JP6960794B2 - ロータリーシャー制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行する材料の速度にロータリーシャーの回転速度を同期させ、材料を切断制御するロータリーシャー制御装置に関する。
従来、走行する材料に、ロータリーシャーの回転する刃物(シャー)を追従させ、ロータリーシャーに、材料を設定長に連続して切断させるロータリーシャー制御装置が知られている。ロータリーシャー制御装置では、材料を一定の速度で走行させ、材料の走行速度を基準としてこの速度にロータリーシャーの回転速度を一致させた状態で、材料の切断が行われる。
一般に、走行する材料にシャーが噛み込むとき、瞬時的に切断トルクが発生し、材料の走行速度とロータリーシャーの回転速度との間に差が生じてしまう。このとき、ロータリーシャーの回転速度が低下し、材料の走行速度以下となる。このようなロータリーシャーの回転速度が瞬時的に低下することを、インパクトドロップという。
インパクトドロップが発生すると、材料がシャーにより瞬時的に止められた状態となり、材料が盛り上がる(パンプする)可能性がある。そうすると、材料とロータリーシャーとの間の同期が維持できなくなり、材料の切断精度が低下してしまう。
このようなロータリーシャーのインパクトドロップを軽減し、材料のパンプを防止するための手法が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。このロータリーシャー制御装置は、トルク基準指令値を演算することで加速トルク指令値を求め、トルク基準指令値から加速トルク指令値を減算して切断トルクのレベル値を記憶する。そして、ロータリーシャー制御装置は、開始角度、終了角度及び切断トルクのピーク値に基づいて、切断トルクのレベル値を波形整形することで、トルクブースト補償値を求め、トルク基準指令値にトルクブースト補償値を加算することでトルク指令値を求める。
特開2002−192418号公報
しかしながら、従来のロータリーシャー制御装置では、トルクを検出したときの1回分の結果を記憶し、その結果を用いてトルクブースト補償値を求め、加算処理を行ってトルク指令値を求める。このため、材料の厚みまたは品質等にばらつきがある場合には、適正なトルク指令値を求めることができず、十分な切断精度を得ることができないという問題があった。
また、材料が加速走行しているときにトルクを検出した場合には、トルクは適正値よりも大きい値となるから、この結果を用いてトルク指令値を求めると、過補償となってしまう。この場合、検出したトルクに減衰率を乗算することで、過補償を緩和することができるが、十分ではない。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、材料の厚みまたは品質等のばらつきに対応する適正なトルク指令値を求め、材料の切断精度を向上させることが可能なロータリーシャー制御装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1のロータリーシャー制御装置は、所定の速度指令に基づいてトルク指令を生成し、前記トルク指令にトルクブースト値を加算して新たなトルク指令を生成し、前記新たなトルク指令に基づいてロータリーシャーを回転制御することで、材料の走行速度に同期させながら前記材料を連続して切断させるロータリーシャー制御装置において、前記所定の速度指令と前記ロータリーシャーの回転速度との間の速度偏差を算出する減算器と、前記減算器により算出された前記速度偏差が0となるように、PI制御器による速度制御を行い、前記トルク指令を生成する速度制御器と、前記材料を切断しているときの前記ロータリーシャーの角度に対応した前記トルクブースト値を生成するトルクブースト制御器と、前記速度制御器により生成された前記トルク指令に、前記トルクブースト制御器により生成された前記トルクブースト値を加算し、前記新たなトルク指令を生成する加算器と、を備え、前記トルクブースト制御器が、前記角度に対応する仮トルクブースト値が格納された制御用テーブルを有し、前記切断の処理中に、前記制御用テーブルから、前記角度に対応する前記仮トルクブースト値を読み出し、前記切断の処理毎に、前記角度に対応する、前記速度制御器により生成された前記トルク指令を仮トルクブースト値として収集し、前記切断の処理中以外のときに、前記切断の処理毎に収集した前記仮トルクブースト値に基づいて平均化処理を行い、前記平均化処理の結果を新たな仮トルクブースト値として、前記制御用テーブルに格納する、ことを特徴とする。
また、請求項2のロータリーシャー制御装置は、請求項1に記載のロータリーシャー制御装置において、前記トルクブースト制御器に代わる新たなトルクブースト制御器が、前記角度に対応する仮トルクブースト値が格納された制御用テーブルを有し、前記切断の処理中に、前記制御用テーブルから、前記角度に対応する前記仮トルクブースト値を読み出し、前記仮トルクブースト値に基づいて前記トルクブースト値を生成すると共に、前記角度に対応する、前記速度制御器により生成された前記トルク指令を仮トルクブースト値として、採取用テーブルに格納し、前記切断の処理中以外のときに、前記制御用テーブル及び前記採取用テーブルから前記角度に対応した前記仮トルクブースト値をそれぞれ読み出し、前記角度毎に、2つの前記仮トルクブースト値を平均化し、前記平均化した結果を新たな仮トルクブースト値として、前記制御用テーブルに格納する、ことを特徴とする。
また、請求項3のロータリーシャー制御装置は、請求項1に記載のロータリーシャー制御装置において、前記トルクブースト制御器に代わる新たなトルクブースト制御器が、前記角度に対応する仮トルクブースト値が格納された制御用テーブル、前記トルク指令がピークとなるピークトルク検出タイミングのときの前記トルク指令がピークトルクとして予め格納されたトルク格納器、前記ピークトルク検出タイミングのときの前記材料の走行速度がピークライン速度として予め格納されたライン速度格納器、前記ピークトルク検出タイミングのときの前記角度がピーク角度として予め格納された角度格納器を有し、前記切断の処理毎に、複数の採取用テーブルをループさせて順番に選択し、前記切断の処理中に、前記制御用テーブルから、前記角度に対応する前記仮トルクブースト値を読み出し、前記仮トルクブースト値に基づいて前記トルクブースト値を生成すると共に、前記トルク格納器に格納された前記ピークトルク、前記ライン速度格納器に格納された前記ピークライン速度、及び前記角度格納器に格納された前記ピーク角度に基づいて、前記角度に対応する仮トルクブースト値を生成し、前記仮トルクブースト値を、選択した前記採取用テーブルに格納し、前記切断の処理中以外のときに、前記複数の採取用テーブルから前記角度に対応した前記仮トルクブースト値をそれぞれ読み出し、前記角度毎に、複数の前記仮トルクブースト値を平均化し、前記平均化した結果を新たな仮トルクブースト値として、前記制御用テーブルに格納する、ことを特徴とする。
また、請求項4のロータリーシャー制御装置は、請求項2または3に記載のロータリーシャー制御装置において、前記新たなトルクブースト制御器が、さらに、初回の前記切断の処理中に、前記仮トルクブースト値を初期採取用テーブルに格納し、前記切断の処理中に、前記制御用テーブル及び前記初期採取用テーブルから、前記角度に対応する前記仮トルクブースト値をそれぞれ読み出し、2つの前記仮トルクブースト値の偏差の絶対値が所定の閾値以上の場合、前記制御用テーブルから読み出した前記仮トルクブースト値を選択し、前記偏差の絶対値が前記閾値よりも小さい場合、前記初期採取用テーブルから読み出した前記仮トルクブースト値を選択し、選択した前記仮トルクブースト値に基づいて前記トルクブースト値を生成する、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、材料の厚みまたは品質等のばらつきに対応する適正なトルク指令値を求めることでき、結果として、材料の切断精度を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態によるロータリーシャー制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施例1のTB(トルクブースト)制御器の構成例を示すブロック図である。 実施例2のTB制御器の構成例を示すブロック図である。 実施例1のTB制御器に備えたTB設定器の構成例を示すブロック図である。 実施例2のTB制御器に備えたTB設定器の構成例を示すブロック図である。 採取用テーブルの構成例を示す図である。 実施例1のTB制御器における処理例の概略を示すフローチャートである。 実施例2のTB制御器における処理例の概略を示すフローチャートである。 制御用テーブルに格納される角度K及びトルクブースト値TBを説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔ロータリーシャー制御装置〕
まず、本発明の実施形態によるロータリーシャー制御装置について説明する。図1は、ロータリーシャー制御装置の構成例を示すブロック図である。尚、図1には、本発明に直接関連する構成部のみを示しており、直接関連しない構成部は省略してある。
ロータリーシャー制御装置1は、走行する材料2に、ロータリーシャー3に設けられたシャーの回転を追従させ、材料2を所定の設定長に連続して切断するための制御を行う。
ロータリーシャー制御装置1は、ロータリーシャー3を回転させるモータ5の回転位置が反映された位置FB(フィードバック)を、PG(パルスジェネレータ)6から入力する。つまり、位置FBは、ロータリーシャー3の回転位置を示す。また、ロータリーシャー制御装置1は、ロータリーシャー3の回転位置が原点位置のタイミングにあることを示す原点信号Gを、原点センサ7から入力する。
ロータリーシャー制御装置1は、ロータリーシャー3のトルク指令T*、位置FB、原点信号G、材料2の走行速度であるライン速度ωL等に基づいて、トルクブースト値TB*を生成する。そして、ロータリーシャー制御装置1は、ロータリーシャー3を回転させるためのトルク指令T*にトルクブースト値TB*を加算し、新たなトルク指令T**を生成し、新たなトルク指令T**に基づいた交流電圧指令をインバータ4へ出力する。
これにより、トルク指令T*にトルクブースト値TB*を加算して得られた新たなトルク指令T**に基づいて、インバータ4を介してモータ5が回転し、ロータリーシャー3が回転制御される。
図1に示すように、ロータリーシャー制御装置1は、速度変換器10、減算器11、速度制御器12、TB制御器13及び加算器14を備えている。速度変換器10は、PG6から、ロータリーシャー3の回転位置を示す位置FBを入力し、位置FBを微分することで、位置FBを、ロータリーシャー3の回転速度を示す速度FBに変換する。そして、速度変換器10は、ロータリーシャー3の速度FBを減算器11に出力する。
減算器11は、図示しない制御器により生成されたロータリーシャー3の速度指令ω*を入力すると共に、速度変換器10からロータリーシャー3の速度FBを入力し、速度指令ω*から速度FBを減算し、速度偏差を求める。そして、減算器11は、速度偏差を速度制御器12に出力する。
速度制御器12は、減算器11から速度偏差を入力し、速度偏差が0になるように、予め設定された比例ゲイン及び積分ゲインを用いてPI制御器による速度制御を行い、トルク指令T*を生成する。そして、速度制御器12は、トルク指令T*をTB制御器13及び加算器14に出力する。
TB制御器13は、速度制御器12からトルク指令T*を入力すると共に、材料2の走行速度であるライン速度ωLを入力し、さらに、ロータリーシャー3の位置FB及び原点信号G等を入力する。ピークトルク検出タイミング信号PTは、当該TB制御器13が後述する実施例2の場合に入力される。
TB制御器13は、ロータリーシャー3の位置FB及び原点信号Gからロータリーシャー3の角度Kを求め、材料2の切断処理毎に収集したトルク指令T*に基づいた平均化処理を行う。そして、TB制御器13は、ロータリーシャー3の角度Kに応じたトルクブースト値TB*を生成し、トルクブースト値TB*を加算器14に出力する。
これにより、トルクブースト値TB*は、材料2の厚みまたは品質等のばらつきを吸収した値となり、このトルクブースト値TB*がトルク指令T*に加算され新たなトルク指令T**が生成されることで、適正なトルクが材料2に与えられる。
TB制御器13の詳細については後述する。後述する説明では、TB制御器13の具体例として実施例1,2を挙げる。実施例1のTB制御器13は、材料2の切断処理毎に、トルク指令T*をトルクブースト値TBとして格納する。そして、実施例1のTB制御器13は、切断処理毎のトルクブースト値TBを平均化し、次回の切断処理のときに、ワークアングル(切断領域)の角度Kに応じて、平均化したトルクブースト値TBを用いて、トルクブースト値TB*を設定する。また、実施例2のTB制御器13は、材料2の切断処理毎に、ピークトルクP*等に基づいてモデルトルクブースト値MTBを算出して格納する。そして、実施例2のTB制御器13は、切断処理毎のモデルトルクブースト値MTBを平均化し、次回の切断処理のときに、ワークアングルの角度Kに応じて、平均化したモデルトルクブースト値MTBを用いて、トルクブースト値TB*を設定する。
加算器14は、速度制御器12からトルク指令T*を入力すると共に、TB制御器13からトルクブースト値TB*を入力し、トルク指令T*にトルクブースト値TB*を加算し、新たなトルク指令T**を生成する。このようにして生成された新たなトルク指令T**に基づいて交流電圧指令が生成され、交流電圧指令がインバータ4へ出力される。
これにより、新たなトルク指令T**は、材料2の厚みまたは品質等のばらつきを吸収した指令となり、この新たなトルク指令T**に基づいて生成された交流電圧指令がインバータ4へ出力されることで、適正なトルクが材料2に与えられる。
〔TB制御器13/実施例1〕
次に、図1に示したロータリーシャー制御装置1において、実施例1のTB制御器13を説明する。図2は、実施例1のTB制御器13の構成例を示すブロック図であり、図7は、実施例1のTB制御器13における処理例の概略を示すフローチャートである。
前述のとおり、実施例1のTB制御器13は、材料2の切断処理毎に、トルク指令T*をトルクブースト値TBとして格納する。そして、実施例1のTB制御器13は、切断処理毎のトルクブースト値TBを平均化し、次回の切断処理のときに、ワークアングルの角度Kに応じて、平均化したトルクブースト値TBを用いて、トルクブースト値TB*を設定する。
図2を参照して、このTB制御器13−1は、機械角度出力器20、位相調整器21、格納器22、採取用テーブル23、平均化器24、制御用テーブル25及びTB設定器26を備えている。
(処理の概略/実施例1)
まず、TB制御器13−1の処理例の概略について説明する。図7を参照して、TB制御器13−1は、ロータリーシャー3の角度Kがワークアングルの範囲内にある場合(ステップS701:Y)、切断処理中であると判断する(ステップS702)。そして、TB制御器13−1は、切断処理中の角度Kに対応するトルク指令T*をトルクブースト値TBとして、採取用テーブル23に格納する(ステップS703)。
TB制御器13−1は、角度Kの位相を進めて調整角度TKを生成し、後述するステップS708にて更新された制御用テーブル25から、調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを読み出す(ステップS704)。そして、TB制御器13−1は、トルクブースト値TBに補間処理等を施し、トルクブースト値TB*を生成し、これを切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TB*として出力する(ステップS705)。
一方、TB制御器13−1は、切断処理が終了し、ロータリーシャー3の角度Kがワークアングルの範囲内にない場合(ステップS701:N)、非切断処理中であると判断する(ステップS706)。そして、TB制御器13−1は、制御用テーブル25及び採取用テーブル23からトルクブースト値TBをそれぞれ読み出し、角度K毎にトルクブースト値TBを平均化する(ステップS707)。TB制御器13−1は、平均化したトルクブースト値TBを制御用テーブル25に格納することで、制御用テーブル25を更新する(ステップS708)。
(構成/実施例1)
次に、TB制御器13−1の構成例について説明する。図2を参照して、機械角度出力器20は、PG6からロータリーシャー3の位置FBを入力すると共に、原点センサ7から、ロータリーシャー3の回転位置が原点位置のタイミングにあることを示す原点信号Gを入力する。機械角度出力器20は、予め設定されたワークアングルの範囲内で、位置FBの入力に伴い切断処理中の角度Kを生成する。ワークアングルは、予め設定された切断開始角度から切断終了角度までの間の角度である。
機械角度出力器20は、原点信号Gを入力する毎に角度Kをリセットする。そして、機械角度出力器20は、切断処理中の角度Kを位相調整器21及び格納器22に出力する。これにより、予め設定されたワークアングルである切断領域の範囲内で、切断処理中の角度Kが出力される。
位相調整器21は、機械角度出力器20からワークアングルの切断処理中の角度Kを入力し、角度Kに予め設定された固定値を加算し、位相を進めた調整角度TKを求め、調整角度TKをTB設定器26に出力する。
格納器22は、速度制御器12からトルク指令T*を入力すると共に、機械角度出力器20からワークアングルの切断処理中の角度Kを入力し、入力したトルク指令T*をトルクブースト値TBとする。格納器22は、初回の切断処理の場合、所定間隔でサンプリングした角度K及びこれに対応するトルクブースト値TBを制御用テーブル25に格納する。また、格納器22は、2回目以降の切断処理の場合、所定間隔でサンプリングした角度K及びこれに対応するトルクブースト値TBを採取用テーブル23に格納する。
図6は、採取用テーブル23の構成例を示す図である。この採取用テーブル23は、ワークアングルの角度Kについて所定間隔でサンプリングした角度K_1〜K_m、及びこれらに対応するトルクブースト値TB_1〜TB_mから構成される。制御用テーブル25の構成も図6に示した構成と同様である。mは2以上の整数である。
このように、図6に示した角度K_1〜K_m及びトルクブースト値TB_1〜TB_mから構成される採取用テーブル23が、2回目以降の切断処理毎に生成される。
図2に戻って、平均化器24は、ロータリーシャー3による切断が完了すると、採取用テーブル23に格納された角度K及びトルクブースト値TBを読み出すと共に、制御用テーブル25に格納された角度K及びトルクブースト値TBを読み出す。例えば、平均化器24は、機械角度出力器20からワークアングルの切断処理中の角度Kを入力し、角度Kの入力がなくなったタイミングで、ロータリーシャー3による切断完了を認識する。尚、平均化器24は、図示しない制御器により生成された切断完了信号(切断が完了したタイミングを示す信号)を入力することで、ロータリーシャー3による切断完了を認識するようにしてもよい。
採取用テーブル23から読み出されたトルクブースト値TBは、切断が完了した時点の当該切断のサイクル(今回のサイクル)にて収集した今回分のデータである。また、制御用テーブル25から読み出されたトルクブースト値TBは、今回のサイクルにて使用したデータであり、前回のサイクルまでに収集したデータの平均値である。
平均化器24は、同じ角度Kにおける2つのトルクブースト値TBを平均化し、新たなトルクブースト値TBを求め、次回のサイクルにて使用するための角度K及びこれに対応する新たなトルクブースト値TBとして制御用テーブル25に格納する。
これにより、平均化器24にて、今回のサイクルの切断処理が終了してから、次回のサイクルの切断処理が開始するまでの間の切断中でないタイミングにおいて、次回のサイクルにて使用するトルクブースト値TBが求められ、制御用テーブル25に格納される。そして、次回のサイクルにて、制御用テーブル25に格納されたトルクブースト値TBが使用される。
制御用テーブル25に格納されたトルクブースト値TBは、複数回の切断処理にて収集したトルク指令T*を平均化した値である。したがって、次回のサイクルでは、今回のサイクルまでの材料2の厚みまたは品質等のばらつきを吸収したトルクブースト値TBが使用される。
図9は、制御用テーブル25に格納される角度K及びトルクブースト値TBを説明する図であり、(1)は、ロータリーシャー3の角度Kの例を示し、(2)は、角度Kに対応するトルクブースト値TBの例を示す。
図9(1)に示すように、ロータリーシャー3の上端位置を±180°、左端位置を+90°、下端位置を0°、右端位置を−90°とし、ロータリーシャー3は矢印の向きに回転するものとする。制御用テーブル25には、ワークアングルの角度K=α〜β及びトルクブースト値TBが、所定のサンプリング間隔で格納される。
図9(2)に示すように、トルクブースト値TBは、例えば角度K=αのときにピークであり、角度K=βへ移行すると共に減少する三角波形の形状となる。後述するTB設定器26により、このような三角波形のトルクブースト値TBが、実際の角度Kよりも位相の進んだ調整角度TKに対応して読み出され、トルクブーストの開始タイミングが早められる。
図2に戻って、TB設定器26は、ライン速度ωLを入力すると共に、位相調整器21から調整角度TKを入力する。そして、TB設定器26は、制御用テーブル25から、調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを読み出して補間処理を行い、補間処理後のトルクブースト値に所定のゲインを乗算するゲイン処理を行い、トルクブースト値TB*を求める。そして、TB設定器26は、これを角度Kに対応するトルクブースト値TB*として加算器14に出力する。TB設定器26の詳細については後述する。
これにより、次回のサイクルの切断処理が開始すると、TB設定器26にて、調整角度TKに対応するトルクブースト値TBが制御用テーブル25から読み出される。そして、補間処理及びゲイン処理の後のトルクブースト値TB*が出力され、加算器14にてトルク指令T*に加算され、新たなトルク指令T**が生成される。
図4は、実施例1のTB制御器13−1に備えたTB設定器26の構成例を示すブロック図である。このTB設定器26は、TB読出器50、補間器51及び乗算器52を備えている。
TB読出器50は、位相調整器21から調整角度TKを入力し、制御用テーブル25から、調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを読み出し、トルクブースト値TBを補間器51に出力する。TB読出器50により読み出されるトルクブースト値TBは、切断処理中の実際の角度Kに対応するデータではなく、角度Kよりも位相の進んだ調整角度TKに対応するデータである。
補間器51は、TB読出器50から調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを入力する。そして、補間器51は、複数の調整角度TKに対応する複数のトルクブースト値TBを用いて補間処理を行い、より細かなサンプリング間隔の調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを生成し、補間処理後のトルクブースト値TBを乗算器52に出力する。
乗算器52は、補間器51からトルクブースト値TBを入力すると共に、ライン速度ωLを入力し、ライン速度ωLの二乗値(v)の逆数をゲイン(1/v)として、トルクブースト値TBにゲインを乗算し、乗算結果をトルクブースト値TB*として加算器14に出力する。ライン速度ωLをvとして、トルクブースト値TB*は、以下の数式により算出される。
〔数式1〕
TB*=TB×(1/v) ・・・(1)
ここで、ライン速度ωLが高い場合、材料2は、ロータリーシャー3の機械の慣性を利用して切断できるため、トルクブースト値TB*はさほど大きくなくてもよい。一方、ライン速度ωLが低い場合、材料2は、機械の慣性が材料2の切断に有効に作用しないため、トルクブースト値TB*を大きくする必要がある。ライン速度ωLが低い場合のトルクブースト値TB*は、ライン速度ωLが高い場合よりも大きな値が算出される。これにより、乗算器52により算出されるトルクブースト値TB*は、ロータリーシャー3の機械の慣性による材料2の切断能力を反映した値となる。
以上のように、実施例1のTB制御器13−1を備えたロータリーシャー制御装置1によれば、TB制御器13−1の格納器22は、切断処理中の角度Kに対応するトルク指令T*をトルクブースト値TBとして、採取用テーブル23に格納する。平均化器24は、制御用テーブル25及び採取用テーブル23からトルクブースト値TBをそれぞれ読み出し、角度K毎にトルクブースト値TBを平均化し、平均化した新たなトルクブースト値TBを制御用テーブル25に格納する。
TB設定器26は、制御用テーブル25から、角度Kの位相が進んだ調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを読み出し、補間処理等を行いトルクブースト値TB*を生成し、これを切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TB*として出力する。
加算器14は、トルク指令T*にトルクブースト値TB*を加算して、新たなトルク指令T**を生成する。このようにして生成された新たなトルク指令T**に基づいて、ロータリーシャー3が回転制御される。
これにより、トルクブースト値TB*は、材料2の厚みまたは品質等のばらつきを吸収した値となるから、新たなトルク指令T**も、材料2の厚みまたは品質等のばらつきを吸収した適正な指令となる。したがって、ロータリーシャー3による材料2の切断精度を向上させることができる。
また、制御用テーブル25には、所定間隔でサンプリングされた角度K毎のトルクブースト値TBが格納され、TB設定器26により角度K毎のトルクブースト値TB*が生成される。したがって、角度K毎に処理が行われトルクブースト値TB*が生成されるから、ピークトルクを基準にしてトルクブースト値TBが生成される従来技術に比べ、トルクブースト値TB*は適正な値となる。
また、前述のとおり、従来技術では、材料2が加速走行しているときにトルクが検出された場合、検出されたトルクは適正なトルク値よりも大きくなり、過補償となってしまう。本発明の実施形態では、平均化処理が行われたトルクブースト値TBに基づいて、適正なトルクブースト値TB*が生成されるから、過補償となることがない。材料2のライン速度ωLが変化した場合も同様であり、適正なトルクブースト値TB*が生成される。
〔TB制御器13/実施例2〕
次に、図1に示したロータリーシャー制御装置1において、実施例2のTB制御器13を説明する。図3は、実施例2のTB制御器13の構成例を示すブロック図であり、図8は、実施例2のTB制御器13における処理例の概略を示すフローチャートである。
前述のとおり、実施例2のTB制御器13は、材料2の切断処理毎に、ピークトルクP*等に基づいてモデルトルクブースト値MTBを算出して格納する。そして、実施例2のTB制御器13は、切断処理毎のモデルトルクブースト値MTBを平均化し、次回の切断処理のときに、ワークアングルの角度Kに応じて、平均化したモデルトルクブースト値MTBを用いて、トルクブースト値TB*を設定する。
図3を参照して、このTB制御器13−2は、機械角度出力器30、位相調整器31、トルク格納器32、ライン速度格納器33、角度格納器34、TB算出格納器35、初期採取用テーブル36、採取用テーブル37−1〜37−n、平均化器38、制御用テーブル39及びTB設定器40を備えている。nは2以上の整数である。
(処理の概略/実施例2)
まず、TB制御器13−2の処理例の概略について説明する。図8を参照して、TB制御器13−2は、ロータリーシャー3の角度Kがワークアングルの範囲内にある場合(ステップS801:Y)、切断処理中であると判断する(ステップS802)。そして、TB制御器13−2は、ピークトルクP*等に基づいて、切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TBを生成する(ステップS803)。
TB制御器13−2は、切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TBを、採取用テーブル37−1〜37−nのいずれかを選択して格納する(ステップS804)。尚、TB制御器13−2は、初回の切断処理の場合、切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TBを、初期採取用テーブル36に格納する。
TB制御器13−2は、角度Kの位相を進めて調整角度TKを生成する。そして、TB制御器13−2は、後述するステップS809にて更新された制御用テーブル39、及び初期採取用テーブル36から、調整角度TKに対応するトルクブースト値TBをそれぞれ読み出し、一方を選択する(ステップS805)。そして、TB制御器13−2は、選択したトルクブースト値TBに補間処理等を施し、トルクブースト値TB*を生成し、これを切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TB*として出力する(ステップS806)。
一方、TB制御器13−2は、切断処理が終了し、ロータリーシャー3の角度Kがワークアングルの範囲内にない場合(ステップS801:N)、非切断処理中であると判断する(ステップS807)。そして、TB制御器13−2は、採取用テーブル37−1〜37−nからトルクブースト値TBをそれぞれ読み出し、角度K毎にトルクブースト値TBを平均化する(ステップS808)。TB制御器13−2は、平均化したトルクブースト値TBを制御用テーブル39に格納することで、制御用テーブル39を更新する(ステップS809)。
(構成/実施例2)
次に、TB制御器13−2の構成例について説明する。図3を参照して、機械角度出力器30は、図2に示した機械角度出力器20と同様の処理を行い、ワークアングルの切断処理中の角度Kを位相調整器31、角度格納器34及びTB算出格納器35に出力する。これにより、予め設定されたワークアングルである切断領域の範囲内で、切断処理中の角度Kが出力される。
位相調整器31は、図2に示した位相調整器21と同様の処理を行い、角度Kよりも位相を進めた調整角度TKをTB設定器40に出力する。
トルク格納器32は、図示しない制御器からピークトルク検出タイミング信号PTを入力すると共に、速度制御器12からトルク指令T*を入力する。そして、トルク格納器32は、ピークトルク検出タイミング信号PTを入力したタイミングのトルク指令T*をピークトルクP*に設定し、ピークトルクP*を格納する。
尚、図示しない制御器は、過去の切断処理において、切断トルクレベルが最大となるタイミングの角度Kを予め検出しておき、当該タイミングの角度のときに、ピークトルク検出タイミング信号PTを生成してトルク格納器32に出力する。ピークトルク検出タイミング信号PTの生成処理は既知であるから、ここでは詳細な説明を省略する。
ライン速度格納器33は、図示しない制御器からピークトルク検出タイミング信号PTを入力すると共に、ライン速度ωLを入力する。そして、ライン速度格納器33は、ピークトルク検出タイミング信号PTを入力したタイミングのライン速度ωLをピークライン速度Pωに設定し、ピークライン速度Pωを格納する。
角度格納器34は、図示しない制御器からピークトルク検出タイミング信号PTを入力すると共に、機械角度出力器30から角度Kを入力する。そして、角度格納器34は、ピークトルク検出タイミング信号PTを入力したタイミングの角度Kをピーク角度PKに設定し、ピーク角度PKを格納する。
TB算出格納器35は、機械角度出力器30からワークアングルの切断処理中の角度Kを入力すると共に、ライン速度ωLを入力し、さらに、図示しない制御器から基準ライン速度ωBを入力する。また、TB算出格納器35は、トルク格納器32からピークトルクP*を、ライン速度格納器33からピークライン速度Pωを、角度格納器34からピーク角度PKをそれぞれ読み出す。
TB算出格納器35は、ワークアングルの切断処理中の角度K、基準ライン速度ωB、ライン速度ωL、ピークトルクP*、ピークライン速度Pω及びピーク角度PKに基づいて、角度Kに応じてサンプリングした三角波形等のトルクブースト値TBを生成する。角度K及びライン速度ωLは、切断処理中の現在のデータである。
具体的には、TB算出格納器35は、以下の数式にて、ブースト角度範囲a及びトルクライン速度係数bをそれぞれ算出する。
〔数式2〕
a=(PK+K3)−K2 ・・・(2)
〔数式3〕
b=(ωLM−ωL)/(ωLM−Pω) ・・・(3)
予め設定されたワークアングルの切断終了角度をK2とする。また、予め設定されたライン最高速度をωLMとし、ブースト進角度をK3とする。
TB算出格納器35は、以下の数式にて、トルクブースト値TBを算出する。
〔数式4〕
TB=P*×b×(K−K2)/a ・・・(4)
TB算出格納器35は、初回の切断処理の場合、トルクブースト値TBを初期トルクブースト値STBとし、所定間隔でサンプリングした角度K及びこれに対応する初期トルクブースト値STBを初期採取用テーブル36に格納する。
TB算出格納器35は、2回目以降の切断処理の場合、トルクブースト値TBをモデルトルクブースト値MTBとする。そして、TB算出格納器35は、所定間隔でサンプリングした角度K及びこれに対応するモデルトルクブースト値MTBを採取用テーブル37−1〜37−nのいずれかに格納する。この場合、TB算出格納器35は、切断処理毎に採取用テーブル37−1〜37−nをループさせて順番に選択し、角度K及びモデルトルクブースト値MTBを、選択した採取用テーブル37−1〜37−nに格納する。
初期採取用テーブル36は、図6に示した採取用テーブル23の構成例のように、ワークアングルの角度Kについて所定間隔でサンプリングした角度K_1〜K_m、及びこれらに対応する初期トルクブースト値STB_1〜STB_mから構成される。
採取用テーブル37−1〜37−nも、図6に示した採取用テーブル23の構成例と同様である。採取用テーブル37−1〜37−nは、ワークアングルの角度Kについて所定間隔でサンプリングした角度K_1〜K_m、及びこれらに対応するモデルトルクブースト値MTB_1〜MTB_mから構成される。
このように、初期採取用テーブル36は、初回の切断処理のときに生成され、採取用テーブル37−1〜37−nは、2回目以降の切断処理毎に生成される。
図3に戻って、平均化器38は、ロータリーシャー3による切断が完了すると、採取用テーブル37−1〜37−nに格納された角度K及びモデルトルクブースト値MTBを読み出す。
採取用テーブル37−1〜37−nから読み出されたモデルトルクブースト値MTBは、n回前のサイクルから、今回の切断が完了した時点の当該切断のサイクル(今回のサイクル)までの間に収集したn回分のデータである。
平均化器38は、同じ角度Kにおけるn個のモデルトルクブースト値MTBを平均化し、新たなモデルトルクブースト値MTBを求める。そして、平均化器38は、次回のサイクルにて使用するための角度K及びこれに対応する新たなモデルトルクブースト値MTBとして制御用テーブル39に格納する。
これにより、平均化器38にて、今回のサイクルの切断処理が終了してから、次回のサイクルの切断処理が開始するまでの間の切断中でないタイミングにおいて、次回のサイクルにて使用する予定のモデルトルクブースト値MTBが求められ、制御用テーブル39に格納される。そして、次回のサイクルにて、制御用テーブル39に格納されたモデルトルクブースト値MTB、または初期採取用テーブル36に格納された初期トルクブースト値STBが使用される。
制御用テーブル39に格納されたモデルトルクブースト値MTBは、n回の切断処理にて収集したトルク指令T*等に基づいた平均値である。したがって、次回のサイクルにてモデルトルクブースト値MTBが使用される場合には、今回のサイクルまでの材料2の厚みまたは品質等のばらつきを吸収した切断処理が行われる。
尚、n回分のモデルトルクブースト値MTBが採取用テーブル37−1〜37−nに格納されていない場合、平均化器38は、格納されているモデルトルクブースト値MTBのみを採取用テーブル37−1〜37−nから読み出す。そして、平均化器38は、格納されている数分のモデルトルクブースト値MTBを平均化し、新たなモデルトルクブースト値MTBを求め、制御用テーブル39に格納する。
TB設定器40は、ライン速度ωLを入力すると共に、位相調整器31から調整角度TKを入力する。そして、TB設定器40は、初期採取用テーブル36から、調整角度TKに対応する初期トルクブースト値STBを読み出すと共に、制御用テーブル39から、調整角度TKに対応するモデルトルクブースト値MTBを読み出す。
TB設定器40は、初期トルクブースト値STB及びモデルトルクブースト値MTBのいずれか一方を選択して補間処理を行い、補間処理後のトルクブースト値に所定のゲインを乗算するゲイン処理を行い、トルクブースト値TB*を求める。そして、TB設定器40は、これを角度Kに対応するトルクブースト値TB*として加算器14に出力する。TB設定器40の詳細については後述する。
これにより、次回のサイクルの切断処理が開始すると、TB設定器40にて、調整角度TKに対応する初期トルクブースト値STB及びモデルトルクブースト値MTBが、初期採取用テーブル36及び制御用テーブル39からそれぞれ読み出される。そして、補間処理及びゲイン処理の後のトルクブースト値TB*が出力され、加算器14にてトルク指令T*に加算され、新たなトルク指令T**が生成される。
図5は、実施例2のTB制御器13−2に備えたTB設定器40の構成例を示すブロック図である。このTB設定器40は、TB読出器53、選択器54、補間器55及び乗算器56を備えている。
TB読出器53は、位相調整器31から調整角度TKを入力し、初期採取用テーブル36から、調整角度TKに対応する初期トルクブースト値STBを読み出すと共に、制御用テーブル39から、調整角度TKに対応するモデルトルクブースト値MTBを読み出す。そして、TB読出器53は、初期トルクブースト値STB及びモデルトルクブースト値MTBを選択器54に出力する。
選択器54は、初期トルクブースト値STBとモデルトルクブースト値MTBとの間の偏差の絶対値を算出する。選択器54は、偏差の絶対値が予め設定された閾値以上の場合、モデルトルクブースト値MTBを選択し、偏差が前記閾値よりも小さい場合、初期トルクブースト値STBを選択する。そして、選択器54は、選択したモデルトルクブースト値MTBまたは初期トルクブースト値STBを、トルクブースト値TBとして補間器55に出力する。
尚、選択器54は、調整角度TK毎に、初期トルクブースト値STBとモデルトルクブースト値MTBとの間の偏差の絶対値を算出して、いずれかを選択するようにした。これに対し、選択器54は、ピークトルク検出タイミング信号PTのタイミングにおける調整角度TKについて、初期トルクブースト値STBとモデルトルクブースト値MTBとの間の偏差の絶対値を算出して、いずれか一方を決定し、そして、全ての調整角度TKについて、決定したいずれか一方と同じ種類のトルクブースト値(初期トルクブースト値STBまたはモデルトルクブースト値MTB)を選択するようにしてもよい。例えば、選択器54は、ピークトルク検出タイミング信号PTのタイミングにおける調整角度TKについて、モデルトルクブースト値MTBを決定した場合、全ての調整角度TKについて、モデルトルクブースト値MTBを選択する。
補間器55は、選択器54からトルクブースト値TBを入力する。そして、補間器55は、図4に示した補間器51と同様に、選択器54から入力した複数の調整角度TKに対応する複数のトルクブースト値TBを用いて補間処理を行う。補間器55は、補間処理により、細かなサンプリング間隔の調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを生成し、補間処理後のトルクブースト値TBを乗算器56に出力する。
乗算器56は、補間器55からトルクブースト値TBを入力すると共に、ライン速度ωLを入力し、図4に示した乗算器52と同様に、ライン速度ωLの二乗値(v)の逆数をゲイン(1/v)として、トルクブースト値TBにゲインを乗算する。そして、乗算器56は、乗算結果をトルクブースト値TB*として加算器14に出力する。
以上のように、実施例2のTB制御器13−2を備えたロータリーシャー制御装置1によれば、TB制御器13−2のTB算出格納器35は、ピークトルクP*等に基づいて、切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TBを生成する。TB算出格納器35は、角度Kに対応するトルクブースト値TBを、初回の切断処理の場合は初期トルクブースト値STBとして初期採取用テーブル36に格納し、2回目以降の切断処理の場合はモデルトルクブースト値MTBとして採取用テーブル37−1〜37−nのいずれかを選択して格納する。
平均化器38は、採取用テーブル37−1〜37−nからモデルトルクブースト値MTBをそれぞれ読み出し、角度K毎にモデルトルクブースト値MTBを平均化し、平均化した新たなモデルトルクブースト値MTBを制御用テーブル39に格納する。
TB設定器40は、制御用テーブル39及び初期採取用テーブル36から、角度Kの位相が進んだ調整角度TKに対応するモデルトルクブースト値MTB及び初期トルクブースト値STBをそれぞれ読み出し、いずれか一方を選択する。そして、TB設定器40は、選択したトルクブースト値に補間処理等を行い、トルクブースト値TB*を生成し、これを切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TB*として出力する。
加算器14は、トルク指令T*にトルクブースト値TB*を加算して、新たなトルク指令T**を生成する。このようにして生成された新たなトルク指令T**に基づいて、ロータリーシャー3が回転制御される。
これにより、実施例1のTB制御器13−1の場合と同様に、新たなトルク指令T**は、材料2の厚みまたは品質等のばらつきを吸収した適正な指令となり、ロータリーシャー3による材料2の切断精度を向上させることができる。
また、TB設定器40は、制御用テーブル39から読み出したモデルトルクブースト値MTBと、初期採取用テーブル36から読み出した初期トルクブースト値STBとの間の偏差の絶対値を算出する。そして、TB設定器40は、偏差の絶対値が予め設定された閾値以上の場合、制御用テーブル39から読み出したモデルトルクブースト値MTBを選択し、偏差が前記閾値よりも小さい場合、初期採取用テーブル36から読み出した初期トルクブースト値STBを選択する。
これにより、材料2のばらつきがさほどない場合、偏差の絶対値が小さくなるから、初回の切断処理のときに収集した初期トルクブースト値STBが次回の切断処理に用いられる。一方、材料2のばらつきがある場合、偏差の絶対値が大きくなるから、複数回の切断処理にて平均化したモデルトルクブースト値MTBが次回の切断処理に用いられる。したがって、材料2のばらつきがさほどない場合には、常に、初回の切断処理のときに収集した初期トルクブースト値STBの固定値が用いられるから、安定した切断を実現することができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。前記実施形態では、図2に示したTB制御器13−1の平均化器24は、制御用テーブル25及び採取用テーブル23からトルクブースト値TBをそれぞれ読み出し、これらを平均化した新たなトルクブースト値TBを制御用テーブル25に格納する。
これに対し、平均化器24は、図3に示したTB制御器13−2の平均化器38のように、切断処理毎に格納されたトルクブースト値TBをそれぞれの採取用テーブルから読み出し、これらを平均化した新たなトルクブースト値TBを制御用テーブル25に格納するようにしてもよい。この場合、格納器22は、図3に示したTB制御器13−2のTB算出格納器35のように、切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TBを、切断処理毎に、複数の採取用テーブルのいずれかを選択して格納する。
また、前記実施形態では、図3に示したTB制御器13−2の平均化器38は、採取用テーブル37−1〜37−nからトルクブースト値TBをそれぞれ読み出し、これらを平均化した新たなトルクブースト値TBを制御用テーブル39に格納する。
これに対し、平均化器38は、図2に示したTB制御器13−1の平均化器24のように、制御用テーブル39及び1個の採取用テーブル37からトルクブースト値TBをそれぞれ読み出し、これらを平均化した新たなトルクブースト値TBを制御用テーブル39に格納するようにしてもよい。この場合、TB算出格納器35は、ピークトルクP*等に基づいて、切断処理中の角度Kに対応するトルクブースト値TBを生成し、図2に示したTB制御器13−1の格納器22のように、トルクブースト値TBを、初回の切断処理の場合は制御用テーブル39に格納し、2回目以降の切断処理の場合は1個の採取用テーブル37に格納する。そして、TB設定器40は、図2に示したTB制御器13−1のTB設定器26と同様の処理を行う。
また、前記実施形態では、図2に示したTB制御器13−1のTB設定器26は、制御用テーブル25から調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを読み出し、トルクブースト値TBに基づいてトルクブースト値TB*を生成して出力する。
これに対し、TB設定器26は、図3に示したTB制御器13−2のTB設定器40のように、制御用テーブル25、及び初回の切断処理のときにトルクブースト値TBが格納された初期採取用テーブルから、調整角度TKに対応するトルクブースト値TBを読み出し、これらのトルクブースト値TBの偏差の絶対値に基づいて、いずれかのトルクブースト値TBを選択するようにしてもよい。TB設定器26は、選択したトルクブースト値TBに基づいてトルクブースト値TB*を生成して出力する。
1 ロータリーシャー制御装置
2 材料
3 ロータリーシャー
4 インバータ
5 モータ
6 PG
7 原点センサ
10 速度変換器
11 減算器
12 速度制御器
13 TB制御器
14 加算器
20,30 機械角度出力器
21,31 位相調整器
22 格納器
23,37 採取用テーブル
24,38 平均化器
25,39 制御用テーブル
26,40 TB設定器
32 トルク格納器
33 ライン速度格納器
34 角度格納器
35 TB算出格納器
36 初期採取用テーブル
50,53 TB読出器
51,55 補間器
52,56 乗算器
54 選択器
ω* 速度指令
ωL ライン速度
PT ピークトルク検出タイミング信号
T*,T** トルク指令
TB*,TB トルクブースト値
G 原点信号
K 角度
TK 調整角度
P* ピークトルク
Pω ピークライン速度
PK ピーク角度
ωB 基準ライン速度
MTB モデルトルクブースト値
STB 初期トルクブースト値
ωLM ライン最高速度

Claims (4)

  1. 所定の速度指令に基づいてトルク指令を生成し、前記トルク指令にトルクブースト値を加算して新たなトルク指令を生成し、前記新たなトルク指令に基づいてロータリーシャーを回転制御することで、材料の走行速度に同期させながら前記材料を連続して切断させるロータリーシャー制御装置において、
    前記所定の速度指令と前記ロータリーシャーの回転速度との間の速度偏差を算出する減算器と、
    前記減算器により算出された前記速度偏差が0となるように、PI制御器による速度制御を行い、前記トルク指令を生成する速度制御器と、
    前記材料を切断しているときの前記ロータリーシャーの角度に対応した前記トルクブースト値を生成するトルクブースト制御器と、
    前記速度制御器により生成された前記トルク指令に、前記トルクブースト制御器により生成された前記トルクブースト値を加算し、前記新たなトルク指令を生成する加算器と、を備え、
    前記トルクブースト制御器は、
    前記角度に対応する仮トルクブースト値が格納された制御用テーブルを有し、
    前記切断の処理中に、前記制御用テーブルから、前記角度に対応する前記仮トルクブースト値を読み出し、
    前記切断の処理毎に、前記角度に対応する、前記速度制御器により生成された前記トルク指令を仮トルクブースト値として収集し、
    前記切断の処理中以外のときに、前記切断の処理毎に収集した前記仮トルクブースト値に基づいて平均化処理を行い、前記平均化処理の結果を新たな仮トルクブースト値として、前記制御用テーブルに格納する、ことを特徴とするロータリーシャー制御装置。
  2. 請求項1に記載のロータリーシャー制御装置において、
    前記トルクブースト制御器に代わる新たなトルクブースト制御器は、
    前記角度に対応する仮トルクブースト値が格納された制御用テーブルを有し、
    前記切断の処理中に、前記制御用テーブルから、前記角度に対応する前記仮トルクブースト値を読み出し、前記仮トルクブースト値に基づいて前記トルクブースト値を生成すると共に、前記角度に対応する、前記速度制御器により生成された前記トルク指令を仮トルクブースト値として、採取用テーブルに格納し、
    前記切断の処理中以外のときに、前記制御用テーブル及び前記採取用テーブルから前記角度に対応した前記仮トルクブースト値をそれぞれ読み出し、前記角度毎に、2つの前記仮トルクブースト値を平均化し、前記平均化した結果を新たな仮トルクブースト値として、前記制御用テーブルに格納する、ことを特徴とするロータリーシャー制御装置。
  3. 請求項1に記載のロータリーシャー制御装置において、
    前記トルクブースト制御器に代わる新たなトルクブースト制御器は、
    前記角度に対応する仮トルクブースト値が格納された制御用テーブル、前記トルク指令がピークとなるピークトルク検出タイミングのときの前記トルク指令がピークトルクとして予め格納されたトルク格納器、前記ピークトルク検出タイミングのときの前記材料の走行速度がピークライン速度として予め格納されたライン速度格納器、前記ピークトルク検出タイミングのときの前記角度がピーク角度として予め格納された角度格納器を有し、
    前記切断の処理毎に、複数の採取用テーブルをループさせて順番に選択し、
    前記切断の処理中に、前記制御用テーブルから、前記角度に対応する前記仮トルクブースト値を読み出し、前記仮トルクブースト値に基づいて前記トルクブースト値を生成すると共に、前記トルク格納器に格納された前記ピークトルク、前記ライン速度格納器に格納された前記ピークライン速度、及び前記角度格納器に格納された前記ピーク角度に基づいて、前記角度に対応する仮トルクブースト値を生成し、前記仮トルクブースト値を、選択した前記採取用テーブルに格納し、
    前記切断の処理中以外のときに、前記複数の採取用テーブルから前記角度に対応した前記仮トルクブースト値をそれぞれ読み出し、前記角度毎に、複数の前記仮トルクブースト値を平均化し、前記平均化した結果を新たな仮トルクブースト値として、前記制御用テーブルに格納する、ことを特徴とするロータリーシャー制御装置。
  4. 請求項2または3に記載のロータリーシャー制御装置において、
    前記新たなトルクブースト制御器は、
    さらに、初回の前記切断の処理中に、前記仮トルクブースト値を初期採取用テーブルに格納し、
    前記切断の処理中に、前記制御用テーブル及び前記初期採取用テーブルから、前記角度に対応する前記仮トルクブースト値をそれぞれ読み出し、2つの前記仮トルクブースト値の偏差の絶対値が所定の閾値以上の場合、前記制御用テーブルから読み出した前記仮トルクブースト値を選択し、前記偏差の絶対値が前記閾値よりも小さい場合、前記初期採取用テーブルから読み出した前記仮トルクブースト値を選択し、選択した前記仮トルクブースト値に基づいて前記トルクブースト値を生成する、ことを特徴とするロータリーシャー制御装置。
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