JP3778822B2 - 遊技機用基板ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるパチスロ機やパチンコ機等に代表される遊技機に用いられる制御基板を収容するための遊技機用基板ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチスロ機やパチンコ機等に代表される遊技機は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等といった電子部品を搭載した制御基板を搭載しており、その制御基板によって遊技動作が制御される。したがって、遊技動作を制御するためのプログラムが格納されたROM等を交換すると、異なる遊技内容が実現可能となってしまうので、不正なROM交換等についてはこれを防止しなければならない。
【0003】
このことから、遊技機の制御基板は、通常、遊技機用基板ケースに収容された状態で遊技機内に装着される。そして、その遊技機用基板ケースに封印紙を貼付することによって、ROM交換等の不正行為への対応が図られている。すなわち、封印紙が破損していれば不正行為が行われたとすることで、その不正行為の早期発見および抑制を可能にしている。また、近年、制御基板を収容する遊技機用基板ケースの中には、封印紙を貼付する場合よりも有効に不正行為の早期発見および抑制が可能にすべく、複数(例えば4箇所)のカシメ部を備えたものも存在している。カシメ部を備えた遊技機用基板ケースでは、そのカシメ部を破壊しない限り制御基板の封止状態を解除し得ず、さらに封止状態を解除すると必ずその痕跡(カシメ部の破壊痕)が残るのようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した遊技機用基板ケースは、いずれも、不正行為を防止する上では有効であるが、正当な理由(所定機関による検査のため等)によってケースの封止状態を解除する場合には、その都度封印紙の貼り直しやカシメ部の破壊等が必要になってしまうため、その作業容易性に欠けてしまう。さらには、封止状態の解除にあたって封印紙またはカシメ部の破損が伴うので、例えばリサイクルによる再利用可能性といった点を考慮すると、必ずしも好適であるとはいえない。
【0005】
また、遊技機内に装着される遊技機用基板ケースについては、制御基板の封止状態のみならず、遊技機用基板ケース自体の遊技機内への装着状態も不正に解除し得ないようにする必要がある。ところが、制御基板の封止状態と遊技機内への装着状態とは、不正行為防止という観点ではそれぞれ別個に不正な解除を防止することが望ましいが、その不正解除防止を全く別の手段で実現すると、正当理由時の作業容易化や遊技機用基板ケース等の小型化を実現する上では好ましくない。
【0006】
そこで、本発明は、従来とは全く異なる手法によって制御基板に対するセキュリティを実現することで、正当理由時には容易に開閉または取り外しができ、しかもより有効に制御基板に対する不正行為を防止することのできる遊技機用基板ケースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出された遊技機用基板ケースで、遊技機の遊技制御を行うための制御基板を収容するとともに、当該遊技機内に装着される遊技機用基板ケースであって、開閉可能に設けられた蓋体と、前記蓋体を閉状態でロックする第一ロック手段、前記遊技機用基板ケースを前記遊技機内に装着された状態でロックする第二ロック手段、及び鍵体の挿入によって操作されるロック解除手段からなる施錠装置とを備え、
前記施錠装置は、前記ロック解除手段が第一ロック手段によるロック状態および前記第二ロック手段によるロック状態を一つで選択的に解除するように構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
上記構成の遊技機用基板ケースによれば、蓋体の閉状態(制御基板の封止状態)と遊技機内への装着状態とが、それぞれ別個にではなく、一つの施錠装置によってロックされるとともに、その一つの施錠装置によってそれぞれのロック状態が選択的に解除される。したがって、一つの施錠装置を設けるだけで、制御基板に対するセキュリティを高く保てることになる。しかも、蓋体を開状態にしたり、遊技機用基板ケースを遊技機内から取り外したりする際には、一つの施錠装置を解錠すればよいので、その作業が容易なものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る遊技機用基板ケースについて説明する。ただし、本実施形態では、本発明をパチスロ機に用いられる遊技機用基板ケースに適用した場合を例に挙げて説明する。
【0010】
〔パチスロ機の概略構成の説明〕
ここで、本発明に係る遊技機用基板ケースの説明に先立ち、その遊技機用基板ケースを搭載した標準的なパチスロ機の構成について説明する。図1は、パチスロ機の一例の外観構成を示す斜視図である。図例のように、パチスロ機1は、前面パネル部2と、これを開閉自在に支持する箱型のキャビネット部3とから構成される。
【0011】
前面パネル部2には、各リールの図柄を3コマ分ずつ表示可能な図柄表示窓21と、この図柄表示窓21の左側に位置するランプ部22a(1枚賭けランプ、2枚賭けランプ、3枚賭けランプ等)と、図柄表示窓21の右側に位置するランプ部22b(インサートメダルランプ、ウィンランプ、ボーナスゲームランプ、ビッグボーナスゲームランプ、ゲームオーバーランプ、リプレイランプ等)と、図柄表示窓21の下側に位置する表示部23(クレジット表示部、ペイアウト表示部、ボーナスゲーム回数表示部等)と、図柄表示窓21の上方に位置し各種画像表示により遊技の演出効果を高める液晶パネル部24と、遊技媒体であるメダルを投入するためのメダル投入口25と、遊技者が操作する操作ボタン(1枚ベットボタン26a、2枚ベットボタン26b、MAXベットボタン26c、スタートレバー27a、リール毎に設けられたストップボタン27b)と、メダルを排出するためのメダル払い出し口28aと、そのメダルが排出されるメダル受け皿28bと、が設けられている。また、前面パネル部2の裏側には、メダル投入口25に接続され、投入されたメダルの真偽や枚数を判別するメダル判別装置(ただし不図示)が設けられている。なお、図柄表示窓21の上方には、液晶パネル部24に代わって、例えばメカ機構の動作によって遊技の演出効果を高める、いわゆる役物装置が設けられていてもよい。
【0012】
図2は、パチスロ機の一例の内部構成を示す概略図である。キャビネット部3の内部には、外周面上に複数の図柄がプリントされた3個のリール31a〜31cと、多数枚(例えば2000枚)のメダルを貯留可能なホッパ32を持つメダル払い出し装置33と、各種効果音を出力するスピーカ34と、各部への電源供給を行う電源ボックス35と、が組み込まれている。このうち、メダル払い出し装置33は、図示しないメダル払出モータおよびメダルブロッカーソレノイドの動作によって、ホッパ32内に貯留されたメダルを、1枚ずつ指示された枚数分だけ、メダル払い出し口28aに払い出すように構成されている。
【0013】
また、キャビネット部3の内部には、各リール31a〜31cの回転制御をはじめとした各種遊技制御を行うための制御基板を収容する遊技機用基板ケース(以下、単に「基板ケース」という)4が取り付けられている。
【0014】
図3は、基板ケースに収容される制御基板のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図例のように、制御基板5上には、パチスロ機1全体の動作制御を行うためのCPU51と、そのCPU51が実行する所定プログラムを格納したROM52と、CPU51が所定プログラムを実行する際のワークエリアとして用いられるRAM53と、CPU51の動作に必要な基準クロック信号を生成するクロック発生回路54と、が配設されている。
【0015】
このうち、CPU51は、入力ポート55を介して、メダル投入口25へのメダル投入の有無や投入枚数等を検知するメダル投入センサ36aと、メダル払い出し装置33によるメダル払い出しの有無やその枚数等を検知するメダル払い出しセンサ36bと、ホッパ32へのメダル貯留状態(例えば満杯であるか否か等)を検知するメダル満杯センサ36cと、各リール31a〜31cのインデックスセンサとして機能するリール位置検出センサ36dと接続しており、これらによってパチスロ機1の動作が正常であるか否か、すなわちエラー発生の有無を認識するようになっている。
【0016】
さらに、CPU51は、入力ポート55を介して、遊技場の店員が操作するスイッチである段階設定キースイッチ36eおよびリセットスイッチ36fとも接続している。段階設定キースイッチ36eは、パチスロ機1での遊技の結果に影響を与える遊技入賞率の段階設定を変更するために操作される。リセットスイッチ36fは、CPU51の動作状態を初期状態に戻すリセット処理を行うために操作される。
【0017】
また、CPU51は、出力ポート56を介して、キャビネット部3内の各リール31a〜31cの駆動源となるリール駆動モータ(ステッピングモータ)37aと、メダル払い出し装置33の駆動源となるメダル払出モータ37bおよびメダルブロッカーソレノイド37cと接続しているとともに、前面パネル部2のランプ部22a,22bおよび表示部23とも接続している。これにより、CPU51は、各リール31a〜31c、メダル払い出し装置33、各ランプ部22a,22b等に対して動作指示を与えることができる。
【0018】
なお、制御基板5上には、上述したCPU51等の他にも、CPU51が遊技結果決定の基になる内部抽選を行うために必要となる乱数を発生させる乱数発生回路57と、液晶パネル部24での画像表示等を制御する液晶サウンド基板6に必要に応じて各種情報を送出するデータ送出回路58と、そのデータ送出回路58による情報送出のタイミングを管理する送出タイミング制御回路59と、が配設されている。
【0019】
〔パチスロ機における遊技の概要の説明〕
次に、以上のように構成されたパチスロ機1を使用した遊技の手順およびその際のパチスロ機1での動作の概要について説明する。なお、以下に説明する処理動作は、主に、CPU51がROM52内の所定プログラムを実行することによって実現される。
【0020】
パチスロ機1を使用して遊技する場合、遊技者は、先ず、メダル投入口25にメダルを投入する。このとき、前面パネル部2では、遊技者にメダル投入を促すべく、ランプ部22bのインサートメダルランプが点灯している。
【0021】
メダルの投入があると、メダル投入口25に接続するメダル判別装置は、投入されたメダルが有効なものであるか否かを判別する。そして、メダル判別装置で所定の条件に照らし合格と判別されたメダルは、有効なメダルとしてカウントされ、ホッパ32へと送られる。一方、不合格のメダルは、カウントされずにメダル払い出し口28aから返却される。
【0022】
有効なメダルがカウントされると、そのことを認識したCPU51は、メダルのカウント枚数に応じて、前面パネル部2のランプ部22aを点灯させる。例えば、カウント枚数が1枚であれば、1枚賭けランプを点灯させ、賭数が1枚に設定されたことを遊技者に報知する。カウント枚数が2枚であれば、1枚賭けランプおよび2枚賭けランプを点灯させ、賭数が2枚に設定されたことを遊技者に報知する。カウント枚数が3枚であれば、1枚賭けランプ、2枚賭けランプおよび3枚賭けランプを全て点灯させ、賭数が3枚に設定されたことを遊技者に報知する。このように、ランプ部22aは、3個のリール31a〜31c上における有効ラインを表示する役割も兼ねている。
【0023】
また、カウント枚数が4枚以上であれば、CPU51は、3枚を超えた枚数分を前面パネル部2の表示部23のうちのクレジット表示部にデジタル表示させる。クレジット表示部による表示(クレジット表示)は、メダルの投入毎に1ずつ加算更新される。なお、クレジット数が予め設定された制限数(例えば50)に達した等の理由によって、インサートメダルランプが消灯しているときにメダル投入があると、そのメダルはカウントされずにメダル払い出し口28aから返却される。
【0024】
ところで、クレジット表示部の表示が既に1以上となっている場合には、遊技者は、新たにメダルを投入しなくても、ベットボタン26a〜26cを押下することによって、パチスロ機1を使用して遊技することが可能である。すなわち、クレジット表示部25aの表示が1以上となっている場合に、1枚ベットボタン26aの押下があると、CPU51は、クレジット表示を1減算更新させるとともに、1枚賭けランプを点灯させる。さらに、減算更新後のクレジット表示が0でなければ、1枚ベットボタン26aの押下の度に、2枚賭けランプおよび3枚賭けランプを順次点灯させる。また、クレジット表示部の表示が2以上となっている場合に、2枚ベットボタン26bが1回押下されると、CPU51は、クレジット表示を2減算更新させるとともに、2枚賭けランプを点灯させる。また、クレジット表示部の表示が3以上であれば、MAXベットボタン26cの押下に応じて、CPU51は、ランプ部22aを全て点灯させ、賭数を3枚に設定する。このように、賭数の設定は、メダル投入のみならず、ベットボタン26a〜26cの押下によって行うことも可能である。
【0025】
なお、メダル投入口25へのメダル投入、または、1枚ベットボタン26a、2枚ベットボタン26b若しくはMAXベットボタン26cの押下があると、スピーカ34からは、そのメダル投入毎またはボタン押下毎に、効果音が出力される。
【0026】
メダル投入毎またはボタン押下による賭数の設定後、遊技者が遊技開始を要求するためスタートレバー27aを操作すると、CPU51は、リール駆動モータ37aに動作指示を与えて3個のリール31a〜31cを回転させ、図柄の可変表示を開始する。このときも、スピーカ34からはスタートレバー27aの操作に対応して効果音が出力される。
【0027】
また、スタートレバー27aの操作があると、CPU51は、遊技結果決定の基になる内部抽選を行う。内部抽選とは、遊技の結果をどうするか、すなわち遊技の当選役をどの当選役にするかを、その遊技が終了するのに先立って、パチスロ機1の内部で抽選することをいう。
【0028】
CPU51では、このような内部抽選を、乱数発生回路57が発生する乱数を利用して行う。つまり、CPU51は、スタートレバー27aの操作(遊技の開始)があると、乱数発生回路57が発生する乱数と、予め乱数値と当選役の数値範囲との対応関係が記述された当選判定テーブルに基づいて、発生した乱数がどの数値範囲に属するかを判断する。このようにして、CPU51は、発生した当選判定用乱数から導かれる当選役の特定を行う。
【0029】
このとき、当選役決定の基になる当選判定テーブルには、複数の当選役それぞれについての数値範囲が規定されているが、その数値範囲の大きさが当選役毎に異なっており、これにより各当選役に対する当選確率に差が生じている。例えば、詳細を後述する当選役の1つである「ビッグボーナス」に関する数値範囲は小さいのでその当選確率が低いが、「はずれ」に関する数値範囲は大きいのでその当選確率が高い、といった具合である。
【0030】
また、当選役決定の基になる当選判定テーブルは、各当選役についての数値範囲が異なるもの、すなわち各当選役への当選確率(以下「遊技入賞率」という)の異なるものが複数存在しているが、そのうちのいずれか1つが段階設定キースイッチ36eの切り換えによって選択されている。したがって、CPU51は、段階設定キースイッチ36eによって選択された当選判定テーブルを用いて内部抽選を行うことになる。
【0031】
つまり、内部抽選は、乱数発生回路57が発生した乱数が段階設定キースイッチ36eによって選択された当選判定テーブル上のどの数値範囲に属するかによって決定される。どの当選役にヒットするかは、選択された当選判定テーブルの遊技入賞率の下で決まるため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば遊技場の1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率が略一定に維持されることになる。
【0032】
ただし、選択可能な当選判定テーブルは、いずれも予め設定されてROM52内に格納されている。そのため、ROM52が不正に交換されると、メダル支払い率が大きな影響を受け、結果として遊技場が損害を被るおそれもある。このことからも、ROM52の不正交換等については、確実に防止し得るようにする必要がある。
【0033】
その後、遊技者がストップボタン27bを押下すると、CPU51は、各ストップボタン27bに対応するリール31a〜31cをそれぞれ個別に停止させる。ただし、遊技者がストップボタン27bを押下しない場合には、所定時間の経過後に各リール31a〜31cを自動的に停止させる。なお、これに合わせて、スピーカ34からは、リール31a〜31cの回転開始時と同様に、効果音が出力される。
【0034】
このとき、CPU51は、各リール31a〜31cを停止させるのにあたって、各リール31a〜31cの引き込み制御または蹴り飛ばし制御を行う。これらの制御は、内部抽選の結果に沿うように、各リール31a〜31cの停止タイミングを調整するために行う。
【0035】
例えば、ストップボタン27bの押下に応じて各リール31a〜31cを停止させる場合であれば、CPU51は、そのストップボタン27bの押下から所定時間(例えば190msec)以内に各リール31a〜31cを停止させるが、その停止までの時間が必ずしも一律ではなく、所定時間の範囲内で内部抽選の結果に沿うように停止図柄を調整する。これにより、例えば最大で4コマ分だけ各リール31a〜31cの停止位置を調整できるので、内部抽選の結果が「はずれ」であれば、遊技者が「当たり」を発生させるタイミングでストップボタン27bを押下しても、入賞判定ライン上に図柄が揃わないようにする。一方、内部抽選の結果が「当たり」であれば、入賞判定ライン上に該当する図柄が揃うように各リール31a〜31cを停止させる。
【0036】
このような各リール31a〜31cの引き込み制御または蹴り飛ばし制御は、各リール31a〜31cを駆動するリール駆動モータ37aが、ステッピングモータからなるので実現可能となる。つまり、CPU51は、リール駆動モータ37aに対するパルス制御およびリール位置検出センサ36dによる検知結果を通じて、各リール31a〜31cの入賞判定ライン上における表示図柄を常に把握することができるので、上述したような引き込み制御または蹴り飛ばし制御を行うことができる。
【0037】
全てのリール31a〜31cが止まると、CPU51は、一遊技を終了するとともに、そのときの図柄表示窓21の有効ライン(入賞判定ライン)上に揃った図柄の組み合わせを予め定められた「当選役」と比較し、遊技の結果、すなわち入賞の有無を判定する。このとき、賭数が1枚であれば、図柄表示窓21に表示される中段の横1列が入賞判定ラインとなる。また、賭数が2枚であれば、図柄表示窓21に表示される上段、中段、下段の横3列が入賞判定ラインとなる。また、賭数が3枚であれば、図柄表示窓21に表示される横3列と斜め対角線上2列の合計5列が入賞判定ラインとなる。
【0038】
遊技結果には、大別すると、「当たり」と「はずれ」と「再遊技」がある。また、「当たり」の例としては、「小当たり(小役入賞)」と「中当たり(レギュラーボーナス入賞)」と「大当たり(ビッグボーナス入賞)」がある。
【0039】
遊技結果が「当たり」であると、CPU51は、いずれの場合も、所定枚数分だけ、クレジット表示の加算またはメダル払い出し口28aからのメダル払い出しを行うように、表示部23、メダル払出モータ37b、メダルブロッカーソレノイド37c等に動作指示を与える。また、メダル払い出し口28aからのメダル返却に合わせて、スピーカ34からは、効果音が出力される。
【0040】
さらに詳しくは、遊技結果が「当たり」のうちの「小役入賞」であれば、入賞判定ライン上に揃った小役図柄に応じて予め定められた枚数(例えば2枚〜15枚)分だけ、クレジット加算またはメダル返却が行われる。この場合、遊技者には、前面パネル部2におけるランプ部22bのウィンランプの点灯によって、遊技結果が小役入賞であることが報知される。さらには、表示部23のうちのペイアウト表示部によるデジタル表示によって、メダルの払い出し枚数が報知される。
【0041】
また、レギュラーボーナス図柄(例えば「BAR」の図柄)が入賞判定ライン上に揃った場合であれば、遊技結果は、「当たり」の中の「レギュラーボーナス入賞」となり、所定枚数(例えば15枚)のメダル払い出しに加えて、次以降の遊技を「レギュラーボーナスゲーム」と呼ばれる遊技として行うことが可能となる。この場合、遊技者には、前面パネル部2におけるランプ部22bのボーナスゲームランプの点灯によって、遊技結果がレギュラーボーナス入賞であることが報知される。
【0042】
レギュラーボーナスゲーム時には、遊技者にとって有利な遊技状態が、レギュラーボーナス入賞の次遊技から後述する終了条件が満了するまで続く。レギュラーボーナスゲームでは、遊技毎の賭数が1枚しか認められないが、入賞判定ライン上に所定図柄(例えば「JAC」の図柄)を揃えることにより(以下、これを「JAC入賞」という)、所定枚数(例えば15枚)のメダル払い出しが得られる。
【0043】
そして、レギュラーボーナスゲームは、所定遊技数(例えば最大12回)が終了するか、またはJAC入賞が所定回数(例えば8回)発生すると、終了条件が満了したとして、通常の遊技状態に戻る。なお、このレギュラーボーナスゲーム期間中は、前面パネル部2の表示部23のうちのボーナスゲーム回数表示部によるデジタル表示によって、JAC入賞の獲得可能回数が報知される。この報知は、JAC入賞の獲得可能回数であることから、JAC入賞が発生する度に、そのデジタル表示が減算される。
【0044】
また、ビッグボーナス図柄(例えば「7」の図柄)が入賞判定ライン上に揃った場合であれば、遊技結果は、「当たり」の中の「ビッグボーナス入賞」となり、所定枚数(例えば15枚)のメダル払い出しに加えて、次以降の遊技を「ビッグボーナスゲーム」と呼ばれる遊技として行うことが可能となる。この場合、遊技者には、前面パネル部2におけるランプ部22bのビッグボーナスゲームランプの点灯によって、遊技結果がビッグボーナス入賞であることが報知される。
【0045】
ビッグボーナスゲーム時には、遊技者にとってレギュラーボーナスゲーム時よりも一層有利な遊技状態が、ビッグボーナス入賞の次遊技から後述する終了条件が満了するまで続く。ビッグボーナスゲームでは、通常の遊技の場合と同様に小役入賞またはレギュラーボーナス入賞の発生によってメダル払い出しが得られるが、その入賞確率が通常よりも高くなる。
【0046】
そして、所定遊技数(例えば最大30回)が終了するか、またはレギュラーボーナス入賞が所定回数(例えば3回)発生すると、終了条件が満了したとして、ビッグボーナスゲームは終了し、通常の遊技状態に戻る。なお、このビッグボーナスゲーム期間中(ビッグボーナスゲーム期間中におけるレギュラーボーナスゲーム時を除く)にも、表示部23のうちのボーナスゲーム回数表示部によるデジタル表示によって、残り遊技回数が報知される。この報知は、ビッグボーナスゲームの残り遊技回数であることから、そのビッグボーナスゲーム期間中の各遊技が終了する度に、そのデジタル表示が減算される。
【0047】
以上に説明した「当たり」の場合とは異なり、入賞判定ライン上に入賞図柄が全く揃わなかった場合には、CPU51は、遊技結果が「はずれ」であると判定し、遊技者に対して何らの遊技上の特典も与えない。
【0048】
また、入賞判定ライン上に揃った図柄が再遊技図柄であると、CPU51は、遊技結果がいわゆる引き分けに相当する「再遊技」であると判定し、メダルの払い出しは行わないが、遊技者が新たなメダルの投入またはベット操作を行わずに再び遊技を行うことを可能にする。この場合、遊技結果が再遊技である旨は、前面パネル部2におけるランプ部22bのリプレイランプの点灯によって遊技者に報知される。
【0049】
このようにして、一遊技が終了し、遊技結果が決定し、その遊技結果が報知されると、遊技者は、報知された遊技結果に対応しつつ、引き続き次の遊技を行うことになる。ただし、遊技結果の報知等は、必ずしも上述した態様に限られるものではなく、ランプ部22bの点滅やスピーカ34からの効果音の出力等と組み合わせて行うようにしてもよいことはいうまでもない。
【0050】
〔遊技機用基板ケースの説明〕
次に、以上のような遊技制御を行うための制御基板5を収容する基板ケース4について説明する。図4は、遊技機用基板ケースの概略構成の一例を示す分解斜視図である。
【0051】
基板ケース4は、開口部分を有した容器状のベース部41と、その開口部分を覆う蓋体に相当するカバー部42とを備えており、そのカバー部42がベース部41に対して開閉可能に設けられている。そして、ベース部41とカバー部42とによって形成される空間内に、制御基板5を収容するようになっている。
【0052】
このうち、ベース部41には、制御基板5がネジ等の締結具41aを用いて固定されるようになっている。また、ベース部41の一端には、制御基板5に沿った方向に向けてベース部41の端縁から突出する爪部41bが設けられているとともに、他端にその爪部41bとは直交する方向にカバー部42側に向けて突出するフック部41cが設けられている。なお、ベース部41、特にフック部41cは、弾性を有し、かつ、自己潤滑性に優れた樹脂部材等によって形成することが望ましい。
【0053】
一方、カバー部42は、制御基板5全体を覆うように形成され、かつ、開状態時にその制御基板5を容易に出し入れし得る大きさに形成されたものであるが、その制御基板5を視認可能とするために、透明または半透明の樹脂部材によって形成することが望ましい。また、カバー部42には、ベース部41の爪部41bに対応する位置に、その爪部41bを嵌入可能な大きさの開孔42aが設けられている。
【0054】
また、これらベース部41とカバー部42とによって形成される空間内には、制御基板5の他に、その一端側近傍に、インナーフック部43、インナーガイド部44、キー本体部45、および止め金46が収容されるようになっている。
【0055】
インナーフック部43は、制御基板5と並ぶように基板ケース4内に配置されるもので、ベース部41のフック部41cと同様にカバー部42側に向けて突出するフック部43aを有している。したがって、このインナーフック部43も、弾性を有し、かつ、自己潤滑性に優れた樹脂部材等によって形成することが望ましい。
【0056】
インナーガイド部44は、インナーフック部43に対応する大きさおよび形状に形成され、そのインナーフック部43とによって形成される空間内にキー本体部45の一部および止め金46を収容するためのものである。このことから、インナーガイド部44は、これらを外から視認できないようにすべく、非透明の(着色の施された)樹脂部材によって形成することが望ましい。なお、インナーガイド部44の一部には、詳細を後述するように、ベース部41のフック部41cをインナーフック部43の端縁と係合させるための切り欠き44aが設けられている。
【0057】
キー本体部45は、カバー部42およびインナーガイド部44に設けられた開孔42b,44bに嵌入された状態で固定ナット45aによって固定される、いわゆるキーシリンダからなるもので、鍵体47が挿入されて操作されるものである。
【0058】
止め金46は、略長円状または略楕円状に形成された金属板等からなるもので、キー本体部45に挿入された鍵体47の操作に合わせて動作するものである。ただし、止め金46は、略長円状または略楕円状の一焦点近傍がキー本体部45と連結されているので、鍵体47が操作されると、その操作に合わせて、当該一焦点近傍から遠い側の外周円弧部分が、当該一焦点近傍を中心にして揺動するようになっている。
【0059】
これらの各部43〜46を収容するベース部41およびカバー部42は、2つのガイド部、すなわちレフトガイド部48およびライトガイド部49を介して、キャビネット3内に装着される。これらレフトガイド部48およびライトガイド部49は、例えば金属板の板金加工によって形成されたものであり、ネジ等の締結具48a,49aを用いてキャビネット3内に固定されるようになっている。
【0060】
そして、レフトガイド部48には、カバー部42と同様に、ベース部41の爪部41bを嵌入可能な大きさの開孔48bが設けられている。また、ライトガイド部49には、詳細を後述するように、インナーフック部43のフック部43aと係合するためのホルダ部49bと、止め金46の動作を規制するための邪魔板49cと、が設けられている。
【0061】
続いて、以上のように構成された基板ケース4に制御基板5を収容してパチスロ機1内に装着する場合の手順について説明する。図5〜図7は、遊技機用基板ケースの要部の構成例を示す説明図である。
【0062】
基板ケース4内へ制御基板5を収容する場合には、先ず、基板ケース4のベース部41上にネジ等の締結具41aを用いて収容すべき制御基板5を固定する。このとき、基板ケース4は、キャビネット3内に装着されていない単体の状態で、しかもカバー部42が開いている状態、すなわちベース部41がカバー部42によって覆われていない状態にあるものとする。
【0063】
そして、ベース部41上への制御基板5の固定後は、そのベース部41上をカバー部42によって覆う。その際には、図5に示すように、カバー部42の開孔42aにベース部41の爪部41bを嵌入させた後、カバー部42の他端側を、そのカバー部42が閉状態となるまで、ベース部41に向けて押圧する。
【0064】
その押圧端側には、図6(a)に示すように、ベース部41のフック部41cと、カバー部42に付設されたインナーフック部43およびインナーガイド部44とが、それぞれ相対するように位置している。このうち、ベース部41のフック部41cは、弾性を有した部材によって形成されているとともに、インナーフック部43側に突出する突起を有しており、さらにその突起がラッチとして機能する形状に形成されている。
【0065】
したがって、その押圧端側では、ベース部41のフック部41cの突起部分が、インナーガイド部44の切り欠き44aの箇所において、インナーフック部43の端縁と係合することになる。つまり、カバー部42の一端を押圧することで、そのカバー部42は、ベース部41上を覆う閉状態となり、しかもベース部41のフック部41cおよびインナーフック部43の端縁の係合によって、閉状態のままロックされることになる。換言すると、フック部41cおよびインナーフック部43は、カバー部42を閉状態でロックするための手段として機能する。
【0066】
このようにして、基板ケース4内へ制御基板5を収容し、その制御基板5を覆うカバー部42を閉状態でロックした後は、その制御基板5を収容する基板ケース4を、パチスロ機1のキャビネット3内に装着する。このときも、先ず、図5に示すように、ベース部41の爪部41bがカバー部42の開孔42aに嵌入させた状態のまま、その爪部41bを、さらにレフトガイド部48の開孔48bに嵌入させる。そして、その後に、基板ケース4の他端側を、ライトガイド部49に向けて押圧する。
【0067】
その押圧端側には、図7(a)に示すように、インナーフック部43におけるフック部43aと、ライトガイド部49に設けられたホルダ部49bとが、それぞれ相対するように位置している。このうち、インナーフック部43のフック部43aは、弾性を有した部材によって形成されているとともに、ホルダ部49b側に突出する突起を有しており、さらにその突起がラッチとして機能する形状に形成されている。
【0068】
したがって、その押圧端側では、インナーフック部43のフック部43aの突起部分が、ライトガイド部49のホルダ部49bと係合することになる。つまり、基板ケース4の一端を押圧することで、その基板ケース4は、レフトガイド部48およびライトガイド部49を介してキャビネット3内に装着され、しかもインナーフック部43のフック部43aとライトガイド部49のホルダ部49bとの係合によって、装着状態のままロックされることになる。換言すると、フック部43aとホルダ部49bは、基板ケース4をキャビネット3内に装着した状態でロックするための手段として機能する。
【0069】
ただし、このとき、基板ケース4のカバー部42が閉状態になければ、その基板ケース4をキャビネット3内に装着しようとしても、閉じきっていない基板ケース4のベース部41がキャビネット3の背面板と干渉し、インナーフック部43のフック部43aがライトガイド部49のホルダ部49bとの係合位置まで到達しない、といったことが起こり得る。このことから、基板ケース4は、カバー部42が閉じてロックされた状態になければ、キャビネット3内に装着することができない。
【0070】
なお、基板ケース4内への制御基板5を収容時および基板ケース4のキャビネット3内への装着時のいずれも、インナーフック部43およびインナーガイド部44の内側に位置する止め金46は、図6(b)または図7(b)に示すように、通常状態、具体的にはベース部41におけるフック部41cとインナーフック部43におけるフック部43aとのいずれにも干渉しない状態に位置しているものとする。
【0071】
次いで、以上のような手順を経てキャビネット3内に装着された基板ケース4をそのキャビネット3から取り外し、基板ケース4に収容されている制御基板5を取り出す場合の手順について説明する。
【0072】
基板ケース4をキャビネット3から取り外す場合には、その基板ケース4がキャビネット3内において装着状態のままロックされていることから、先ず、そのロック状態を解除する必要がある。ロック状態の解除は、鍵体47を基板ケース4のキー本体部45に挿入して、その鍵体47の操作に合わせて止め金46を動作させることによって行う。
【0073】
具体的には、図7(a)および(b)に示すように、鍵体47の操作により、止め金46を例えば基板ケース4の正面から見て時計方向に回転させる。これによって、止め金46の揺動端は、インナーフック部43におけるフック部43aの端縁近傍に干渉して、そのフック部43aを押圧することになる(図中波線参照)。そして、止め金46によって押圧されるフック部43aは、その押圧によって弾性変形して、そのフック部43aとライトガイド部49のホルダ部49bとの係合状態が解消することになる。つまり、基板ケース4の装着状態のロックは、キー本体部45に挿入した鍵体47を例えば時計方向に回転させることで、解除することができる。
【0074】
ただし、ライトガイド部49には、ホルダ部49bの他に、邪魔板49cが設けられている。そのため、基板ケース4がキャビネット3内に装着されている状態では、その邪魔板49cの存在によって、鍵体47を通常状態からフック部43a等によるロックを解除する方向(例えば時計方向)にしか回転させることができない。つまり、キャビネット3内への装着状態では、鍵体47を操作しても、その装着状態のロック解除しか行えないのである。このことから、基板ケース4は、キャビネット3内に装着されている間は、カバー部42が閉じてロックされた状態を解除することができない。
【0075】
装着状態のロックを解除した後は、キャビネット3内への装着時とは全く逆に、基板ケース4のキー本体部45側の端を引き出せば、フック部43a等によるロックが解除された状態にあるので、その基板ケース4をキャビネット3から取り外すことが可能となる。
【0076】
基板ケース4をキャビネット3から取り外すと、インナーフック部43およびインナーガイド部44の内側にはライトガイド部49の邪魔板49cが存在しなくなるので、カバー部42の閉状態のロック解除を行うことが可能となる。
【0077】
具体的には、図6(a)および(b)に示すように、鍵体47を上述した場合とは逆方向に操作して、止め金46を例えば基板ケース4の正面から見て反時計方向に回転させる。これにより、止め金46の揺動端は、ベース部41におけるフック部41cの端縁近傍に干渉して、そのフック部41cを押圧することになる(図中波線参照)。そして、止め金46によって押圧されるフック部41cは、その押圧によって弾性変形して、そのフック部41cとインナーフック部43の端縁との係合状態が解消することになる。つまり、基板ケース4のカバー部42の閉状態のロックは、キー本体部45に挿入した鍵体47を例えば反時計方向に回転させることで、解除することができる。
【0078】
つまり、鍵体47が挿入されて操作されるキー本体部45および止め金46は、フック部41cおよびインナーフック部43によるカバー部42のロック状態と、フック部43aおよびホルダ部49bによる基板ケース4のキャビネット3内への装着ロック状態とを、それぞれ選択的に解除するための手段として機能する。
【0079】
カバー部42の閉状態のロックを解除した後は、カバー部42を閉じた時とは全く逆に、キー本体部45側の端を引き出すことで、基板ケース4のカバー部42を開状態にして、その基板ケース4内に収容されている制御基板5に対する検査等の作業を行うことが可能となる。
【0080】
以上のように、ここで説明した基板ケース4によれば、カバー部42による制御基板5の封止状態はベース部41のフック部41cとインナーフック部43の端縁とのラッチ作用によってロックされるとともに、キャビネット3内への装着状態はインナーフック部43のフック部43aとライトガイド部49のホルダ部49bとのラッチ作用によってロックされるが、これらがいずれも鍵体47によって操作される一つのキー本体部45および止め金46によってロック解除されるようになっている。つまり、フック部41c、インナーフック部43の端縁、フック部43a、ホルダ部49b、キー本体部45および止め金46が、一つの施錠装置として機能し、これらを設けるだけで制御基板5の封止状態とキャビネット3内への装着状態とがそれぞれロックされるようになっている。
【0081】
そのため、制御基板5の封止状態のロックおよびキャビネット3内への装着状態のロックによって制御基板5に対する不正行為を有効に防止しつつ、正当理由時には鍵体47を用いてそれぞれのロック状態を容易に解除することができる。しかも、ロック状態の解除時には、封印紙やカシメ部等の破損を伴うこともないので、例えばリサイクルによる再利用可能性といった点においても好適なものとなる。さらには、制御基板5に対するセキュリティを高く保つべく、制御基板5の封止状態とキャビネット3内への装着状態とがそれぞれ個別にロックされても、それぞれに対するロック解除手段を別個に設ける必要がなくなるので、基板ケース4の小型化を図る上で好適なものとなる。
【0082】
また、上述の基板ケース4では、制御基板5の封止状態およびキャビネット3内への装着状態の双方について、同一の鍵体47によってロック解除が可能であっても、その鍵体47の操作方向に応じて、いずれか一方のロック状態を選択的に解除するようになっている。つまり、制御基板5の封止状態とキャビネット3内への装着状態とは、同時にロック解除し得るのではない。したがって、同一の鍵体47でロック解除可能であっても、それぞれが別個にロックされるので、制御基板5に対するセキュリティが高く保たれることになる。しかも、どちらのロック状態を解除するかは、鍵体47の操作方向(時計方向または反時計方向)によって選択可能となるので、その作業性も非常に良いものとなる。
【0083】
ただし、制御基板5の封止状態とキャビネット3内への装着状態との選択的なロック解除は、鍵体47の操作方向に応じて行うのではなく、キー本体部45に挿入される鍵体の種類に応じて行うようにすることも考えられる。例えば、ある特定種類の鍵体でのみ制御基板5の封止状態のロック解除を可能にし、他の特定種類の鍵体でのみキャビネット3内への装着状態のロック解除を可能にするといった具合である。さらには、例えばこれらを組み合わせ、鍵体の種類に応じて止め金46の動作範囲を相違させることも考えられる。なお、これらは、キー本体部45を鍵体の種類の相違に対応したものとすることによって実現可能となる。
【0084】
また、上述の基板ケース4では、鍵体47はそれぞれのロック状態を解除する場合にのみ用いられようになっている。すなわち、制御基板5の封止状態とキャビネット3内への装着状態とは、鍵体47の操作を要することなく、カバー部42または基板ケース4全体の押圧のみでロックされる。この点からも、本実施形態の基板ケース4は、制御基板5に対するセキュリティを高く保ちつつ、その制御基板5の封止作業やキャビネット3内への装着作業の容易化を実現する上で非常に好適であるといえる。
【0085】
また、上述の基板ケース4では、キャビネット3内に非装着である状態でのみ、制御基板5の封止状態のロック解除が可能となる一方、カバー部42が閉状態にある場合にのみ、基板ケース4のキャビネット3内への装着状態のロックが可能となるように構成されている。すなわち、かかる構成によっても、制御基板5の封止状態とキャビネット3内への装着状態とが同時にロック解除し得ないようになっているので、制御基板5に対するセキュリティがより一層高く保たれることになる。
【0086】
さらにまた、上述の基板ケース4では、制御基板5を覆うカバー部42については透明部材または半透明部材によって形成されているが、フック部41c,43aや止め金46等を覆うインナーガイド部44については非透明部材によって形成されている。つまり、制御基板5は基板ケース4外から視認可能であるが、フック部41c,43aや止め金46等については外部から視認不能なブラックボックス化されている。したがって、制御基板5の異常については早期発見が可能となるが、制御基板5の封止状態およびキャビネット3内への装着状態をロックするフック部41c,43aや止め金46等については外部からその構造を理解し得ないようになるので、制御基板5に対する不正行為を防止する上で非常に有効なものとなる。
【0087】
〔遊技機用基板ケースの他の例の説明〕
次に、制御基板5を収容する基板ケース4の他の実施形態について説明する。ここでは、開閉・脱着の履歴表示等を併せて行うことにより、より一層のセキュリティ向上を実現可能とした基板ケース4を例に挙げて説明する。
【0088】
ここで説明する基板ケース4は、上述の場合に加えて、カバー部42が開状態になったことを検知する開閉検知部と、その検知結果を基にカバー部42が開状態になった回数を計数して表示する第一カウント表示器と、基板ケース4がキャビネット3内から取り外されたことを検知する脱着検知部と、その検知結果を基に基板ケース4が取り外された回数を計数して表示する第二カウント表示器と、を備えている。
【0089】
開閉検知部としては、カバー部42の開閉に応じて接点がON/OFFするマイクロスイッチを用いることが考えられる。このようにすれば、開閉検知部は、カバー部42が開状態になったことを、電気的に検知することができるようになる。これは、脱着検知部についても全く同様である。なお、開閉検知部および脱着検知部は、他の技術(例えば光電センサや近接スイッチ等)を用いて構成したものであってもよいことはいうまでもない。
【0090】
一方、第一カウント表示器および第二カウント表示器は、カバー部42が開状態になった回数または基板ケース4が取り外された回数を計数して表示するものなので、その表示内容が基板ケース4外から視認可能となるように配設されているものとする。さらに、これら第一カウント表示器および第二カウント表示器は、制御基板5と別体に設けられていることが好ましい。これは、例えば制御基板5の交換があった場合であっても、計数結果がリセットされてしまうのを防ぎ、カバー部42の開閉履歴または基板ケース4の脱着履歴として残るようにするためである。
【0091】
このような第一カウント表示器および第二カウント表示器は、それぞれ、電磁カウンタまたはLED(Light Emitting Diode)表示器を用いて構成することが考えられる。電磁カウンタを用いた場合には、電磁コイルへの通電によりロータリ式の表示体を可動させて、カバー部42が開状態になった回数または基板ケース4が取り外された回数を計数・表示することになるので、その計数結果が常時表示される。一方、LED表示器を用いた場合は、表示態様の汎用性や柔軟性等は高くなるが、計数結果の表示にあたって常に電力消費を伴ってしまう。したがって、LED表示器を用いた場合には、例えばそのLED表示器に付随して設けられた釦が押下されている間だけ、または釦の押下後から一定時間だけ計数結果を表示し、その表示期間を要求があった場合のみに限定することで、消費電力の低減を図るようにすることが考えられる。
【0092】
なお、基板ケース4内には、これらの各検知部および各表示器の他に、これらに対する電源供給を行う補助電池を搭載しておくことが望ましい。ただし、補助電池を搭載しておけば、基板ケース4外からの電源供給がない場合(例えば基板ケース4が単体で存在する場合)であっても、カバー部42が開閉回数や基板ケース4の脱着回数を計数・表示することが可能になるからである。補助電池としては、交換可能に装着される一次電池または充電可能に構成された二次電池を用いることが考えられる。
【0093】
このように構成された基板ケース4によれば、カバー部42が開状態になると、そのことが開閉検知部によって検知されるとともに、その計数結果が第一カウント表示器によって表示される。したがって、第一カウント表示器での表示を参照すれば、カバー部42の開閉の事実の累積回数が分かることになる。つまり、カバー部42が開状態になると、必ずその痕跡が残ることになるので、これにより有効に不正行為の早期発見および抑制が可能になる。しかも、カバー部42の開閉の事実の認識可能回数は、第一カウント表示器での表示態様(例えば桁数)によるので、例えばカシメ部を用いた従来のように、僅かの回数程度に限定されてしまうことがなく、その上カバー部42の開閉にあたってカシメ部の破壊等を伴うこともない。そのため、従来に比べてリサイクルによる再利用可能性が非常に高くなるといえる。
【0094】
このことは、基板ケース4自体の着脱についても全く同様である。すなわち、基板ケース4がキャビネット3内から取り外されると、必ずそのことが計数・表示されるので、これにより有効に不正行為の早期発見および抑制が可能になる。しかも、その脱着の事実の認識可能回数は、第二カウント表示器での表示態様(例えば桁数)によるので、リサイクルによる再利用可能性の点からも好適なものとなる。
【0095】
さらに、カバー部42の開閉の事実および基板ケース4自体の着脱の事実が検知可能になれば、その検知結果を他の情報(例えば、日付や時刻に関する情報、各パチスロ機1を識別するための情報等)と合わせて管理することも考えられる。具体的には、カバー部42開閉または基板ケース4着脱の検知結果を管理者操作に応じて他の情報と合わせて液晶パネル等に表示出力したり、外部コンピュータへの通信手段を設けてその外部コンピュータで開閉または着脱に関する情報を集中管理する、といったことが実現可能となる。
【0096】
以上のことから、ここで説明した基板ケース4によれば、カバー部42の開閉の事実および基板ケース4自体の着脱の事実を認識可能にすることで、ケース単体時の不正開封とパチスロ機1に取り付けられた状態での制御基板5に対する不正行為との双方をそれぞれ有効に防止し得るとともに、正当な理由の場合における開閉作業の容易性を確保し、さらには再利用可能性をも高く維持することができる。
【0097】
なお、本実施形態では、本発明をパチスロ機1に用いられる基板ケース4に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、制御基板による制御に従いつつ、遊技者に遊技を行わせ、その遊技結果に応じて遊技媒体の払い出しを行うものであれば、他の遊技機であっても、全く同様に適用することができる。他の遊技機の代表例としては、パチンコ機が挙げられる。
【0098】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る遊技機用基板ケースでは、蓋体の閉状態(制御基板の封止状態)と遊技機内への装着状態とが、それぞれ別個にではなく、一つの施錠装置によってロックされる。したがって、一つの施錠装置を設けるだけで、制御基板に対するセキュリティを高く保てることになる。しかも、蓋体を開状態にしたり、遊技機用基板ケースを遊技機内から取り外したりする際には、一つの施錠装置を解錠すればよいので、その作業が容易なものとなる。つまり、本発明に係る遊技機用基板ケースによれば、制御基板に対する高いセキュリティを実現しつつ、正当理由時の作業容易化、ケース小型化、リサイクルによる再利用可能性の向上等についても実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機基板ケースが用いられる遊技機の一例の外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1の遊技機の一例の内部構成を示す概略図である。
【図3】本発明に係る遊技機基板ケースに収容される制御基板のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る遊技機基板ケースの概略構成の一例を示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係る遊技機基板ケースの要部の構成例を示す説明図(その1)である。
【図6】本発明に係る遊技機基板ケースの要部の構成例を示す説明図(その2)であり、(a)はその要部の上から見た断面部分を表した図、(b)はその要部を正面から見て模式的に表した図である。
【図7】本発明に係る遊技機基板ケースの要部の構成例を示す説明図(その3)であり、(a)はその要部の上から見た断面部分を表した図、(b)はその要部を正面から見て模式的に表した図である。
【符号の説明】
1…パチスロ機、3…キャビネット、4…遊技機用基板ケース、5…制御基板、41…ベース部、41c…フック部、42…カバー部、43…インナーフック部、43a…フック部、44…インナーガイド部、45…キー本体部、46…止め金、47…鍵体、48…レフトガイド部、49…ライトガイド部、49b…ホルダ部、49c…邪魔板

Claims (8)

  1. 遊技機の遊技制御を行うための制御基板を収容するとともに、当該遊技機内に装着される遊技機用基板ケースであって、
    開閉可能に設けられた蓋体と、
    前記蓋体を閉状態でロックする第一ロック手段、前記遊技機用基板ケースを前記遊技機内に装着された状態でロックする第二ロック手段、及び鍵体の挿入によって操作されるロック解除手段からなる施錠装置とを備え、
    前記施錠装置は、前記ロック解除手段が第一ロック手段によるロック状態および前記第二ロック手段によるロック状態を一つで選択的に解除するように構成されている
    ことを特徴とする遊技機用基板ケース。
  2. 前記施錠装置は、前記ロック解除手段への鍵体の挿入を要することなく前記第一ロック手段および前記第二ロック手段が、いずれもロック状態となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機用基板ケース。
  3. 前記ロック解除手段は、挿入された鍵体の操作方向に応じて、前記第一ロック手段と前記第二ロック手段のいずれかのロック状態を選択的に解除するものである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機用基板ケース。
  4. 前記ロック解除手段は、挿入された鍵体の種類に応じて、前記第一ロック手段と前記第二ロック手段のいずれかのロック状態を選択的に解除するものである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機用基板ケース。
  5. 前記施錠装置は、遊技機用基板ケースが前記遊技機内に非装着である状態でのみ前記ロック解除手段による前記第一ロック手段のロック状態の解除が可能となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機用基板ケース。
  6. 前記施錠装置は、前記蓋体が閉状態にある場合にのみ前記第二ロック手段によるロックが可能となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の遊技機用基板ケース。
  7. 前記蓋体の開閉に関する状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段に基づいて前記蓋体の開閉履歴に関する情報を認識して表示するカウント手段と
    を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の遊技機用基板ケース。
  8. 遊技機用基板ケースの前記遊技機内への装着に関する状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段に基づいて当該遊技機用基板ケースの着脱履歴に関する情報を認識して表示するカウント手段と
    を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の遊技機用基板ケース。
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