JP3779244B2 - 輸送コンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品搬送等に用いられる輸送コンテナに関し、特に輸送コンテナのモジュール化と組み立ての簡略化を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の輸送コンテナ10のコーナ部分を示すものである。以下、図8に基づき、従来の輸送コンテナ10のコーナ部分を説明する。
【0003】
従来の輸送コンテナ10は、角パイプを溶接接合方法により格子状に組み立ててなり、また輸送コンテナ10本体の底面にキャスタ2を取り付けるためのキャスタ板1が溶接接合方法により取り付けられていた。具体的には、横枠6となる角パイプがその先端部で互いに垂直に溶接接合されており、また、この角パイプの溶接部分を補強するため補強板11が溶接接合されている。横枠6の角部には、さらに横枠6と垂直になるように縦枠5となる角パイプが溶接接合されている。上述のように横枠6と縦枠5となる角パイプによって、輸送コンテナ10が格子状に形成されており、さらに輸送コンテナ10の底面には、溶接によりキャスタ板1が取り付けられ、このキャスタ板1の下面に、キャスタ2が取り付けられる。
【0004】
図9の(a)は、従来の輸送コンテナの縦枠5と上枠12の連結部分を示し、また、図9の(b)は、従来の輸送コンテナの縦枠5と上枠12の連結方法を示すものである。以下、図5に基づき、従来の輸送コンテナの縦枠5と上枠12を説明する。
【0005】
縦枠5の連結部分は、中空の縦枠5の先端側に形成され、大径の円と小径の円を一部重ね合わせて穿設されたダルマ穴5bが施工されている。また、上枠12の連結部分は、上枠12の先端部分の周囲に沿って凹部12bが穿設されている。
【0006】
上述の構成を有する縦枠5と上枠12は、縦枠5のダルマ穴5bの大径の円に上枠12の先端部分を、凹部12bの位置まで挿入し、上枠12を小径の円の方向に押し下げる。上枠12を小径の円まで押し下げることにより、ダルマ穴5bと上枠12の凹部12bは嵌合される。上述のようにして、縦枠5と上枠12が連結されると、縦枠5と上枠12を固定するブラケット13を、上枠12の上面に配し、縦枠5にボルト13a等で着脱自在に固定し、上枠12が縦枠5から抜け落ちるのを防止する。上述の連結を、輸送コンテナの四方に施し、上枠12の組み立ては行われる。
【0007】
ところで、従来の輸送コンテナ10においては、輸送する荷物の大きさや形状に合わせた容積を持つように生産されるものである。しかし、その構成が溶接接合された角パイプで形成されていることから、一度生産してしまうと、大きさや形状の違う荷物を輸送することはできず、大きさや形状の違う荷物を輸送する際には、新たに輸送コンテナ10を用意しなおさなければならないから、コスト高の一因となっていた。
【0008】
また、生産ピーク時においては多くの輸送コンテナ10が必要であるが、減産時には、不要の輸送コンテナ10が客先等にあふれ、その保管場所を用意する必要があり、コスト高の一因となっていた。
【0009】
さらに、上述のような輸送コンテナの製造・組み立ては、上述のように、溶接や組み立てのためのダルマ穴5bや凹部12bの穿設等が必要であり、輸送コンテナの製造・組み立てにおいてもコストがかかるものであった。
【0010】
また、上述のような輸送コンテナ10を納入する際、溶接接合された完成品を輸送しなくてはならず、輸送コンテナ10を納入する際の輸送効率についても問題視されている。
【0011】
特に、自動車内装部品を輸送する輸送コンテナ10の場合、車種によってその内装部品は、大きさや形状が全く異なり、さらに新車発表における生産ピーク時と通常生産時とでは、その生産量が全く異なり、上述のようなコスト高は特に問題視されている。
【0012】
さらに、このような輸送コンテナ10は通常メッキ等が好ましいが、輸送コンテナ10自体が大きいためコスト上不可能であるから溶接組立後塗装するのが普通であり、輸送コンテナ10を屋外に保管しておいた場合、雨濡れ等で錆腐食がひどくなり工場等の美観を損ねていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上述の問題点を解決し、コストパフォーマンスが優れるとともに、工場等の美観を損ねることのない、汎用性に富んだ輸送コンテナを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、この発明は、輸送コンテナを形成するとともに、先端部に切り欠きが形成された上枠と、輸送コンテナを形成するとともに、中空形状を有し、かつ側面に長穴が形成された縦枠とを備え、上記切り欠きは、上記上枠の先端部の両側面に設けられ、上記上枠と上記縦枠は、上記上枠を上記縦枠の上記長穴に挿入後、上記上枠を所定角度回転させることにより嵌合され、着脱自在に連結されること、を特徴とする。
【0016】
上述のような構成により、本発明は、複雑な加工を施さずに、縦枠と上枠を連結させることができるので、コストを削減することができる。
【0018】
上述のような構成により、本発明は、より確実に縦枠と上枠を連結することができ、上枠の抜け落ちを防止できるとともに、縦枠と上枠の連結が搬送中に緩むことなく搬送物を確実に保護することができる。
【0019】
また、上述の課題を解決するために、この発明は、上記輸送コンテナは、上記上枠と上記縦枠の連結後、上記上枠の上面に配されるとともに上記上枠にボルト等で着脱自在に固定されるブラケットを備えること、を特徴とする。
【0020】
上述のような構成により、本発明は、縦枠と上枠の連結が搬送中に緩むことなく搬送物をさらに確実に保護することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る輸送コンテナ用コーナモジュールとこれを使用した輸送コンテナについて、図1を基に詳細に説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は、本願発明の輸送コンテナ用コーナモジュールの構成説明図、図7は本願発明の輸送コンテナ用コーナモジュールを使用した輸送コンテナの分解図である。
【0023】
図1に示す輸送コンテナ用コーナモジュール9は、輸送コンテナ10のコーナに配されるキャスタ板1の下面にキャスタ2を設け、またキャスタ板1のコーナに縦枠支持手段3を配し、さらに、キャスタ板1下面のコーナ側両辺に横枠支持手段4を配することにより構成されている。
【0024】
上述のキャスタ2について説明すると、キャスタ板1の中央部分には、取付け穴が貫通して形成されており、かつキャスタ板1上面側の取付け穴周囲には、エンボスが設けられている。キャスタ2は、取付け穴にボルトやネジ等を通すことにより、キャスタ板1の中央部分下面に固定されている。また、キャスタ2をボルトやネジ等で締結した状態において、ボルトやネジ等のキャスタ板1上面側の先端部の高さは、キャスタ板1上面より低くなるように設定されている。
【0025】
上述の横枠支持手段4について説明すると、本実施形態の横枠支持手段4は、コーナ側両辺にそれぞれ沿うように配される横枠挿入路4Aで構成されている。横枠挿入路4Aは、開口部を有する四角筒を有しており、四角筒の長手側の側面には、両側面を貫通するように取付け穴が複数箇所設けられている。
【0026】
上述の縦枠支持手段3について説明すると、本実施形態の縦枠支持手段3は、コーナにキャスタ板1を貫通するよう穿設されると縦枠挿入口3Aと、キャスタ板1下面に立設して形成される縦枠挿入路3Bで構成されている。縦枠挿入路3Bは、開口部を有する四角筒を有しており、四角筒の長手側の側面には、両側面を貫通するように取付け穴が複数箇所設けられている。また、縦枠挿入口3Aと、縦枠挿入路3Bの開口部は、連通するように配されている。
【0027】
このような構成の輸送コンテナ用コーナモジュール9を使用した輸送コンテナ10を図6に示す。また、図6の輸送コンテナの組み立て方について、図7を基に説明する。
【0028】
図7の輸送コンテナ10は、輸送コンテナ10の底面の各コーナに配される輸送コンテナ用コーナモジュール9と、輸送コンテナ用コーナモジュール9の横枠支持手段4に支持される4本の横枠6と、輸送コンテナ用コーナモジュール9の縦枠支持手段3に支持される4本の縦枠5で構成されている。
【0029】
まず、各コーナに輸送コンテナ用コーナモジュール9が配され、各横枠支持手段4の各横枠挿入路4Aには横枠6が挿入される。横枠挿入路4Aに横枠6が挿入されると、横枠挿入路4Aと横枠6は、横枠挿入路4Aに設けられた取付け穴にボルトやネジ等を通すことにより締結される。
【0030】
各縦枠支持手段3の各縦枠挿入路3Bには、各縦枠挿入口3Aを介して縦枠5が挿入される。縦枠挿入路3Bに縦枠5が挿入されると、縦枠挿入路3Bと縦枠5は、縦枠挿入路3Bに設けられた取付け穴にボルトやネジ等を通すことにより締結される。
【0031】
輸送コンテナ10は、上述の組立工程を経ることにより組み立てられる。
【0032】
したがって、本実施形態によると、輸送コンテナ用コーナモジュール9に挿入される縦枠5および横枠6は、その長さを限定されることはなく、仕様に応じて長さを調整し、組み立てることが可能となる。よって、輸送コンテナ10の容積は、自由に設定が可能となる。また、輸送コンテナ10の保管時や、荷物を搭載しない輸送コンテナ10のみの輸送時においては、輸送コンテナ10をバラしておくことができる。
【0033】
次に、本実施形態における横枠挿入路4Aは、輸送コンテナ用コーナモジュール9のコーナ側の両辺を下方向に口の字形状に折り曲げ加工することによって、形成してもよい。
【0034】
上述のような構成をとった場合、横枠挿入路4Aは、キャスタ板1と一体形成することが可能となる。
【0035】
次に、本実施形態の輸送コンテナ用コーナモジュール9の横枠挿入路4Aおよび縦枠挿入路3Bについては、その開口部を31mm×31mmに設定した構成にしてもよい。上記形状の角パイプは一般に市販されている角パイプと同形を有する形状である。
【0036】
横枠挿入路4Aおよび縦枠挿入路3Bの開口部を上記の形状に設定すると、縦枠5および横枠6に市販で流通している角パイプを挿入することができる。
【0037】
したがって、本実施形態によると、輸送コンテナ用コーナモジュール9を保有するだけで、容易に輸送コンテナ用コーナモジュール9を使用した輸送コンテナ10の容積を変更することが可能となる。
【0038】
上述の輸送コンテナ用コーナモジュール9は、自動車内装部品を輸送する輸送コンテナ10に使用することにより、顕著な効果をあらわすが、もちろん、自動車内装部品を輸送する輸送コンテナ10に限らず、輸送する荷物の大きさや形状が頻繁に変わるような荷物を輸送するコンテナであって、その荷物にあわせて輸送コンテナ10を生産しなくてはならないような荷物を輸送する輸送コンテナ10であれば、同様に顕著な効果をあらわす。
【0039】
(第2の実施形態)
次にこの発明の他の実施形態について説明する。図2は、この発明の第2の実施形態の輸送コンテナ用コーナモジュールの構成説明図である。尚、本実施形態において第1の実施形態と同一構成のものについては同一符号を付してその詳細な説明を省略する。また本実施形態の輸送コンテナ用コーナモジュールを使用した輸送コンテナの組み立て方については、第1の実施形態と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0040】
本実施形態の輸送コンテナ用コーナモジュール9は、縦枠挿入路3Bの縦枠5を挿入しない開口部側に、下向きにテーパ形状を有した受皿7を配してなるものである。このとき、受皿7の最低部は、キャスタ2の最低部よりも高く設定する。
【0041】
上述のように受皿7を配した場合、輸送コンテナ10の縦枠5の縦枠支持手段3に支持されない先端を受皿7に挿入するようにして輸送コンテナ10を積み重ねることができる。
【0042】
したがって、本実施形態によると、荷物を搭載した輸送コンテナ10を複数積み重ねて輸送することが可能になる。
【0043】
次に本実施形態の輸送コンテナ用コーナモジュール9は、キャスタ板1下面に、第1の実施形態と同一構成の横枠支持手段4をさらに第2の横枠支持手段として追加したものである。このとき、追加した第2の横枠支持手段は、コーナの両辺側に形成されている横枠支持手段4のいずれかと対向する辺側の下面に形成される。
【0044】
上述のように第2の横枠支持手段を形成した場合、輸送コンテナ10の底辺の横枠6内に、さらに、横枠6を追加することができる。
【0045】
したがって、本実施形態によると、輸送コンテナ10の底面の強度を高く保つことが可能になる。
【0046】
(第3の実施形態)
次にこの発明の他の実施形態について図3、図4、図6に基づき説明する。尚、本実施形態において第1の実施形態と同一構成のものについては同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0047】
図3の(a)は、この発明の第3の実施形態の輸送コンテナの縦枠5と上枠12の連結部分の拡大図である。
【0048】
縦枠5は、中空形状を有しており、縦枠5の連結部分は、縦枠5の先端側に設けられており、長穴5aが穿設されている。
【0049】
上枠12の連結部分は、上枠12の両先端に設けられており、上枠12の先端に潰し加工を施し、先端の断面の幅は、縦枠5の長穴5aの幅より細くなるように加工されている。潰し加工を施した上枠12の先端の一側面には、切り欠き12aが穿設されており、切り欠き12aの幅は、縦枠5の壁面の断面の幅よりも太くなるように穿設されている。
【0050】
上述のような構成の縦枠5および上枠12の連結方法を図3の(b)または図6に基づき説明する。
【0051】
縦枠5の長穴5aに上枠12の先端を切り欠き12aが穿設されている位置まで挿入する。上枠12を下方に押し下げ、上枠12の切り欠き12aと縦枠5の長穴5aの下壁面とを着脱自在に嵌合する。
【0052】
上述のようにして、縦枠5と上枠12が連結されると、図4に示すブラケット13を、上枠12の上面に配し、縦枠5にボルト13a等で着脱自在に固定する。
【0053】
上述の連結を、輸送コンテナの四方に施し、上枠12の組み立ては行われる。
【0054】
したがって、本実施形態によると、縦枠5は、長穴5aを穿設するだけで連結部分となり、上枠12は、両先端に潰し加工を施して、切り欠きを穿設するだけで連結部分となる。よって、複雑な加工を必要とせず、縦枠5と上枠12を連結させることができるので、コストを削減することができる。
【0055】
また、本実施形態のようにブラケット13を用いることによって、縦枠5と上枠12の連結が搬送中に緩むことなく搬送物を確実に保護することができる。
【0056】
(第4の実施形態)
次にこの発明の他の実施形態について図4、図5、図6に基づき説明する。尚、本実施形態において第1の実施形態と同一構成のものについては同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0057】
図5の(a)は、この発明の第3の実施形態の輸送コンテナの縦枠5と上枠12の連結部分の拡大図である。
【0058】
縦枠5は、中空形状を有しており、縦枠5の連結部分は、縦枠5の先端側に設けられており、長穴5aが穿設されている。
【0059】
上枠12の連結部分は、上枠12の両先端に設けられており、上枠12の先端に潰し加工を施し、先端の断面の幅は、縦枠5の長穴5aの幅より細くなるように加工されている。潰し加工を施した上枠12の先端の両側面には、切り欠き12aが穿設されており、切り欠き12aの幅は、縦枠5の壁面の断面の幅よりも太くなるように穿設されている。
【0060】
上述のような構成の縦枠5および上枠12の連結方法を図3の(b)または図6に基づき説明する。
【0061】
縦枠5の長穴5aに上枠12の先端を切り欠き12aが穿設されている位置まで挿入する。挿入された上枠12を所定角度、例えば90度回転させ、両側面に穿設された切り欠き12aを長穴5aの両側の壁面に嵌合する。
【0062】
上述のようにして、縦枠5と上枠12が連結されると、図4に示すブラケット13を、上枠12の上面に配し、縦枠5にボルト13a等で着脱自在に固定する。
【0063】
上述の連結を、輸送コンテナの四方に施し、上枠12の組み立ては行われる。
【0064】
したがって、本実施形態によると、縦枠5と上枠12は、より強固に着脱自在に連結され、上枠12が抜け落ちるのをさらに防止することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は、輸送コンテナのコーナに配されるキャスタ板に、横枠を支持する横枠支持手段と縦枠を支持する縦枠支持手段を形成したから、輸送コンテナのコーナ部分をモジュール化できるから輸送コンテナの組み立てが容易になるとともに、部品点数が削減され、生産コストを削減することができる。
【0066】
また、この発明は、横枠支持手段を横枠挿入路で構成し、横枠と横枠挿入路をボルトやネジ等で締結するとともに、縦枠支持手段を縦枠挿入口と縦枠挿入路で構成し、縦枠と縦枠挿入路をボルトやネジ等で締結するようにしたから、輸送コンテナ用コーナモジュールの再使用が可能であり、経費節減につながるとともに、保管が容易になる。さらに、縦枠と横枠の長さを適宜調節することにより、輸送コンテナの容積を自在に変化させることができるから、汎用性に富んだ輸送コンテナを提供することができる。また、輸送コンテナの納入時において、バラしたまま納入できるから、輸送効率を向上させることができる。
【0067】
また、横枠挿入路とキャスタ板を一体に成形するようにしたから、生産コストを削減することができる。
【0068】
また、横枠支持手段及び縦枠支持手段に支持される横枠及び縦枠の断面形状を、31mm×31mmにしたから、市販の角パイプを使用することが可能となり、さらに汎用性に富んだ輸送コンテナを提供することができる。また、どこでも組み立てることが可能になり、輸送コンテナの納入時には、輸送コンテナ用コーナモジュールのみを納入すればよいから、輸送効率をさらに向上させることができる。
【0069】
また、縦枠挿入路の下面に受皿を配した構成にしたことにより、輸送コンテナの積み重ねが可能となり、輸送効率をさらに向上させることができる。
【0070】
また、キャスタ板の下面に第2の横枠支持手段を形成する構成にしたから、輸送コンテナの底面の強度を向上させることができ、搭載できる荷物の総重量が増えるから、輸送効率を向上させることができる。
【0071】
また、輸送コンテナは、上述の輸送コンテナ用コーナモジュールを使用して組み立てる構成にしたから、コストパフォーマンスに優れるとともに、汎用性に富んだ輸送コンテナを提供することができる。また、この輸送コンテナは、バラすことが容易であるから、保管スペースに困らず、また、バラした角部品は、メッキ処理が容易であるので、工場の美観を損なわない。
【0072】
また、輸送コンテナ用コーナモジュールを自動車内装部品を輸送する輸送コンテナに使用するようにしたから、上記効果は顕著にあらわれる。
【0073】
また、輸送コンテナの縦枠と上枠の連結部分を長穴と切り欠きを嵌めあう構成にしたから、複雑な加工を必要とせず、コストを削減することができる。
【0074】
また、上枠の切り欠きを両側面に穿設し、長穴の両側の壁面戸切り欠きを嵌めあう構成にしたから、より確実に縦枠と上枠を連結することができ、上枠の抜け落ちを防止することができるとともに、縦枠と上枠の連結が搬送中に緩むことなく搬送物を確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の輸送コンテナ用コーナモジュールの構成説明図であり、(a)上面図,(b)正面図,(c)背面図,(d)左面図,(e)右面図である。
【図2】本願発明の輸送コンテナ用コーナモジュールの他の実施形態を示す構成説明図であり、(a)上面図,(b)正面図,(c)背面図,(d)左面図,(e)右面図である。
【図3】(a)第1の実施形態の縦枠および上枠の連結部分拡大図。
(b)第1の実施形態の縦枠および上枠の連結後を示す断面図。
【図4】第1,第2の実施形態のブラケットの拡大図。
【図5】(a)第2の実施形態の縦枠および上枠の連結部分拡大図。
(b)第2の実施形態の縦枠および上枠の連結後を示す側面断面図。
(c)第2の実施形態の縦枠および上枠の連結後を示す上面断面図。
【図6】本願発明の輸送コンテナ10の構成説明図であり、(a)正面図,(b)上面図である。
【図7】本願発明の輸送コンテナの分解図であり、(a)正面図,(b)上面図である。
【図8】従来のコーナ部分の構成を示す上面図。
【図9】(a)従来の縦枠および横枠の側面図。
(b)従来の横枠および縦枠の連結後を示す断面図。
【符号の説明】
1 キャスタ板
2 キャスタ
2a キャスタの取付け穴
3 縦枠支持手段
3A 縦枠挿入口
3B 縦枠挿入路
3b 縦枠挿入路の取付け穴
4 横枠支持手段
4A 横枠挿入路
4a 横枠挿入路の取付け穴
5 縦枠
5a 長穴
5b ダルマ穴
6 横枠
7 受皿
8 第2の横枠支持手段
9 輸送コンテナ用コーナモジュール
10 輸送コンテナ用コーナモジュールを使用した輸送コンテナ
11 補強板
12 上枠
12a 切り欠き
12b 凹部
13 ブラケット
13a ボルト
13b ボルト穴
Claims (2)
- 輸送コンテナを形成するとともに、先端部に切り欠きが形成された上枠と、
輸送コンテナを形成するとともに、中空形状を有し、かつ側面に長穴が形成された縦枠とを備え、
上記切り欠きは、
上記上枠の先端部の両側面に設けられ、
上記上枠と上記縦枠は、
上記上枠を上記縦枠の上記長穴に挿入後、上記上枠を所定角度回転させることにより嵌合され、着脱自在に連結されること、
を特徴とする輸送コンテナ。 - 上記輸送コンテナは、
上記上枠と上記縦枠の連結後、上記上枠の上面に配されるとともに上記上枠にボルト等で着脱自在に固定されるブラケットを備えること、
を特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
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