JPH09216119A - 走間切断装置の制御装置 - Google Patents
走間切断装置の制御装置Info
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- JPH09216119A JPH09216119A JP2124596A JP2124596A JPH09216119A JP H09216119 A JPH09216119 A JP H09216119A JP 2124596 A JP2124596 A JP 2124596A JP 2124596 A JP2124596 A JP 2124596A JP H09216119 A JPH09216119 A JP H09216119A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低速度での切断を高精度で被切断材料に衝撃
を与えることなく行うことができる走間切断装置の制御
装置を提供する。 【解決手段】 計数器22及び乗算器23により被切断
材料と被切断材料を切断する刃物との同期誤差信号RP
を演算する。被切断材料移動速度信号RT と同期誤差信
号RP とを加算した加算信号RC0は、リミッタ25を介
して刃物回転速度指令信号RC として出力される。刃物
切断開始位置検出信号CS が入力されると、その時点に
おける加算信号RC0の値RC1及び切断による移動速度変
動の影響を直接に反映しない被切断材料の送り速度信号
OC1がメモリ−26及び27に記憶される。予測演算器
28は、メモリ−26及び27の記憶値RC1及びOC1と
現在の被切断材料の送り速度信号OC に基づいて予測被
切断材料移動速度信号RCFを演算する。リミッタ25
は、刃物回転速度指令信号RC を予測被切断材料移動速
度信号RCFの上下の適正値幅範囲内に制限する。
を与えることなく行うことができる走間切断装置の制御
装置を提供する。 【解決手段】 計数器22及び乗算器23により被切断
材料と被切断材料を切断する刃物との同期誤差信号RP
を演算する。被切断材料移動速度信号RT と同期誤差信
号RP とを加算した加算信号RC0は、リミッタ25を介
して刃物回転速度指令信号RC として出力される。刃物
切断開始位置検出信号CS が入力されると、その時点に
おける加算信号RC0の値RC1及び切断による移動速度変
動の影響を直接に反映しない被切断材料の送り速度信号
OC1がメモリ−26及び27に記憶される。予測演算器
28は、メモリ−26及び27の記憶値RC1及びOC1と
現在の被切断材料の送り速度信号OC に基づいて予測被
切断材料移動速度信号RCFを演算する。リミッタ25
は、刃物回転速度指令信号RC を予測被切断材料移動速
度信号RCFの上下の適正値幅範囲内に制限する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送られてくる鋼板
等の被切断材料の上下に刃物を配置し、上下の刃物を被
切断材料の移動速度に同期させて駆動することにより被
切断材料を切断するロ−タリ−シャ−、クランクシャ
−、フライイングシャ−等の走間切断装置に関する。
等の被切断材料の上下に刃物を配置し、上下の刃物を被
切断材料の移動速度に同期させて駆動することにより被
切断材料を切断するロ−タリ−シャ−、クランクシャ
−、フライイングシャ−等の走間切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に、走間切断装置の概略構成図を示
す。図1において、1は、フィ−ドロ−ラやレベラ−等
により送られてくる鋼板等の被切断材料である。2は、
被切断材料1を切断する刃物が被切断材料1の上下に配
置されているシャ−である。シャ−は、例えば図8に示
すような構造を有している。図8aに示すシャ−は被切
断材料の上下に配置されている上刃及び下刃(以下、シ
ャ−刃物という)の先端の軌跡が共に真円となるように
駆動する構成のものであり、図8bに示すシャ−は一方
のシャ−刃物(上刃)は被切断材料と平行に駆動し、他
方のシャ−刃物(下刃)は先端の軌跡が真円となるよう
に駆動する構成のものであり、図8cに示すシャ−はシ
ャ−刃物の先端の軌跡が共に楕円となるように駆動する
構成のものである。3は、被切断材料1の移動によって
回転駆動される測長ロ−ルである。4は、測長ロ−ル3
と連結された測長エンコ−ダであり、被切断材料1の移
動量パルスTP を出力する。移動量パルスTP は非接触
式の移動量検出器によって得るようにしてもよい。5
は、シャ−2を駆動するシャ−駆動モ−タであり、減速
機6を介してシャ−2の駆動軸に連結されている。7
は、シャ−刃物が被切断材料1を切断して切断完了位置
に達したことを検出して切断完了信号CE を出力する切
断完了位置センサ−である。8は、シャ−駆動モ−タ5
の回転量パルス、すなわちシャ−刃物の回転量パルスR
P を出力するシャ−刃物位置エンコ−ダである。9は、
測長エンコ−ダ4からの移動量パルスTP 、切断完了位
置センサ−7からの切断完了信号CE 、シャ−刃物位置
エンコ−ダ8からの回転量パルスRP 、被切断材料1の
切断長さ設定値LS 及びシャ−刃物を被切断材料1と同
期させて回転させた時シャ−刃物が1回転する間に被切
断材料1が移動する長さに相当するシャ−仮想周長設定
値KS に基づいてシャ−駆動モ−タ5、すなわちシャ−
刃物の回転速度指令信号RC を出力する制御装置であ
る。10は、シャ−刃物位置エンコ−ダ8からの回転量
パルスRP に基づいて演算したシャ−駆動モ−タ5の回
転速度信号と制御装置9からのシャ−刃物回転速度指令
信号RC との偏差に基づいてシャ−駆動モ−タ5を制御
する速度制御装置である。なお、前記切断完了位置は、
単に被切断材料1を切断し終わった位置ではなく、シャ
−刃物の回転速度を変更してもシャ−刃物と被切断材料
1がぶつかったりすることのない位置までシャ−刃物と
被切断材料1との間隔が開いた位置をいう。切断完了位
置に達したことの検出は、シャ−刃物が所定の回転位置
に達したことを検出する刃物位置検出センサ−からの信
号を使用してもよいし、刃物位置検出センサ−からの信
号を基準としてシャ−刃物位置エンコ−ダ8からの回転
量パルスRP をカウントして所定のカウント値に達した
ことにより検出するようにしてもよい。
す。図1において、1は、フィ−ドロ−ラやレベラ−等
により送られてくる鋼板等の被切断材料である。2は、
被切断材料1を切断する刃物が被切断材料1の上下に配
置されているシャ−である。シャ−は、例えば図8に示
すような構造を有している。図8aに示すシャ−は被切
断材料の上下に配置されている上刃及び下刃(以下、シ
ャ−刃物という)の先端の軌跡が共に真円となるように
駆動する構成のものであり、図8bに示すシャ−は一方
のシャ−刃物(上刃)は被切断材料と平行に駆動し、他
方のシャ−刃物(下刃)は先端の軌跡が真円となるよう
に駆動する構成のものであり、図8cに示すシャ−はシ
ャ−刃物の先端の軌跡が共に楕円となるように駆動する
構成のものである。3は、被切断材料1の移動によって
回転駆動される測長ロ−ルである。4は、測長ロ−ル3
と連結された測長エンコ−ダであり、被切断材料1の移
動量パルスTP を出力する。移動量パルスTP は非接触
式の移動量検出器によって得るようにしてもよい。5
は、シャ−2を駆動するシャ−駆動モ−タであり、減速
機6を介してシャ−2の駆動軸に連結されている。7
は、シャ−刃物が被切断材料1を切断して切断完了位置
に達したことを検出して切断完了信号CE を出力する切
断完了位置センサ−である。8は、シャ−駆動モ−タ5
の回転量パルス、すなわちシャ−刃物の回転量パルスR
P を出力するシャ−刃物位置エンコ−ダである。9は、
測長エンコ−ダ4からの移動量パルスTP 、切断完了位
置センサ−7からの切断完了信号CE 、シャ−刃物位置
エンコ−ダ8からの回転量パルスRP 、被切断材料1の
切断長さ設定値LS 及びシャ−刃物を被切断材料1と同
期させて回転させた時シャ−刃物が1回転する間に被切
断材料1が移動する長さに相当するシャ−仮想周長設定
値KS に基づいてシャ−駆動モ−タ5、すなわちシャ−
刃物の回転速度指令信号RC を出力する制御装置であ
る。10は、シャ−刃物位置エンコ−ダ8からの回転量
パルスRP に基づいて演算したシャ−駆動モ−タ5の回
転速度信号と制御装置9からのシャ−刃物回転速度指令
信号RC との偏差に基づいてシャ−駆動モ−タ5を制御
する速度制御装置である。なお、前記切断完了位置は、
単に被切断材料1を切断し終わった位置ではなく、シャ
−刃物の回転速度を変更してもシャ−刃物と被切断材料
1がぶつかったりすることのない位置までシャ−刃物と
被切断材料1との間隔が開いた位置をいう。切断完了位
置に達したことの検出は、シャ−刃物が所定の回転位置
に達したことを検出する刃物位置検出センサ−からの信
号を使用してもよいし、刃物位置検出センサ−からの信
号を基準としてシャ−刃物位置エンコ−ダ8からの回転
量パルスRP をカウントして所定のカウント値に達した
ことにより検出するようにしてもよい。
【0003】制御装置9は、シャ−刃物が被切断材料1
を切断する回転区間ではシャ−刃物が被切断材料1の移
動速度に同期して回転するようにシャ−刃物回転速度指
令信号RC を出力することによって被切断材料1に衝撃
を与えないようにし、被切断材料1を切断していない回
転区間ではシャ−刃物が被切断材料1の次の切断目標位
置に到達するように切断長さ設定値LS に応じたシャ−
刃物回転速度指令信号RC を出力する。被切断材料1を
切断しない回転区間におけるシャ−刃物回転速度指令信
号RCが切断長さ設定値LS に応じて変更される状態を
図2に示す。図2aは、切断長さ設定値LS がシャ−仮
想周長設定値KS と等しい場合であり、被切断材料1を
切断しない区間においても、シャ−刃物が被切断材料1
の移動速度と同期して回転するようにシャ−刃物回転速
度指令信号RC のパタ−ンが制御される。図2bは、切
断長さ設定値LS がシャ−仮想周長設定値KS より小さ
い場合であり、被切断材料1を切断しない区間では、シ
ャ−刃物が被切断材料1の移動速度より速く回転するよ
うにシャ−刃物回転速度指令信号RC のパタ−ンが制御
される。図2cは、切断長さ設定値LS がシャ−仮想周
長設定値KS より大きい場合であり、被切断材料1を切
断しない区間では、シャ−刃物が被切断材料1の移動速
度より遅く回転するようにシャ−刃物回転速度指令信号
RC のパタ−ンが制御される。
を切断する回転区間ではシャ−刃物が被切断材料1の移
動速度に同期して回転するようにシャ−刃物回転速度指
令信号RC を出力することによって被切断材料1に衝撃
を与えないようにし、被切断材料1を切断していない回
転区間ではシャ−刃物が被切断材料1の次の切断目標位
置に到達するように切断長さ設定値LS に応じたシャ−
刃物回転速度指令信号RC を出力する。被切断材料1を
切断しない回転区間におけるシャ−刃物回転速度指令信
号RCが切断長さ設定値LS に応じて変更される状態を
図2に示す。図2aは、切断長さ設定値LS がシャ−仮
想周長設定値KS と等しい場合であり、被切断材料1を
切断しない区間においても、シャ−刃物が被切断材料1
の移動速度と同期して回転するようにシャ−刃物回転速
度指令信号RC のパタ−ンが制御される。図2bは、切
断長さ設定値LS がシャ−仮想周長設定値KS より小さ
い場合であり、被切断材料1を切断しない区間では、シ
ャ−刃物が被切断材料1の移動速度より速く回転するよ
うにシャ−刃物回転速度指令信号RC のパタ−ンが制御
される。図2cは、切断長さ設定値LS がシャ−仮想周
長設定値KS より大きい場合であり、被切断材料1を切
断しない区間では、シャ−刃物が被切断材料1の移動速
度より遅く回転するようにシャ−刃物回転速度指令信号
RC のパタ−ンが制御される。
【0004】このような走間切断装置における従来の制
御装置9の、シャ−刃物を被切断材料に同期して回転さ
せる期間に関係する制御回路部分の構成を図7に示す。
図7において、101は、被切断材料1の移動量パルス
TP の周波数を速度信号に変換して被切断材料移動速度
信号RT を出力するF/V変換器(パルス周波数−速度
変換器)である。102は、被切断材料1の移動量パル
スTP の計数値からシャ−刃物の回転量パルスRP の計
数値を減算することにより、被切断材料1とシャ−刃物
との誤差信号を出力する計数器である。103は、計数
器102からの誤差信号に所定のゲインを乗算して同期
誤差信号RP を出力する乗算器である。104は、F/
V変換器101からの被切断材料移動速度信号RT と乗
算器103からの同期誤差信号RP を加算してシャ−刃
物回転速度指令信号RC を出力する加算器である。10
5は、シャ−刃物の回転量パルスRP の周波数を速度信
号に変換してシャ−刃物回転速度信号RS を速度制御装
置10にフィ−ドバックするF/V変換器である。
御装置9の、シャ−刃物を被切断材料に同期して回転さ
せる期間に関係する制御回路部分の構成を図7に示す。
図7において、101は、被切断材料1の移動量パルス
TP の周波数を速度信号に変換して被切断材料移動速度
信号RT を出力するF/V変換器(パルス周波数−速度
変換器)である。102は、被切断材料1の移動量パル
スTP の計数値からシャ−刃物の回転量パルスRP の計
数値を減算することにより、被切断材料1とシャ−刃物
との誤差信号を出力する計数器である。103は、計数
器102からの誤差信号に所定のゲインを乗算して同期
誤差信号RP を出力する乗算器である。104は、F/
V変換器101からの被切断材料移動速度信号RT と乗
算器103からの同期誤差信号RP を加算してシャ−刃
物回転速度指令信号RC を出力する加算器である。10
5は、シャ−刃物の回転量パルスRP の周波数を速度信
号に変換してシャ−刃物回転速度信号RS を速度制御装
置10にフィ−ドバックするF/V変換器である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の制御装置では、
被切断材料1の切断に要する切断力が小さくてシャ−駆
動モ−タ5の回転が殆ど影響を受けない場合や、切断速
度が速くて機械やシャ−駆動モ−タ5の慣性力によって
切断速度が降下することなく被切断材料1の切断が完了
してしまう場合には特に支障は生じない。しかしなが
ら、大きな切断力を必要とする被切断材料1を低速で切
断しようとする場合等には、シャ−駆動モ−タ5の定格
出力が切断に対して十分であっても、シャ−刃物が被切
断材料1に噛み込んだ状態で停止してしまうことがあ
る。すなわち、シャ−刃物を低速で被切断材料に噛み込
ませると、シャ−駆動モ−タ5の負荷トルクによる過渡
変動特性に応じて、出力トルクと切断力とが釣り合う速
度までシャ−駆動モ−タ5の速度が降下する。このと
き、シャ−刃物が被切断材料1に噛み込んでいるため、
シャ−駆動モ−タ5の速度降下は被切断材料1の移動を
妨げ、被切断材料1の移動速度が降下する。被切断材料
1の移動速度が降下すると、測長エンコ−ダ4からの被
切断材料1の移動量パルスTP の周波数が減少する。こ
れにより、シャ−刃物回転速度指令信号RC が降下して
シャ−駆動モ−タ5の速度はさらに降下する。以上のよ
うに正帰還がかかって、遂にはシャ−刃物が被切断材料
1に噛み込んだ状態で停止に至ってしまう。
被切断材料1の切断に要する切断力が小さくてシャ−駆
動モ−タ5の回転が殆ど影響を受けない場合や、切断速
度が速くて機械やシャ−駆動モ−タ5の慣性力によって
切断速度が降下することなく被切断材料1の切断が完了
してしまう場合には特に支障は生じない。しかしなが
ら、大きな切断力を必要とする被切断材料1を低速で切
断しようとする場合等には、シャ−駆動モ−タ5の定格
出力が切断に対して十分であっても、シャ−刃物が被切
断材料1に噛み込んだ状態で停止してしまうことがあ
る。すなわち、シャ−刃物を低速で被切断材料に噛み込
ませると、シャ−駆動モ−タ5の負荷トルクによる過渡
変動特性に応じて、出力トルクと切断力とが釣り合う速
度までシャ−駆動モ−タ5の速度が降下する。このと
き、シャ−刃物が被切断材料1に噛み込んでいるため、
シャ−駆動モ−タ5の速度降下は被切断材料1の移動を
妨げ、被切断材料1の移動速度が降下する。被切断材料
1の移動速度が降下すると、測長エンコ−ダ4からの被
切断材料1の移動量パルスTP の周波数が減少する。こ
れにより、シャ−刃物回転速度指令信号RC が降下して
シャ−駆動モ−タ5の速度はさらに降下する。以上のよ
うに正帰還がかかって、遂にはシャ−刃物が被切断材料
1に噛み込んだ状態で停止に至ってしまう。
【0006】このような状態に陥ることを防止するため
に様々な工夫が行われているが、切断精度が低下した
り、極低速での切断ができなかったり、切断はできるが
被切断材料への衝撃が大きい等の問題点があり、切断速
度を切断可能な最低速度以上に制限しているのが現状で
ある。本発明は、このような問題点を解決するために創
案されたものであり、低速度での被切断材料の切断を高
精度で被切断材料に衝撃を与えることなく行うことがで
きる走間切断装置の制御装置を提供することを課題とす
る。
に様々な工夫が行われているが、切断精度が低下した
り、極低速での切断ができなかったり、切断はできるが
被切断材料への衝撃が大きい等の問題点があり、切断速
度を切断可能な最低速度以上に制限しているのが現状で
ある。本発明は、このような問題点を解決するために創
案されたものであり、低速度での被切断材料の切断を高
精度で被切断材料に衝撃を与えることなく行うことがで
きる走間切断装置の制御装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、刃物を被切断材料の移動
速度に同期して回転させることにより被切断材料を切断
する走間切断装置の制御装置を、被切断材料と刃物との
同期誤差信号を出力する同期誤差信号出力手段と、被切
断材料移動速度信号と前記同期誤差信号に基づいて刃物
回転速度指令信号を出力する刃物回転速度指令信号出力
手段と、前記刃物回転速度指令信号が被切断材料の送り
速度信号を基準とする所定の範囲を超えて変化しないよ
うに制限するリミッタとにより構成する。請求項1に記
載の走間切断装置の制御装置は、刃物が被切断材料に噛
み込んで、刃物の回転速度の降下、被切断材料の移動速
度の降下、刃物回転速度指令信号の降下という正帰還状
態に入った場合、リミッタによって刃物回転速度指令信
号は被切断材料を送り込むフィ−ドロ−ラやレベラ−に
対する速度指令信号等の切断による被切断材料の移動速
度変動の影響を直接反映しない被切断材料の送り速度信
号を基準とする所定の範囲内に制限される。これによ
り、刃物が被切断材料に噛み込んで正帰還状態に入った
場合、刃物速度指令信号は被切断材料の送り速度信号に
近い速度に制限されるので、刃物の回転速度の降下を最
小限に抑えながら切断を行うことができる。また、刃物
は被切断材料の送り速度に近い速度で駆動されるので、
被切断材料に衝撃を与えることはない。さらに、被切断
材料の切断長を制御するための移動量パルスや測長回路
にはなんらの変更も加えられていないので、刃物回転速
度指令信号を制限するためのリミッタを設けたにも係わ
らず制御精度を高精度に維持することができる。
に、請求項1に記載の発明は、刃物を被切断材料の移動
速度に同期して回転させることにより被切断材料を切断
する走間切断装置の制御装置を、被切断材料と刃物との
同期誤差信号を出力する同期誤差信号出力手段と、被切
断材料移動速度信号と前記同期誤差信号に基づいて刃物
回転速度指令信号を出力する刃物回転速度指令信号出力
手段と、前記刃物回転速度指令信号が被切断材料の送り
速度信号を基準とする所定の範囲を超えて変化しないよ
うに制限するリミッタとにより構成する。請求項1に記
載の走間切断装置の制御装置は、刃物が被切断材料に噛
み込んで、刃物の回転速度の降下、被切断材料の移動速
度の降下、刃物回転速度指令信号の降下という正帰還状
態に入った場合、リミッタによって刃物回転速度指令信
号は被切断材料を送り込むフィ−ドロ−ラやレベラ−に
対する速度指令信号等の切断による被切断材料の移動速
度変動の影響を直接反映しない被切断材料の送り速度信
号を基準とする所定の範囲内に制限される。これによ
り、刃物が被切断材料に噛み込んで正帰還状態に入った
場合、刃物速度指令信号は被切断材料の送り速度信号に
近い速度に制限されるので、刃物の回転速度の降下を最
小限に抑えながら切断を行うことができる。また、刃物
は被切断材料の送り速度に近い速度で駆動されるので、
被切断材料に衝撃を与えることはない。さらに、被切断
材料の切断長を制御するための移動量パルスや測長回路
にはなんらの変更も加えられていないので、刃物回転速
度指令信号を制限するためのリミッタを設けたにも係わ
らず制御精度を高精度に維持することができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、刃物を被
切断材料の移動速度に同期して回転させることにより被
切断材料を切断する走間切断装置の制御装置を、被切断
材料と刃物との同期誤差信号を出力する同期誤差信号出
力手段と、被切断材料移動速度信号と前記同期誤差信号
に基づいて刃物回転速度指令信号を出力する刃物回転速
度指令信号出力手段と、切断開始寸前における被切断材
料の移動速度を示す信号及び被切断材料の送り速度信号
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶値と被切断
材料の送り速度信号に基づいて予測被切断材料移動速度
信号を出力する予測演算手段と、前記刃物回転速度指令
信号が前記予測被切断材料移動速度信号を基準とする所
定の範囲を超えて変化しないように制限するリミッタと
により構成する。請求項2に記載の走間切断装置は、切
断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号
(切断開始寸前における刃物回転速度指令信号、被切断
材料移動速度信号、刃物回転速度信号等)と被切断材料
の送り速度信号及び現在の被切断材料の送り速度信号に
基づいて切断による被切断材料の移動速度変動を直接反
映しない予測被切断材料移動速度信号を予測演算し、刃
物が被切断材料に噛み込んで正帰還状態に入った場合、
リミッタによって刃物回転速度指令信号は予測被切断材
料移動速度信号を基準とする所定の範囲内に制限され
る。これにより、刃物が被切断材料に噛み込んで正帰還
状態に入った場合、刃物回転速度指令信号は切断開始寸
前における被切断材料の移動速度を示す信号をその時点
の被切断材料の送り速度信号によって補正した予測被切
断材料移動速度信号を基準とする所定の範囲内に制限さ
れるので、刃物の回転速度の降下を最小限に抑えながら
切断を行うことができ、低速度での切断を高精度で被切
断材料に衝撃を与えることなく行うことができる。
切断材料の移動速度に同期して回転させることにより被
切断材料を切断する走間切断装置の制御装置を、被切断
材料と刃物との同期誤差信号を出力する同期誤差信号出
力手段と、被切断材料移動速度信号と前記同期誤差信号
に基づいて刃物回転速度指令信号を出力する刃物回転速
度指令信号出力手段と、切断開始寸前における被切断材
料の移動速度を示す信号及び被切断材料の送り速度信号
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶値と被切断
材料の送り速度信号に基づいて予測被切断材料移動速度
信号を出力する予測演算手段と、前記刃物回転速度指令
信号が前記予測被切断材料移動速度信号を基準とする所
定の範囲を超えて変化しないように制限するリミッタと
により構成する。請求項2に記載の走間切断装置は、切
断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号
(切断開始寸前における刃物回転速度指令信号、被切断
材料移動速度信号、刃物回転速度信号等)と被切断材料
の送り速度信号及び現在の被切断材料の送り速度信号に
基づいて切断による被切断材料の移動速度変動を直接反
映しない予測被切断材料移動速度信号を予測演算し、刃
物が被切断材料に噛み込んで正帰還状態に入った場合、
リミッタによって刃物回転速度指令信号は予測被切断材
料移動速度信号を基準とする所定の範囲内に制限され
る。これにより、刃物が被切断材料に噛み込んで正帰還
状態に入った場合、刃物回転速度指令信号は切断開始寸
前における被切断材料の移動速度を示す信号をその時点
の被切断材料の送り速度信号によって補正した予測被切
断材料移動速度信号を基準とする所定の範囲内に制限さ
れるので、刃物の回転速度の降下を最小限に抑えながら
切断を行うことができ、低速度での切断を高精度で被切
断材料に衝撃を与えることなく行うことができる。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、刃物を被
切断材料の移動速度に同期して回転させることにより被
切断材料を切断する走間切断装置の制御装置を、被切断
材料と刃物との同期誤差信号を出力する同期誤差信号出
力手段と、被切断材料移動速度信号と前記同期誤差信号
に基づいて第1の信号を出力する第1の信号出力手段
と、切断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す
信号及び被切断材料の送り速度信号を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段の記憶値と被切断材料の送り速度信号
に基づいて予測被切断材料移動速度信号を出力する予測
演算手段と、前記予測被切断材料移動速度信号と刃物の
回転速度を示す信号との速度誤差信号と前記予測被切断
材料移動速度信号に基づいて第2の信号を出力する第2
の信号出力手段と、前記予測被切断材料移動速度信号と
刃物の回転速度を示す信号との差が所定値に達したこと
を検出して噛込み検出信号を出力する噛込み検出手段
と、前記噛込み検出信号に応じて前記第1の信号あるい
は前記第2の信号を刃物回転速度指令信号として出力す
る選択手段とにより構成する。請求項3に記載の走間切
断装置の制御装置は、切断開始寸前における被切断材料
の移動速度を示す信号及び被切断材料の送り速度信号と
現在の被切断材料の送り速度信号に基づいて予測被切断
材料移動速度信号を演算し、刃物が被切断材料に噛み込
んで正帰還状態に入り予測被切断材料移動速度信号と刃
物の回転速度を示す信号(刃物回転速度信号、被切断材
料移動速度信号、被切断材料移動速度信号と同期誤差信
号に基づいた第1の信号等)との差が設定値以上になっ
た場合、刃物回転速度指令信号を被切断材料移動速度信
号と同期誤差信号に基づいた第1の信号から予測被切断
材料移動速度信号と刃物の回転速度を示す信号に基づい
た第2の信号に切り換える。これにより、刃物が被切断
材料に噛み込んで正帰還状態に入った場合、切断開始寸
前における被切断材料の移動速度を示す信号をその時点
の被切断材料の送り速度信号によって補正した予測被切
断材料移動速度信号により刃物の回転速度が制御される
ので、刃物の回転速度の降下を最小限に抑えながら切断
を行うことができ、また、被切断材料に衝撃を与えるこ
ともない。さらに、被切断材料の切断長を制御するため
の移動量パルスや測長回路にはなんらの変更も加えられ
ていないので、刃物回転速度指令信号の切り換えにも係
わらず制御精度を高精度に維持することができる。
切断材料の移動速度に同期して回転させることにより被
切断材料を切断する走間切断装置の制御装置を、被切断
材料と刃物との同期誤差信号を出力する同期誤差信号出
力手段と、被切断材料移動速度信号と前記同期誤差信号
に基づいて第1の信号を出力する第1の信号出力手段
と、切断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す
信号及び被切断材料の送り速度信号を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段の記憶値と被切断材料の送り速度信号
に基づいて予測被切断材料移動速度信号を出力する予測
演算手段と、前記予測被切断材料移動速度信号と刃物の
回転速度を示す信号との速度誤差信号と前記予測被切断
材料移動速度信号に基づいて第2の信号を出力する第2
の信号出力手段と、前記予測被切断材料移動速度信号と
刃物の回転速度を示す信号との差が所定値に達したこと
を検出して噛込み検出信号を出力する噛込み検出手段
と、前記噛込み検出信号に応じて前記第1の信号あるい
は前記第2の信号を刃物回転速度指令信号として出力す
る選択手段とにより構成する。請求項3に記載の走間切
断装置の制御装置は、切断開始寸前における被切断材料
の移動速度を示す信号及び被切断材料の送り速度信号と
現在の被切断材料の送り速度信号に基づいて予測被切断
材料移動速度信号を演算し、刃物が被切断材料に噛み込
んで正帰還状態に入り予測被切断材料移動速度信号と刃
物の回転速度を示す信号(刃物回転速度信号、被切断材
料移動速度信号、被切断材料移動速度信号と同期誤差信
号に基づいた第1の信号等)との差が設定値以上になっ
た場合、刃物回転速度指令信号を被切断材料移動速度信
号と同期誤差信号に基づいた第1の信号から予測被切断
材料移動速度信号と刃物の回転速度を示す信号に基づい
た第2の信号に切り換える。これにより、刃物が被切断
材料に噛み込んで正帰還状態に入った場合、切断開始寸
前における被切断材料の移動速度を示す信号をその時点
の被切断材料の送り速度信号によって補正した予測被切
断材料移動速度信号により刃物の回転速度が制御される
ので、刃物の回転速度の降下を最小限に抑えながら切断
を行うことができ、また、被切断材料に衝撃を与えるこ
ともない。さらに、被切断材料の切断長を制御するため
の移動量パルスや測長回路にはなんらの変更も加えられ
ていないので、刃物回転速度指令信号の切り換えにも係
わらず制御精度を高精度に維持することができる。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、刃物を被
切断材料の移動速度に同期して回転させることにより被
切断材料を切断する走間切断装置の制御装置を、切断開
始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号及び被
切断材料の送り速度信号を記憶する記憶手段と、前記記
憶手段の記憶値と被切断材料の送り速度信号に基づいて
予測被切断材料移動速度信号を出力する第1の予測演算
手段と、前記予測被切断材料移動速度信号と被切断材料
移動量信号に基づいて予測被切断材料移動量信号を出力
する第2の予測演算手段と、前記予測被切断材料移動量
信号と刃物の回転量を示す信号との差が所定値に達した
ことを検出して噛込み検出信号を出力する噛込み検出手
段と、前記噛込み検出信号に応じて被切断材料移動量信
号と刃物回転量信号との位置誤差信号と被切断材料移動
速度信号に基づいた信号あるいは前記予測被切断材料移
動量信号と刃物の回転量を示す信号との位置誤差信号と
前記予測被切断材料移動速度信号に基づいた信号を刃物
回転速度指令信号として出力する選択手段とにより構成
する。請求項4に記載の走間切断装置の制御装置は、切
断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号及
び被切断材料の送り速度信号と現在の被切断材料の送り
速度信号に基づいて予測被切断材料移動速度信号を予測
演算するとともに、予測被切断材料移動速度信号と被切
断材料移動量信号に基づいて予測被切断材料移動量信号
を演算し、刃物が被切断材料に噛み込んで正帰還状態に
入り予測被切断材料移動量信号と刃物の回転量を示す信
号(刃物回転量信号、被切断材料移動量信号等)との差
が設定値以上になった場合、刃物回転速度指令信号を被
切断材料移動量信号と刃物回転量信号との位置誤差信号
と被切断材料移動速度信号に基づいた信号から予測被切
断材料移動量信号と刃物の回転量を示す信号との位置誤
差信号と予測被切断材料移動速度信号に基づいた信号に
切り換える。これにより、刃物が被切断材料に噛み込ん
で正帰還状態に入った場合には、切断開始寸前における
被切断材料の移動速度を示す信号をその時点の被切断材
料の送り速度信号によって補正した予測被切断材料移動
速度信号及び予測被切断材料移動速度信号と被切断材料
移動量信号に基づいた予測被切断材料移動量信号により
刃物の回転速度が制御されるので、刃物の回転速度の降
下を最小限に抑えながら切断を行うことができ、低速度
での切断を高精度で被切断材料に衝撃を与えることなく
行うことができる。
切断材料の移動速度に同期して回転させることにより被
切断材料を切断する走間切断装置の制御装置を、切断開
始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号及び被
切断材料の送り速度信号を記憶する記憶手段と、前記記
憶手段の記憶値と被切断材料の送り速度信号に基づいて
予測被切断材料移動速度信号を出力する第1の予測演算
手段と、前記予測被切断材料移動速度信号と被切断材料
移動量信号に基づいて予測被切断材料移動量信号を出力
する第2の予測演算手段と、前記予測被切断材料移動量
信号と刃物の回転量を示す信号との差が所定値に達した
ことを検出して噛込み検出信号を出力する噛込み検出手
段と、前記噛込み検出信号に応じて被切断材料移動量信
号と刃物回転量信号との位置誤差信号と被切断材料移動
速度信号に基づいた信号あるいは前記予測被切断材料移
動量信号と刃物の回転量を示す信号との位置誤差信号と
前記予測被切断材料移動速度信号に基づいた信号を刃物
回転速度指令信号として出力する選択手段とにより構成
する。請求項4に記載の走間切断装置の制御装置は、切
断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号及
び被切断材料の送り速度信号と現在の被切断材料の送り
速度信号に基づいて予測被切断材料移動速度信号を予測
演算するとともに、予測被切断材料移動速度信号と被切
断材料移動量信号に基づいて予測被切断材料移動量信号
を演算し、刃物が被切断材料に噛み込んで正帰還状態に
入り予測被切断材料移動量信号と刃物の回転量を示す信
号(刃物回転量信号、被切断材料移動量信号等)との差
が設定値以上になった場合、刃物回転速度指令信号を被
切断材料移動量信号と刃物回転量信号との位置誤差信号
と被切断材料移動速度信号に基づいた信号から予測被切
断材料移動量信号と刃物の回転量を示す信号との位置誤
差信号と予測被切断材料移動速度信号に基づいた信号に
切り換える。これにより、刃物が被切断材料に噛み込ん
で正帰還状態に入った場合には、切断開始寸前における
被切断材料の移動速度を示す信号をその時点の被切断材
料の送り速度信号によって補正した予測被切断材料移動
速度信号及び予測被切断材料移動速度信号と被切断材料
移動量信号に基づいた予測被切断材料移動量信号により
刃物の回転速度が制御されるので、刃物の回転速度の降
下を最小限に抑えながら切断を行うことができ、低速度
での切断を高精度で被切断材料に衝撃を与えることなく
行うことができる。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、刃物を被
切断材料の移動速度に同期して回転させることにより被
切断材料を切断する走間切断装置の制御装置を、切断開
始寸前から切断終了までの間における被切断材料移動量
誤差信号を出力する被切断材料移動量誤差検出手段と、
被切断材料移動量信号と前記被切断材料移動量誤差信号
とを加算した加算信号と刃物の回転量を示す信号との差
が所定値に達したことを検出して噛込み検出信号を出力
する噛込み検出手段と、前記噛込み検出信号に応じて被
切断材料移動量信号と刃物回転量信号との位置誤差信号
と被切断材料移動速度信号に基づいた信号あるいは前記
加算信号と刃物の回転量を示す信号との位置誤差信号と
被切断材料の送り速度信号に基づいた信号を刃物回転速
度指令信号として出力する選択手段とにより構成する。
請求項5に記載の走間切断装置の制御装置は、刃物が被
切断材料に噛み込んで正帰還状態に入って被切断材料移
動量信号と切断開始寸前から切断終了までの間における
被切断材料移動量誤差信号とを加算した加算信号と刃物
の回転量を示す信号との差が設定値以上になった場合、
刃物回転速度指令信号を被切断材料移動量信号と刃物回
転量信号との位置誤差信号と被切断材料移動速度信号に
基づいた信号から被切断材料移動量信号と被切断材料移
動量誤差信号とを加算した加算信号と刃物の回転量を示
す信号との位置誤差信号と被切断材料の送り速度信号に
基づいた信号に切り換える。これにより、刃物が被切断
材料に噛み込んで正帰還状態に入った場合、被切断材料
の送り速度信号及び切断開始寸前から切断終了までの間
における被切断材料移動量誤差信号により刃物の回転速
度が制御されるので、刃物の回転速度の降下を最小限に
抑えながら切断を行うことができ、低速度での切断を高
精度で被切断材料に衝撃を与えることなく行うことがで
きる。
切断材料の移動速度に同期して回転させることにより被
切断材料を切断する走間切断装置の制御装置を、切断開
始寸前から切断終了までの間における被切断材料移動量
誤差信号を出力する被切断材料移動量誤差検出手段と、
被切断材料移動量信号と前記被切断材料移動量誤差信号
とを加算した加算信号と刃物の回転量を示す信号との差
が所定値に達したことを検出して噛込み検出信号を出力
する噛込み検出手段と、前記噛込み検出信号に応じて被
切断材料移動量信号と刃物回転量信号との位置誤差信号
と被切断材料移動速度信号に基づいた信号あるいは前記
加算信号と刃物の回転量を示す信号との位置誤差信号と
被切断材料の送り速度信号に基づいた信号を刃物回転速
度指令信号として出力する選択手段とにより構成する。
請求項5に記載の走間切断装置の制御装置は、刃物が被
切断材料に噛み込んで正帰還状態に入って被切断材料移
動量信号と切断開始寸前から切断終了までの間における
被切断材料移動量誤差信号とを加算した加算信号と刃物
の回転量を示す信号との差が設定値以上になった場合、
刃物回転速度指令信号を被切断材料移動量信号と刃物回
転量信号との位置誤差信号と被切断材料移動速度信号に
基づいた信号から被切断材料移動量信号と被切断材料移
動量誤差信号とを加算した加算信号と刃物の回転量を示
す信号との位置誤差信号と被切断材料の送り速度信号に
基づいた信号に切り換える。これにより、刃物が被切断
材料に噛み込んで正帰還状態に入った場合、被切断材料
の送り速度信号及び切断開始寸前から切断終了までの間
における被切断材料移動量誤差信号により刃物の回転速
度が制御されるので、刃物の回転速度の降下を最小限に
抑えながら切断を行うことができ、低速度での切断を高
精度で被切断材料に衝撃を与えることなく行うことがで
きる。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項3
〜5に記載の走間切断装置の制御装置において、前記噛
込み検出信号が出力された時点の刃物の回転位置を記憶
する第2の記憶手段と、書き込み指令時には刃物の回転
位置に対応して刃物駆動モ−タの出力トルク信号を記憶
し、読み出し指令時には記憶した出力トルク信号を刃物
の回転位置に対応して読み出し切断力補償信号として出
力する第3の記憶手段と、刃物の回転位置が前記第2の
記憶手段に記憶されている回転位置を遅れ分に応じて補
償した回転位置に達したことを検出して噛込み検出信号
を出力する第2の噛込み検出手段を設ける。請求項6に
記載の走間切断装置の制御装置は、最初の切断時等に刃
物が被切断材料に噛込む噛込み開始回転位置及び切断中
における刃物駆動モ−タの出力トルク信号を学習記憶し
ておき、以後は、噛込み検出が実際の噛込みより遅れた
分や、制御回路での出力トルクの立ち上がり遅れ分を予
測し、その遅れ分を補償するように噛込み開始回転位置
を補償し、刃物が補償された噛込み開始回転位置に到達
した時に学習記憶しておいた出力トルク信号を切断補償
信号として出力するようにしたので、噛込み検出による
制御遅れを防止することができる。
〜5に記載の走間切断装置の制御装置において、前記噛
込み検出信号が出力された時点の刃物の回転位置を記憶
する第2の記憶手段と、書き込み指令時には刃物の回転
位置に対応して刃物駆動モ−タの出力トルク信号を記憶
し、読み出し指令時には記憶した出力トルク信号を刃物
の回転位置に対応して読み出し切断力補償信号として出
力する第3の記憶手段と、刃物の回転位置が前記第2の
記憶手段に記憶されている回転位置を遅れ分に応じて補
償した回転位置に達したことを検出して噛込み検出信号
を出力する第2の噛込み検出手段を設ける。請求項6に
記載の走間切断装置の制御装置は、最初の切断時等に刃
物が被切断材料に噛込む噛込み開始回転位置及び切断中
における刃物駆動モ−タの出力トルク信号を学習記憶し
ておき、以後は、噛込み検出が実際の噛込みより遅れた
分や、制御回路での出力トルクの立ち上がり遅れ分を予
測し、その遅れ分を補償するように噛込み開始回転位置
を補償し、刃物が補償された噛込み開始回転位置に到達
した時に学習記憶しておいた出力トルク信号を切断補償
信号として出力するようにしたので、噛込み検出による
制御遅れを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の走間切断装置の
制御装置を図面を用いて説明する。図3は、本発明の走
間切断装置の制御装置の第一の実施の形態の構成図であ
る。(シャ−刃物を同期回転させて切断する期間に関係
する制御回路部分についてのみの構成を示す。) 図3において、21は、被切断材料1の移動量パルスT
P の周波数を速度信号に変換して被切断材料移動速度信
号RT を出力するF/V変換器である。22は、被切断
材料1の移動量パルスTP の計数値からシャ−刃物の回
転量パルスRP の計数値を減算して誤差信号を出力する
計数器である。23は、計数器22からの誤差信号に所
定のゲインを乗算して同期誤差信号をRP 出力する乗算
器である。24は、F/V変換器21からの被切断材料
移動速度信号RT と乗算器23からの同期誤差信号RP
を加算した加算信号RCOをリミッタ25を介してシャ−
刃物回転速度指令信号RC として出力する加算器であ
る。リミッタ25は、刃物回転速度指令信号RC を予測
演算器28からの予測被切断材料移動速度信号RCFの上
下の適正値幅以内に制限する。26は、刃物位置検出セ
ンサ−等からシャ−刃物が被切断材料1の切断を開始す
る位置の寸前に達したことを示す切断開始位置検出信号
CS が入力された時に、加算器24からの加算信号RCO
のその時点における値RC1を記憶するメモリ−である。
27は、切断開始位置検出信号CS が入力された時に、
例えば被切断材料1を送り込むフィ−ドロ−ラやレベラ
−を駆動する可変速モ−タの速度制御装置に与えられる
速度指令信号等の切断による被切断材料1の移動速度変
動の影響を直接反映しない速度信号OC (以下、被切断
材料の送り速度信号という)のその時点における値OC1
を記憶するメモリ−である。28は、メモリ−26に記
憶されている値RC1、メモリ−27に記憶されている値
OC1及び現在の被切断材料の送り速度信号OC に基づき
切断による被切断材料1の移動速度変動の影響を直接反
映しない被切断材料1の移動速度を予測演算して予測被
切断材料移動速度信号RCFを出力する予測演算器であ
る。
制御装置を図面を用いて説明する。図3は、本発明の走
間切断装置の制御装置の第一の実施の形態の構成図であ
る。(シャ−刃物を同期回転させて切断する期間に関係
する制御回路部分についてのみの構成を示す。) 図3において、21は、被切断材料1の移動量パルスT
P の周波数を速度信号に変換して被切断材料移動速度信
号RT を出力するF/V変換器である。22は、被切断
材料1の移動量パルスTP の計数値からシャ−刃物の回
転量パルスRP の計数値を減算して誤差信号を出力する
計数器である。23は、計数器22からの誤差信号に所
定のゲインを乗算して同期誤差信号をRP 出力する乗算
器である。24は、F/V変換器21からの被切断材料
移動速度信号RT と乗算器23からの同期誤差信号RP
を加算した加算信号RCOをリミッタ25を介してシャ−
刃物回転速度指令信号RC として出力する加算器であ
る。リミッタ25は、刃物回転速度指令信号RC を予測
演算器28からの予測被切断材料移動速度信号RCFの上
下の適正値幅以内に制限する。26は、刃物位置検出セ
ンサ−等からシャ−刃物が被切断材料1の切断を開始す
る位置の寸前に達したことを示す切断開始位置検出信号
CS が入力された時に、加算器24からの加算信号RCO
のその時点における値RC1を記憶するメモリ−である。
27は、切断開始位置検出信号CS が入力された時に、
例えば被切断材料1を送り込むフィ−ドロ−ラやレベラ
−を駆動する可変速モ−タの速度制御装置に与えられる
速度指令信号等の切断による被切断材料1の移動速度変
動の影響を直接反映しない速度信号OC (以下、被切断
材料の送り速度信号という)のその時点における値OC1
を記憶するメモリ−である。28は、メモリ−26に記
憶されている値RC1、メモリ−27に記憶されている値
OC1及び現在の被切断材料の送り速度信号OC に基づき
切断による被切断材料1の移動速度変動の影響を直接反
映しない被切断材料1の移動速度を予測演算して予測被
切断材料移動速度信号RCFを出力する予測演算器であ
る。
【0014】なお、図3に示す実施の形態は、本発明の
請求項2に対応し、同期誤差信号出力手段は計数器22
及び乗算器23により形成され、刃物回転速度指令信号
出力手段は加算器24により形成され、リミッタはリミ
ッタ25により形成される。
請求項2に対応し、同期誤差信号出力手段は計数器22
及び乗算器23により形成され、刃物回転速度指令信号
出力手段は加算器24により形成され、リミッタはリミ
ッタ25により形成される。
【0015】以上のように構成されている制御装置の動
作を説明する。シャ−刃物が被切断材料1の切断を開始
する位置の寸前にきたことが検出されて切断開始位置検
出信号CS が入力されると、メモリ−26に切断開始位
置検出信号CS が入力された時点の加算器24からの加
算信号RC1が記憶されるとともに、メモリ−27に切断
開始位置検出信号CS が入力された時点の被切断材料の
送り速度信号OC1が記憶される。そして、予測演算器2
8は、メモリ26、27に記憶された値RC1、OC1及び
現時点の被切断材料の送り速度信号OC に基づき予測被
切断材料移動速度信号R CFを演算して出力する。予測被
切断材料移動速度信号RCFは、例えば、RCF=RC1×O
C /OC1により演算する。リミッタ25は、予測被切断
材料移動速度信号RCFを基準にしてその値の上下の適正
値幅範囲(通常の同期制御状態で発生する変動幅に対し
て十分余裕を持たせた範囲)を越えてシャ−刃物回転速
度指令信号RC が変化しないように制限する。
作を説明する。シャ−刃物が被切断材料1の切断を開始
する位置の寸前にきたことが検出されて切断開始位置検
出信号CS が入力されると、メモリ−26に切断開始位
置検出信号CS が入力された時点の加算器24からの加
算信号RC1が記憶されるとともに、メモリ−27に切断
開始位置検出信号CS が入力された時点の被切断材料の
送り速度信号OC1が記憶される。そして、予測演算器2
8は、メモリ26、27に記憶された値RC1、OC1及び
現時点の被切断材料の送り速度信号OC に基づき予測被
切断材料移動速度信号R CFを演算して出力する。予測被
切断材料移動速度信号RCFは、例えば、RCF=RC1×O
C /OC1により演算する。リミッタ25は、予測被切断
材料移動速度信号RCFを基準にしてその値の上下の適正
値幅範囲(通常の同期制御状態で発生する変動幅に対し
て十分余裕を持たせた範囲)を越えてシャ−刃物回転速
度指令信号RC が変化しないように制限する。
【0016】シャ−刃物が被切断材料1に噛み込むまで
は、シャ−駆動モ−タ5に対して大きな負荷変動もなく
回転していくのでシャ−刃物回転速度指令信号RC は予
測被切断材料移動速度信号RCFを基準にした上下の適正
値幅範囲を超えることはないのでリミッタ25が動作す
ることはない。シャ−刃物が被切断材料1に噛み込んだ
時、切断に要する切断力に対してシャ−駆動モ−タの出
力が十分に余裕のない場合には、シャ−刃物の回転速度
が降下し、その結果被切断材料1の移動速度が降下して
シャ−刃物回転速度指令信号R C が降下するという正帰
還状態に入る。そして、シャ−刃物回転速度指令信号R
C が予測被切断材料移動速度信号RCFの上下の適正値幅
範囲を超えて降下しようとすると、リミッタ25が動作
してシャ−刃物回転速度指令信号RC は予測被切断材料
移動速度信号RCFの上下の適正値幅範囲に制限される。
これにより、シャ−刃物回転速度指令信号RC は切断開
始寸前におけるシャ−刃物回転速度指令信号RC を現時
点における被切断材料の送り速度信号OC によって補正
された予測被切断材料移動速度信号RCFを基準とする所
定の範囲以下には降下しないので、上記正帰還状態に入
ってもシャ−刃物により被切断材料を切断することがで
きる。そして、この時のシャ−刃物回転速度指令信号R
C は現時点における被切断材料1の移動速度に近い速度
に設定されるので、被切断材料に衝撃を与えることはな
い。また、被切断材料の移動量パルスTP や被切断材料
の測長回路にはなんらの変更も加えていないので、切断
制御精度を高精度に維持することができる。
は、シャ−駆動モ−タ5に対して大きな負荷変動もなく
回転していくのでシャ−刃物回転速度指令信号RC は予
測被切断材料移動速度信号RCFを基準にした上下の適正
値幅範囲を超えることはないのでリミッタ25が動作す
ることはない。シャ−刃物が被切断材料1に噛み込んだ
時、切断に要する切断力に対してシャ−駆動モ−タの出
力が十分に余裕のない場合には、シャ−刃物の回転速度
が降下し、その結果被切断材料1の移動速度が降下して
シャ−刃物回転速度指令信号R C が降下するという正帰
還状態に入る。そして、シャ−刃物回転速度指令信号R
C が予測被切断材料移動速度信号RCFの上下の適正値幅
範囲を超えて降下しようとすると、リミッタ25が動作
してシャ−刃物回転速度指令信号RC は予測被切断材料
移動速度信号RCFの上下の適正値幅範囲に制限される。
これにより、シャ−刃物回転速度指令信号RC は切断開
始寸前におけるシャ−刃物回転速度指令信号RC を現時
点における被切断材料の送り速度信号OC によって補正
された予測被切断材料移動速度信号RCFを基準とする所
定の範囲以下には降下しないので、上記正帰還状態に入
ってもシャ−刃物により被切断材料を切断することがで
きる。そして、この時のシャ−刃物回転速度指令信号R
C は現時点における被切断材料1の移動速度に近い速度
に設定されるので、被切断材料に衝撃を与えることはな
い。また、被切断材料の移動量パルスTP や被切断材料
の測長回路にはなんらの変更も加えていないので、切断
制御精度を高精度に維持することができる。
【0017】上記の実施の形態では、切断開始寸前にお
ける被切断材料移動速度信号RT と同期誤差信号RP を
加算した加算信号RC0をメモリ−26に記憶するように
したが、切断開始寸前及びシャ−刃物が被切断材料に噛
み込んでいる時には被切断材料とシャ−刃物は同期して
いるので、切断開始寸前における被切断材料の移動速度
示す信号である切断開始寸前における被切断材料移動速
度信号RT あるいはシャ−刃物回転速度信号をメモリ−
26に記憶するようにしてもよい。
ける被切断材料移動速度信号RT と同期誤差信号RP を
加算した加算信号RC0をメモリ−26に記憶するように
したが、切断開始寸前及びシャ−刃物が被切断材料に噛
み込んでいる時には被切断材料とシャ−刃物は同期して
いるので、切断開始寸前における被切断材料の移動速度
示す信号である切断開始寸前における被切断材料移動速
度信号RT あるいはシャ−刃物回転速度信号をメモリ−
26に記憶するようにしてもよい。
【0018】また、被切断材料の送り速度信号OC のレ
ベルを被切断材料移動速度信号RTと同じに調整してお
けば、予測被切断材料速度信号RCFに代えて被切断材料
の送り速度信号OC を用いることができる。この場合に
は、メモリ−26、27及び予測演算器28が不要とな
る。この第二の実施の形態は、本発明の請求項1に対応
する。
ベルを被切断材料移動速度信号RTと同じに調整してお
けば、予測被切断材料速度信号RCFに代えて被切断材料
の送り速度信号OC を用いることができる。この場合に
は、メモリ−26、27及び予測演算器28が不要とな
る。この第二の実施の形態は、本発明の請求項1に対応
する。
【0019】以上の実施の形態は、シャ−刃物回転速度
指令信号をリミッタによって制限することによりシャ−
刃物の回転速度の降下を防止するようにしたが、シャ−
刃物回転速度指令信号を切り換えることによってシャ−
刃物の回転速度の降下を防止することもできる。図4
は、シャ−刃物回転速度指令信号を切り換えるようにし
た第三の実施の形態を示す。図4において、29は、シ
ャ−刃物の回転量パルスRP の周波数を速度信号に変換
してシャ−刃物回転速度信号RS を出力するF/V変換
器である。30は、予測被切断材料移動速度信号RCFと
シャ−刃物回転速度信号RS との差が噛込み検出設定幅
以上になった時に噛込み検出信号をOR回路31を介し
て出力する比較器である。32は、予測被切断材料移動
速度信号RCFとシャ−刃物回転速度信号RS との偏差を
比例・積分して速度誤差信号PIO を出力する比例・積
分増幅器である。33は、予測被切断材料移動速度信号
RCFと速度誤差信号PIO を加算する加算器である。3
4は、噛込み検出信号が出力されていない時にはリミッ
タ25を介した加算器24からの加算信号RCOを、噛込
み検出信号が出力された時には加算器33からの加算信
号をシャ−刃物回転速度指令信号RC として選択する切
り換えスイッチである。
指令信号をリミッタによって制限することによりシャ−
刃物の回転速度の降下を防止するようにしたが、シャ−
刃物回転速度指令信号を切り換えることによってシャ−
刃物の回転速度の降下を防止することもできる。図4
は、シャ−刃物回転速度指令信号を切り換えるようにし
た第三の実施の形態を示す。図4において、29は、シ
ャ−刃物の回転量パルスRP の周波数を速度信号に変換
してシャ−刃物回転速度信号RS を出力するF/V変換
器である。30は、予測被切断材料移動速度信号RCFと
シャ−刃物回転速度信号RS との差が噛込み検出設定幅
以上になった時に噛込み検出信号をOR回路31を介し
て出力する比較器である。32は、予測被切断材料移動
速度信号RCFとシャ−刃物回転速度信号RS との偏差を
比例・積分して速度誤差信号PIO を出力する比例・積
分増幅器である。33は、予測被切断材料移動速度信号
RCFと速度誤差信号PIO を加算する加算器である。3
4は、噛込み検出信号が出力されていない時にはリミッ
タ25を介した加算器24からの加算信号RCOを、噛込
み検出信号が出力された時には加算器33からの加算信
号をシャ−刃物回転速度指令信号RC として選択する切
り換えスイッチである。
【0020】35は、切断開始位置検出信号CS によっ
てリセットされてシャ−刃物の回転量パルスRP の計数
を開始する計数器である。36は、噛込み検出信号が出
力された時点の計数器35の計数値、すなわちシャ−刃
物の噛込み開始回転位置を記憶するメモリ−である。3
7は、計数器35の計数値がメモリ−36に記憶されて
いる噛込み開始回転位置に一致した時に噛込み検出信号
をOR回路31を介して出力する比較器である。38
は、書き込み指令が与えられている時には、噛込み検出
信号が出力された時点からシャ−刃物の回転量パルスR
P に対応させて、すなわちシャ−刃物の回転位置に対応
させてシャ−駆動モ−タ5の出力トルク信号、例えば電
流信号を記憶し、読み出し指令が与えられている時に
は、噛込み検出信号が出力された時点からシャ−刃物の
回転量パルスRP に基づいて、すなわちシャ−刃物の回
転位置に対応させて出力トルク信号を読み出しシャ−駆
動モ−タ5の速度制御装置10に切断力補償信号、例え
ば電流補償信号を出力するメモリ−である。図3と同じ
符号を付してあるものは同等物であるので説明を省略す
る。
てリセットされてシャ−刃物の回転量パルスRP の計数
を開始する計数器である。36は、噛込み検出信号が出
力された時点の計数器35の計数値、すなわちシャ−刃
物の噛込み開始回転位置を記憶するメモリ−である。3
7は、計数器35の計数値がメモリ−36に記憶されて
いる噛込み開始回転位置に一致した時に噛込み検出信号
をOR回路31を介して出力する比較器である。38
は、書き込み指令が与えられている時には、噛込み検出
信号が出力された時点からシャ−刃物の回転量パルスR
P に対応させて、すなわちシャ−刃物の回転位置に対応
させてシャ−駆動モ−タ5の出力トルク信号、例えば電
流信号を記憶し、読み出し指令が与えられている時に
は、噛込み検出信号が出力された時点からシャ−刃物の
回転量パルスRP に基づいて、すなわちシャ−刃物の回
転位置に対応させて出力トルク信号を読み出しシャ−駆
動モ−タ5の速度制御装置10に切断力補償信号、例え
ば電流補償信号を出力するメモリ−である。図3と同じ
符号を付してあるものは同等物であるので説明を省略す
る。
【0021】図4に示す実施の形態は、本発明の請求項
3、請求項6に対応し、同期誤差信号出力手段は計数器
22及び乗算器23により形成され、第1の信号出力手
段は加算器24により形成され、記憶手段はメモリ−2
6及び27により形成され、予測演算手段は予測演算器
28により形成され、第2の信号出力手段は比例・積分
増幅器32及び加算器33により形成され、噛込み検出
手段は比較器30及びOR回路31により形成され、選
択手段は切り換えスイッチ34により形成される。ま
た、第2の記憶手段はメモリ−36により形成され、第
3の記憶手段はメモリ−38により形成され、第2の噛
込み検出手段は比較器37及びOR回路31により形成
される。
3、請求項6に対応し、同期誤差信号出力手段は計数器
22及び乗算器23により形成され、第1の信号出力手
段は加算器24により形成され、記憶手段はメモリ−2
6及び27により形成され、予測演算手段は予測演算器
28により形成され、第2の信号出力手段は比例・積分
増幅器32及び加算器33により形成され、噛込み検出
手段は比較器30及びOR回路31により形成され、選
択手段は切り換えスイッチ34により形成される。ま
た、第2の記憶手段はメモリ−36により形成され、第
3の記憶手段はメモリ−38により形成され、第2の噛
込み検出手段は比較器37及びOR回路31により形成
される。
【0022】以上のように構成されている制御装置の動
作を説明する。切断開始位置検出信号CS が入力される
と、その時点における被切断材料移動速度信号RT と同
期誤差信号RP との加算信号RC1及び被切断材料の送り
速度信号OC1がメモリ−26及び27に記憶され、以後
メモリ−26及び27の記憶値と現時点の被切断材料の
送り速度信号とに基づいた予測被切断材料移動速度信号
RCFが予測演算器28より出力される。シャ−刃物が被
切断材料1に噛み込んで正帰還状態に入っても、シャ−
刃物回転速度指令信号RC はリミッタ25により予測被
切断材料移動速度信号RCFの上下の適正値幅範囲内に制
限されているので、実際のシャ−刃物の回転速度が大幅
に降下することはない。しかしながら、シャ−刃物回転
速度指令信号RC が予測被切断材料移動速度信号RCFの
上下の適正値幅範囲内の下限値近くまで降下すると、予
測被切断材料移動速度信号RCFとシャ−刃物回転速度信
号RS との差が噛込み検出幅設定値以上となって比較器
30からOR回路31を介して噛込み検出信号が出力さ
れる。噛込み検出信号が出力されると、切り換えスイッ
チ34が切り換えられる。これにより、シャ−刃物回転
速度指令信号RC は、被切断材料移動速度信号R T と同
期誤差信号RP とを加算した加算信号RC0から予測被切
断材料移動速度信号RCFと速度誤差信号PI0 とを加算
した加算信号に切り換えられる。同時に、リミッタ25
に与えられていたリミッタ条件が解除される。
作を説明する。切断開始位置検出信号CS が入力される
と、その時点における被切断材料移動速度信号RT と同
期誤差信号RP との加算信号RC1及び被切断材料の送り
速度信号OC1がメモリ−26及び27に記憶され、以後
メモリ−26及び27の記憶値と現時点の被切断材料の
送り速度信号とに基づいた予測被切断材料移動速度信号
RCFが予測演算器28より出力される。シャ−刃物が被
切断材料1に噛み込んで正帰還状態に入っても、シャ−
刃物回転速度指令信号RC はリミッタ25により予測被
切断材料移動速度信号RCFの上下の適正値幅範囲内に制
限されているので、実際のシャ−刃物の回転速度が大幅
に降下することはない。しかしながら、シャ−刃物回転
速度指令信号RC が予測被切断材料移動速度信号RCFの
上下の適正値幅範囲内の下限値近くまで降下すると、予
測被切断材料移動速度信号RCFとシャ−刃物回転速度信
号RS との差が噛込み検出幅設定値以上となって比較器
30からOR回路31を介して噛込み検出信号が出力さ
れる。噛込み検出信号が出力されると、切り換えスイッ
チ34が切り換えられる。これにより、シャ−刃物回転
速度指令信号RC は、被切断材料移動速度信号R T と同
期誤差信号RP とを加算した加算信号RC0から予測被切
断材料移動速度信号RCFと速度誤差信号PI0 とを加算
した加算信号に切り換えられる。同時に、リミッタ25
に与えられていたリミッタ条件が解除される。
【0023】シャ−刃物回転速度指令信号RC の切り換
え時に被切断材料1の切断抗力によるシャ−駆動モ−タ
5の速度降下を最小限度に抑制するために、切り換え初
期においては過渡安定性が損なわれない範囲内で比例・
積分増幅器30の比例増幅ゲインPはできる限り高い値
P1 とし、積分時定数Iはできる限り小さい値I1 とす
る。シャ−刃物が回転して最大切断トルクを必要とする
回転位置A1 を過ぎたら、シャ−刃物が設定された回転
位置A2 に到達した時点で比例・積分増幅器30の比例
増幅ゲインP及び積分時定数Iが回転のスム−ズさを重
点に設定した比例増幅ゲインP2 及び積分時定数I2 に
なるように、シャ−刃物の回転に応じて比例増幅ゲイン
PをP1 からP2 に、積分時定数IをI1 からI2 に徐
々に変化させる。シャ−刃物がさらに回転して切断が終
了する回転位置(一番遅れて噛み合う刃物の刃の部分の
間隔が零となる回転位置)に達したら、全ての補償を解
除するとともに、切り換えスイッチ34を切り換えて、
シャ−刃物回転速度指令信号RCを被切断材料移動速度
信号RT と同期誤差信号RP とを加算した加算信号RC0
に戻す。
え時に被切断材料1の切断抗力によるシャ−駆動モ−タ
5の速度降下を最小限度に抑制するために、切り換え初
期においては過渡安定性が損なわれない範囲内で比例・
積分増幅器30の比例増幅ゲインPはできる限り高い値
P1 とし、積分時定数Iはできる限り小さい値I1 とす
る。シャ−刃物が回転して最大切断トルクを必要とする
回転位置A1 を過ぎたら、シャ−刃物が設定された回転
位置A2 に到達した時点で比例・積分増幅器30の比例
増幅ゲインP及び積分時定数Iが回転のスム−ズさを重
点に設定した比例増幅ゲインP2 及び積分時定数I2 に
なるように、シャ−刃物の回転に応じて比例増幅ゲイン
PをP1 からP2 に、積分時定数IをI1 からI2 に徐
々に変化させる。シャ−刃物がさらに回転して切断が終
了する回転位置(一番遅れて噛み合う刃物の刃の部分の
間隔が零となる回転位置)に達したら、全ての補償を解
除するとともに、切り換えスイッチ34を切り換えて、
シャ−刃物回転速度指令信号RCを被切断材料移動速度
信号RT と同期誤差信号RP とを加算した加算信号RC0
に戻す。
【0024】予測被切断材料移動速度信号RCFと速度誤
差信号PI0 との加算信号をシャ−刃物回転速度指令信
号RC として出力している期間中はシャ−刃物と被切断
材料1とが噛み込んだ状態にあるためシャ−刃物と被切
断材料1とは同期しており、また、予測被切断材料移動
速度信号RCFは被切断材料の送り速度信号OC に基づい
て演算されている。したがって、刃物回転速度指令信号
を切り換える時点では、予測被切断材料移動速度信号R
CFと速度誤差信号PI0 とを加算した加算信号と被切断
材料1の移動量パルスTP から演算した被切断材料移動
速度信号RT と同期誤差信号RP とを加算した加算信号
RC0との間の差は僅かであり、切り換え時に大きなショ
ックを生じることはない。なお、この時生じる僅かのシ
ョックでも避けたい場合には、シャ−刃物が切断を終了
する回転位置に達したら、すべての補償は解除するもの
の、シャ−刃物回転速度指令信号RC はそれまでの予測
被切断材料移動速度信号RCFと速度誤差信号PI0 とを
加算した加算信号から被切断材料移動速度信号RT と同
期誤差信号RP とを加算した加算信号RC0に滑らかに変
化させるようにするとよい。
差信号PI0 との加算信号をシャ−刃物回転速度指令信
号RC として出力している期間中はシャ−刃物と被切断
材料1とが噛み込んだ状態にあるためシャ−刃物と被切
断材料1とは同期しており、また、予測被切断材料移動
速度信号RCFは被切断材料の送り速度信号OC に基づい
て演算されている。したがって、刃物回転速度指令信号
を切り換える時点では、予測被切断材料移動速度信号R
CFと速度誤差信号PI0 とを加算した加算信号と被切断
材料1の移動量パルスTP から演算した被切断材料移動
速度信号RT と同期誤差信号RP とを加算した加算信号
RC0との間の差は僅かであり、切り換え時に大きなショ
ックを生じることはない。なお、この時生じる僅かのシ
ョックでも避けたい場合には、シャ−刃物が切断を終了
する回転位置に達したら、すべての補償は解除するもの
の、シャ−刃物回転速度指令信号RC はそれまでの予測
被切断材料移動速度信号RCFと速度誤差信号PI0 とを
加算した加算信号から被切断材料移動速度信号RT と同
期誤差信号RP とを加算した加算信号RC0に滑らかに変
化させるようにするとよい。
【0025】以上のように予測被切断材料移動速度信号
RCFとシャ−刃物回転速度信号RSとの差が噛込み検出
幅設定値以上となったことが検出された後にシャ−刃物
回転速度指令信号RC を切り換えを行うと、噛込み検出
等による制御遅れが発生する。一方、連続運転中には被
切断材料1の幅や厚さ、切断抗力が大きく変化すること
はない。そこで、最初の切断時にシャ−刃物の噛込み開
始回転位置及び切断中におけるシャ−駆動モ−タ5の出
力トルク信号を学習記憶しておき、一旦学習した後の切
断時には学習記憶したシャ−刃物の噛込み開始回転位置
に基づいて噛込み検出信号を出力するとともに、学習記
憶したシャ−駆動モ−タ5の出力トルク信号を切断力補
償信号としてシャ−駆動モ−タ5の速度制御装置に与え
るようにすれば噛込み検出による制御遅れを防止するこ
とができる。
RCFとシャ−刃物回転速度信号RSとの差が噛込み検出
幅設定値以上となったことが検出された後にシャ−刃物
回転速度指令信号RC を切り換えを行うと、噛込み検出
等による制御遅れが発生する。一方、連続運転中には被
切断材料1の幅や厚さ、切断抗力が大きく変化すること
はない。そこで、最初の切断時にシャ−刃物の噛込み開
始回転位置及び切断中におけるシャ−駆動モ−タ5の出
力トルク信号を学習記憶しておき、一旦学習した後の切
断時には学習記憶したシャ−刃物の噛込み開始回転位置
に基づいて噛込み検出信号を出力するとともに、学習記
憶したシャ−駆動モ−タ5の出力トルク信号を切断力補
償信号としてシャ−駆動モ−タ5の速度制御装置に与え
るようにすれば噛込み検出による制御遅れを防止するこ
とができる。
【0026】この噛込み開始回転位置及び切断力補償信
号の学習動作を以下に説明する。運転開始後の最初の切
断時または切断力補償デ−タ取り込み指令を受けた後の
最初の切断時には、比較器30からの噛込み検出信号に
基づいてシャ−刃物回転速度指令信号RC の切り換えが
行われる。この最初の切断動作時、メモリ−36には噛
込み検出信号が出力された時点の計数器35の計数値、
すなわちシャ−刃物の噛込み開始回転位置が記憶され
る。また、この時書込み指令が与えられているので、メ
モリ−38には噛込み検出信号が出力された時点からシ
ャ−刃物の回転位置に対応させてシャ−駆動モ−タ5が
発生する出力トルク信号、例えば電流信号が記憶され
る。噛込み開始回転位置及びシャ−駆動モ−タの出力ト
ルク信号の学習記憶を終えた以降の切断に際しては、計
数器35からのシャ−刃物の回転位置あるいは切断開始
位置検出信号CS が入力されてからの経過時間とシャ−
刃物回転速度信号R S との積がメモリ−36に記憶され
ている噛込み開始回転位置に達した時、比較器37から
OR回路31を介して噛込み検出信号が出力される。こ
の時読出し指令が与えられているので、噛込み検出信号
が出力されると、メモリ−38からシャ−刃物の回転位
置に対応してシャ−駆動モ−タ5の出力トルク信号が読
み出され、シャ−駆動モ−タ5の速度制御装置10に切
断力補償信号が出力される。
号の学習動作を以下に説明する。運転開始後の最初の切
断時または切断力補償デ−タ取り込み指令を受けた後の
最初の切断時には、比較器30からの噛込み検出信号に
基づいてシャ−刃物回転速度指令信号RC の切り換えが
行われる。この最初の切断動作時、メモリ−36には噛
込み検出信号が出力された時点の計数器35の計数値、
すなわちシャ−刃物の噛込み開始回転位置が記憶され
る。また、この時書込み指令が与えられているので、メ
モリ−38には噛込み検出信号が出力された時点からシ
ャ−刃物の回転位置に対応させてシャ−駆動モ−タ5が
発生する出力トルク信号、例えば電流信号が記憶され
る。噛込み開始回転位置及びシャ−駆動モ−タの出力ト
ルク信号の学習記憶を終えた以降の切断に際しては、計
数器35からのシャ−刃物の回転位置あるいは切断開始
位置検出信号CS が入力されてからの経過時間とシャ−
刃物回転速度信号R S との積がメモリ−36に記憶され
ている噛込み開始回転位置に達した時、比較器37から
OR回路31を介して噛込み検出信号が出力される。こ
の時読出し指令が与えられているので、噛込み検出信号
が出力されると、メモリ−38からシャ−刃物の回転位
置に対応してシャ−駆動モ−タ5の出力トルク信号が読
み出され、シャ−駆動モ−タ5の速度制御装置10に切
断力補償信号が出力される。
【0027】比較器37は、噛込み開始検出時の検出遅
れ、制御装置9やシャ−駆動モ−タ5の速度制御装置1
0その他の要素での遅れ等を補償するために、被切断材
料1の移動速度が速くなるに従って切断力補償信号を出
力し始めるシャ−刃物の回転位置をメモリ−36に記憶
されている噛込み開始回転位置に対して手前に進めるよ
うに進み補償を行う。例えば、メモリ−36に記憶され
ている噛込み開始回転位置から被切断材料1の移動速度
に基づいて演算した進み補償信号や噛込み検出遅れ補償
信号を減算してシャ−刃物の回転速度に応じた噛込み開
始回転位置を演算する。切断力補償信号による切断を行
う際にも、予測演算器28による予測被切断材料移動速
度RCFの演算、予測被切断材料移動速度信号RCFとシャ
−刃物回転速度信号RS との比較による噛込み検出、リ
ミッタ25によるシャ−刃物回転速度指令信号RC の制
限、比例・積分増幅器32の比例増幅ゲイン及び積分時
定数の制御は並行して行う。連続運転中には被切断材料
1の幅や厚さ、切断抗力が変化することはないので、一
旦学習した後はその結果に応じた切断力補償を運転終了
まで継続すればよい。運転を停止したら、学習結果をク
リアして、次の運転開始の最初の切断時または切断力補
償デ−タ取込み指令を受けた後の最初の切断時に切断力
補償信号の学習を行って、その被切断材料に応じた切断
力補償を行うようにする。
れ、制御装置9やシャ−駆動モ−タ5の速度制御装置1
0その他の要素での遅れ等を補償するために、被切断材
料1の移動速度が速くなるに従って切断力補償信号を出
力し始めるシャ−刃物の回転位置をメモリ−36に記憶
されている噛込み開始回転位置に対して手前に進めるよ
うに進み補償を行う。例えば、メモリ−36に記憶され
ている噛込み開始回転位置から被切断材料1の移動速度
に基づいて演算した進み補償信号や噛込み検出遅れ補償
信号を減算してシャ−刃物の回転速度に応じた噛込み開
始回転位置を演算する。切断力補償信号による切断を行
う際にも、予測演算器28による予測被切断材料移動速
度RCFの演算、予測被切断材料移動速度信号RCFとシャ
−刃物回転速度信号RS との比較による噛込み検出、リ
ミッタ25によるシャ−刃物回転速度指令信号RC の制
限、比例・積分増幅器32の比例増幅ゲイン及び積分時
定数の制御は並行して行う。連続運転中には被切断材料
1の幅や厚さ、切断抗力が変化することはないので、一
旦学習した後はその結果に応じた切断力補償を運転終了
まで継続すればよい。運転を停止したら、学習結果をク
リアして、次の運転開始の最初の切断時または切断力補
償デ−タ取込み指令を受けた後の最初の切断時に切断力
補償信号の学習を行って、その被切断材料に応じた切断
力補償を行うようにする。
【0028】上記の実施の形態では、比例・積分増幅器
32の比例増幅ゲインや積分時定数を可変制御するよう
にしたが、一方あるいは双方を固定としてもよい。ま
た、メモリ−38にシャ−刃物の回転位置に対応させて
シャ−駆動モ−タ5の出力トルク信号を記憶させるよう
にしたが、切断中のシャ−駆動モ−タ5の出力トルク信
号の最大値をメモリ−38に記憶し、出力トルク信号の
最大値に基づいてシャ−刃物の回転位置に対応させた切
断力補償信号パタ−ンをメモリ−38から読み出して出
力するようにしてもよい。また、最初の切断時に切断力
補償信号を学習し、切断力補償信号の学習以降の切断時
には学習した切断力補償信号をシャ−駆動モ−タ5の速
度制御装置10に出力するようにしたが、切断力補償信
号の学習を行わないようにしてもよい。また、シャ−刃
物が被切断材料1に噛み込んだ後、シャ−刃物回転速度
指令信号RC が予測被切断材料移動速度信号RCFと速度
誤差信号PI0 との加算信号に切り換えられるまでの期
間にシャ−刃物回転速度指令信号RC を予測被切断材料
移動速度信号RCFの上下の適正値幅範囲内に制限するリ
ミッタ25を設けたが、このリミッタ25は省略しても
よい。また、被切断材料送り速度信号OC のレベルを被
切断材料移動速度信号RT と同じに調整しておけば、被
切断材料の送り速度信号OC を予測被切断材料移動速度
信号RCFに代えて用いてもよい。この場合、メモリ−2
6、27及び予測演算器28を省略することができる。
また、切断中の被切断材料の移動速度の変化が極く緩や
かな場合には、メモリ−26に記憶されている値RC1を
予測被切断材料移動速度信号RCFに代えて用いてもよ
い。この場合には、メモリ−27及び予測演算器28を
省略することができる。また、切断開始寸前及びシャ−
刃物が被切断材料に噛み込んでいる時には被切断材料と
シャ−刃物とは同期しているので、以下のような変更が
可能である。すなわち、メモリ−26に切断開始寸前に
おける被切断材料移動速度信号RTと同期誤差信号RP
とを加算した加算信号RC0を記憶するようにしたが、切
断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号で
ある切断開始寸前における被切断材料移動速度信号RT
あるいはシャ−刃物回転速度信号RS をメモリ−26に
記憶するようにしてもよい。また、予測被切断材料移動
速度信号RCFとシャ−刃物回転速度信号RS との比較結
果に基づいて噛込み検出信号を出力するようにしたが、
予測被切断材料移動速度信号RCFとシャ−刃物の回転速
度を示す信号である被切断材料移動速度信号RT と同期
誤差信号RP とを加算した加算信号RC0あるいは被切断
材料移動速度信号RT との比較結果に基づいて噛込み検
出信号を出力するようにしてもよい。また、予測被切断
材料移動速度信号RCFとシャ−刃物回転速度信号RS と
の偏差を比例・積分増幅器32で比例・積分するように
したが、予測被切断材料移動速度信号RCFとシャ−刃物
の回転速度を示す信号である被切断材料移動速度信号R
T と同期誤差信号RP とを加算した加算信号RC0あるい
は被切断材料移動速度信号との偏差を比例・積分増幅器
32で比例・積分するようにしてもよい。
32の比例増幅ゲインや積分時定数を可変制御するよう
にしたが、一方あるいは双方を固定としてもよい。ま
た、メモリ−38にシャ−刃物の回転位置に対応させて
シャ−駆動モ−タ5の出力トルク信号を記憶させるよう
にしたが、切断中のシャ−駆動モ−タ5の出力トルク信
号の最大値をメモリ−38に記憶し、出力トルク信号の
最大値に基づいてシャ−刃物の回転位置に対応させた切
断力補償信号パタ−ンをメモリ−38から読み出して出
力するようにしてもよい。また、最初の切断時に切断力
補償信号を学習し、切断力補償信号の学習以降の切断時
には学習した切断力補償信号をシャ−駆動モ−タ5の速
度制御装置10に出力するようにしたが、切断力補償信
号の学習を行わないようにしてもよい。また、シャ−刃
物が被切断材料1に噛み込んだ後、シャ−刃物回転速度
指令信号RC が予測被切断材料移動速度信号RCFと速度
誤差信号PI0 との加算信号に切り換えられるまでの期
間にシャ−刃物回転速度指令信号RC を予測被切断材料
移動速度信号RCFの上下の適正値幅範囲内に制限するリ
ミッタ25を設けたが、このリミッタ25は省略しても
よい。また、被切断材料送り速度信号OC のレベルを被
切断材料移動速度信号RT と同じに調整しておけば、被
切断材料の送り速度信号OC を予測被切断材料移動速度
信号RCFに代えて用いてもよい。この場合、メモリ−2
6、27及び予測演算器28を省略することができる。
また、切断中の被切断材料の移動速度の変化が極く緩や
かな場合には、メモリ−26に記憶されている値RC1を
予測被切断材料移動速度信号RCFに代えて用いてもよ
い。この場合には、メモリ−27及び予測演算器28を
省略することができる。また、切断開始寸前及びシャ−
刃物が被切断材料に噛み込んでいる時には被切断材料と
シャ−刃物とは同期しているので、以下のような変更が
可能である。すなわち、メモリ−26に切断開始寸前に
おける被切断材料移動速度信号RTと同期誤差信号RP
とを加算した加算信号RC0を記憶するようにしたが、切
断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号で
ある切断開始寸前における被切断材料移動速度信号RT
あるいはシャ−刃物回転速度信号RS をメモリ−26に
記憶するようにしてもよい。また、予測被切断材料移動
速度信号RCFとシャ−刃物回転速度信号RS との比較結
果に基づいて噛込み検出信号を出力するようにしたが、
予測被切断材料移動速度信号RCFとシャ−刃物の回転速
度を示す信号である被切断材料移動速度信号RT と同期
誤差信号RP とを加算した加算信号RC0あるいは被切断
材料移動速度信号RT との比較結果に基づいて噛込み検
出信号を出力するようにしてもよい。また、予測被切断
材料移動速度信号RCFとシャ−刃物回転速度信号RS と
の偏差を比例・積分増幅器32で比例・積分するように
したが、予測被切断材料移動速度信号RCFとシャ−刃物
の回転速度を示す信号である被切断材料移動速度信号R
T と同期誤差信号RP とを加算した加算信号RC0あるい
は被切断材料移動速度信号との偏差を比例・積分増幅器
32で比例・積分するようにしてもよい。
【0029】図4の制御装置では速度に基づいて噛込み
検出等を行ったが、移動量に基づいて噛込み検出等を行
うこともできる。図5は、移動量に基づいて噛込み検出
等を行う第四の実施の形態の制御装置を示す。図5にお
いて、51は、被切断材料1の移動量パルスTP の周波
数を速度信号に変換して被切断材料移動速度信号RT を
出力するF/V変換器である。52は、被切断材料1の
移動量パルスTP を計数して計数値CNTOを出力する計
数器である。53は、計数器52からの計数値CNTOか
ら被切断材料の切断位置目標値を減算して被切断材料移
動量信号CNT を出力する減算器である。54は、切断
開始位置検出信号CS が入力された時点のF/V変換器
51からの被切断材料移動速度信号RT1を記憶するメモ
リ−である。55は、切断開始位置検出信号CS が入力
された時点の被切断材料の送り速度信号OC1を記憶する
メモリ−である。56は、メモリ−54に記憶されてい
る値RT1、メモリ−55に記憶されている値OC1及び現
在の被切断材料の送り速度信号OC に基づき切断による
被切断材料1の移動速度変動の影響を直接反映しない被
切断材料1の移動速度を予測演算して予測被切断材料移
動速度信号RCFを出力する予測演算器である。57は、
切断開始位置検出信号CS が入力された時点の減算器5
3からの被切断材料移動量信号CNT 及び予測演算器5
6からの予測被切断材料移動速度信号RCFに基づき切断
による被切断材料1の移動速度変動の影響を直接反映し
ない被切断材料1の移動量を予測演算して予測被切断材
料移動量信号CNTFを出力する予測演算器である。58
は、シャ−刃物の回転量パルスRP を計数して計数値C
NROを出力する計数器である。59は、計数器58から
の計数値CNROからシャ−刃物の回転量目標値を減算し
たシャ−刃物移動量信号CNR を出力する減算器であ
る。60は、予測演算器57からの予測被切断材料移動
量信号CNTFと減算器59からのシャ−刃物移動量信号
CNR との差が噛込み検出幅設定値以上になった時にO
R回路61を介して噛込み検出信号を出力する比較器で
ある。
検出等を行ったが、移動量に基づいて噛込み検出等を行
うこともできる。図5は、移動量に基づいて噛込み検出
等を行う第四の実施の形態の制御装置を示す。図5にお
いて、51は、被切断材料1の移動量パルスTP の周波
数を速度信号に変換して被切断材料移動速度信号RT を
出力するF/V変換器である。52は、被切断材料1の
移動量パルスTP を計数して計数値CNTOを出力する計
数器である。53は、計数器52からの計数値CNTOか
ら被切断材料の切断位置目標値を減算して被切断材料移
動量信号CNT を出力する減算器である。54は、切断
開始位置検出信号CS が入力された時点のF/V変換器
51からの被切断材料移動速度信号RT1を記憶するメモ
リ−である。55は、切断開始位置検出信号CS が入力
された時点の被切断材料の送り速度信号OC1を記憶する
メモリ−である。56は、メモリ−54に記憶されてい
る値RT1、メモリ−55に記憶されている値OC1及び現
在の被切断材料の送り速度信号OC に基づき切断による
被切断材料1の移動速度変動の影響を直接反映しない被
切断材料1の移動速度を予測演算して予測被切断材料移
動速度信号RCFを出力する予測演算器である。57は、
切断開始位置検出信号CS が入力された時点の減算器5
3からの被切断材料移動量信号CNT 及び予測演算器5
6からの予測被切断材料移動速度信号RCFに基づき切断
による被切断材料1の移動速度変動の影響を直接反映し
ない被切断材料1の移動量を予測演算して予測被切断材
料移動量信号CNTFを出力する予測演算器である。58
は、シャ−刃物の回転量パルスRP を計数して計数値C
NROを出力する計数器である。59は、計数器58から
の計数値CNROからシャ−刃物の回転量目標値を減算し
たシャ−刃物移動量信号CNR を出力する減算器であ
る。60は、予測演算器57からの予測被切断材料移動
量信号CNTFと減算器59からのシャ−刃物移動量信号
CNR との差が噛込み検出幅設定値以上になった時にO
R回路61を介して噛込み検出信号を出力する比較器で
ある。
【0030】62は、噛込み検出信号が出力されていな
い時にはF/V変換器51からの被切断材料移動速度信
号RT 及び減算器53からの被切断材料移動量信号CN
T を選択し、噛込み検出信号が出力されている時には予
測演算器56からの予測被切断材料移動速度信号RCF及
び予測演算器57からの予測被切断材料移動量信号CN
TFを選択する切り換えスイッチである。63は、被切断
材料移動速度信号RT 又は予測被切断材料移動速度信号
RCFと比例・微分増幅器66からの位置誤差信号PDO
を加算する加算器である。64は、シャ−刃物回転速度
指令信号RC を予測演算器56からの予測被切断材料移
動速度信号RCFの上下の適正値幅以内に制限するリミッ
タである。65は、減算器53からの被切断材料移動量
信号CNT あるいは予測演算器57からの予測被切断材
料移動量信号CNTFから減算器59からのシャ−刃物回
転量信号CNR を減算する減算器である。66は、減算
器65からの信号を比例・微分して位置誤差信号PDO
を出力する比例・微分増幅器である。図3及び図4と同
じ符号を付したものは同等物であるので説明を省略す
る。
い時にはF/V変換器51からの被切断材料移動速度信
号RT 及び減算器53からの被切断材料移動量信号CN
T を選択し、噛込み検出信号が出力されている時には予
測演算器56からの予測被切断材料移動速度信号RCF及
び予測演算器57からの予測被切断材料移動量信号CN
TFを選択する切り換えスイッチである。63は、被切断
材料移動速度信号RT 又は予測被切断材料移動速度信号
RCFと比例・微分増幅器66からの位置誤差信号PDO
を加算する加算器である。64は、シャ−刃物回転速度
指令信号RC を予測演算器56からの予測被切断材料移
動速度信号RCFの上下の適正値幅以内に制限するリミッ
タである。65は、減算器53からの被切断材料移動量
信号CNT あるいは予測演算器57からの予測被切断材
料移動量信号CNTFから減算器59からのシャ−刃物回
転量信号CNR を減算する減算器である。66は、減算
器65からの信号を比例・微分して位置誤差信号PDO
を出力する比例・微分増幅器である。図3及び図4と同
じ符号を付したものは同等物であるので説明を省略す
る。
【0031】図5に示す実施の形態は、本発明の請求項
4、請求項6に対応し、記憶手段はメモリ−54及び5
5により形成され、第1の予測演算手段は予測演算器5
6により形成され、第2の予測演算手段は予測演算器5
7により形成され、噛込み検出手段は比較器60及びO
R回路61により形成され、選択手段は切り換えスイッ
チ62、加算器63、減算器65及び比例・微分増幅器
66により形成される。
4、請求項6に対応し、記憶手段はメモリ−54及び5
5により形成され、第1の予測演算手段は予測演算器5
6により形成され、第2の予測演算手段は予測演算器5
7により形成され、噛込み検出手段は比較器60及びO
R回路61により形成され、選択手段は切り換えスイッ
チ62、加算器63、減算器65及び比例・微分増幅器
66により形成される。
【0032】以上のように構成されている制御装置の動
作を説明する。切断開始位置検出信号CS が入力される
と、その時点における被切断材料移動速度信号RT1と及
び被切断材料の送り速度信号OC1がメモリ−54及び5
5に記憶され、以後メモリ−26及び27の記憶値と現
時点の被切断材料の送り速度信号OC とに基づいた予測
被切断材料移動速度信号RCFが予測演算器56より出力
されるとともに、予測被切断材料移動速度信号RCFと被
切断材料移動量信号CN T に基づいた予測被切断材料移
動量信号CNTFが予測演算器57より出力される。シャ
−刃物が被切断材料1に噛み込んで正帰還状態に入って
も、シャ−刃物回転速度指令信号RC はリミッタ64に
より予測被切断材料移動速度信号RCFの上下の適正値幅
範囲内に制限されているので、実際のシャ−刃物の回転
速度が大幅に降下することはない。しかしながら、シャ
−刃物回転速度指令信号RC が予測被切断材料移動速度
信号RCFの上下の適正値幅範囲内の下限値近くまで降下
すると、予測被切断材料移動量信号CNTFとシャ−刃物
回転量信号CNR との差が噛込み検出幅設定値(通常の
同期制御状態で発生し得る差に対して余裕を持った範
囲)以上となって比較器60からOR回路61を介して
噛込み検出信号が出力される。噛込み検出信号が出力さ
れると、切り換えスイッチ62が切り換えられる。これ
により、被切断材料の移動量パルスTP から演算した被
切断材料移動速度信号RT が切り離されて予測被切断材
料移動速度信号RCFに切り換えられるとともに、被切断
材料移動量信号CNT が切り離されて予測被切断材料移
動量信号CNTFに切り換えられる。同時に、リミッタ6
4に与えられていたリミッタ条件は解除される。
作を説明する。切断開始位置検出信号CS が入力される
と、その時点における被切断材料移動速度信号RT1と及
び被切断材料の送り速度信号OC1がメモリ−54及び5
5に記憶され、以後メモリ−26及び27の記憶値と現
時点の被切断材料の送り速度信号OC とに基づいた予測
被切断材料移動速度信号RCFが予測演算器56より出力
されるとともに、予測被切断材料移動速度信号RCFと被
切断材料移動量信号CN T に基づいた予測被切断材料移
動量信号CNTFが予測演算器57より出力される。シャ
−刃物が被切断材料1に噛み込んで正帰還状態に入って
も、シャ−刃物回転速度指令信号RC はリミッタ64に
より予測被切断材料移動速度信号RCFの上下の適正値幅
範囲内に制限されているので、実際のシャ−刃物の回転
速度が大幅に降下することはない。しかしながら、シャ
−刃物回転速度指令信号RC が予測被切断材料移動速度
信号RCFの上下の適正値幅範囲内の下限値近くまで降下
すると、予測被切断材料移動量信号CNTFとシャ−刃物
回転量信号CNR との差が噛込み検出幅設定値(通常の
同期制御状態で発生し得る差に対して余裕を持った範
囲)以上となって比較器60からOR回路61を介して
噛込み検出信号が出力される。噛込み検出信号が出力さ
れると、切り換えスイッチ62が切り換えられる。これ
により、被切断材料の移動量パルスTP から演算した被
切断材料移動速度信号RT が切り離されて予測被切断材
料移動速度信号RCFに切り換えられるとともに、被切断
材料移動量信号CNT が切り離されて予測被切断材料移
動量信号CNTFに切り換えられる。同時に、リミッタ6
4に与えられていたリミッタ条件は解除される。
【0033】シャ−刃物回転速度指令信号RC の切り換
え時に被切断材料1の切断抗力によるシャ−駆動モ−タ
5の速度降下を最小限度に抑制するために、切り換え初
期においては過渡安定性が損なわれない範囲内で比例・
微分増幅器66の比例増幅ゲインPはできる限り大きい
値P1 とし、微分時定数Dもできる限り大きい値D1と
する。シャ−刃物が回転して最大切断トルクを必要とす
る回転位置A1 を過ぎたら、シャ−刃物が設定された回
転位置A2 に到達した時点で比例・微分増幅器66の比
例増幅ゲインP及び微分時定数Dが回転のスム−ズさを
重点に設定した比例増幅ゲインP2 及び微分時定数D2
になるように、シャ−刃物の回転に応じて比例増幅ゲイ
ンPをP1 からP2 に、微分時定数DをD1 からD2 に
徐々に変化させる。シャ−刃物がさらに回転して切断が
終了する回転位置に達したら、全ての補償を解除すると
ともに、切り換えスイッチ62を切り換える。噛込み開
始回転位置及び切断力補償信号の学習については、図4
の制御装置と同じであるので説明を省略する。
え時に被切断材料1の切断抗力によるシャ−駆動モ−タ
5の速度降下を最小限度に抑制するために、切り換え初
期においては過渡安定性が損なわれない範囲内で比例・
微分増幅器66の比例増幅ゲインPはできる限り大きい
値P1 とし、微分時定数Dもできる限り大きい値D1と
する。シャ−刃物が回転して最大切断トルクを必要とす
る回転位置A1 を過ぎたら、シャ−刃物が設定された回
転位置A2 に到達した時点で比例・微分増幅器66の比
例増幅ゲインP及び微分時定数Dが回転のスム−ズさを
重点に設定した比例増幅ゲインP2 及び微分時定数D2
になるように、シャ−刃物の回転に応じて比例増幅ゲイ
ンPをP1 からP2 に、微分時定数DをD1 からD2 に
徐々に変化させる。シャ−刃物がさらに回転して切断が
終了する回転位置に達したら、全ての補償を解除すると
ともに、切り換えスイッチ62を切り換える。噛込み開
始回転位置及び切断力補償信号の学習については、図4
の制御装置と同じであるので説明を省略する。
【0034】上記の実施の形態では、比例・微分増幅器
66の比例増幅ゲインや微分時定数を可変制御するよう
にしたが、一方あるいは双方を固定としてもよい。ま
た、噛込み開始回転位置及び切断力補償信号の学習及び
学習以降の切断に対する切断力補償信号の出力は省略し
てもよい。また、リミッタ64は省略してもよい。ま
た、被切断材料送り速度信号OC のレベルを被切断材料
移動速度信号RT と同じに調整しておけば、被切断材料
の送り速度信号OC を予測被切断材料移動速度信号RCF
に代えて用いてもよい。この場合、メモリ−54、55
及び予測演算器56を省略することができる。また、切
断中の被切断材料の移動速度の変化が極く緩やかな場合
には、メモリ−54に記憶されている値RT1を予測被切
断材料移動速度信号RCFに代えて用いてもよい。この場
合には、メモリ−55及び予測演算器56を省略するこ
とができる。また、切断開始寸前及びシャ−刃物が被切
断材料に噛み込んでいる時には被切断材料とシャ−刃物
とは同期しているので、以下のような変更が可能であ
る。すなわち、予測被切断材料移動量信号CNTFとシャ
−刃物回転量信号CNR との比較結果に基づいて噛込み
検出信号を出力するようにしたが、予測被切断材料移動
量信号CNTFとシャ−刃物の回転量を示す信号である被
切断材料移動量信号CNT との比較結果に基づいて噛込
み検出信号を出力するようにしてもよい。また、予測被
切断材料移動量信号CNTFとシャ−刃物回転量信号CN
R との差を比例・微分増幅器66で比例・微分するよう
にしたが、予測被切断材料移動量信号CNTFとシャ−刃
物の回転量を示す信号である被切断材料移動量信号CN
Tとの差を比例・微分増幅器66で比例・微分するよう
にしてもよい。また、切断開始寸前における被切断材料
移動速度信号RT をメモリ−54に記憶するようにした
が、切断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す
信号である切断開始寸前におけるシャ−刃物回転速度信
号をメモリ−54に記憶するようにしてもよい。
66の比例増幅ゲインや微分時定数を可変制御するよう
にしたが、一方あるいは双方を固定としてもよい。ま
た、噛込み開始回転位置及び切断力補償信号の学習及び
学習以降の切断に対する切断力補償信号の出力は省略し
てもよい。また、リミッタ64は省略してもよい。ま
た、被切断材料送り速度信号OC のレベルを被切断材料
移動速度信号RT と同じに調整しておけば、被切断材料
の送り速度信号OC を予測被切断材料移動速度信号RCF
に代えて用いてもよい。この場合、メモリ−54、55
及び予測演算器56を省略することができる。また、切
断中の被切断材料の移動速度の変化が極く緩やかな場合
には、メモリ−54に記憶されている値RT1を予測被切
断材料移動速度信号RCFに代えて用いてもよい。この場
合には、メモリ−55及び予測演算器56を省略するこ
とができる。また、切断開始寸前及びシャ−刃物が被切
断材料に噛み込んでいる時には被切断材料とシャ−刃物
とは同期しているので、以下のような変更が可能であ
る。すなわち、予測被切断材料移動量信号CNTFとシャ
−刃物回転量信号CNR との比較結果に基づいて噛込み
検出信号を出力するようにしたが、予測被切断材料移動
量信号CNTFとシャ−刃物の回転量を示す信号である被
切断材料移動量信号CNT との比較結果に基づいて噛込
み検出信号を出力するようにしてもよい。また、予測被
切断材料移動量信号CNTFとシャ−刃物回転量信号CN
R との差を比例・微分増幅器66で比例・微分するよう
にしたが、予測被切断材料移動量信号CNTFとシャ−刃
物の回転量を示す信号である被切断材料移動量信号CN
Tとの差を比例・微分増幅器66で比例・微分するよう
にしてもよい。また、切断開始寸前における被切断材料
移動速度信号RT をメモリ−54に記憶するようにした
が、切断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す
信号である切断開始寸前におけるシャ−刃物回転速度信
号をメモリ−54に記憶するようにしてもよい。
【0035】図5に示す制御装置では予測演算器を用い
たが、予測演算器を用いなくても制御装置を構成するこ
とができる。図6は、予測演算器を用いない第五の実施
の形態の制御装置を示す図である。図6において、81
は、例えばシャ−の上流に設置されるレベラ−のワ−ク
ロ−ルの駆動軸に連結された測長エンコ−ダからの回転
量パルス等の切断による速度変動の影響を直接反映しな
い被切断材料の移動量を示すパルスOP (以下、被切断
材料の送り量パルスという)の周波数を速度信号に変換
して被切断材料の送り速度信号RCF0 を出力するF/V
変換器である。この被切断材料の送り量パルスOP の1
パルス当たりの被切断材料1の送り量は、測長用エンコ
−ダ4からの移動量パルスTP の1パルス当たりの被切
断材料1の移動量と同じとすることが望ましい。F/V
変換器81からの被切断材料の送り速度信号RCF0 は、
切断による被切断材料1の移動速度変動の影響を直接反
映しない被切断材料1の移動速度を示しており、図5の
予測演算器56で演算する予測被切断材料移動速度信号
RCFに相当する。82は、被切断材料の送り量パルスO
P の計数値から被切断材料の移動量パルスTP の計数値
を減算して被切断材料移動量誤差信号CNP を出力する
計数器であり、シャ−刃物が切断を終了する位置に達し
て全ての補償が解除される時点でリセットされ、切断開
始位置検出信号CS が入力された時点でリセットが解除
されて計数を開始する。83は、減算器53からの被切
断材料移動量信号CNT と計数器82からの被切断材料
移動量誤差信号CNP とを加算する加算器である。減算
器53からの被切断材料移動量信号CNT と計数器82
からの被切断材料移動量誤差信号CNP との加算値CN
TF0 は、計数器82がリセット中はCNTに等しく、計
数器82の計数中は計数開始時点のCNT にそれ以降の
被切断材料の送り量パルスOP を加算した値となる。し
たがって、加算器83からの加算値CNTF0 は、図5の
予測演算器57で演算する予測被切断材料移動量CNTF
に相当する。図3、図4及び図5と同じ符号を付したも
のは同等物であるので説明を省略する。
たが、予測演算器を用いなくても制御装置を構成するこ
とができる。図6は、予測演算器を用いない第五の実施
の形態の制御装置を示す図である。図6において、81
は、例えばシャ−の上流に設置されるレベラ−のワ−ク
ロ−ルの駆動軸に連結された測長エンコ−ダからの回転
量パルス等の切断による速度変動の影響を直接反映しな
い被切断材料の移動量を示すパルスOP (以下、被切断
材料の送り量パルスという)の周波数を速度信号に変換
して被切断材料の送り速度信号RCF0 を出力するF/V
変換器である。この被切断材料の送り量パルスOP の1
パルス当たりの被切断材料1の送り量は、測長用エンコ
−ダ4からの移動量パルスTP の1パルス当たりの被切
断材料1の移動量と同じとすることが望ましい。F/V
変換器81からの被切断材料の送り速度信号RCF0 は、
切断による被切断材料1の移動速度変動の影響を直接反
映しない被切断材料1の移動速度を示しており、図5の
予測演算器56で演算する予測被切断材料移動速度信号
RCFに相当する。82は、被切断材料の送り量パルスO
P の計数値から被切断材料の移動量パルスTP の計数値
を減算して被切断材料移動量誤差信号CNP を出力する
計数器であり、シャ−刃物が切断を終了する位置に達し
て全ての補償が解除される時点でリセットされ、切断開
始位置検出信号CS が入力された時点でリセットが解除
されて計数を開始する。83は、減算器53からの被切
断材料移動量信号CNT と計数器82からの被切断材料
移動量誤差信号CNP とを加算する加算器である。減算
器53からの被切断材料移動量信号CNT と計数器82
からの被切断材料移動量誤差信号CNP との加算値CN
TF0 は、計数器82がリセット中はCNTに等しく、計
数器82の計数中は計数開始時点のCNT にそれ以降の
被切断材料の送り量パルスOP を加算した値となる。し
たがって、加算器83からの加算値CNTF0 は、図5の
予測演算器57で演算する予測被切断材料移動量CNTF
に相当する。図3、図4及び図5と同じ符号を付したも
のは同等物であるので説明を省略する。
【0036】図6の実施の形態は、本発明の請求項5、
請求項6に対応し、被切断材料移動量誤差検出手段は計
数器82により形成され、噛込み検出手段は比較器60
及びOR回路61により形成され、選択手段は切り換え
スイッチ62、加算器63、減算器65及び比例・微分
増幅器66により形成される。
請求項6に対応し、被切断材料移動量誤差検出手段は計
数器82により形成され、噛込み検出手段は比較器60
及びOR回路61により形成され、選択手段は切り換え
スイッチ62、加算器63、減算器65及び比例・微分
増幅器66により形成される。
【0037】以上のように構成されている制御装置の動
作を説明する。切断開始位置検出信号CS が入力される
と、計数器82は、被切断材料の送り量パルス0P の計
数値から被切断材料の移動量パルスTP の計数値を減算
する動作を開始する。シャ−刃物が被切断材料1に噛み
込んで正帰還状態に入っても、シャ−刃物回転速度指令
信号RC はリミッタ64により被切断材料の送り速度信
号RCF0 の上下の適正値幅範囲内に制限されているの
で、実際のシャ−刃物の回転速度が大幅に降下すること
はない。しかしながら、シャ−刃物回転速度指令信号R
C が被切断材料の送り速度信号RCF0 の上下の適正値幅
範囲内の下限値近くまで降下すると、加算器83からの
加算値CNTF0 とシャ−刃物回転量信号CNR との差が
噛込み検出幅設定値以上となって比較器60からOR回
路61を介して噛込み検出信号が出力される。噛込み検
出信号が出力されると、切り換えスイッチ62が切り換
えられる。これにより、被切断材料の移動量パルスTP
から演算した被切断材料移動速度信号RT が切り離され
て被切断材料の送り量パルスOP から演算した被切断材
料送り速度信号RCF0 に切り換えられるとともに、減算
器53からの被切断材料移動量信号CNT が切り離され
て加算器83からの加算値CNTF0 に切り換えられる。
その他の動作は、図5の制御装置の動作と同じであるの
で説明を省略する。
作を説明する。切断開始位置検出信号CS が入力される
と、計数器82は、被切断材料の送り量パルス0P の計
数値から被切断材料の移動量パルスTP の計数値を減算
する動作を開始する。シャ−刃物が被切断材料1に噛み
込んで正帰還状態に入っても、シャ−刃物回転速度指令
信号RC はリミッタ64により被切断材料の送り速度信
号RCF0 の上下の適正値幅範囲内に制限されているの
で、実際のシャ−刃物の回転速度が大幅に降下すること
はない。しかしながら、シャ−刃物回転速度指令信号R
C が被切断材料の送り速度信号RCF0 の上下の適正値幅
範囲内の下限値近くまで降下すると、加算器83からの
加算値CNTF0 とシャ−刃物回転量信号CNR との差が
噛込み検出幅設定値以上となって比較器60からOR回
路61を介して噛込み検出信号が出力される。噛込み検
出信号が出力されると、切り換えスイッチ62が切り換
えられる。これにより、被切断材料の移動量パルスTP
から演算した被切断材料移動速度信号RT が切り離され
て被切断材料の送り量パルスOP から演算した被切断材
料送り速度信号RCF0 に切り換えられるとともに、減算
器53からの被切断材料移動量信号CNT が切り離され
て加算器83からの加算値CNTF0 に切り換えられる。
その他の動作は、図5の制御装置の動作と同じであるの
で説明を省略する。
【0038】なお、上記実施の形態では、加算値CN
TF0 とシャ−刃物回転量信号CNR との差により噛込み
検出を行うようにしたが、加算値CNTF0 とシャ−刃物
の回転量を示す信号である被切断材料移動量信号CNT
との差により噛込み検出を行うようにしてもよい。ま
た、加算値CNTF0 とシャ−刃物回転量信号CNR との
差を比例・微分増幅器66により比例・微分するように
したが、加算値CNTF0 とシャ−刃物の回転量を示す信
号である被切断材料移動量信号CNT との差を比例・微
分増幅器66により比例・微分するようにしてもよい。
TF0 とシャ−刃物回転量信号CNR との差により噛込み
検出を行うようにしたが、加算値CNTF0 とシャ−刃物
の回転量を示す信号である被切断材料移動量信号CNT
との差により噛込み検出を行うようにしてもよい。ま
た、加算値CNTF0 とシャ−刃物回転量信号CNR との
差を比例・微分増幅器66により比例・微分するように
したが、加算値CNTF0 とシャ−刃物の回転量を示す信
号である被切断材料移動量信号CNT との差を比例・微
分増幅器66により比例・微分するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1、2に記載の走間
切断装置の制御装置は、刃物回転速度指令信号を被切断
材料の送り速度を示す信号あるいは予測被切断材料移動
速度信号の所定の範囲内に制限するリミッタを設けたの
で、刃物の回転速度の降下を最小限に抑えながら被切断
材料に衝撃を与えることなく切断を行うことができる。
そして、刃物回転速度指令信号を制限するにあたって切
断長を制御するための被切断材料の移動量パルスや測長
回路になんらの変更も加えていないので、切断精度を高
精度に維持することができる。また、請求項3〜5に記
載の走間切断装置の制御装置は、シャ−刃物が被切断材
料に噛込んだ後は切断による速度変動の影響を直接反映
しない被切断材料の送り速度信号あるいは被切断材料の
送り速度信号より演算した予測被切断材料移動速度信号
に応じた刃物回転速度指令信号に切り換えるようにした
ので、刃物の回転速度の降下を最小限に抑えながら被切
断材料に衝撃を与えることなく切断を行うことができ
る。そして、刃物回転速度指令信号を切り換えるにあた
って切断長を制御するための被切断材料の移動量パルス
や測長回路にはなんらの変更も加えていないので、切断
精度を高精度に維持することができる。また、請求項6
に記載の走間切断装置の制御装置は、噛み込み開始回転
位置や切断中における刃物駆動モ−タの出力トルク信号
を学習記憶し、以後の切断時に読み出して切断力補償信
号として出力するので、被切断材料の幅や厚さ及び切断
抗力等を入力する必要がなくなって設定ミスや設定忘れ
が発生することがなく、さらに、噛込み検出等による制
御遅れを防止することができる。
切断装置の制御装置は、刃物回転速度指令信号を被切断
材料の送り速度を示す信号あるいは予測被切断材料移動
速度信号の所定の範囲内に制限するリミッタを設けたの
で、刃物の回転速度の降下を最小限に抑えながら被切断
材料に衝撃を与えることなく切断を行うことができる。
そして、刃物回転速度指令信号を制限するにあたって切
断長を制御するための被切断材料の移動量パルスや測長
回路になんらの変更も加えていないので、切断精度を高
精度に維持することができる。また、請求項3〜5に記
載の走間切断装置の制御装置は、シャ−刃物が被切断材
料に噛込んだ後は切断による速度変動の影響を直接反映
しない被切断材料の送り速度信号あるいは被切断材料の
送り速度信号より演算した予測被切断材料移動速度信号
に応じた刃物回転速度指令信号に切り換えるようにした
ので、刃物の回転速度の降下を最小限に抑えながら被切
断材料に衝撃を与えることなく切断を行うことができ
る。そして、刃物回転速度指令信号を切り換えるにあた
って切断長を制御するための被切断材料の移動量パルス
や測長回路にはなんらの変更も加えていないので、切断
精度を高精度に維持することができる。また、請求項6
に記載の走間切断装置の制御装置は、噛み込み開始回転
位置や切断中における刃物駆動モ−タの出力トルク信号
を学習記憶し、以後の切断時に読み出して切断力補償信
号として出力するので、被切断材料の幅や厚さ及び切断
抗力等を入力する必要がなくなって設定ミスや設定忘れ
が発生することがなく、さらに、噛込み検出等による制
御遅れを防止することができる。
【図1】走間切断装置の概略構成図である。
【図2】シャ−刃物駆動用モ−タの速度指令信号のタイ
ムチャ−ト図である。
ムチャ−ト図である。
【図3】制御装置の一実施の形態の構成図である。
【図4】制御装置の一実施の形態の構成図である。
【図5】制御装置の一実施の形態の構成図である。
【図6】制御装置の一実施の形態の構成図である。
【図7】従来の制御装置の構成図である。
【図8】シャ−の構造を示す図である。
1;被切断材料 2;シャ−刃物 3;測長ロ−ル 4;被切断材料測長エンコ−ダ 5;シャ−駆動モ−タ 6;減速機 7;切断完了位置センサ− 8;シャ−刃物位置エンコ−ダ 9;制御装置 10;速度制御装置 21、29、51、81、101、105;F/V変換
器 22、35、52、58、82、102;計数器 24、33、63、104;加算器 25、64;リミッタ 26、27、36、38、54、55;メモリ− 28、56、57;予測演算器
器 22、35、52、58、82、102;計数器 24、33、63、104;加算器 25、64;リミッタ 26、27、36、38、54、55;メモリ− 28、56、57;予測演算器
Claims (6)
- 【請求項1】 刃物を被切断材料の移動速度に同期して
回転させることにより被切断材料を切断する走間切断装
置の制御装置において、被切断材料と刃物との同期誤差
信号を出力する同期誤差信号出力手段と、被切断材料移
動速度信号と前記同期誤差信号に基づいて刃物回転速度
指令信号を出力する刃物回転速度指令信号出力手段と、
前記刃物回転速度指令信号が被切断材料の送り速度信号
を基準とする所定の範囲を超えて変化しないように制限
するリミッタとを備えたことを特徴とする走間切断装置
の制御装置。 - 【請求項2】 刃物を被切断材料の移動速度に同期して
回転させることにより被切断材料を切断する走間切断装
置の制御装置において、被切断材料と刃物との同期誤差
信号を出力する同期誤差信号出力手段と、被切断材料移
動速度信号と前記同期誤差信号に基づいて刃物回転速度
指令信号を出力する刃物回転速度指令信号出力手段と、
切断開始寸前における被切断材料の移動速度を示す信号
及び被切断材料の送り速度信号を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段の記憶値と被切断材料の送り速度信号に基
づいて予測被切断材料移動速度信号を出力する予測演算
手段と、前記刃物回転速度指令信号が前記予測被切断材
料移動速度信号を基準とする所定の範囲を超えて変化し
ないように制限するリミッタとを備えたことを特徴とす
る走間切断装置の制御装置。 - 【請求項3】 刃物を被切断材料の移動速度に同期して
回転させることにより被切断材料を切断する走間切断装
置の制御装置において、被切断材料と刃物との同期誤差
信号を出力する同期誤差信号出力手段と、被切断材料移
動速度信号と前記同期誤差信号に基づいて第1の信号を
出力する第1の信号出力手段と、切断開始寸前における
被切断材料の移動速度を示す信号及び被切断材料の送り
速度信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶値
と被切断材料の送り速度信号に基づいて予測被切断材料
移動速度信号を出力する予測演算手段と、前記予測被切
断材料移動速度信号と刃物の回転速度を示す信号との速
度誤差信号と前記予測被切断材料移動速度信号に基づい
て第2の信号を出力する第2の信号出力手段と、前記予
測被切断材料移動速度信号と刃物の回転速度を示す信号
との差が所定値に達したことを検出して噛込み検出信号
を出力する噛込み検出手段と、前記噛込み検出信号に応
じて前記第1の信号あるいは前記第2の信号を刃物回転
速度指令信号として出力する選択手段とを備えたことを
特徴とする走間切断装置の制御装置。 - 【請求項4】 刃物を被切断材料の移動速度に同期して
回転させることにより被切断材料を切断する走間切断装
置の制御装置において、切断開始寸前における被切断材
料の移動速度を示す信号及び被切断材料の送り速度信号
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶値と被切断
材料の送り速度信号に基づいて予測被切断材料移動速度
信号を出力する第1の予測演算手段と、前記予測被切断
材料移動速度信号と被切断材料移動量信号に基づいて予
測被切断材料移動量信号を出力する第2の予測演算手段
と、前記予測被切断材料移動量信号と刃物の回転量を示
す信号との差が所定値に達したことを検出して噛込み検
出信号を出力する噛込み検出手段と、前記噛込み検出信
号に応じて被切断材料移動量信号と刃物回転量信号との
位置誤差信号と被切断材料移動速度信号に基づいた信号
あるいは前記予測被切断材料移動量信号と刃物の回転量
を示す信号との位置誤差信号と前記予測被切断材料移動
速度信号に基づいた信号を刃物回転速度指令信号として
出力する選択手段とを備えたことを特徴とする走間切断
装置の制御装置。 - 【請求項5】 刃物を被切断材料の移動速度に同期して
回転させることにより被切断材料を切断する走間切断装
置の制御装置において、切断開始寸前から切断終了まで
の間における被切断材料移動量誤差信号を出力する被切
断材料移動量誤差検出手段と、被切断材料移動量信号と
前記被切断材料移動量誤差信号とを加算した加算信号と
刃物の回転量を示す信号との差が所定値に達したことを
検出して噛込み検出信号を出力する噛込み検出手段と、
前記噛込み検出信号に応じて被切断材料移動量信号と刃
物回転量信号との位置誤差信号と被切断材料移動速度信
号に基づいた信号あるいは前記加算信号と刃物の回転量
を示す信号との位置誤差信号と被切断材料の送り速度信
号に基づいた信号を刃物回転速度指令信号として出力す
る選択手段とを備えたことを特徴とする走間切断装置の
制御装置。 - 【請求項6】 前記噛込み検出信号が出力された時点の
刃物の回転位置を記憶する第2の記憶手段と、書き込み
指令時には刃物の回転位置に対応して刃物駆動モ−タの
出力トルク信号を記憶し、読み出し指令時には記憶した
出力トルク信号を刃物の回転位置に対応して読み出し切
断力補償信号として出力する第3の記憶手段と、刃物の
回転位置が前記第2の記憶手段に記憶されている回転位
置を遅れ分に応じて補償した回転位置に達したことを検
出して噛込み検出信号を出力する第2の噛込み検出手段
とを備えたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに
記載の走間切断装置の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2124596A JPH09216119A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 走間切断装置の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2124596A JPH09216119A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 走間切断装置の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09216119A true JPH09216119A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12049682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2124596A Pending JPH09216119A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 走間切断装置の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09216119A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007210084A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Nippon Reliance Kk | 走行制御装置 |
CN105965088A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-09-28 | 中国重型机械研究院股份公司 | 基于剪切目标定尺长度的滚筒飞剪传动控制参数计算方法 |
CN106055796A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-10-26 | 中国重型机械研究院股份公司 | 基于最小目标定尺长度的滚筒飞剪传动设计参数计算方法 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP2124596A patent/JPH09216119A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007210084A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Nippon Reliance Kk | 走行制御装置 |
JP4607784B2 (ja) * | 2006-02-13 | 2011-01-05 | 日本リライアンス株式会社 | 走行制御装置 |
CN105965088A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-09-28 | 中国重型机械研究院股份公司 | 基于剪切目标定尺长度的滚筒飞剪传动控制参数计算方法 |
CN106055796A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-10-26 | 中国重型机械研究院股份公司 | 基于最小目标定尺长度的滚筒飞剪传动设计参数计算方法 |
CN106055796B (zh) * | 2016-06-01 | 2019-05-10 | 中国重型机械研究院股份公司 | 基于最小目标定尺长度的滚筒飞剪传动设计参数计算方法 |
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