JP4132976B2 - 異形断面ワークの保持材及び保持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネル等の異形断面のワークの保持材及び保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のインストルメントパネルのような異形断面ワークの支持材は、実開平4−135453号公報で開示されている。
この公報開示の技術は、搬送用パレットの両側部に、樹脂製(発泡スチロール製)の左右の支持材を起立させ、該支持材は前後方向に連接して並列させ、左右の支持部材には、対向する内側面にインストルメントパネルの左右の端部と係合する凹凸部を備え、該凹凸部を介してインストルメントパネルの両端部を係合、支持することで、インストルメントパネルを左右の支持材間に支持する。インストルメントパネルは、パレット上の同一面に前後に複数個並置される。
支持材は上下に段積みすることで、この間に支持されるインストルメントパネルを上下にも複数段積層状に並列させ、爾後全体を樹脂フィルムで包装するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術は、左右の支持体は1個のインストルメントパネルのみを支持し、該支持体を前後方向に複数個並べ、且つ上下に段積み積層することで、複数個のインストルメントパネルを前後に複数個、上下に複数段集合して輸送・梱包等のために保持させるので、先ず、部品点数が多くなること、インストルメントパネルを複数個保持、収容するのと異なり、インストルメントパネルの両端部を支持材で支持したインストルメントパネル、支持材の独立構成要素を、パレット上に複数個前後に並べ、且つ上下に段積み積層するので、作業が一括して行うことができず、作業性に劣る等の課題がある。
【0004】
特に重要なことは、従来技術は、支持材が発泡スチロール等の樹脂製なので、梱包、輸送後の処分において、廃棄に際し、焼却処分した場合の有毒ガス発生の問題、埋め立て場合は地中に長期にわたり残留し、埋め立て不適合等の点で環境上好ましくない。
一方、上記従来技術に代えて段ボールを用いた梱包資材が知られているが、発泡スチロールのように環境への影響は少ないが、部品等を搬送する場合に、強度不足であるとか、部品を支持の際の緩衝機能が不十分である、という課題がある。
【0005】
本発明は、以上の課題を解決すべくなされたものである。
本発明の目的とする処は、全段ボール製で、複数のインストルメントパネル等を、一括、集中して支持することができ、支持は支持段ボールの剛性を高め、十分の強度をもってインストルメントパネル等を支持することを可能とし、且つ複数個のインストルメントパネル等の集中支持作業が容易であって作業性に優れ、備品点数の減少、構造の簡素化を図り得る異形断面ワークの保持材及び保持構造を提供する。
また本発明の目的とする処は、上記ワークの保持材、保持構造体において、発泡スチロール等の異種材料を一切用いることなく、全てを段ボール紙のみで構成可能とし、使用後の後処理が容易で、環境に優しく、使用後の再使用、再生上も有利であり、環境上においても好ましい異形断面ワークの保持材及び保持構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、左右方向に長さを有する異形断面ワークの左右両端部を保持する保持部材からなる保持構造であって、前記保持材は段ボール製であって、平面視矩形の段ボール製の台枠の左右の部分上に起立し、左右対称に配設された左右一対の支持部材からなり、前記左右の各支持部材の前後部分に設けられ、且つ該前後部分の上下に離間して設けられ、前記ワークの左右両端部を支持する複数の支持アームとからなり、前記ワークの左右両端部を、前記左右の支持部材の左右の支持アーム間に係合して支持部材の前後且つ上下に複数個の前記ワークをラック状に保持すると共に、上下に保持された前後のワーク群の各中央部近傍の開口部に、段ボール製であって、断面箱状の倒れ防止部材を上から挿通し、該前後の倒れ防止部材間に段ボール製の梁部材を架設し、且つ該梁部材を前記左右の支持部材間に架設した段ボール製の梁部材に連結したことを特徴とする。
【0007】
請求項1では、段ボール製の台枠上の左右に段ボール製の支持部材を起設し、支持部材の前後に設け、且つ上下に多段に設けた複数個の左右の支持アーム間に、インストルメントパネル等の両端部を支持させ、複数個上下多段の前後のワーク群の中央部を開口を介して段ボール製の断面箱状の倒れ防止部材を上から挿通し、倒れ防止部材相互を梁部材で連結し、且つ該梁部材を左右の支持部材間を連結する梁部材に連結するので、前後に、上下多段に複数個のインストルメントパネル等を支持させることができ、インストルメントパネル等を一括して集中して保持材に支持させて保持させることができるとともに、上下に段積み状に保持したワーク群は、倒れ防止部材で確実に支持部材間に保持され、倒れ防止部材を左右の支持部材間に架設した梁部材を介して梁部材で連結するので、ワークの保持構造体として、全体が全て段ボール製でありながら、高い剛性、強度を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、台枠の分解斜視図である。
台枠10は、左右の横桁部材11,11と、前後の縦桁部材12,12とからなる。横桁部材11,11は長さが短く、縦桁部材12,12は長さが長い。
横桁部材11,11及び縦桁部材12,12は、段ボール紙を複数枚積層して厚板状に形成したものを用いる。
【0011】
左右の横桁部材11,11のそれぞれの長さ方向の中間部には、長さのある上向きの凹所11aとし、これの前後に上向きの小幅の係合凹部11b,11bを設け、これの前後の下面には凹部11c,11cを設ける。
前後の縦桁部材12,12のそれぞれの両端寄り部分には、上向きに凹部12a,12aを設け、これの長さ方向の内側部分には、下向きに小幅の係合凹部12b,12bを設ける。また各両端部は、下半部を切除して細幅端部12c,12cを形成する。
【0012】
図2は、台枠を組み立て、台枠上に起設する支持部材の分解斜視図である。
左右の横桁部材11,11を下とし、前後の縦桁部材12,12を上とし、矢印▲1▼に示すように上の前後の縦桁部材12,12の前記した係合凹部12b…(…は複数を表す。以下同じ)を下の左右の横桁部材11,11の前記した係合凹部11b…に上から嵌め込んで係合し、図2に示した矩形の台枠10を形成する。
【0013】
台枠10の左右の部位に、左右の支持部材20,20を起立、設置する。
支持部材20,20は段ボール紙製で厚手のシートを用いて形成し、前後の幅は台枠10の横桁部材11,11の長さと略々同じで、段ボールシートからなる本体21の中間部の幹部21aは高さが最も高く、前後の部分21b,21cには、図示した実施の形態では、前後に3個の支持アーム22…を突設する。
支持アーム22…は、前後において上下に3個形成され、図の左側の支持部材20Lの前後の持アーム22…は、それぞれ斜め上方に対称的の上傾し、また図の右側の支持部材20Rは、前後に支持アーム22…が湾曲しながら略々水平に近い。
【0014】
支持部材20L及び20Rの前後の各支持アーム22…の上縁部には、異形断面ワーク、後述するが、実施の形態ではインストルメントパネルの一端部及びこれに対し異形断面の他端部を支持する支持空間23…が形成されることとなり、左右の支持部材20L,20Rの支持アーム22…は、前後で各上下に3個づつ設けられており、支持部材21,21の前後に上下に3段づつ、計6個のインストルメントパネルを段積みしてラック状に保持する。
支持部材20,20は、幹部21aと前後の部分21b,21dとの間に縦方向の折り線21c…を備え、各支持部材20,20は、該折り線21c…から前後の部分21b,21dは左右の内側方向に少しく曲げられており、高さ方向の曲げ剛性を向上させている。
また上記した部分21b,21dの各下端部には外側方に突出する係合片21eをそれぞれ一体に設け、これを前記した横桁部材11,11の両端部の凹部11c,11cに係合する(図3参照)。
【0015】
以上の支持部材20,20には、台枠10の左右の該支持部材20,20を起立、保持させるための係合凹部24,24を、各支持部材20,20の下端部の前後にそれぞれ設ける。各支持部材20,20の下端部の中間部には、前後に長い凹所25をそれぞれ設ける。さらに各支持部材20,20の各幹部21a,21aの上端部には、上半部が上方に拡大した連結用凹部26,26がそれぞれ設けられる。
尚、図中27…は、支持部材20,20を台枠10の組み付けるための手がかり孔である。
【0016】
図3は、台枠に左右の支持部材を起立保持させ、これをパレットに支持させるようにした状態を示す分解斜視図である。
図2において、左右の支持部材20L,20Rの下端部の各前後の凹部24,24を、台枠10の縦桁部材12,12の横桁部材11,11から外方に延出する両端部に形成した上向きの凹部12a,12aに、矢印▲2▼で示したように嵌め込み、係合、保持し、図3に示すように台枠10の左右に支持部材20,20を起設した保持材1を形成する。
以上の保持材1をパレット30上に係合、保持させる。
【0017】
パレット30は、鋼板製の各パイプ材等からなる縦横の桁部材31…、32…を筏上に結合して構成され、図の前後方向に短くて、保持材1の左右方向の縦桁部材12と略々同じ長さであり、図の左右方向には、保持材1の横桁部材11の左右方向の長さの適宜倍数の長さを有し、複数個の保持材1…をパレット上に並置する。
パレット30の図における左右端部の桁部材32a,32aの各内側には、これと平行、近接して台枠保持用の保持部材33,33を前後に配設し、該保持部材33,33には、保持材1の前後の桁部材12,12の両端部の細幅端部12c…と係合する凹部33a…を上向きに形成し、保持材1をパレット30上に臨ませ、矢印▲3▼のようにパレット30の前記した凹部33a…に台枠10の前記した細幅端部12c…を嵌め込んで、係合し、保持材1をパレット30上に載置、保持させる。
以上の保持材1は、図における桁部材32…、保持部材33,33の長さ方向に、同様の手法で複数個並置する。
【0018】
図4は、図3のA部の説明的拡大図、図5は図3のB部の説明的拡大図である。
これらの図面で理解しうるように、左右の支持部材20L,20Rの前記した左右の部分21b,21dの各下端部に、外側方に突設した係合片21e,21eを横桁部材11,11の両端部の凹部11c,11cに係合させた状態を拡大して示し、図4で示したように一方の係合片21eが縦桁部材12の長さ方向内側に曲げられてこの側の凹部11に係合し、この状態の正面側を図3で示した。
また裏面側から見た状態を図5で示し、凹部11cに係合させた係合片21eの端部が外凹部11内に臨んでいる状態が理解できる。
【0019】
図6は、異形断面ワークであるインストルメントパネルを保持材の支持部材の支持アームに支持させる状態を示す分解斜視図である。
インストルメントパネルWは断面が湾曲した略横V形であり、図では正面部W1が上を向き、底部W4にはダクト通し開口W5…を備え、正面部W1、底面部W4の両端部には左右の側部W2,W3を備える。正面部W1にはメータ用開口W6及びオーディオやカーナビ用の開口W7を備える。さらに左右の側部W2,W3には、ドアとの間の連結用のエアコンダクト等の通し用開口W8,W9を備える。
【0020】
図では、前記した保持材1の左右の支持部材20L,20Rの後半部を示しており、インストルメントパネルWを、左右の支持部材20L,20Rの支持アーム22,22間に掛け渡すように上から矢印▲4▼で示したようにセットし、インストルメントパネル両端部の側部W2,W3の内側部分を、支持アーム22,22の支持空間23,23の臨ませて支持する。
この載置、セットの際、支持アーム22…の上部の一部を側部W2,W3の開口W8,W9から外側方に上向きに突出させる。
【0021】
図7は、右側の支持部材の前後の支持アームに前後にインストルメントパネルを支持させた状態の左側方向から見た説明図である。
図では、右側の支持部材20Rの最下段の前後の支持アーム22,22に向かい合わせにインストルメントパネルW,Wを支持させた状態で、左側側から見ている。各支持部材20の幹部21の内側面で、各インストルメントパネルの向かい合う端部の突き合わせ部には、段ボール紙製の押さえ片40を配置し、これの本体部41の両側部に設けた切り欠き部42,42で、向かい合うインストルメントパネルW,Wの側部W1,W2の各端部を係止し、前後に保持したインストルメントパネルW,Wの向かい合う端部相互を安定的に保持させる。
図では、理解の便宜上最下位の支持アームにのみインストルメントパネルを支持させた状態を示した。
【0022】
図8は、1つの保持材に6個のインストルメントパネルを保持させた状態を示す斜視図である。
図で示したようにインストルメントパネルW…は、保持材1の前部に3個上下に段状に、また後部に3個上下に段状に保持され、都合6個のインストルメントパネルを、前後に向かい合って、対称的に上下に各3段に亘って保持し、1個の保持材1にラック状に保持される。
【0023】
図9は、段積み状に保持材に保持したインストルメントパネルの倒れ防止部材を挿通する状態を示す分解斜視図である。
倒れ防止部材50は、上下に段積み積層したインストルメントパネルW…の肘状態で上を向く前記開口W7に勘合する断面を備え、角筒状で断面箱状で、高さ方向に長さを有する。倒れ防止部材50は段ボール紙製で、比較的厚手のものを用い、後片部51の中央部で縦方向に割れ線52で割れており、後片部51の左右のコーナー部には欠部51a,51aを備える。
【0024】
図9において53は支持板で、上部端には側方に突出する係止部53a,53aを備え、正面視T形をなし、段ボール紙製である。また支持板53の上端部の長さ方向の中央部には、係合凹部54を備える。
以上の倒れ防止部材50は、上下に段積みされ、積層、保持された前後の各インストルメントパネルW…の開口W7から矢印▲5▼のように挿通する。
開口W7はインストルメントパネルにおいて、上下同一位置に臨んでおり、上から挿通することで3段に段積み保持された開口W7を通り、上下3段に保持したインストルメントパネルW…は、倒れ防止部材50で倒れ方向への動きを規制され、倒れ防止作用を行う。
【0025】
爾後矢印▲6▼のように、倒れ防止部材50の上から後片部51の内面に近接するように維持板53を挿通する。
支持板53の突出した係止部53a,53aは、前記した後片部51の左右のコーナー部の欠部51a,51aに係合する。上端部の係合凹部54は、倒れ防止部材50の上端部上に突出する。
尚、保持材1の全体を含んで詳細に図示すると、図が複雑となって理解しがたいことを考慮し、説明の便宜上支持部材の支持アーム22…の一部を示すに止めた。
【0026】
図10は、倒れ防止部材間に連結梁部材を掛け渡し、且つ左右の支持部材間に連結梁部材を掛け渡す状態を示す分解斜視図である。
図において61は、倒れ保持部材50の連結梁部材であって、段ボール紙製であって、厚手の角棒状をなし、下端部の前後に下向きの係合凹部61a,61aを備え、上端部の中央部に上向きの係合凹部61bを備える。
また62は、左右の支持部材20L,20Rの連結梁部材であって、下端部の中央部に下向きの係合凹部62aを備え、両端寄り部に下向きの係合凹部61a,61aを備え、また両端部の上端部に上向きの凹部62c,62cが設けられている。
【0027】
図11は、保持材の前後にインストルメントパネルを保持し、倒れ防止部材を挿通した状態の要部の説明的断面図である。
図8において、先ず連結梁部材61を矢印▲7▼に示したように、前後の倒れ防止部材50,50の支持板53,53の上端部に設けられた係合凹部54,54に、その両端下向きの係合凹部61a,61aを上から嵌め込み、係合する。
これにより、前後の倒れ防止部材50,50は、梁部材61で相互に連結され、保持される。
【0028】
一方、矢印▲8▼に示したように、左右の支持部材20L,20Rの上端部に設けた連結用凹部26,26に、支持部材の連結梁部材62の両端部の下向き係合凹部62b,62bを嵌め込んで係合する。またこの際、中央部の下向きの係合凹部62aは、矢印▲8▼のように倒れ防止部材61の上端部の中央部の係合凹部61bに係合する。
これにより、梁部材61,62は十文字に中央部でも相互に連結され、左右の支持部材20L,20R及び倒れ防止部材50,50を強固に連結、支持する。
【0029】
図11に示したように、保持材1の前後に左右の支持部材20,20で支持された前後3段の前後のワーク群は、開口W7…が上下で一致し、上から倒れ防止剤50,50が縦向きに挿通されていることが理解できる。
そして、前後の倒れ防止部材50,50の上端部間が連結梁部材61で相互に連結され、また外梁部材61が、左右の支持部材20,20間に掛け渡した梁部材62にその中央部が連結されていることが理解できる。
【0030】
図12は、上記した保持材をパレットの図の左右の2個並置し、梱包して発送荷姿とした状態を示す図である。
パレット30上にインストルメントパネルW…を各6個づつ保持した保持材1,1を上記したように載置、保持させ、縦横の梁及び中間梁、並びに斜梁で囲繞し、梱包した発送荷姿とし、この状態でフォークリフト等で輸送車に積載するものである。
【0031】
以上、図示した実施の形態を説明したが、異形断面のワークはインストルメントパネルに限られず、ワークは任意である。
【0032】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、左右方向に長さを有する異形断面ワークの左右両端部を保持する保持部材からなる保持構造であって、保持材は段ボール製であって、平面視矩形の段ボール製の台枠の左右の部分上に起立し、左右対称に配設された左右一対の支持部材からなり、左右の各支持部材の前後部分に設けられ、且つ該前後部分の上下に離間して設けられ、ワークの左右両端部を支持する複数の支持アームとからなり、ワークの左右両端部を、左右の支持部材の左右の支持アーム間に係合して支持部材の前後且つ上下に複数個のワークをラック状に保持すると共に、上下に保持された前後のワーク群の各中央部近傍の開口部に、段ボール製であって、断面箱状の倒れ防止部材を上から挿通し、該前後の倒れ防止部材間に段ボール製の梁部材を架設し、且つ該梁部材を左右の支持部材間に架設した段ボール製の梁部材に連結した。
【0033】
請求項1では、段ボール製の台枠上の左右に段ボール製の支持部材を起設し、支持部材の前後に設け、且つ上下に多段に設けた複数個の左右の支持アーム間に、インストルメントパネル等の両端部を支持させたので、前後に、上下多段に複数個のインストルメントパネル等を支持させることができ、インストルメントパネル等を一括して集中して保持材に支持させて保持させることができる。
そして、複数個上下多段の前後のワーク群の中央部を開口を介して段ボール製の断面箱状の倒れ防止部材を上から挿通し、倒れ防止部材相互を梁部材で連結し、且つ梁部材を左右の支持部材間を連結する梁部材に連結するので、上下に段積み状に保持したワーク群は、倒れ防止部材で確実に支持部材間に保持され、倒れ防止部材を左右の支持部材間に架設した梁部材を介して梁部材で連結するので、ワークの保持構造体として、全体が全て段ボール製でありながら、高い剛性、強度を得ることができる。
【0034】
従って、インストルメントパネル等を個々に支持させた保持体を複数個々に並べ、積層する作業に対し、支持部材の支持アームにインストルメントパネル等の端部を引っ掛け、これを前後で上下に反復するので、作業が容易であって作業工数も少なく、段積み状態のワーク群に倒れ防止部材を挿通し、倒れ防止部材と梁部材とを連結するので構成部品の数も少なく、部品点数が少ない異形断面ワークの保持材を得ることができる。
また構造は、台枠上に左右の支持部材を起設し、支持部材には前後に、且つ上下に支持アームを設け、これに倒れ防止部材を通し、梁部材と連結するれば良い構造なので、構造も簡素である。
さらに構成部材の全てが段ボールなので、使用後の焼却等の後処理が容易であり、環境に優しく、使用後の再使用、再生上も有利であり、環境上においても好ましい異形断面ワークの保持材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】台枠の分解斜視図
【図2】台枠を組み立て、台枠上に起設する支持部材の分解斜視図
【図3】台枠に左右の支持部材を起立保持させ、これをパレットに支持させるようにした状態を示す分解斜視図
【図4】図3のA部の説明的拡大図図3のB部の説明的拡大図
【図5】図3のB部の説明的拡大図
【図6】異形断面ワークであるインストルメントパネルを保持材の支持部材の支持アームに支持させる状態を示す分解斜視図
【図7】右側の支持部材の前後の支持アームに前後にインストルメントパネルを支持させた状態の左側方向から見た説明図
【図8】1つの保持材に6個のインストルメントパネルを保持させた状態を示す斜視図
【図9】段積み状に保持材に保持したインストルメントパネルの倒れ防止部材を挿通する状態を示す分解斜視図
【図10】倒れ防止部材間に連結梁部材を掛け渡し、且つ左右の支持部材間に連結梁部材を掛け渡す状態を示す分解斜視図
【図11】保持材の前後にインストルメントパネルを保持し、倒れ防止部材を挿通した状態の要部の説明的断面図
【図12】保持材をパレットの図の左右の2個並置し、梱包して発送荷姿とした状態を示す図
【符号の説明】
1…保持材、 10…台枠、 20…支持部材、 21a…幹部、 22…支持アーム、 50…倒れ防止部材、 61,62…梁部材、 W…異形断面のワーク、 W7…倒れ防止部材挿通開口部。
Claims (1)
- 左右方向に長さを有する異形断面ワークの左右両端部を保持する保持部材からなる保持構造であって、
前記保持材は段ボール製であって、
平面視矩形の段ボール製の台枠の左右の部分上に起立し、左右対称に配設された左右一対の支持部材からなり、
前記左右の各支持部材の前後部分に設けられ、且つ該前後部分の上下に離間して設けられ、
前記ワークの左右両端部を支持する複数の支持アームとからなり、
前記ワークの左右両端部を、
前記左右の支持部材の左右の支持アーム間に係合して支持部材の前後且つ上下に複数個の前記ワークをラック状に保持すると共に、
上下に保持された前後のワーク群の各中央部近傍の開口部に、
段ボール製であって、断面箱状の倒れ防止部材を上から挿通し、
該前後の倒れ防止部材間に段ボール製の梁部材を架設し、
且つ該梁部材を前記左右の支持部材間に架設した段ボール製の梁部材に連結した、
ことを特徴とする異形断面ワークの保持構造。
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