JP2002192418A - 走間切断機のトルクブースト方法および装置 - Google Patents

走間切断機のトルクブースト方法および装置

Info

Publication number
JP2002192418A
JP2002192418A JP2000391910A JP2000391910A JP2002192418A JP 2002192418 A JP2002192418 A JP 2002192418A JP 2000391910 A JP2000391910 A JP 2000391910A JP 2000391910 A JP2000391910 A JP 2000391910A JP 2002192418 A JP2002192418 A JP 2002192418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
cutting
value
angle
shear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000391910A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Abe
義生 阿部
Hitoshi Nishijima
等 西島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Reliance Electric Ltd
Original Assignee
Reliance Electric Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Reliance Electric Ltd filed Critical Reliance Electric Ltd
Priority to JP2000391910A priority Critical patent/JP2002192418A/ja
Publication of JP2002192418A publication Critical patent/JP2002192418A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走間切断機において、ハンプの発生を防止す
ることのできる制御方法および制御装置を提供する。 【解決手段】 トルクブースト補償値をトルク基準指令
値に加算してトルク指令値を生成し、シャーの角度信号
からシャー1回転の切断領域の角度内にトルク基準指令
値を微分して得た開始角度と終了角度を記憶し、トルク
基準指令値を演算することにより加速トルク指令値を求
め、トルク基準指令とから加速トルク指令値を差し引い
た切断トルクのレベル値を記憶し、開始角度,終了角度
と前記切断トルクのレベル値を、順次トルクブースト補
償値として波形成形し、波形成形した値と材料速度の係
数とを演算することによりトルクブースト補償値を求
め、トルクブースト補償値をトルク基準指令値に加算し
てトルク指令値を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続して走行する
材料の速度に同調および同期して材料を切断する走間切
断制御装置において、材料をシャーの1回転毎の切断に
よる切断トルク不足を補償するトルクブースト方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板,ステンレス鋼板あるいはア
ルミニウム板等の材料を切断する走間切断機は、走行す
る材料の速度に同調および同期して材料を切断する時、
瞬時的(切断刃が材料に噛込む時)に、切断負荷、すな
わち材料の板厚,材質に関係なく切断トルクが発生す
る。
【0003】この切断する材料の板厚が厚い、材質が硬
いおよび/または速度が低いなど、切断するものによっ
て切断トルクの発生量が異なる。
【0004】図7に、従来の走間切断機の一例であるロ
ータリシャーの数値制御回路を示す。軸方向周面に切断
刃(以下シャーと言う)を有する一対のロータリシャー
2があり、このロータリシャー2の主軸には減速ギヤー
3が取付けられ、ロータリシャー2を駆動するための電
動機4が結合されている。この電動機4には、電動機の
回転速度と回転角、すなわち、ロータリシャー2の主軸
の回転速度と回転角を検出するためのパルスジェネレー
タ(PG)5が設けられている。
【0005】一方、連続して走行する材料1の移動量を
検出するための測長ロール7が備えられ、この測長ロー
ル7の軸には、移動量を検出するためのパルスジェネレ
ータ(PG)8が設けられ、更に、ロータリシャー2に
より走行する材料1を切断する毎に、切断完了位置を検
出する切断完了位置センサ9が備えられている。
【0006】この図7に示されているロータリシャー2
の数値制御回路70は、特公昭61−336779号公
報に開示されており、数値制御回路70は、大きく分け
て定尺切断回路部70Aと、停止制御回路部70Bと、
切換回路部70Cとにより構成されている。
【0007】この定尺切断回路部70Aは、材料1を所
定の長さに正確に切断するための回路で、ロータリシャ
ー2により走行する材料1を切断する毎に、切断完了位
置センサ9により切断完了位置を検出し、切断完了位置
信号を発生する毎に切断長L 0 とロータリシャー2の周
長B0 との差L=L0 −B0 に相当するパルス数を定尺
切断回路部70Aのレジスタに読込む。
【0008】これは、材料1の走行に伴いパルスジェネ
レータ8より単位回転毎に発生するパルス数Φa (すな
わち、材料の移動量)と、ロータリシャー2の回転に伴
いパルスジェネレータ5より単位回転毎に発生するパル
ス数Φb (ロータリシャー2の回転量)との差Φa −Φ
b 、すなわち、R=L0 −B0 −(Φa −Φb )を計算
しながら、差Rに相当する補償電圧Vc =f(R)と、
パルスジェネレータ8の出力を周波数−電圧(F/V)
変換して得られる電圧、すなわち、材料1の移動量を表
す電圧Va との差V0 =Va −Vc をV0 >0の時だけ
電動機4の駆動制御回路6に速度指令として与える。
【0009】停止制御回路部70Bは、ロータリシャー
2のシャーが切断完了位置センサ9を通過し、切断完了
信号が発生する度に、あらかじめ設定されたシャーの停
止距離に相当するパルス数Φb を読込むとともに、ロー
タリシャー2の回転量を表すパルス数Φb を逆算する可
逆カウンタ62および可逆カウンタの内容をこれに比例
した直流電圧Vb に変換するD/A変換器63を有す
る。なお、61は停止距離設定部、65は比較部であ
る。
【0010】切換回路部70Cは、材料1の移動量を表
す電圧Va と補償電圧Vc との差V 0 の極性を判別し、
0 ≧0の時そのことを示す信号Sn を発生する極性判
別コンパレータと、その極性判別コンパレータが信号S
n を発生しない時はV0 を、また、極性判別コンパレー
タが信号Sn を発生する時は、V1 を最終速度指令電圧
r として電動機4の駆動制御回路6に与える。
【0011】このような定尺切断制御回路部70Aで
は、材料1の速度電圧Va に対して補償電圧Vc を減算
して、差Rに従い材料1の速度に対して補償すると共
に、切断時には差RがゼロとなってVc =0、すなわ
ち、Vc =Va としてロータリシャー2の速度を材料1
の速度に同調および同期させ、且つ、この間に、パルス
数Φ a ,Φb の何れか一方が他方に対して進みあるいは
遅れると、その差をゼロにするように電動機を加減速制
御するデジタルサーボ制御を行っている。
【0012】このような鋼板,ステンレス鋼板およびア
ルミニウム板等の材料を切断する走間切断機では、走行
する材料の速度に同調および同期して切断するとシャー
が材料に噛込む時、図4(B)に示すように瞬時的に切
断トルクが発生する。最近、機械の小型化等により機械
自体のイナーシャの低減化と電動機の高速応答化(サー
ボ化)に伴いイナーシャの低減化が進み、機械の慣性エ
ネルギーと電動機が発生するトルクの和が小さくなり切
断トルク不足が生じている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この切断トルク不足の
ため、板厚の厚さ,材料の硬さおよび/または速度の条
件によっては、走行する材料を切断する時、瞬時的(切
断刃が材料に噛込む時)に切断トルクが生じ、結果的に
材料とシャー速度とに速度差が生じるため、図4(A)
のロータリシャーの加減速レートに示すようにシャーの
速度が瞬時的に落ちる状態、すなわち、インパクトドロ
ップが発生する。ロータリシャーの電動機の速度は、材
料の速度に同調および同期制御をしているので、ロータ
リシャーの電動機はもとの速度に戻そうと制御するが、
連続して走行する材料がシャーにより瞬時的に止められ
たような状態となり材料が盛り上がる(ハンプする)た
め、材料の速度(移動量)を計測する測長ロールにスリ
ップが生じること、および、ハンプによる材料の速度を
計測することができないことにより、パルスジェネレー
タ8による材料の速度および/または移動量の計測に誤
差が生じ、切断精度および材料速度との同調度に影響を
与えることになる。特に、板厚が厚い場合には、インパ
クトドロップが発生しやすい。
【0014】また、連続して走行する材料の速度を低く
して切断した場合、電動機が発生するトルクとシャー
(電動機を含む)の慣性エネルギーによるトルクの和が
小さいため、大きな切断トルクを必要とする。従って、
インパクトドロップが発生する。
【0015】このように、連続して走行する材料を切断
した時にインパクトドロップが発生することにより、薄
板の場合には、ハンプが発生し材料に傷がつき、また、
厚板の場合には、切断精度のバラツキが発生する要因と
なり、切断精度に大きく影響する。また、切断毎のハン
プは、雑音の発生源となり作業環境を非常に悪くしてい
る。
【0016】従来、このハンプの発生を防止するための
対策は、ホールド手段および周速アップ手段があるが、
この内、ホールド手段については、シャーが噛込む直前
の材料速度を記憶し、その記憶した材料速度を速度指令
とするため、ハンプが大きくならない。但し、この手段
では、ハンプを抑制することができるが、発生自体を防
ぐことはできない。
【0017】一方、シャーの周速アップ手段は、材料と
シャーを同調するよう制御せずに、シャーの周速を速く
させることにより、機械イナーシャによるエネルギーを
増加し切断する方法である。しかし、材料とシャーを同
調するように制御していないため、材料の切り口が直線
でなく、V形に切断(以下Vカットと言う)される。し
たがって、材料とシャーの速度差を大きくとれないこと
もあり、ハンプを抑制することができるが、発生自体は
防ぐことができない。
【0018】本発明の目的は、走間切断機において、ハ
ンプの発生を防止することのできる制御方法および制御
装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
連続して走行する材料の速度に同調および同期して材料
を切断する走間切断制御装置において、前記材料をシャ
ーの1回転毎の切断による切断トルク不足を補償するト
ルクブースト方法である。
【0020】このトルクブースト方法によれば、前記補
償は、初回切断および順次切断とに分けて行い、初回切
断では、前記材料の切断トルク値を実測または計算で求
め、前記実測または計算で求めた切断トルク値を初回ト
ルクブースト補償値として波形成形し、前記波形成形し
た値と材料速度の係数とを演算することによりトルクブ
ースト補償値を求め、トルクブースト補償値をトルク基
準指令値に加算してトルク指令値を生成し、順次切断で
は、シャーの角度信号からシャー1回転の切断領域の角
度内にトルク基準指令値を微分して得た開始角度と終了
角度を記憶し、前記トルク基準指令値を演算することに
より加速トルク指令値を求め、前記トルク基準指令とか
ら加速トルク指令値を差し引いた前記切断トルクのレベ
ル値を記憶し、前記開始角度,終了角度と前記切断トル
クのレベル値を、順次トルクブースト補償値として波形
成形し、前記波形成形した値と材料速度の係数とを演算
することによりトルクブースト補償値を求め、トルクブ
ースト補償値をトルク基準指令値に加算してトルク指令
値を生成し、前記トルク指令値をシャーの駆動制御回路
を通して電動機に指令を与えることにより、インパクト
ドロップを制止することでハンプの発生を防止すること
を特徴とする。
【0021】この場合、初回切断トルクブースト補償値
および順次切断トルクブースト補償値としてシャー1回
転毎に波形成形を開始するタイミングを前記開始角度と
終了角度をタイミング角度として記憶し、前記開始角度
に先進的に前記波形成形を開始するタイミングを設定す
るのが好適である。
【0022】本発明の第2の態様は、連続して走行する
材料の速度に同調および同期して材料を切断する走間切
断制御において、前記材料をシャーの1回転毎の切断に
よる切断トルク不足を初回切断および順次切断とに分け
て補償するトルクブースト装置である。
【0023】このトルクブースト装置は、初回切断トル
クブースト手段および順次切断トルクブースト手段を備
え、前記初回トルクブースト手段は、前記実測または計
算で求めた切断トルク値を初回トルクブースト補償値と
して波形成形する手段と、前記波形成形した値と材料速
度の係数とを演算することによりトルクブースト補償値
を求める手段と、トルクブースト補償値をトルク基準指
令値に加算してトルク指令値を生成する手段とを有し、
前記順次切断トルクブースト手段は、シャーの角度信号
からシャーの1回転の切断領域の角度内にトルク基準指
令値を微分して開始角度と終了角度を得る手段と、トル
ク基準指令値を演算することにより加速トルク指令値を
求め、前記トルク基準指令とから加速トルク指令値を差
し引いた切断トルクのレベル値を得る手段と、前記開始
角度,終了角度と前記切断トルクのレベル値を、順次ト
ルクブースト補償値として波形成形する手段と、前記波
形成形した値と材料速度の係数とを演算することにより
トルクブースト補償値を求める手段と、トルクブースト
補償値をトルク基準指令値に加算してトルク指令値を生
成する手段とを有し、前記トルク指令値をシャーの駆動
制御回路を通して電動機に指令を与えることにより、イ
ンパクトドロップを制止することでハンプの発生を防止
することを特徴とする。
【0024】この場合、初回切断トルクブースト補償値
および順次切断トルクブースト補償値としてシャー1回
転毎に波形成形を開始するタイミングを前記開始角度と
終了角度をタイミング角度として記憶し、前記開始角度
に先進的に前記波形成形を開始するタイミングを設定す
る手段をさらに備えるのが好適である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る走間切断機
の一例であるロータリシャーの制御装置を図面を参照し
て説明する。図1は、本発明のロータリシャーの制御装
置を示すブロック図である。図2は、本発明のトルクブ
ースト制御部を示すブロック図である。図3は、本発明
のトルクブースト制御を説明するフローチャート図であ
る。図4は、ロータリシャーにおける加減速レートおよ
びトルク波形を示す図である。また、図5は、速度指令
特性を示す図である。図6は、シャー切断領域を示す図
である。
【0026】図1において、走間切断機は、軸方向周面
にシャーを有する一対のロータリシャー2を備え、この
ロータリシャー2の主軸を回転駆動するための電動機4
がギヤー3により結合されている。この電動機4には、
電動機の回転角、すなわち、ロータリシャー2の回転角
を検出するためのパルスジェネレータ(PG)5が設け
られている。一方、走行する材料1の移動量を検出する
ための測長ロール7が備えられ、この測長ロール7の軸
には、移動量を検出するためのパルスジェネレータ(P
G)8が設けられている。
【0027】この測長ロール7は、走行する材料1の移
動量を計測するために走行する材料1の両面上下2本の
測長ロールで加圧接触、すなわち、材料をニップする。
材料1の走行にしたがって生ずる測長ロール7の回転に
より、パルスジェネレータ8から単位回転毎にパルスを
発生させる。このパルスは、材料速度VL を表してい
る。
【0028】ロータリシャーの数値制御装置10は、数
値制御部10Aとトルクブースト制御部10Bとによっ
て構成されている。数値制御部10Aは、整定時間補償
器11,積分器12,位置指令発生器13,微分器1
4,積分器15,位置制御器16,速度制御器17,速
度指令フィードフォワード器(α)18,微分器19,
20,加速度指令フィードフォワード器(β)21,機
械定数乗算器22,加算器23,25,27,28,2
9,加減算器24,減算器26によって構成されてい
る。また、トルクブースト制御部10Bは、シャー角度
演算部31とトルクブースト補償部32とによって構成
されている。
【0029】ロータリシャーの数値制御装置10の制御
について、図1を参照して概略を説明する。まず、ライ
ンが運転されると材料1が走行し、材料1の走行に伴い
パルスジェネレータ8より単位回転毎に発生するパルス
(材料速度VL )を、数値制御部10Aの整定時間補償
器11および積分器12に同時に入力し、整定時間補償
器11に入力されたパルスは、電動機4の応答速度の遅
れ分(ts)の整定時間補償信号を出力し、積分器12
に入力されたパルスは、時間積分されることにより移動
距離を出力し、共に加算器23により加算し、加算した
値は、材料移動距離xとして位置指令発生器13に入力
される。
【0030】この位置指令発生器13は、材料1の切断
長L0 にしたがって作られた任意の速度曲線に応じて材
料移動距離xの関数として材料の位置指令f(x)を与
える。この材料の位置指令f(x)は、材料移動速度x
の変動によって変化しない特性を有している。微分器1
4は、位置指令f(x)を時間微分することにより、シ
ャー速度指令df(x)/dtを出力する。一方、ロー
タリシャー2の回転に伴いパルスジェネレータ5の単位
回転角毎に発生するパルスからロータリシャー2の速度
B が得られる。
【0031】シャー速度指令df(x)/dtと、シャ
ー速度VB と、材料速度VL とを、加減算器24で加減
算し、積分器15に入力し、位置偏差eとして出力す
る。この位置偏差eは、
【0032】
【数1】
【0033】により得ることができる。この位置偏差e
は、位置制御器16に入力され補償速度VC として出力
される。
【0034】一方、速度指令フィードフォワード乗算器
18で、シャー速度指令df(x)/dtにαを乗算す
ることにより速度指令フィードフォワード信号とし、こ
れに加算器28で材料速度VL を加算して、速度偏差Δ
Vを得る。速度偏差ΔVは、
【0035】
【数2】
【0036】で与えられる。
【0037】この速度偏差ΔVを、位置制御器16に出
力された補償速度VC と加算器25で加算し、加算した
値から減算器26でシャー速度VB を減算し速度制御器
17に入力し、速度基準に対する速度ずれを補正する速
度ずれ補正トルク指令τA として出力する。
【0038】さらに、材料速度VL を微分器19に入力
し、その出力に、ライン加速度dV L /dtを得る一
方、シャー速度指令df(x)/dtを微分器20で時
間微分してシャー加速度指令d2 f(x)/dt2 を得
て、このシャー加速度指令d2f(x)/dt2 に、さ
らに加速度指令フィードフォワード乗算器21でβを乗
算することにより加速度指令フィードフォワード信号と
して、ライン加速度dV L /dtと加算器29で加算
し、その値を機械定数乗算器22に入力して機械定数J
を乗算し、加速度に応じた補正トルク指令τB として出
力する。
【0039】加速度に応じた補正トルク指令τB と速度
ずれトルク基準指令τA とが、加算器27により加算さ
れ、トルク指令τR
【0040】
【数3】τR =τA +τB が形成され、トルクブースト制御回路10Bに入力す
る。そして、その出力を駆動制御回路6を通して電動機
4に指令を与える。
【0041】このように加速度に応じた補正トルク指令
τB は、シャー加速度d2 f(x)/dt2 とライン加
速度dVL /dtとを加算したものに機械定数(J)乗
算することにより求めているが、これは変化する速度指
令に対して、その変化率である加速度を機械イナーシャ
を乗じて電動トルク指令としてフィードフォワード補償
することにより、イナーシャ負荷であるシャーの変化す
る速度指令に対する追従性が向上することになる。
【0042】このような制御構成におけるロータリシャ
ー2の速度制御波形は、基本的に図5に示す折線曲線で
ある。図5において、横軸は時間t、縦軸はロータリシ
ャーの速度Vである。図に示すようなロータリシャー2
の加減速は直線状に変化する。ロータリシャー2が減速
して速度が零になると直ちに加速を始める場合、切断長
0 を精度良く切断するための条件は、時間と速度との
積である距離がシャー周長B0 と等しくなることが必要
である。
【0043】図6に示すように、シャー切断領域の周長
をBW とし、図5に示すように、切断完了から切断開始
までの時間をT=(L0 −BW )/VL とする。
【0044】この図5の直線状に変化する速度指令であ
る折線曲線を求めると、シャー速度指令df(x)/d
tは、0≦t≦T/2の時、−2/T・VL tとなり、
T/2≦t≦Tの時、VL {1−2/T・(t−T/
2)}となる。
【0045】ここでVL T=2(L0 −B0 )であるか
ら、位置指令f(x)は、
【0046】
【数4】
【0047】となる。これにt=x/VL 、T=(L0
−Bw )/VL を代入すると、位置指令f(x)は、
【0048】
【数5】
【0049】となる。
【0050】上式において切断長L0 と切断領域の周長
w との差分L0 −Bw は、材料移動量xに対するシャ
ー変速領域を示し、あらかじめ切断長L0 に応じて演算
されている。また、切断長L0 とシャー周長B0 の差分
0 −B0 も材料移動量の見送り量として切断長L0
応じて演算して与えられる。
【0051】位置指令f(x)は、位置指令発生器13
で材料移動量に応じて上式に基づいて実時間で高速で演
算されて出力される。
【0052】先に述べた数値制御部10Aの加算器27
から出力されたトルク指令τR は、トルクブースト制御
部10Bのシャー角度演算部31に入力される。また、
シャー角度演算部31に入力したシャーの1回転毎に発
生するシャー角度原点信号(OS)と、シャーを駆動す
る電動機4の回転から単位回転角毎に発生するパルス信
号(ロータリシャー速度VB )とから、シャーの1回転
毎の角度信号に変換した角度信号を、トルクブースト補
償部32に入力する。
【0053】シャー角度演算部31に入力したトルク基
準指令τR を微分した値から、トルクブースト開始から
トルクブースト完了のタイミングを作成し、また、トル
ク指令τR から切断トルクτC を求める。さらに、トル
クブースト開始からトルクブースト完了までの切断トル
クτC を波形成形し、材料速度VL の係数と演算し、演
算した値を切断補正トルクτD としてトルク基準指令τ
R に加算し、トルク指令τT として駆動制御回路6を通
して電動機4に指令を与える。これにより、インパクト
ドロップを防止して、ハンプの発生を防止できる。
【0054】図2は、トルクブースト制御部10Bの構
成を示す。トルクブースト制御部10Bは、シャー角度
演算部31とトルクブースト補償部32とに分かれてい
る。シャー角度演算部31は、シャー角度演算器71、
比較演算器72、角度設定器73、切換器74、微分器
75、加速トルク演算器76、および減算器87より構
成され、トルクブースト補償部32は、記憶器77、演
算器78、切換器79、波形成形器80、演算器81、
加算器82、タイミング演算器83、先進角度設定器8
4、初回トルクブースト補償器85、および初回切断補
償設定器86により構成される。トルクブースト補償
は、走行する材料を切断する初回切断と順次切断とに分
けて行われる。初回切断の切断完了から材料の測長を開
始するので、順次切断の切断から製品として得られる。
【0055】図3のフローチャートを参照しながら、ト
ルクブースト制御部10Bの動作を詳細に説明する。
【0056】ライン運転が開始され(ステップS1)、
シャーが回転すると(ステップS2)、シャー角度演算
器71は、図1に示すシャー角度原点センサー9からシ
ャー1回転毎の信号(例えば、通常下死点を零とした位
置の信号)OSと、シャー駆動用電動機4のパルスジェ
ネレータ5から単位回転毎に発生するパルス(ロータリ
シャー速度VB )を各々入力する。
【0057】シャー角度演算器71に入力したパルスジ
ェネレータ5からの単位回転毎のパルスは、カウンタに
より計数されたシャー1回転毎(周長B0 )の角度信号
に変換され(ステップS3)、その角度信号を比較演算
器72、記憶器77および波形成形器80に出力する。
【0058】比較演算器72に入力された角度信号は、
角度設定器73により設定された図6に示すワークアン
グル(切断領域の周長BW に対応し、切断開始角度から
切断終了角度までの角度)と比較され(ステップS
4)、シャー1回転の角度信号が比較演算器72に設定
されたワークアングルの切断開始角度と一致すると、ワ
ークアングルを開始し、ワークアングルの切断終了角度
で、ワークアングルを終了する。
【0059】この切断開始から切断終了までのワークア
ングルの設定基準は、例えば、ロータリシャーの上死点
から150゜の位置までの角度を切断開始点とし、ロー
タリシャーの上死点から210゜の位置までの角度を切
断完了点とする。すなわち、切断開始から切断完了まで
の、下死点を零として±30゜間の位置をワークアング
ルとして設定する。このワークアングルの設定は、機械
仕様である切断する材料の板幅および板厚の最大値によ
って決まる。
【0060】一方、数値制御部10Aからシャー角度演
算部31に入力したトルク基準指令τR は、微分器75
に入力し微分され(ステップS5)、微分信号として比
較演算器72に入力し、ワークアングルを通過した微分
信号とシャー角度信号から開始角度T1 と終了角度T2
を求め、比較演算器72から出力する。そして、記憶部
77に記憶し(ステップS11)、タイミング演算器8
3に出力する。
【0061】そして、タイミング演算器83は入力した
開始角度B1 と先進角度設定器86に設定された角度と
演算することによって、ブースト開始信号B1 を出力
し、終了角度T2 、すなわち、ブースト終了信号B2
で出力される。
【0062】この先進角度設定はトルクブースト開始タ
イミング先進角度を設定するもので、トルクブースト開
始を開始角度T1 より少し手前に設定することにより、
最適なトルクブーストを開始することができる。
【0063】他方、トルク基準指令τR を入力した加速
トルク演算器76は、材料を切断した時に切断トルクが
不足した場合、電動機の速度が低下すると、もとの速度
に戻そうと制御するため、加速トルクτE が発生する。
この加速トルクτE は、次式により求めることができる
(ステップS6)。
【0064】
【数6】τE =(GD2 /4)×ωt 但し、(GD2 /4)は慣性モーメント そして、求めた加速トルクτE を、減算器87により、
トルク基準指令τR から減算し(ステップS7)、切断
トルクレベルとして比較演算器72に入力され、ワーク
アングルを通過した切断トルクレベルは、切換器74に
出力される。
【0065】切換器74に入力されたトルクレベルは、
初回切断か順次切断かを判断され(ステップS8)、初
回切断における切断トルクレベルの最大値を切断トルク
レベルL1 として記憶器77に記憶される(ステップS
9)。また、順次切断の場合は、切断トルクレベルの最
大値を切断トルクレベルL2 ,L3 …Ln として記憶器
77に記憶される(ステップS10)。
【0066】記憶器77にそれぞれ記憶された切断トル
クレベルL1 および切断トルクレベルLn は、演算器7
8に入力する。また、演算器78にはトルクブースト補
償器よりトルクブースト補償値H0 が入力される。そし
て、演算器78の出力である切断トルクレベル補償値H
n は、次式により求めることができる。
【0067】
【数7】H1 =H0 +(H0 −L1 ) Hn =L1 +(L1 −Ln ) (n≧2) 但し、H0 は初回切断のトルクブースト補償値、H1
順次切断1回目のトルクブースト補償値、Hn は順次切
断n回目のトルクブースト補償値、L1 は初回切断のト
ルクブーストレベル、Ln は順次切断のトルクブースト
レベル、整数nは順次切断の切断回数を示す。
【0068】このようにすることにより、順次切断1回
目の場合は、トルクブースト補償値H0 を基準に、順次
切断2回目以降の場合は、切断トルクレベルL1 を基準
に差分を求め、基準値に加算することにより、切断トル
クレベル補償値は、実際の切断トルクレベルに収束す
る。
【0069】この切断トルクレベル補償値Hn は、切換
器79を経由して波形成形器80に出力される。
【0070】次に、トルクブースト補償部32による初
回切断のトルクブースト補償および順次切断のトルクブ
ースト補償について説明する。この初回切断のトルクブ
ースト補償および順次切断のトルクブースト補償の切換
は、切換器79により行われる。運転開始時は、切換器
79により初回切断が選択されている(ステップS1
2)。
【0071】この初回切断のトルクブースト補償(ステ
ップS13)は、トルクブースト補償部32の初回切断
トルクブースト補償器85に初回トルクブースト補償値
を、初回切断補償設定器86で設定することにより行わ
れる。
【0072】この初回切断トルクブースト補償値は、材
料の仕様(板幅,板厚,材質)から、例えば、(1)板
幅が広く厚い、(2)板幅が広く薄い、(3)板幅が狭
く板厚が厚い、および、(4)板幅が狭く板厚が薄い等
の条件に分類し、試運転時に各々の材料の切断トルクを
測定し、または、各々の材料の板幅、板厚および材質か
ら切断トルクを計算して求めたものを用いる。
【0073】この初回切断トルクブースト補償器85か
ら出力した初回切断トルクブースト補償値H0 は、切換
器79を経由して波形成形器80に出力される。
【0074】この波形成形器80には、トルクブースト
開始信号B1 、トルクブースト終了信号B2 、および初
回切断トルクブースト補償値H0 により三角波形を成形
し、成形した三角波を、トルクブースト開始信号B1
シャー角度信号とが一致すると演算器81に三角波の出
力を開始し、トルクブースト終了信号B2 とシャー角度
信号とが一致するまで出力する(ステップS15)。
【0075】演算器81に入力された三角波形の値と、
材料速度信号VL の係数(ゲイン)とを演算することに
より(ステップS16)、補正される。材料の速度信号
Lが上昇することによって、機械自体のイナーシャが
増加するので、電動機にとって切断負荷トルクが減少す
る。このため、材料速度の上昇に伴って切断トルクτ C
を減少させる効果がある。したがって、材料速度に対す
る切断負荷トルクの関係を、「材料速度の二乗分の一」
の係数として補正している。演算器81で補正された値
は、切断補正トルクτD として出力する。
【0076】そして、加算器82で、トルク基準指令τ
R と切断補正トルク出力τD とを加算し、トルク指令τ
T として駆動制御回路6に出力し、電動機を制御するこ
とにより先端切りで発生するハンプを抑制することがで
きる(ステップS17)。
【0077】初回切断が終了すると、順次切断に切換わ
る(ステップS18)。順次切断のトルクブースト補償
(ステップS14)について説明する。この順次切断の
トルクブースト補償は、初回切断で記憶器77に記憶さ
れた切断トルクレベルL1 (ステップS9)により行わ
れる。
【0078】切断トルクレベルL1 は、演算器78に入
力され、演算し、その演算結果は切換器79を経由して
波形成形器80に入力される。
【0079】また、タイミング演算器81は入力した開
始角度B1 と先進角度設定器82に設定された角度と演
算することによって、ブースト開始信号T1 を出力し、
終了角度B2 、すなわち、ブースト終了信号T2 まで出
力される。
【0080】そして波形成形器80には、トルクブース
ト開始信号T1 、トルクブースト終了信号T2 、および
切断トルクレベルLn により三角波形を成形し、成形し
た三角波を、トルクブースト開始信号T1 とシャー角度
信号とが一致すると演算器81に三角波の出力を開始
し、トルクブースト開始信号T2 とシャー角度信号とが
一致するまで出力する(ステップS15)。
【0081】演算器81に入力された三角波形の値と、
材料速度信号VL の係数(ゲイン)とを演算することに
より(ステップS16)、補正される。材料の速度信号
Lが上昇することによって、機械自体のイナーシャが
増加するので、電動機にとって切断負荷トルクが減少す
るため、材料速度の上昇に伴って切断トルク補正レベル
を減少させる効果がある。したがって、材料速度に対す
る切断負荷トルクの関係を、「材料速度の二乗分の一」
の係数として補正している。演算器84で補正された値
は、切断補正トルク出力τD として出力される。
【0082】そして、加算器82で、トルク基準指令τ
R と切断補正トルク出力τD とを加算し、トルク指令τ
T として駆動制御回路6に出力し、切断トルクを補償す
ることにより、順次切断(1枚目)によるハンプを抑制
することができる(ステップS17)。
【0083】この順次切断の1枚目からは、先に述べた
ように初回切断で記憶器77に記憶された切断トルクレ
ベルL1 (ステップS9)により、順次切断のトルクブ
ースト補償が行われ、ハンプが抑制されるので、順次切
断2枚目からのトルクブースト補償は、切断トルクレベ
ルLn として記憶器77に記憶される(ステップS1
0)。
【0084】記憶器77にそれぞれ記憶された切断トル
クレベルL1 および切断トルクレベルLn は、演算器7
8に入力する。そして、演算器78の出力である切断ト
ルクレベル補償値Hn は、数7により求めることができ
る。
【0085】この切断トルクレベル補償値Hn は、切換
器79を経由して波形成形器80に出力する。
【0086】同様に、記憶器77から出力したトルクブ
ースト開始信号T1 およびトルクブースト終了信号T2
はタイミング演算器83に入力され、入力されたトルク
ブースト開始信号T1 と先進角度設定器84により設定
された角度と演算することによって、ブースト開始信号
1 を出力する。そして、トルクブースト終了信号T
2 、すなわち、ブースト終了信号B2 まで出力される。
【0087】そして、波形成形器80に出力された切断
トルクレベル補償値Hn は、トルクブースト開始信号B
1 により、波形成形器80に入力され、トルクブースト
終了信号B2 まで三角波形を成形しながら出力する(ス
テップS15)。
【0088】演算器81に入力された三角波形の値と、
材料速度信号VL の係数(ゲイン)とを演算することに
より(ステップS16)、初回切断と同様に補正され
る。材料の速度信号VL が上昇することによって、機械
自体のイナーシャが増加するので、電動機にとって切断
負荷トルクが減少するため、材料速度の上昇に伴って切
断トルク補正レベルを減少させる効果がある。したがっ
て、材料速度に対する切断負荷トルクの関係を、「材料
速度の二乗分の一」の係数として補正している。演算器
84で補正された値は、切断補正トルク出力τD として
出力される。
【0089】そして、加算器82で、トルク基準指令τ
R と切断補正トルクτD とを加算し、トルク指令τT
して駆動制御回路6に出力し、電動機を制御することに
より順次切断時に発生するハンプを抑制することができ
る(ステップS17)。
【0090】なお、この他の方法または手段として、初
回切断時のトルクブースト補償値、トルクブースト開始
信号、およびトルクブースト終了信号を記憶し使用する
方法または手段や、初回切断時のトルクブースト補償値
と順次記憶されるトルクブースト開始信号、およびトル
クブースト終了信号を記憶し使用する方法または手段等
がある。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、走間切断装置において
ハンプの発生を防止することができるので、走間切断装
置の切断精度の向上、ハンプによる材料の傷を無くし、
品質の向上、且つ作業環境を改善することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行切断機の制御構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明のトルクブースト制御に関するブロック
図である。
【図3】本発明のトルクブースト制御に関するフローチ
ャート図である。
【図4】ロータリシャーにおけるトルク波形図である。
【図5】折線曲線の速度指令特性を示す図である。
【図6】カッタの切断領域を示す図である。
【図7】従来のロータリシャーの制御ブロックを示す図
である。
【符号の説明】
1 シート 2 ロータリシャー 3 ギヤー 4 電動機 5 パルスジェネレータ 6 駆動制御回路 7 測長ロール 8 パルスジェネレータ 9 切断完了位置センサ 10 数値制御装置 10A 数値制御部 10B トルクブースト制御部 11 整定時間補償器 12 積分器 13 位置指令発生器 14 微分器 15 積分器 16 位置制御器 17 速度制御器 18 速度指令フィードフォワード器(α) 19〜20 微分器 21 加速度指令フィードフォワード器(β) 22 機械定数乗算器(J) 23〜29 加減算器 31 シャー角度演算部 32 トルクブースト補償部 41 切断寸法設定器 42 第1演算部 43 OPC 44 タイミング信号発生部 45 周長設定部 46 シート走行距離検出回路 47 モータ回転数検出回路 48 第2演算部 49,63 D/A変換器 50,64 関数発生器 51 F/V変換器 52 演算増幅器 53 第2比較部 60 停止制御回路部 61 停止距離設定部 62 可逆カウンタ 65 第1比較部 70 数値制御回路装置 70A 定尺切断回路部 70B 停止制御回路部 70C 切換部 71 シャー角度演算器 72 比較演算器 73 角度設定器 74 判別器 75 微分器 76 加速トルク演算器 77 記憶器 78 演算器 79 切換器 80 波形成形器 81 演算器 82 加算器 83 タイミング演算器 84 先進角度設定器 85 初回切断トルクブースト補償器 86 初回切断補償設定器
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月12日(2001.1.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【数6】τE =(GD2 /4)×ω/t 但し、(GD2 /4)は慣性モーメント(kg・m2 ) ωは角速度(rad/sec) tは加速時間(sec) そして、求めた加速トルクτE を、減算器87により、
トルク基準指令τR から減算し(ステップS7)、切断
トルクレベルとして比較演算器72に入力され、ワーク
アングルを通過した切断トルクレベルは、切換器74に
出力される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続して走行する材料の速度に同調および
    同期して材料を切断する走間切断制御装置において、前
    記材料をシャーの1回転毎の切断による切断トルク不足
    を補償するトルクブースト方法であって、 前記補償は、初回切断および順次切断とに分けて行い、 初回切断では、前記材料の切断トルク値を実測または計
    算で求め、前記実測または計算で求めた切断トルク値を
    初回トルクブースト補償値として波形成形し、前記波形
    成形した値と材料速度の係数とを演算することによりト
    ルクブースト補償値を求め、トルクブースト補償値をト
    ルク基準指令値に加算してトルク指令値を生成し、 順次切断では、シャーの角度信号からシャー1回転の切
    断領域の角度内にトルク基準指令値を微分して得た開始
    角度と終了角度を記憶し、前記トルク基準指令値を演算
    することにより加速トルク指令値を求め、前記トルク基
    準指令とから加速トルク指令値を差し引いた前記切断ト
    ルクのレベル値を記憶し、前記開始角度,終了角度と前
    記切断トルクのレベル値を、順次トルクブースト補償値
    として波形成形し、前記波形成形した値と材料速度の係
    数とを演算することによりトルクブースト補償値を求
    め、トルクブースト補償値をトルク基準指令値に加算し
    てトルク指令値を生成し、 前記トルク指令値をシャーの駆動制御回路を通して電動
    機に指令を与えることにより、インパクトドロップを制
    止することでハンプの発生を防止することを特徴とする
    トルクブースト方法。
  2. 【請求項2】初回切断トルクブースト補償値および順次
    切断トルクブースト補償値としてシャー1回転毎に波形
    成形を開始するタイミングを前記開始角度と終了角度を
    タイミング角度として記憶し、前記開始角度に先進的に
    前記波形成形を開始するタイミングを設定することを特
    徴とする請求項1記載のトルクブースト方法。
  3. 【請求項3】連続して走行する材料の速度に同調および
    同期して材料を切断する走間切断制御において、前記材
    料をシャーの1回転毎の切断による切断トルク不足を初
    回切断および順次切断とに分けて補償するトルクブース
    ト装置であって、 初回切断トルクブースト手段および順次切断トルクブー
    スト手段を備え、 前記初回トルクブースト手段は、前記実測または計算で
    求めた切断トルク値を初回トルクブースト補償値として
    波形成形する手段と、前記波形成形した値と材料速度の
    係数とを演算することによりトルクブースト補償値を求
    める手段と、トルクブースト補償値をトルク基準指令値
    に加算してトルク指令値を生成する手段とを有し、 前記順次切断トルクブースト手段は、シャーの角度信号
    からシャーの1回転の切断領域の角度内にトルク基準指
    令値を微分して開始角度と終了角度を得る手段と、トル
    ク基準指令値を演算することにより加速トルク指令値を
    求め、前記トルク基準指令とから加速トルク指令値を差
    し引いた切断トルクのレベル値を得る手段と、前記開始
    角度,終了角度と前記切断トルクのレベル値を、順次ト
    ルクブースト補償値として波形成形する手段と、前記波
    形成形した値と材料速度の係数とを演算することにより
    トルクブースト補償値を求める手段と、トルクブースト
    補償値をトルク基準指令値に加算してトルク指令値を生
    成する手段とを有し、 前記トルク指令値をシャーの駆動制御回路を通して電動
    機に指令を与えることにより、インパクトドロップを制
    止することでハンプの発生を防止することを特徴とする
    トルクブースト装置。
  4. 【請求項4】初回切断トルクブースト補償値および順次
    切断トルクブースト補償値としてシャー1回転毎に波形
    成形を開始するタイミングを前記開始角度と終了角度を
    タイミング角度として記憶し、前記開始角度に先進的に
    前記波形成形を開始するタイミングを設定する手段をさ
    らに備えることを特徴とする請求項3記載のトルクブー
    スト装置。
JP2000391910A 2000-12-25 2000-12-25 走間切断機のトルクブースト方法および装置 Withdrawn JP2002192418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391910A JP2002192418A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 走間切断機のトルクブースト方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391910A JP2002192418A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 走間切断機のトルクブースト方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002192418A true JP2002192418A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18857985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000391910A Withdrawn JP2002192418A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 走間切断機のトルクブースト方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002192418A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019025594A (ja) * 2017-07-29 2019-02-21 日本リライアンス株式会社 ロータリーシャー制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019025594A (ja) * 2017-07-29 2019-02-21 日本リライアンス株式会社 ロータリーシャー制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960039579A (ko) 스위치된 자기저항 기계용의 콘트롤러
JP3775503B2 (ja) 電子カム方式ロータリーカッター制御の逆転防止電子カム曲線生成方法およびその制御装置
JPH02292116A (ja) シャーライン
EP1406376A2 (en) Speed-based open-loop start-up method for brushless DC motor
JP4367411B2 (ja) モータの制御装置
JPH0620662B2 (ja) ロ−タリカツタの制御方法
JP2002192418A (ja) 走間切断機のトルクブースト方法および装置
JP3779590B2 (ja) 走間切断機のトルクブースト方法および装置
JP3504201B2 (ja) ロータリーカッタの制御装置
US4656857A (en) Method for cutting uncoiled web
JP2001129790A (ja) ロータリーカッタの制御装置
JP2597367B2 (ja) ロータリ・カツタの加減速レート最適可変方法および制御装置
JP2001162586A5 (ja)
US5054304A (en) Sheet stock feed line with deceleration and acceleration
JPS6144639B2 (ja)
JP3781996B2 (ja) ロータリシャーの制御装置および方法
JPS5815280B2 (ja) ロ−タリ−カツタ−
JP2644662B2 (ja) ロータリーカッタ制御方式
JPH09216119A (ja) 走間切断装置の制御装置
JP2823200B2 (ja) 電動機の速度制御装置
JPS6018249Y2 (ja) 切断装置
JPS6133679B2 (ja)
JPH1177132A (ja) 圧延機の圧下制御装置
KR100509895B1 (ko) 열연강판의 이동속도변화에 따른 선후단부 크롭절단속도보상방법
JPH0218169B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304