクブースト補償は、インパクトドロップの発生を防止するために行われる。このトルクブースト補償は、走行する材料を切断する初回切断と順次切断とに分けて行われる。
【0049】
初回切断のトルクブースト補償は、初回切断のトルク基準指令τR を逓倍して、初回切断のトルク指令として用いる。そして、順次切断のトルクブースト補償は、初回切断のシャー1回転のシャー角度位置信号より、シャーの切断開始から切断終了までの角度をワークアングルとして設定し、設定したワークアングル内に、初回切断のトルク基準指令τR を微分して得た切断トルク発生角度と切断トルク終了角度とを記憶し、更に、切断トルク発生角度と切断トルク終了角度の間に検出されたトルク基準指令τR の最大レベル値を記憶する。
【0050】
このワークアングル内に記憶された切断トルク発生角度と切断トルク終了角度およびトルク基準指令τR の最大レベル値は、順次切断のシャー1回転毎のシャー角度位置信号が切断トルク発生角度に一致すると、記憶されたトルク基準指令τR の最大レベル値を切断トルク終了角度まで出力する。即ち、波形成形の開始から終了までの間にトルク基準指令τR の最大レベル値を出力し、波形成形される。そして、波形成形されたトルク基準指令τR の最大レベル値は、材料速度に依存する係数を乗算することにより、順次トルクブースト補償値を求め、シャー1回転毎のトルク基準指令τR に加算して、トルク指令τT を生成することにより、このトルク指令τT をシャーの駆動制御回路に与え電動機を制御することにより、インパクトドロップの発生を防止することができる。
【0051】
図2は、トルクブースト制御部10Bの構成を示す。トルクブースト制御部10Bは、シャー角度演算部31とトルクブースト演算部32とから構成されている。
【0052】
シャー角度演算部31は、シャー角度演算器71、比較器72、角度設定器73により構成されている。トルクブースト演算部32は、微分器74、記憶器76、切換器77、波形成形器78、演算器79、加算器80、タイミング演算器81、先進角度設定器82、逓倍器86により構成される。
【0053】
トルクブースト補償は、前述したように、走行する材料を切断する初回切断と順次切断とに分けて行われる。初回切断で得られた材料は、所定の切断長を得られず、端材として処理される。初回切断の切断完了から材料の測長を開始するので、順次切断の切断から製品として得られる。
【0054】
図3のフローチャートを参照しながら、トルクブースト制御部10Bの動作を詳細に説明する。ライン運転が開始され(ステップS1)、シャーが回転すると(ステップS2)、シャー角度演算器71には、図1に示すシャー角度原点センサー9からシャー1回転毎の信号OS(例えば、下死点を零とした位置の信号)と、シャー駆動用電動機4のパルスジェネレータ5から単位回転毎に発生するパルス(シャー速度VB )とが、各々入力される。
【0055】
シャー角度演算器71に入力されたパルスジェネレータ5からの単位回転毎のパルスは、シャー角度原点センサー9からシャー1回転毎の信号をリセット信号とするカウンタにより計数され、シャー1回転毎のシャー角度位置信号が演算され(ステップS3)、そのシャー角度位置信号を比較器72に出力する。なお、シャー角度位置信号は、トルクブースト制御部10Bの記憶器76および波形成形器78にも出力される。
【0056】
比較器72に入力されたシャー角度位置信号は、角度設定器73により設定された図6に示すワークアングル(切断領域の周長BW に対応し、ワークアングル開始角度からワークアングル終了角度までの角度)と比較され(ステップS4)、シャー1回転毎のシャー角度位置信号が角度設定器73に設定されたワークアングル開始角度と一致すると、ワークアングル終了角度までの角度、即ち、ワークアングルθW を、比較器72からシャー1回転毎に記憶器76および逓倍器86に出力する。
【0057】
角度設定器73におけるワークアングル設定基準は、例えば、ロータリーシャーの上死点から150°の位置をワークアングル開始角度とし、ロータリーシャーの上死点から210°の位置をワークアングル終了角度とする。即ち、下死点を零として、±30°の位置をワークアングルとして設定する。このワークアングルの設定は、機械仕様であり、切断する材料の板幅および板厚の最大値によって決まる。
【0058】
一方、数値制御部10Aからトルクブースト演算部32に入力されたトルク基準指令τR は、微分器74に入力されて微分され(ステップS5)、微分して得た切断トルク発生角度B1 と切断トルク終了角度B2 とを記憶器76に記憶する。更に、トルク基準指令τR は記憶器76に入力され、記憶器では、切断トルク発生角度B1 と切断トルク終了角度B2 との間に、トルク基準指令τR の最大レベル値H1 を記憶する(ステップS6)。
【0059】
この記憶器76に記憶された切断トルク発生角度B1 と切断トルク終了角度B2 、およびトルク基準指令τR の最大レベル値H1 が、ワークアングルθW 内に記憶されたことを確認する(ステップS7)。
【0060】
次に、トルクブースト補償部32による初回切断のトルクブースト補償、および順次切断のトルクブースト補償について説明する。この初回切断のトルクブースト補償と順次切断のトルクブースト補償の切換は、切換器77によって行われる。走間切断機の運転開始時は、切換器77により初回切断が選択されている(ステップS8)。
【0061】
この初回切断のトルクブースト補償は、トルク基準指令τR をワークアングルθW 内で逓倍して(ステップS9)、トルク指令τT とすることにより実施される。この初回切断時におけるトルク基準指令τR の逓倍量は、材料,機械の仕様,電動機の仕様から、切断トルク,機械応答性等を計算し、あらかじめ設定されている。トルク指令τT は、駆動制御回路6に入力されるが、トルク基準指令τR が逓倍されているので、駆動制御回路6を通して電動機4に供給される電流が逓倍されることになり、電動機4が発生するトルクはトルク基準指令τR より大きくなる。ワークアングルθW 内では、材料とシャーの速度は同期するよう制御されているので、この時、切断刃が材料に噛み込むと、電動機4が発生するトルクは、必要なトルクより大きくなり、インパクトドロップが発生することはない。初回切断が終了すると、順次切断に切換わる(ステップS8)。
【0062】
次に、順次切断のトルクブースト補償について説明する。記憶器76には、ワークアングル内に、初回切断した時の切断トルク、即ち、トルク基準指令τR を微分して得た切断トルク発生角度B1 と切断トルク終了角度B2 およびトルク基準指令τR の最大レベル値H1 が記憶されている。
【0063】
そして、記憶器76は、トルク基準指令τR の最大レベル値H1 を、順次切断トルクブースト補償値レベルH1 として、順次切断のシャー1回転毎のシャー角度位置信号が切断トルク発生角度B1 と一致すると波形成形器76に入力を開始し、シャー角度位置信号が切断トルク終了角度に一致するまで入力する(ステップS10)。
【0064】
一方、記憶器76は、記憶している切断トルク発生角度B1 と切断トルク終了角度B2 を、タイミング演算器81に出力する。タイミング演算器81は、入力された切断トルク発生角度B1をトルクブースト開始信号T1 に、切断トルク終了角度B2 をトルクブースト終了信号T2 に置き換えて、トルクブーストのタイミング信号として波形成形器78に入力する。
【0065】
この波形成形器78は、順次切断のシャー1回転毎のシャー角度位置信号がトルクブースト開始信号T1 と一致すると波形成形が開始され、順次切断トルクブースト補償レベル値H1 が、三角波を形成しながら演算器79に出力する(ステップS11)。そして、シャー角度位置信号がトルクブースト終了信号T2 に一致するまで演算器79に出力する。
【0066】
また、タイミング演算器81から出力するトルクブースト開始信号T1 の先進位置(タイミング位置)を、先進角度設定器82により設定することができる。このタイミング演算器81に設定された先進角度の値とトルクブースト開始信号T1 の値とから演算し、入力される切断トルク発生角度B1 の位置より少し手前から出力することにより、最適なトルクブーストを開始することができる。
【0067】
演算器79に入力された三角波は、材料速度VL に依存する係数と乗算されて(ステップS12)、補正される(ステップS13)。この演算器79による補正は、材料速度VL が上昇すると、切断時のシャー速度が増大し、機械および電動機のイナーシャが持つエネルギーが増加した状態で切断が行われるため、電動機にとっては負荷トルクが減少するので、材料速度の上昇に伴って切断トルクを減少させる必要があるためである。材料速度VL の係数は、例えば「材料速度の二乗分の一」である。演算器79で補正された値は、切断補正トルクτD として、加算器80に出力される。
【0068】
そして、加算器80で、トルク基準指令τR と切断補正トルクτD とを加算し、トルク基準指令により大きいトルク指令τT として駆動制御回路6に与える。トルク指令τT は、ブースト補償がなされているので、ロータリーシャーの切断トルクが増大する結果、インパクトドロップの発生を防止することができる。
【0069】
順次切断を続ける場合には(ステップS14)、以上のステップS8,S10〜S14を繰り返すことになる。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、走間切断機においてインパクトドロップの発生を防止でき、かつインパクトドロップに基づく材料のハンプの発生を防止できる。このため、測長ロールによる材料の移動量を正確に計測できないため切断精度に影響を与える問題、切断を停止する問題、ハンプの発生によって材料に傷がつく問題、また、切断毎の材料のハンプによる雑音の発生源となり作業環境を悪くしている問題等を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータリーシャーの制御構成を示すブロック図である。
【図2】トルクブースト制御部を示すブロック図である。
【図3】本発明のトルクブースト制御を説明するフローチャート図である。
【図4】ロータリーシャーにおける加減速レートおよびトルク波形図である。
【図5】速度指令特性を示す図である。
【図6】シャー切断領域を示す図である。
【図7】従来のロータリーシャーの制御構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 ロータリーシャー
3 減速機
4 電動機
5,8 パルスジェネレータ(PG)
7 測長ロール
10 数値制御装置
10A 数値制御部
10B トルクブースト制御部
11 整定時間補償器
12 積分器
13 位置指令発生器
14 微分器
15 積分器
16 位置制御器
17 速度制御器
18 速度指令フィードフォワード器
19,20 微分器
21 加速度指令フィードフォワード器
22 機械定数乗算器
23,25,27,28,29 加算器
24 加減算器
26 減算器
31 シャー角度演算部
32 トルクブースト補償部
71 シャー角度演算器
72 比較器
73 角度設定器
74 微分器
76 記憶器
77 切換器
78 波形成形器
79 演算器
80 加算器
81 タイミング演算器
82 先進角度設定器
86 逓倍器

Claims (4)

  1. 連続して走行する材料の速度に同期して材料を切断する走間切断機の制御装置において、前記材料をシャーの1回転毎の切断による切断トルク不足を補償するトルクブースト方法であって、
    前記補償は、初回切断と、初回切断後の順次切断とに分けて行い、
    初回切断では、前記材料の初回切断におけるトルク値をトルク基準指令値として逓倍して、トルク指令値を生成し、生成されたトルク指令値をシャーの駆動制御回路を通して電動機に与えて制御し、
    順次切断では、シャー1回転の角度より、前記シャーの切断開始から切断終了までの角度を設け、前記角度をワークアングルとして設定し、前記設定したワークアングル内に、前記トルク基準指令値を微分して得た切断トルク発生角度と切断トルク終了角度とを記憶し、前記切断トルク発生角度と切断トルク終了角度間に前記トルク基準指令値の最大レベル値を記憶し、前記シャー1回転毎に記憶した切断トルク発生角度、切断トルク終了角度およびトルク基準指令値の最大レベル値を出力し、前記トルク基準指令値の最大レベル値を前記シャー1回転毎のトルク発生角度とトルク終了角度間で波形成形し、波形成形した値と材料速度に依存する係数とを乗算することにより、順次トルクブースト補償値を求め、シャー1回転毎のトルク基準指令値に加算して、トルク指令値を生成し、前記トルク指令値をシャーの駆動制御回路に与え電動機を制御することにより、
    インパクトドロップの発生を防止することを特徴とする走間切断機のトルクブースト方法。
  2. 前記シャー1回転毎に波形成形を開始するタイミングを、前記トルク発生角度より先進的に設定することを特徴とする請求項1に記載の走間切断機のトルクブースト方法。
  3. 連続して走行する材料等の速度に同期して材料を切断する走間切断制御装置において、前記材料をシャーの1回転毎の切断による切断トルク不足を補償するトルクブースト装置であって、
    前記補償は、初回切断手段および順次切断手段とに分けて行い、
    初回切断手段は、前記材料の初回切断におけるトルク値をトルク基準指令値として逓倍して、トルク指令値を生成し、生成されたトルク指令値をシャーの駆動制御回路を通して電動機に与えて制御する手段を有し、
    順次切断手段は、シャー1回転の角度より、前記シャーの切断開始から切断終了までの角度を設け、前記角度をワークアングルとして設定する手段と、
    前記設定したワークアングル内に、前記トルク基準指令値を微分して得た切断トルク発生角度と切断トルク終了角度とを記憶し、前記切断トルク発生角度と切断トルク終了角度間に前記トルク基準指令値の最大レベル値を記憶する手段と、
    前記シャー1回転毎に記憶した切断トルク発生角度、切断トルク終了角度およびトルク基準指令値の最大レベル値を出力する手段と、
    前記トルク基準指令値の最大レベル値を前記シャー1回転毎のトルク発生角度とトルク終了角度間で波形成形する手段と、
    前記波形成形した値と材料速度に依存する係数とを乗算することにより、順次トルクブースト補償値を求め、シャー1回転毎のトルク基準指令値に加算して、トルク指令値を生成し、前記トルク指令値をシャーの駆動制御回路に与え電動機を制御する手段とを有し、
    インパクトドロップの発生を防止することを特徴とする走間切断機のトルクブースト装置。
  4. 前記シャー1回転毎に波形成形を開始するタイミングを、前記トルク発生角度より先進的に設定することを特徴とする請求項3に記載の走間切断機のトルクブースト装置。
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