JP2006149758A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不具合を生じさせることなく消費電力を抑制し、容易に消費電力を変更する。
【解決手段】 複数の図柄を変動表示可能な回転リール3L・3C・3Rと、回転リール3L・3C・3Rに電力を供給しながら、図柄の変動表示の開始から停止までの状態を制御し、停止後の図柄に基づいて遊技価値を付与する遊技を実行する主制御基板71とを備える。また、遊技を演出する液晶表示装置5と、液晶表示装置5に電力を供給しながら、演出を制御する副制御基板73とを備える。さらに、主制御基板71及び副制御基板73にそれぞれ独立して電力を供給する、主電源部61A及び副電源部61Bを備えた電源基板61を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、不具合を生じさせることなく消費電力を低減することができる遊技機に関するものである。
遊技機は、一般的に、当選役等の遊技状態に応じて、液晶装置やLEDランプなどにより演出されるようになっている。かかる遊技機は、特許文献1に示されているように、当選役や付与する遊技価値等を制御する主制御基板と、主制御基板に接続され、電力を供給する電源基板と、主制御基板から電力を供給され、演出を制御する副制御基板とを有することによって、電源基板から主制御基板及び副制御基板に対して直列的に電力を供給する構成にされたものがある。
特開2001−224761号公報
近年の遊技機は、液晶装置やLEDランプによる演出が派手になるとともに、これらを制御する基板における発熱量が大きくなるため、発熱量を抑える必要がある。ところが、特許文献1の遊技機において、発熱量を抑えるために、電源基板からの供給電圧をさげると、主制御基板における電圧降下により副制御基板には低下した電圧が供給されてしまい、遊技動作に不具合を発生させるおそれがある。また、演出をより多彩にするために、副制御基板の消費電力のみを変更する必要が生じた場合、電源基板全体を作り直す必要があり、コストが高騰するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、不具合を生じさせることなく消費電力を抑制でき、容易に消費電力を変更することができる遊技機を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
上記目的を達成するために、本発明は、複数の図柄を変動表示可能な図柄表示手段と、図柄表示手段に電力を供給しながら、該図柄表示手段における図柄の変動表示の開始から停止までの状態を制御し、停止後の図柄に基づいて遊技価値を付与する遊技を実行する主制御手段と、遊技を演出する演出手段と、演出手段に電力を供給しながら、演出を制御する副制御手段と、主制御手段及び副制御手段にそれぞれ独立して電力を供給する主制御用電源部及び副制御用電源部を備えた電源手段とを有している。
この構成によれば、電源手段から主制御手段と副制御手段とにそれぞれ独立して電力が供給されるため、例えば、電源手段から主制御手段を介して副制御手段に電力を供給する場合のように、主制御手段における電圧降下により電圧が低下した状態で電力が副制御手段に供給されることはない。これにより、電源手段から主制御手段及び副制御手段に出力される電力の電圧を低くした場合でも、副制御手段及びこの副制御手段から電力が供給される演出手段を確実に作動させることができる場合がある。また、電圧を低くすれば、主制御手段や副制御手段等の各手段の消費電力を抑制することができるため、電力の消費に伴う発熱を抑制して熱に起因する各手段の誤動作等を防止することができる場合があると共に、ランニングコストを低減することができる場合がある。
さらに、電源手段から主制御手段及び副制御手段に電力をそれぞれ供給し、主制御手段から図柄表示手段に電力を供給すると共に、副制御手段から演出手段に電力を供給するという電力供給経路を構成するため、電源手段から全ての手段に対して電力を供給する電力供給経路の場合よりも配線や回路配置を簡単化することができる場合がある。
さらに、電源手段を主制御用電源部と副制御用電源部とに区分することによって、電源手段を回路設計するときに、主制御手段及び副制御手段の各消費電力に応じた最適な部品を選択することができるため、電源手段の部品コストの高騰を抑制しながら長寿命化を実現することができる場合がある。
また、本発明の電源手段は、主制御手段及び副制御手段にそれぞれ供給する電力が12Vの同一電圧に設定されていることが好ましい。この構成によれば、12Vの同一電圧の電力が主制御手段と副制御手段とにそれぞれ供給されるため、電源手段の回路構成を簡単化することができる場合がある。さらに、24Vの電圧で電力が供給される場合よりも、電源手段の長寿命化を実現する回路素子の劣化を防止することができる場合がある。
さらに、本発明の主制御用電源部及び副制御用電源部は、着脱可能にブロック化されていても良い。この構成によれば、主制御手段や副制御手段等の各手段の仕様変更により消費電力が変更されたり、電源手段が故障した場合において、ブロック化された主制御電源部及び副制御電源部を取り替えるという簡単な作業により電源手段を更新することができる場合がある。また、主制御手段及び副制御手段の何れか一方の消費電力だけが変更される場合において、変更される電源部だけを取り替えれば良いため、電源手段の更新時における費用負担を低減することができる場合がある。
本発明の主制御用電源部及び副制御用電源部は、ブロックの形態が識別可能にされていることが好ましい。この構成によれば、主制御用電源部及び副制御用電源部のブロックの形態が識別可能にされているため、主制御用電源部と副制御用電源部とを間違えて取り付けるという作業ミスを防止することができる場合がある。
本発明は、電圧を所定電圧以下に制限する駆動電圧制限手段及び電流を所定電流以下に制限する駆動電流制限手段の少なくとも一方が、主制御手段及び副制御手段における電力の入力側にそれぞれ設けられていることが好ましい。この構成によれば、主制御手段及び副制御手段に対して所定電圧以下の電圧や所定電流以下の電流で電力を供給するため、ゴト行為や静電気等による誤動作を防止することができる場合がある。
本発明の実施の形態を図1ないし図18に基づいて以下に説明する。
本実施形態にかかる遊技機は、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を入賞ライン上に停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作の検知により変動表示を停止可能に構成されている。尚、遊技機は、コインやメダル、遊技球等の他、遊技者に付与された、若しくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、メダルを用いるものとして説明する。
図2は、遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1は、筐体1aとドア枠1bとから形成されており、ドア枠1bは、筐体1aに回転自在に設けられている。具体的には、筐体1a及びドア枠1bが一方の側面側(図2左側)で図示しない蝶番により連結され、それを支点にドア枠1bが筐体1aに対して開閉できるようになっている。そして、後述のドア開閉/打ち止め解除装置28を施錠することにより、ドア枠1bが筐体1aに固定するようになっている。
筐体1aの内部構成の概略図である図1に示すように、筐体1a内部の略中央には、図柄表示手段としての3個の回転リール3L・3C・3Rが並設されている。3個の回転リール3L・3C・3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄からなる図柄列が記されている。図柄列は、図4に示すように、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄からなっている。具体的には、「赤7(図柄91)」、「青7(図柄92)」、「下チリ(図柄93)」、「ベル(図柄94)」、「スイカ(図柄95)」、「Replay(図柄96)」及び「上チリ(図柄97)」の図柄からなっている。各回転リールは、ステッピングモータを備えており、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。上記の図柄列中における「赤7(図柄91)」、「青7(図柄92)」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)のボーナスが成立する入賞態様を意味する。
図1に戻り、回転リール3L・3C・3Rの左側には、ランプ表示ユニット27が設けられている。ランプ表示ユニット27は、図3に示す、遊技開始表示ランプ25、当り表示ランプ(所謂「WINランプ」)17、メダル投入ランプ24、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cの各種ランプと、払出枚数表示部18、クレジット表示部19及び役物作動(ボーナス)回数表示部20の各種表示部とが設けられている。
1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲーム(単位遊技)を行なうために賭けられたメダルの数(以下、BET数とも言う)に応じて点灯する。尚、一のゲームは、全ての回転リールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
WINランプ17は、BB又はRBに内部当選した場合に所定確率で点灯し、また、BB又はRBの入賞が成立した場合にも点灯する。尚、内部当選とは、入賞成立が可能な役をCPU31により抽選することである。メダル投入ランプ24は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。遊技開始表示ランプ25は、後述する入賞ライン8a〜8eの少なくとも1本が有効化されたときに点灯する。
払出枚数表示部18は、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示するものであり、クレジット表示部19は、貯留されているメダルの枚数を表示するものであり、ボーナス回数表示部20は、RBゲーム可能回数及びRBゲーム入賞可能回数等を表示する。これらの表示部は、7セグメント表示器からなるものである。
回転リール3L・3C・3Rの上方には、制御ボックス26が設置されている。制御ボックス26は、遊技機1を制御する各基板が収容されている。具体的には、遊技機1全体を制御する主制御基板71(主制御手段)、演出手段としての液晶表示装置5やLEDランプ29を制御する副制御基板73(副制御手段)等を収容している。これら基板の具体的構成については後述する。
また、制御ボックス26は、設定用鍵型スイッチ26Sを有しており、入賞態様の確率を多段階(例えば、6段階)に分けて設定変更することができるようになっている。かかる設定用鍵型スイッチ26Sは、例えば、所定の鍵を差し込んで回しONの状態にすることで、設定変更が有効になるようになっている。なお、設定用鍵スイッチ26Sは、上記した所定の鍵を差し込んで回すことでONの状態となるような構成であっても良いし、暗証番号を入力することでONの状態となるような構成であっても良い。
また、筐体1aの内側の側壁面であって、回転リール3Rの右側には、外部集中端子板42が設置されている。外部集中端子板42は、上記の制御ボックス26(具体的には、主制御基板71)とホールコンピュータ(図示せず)とに接続されている。そして、遊技機1の状態信号、例えば、BB又はRBゲーム中であるか否かの管理情報信号やメダルの投入や払出しを報知するメダル投入信号、メダル払出信号等を主制御基板71から受信すると、ホールコンピュータに送信するようになっている。ここで、ホールコンピュータとは、遊技機1が設置されているホール(遊技場)を管理するコンピュータであり、各遊技機1が有する外部集中端子板42から送信される信号を監視することで、遊技機1の不具合や不正動作等を管理するようになっている。
また、回転リール3L・3C・3Rの下方には、ホッパーユニット43が設置されている。ホッパーユニット43は、メダルを貯留するタンクやメダルを一列に整列させて払出すホッパー、払出すメダル枚数を検出するメダルセンサなどを有している。
ホッパーユニット43の左側には、電源ボックス60が設けられている。電源ボックス60は、内部に電源手段としての電源基板61(図8参照)を有しており、AC100Vの電源65(図8参照)に接続されており、DC12Vの電圧を制御ボックス26(具体的には主制御基板71と副制御基板73)、や外部集中端子板42に並列にそれぞれ供給する。例えば、電源基板61から主制御手段71を介して副制御基板73や外部集中端子板42に電力を供給する場合、主制御手段71における電圧降下により副制御基板73や外部集中端子板42には、電圧が低下した状態で供給されてしまう。ところが、上記のように、電源基板61から、主制御基板71、副制御基板73及び外部集中端子板42のそれぞれに電力を供給することで、電源基板61からの電力の電圧を低くした場合でも、副制御基板73が制御する液晶表示装置5やLEDランプ29、外部集中端子板42を確実に作動させることができる。
また、電源基板61は、図7に示すように、主制御基板71に電力を供給する主制御基板用電源部(以下、主電源部)61Aと、副制御基板73に電力を供給する副制御基板用電源部(以下、副電源部)61Bとを有しており、主制御基板71及び副制御基板73には、それぞれ別の電源部から電力が供給されるようになっている。主電源部61A(主制御用電源部)及び副電源部61B(副制御用電源部)は、電力を供給するのに必要な回路がブロック化されており、電源基板61に着脱可能となっている。例えば、電源基板61に、ソケット61Sを設けておき、ソケット61Sと主電源部61A及び副電源部61Bを嵌合させることで、簡単に主電源部61A及び副電源部61Bを取り付けることができる。電源基板61を主電源部61A及び副電源部61Bに区分することにより、電源基板61を回路設計するときに、主電源部61A及び副電源部61Bの各消費電力に応じた最適な部品を選択することができるため、電源手段の部品コストの高騰を抑制しながら長寿命化を実現できる。また、取付けを簡単することにより、何れか一方の消費電力を変えたい場合であっても、簡単に変更することができる。
なお、主電源部61A及び副電源部61Bは、互いに識別可能に構成されている。例えば、主電源部61Aを青色に着色し、副電源部61Bを赤色に着色することで、取替えの際など、間違えることがなくなり、作業ミスを減らすことができる。
図2に戻り、遊技機1を構成するドア枠1bにはキャビネット2を有している。キャビネット2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。液晶表示装置5は、上述した3個の回転リール3L・3C・3Rの前面に位置するように配置され、回転リール3L・3C・3Rに描かれた複数の図柄が視認可能に構成され、キャラクタ等による演出を表示することが可能となっている。また、上述のランプ表示ユニット27の各種ランプや表示部(例えば、遊技開始表示ランプ25等)も、回転リール3L・3C・3Rと同様に、キャビネット2の正面から液晶表示装置5を介して、視認できるようになっている。尚、本実施形態においては、液晶表示装置5が、回転リール3L・3C・3Rの前面に設けられている場合について説明するが、本発明において、液晶表示装置5が設けられる位置は、特に限定されるものではない。また、液晶表示装置5については後に詳述する。
回転リール3L・3C・3Rの各図柄は、図3に示すように、キャビネット2の正面から液晶表示装置5を介して、回転リール3L・3C・3Rの図柄が縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。また、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、5本の入賞ラインが設定されている。即ち、上下方向に3つ並ぶ図柄を水平に横切るトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向に横切るクロスダウンライン8a、クロスアップライン8eが設けられている。
これらの入賞ラインは、後述の1−BETボタン11、最大BETボタン12を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、1枚賭け時は1本(センターライン8cのみ)、2枚賭け時(1−BETボタン11を2回操作(押圧)又は、メダルを2枚投入)は3本(センターライン8cに加え、センターライン8b、ボトムライン8d)、最大枚数(本実施例では3枚)賭け時は5本(2枚賭け時の3本に加え、クロスダウンライン8a、クロスアップライン8e)が有効化される。入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。以下の説明において、有効化された入賞ラインを有効ラインと言う場合がある。
液晶表示装置5の下方には、水平面を有する台座部10が形成されており、台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられ、台座部10の左側には、1−BETボタン11及び最大BETボタン12が設けられている。1−BETボタン11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚をゲームへの賭け枚数とし、2回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETボタン12は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数(本実施例では3枚)をゲームへの賭け枚数とする。このBETボタン11・12を操作することで、上述の入賞ライン8a〜8eが有効化されるようになっている。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算ボタン14(以下、精算ボタン14と言う)が設けられている。この精算ボタン14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口15からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、遊技機1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM33等)にメダル数がクレジットとして記憶される。精算ボタン14の右側には、遊技者の操作により回転リール3L・3R・3Cを回転させる、一のゲームを開始するためのスタートレバー6が設けられている。スタートレバー6は、遊技者が指等で押圧することができるように、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部10の前面部中央には、3個の回転リール3L・3R・3Cの回転をそれぞれ停止させる3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。停止ボタン7L・7C・7Rは、図示しないLEDを有しており、回転リール3L・3R・3Cの回転後に点灯し、操作後に消灯する。これにより、遊技者に停止ボタン7L・7C・7Rが操作可能であることを報知することができる。
なお、BETボタン11・12や精算ボタン14等にも停止ボタン7L・7C・7Rと同様にLEDを設けて、操作(押圧)可能な場合に、LEDを点灯や点滅させて遊技者に報知するようにしても良い。
台座部10の前面部の右寄りには、ドア開閉/打止め解除装置28(以下、開閉装置)が設けられており、この開閉装置28は、所定の鍵を用いて、右に回すことによりドア枠1bの開錠すると伴に遊技を打止め、左に回すことにより施錠する。なお、開閉装置28は、施錠すると同時に打止め解除を行なう。ここで、「打止め」とは、遊技を行なえない状態(停止状態)にすることを言う。
キャビネット2の上方の左右には、スピーカ21L・21Rが設けられ、その2台のスピーカ21L・21Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル23が設けられている。また、スピーカ21L・21Rや配当表パネル23の上方にはLEDランプ29が設けられており、遊技状態に応じた演出に伴い、点滅等するようになっている。キャビネット2の下方には、表示パネル13が設けられ、例えば、キャラクタ等の図柄が描かれている。そして、表示パネル13の内側には、蛍光ランプ39(図8参照)が設けられており、蛍光ランプ39を点灯することで、描かれたキャラクタ等の図柄等が際立つようになり、遊技する遊技機1を選んでいる遊技者の注意をひきつけたりする。
次に、上述の液晶表示装置5について詳述する。液晶表示装置5は、図5及び図6に示すように、保護ガラス52と表示板53とからなる正面パネル51、透過液晶パネル54、導光板55、反射フィルム56、所謂白色光源である蛍光ランプ57a・57b、58a・58b、ランプホルダ59a〜59h、及び、透過液晶パネル駆動用のICを搭載したテーブルキャリアパッケージ(TCP)からなり、TCPは、透過液晶パネル54の端子部に接続したフレキシブル基板(図示せず)等により構成される。この液晶表示装置5は、既に述べたように、回転リール3L・3C・3Rより手前側(遊技者側)に設けられている。また、この回転リール3L・3C・3Rと液晶表示装置5とは、所定の間隔をあけて設けられている。
保護ガラス52及び表示板53は、透過な部材で構成されている。表示板53には、上述のBETランプ9a〜9c等に対応する位置に絵柄等が形成されている。すなわち、表示板53の絵柄等が形成されている領域が、正面パネル51における絵柄形成領域51bであり、表示板53の絵柄等が形成されていない領域が、正面パネル51における表示窓51aである。なお、正面パネル51に絵柄形成領域51bを形成せず、正面パネル51の全面を表示窓51aとしてもよい。この場合、表示板53に絵柄を形成しないか、又は、表示板53を省略すればよい。なお、表示板53の裏面側に配置される各種ランプ及び各種表示部を動作させる電気回路等は図示していない。
透過液晶パネル54は、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板等の透過な基板と、これに対向する透過な基板との間隙部に液晶が封入されて形成されている。この透過液晶パネル54の表示モードは、ノーマリーホワイトに設定されている。ノーマリーホワイトとは、液晶を駆動していない状態で白表示(表示面側に透過した光が外部より視認可能である)となる構成である。ノーマリーホワイトに構成された透過液晶パネル54を採用することにより、液晶を駆動することができない事態が生じた場合であっても、回転リール3L・3C・3Rに表示された図柄等の識別情報の可変表示及び停止表示を視認することができ、遊技を継続することができる。すなわち、そのような事態が発生した場合でも、回転リール3L・3C・3Rに表示された識別情報の変動表示態様及び停止表示態様を中心とした遊技を行なうことができる。
導光板55は、蛍光ランプ57a・57bからの光を透過液晶パネル54へ導き出す(透過液晶パネル54を照明する)ためのものであり、透過液晶パネル54の裏側に設けられ、例えば、2cm程度の厚さを有するアクリル系樹脂等の透過部材(導光機能を有する)で構成されている。
反射フィルム56は、例えば、白色のポリエステルフィルムやアルミ薄膜に銀蒸着膜を形成したものが用いられ、導光板55に導入された光を導光板55の正面側へ向けて反射させる。この反射フィルム56は、反射領域56A及び非反射領域(透過領域)56Bにより構成されている。
蛍光ランプ57a・57bは、導光板55の上端部及び下端部に沿って配置され、両端はランプホルダ59により支持されている。この蛍光ランプ57a・57bから照射される光は、反射フィルム56の反射領域56Aで反射して透過液晶パネル54を照明する。
蛍光ランプ58a・58bは、反射フィルム56の裏側の上方位置及び下方位置に回転リール3L・3C・3Rに向かって配置されている。この蛍光ランプ58a・58bから出て回転リール3L・3C・3Rの表面で反射して非反射領域56Bへ入射した光は、透過液晶パネル54を照明する。
このように、液晶表示装置5においては、蛍光ランプ57a・57bから照射され、反射フィルム56の反射領域56Aで反射した光と、蛍光ランプ58a、58bから照射され、回転リール3L・3C・3Rの表面で反射して非反射領域56Bへ入射した光とが、透過液晶パネル54を照明する。従って、反射フィルム56の非反射領域56Bに対応する液晶表示装置5の領域は、液晶を駆動しているか否かによって、透過/非透過の状態に切り替わる領域であり、反射フィルム56の反射領域56Aに対応する液晶表示装置の領域は、液晶を駆動しているか否かに拘わらず非透過状態となる。
遊技機1では、液晶表示装置5の一部の領域のみが、透過/非透過の状態に切り替わる領域であるが、本発明の遊技機において、液晶表示装置の表示画面は、その全領域が透過/非透過の状態に切り替わる領域であってもよい。この場合、遊技機1において、液晶表示装置5の全領域を透過状態又は非透過状態に切り替わる領域とする場合、反射フィルム56を全て非反射領域56Bとするか、反射フィルム56を省略すればよい。
次に、遊技機1の電気的構成について図8〜図15を参照しつつ説明する。なお、図8及び図9において、実線矢印は電気信号線、点線矢印は電力供給線を表している。
(主制御基板)
主制御基板71は、遊技機1全体の遊技を制御するメイン基板であり、上述した制御ボックス26に収容されている。主制御基板71は、基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行なうCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33とを有している。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、当選役を決定するようになっている。この当選役には、前回のゲーム以前で当選し、未だ入賞していないボーナス(BB、RB)の当選情報も含まれるようになっている。例えば、特定のゲームの前回のゲームで、前述の確率抽選テーブルに基づく処理で「BB」が当選役として決定し、かつBBが入賞せず、その特定のゲームでは前述の確率抽選テーブルに基づく処理で「リプレイ」が当選役として決定した場合、前回の当選役である「BB」と「リプレイ」とが、その特定のゲームの当選役となる。
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
また、主制御基板71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、実行中の遊技状態や、投入されたメダルの枚数等が格納される。一方、主制御基板71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブルや停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルと、副制御基板73へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。また、ROM32には、後述の処理ルーチンを実行するプログラム等が格納されている。
また、主制御基板71には、ホッパーユニット43及び設定用鍵スイッチ26Sが接続されている。具体的には、図10に示すように、ホッパーユニット43は、メダルを収納し、当選役に応じた所定枚数のメダルを払出すホッパー40や払出しメダルの枚数をカウントするメダルセンサ40Sを有している。そして、ホッパー40が、モータを制御する制御信号線により主制御基板71と接続され、メダルセンサ40Sが、DC5Vの電圧線とカウント信号を送信する信号線とからなる配線により主制御基板71と接続されている。なお、メダルセンサ40Sは、払出されるメダルを検出するごとに信号を送信し、主制御基板71で信号を受信するごとにメダル枚数をカウントする。
また、設定用鍵型スイッチ26は、鍵スイッチS1を有しており、平時はスイッチが開状態(OFF)となっており、主制御基板71と接続が遮断されている。このため、設定変更しても信号が主制御基板71に送信されることはない。そして、設定用鍵型スイッチ26が正常に操作(例えば、所定の鍵で開錠)されると、鍵スイッチS1が閉状態(ON)となり、設定変更値が主制御基板71に送信され、設定変更が有効となる。
(ドア中継基板)
上記の主制御基板71は、図11に示すように、複数の電圧線と複数の信号線とからなる配線により、ドア中継基板70と接続されている。ドア中継基板70は、電圧線により、主制御基板71からDC12VやDC5Vの電圧が供給され、ドア中継基板70に接続されている後述のBETボタン等に電力を供給する。また、ドア中継基板70は、信号線により、ドア中継基板70に接続されている後述のBETボタン等からの信号を主制御基板71に送信したり、主制御基板71から各BETボタン等に送信する制御信号を受信したりする。
ドア中継基板70には、スタートレバー6が接続されている。具体的には、スタートレバー6は、スタートレバー6の操作を検出するフォトセンサ6Sを有しており、フォトセンサ6SがDC5Vの電圧線と検出信号を送信する信号線とからなる配線によりドア中継基板70と接続されている。スタートレバー6が操作されることで、ドア中継基板70から主制御基板71へと遊技開始指令信号が送信される。
また、ドア中継基板70には、最大BETボタン12が接続されている。具体的には、最大BETボタン12は、押しボタン基板12Aに接続され、最大BETボタン12の操作を検出する押しボタンスイッチ12Sを有している。そして、押しボタン基板12Aが、DC5Vの電圧線と検出信号を送信する信号線とからなる配線によりドア中継基板70と接続している。最大BETボタン12が押圧操作されることで、ドア中継基板70から主制御基板71へと貯留しているメダルを投入するメダル投入指令信号が送信される。なお、1−BETボタン11は、最大BETボタン12と同様の構成であるため説明は省略する。
ドア中継基板70には、停止ボタン7L・7C・7Rが接続されている。具体的には、停止ボタン7L・7C・7Rは、接続される押しボタン基板7Aにより制御され、押しボタン基板7AがDC12Vの電圧線と信号線とからなる配線によりドア中継基板70と接続している。この信号線は、停止ボタン7L・7C・7Rの有するLEDを制御する制御信号と、停止ボタン7L・7C・7Rが押圧操作され、回転リール3L・3C・3Rを停止する停止信号とが送給される信号線である。そして、停止ボタン7L・7C・7Rが押圧操作されると、ドア中継基板70から主制御基板71へと、回転リール停止指令信号を送信する。
さらに、ドア中継基板70には、メダル投入口22が接続されている。具体的には、メダル投入口22は、遊技メダル投入スイッチ22Aと、遊技メダル通過スイッチ22Bと、ソレノイド22Cを有しており、それぞれがドア中継基板70に接続されている。より具体的には、遊技メダル投入スイッチ22Aは、メダル投入を検出する反射型フォトセンサを有しており、反射型フォトセンサがDC5Vの電圧線と検出信号を送信する信号線とからなる配線により接続されている。また、遊技メダル通過スイッチ22Bは、投入されたメダルが投入口を通過したかを検出するフォトセンサを有しており、フォトセンサがDC5Vの電圧線と検出信号を送信する信号線とからなる配線により接続されている。さらに、ソレノイド22Cは、DC12Vの電圧線でドア中継基板70と接続されている。なお、ソレノイド22Cは、DC12Vが供給されると、例えば金属部材などを磁力により、メダル投入口22を塞ぎ、メダルが投入できないようにする。
また、ドア中継基板70には、精算ボタン14が接続されている。具体的には、精算ボタン14は、押圧操作ごとにH信号またはL信号を出力するプッシュスイッチ14Sを有しており、プッシュスイッチ14SがL信号またはH信号を送信する信号線によりドア中継基板70と接続されている。精算ボタン14が押圧操作されると、ドア中継基板70に、L信号またはH信号を送信、即ち、獲得メダルの払出し又は貯留(クレジット)を切替える切替信号を送信する。なお、この場合、L信号が送信されると、メダルを払い出すようにしてもよいし、H信号が送信されると、メダルを払い出すようにしてもよい。
ドア中継基板70には、開閉装置28が接続されている。具体的には、開閉装置28は、開閉装置28の操作を検出するフォトセンサ28Sを有しており、フォトセンサ28SがDC5Vの電圧線と検出信号を送信する信号線とからなる配線によりドア中継基板70と接続されている。開閉装置28が、所定の鍵により開錠操作がされると、ドア中継基板70から主制御基板71へと、遊技を停止する打止め信号を送信し、施錠操作されると、かかる信号が送信されなくなり、打止めが解除される。
(リール用基板)
また、主制御基板71は、図12に示すように、複数の電圧線と複数の信号線とからなる配線により、リール用基板47と接続されている。リール用基板47は、電圧線により、主制御基板71からDC12VやDC5Vの電圧が供給され、リール用基板47に接続されているステッピングモータ49等に電力を供給する。また、リール用基板47は、信号線により、ステッピングモータを制御90する制御信号を受信したり、フォトセンサ3Sからの検出信号を送信したりする。
リール用基板47には、回転リール3が接続されている。具体的には、回転リール3を回転させるステッピングモータ49と、回転リール3の位置を検出するフォトセンサ3Sとを有しており、それぞれが電圧線と信号線とからなる配線によりリール用基板47と接続されている。ステッピングモータ49は、上述したスタートレバー6が操作され、主制御基板71に遊技開始指令信号が送信されると、主制御基板71からリール用基板47を介しステッピングモータ49を駆動させるためのモータ駆動信号を受信する。また、停止ボタン7が押圧操作され、主制御基板71に回転リール停止指令信号が送信されると、ステッピングモータ49を停止させるためのモータ停止信号を受信する。フォトセンサ3Sは、ステッピングモータ49が停止すると、回転リール3の停止位置を検出し、位置検出信号を送信する。なお、図12には、回転リールが一つのみ描かれているが、上述したように遊技機1は3個の回転リール3L・3C・3Rを有している。
(外部集中端子板)
さらに、主制御基板71は、外部集中端子板42に接続されている。外部集中端子板42は、上述したように、主制御基板71から遊技情報信号(例えば、メダル払出信号やメダル投入信号)が供給されると、図示しないホールコンピュータに受信した信号を送信する。具体的には、外部集中端子板42は、図13に示すように、複数の信号線により主制御基板71と接続され、DC12Vの電圧線により電力が供給されている。また、外部集中端子板42は、図示しないリレーを有しており、主制御基板71から送信される情報信号は、リレーを介して、ホールコンピュータに送信される。かかるリレーは、開閉する接点部を有し、外部集中端子板42に電力が供給されていない場合は接点部が開状態となり、電力が供給されると接点部が閉状態となる。従って、外部集中端子に電力が供給されることで、主制御基板71からの情報信号をホールコンピュータに送信できるようになっている。
(副制御基板)
また、主制御基板71は、副制御基板73にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御基板73は、図9に示すように、主制御基板71から送信された制御指令に従って制御動作を行なうサブCPU74と、副基板側記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを含むマイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路を有している。画像制御回路は、画像制御IC82、画像制御ワークRAM83、画像ROM86、及びビデオRAM87を有している。画像制御IC82は、サブマイクロコンピュータで設定された表示パラメータに基づき、画像制御プログラムに従って液晶表示装置5に画像を表示する。画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムを画像制御IC82で実行するときの一時記憶手段(バッファ)として構成される。画像ROM86は、画像(キャラクタ画像や背景画像)を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC82で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
尚、副制御基板73は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。サブCPU74は、主制御基板71からの信号に応じて、液晶表示装置5に表示させる画像演出のデータ等を決定する。プログラムROM75は、サブCPU74で実行する処理ルーチン等の制御プログラムを格納している。また、プログラムROM75は、上記の制御プログラムの実行時に参照される各テーブル等を格納している。また、ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として構成される。
また、副制御基板73は、音声・ランプ制御基板77に接続されている。音声・ランプ制御基板77は、スピーカ21L・21Rにより出音される音を制御する音源IC及び増幅器としてのパワーアンプ、LEDランプ29や蛍光ランプ39を駆動するランプ駆動回路を有し、スピーカ21L・21Rからの音の出力制御及びLEDランプ29や蛍光ランプ39の出力制御を行なう。さらに、音声・ランプ制御基板77は、主制御基板71からの制御信号に基づき、BETランプ9a〜9c、WINランプ17、メダル投入ランプ24、遊技開始表示ランプ25、払出枚数表示部18、クレジット表示部19、ボーナス回数表示部20を駆動する回路を有している。
(電源基板)
上記の主制御基板71、副制御基板73及び外部集中端子板42は、電源ボックス60に収容されている電源基板61に接続されており、電源基板61から電力が供給され、動作するようになっている。具体的には、電源基板61は、DC12Vの電圧線と、主制御基板71及び副制御基板73のRAM33・76用の電圧Vramを供給する電圧線とからなる配線で主制御基板71及び副制御基板73に接続されている。なお、電圧Vramを供給する電圧線を設けることで、RAM33・76に記憶されている内容が消去されないようにすることができる。また、図14には示さないが、電源基板61は、さらに、DC12Vの電圧線で外部集中端子板42と接続されている。
電源基板61は、図14に示すように、電源65に接続され、AC100Vの電圧が供給される。そして、電源基板61は、接続されている主制御基板71、副制御基板73及び外部集中端子板42にDC12Vの電圧を供給する。具体的には、電源基板61は、主電源部61Aと副電源部61Bとを有しており、主電源部61Aが、主制御基板71及び外部集中端子板42に電力を供給し、副電源部61Bが副制御基板73に電力を供給する。また、電源基板61は、電源メインスイッチ66が接続されており、電源メインスイッチ66をオフ状態とすることで、電源基板61の動作を停止させることができる。なお、その他の基板であるドア中継基板70、リール用基板47は、上述したように、主制御基板71と電圧線で接続されており、主制御基板71から電圧が供給されるようになっている。なお、図14では、主制御基板71と副制御基板73とは、電源基板61の端子に接続されているが、接続端子を別々にしてもよい。この場合は、配線が簡単になる。
このように、電源基板61から主制御基板71、副制御基板73及び外部集中端子板42にそれぞれ電力を供給することで、例えば、電源基板61から主制御基板71を介して副制御基板73や外部集中端子板42に電力を供給する場合のように、主制御基板71における電圧降下により電圧が低下した状態で電圧が副制御基板73や外部集中端子板42に供給されることはない。これにより、電源基板61から主制御基板71及び副制御基板73に出力される電力の電圧を一般的な24Vから12Vにした場合でも、副制御基板73及びこの副制御基板73から電力が供給される液晶表示装置5等を確実に作動させることができる。また、電圧を低くすれば、主制御基板71や副制御基板73等の消費電力を抑制することができるため、電力の消費に伴う発熱を抑制して熱に起因する各基板の誤動作を防止することができる場合があると共に、ランニングコストを低減することができる。また、外部集中端子板を介してホールコンピュータに誤ったデータを送信して管理に支障をきたすとという不具合の発生を防止することができる。
さらに、電源基板61から主制御基板71及び副制御基板73に電力をそれぞれ供給し、主制御基板71から図柄表示手段に電力を供給すると共に、副制御基板73から演出手段に電力を供給するという電力供給経路を構成するため、電源基板61から全ての手段に対して電力を供給する電力供給経路の場合よりも配線や回路配置を簡単化することができる場合がある。
また、電源基板61を主電源部61Aと副電源部61Bとに区分することによって、電源基板61を回路設計するときに、主制御基板71及び副制御基板73の各消費電力に応じた最適な部品を選択することができるため、電源基板61の部品コストの高騰を抑制しながら長寿命化を実現することができる場合がある。
また、電力が供給される経路の途中、具体的には、電力が供給される各基板の入力側には、図15(a)に示すように、チェナダイオード84Aと抵抗84Bとが直列された電圧制限器84(駆動電圧制限手段)が設けられている。チェナダイオード84Aは、印加電圧が逆方向の場合、特定の電圧で降伏状態となり、電流が変動してもほぼ一定の電圧を示す。なお、抵抗84Bの値は、電圧制限器84に印加される電圧及びチェナダイオード84Aで得たい一定の電圧(本実施例では12V)、電流により決定される。これにより、電圧制限器84を経由する電圧が、一定値以上とならないようにすることができる。これにより、例えば、ゴト行為(不正行為)や静電気等により、電圧が急激に上がった場合であっても、一定値以上の電圧が流れないようにすることができ、誤動作や故障等を防止することができる。
なお、電圧制限器84は、電力が供給される各基板の入力側に設けているが、各基板の出力側にも設けるようにしても良い。また、上記電圧制限器84の近傍に電流値を制限する電流制限器85(駆動電流制限手段)をさらに設けて、誤動作などをより一層防止できるようにしても良い。即ち、図15(b)に示すように、定電流ダイオード(CRD:Current Regulative Diode)85Aと、抵抗85Bとを直列接続した電流制限器85を、電力が供給される経路の途中、具体的には、電力が供給される各基板の入力側に設けるようにしても良い。定電流ダイオード85Aは、低電圧から高電圧まで一定の電流を供給する特性を有する素子である。この場合も、主制御基板71及び副制御基板73から電力が供給される回転リール3L・3C・3Rや液晶表示装置5等の誤動作を防止することが可能になる。また、上記電圧制限器84を電源基板61の入力側、即ち、電源基板61と電源65との間の電力供給経路に、電源電圧制限手段として設けるようにしても良い。この場合、電源基板61の誤動作に起因する主制御基板71及び副制御基板73、外部集中端子板42の誤動作についても防止することができる。
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『BB内部当選状態』、『RB内部当選状態』、『BB一般遊技状態』及び『RB遊技状態』からなる5種類の遊技状態を出現させる。これら「5種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当選する可能性のある役の種類、入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当選と入賞成立との関係により区別される。尚、本実施例では、所定の遊技数を遊技した場合に持ち越されているボーナスが入賞可能になることとしているが、これに限らず、適宜設定可能である。なお、本実施例では、一般遊技状態及び内部当選状態において、ボーナスに内部当選した後、ボーナスの入賞が成立するまでの間、ボーナスを当選役として保持する(一般に、『持ち越し』、『持越状態』と称される)。
ここで、BBの入賞成立を契機として発生し、『BB一般遊技状態』及び『RB遊技状態』により構成される遊技状態を総称して、以下『BB遊技状態』という。また、『BB内部当選状態』及び『RB内部当選状態』は、ボーナスに内部当選している状態であり、これらを総称して、以下『内部当選状態』という。尚、『内部当選状態』は、ボーナスを持ち越している状態を含む。
BBの入賞は、『内部当選状態』において「青7−青7−青7」又は「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立し、15枚のメダルを獲得することができる。より具体的には、「透明7−透明7−透明7」が並び、LEDランプ29により「青7−青7−青7」又は「赤7−赤7−赤7」となる。BBの入賞が成立した後、遊技状態が『BB一般遊技状態』となる。
また、RBの入賞は、『内部当選状態』において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶこと、又は『BB一般遊技状態』において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立し、何れも15枚のメダルを獲得することができる。BB一般遊技状態においてRBの入賞が成立することを、一般に『JACIN』と称する。RBの入賞が成立した後、遊技状態がRB遊技状態となる。
なお、遊技状態に拘らずボーナス(『JACIN』を除く)に内部当選したゲームでは、ボーナスの入賞が成立しないようにしている。また、一般遊技状態においてボーナスに内部当選した場合には、次回のゲームにおいて別の遊技状態へ移行する。従って、一般遊技状態においてボーナスの入賞が成立することはない。
再遊技の入賞は、一般遊技状態及び内部当選状態において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく次回のゲームを行なうことができる。
また、一般遊技状態、及びBB一般遊技状態では、『上チリの小役』、『下チリの小役』、『ベルの小役』、及び『スイカの小役』の入賞成立を実現することが可能である。
役物の入賞は、RB遊技状態において「Replay−Replay−Replay」、「赤7−Replay−Replay」及び「青7−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。役物の入賞成立回数が「8回」となったとき、または、12回の遊技が終了したとき、遊技状態が移行する。ここで、役物の入賞が成立する可能性のあるRB遊技状態のゲームは、一般に『JACゲーム』と称される。
上記の構成において、遊技機の動作について説明する。図14に示すように、始業時やメンテナンス時等において、電源メインスイッチ66が操作されることによって、AC100V等の商用や家庭用の交流電力が電源65のプラグを介して電源基板61に供給される。この交流電力は、電源基板61において整流及び平滑化されて12Vの直流電力に変換される。そして、12Vの直流電力は、電源基板61から主制御基板71及び副制御基板73にそれぞれ供給され、両基板71・73の駆動電力として使用される。また、外部集中端子板42にも電源基板61から12Vの直流電力が供給され、外部集中端子板42の駆動電力として使用される。
これにより、電源基板61から並列的に12Vの直流電力が各制御基板71・73及び外部集中端子板42に供給されるため、電源基板61から主制御基板71を介して電力供給する場合のように、主制御手段71における電圧降下により電圧が低下した状態で直流電力が副制御手段73や外部集中端子板42に供給されることはない。この結果、電源基板61から主制御基板71及び副制御基板73に出力される直流電力の電圧を12Vのように、演出等に用いるランプの定格電圧に近い状態にまで低くした場合でも、充分な輝度もってランプを点灯させることが可能になると共に、副制御基板73及びこの副制御基板73から電力が供給される例えば液晶表示装置5を確実に作動させることができる。また、電圧が低下した状態で直流電力が外部集中端子板42に供給され、外部集中端子板42が確実に作動できなくなってしまい、ホールコンピュータが信号を受信できずに、遊技機1に不具合が生じていると誤って判断することを少なくすることができる。さらに、電圧を12Vに低く抑えることによって、主制御基板71や副制御基板73、外部集中端子板42等の各基板の消費電力を抑制することができるため、電力の消費に伴う発熱を抑制して熱に起因する各基板の電子回路の誤動作を防止することができると共に、ランニングコストを低減することができる。
上記のようにして主制御基板71、副制御基板73及び外部集中端子板42に対して電源基板61から並列的に電力が供給されると、主制御基板71において遊技が誤動作することなく安定して実行されると共に、副制御基板73において、主制御基板71から入力された遊技状態や内部当選役等の各種の遊技情報に基づいて誤動作することなく安定して演出が実行される。さらに、外部集中端子板42において、確実にホールコンピュータと通信可能な状態となる。以下に、主制御基板71で実行される遊技と副制御基板73で実行される演出とを詳細に説明する。
先ず、図16に示すメインフローチャートを参照して、主制御基板71のCPU31の制御動作について説明する。初めに、CPU31は、遊技開始時の初期化を行なう(ステップ[以下、Sと表記する]1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化等を行なう。続いてゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容を消去する(S2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次回のゲームに必要なパラメータの書き込み、次回のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行なう。次に、CPU31は、メダル投入口22へのメダル投入やBETボタン11・12からの入力があるまで待機状態となる(S3)。この後、スタートレバー6が操作されたか否かを判定する(S4)。
ススタートレバー6が操作されていない場合には(S4:NO)、S4を繰り返すことにより入力待ちの状態となり、スタートレバー6が操作された場合には(S4:YES)、抽選用の乱数を抽出する(S5)。そして、遊技状態監視処理を実行することによって、今回のゲームにおける遊技状態を確認する(S6)。即ち、今回のゲームの遊技状態をBB一般遊技状態、RB遊技状態、RB内部当選状態、BB内部当選状態及び一般遊技状態の何れかにセットする。
そして、確率抽選処理を行い(S7)、抽選テーブル等に基づいて内部当選役を決定する。内部当選役を決定すると、この内部当選役を副制御基板73に送信する。続いて、停止テーブル群選択処理が実行される(S8)。具体的には、内部当選役の種類を用いて特定の停止テーブル群を選択する。かかる停止テーブル群は、後のS10において、回転リール3L・3C・3Rを停止させる際に使用される。ここで、内部当選役や、遊技状態、停止テーブル群に係る情報を含む遊技開始信号を副制御基板73へ送信する。続いて、リール回転処理が行われる(S9)。具体的には、回転リール3L・3C・3Rを回転させ、所定速度(例えば、定速回転)に達した際に、リール停止許可信号を副制御基板73に送信する。
次に、リール回転停止処理が実行される(S10)。即ち、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが操作されたタイミングや自動停止タイマの値が「0」になったタイミングで滑りコマ数を決定するための滑りコマ数決定処理を行なう。具体的には、S9において決定(選択)された停止テーブル、停止操作位置及び停止制御位置に基づいて滑りコマ数を決定する。『滑りコマ数』は、停止ボタンが操作された後、リールが停止するまでの間に移動する図柄の数である(リールが停止するまでの間における図柄の移動量(移動距離)を示す)。続いて、滑りコマ数分、停止操作された停止ボタンに対応するリールを回転させてから停止させる。尚、停止ボタン7L・7C・7Rが操作され、対応するリールが停止する毎にリール停止信号(左、中、右)を副制御基板73に送信する。また、全てのリールが停止したときに、全リール停止信号を副制御基板73に送信する。
次に、CPU31は入賞判定を行なう(S11)。入賞判定とは、透過液晶パネル54を介して視認可能な回転リールの9つの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)を識別する。具体的には、センターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び入賞判定テーブルに基づいて入賞役を識別する。そして、入賞信号を副制御基板73に送信する。この後、獲得したメダルのクレジット又は払出しを行なう(S12)。具体的には、入賞成立によりメダルを獲得する場合は、払出表示部18にメダルの獲得枚数を表示する。そして、遊技者がC/Pボタン14を切替えることにより、獲得したメダルを遊技機1内にクレジットするか、メダル払出口15からメダルを払い出すかを選択することができる。尚、クレジットしたメダルは、次ゲームでBETボタン11・12を押すことによりメダルを賭けることができる。尚、入賞役がBB又はRBであると判定された場合には、BB又はRB遊技状態の発生を行なう。
次に、現在の遊技状態が『BB一般遊技状態』又は『RB遊技状態』であるか否かを判定する(S13)。遊技状態が『BB一般遊技状態』又は『RB遊技状態』でない場合には(S13:NO)、S2に戻る。遊技状態が『BB一般遊技状態』又は『RB遊技状態』である場合には(S13:YES)、ボーナス(BB,RB)の『遊技数チェック処理』を行なう(S14)。この『遊技数チェック処理』では、RB遊技状態が発生した回数、BB一般遊技状態のゲーム回数、RB遊技状態における入賞回数、及びRB遊技状態におけるゲーム回数をチェックすると共に、BB一般遊技状態及びRB遊技状態間における遊技状態の移行(セット)を行なう。
次に、ボーナスの終了時であるか否かを判定する(S15)。具体的には、BBの入賞が成立した後では、3回目のRB遊技状態において入賞回数が8回又はゲーム回数が12回であるか、又はBB一般遊技状態においてゲーム回数が30回であるか否かを判別する。また、「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことによりRBの入賞が成立した後では、RB遊技状態において入賞回数が8回又はゲーム回数が12回であるか否かを判別する。この結果、ボーナスの終了時でないと判定した場合には(S15:NO)、S2に戻る。一方、ボーナスの終了時であると判定した場合には(S15:YES)、ボーナス終了信号を副制御基板73に出力し(S16)、S2に戻る。
以上のようにして、図16のメインルーチン等が主制御基板71において実行されているときに、主制御基板71から各種の信号が送信される副制御基板73のサブCPU74においては、図16のフローに示す動作を実行している。
即ち、図17に示すように、副制御基板73に電源が投入されると、サブCPU74は、VDP(Video Display Processor)フラグ及びタイマフラグを定期的にセットする動作をそれぞれ独立して実行する。そして、そして、サブCPU74は、これらのフラグを用いた動作タイミングで各種の処理動作を実行すると共に、液晶表示装置5に所望の動画や静止画を表示させる。
具体的には、先ず、電源が投入されると、ワークRAM76及び画像制御ワークRAM83をクリア及び初期化した後(S101)、コマンド処理を実行する(S102)。コマンド処理においては、図18に示すように、主制御基板71から送信されるストローブ信号の状態を監視し(S201)、ストローブ信号が立ち上がらなければ(S201:NO)、本ルーチンを終了する。一方、ストローブ信号が立ち上がると(S201:YES)、この立ち上がりをトリガーとしてストローブ信号と共に並列的に送信されている信号を取り込む。そして、この信号中に含まれるコマンド内容を読み取り(S202)、コマンド内容に対応したメダル投入処理等の各種の処理を実行することによって、液晶表示装置5に表示させる態様をアドレス等の指定により準備する。
次に、図17に示すように、ワークRAM76に確保されたバッファに、画像制御ワークRAM83に転送する画像データの準備ができている状態であるか否かを判定し(S103)、使用可能な状態であれば(S103:YES)、タイマフラグがオン状態か否かを判定する(S106)。タイマフラグがオン状態でなければ(S106:NO)、S102から処理を再実行することによって、バッファの画像データが画像制御IC82側で使用されるように画像制御ワークRAM83に転送されるまで、バッファの更新処理を待機する。
バッファに、画像制御ワークRAM83に転送する画像データの準備ができていない状態と判定された場合は(S103:NO)、S102の処理で準備された表示態様となるようにデータの更新を行なう(S104)。この後、更新した画像データをバッファに書き込み(S105)、1000/60msの周期でオンになるタイマフラグがオン状態か否かを判定することによって(S106)、一定以上の精度をもった周期で液晶表示装置5に表示させる態様が切り替わるようにしている。
サブCPU74において1000/60msの割込みタイミングでタイマフラグがセットされた結果(S152)、タイマフラグがオン状態になると(S106:YES)、続いてVDPフラグがオン状態か否かを判定することによって、画像制御IC82が動作可能な状態にあるか否かを判定する(S107)。VDPフラグがオン状態でなければ(S107:NO)、VDP(=画像制御IC82)がビジー状態であると判断し、S102から再実行することによって、VDPフラグがオン状態に切り替わるまで待機する。一方、VDP(=画像制御IC82)がアイドル状態に移行したことによるVDPからの割込み信号によりVDPフラグがセットされた結果(S151)、VDPフラグがオン状態になった場合には(S107:YES)、タイマフラグをリセットすると共に(S108)、VDPフラグをリセットする(S109)。これにより、次の割込み処理(S151・S152)でタイマフラグ及びVDPフラグがセットされるまで、これから行なわれるバッファから転送(S113)されることで生成される画像制御ワークRAM83の画像データ、又はVDPバンク切換(S112)で切替えられるバンクが更新されることはない。
次に、ビデオRAM87に確保された2つのデータ領域(バンク)を交互に切替える処理を行なうか、画像制御ワークRAM83に画像データを転送する処理を行なうかの何れの処理を行なうかを選択するためのバンクフラグのオン/オフを、現在のバンクフラグとは反対の値に切替える。即ち、バンクフラグを反転し(S110)、反転後のバンクフラグがオン状態であるか否かを判定する(S111)。そして、オン状態であれば(S111:YES)、他方のバンクに切替えるようVDP(=画像制御IC82)に指示を出し(S112)、表示画像を切替える。具体的には、VRAMに2つのデータ領域であるバンク0とバンク1とを備え、切り替え前の各バンクの制御状態は、バンク0は格納された画像データに対応する画像を遊技者に表示するように制御され、バンク1は1000/60ms前から準備を開始した画像データが格納完了しており、遊技者に表示可能な状態で待機している。次にバンク切り替えの指示を受けたVDPは、現在遊技者に表示しているバンク0に格納された画像データに対応する画像を遊技者から視認不可能な状態にし、かつ、すでに遊技者に表示できるように準備が完了しているバンク1に格納されている画像データに対応する画像を遊技者に表示するように変換制御する。その後、S102からの処理を再実行する。
また、バンクフラグがオン状態でない場合には(S111:NO)、ワークRAM76のバッファに格納された画像データを画像制御ワークRAM83に転送する(S113)。画像制御IC82は、現在表示されている画像に対応する画像データが格納されたバンクとは異なるバンクに、サブCPU74の制御で転送された画像ワークRAM83の画像データを格納する。この格納された画像データに対応する画像は、1000/60ms後に行なわれるバンク切り替えで遊技者に対して表示される。このように、1000/60ms毎に画像データ格納、VDPのバンクの切り替えを交互に行なうことで液晶表示装置5における画面表示のチラツキを防止している。この後、バッファをクリアし(S114)、S102から再実行する。そして、このようなS102〜S114までの処理をVDPフラグやタイマフラグ等を用いて繰り返して実行することによって、S102のコマンド処理に応じた動画や静止画等の画像を液晶表示装置5に表示させる。
そして、上記動作中、外部集中端子板42には、主制御基板71から遊技情報(例えば、メダル投入やBB当選)信号等が送信される。なお、外部集中端子板42は、電源基板61から電力が供給されることで作動する。そして、上記したように、主制御基板71からの信号は、外部集中端子板42のリレーを介してホールコンピュータに送信されるようになっており、電力が供給されることで、リレーの接点部が閉状態となり、信号が送信可能となる。例えば、遊技機1のメダル投入口22にメダルが投入されると、メダル投入スイッチ22Aから主制御基板71に検出信号が送信され、さらに、主制御基板71から外部集中端子板42に送信される。外部集中端子板42は、かかる信号を受信すると、ホールコンピュータに送信する。これにより、ホールコンピュータ側では、外部集中端子板42から信号を受信することで、遊技機1が正常に動作していると判断することができる。また、一定時間、ホールコンピュータが外部集中端子板42から信号を受信しなくなると、その外部集中端子板42を有する遊技機1の電源基板61や主制御基板71等に不具合が発生した可能性が高いため、より早く不具合等を対処することができる。
以上のようにして、図16のメインルーチン等の実行により遊技及び演出が繰り返して行われているときに、図8に示すように、電源基板61の出力側において高電圧を外部から強制的に付与するゴト行為が行われた場合には、高電圧が主制御基板71及び副制御基板73に付与される前に、電圧制限器84により所定電圧及び所定電流に制限される。具体的には、図15に示すように、高電圧が付与されると、電圧制限器84のチェナダイオード84Aが所定電圧に制限し、制限した所定電圧の電力を主制御基板71及び副制御基板73に供給する。また、電流制限器85が設けられている場合には、高電流が付与されると、電流制限器85の定電流ダイオード85Aが所定電流に制限し、制限した所定電流の電力を主制御基板71及び副制御基板73に供給する。これにより、電圧制限器84や電流制限器85により高電圧が所定電圧以下に制限されると共に、高電流が所定電流以下に制限されることによって、主制御基板71及び副制御基板73が高電圧や高電流で誤動作することによるゴト行為が防止される。また、このようなゴト行為以外に、静電気によるサージ電圧が発生することによる誤動作も防止される。そして、外部集中端子板を介してホールコンピュータに誤ったデータを送信して管理に支障をきたすとという不具合の発生を防止することができる。
また、上記のようにして遊技及び演出が繰り返して行われることによって、電源基板61の更新が必要になった場合には、図1に示すように、電源ボックス60が開封される。そして、図7に示すように、例えば、主電源部61Aが更新対象である場合には、ブロック化された主電源部61Aがソケット61Sから抜脱され、新規な主電源部61Aに交換及び差し替えられる。この際、主電源部61A及び副電源部61Bは、互いに識別可能、即ち、例えば主電源部61Aが青色に着色され、副電源部61Bが赤色に着色されている。従って、主電源部61Aの更新作業時に、副電源部61Bと間違うことが防止されるため、作業ミスによる更新作業の遅延を防止することが可能になっている。尚、このような主電源部61Aと副電源部61Bとの取り扱いの防止は、電源基板61を製造する場合においても有効なものとなる。
以上説明したように、本実施の形態は、複数の図柄を変動表示可能な図柄表示手段(例えば、回転リール3L・3C・3R)と、図柄表示手段に電力を供給しながら、該図柄表示手段における図柄の変動表示の開始から停止までの状態を制御し、停止後の図柄に基づいて遊技価値を付与する遊技を実行する主制御手段(主制御基板71)と、遊技を演出する演出手段(液晶表示装置5)と、演出手段に電力を供給しながら、演出を制御する副制御手段(副制御基板73)と、主制御手段及び副制御手段にそれぞれ独立して電力を供給する主制御用電源部(例えば、主電源部61A)及び副制御用電源部(例えば、副電源部61B)を備えた電源手段(例えば、電源基板61)とを有している。
この構成によれば、電源手段から主制御手段と副制御手段とにそれぞれ独立して電力が供給されるため、例えば、電源手段から主制御手段を介して副制御手段に電力を供給する場合のように、主制御手段における電圧降下により電圧が低下した状態で電力が副制御手段に供給されることはない。これにより、電源手段から主制御手段及び副制御手段に出力される電力の電圧を低くした場合でも、副制御手段及びこの副制御手段から電力が供給される演出手段を確実に作動させることができる場合がある。また、電圧を低くすれば、主制御手段や副制御手段等の各手段の消費電力を抑制することができるため、電力の消費に伴う発熱を抑制して熱に起因する各手段の誤動作等を防止することができる場合があると共に、ランニングコストを低減することができる場合がある。
さらに、電源手段から主制御手段及び副制御手段に電力をそれぞれ供給し、主制御手段から図柄表示手段に電力を供給すると共に、副制御手段から演出手段に電力を供給するという電力供給経路を構成するため、電源手段から全ての手段に対して電力を供給する電力供給経路の場合よりも配線や回路配置を簡単化することができる場合がある。
さらに、電源手段を主制御用電源部と副制御用電源部とに区分することによって、電源手段を回路設計するときに、主制御手段及び副制御手段の各消費電力に応じた最適な部品を選択することができるため、電源手段の部品コストの高騰を抑制しながら長寿命化を実現することができる場合がある。
また、本実施の形態の電源手段は、主制御手段及び副制御手段にそれぞれ供給する電力が12Vの同一電圧に設定された構成である。この構成によれば、12Vの同一電圧の電力が主制御手段と副制御手段とにそれぞれ供給されるため、電源手段の回路構成を簡単化することができる場合がある。さらに、24Vの電圧で電力が供給される場合よりも、電源手段の長寿命化を実現する回路素子の劣化を防止することができる場合がある。
さらに、本実施の形態の主制御用電源部及び副制御用電源部は、着脱可能にブロック化されている。この構成によれば、主制御手段や副制御手段等の各手段の仕様変更により消費電力が変更されたり、電源手段が故障した場合において、ブロック化された主制御電源部及び副制御電源部を取り替えるという簡単な作業により電源手段を更新することができる場合がある。また、主制御手段及び副制御手段の何れか一方の消費電力だけが変更される場合において、変更される電源部だけを取り替えれば良いため、電源手段の更新時における費用負担を低減することができる場合がある。
また、本実施の形態の主制御用電源部及び副制御用電源部は、ブロックの形態が識別可能にされた構成である。この構成によれば、主制御用電源部及び副制御用電源部のブロックの形態が識別可能にされているため、主制御用電源部と副制御用電源部とを間違えて取り付けるという作業ミスを防止することができる場合がある。
また、本実施の形態は、電圧を所定電圧以下に制限する駆動電圧制限手段(例えば、電圧制限器84)及び電流を所定電流以下に制限する駆動電流制限手段(例えば、電流制限器85)の少なくとも一方が、主制御手段及び副制御手段における電力の入力側にそれぞれ設けられた構成である。これによれば、主制御手段及び副制御手段に対して所定電圧以下の電圧や所定電流以下の電流で電力を供給するため、ゴト行為や静電気等による誤動作を防止することができる場合がある。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。即ち、本実施の形態では、遊技機1を構成する各基板を具体的に説明したが、上述のように限定されることはない。例えば、ドア中継基板70とリール用基板47とを同じ基板に構成するようにしてもよい。また、本実施の形態の電源監視手段82は、チェナダイオードと抵抗とから構成しているが、別の素子により構成するものであっても良いし、電圧制限値を12Vでなくても良い。
また、本実施の形態では、電源基板61の有する主電源部61Aと副電源部61Bとは、着色が青色と赤色とにすることで識別可能にしているが、大きさを相違させることで、識別できるようにしても良い。さらに、本実施の形態は、電源基板61から外部集中端子板42に電力を直接供給するようにしても良い。本実施の形態では、遊技機をパチスロ機として説明しているが、遊技機がパチンコ機やその他の遊技機であっても良いことは言うまでもない。
その他、具体的構成などは、適宜設計変更可能であり、上述の実施形態を適宜組み合わせるようにしても良い。尚、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
実施例のパチスロ機の筐体内部の概略図。 実施例のパチスロ機の斜視図。 実施例のパチスロ機の液晶表示装置の正面図。 回転リールに配列された図柄の例を示す図。 実施例のパチスロ機が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。 図5に示した液晶表示装置の一部の構成の展開図である。 電源基板の構成を示す概略図。 実施例の電気回路の構成を示すブロック図。 図8に示した副制御基板の電気回路の構成を示すブロック図。 図8に示した基板の信号線を示す回路図。 図8に示した基板の各信号線を示す回路図。 図8に示した基板の信号線を示す回路図。 図8に示した基板の信号線を示す回路図。 図8に示した基板の信号線を示す回路図。 (a)図8,9に示した電圧制限器の構成を示す回路図。(b)電流制限器の構成を示す回路図。 メインルーチンのフローチャートを示す図。 副制御基板の動作内容を示すフローチャートを示す図。 コマンド処理ルーチンのフローチャートを示す図。
符号の説明
1 遊技機
2 キャビネット
3L,3C,3R リール
5 液晶表示装置
6 スタートレバー
7L,7C,7R 停止ボタン
9a 1−BETランプ
9b 2−BETランプ
9c 最大BETランプ
10 台座部
11 1−BETボタン
12 最大BETボタン
14 精算ボタン
15 メダル払出口
16 メダル受け部
17 当り表示ランプ
18 払出表示部
19 クレジット表示部
20 ボーナス回数表示部
21L,21R スピーカ
22 メダル投入口
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 クロックパルス発生回路
35 分周器
36 乱数発生器
37 サンプリング回路
38 I/Oポート
40 ホッパー
43 ホッパーユニット
61 電源基板
71 主制御基板
73 副制御基板

Claims (5)

  1. 複数の図柄を変動表示可能な図柄表示手段と、
    前記図柄表示手段に電力を供給しながら、該図柄表示手段における前記図柄の変動表示の開始から停止までの状態を制御し、停止後の図柄に基づいて遊技価値を付与する遊技を実行する主制御手段と、
    前記遊技を演出する演出手段と、
    前記演出手段に電力を供給しながら、前記演出を制御する副制御手段と、
    前記主制御手段及び副制御手段にそれぞれ独立して電力を供給する主制御用電源部及び副制御用電源部を備えた電源手段と
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記電源手段は、前記主制御手段及び副制御手段にそれぞれ供給する電力が12Vの同一電圧に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記主制御用電源部及び前記副制御用電源部は、着脱可能にブロック化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記主制御用電源部及び副制御用電源部は、ブロックの形態が識別可能にされていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の遊技機。
  5. 電圧を所定電圧以下に制限する駆動電圧制限手段及び電流を所定電流以下に制限する駆動電流制限手段の少なくとも一方が、前記主制御手段及び副制御手段における電力の入力側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の遊技機。


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