JP2007295971A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御電源の電圧降下によるサブ制御手段の誤作動を防止すると共に、効率的に制御電源を生成することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】交流電流である外部電源を入力し、当該外部電源を内部電源生成回路により、直流電流に変換した内部電源V1を生成して、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33に出力する電源基板29を備えた。それと共に、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、電源基板29から入力した内部電源V1を適切な電圧値となるように電圧降下させて、サブ用制御電源V3,V4,V5を生成するサブ用制御電源生成回路を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、外部から入力した外部電源を遊技機の制御に使用する制御電源に変換する遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ機には、遊技演出効果を高めるために、例えば、発光演出を行う装飾ランプや、表示演出を行う液晶ディスプレイ型の可変表示器、及び音声演出を行うスピーカなど各種演出装置を備えている。これらの演出装置は、それぞれ演出制御基板によって制御され、また、当該演出制御基板は、統括制御基板や主制御基板により制御されている。
これらの演出装置を制御する演出制御基板に電源供給を行う際、電源基板は、外部電源を自らが備えた電源回路にて制御電源に変換し、中継基板を介して統括制御基板に一旦入力する。そして、統括制御基板は、各演出制御基板に当該制御電源を供給する。しかしながら、電源基板により生成された制御電源は、中継基板や統括制御基板を通過する毎にノイズや電圧降下が生じるため、演出制御基板が誤作動(例えば、電圧降下によるリセット)を起こす場合があった。
そこで、各制御基板に電源回路を設け、外部電源から制御電源を直接生成することにより、ノイズや電圧降下が余り生じないような構成にしたパチンコ機が提案されている(特許文献1参照)。
特開平6−47132号公報(請求項1、図3)
しかしながら、交流電流である外部電源を直流電流に変換し、さらに制御基板に応じた電圧にするために電圧を下げる電源回路を各制御基板に設けるのは製造コストや製造時の手間において無駄が多いという問題があった。
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、制御電源の電圧降下によるサブ制御手段の誤作動を防止すると共に、効率的に制御電源を生成することができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技機全体を制御するメイン制御手段と、当該メイン制御手段が出力した制御信号に基づき遊技演出に係る各種制御を実行するサブ制御手段を備えた遊技機において、交流電流である外部電源を入力し、当該外部電源を直流電流に変換した内部電源を生成して、当該内部電源を前記サブ制御手段に出力すると共に、当該内部電源を適切な電圧値となるように電圧降下させて前記メイン制御手段を制御させるメイン用制御電源を生成して、当該メイン用制御電源を前記メイン制御手段に出力する電源基板と、前記メイン用制御電源が所定の第1基準電圧値以下であるか否か、又は前記内部電源が所定の第2基準電圧値以下であるか否かを判定する電圧検知手段を備え、前記メイン制御手段は、前記電圧検知手段の判定結果が肯定の場合には、前記メイン制御手段に備えられた記憶手段の内容をバックアップするバックアップ手段を備え、前記サブ制御手段は、前記電源基板から入力した内部電源を適切な電圧値となるように電圧降下させて、当該サブ制御手段を制御させるサブ用制御電源を生成する制御電源生成回路を備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記サブ制御手段は、前記メイン制御手段が出力した制御信号を中継する中継基板に接続されて当該中継基板を介して入力した制御信号に基づき遊技演出に係る各種制御を実行する統括制御手段と、統括制御手段に接続されて当該統括制御手段が出力した制御信号に基づき演出手段に遊技演出を実行させるように制御する演出制御手段と、を備え、前記電源基板は、少なくとも前記統括制御手段に内部電源を出力し、前記制御電源生成回路は、少なくとも前記統括制御手段に設けられ、前記統括制御手段は、前記制御電源生成回路により生成されたサブ用制御電源を演出制御手段に出力することを要旨とする。
本発明によれば、制御電源の電圧降下によるサブ制御手段の誤作動を防止すると共に、効率的に制御電源を生成することができる。
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した第一実施形態を図1〜図4に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。また、前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく発光演出を行う装飾ランプ16が設けられている。また、外枠11の下部には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく音声演出を行うスピーカ17が設けられている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶ディスプレイ型の可変表示器Hを備えた表示装置20が配設されている。可変表示器Hでは、変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、可変表示器Hでは、複数種類の図柄を複数列で変動させて表示する図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを形成する各列の図柄の種類を1〜8の8種類としている。
そして、遊技者は、図柄組み合わせゲームにおいて最終的に表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの図柄組み合わせとなる。大当りの図柄組み合わせが表示されると、遊技者には、大当り遊技状態が付与される。一方、可変表示器Hに表示された全列の図柄が同一種類でない場合には、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ機10では、図柄組み合わせゲームが開始すると(各列の図柄が変動を開始すると)、遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に図柄が表示されるようになっている。そして、表示された左図柄と右図柄が同一種類の図柄の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチを認識できる。このリーチを認識できる図柄組み合わせがリーチの図柄組み合わせとなる。
また、表示装置20の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根21を備えた始動入賞口22が配設されている。始動入賞口22の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE(図2に示す)が設けられている。始動入賞口22は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞口22の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉23を備えた大入賞口24が配設されている。そして、大当り遊技状態が付与されると、大入賞口扉23の開動作によって大入賞口24が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
次に、パチンコ機10の制御構成を図2に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、遊技場の電源(例えば、AC24V)を、パチンコ機10を構成する各種構成部材に供給する電源基板29が装着されている。また、パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板(主制御手段)30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、中継基板Tと、統括制御基板(統括制御手段)31と、表示制御基板(演出制御手段)32と、音・ランプ制御基板(演出制御手段)33とが装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号を中継基板Tを介して入力し、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32と音・ランプ制御基板33とを統括的に制御する。表示制御基板32は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器Hの表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像)を制御する。音・ランプ制御基板33は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、装飾ランプ16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)と、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)とを制御する。本実施形態では、主制御基板30がメイン制御手段を構成する。また、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、サブ制御手段を構成する。また、表示装置20(可変表示器H)、装飾ランプ16、スピーカ17が演出手段となる。
以下、電源基板29、主制御基板30、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33の具体的な構成を説明する。
電源基板29には、交流電流である遊技場の電源電圧(例えば、AC24V)を直流電流に変換することにより、パチンコ機10への供給電圧としての内部電源V1(例えば、DC30V)を生成する内部電源生成回路29aが設けられている。内部電源生成回路29aには、中継基板Tを介して、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33が接続されている。そして、内部電源生成回路29aは、変換処理された後の内部電源V1を統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33に供給するようになっている。
また、電源基板29には、メイン用制御電源生成回路29bが設けられており、メイン用制御電源生成回路29bは内部電源生成回路29aに接続されている。メイン用制御電源生成回路29bは、内部電源生成回路29aから内部電源V1を入力し、入力した内部電源V1を主制御基板30に供給すべき所定のメイン用制御電源V2にさらに変換処理する。具体的には、内部電源生成回路29aは、内部電源V1の電圧を降下させることによりメイン用制御電源V2(DC5V)を生成する。このメイン用制御電源生成回路29bは、主制御基板30に接続され、変換後のメイン用制御電源V2を主制御基板30に供給するようになっている。
また、電源基板29には、電源断監視回路29cが設けられており、電源断監視回路29cが内部電源生成回路29aに接続されている。電源断監視回路29cは、内部電源生成回路29aから供給される内部電源V1の電圧値を監視するようになっている。すなわち、電源断監視回路29cは、内部電源V1が所定の電圧V(例えば、DC20V)に降下したか否かを判定している。なお、この電圧Vは、遊技に支障をきたすことなくパチンコ機10を動作させるために最低限必要な電圧とされる。ここで、内部電源V1が電圧Vに降下するのは、例えば、電源断(電源OFF)時や停電時の場合である。この場合、パチンコ機10に電源が供給されなくなってしまうため、内部電源V1が電圧Vに降下する。これとは逆に、電源投入(電源ON)時や復電(復旧電源)時の場合は、パチンコ機10に電源が供給されるので、電圧が上昇する。本実施形態では、電圧Vが所定の第1基準電圧値となる。また、電源断監視回路29cが電圧検知手段となる。
また、電源基板29には、リセット信号回路29dが設けられており、リセット信号回路29dは電源断監視回路29cに接続されている。電源断監視回路29cは、その判定結果が肯定(即ち、内部電源V1の電圧値≦電圧V)である場合に、主制御基板30及びリセット信号回路29dに対して内部電源V1が電圧Vに降下したことを示す電源断信号Sを出力するようになっている。また、リセット信号回路29dは、電源供給の開始時(電源投入時或いは復電時)又は電源断信号Sの入力時に、主制御基板30、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33に対してリセット信号を出力し、主制御基板30等の動作を規制するようになっている。このリセット信号は、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号となっている。なお、本実施形態では、リセット信号を入力(出力)する場合には、リセット信号の信号レベルをハイレベル状態にし、リセット信号の入力(出力)を停止する場合には、リセット信号の信号レベルをローレベル状態にすることとしている。また、リセット信号回路29dは、リセット信号のハイレベル状態を一定の時間T1(例えば、400ms〜1800ms程度)の間継続した後、リセット信号の出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させるようになっている。
また、電源基板29は、例えば、電気二重層コンデンサからなるバックアップ用電源(図示略)を備えている。そして、バックアップ用電源は、メイン用制御電源生成回路29bに接続されており、該メイン用制御電源生成回路29bから電源電圧が当該バックアップ用電源に供給されるようになっている。また、電源基板29は、主制御基板30(RAM30c)に記憶保持され、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報(記憶内容)を消去したい場合に操作されるRAMクリアスイッチ(図示略)を備えている。そして、RAMクリアスイッチには、該RAMクリアスイッチの操作を受けて、記憶保持された記憶内容の消去(初期化処理)を指示する初期化指示信号を、主制御基板30に出力するためのRAMクリアスイッチ回路(図示略)が接続されている。本実施形態では、RAMクリアスイッチは、遊技店の店員のみの操作が許容されるように機裏側に設けられており、該RAMクリアスイッチを操作すると、RAMクリアスイッチ回路から初期化指示信号が出力されるようになっている。そして、該RAMクリアスイッチを操作しながら(操作と同時に)電源を投入すると、RAMクリアスイッチ回路から初期化指示信号が出力されて、初期化処理が実行されるようになっている。従って、本実施形態のRAMクリアスイッチとRAMクリアスイッチ回路は、遊技機の電源投入時に初期化処理の実行を指示する初期化指示手段となる。
次に、主制御基板30の構成を説明する。
主制御基板30には、メインCPU30aと、ROM30bと、RAM30cとが設けられている。メインCPU30aには、ROM30bと、RAM30cが接続されている。メインCPU30aは、起動後、大当り判定に使用する大当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期(例えば、4ms)毎に順次更新し、更新後の値をRAM30cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。ROM30bには、パチンコ機10を制御するための各種制御プログラム(メイン制御プログラム、割込み処理プログラム、電源断処理プログラムなど)や、複数種類の変動パターンなどが記憶されている。RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(大当り判定用乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。このため、RAM30cは、記憶手段となる。
前記変動パターンは、図柄が変動を開始(図柄組み合わせゲームの開始)してから全列の図柄が表示(図柄組み合わせゲームの終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。また、複数種類の変動パターンは、大当り演出用の変動パターンと、はずれ演出用の変動パターンとに分類されている。大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、最終的に大当りの図柄組み合わせを表示するように展開される演出である。はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、最終的にはずれの図柄組み合わせを表示するように展開される演出である。
また、前記大当り判定用乱数は、予め定められた数値範囲内(例えば、「0」〜「630」の全631通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU30aが所定の周期毎(4ms毎)に数値を1加算して更新するようになっている。そして、メインCPU30aは、更新後の値を大当り判定用乱数の値としてRAM30cに記憶し、既に記憶されている大当り判定用乱数の値を書き換えることで大当り判定用乱数の値を順次更新するようになっている。より詳しく言えば、メインCPU30aは、更新を開始する際の値(初期値)を最小値である「0」とし、該初期値から順に「0」→「1」→…→「629」→「630」というように数値を1加算して更新するようになっている。そして、メインCPU30aは、大当り判定用乱数の値として更新された数値が最後に更新される数値(終期値)である「630(最大値)」に達すると、再び「0」〜「630」までの数値を1加算して更新するようになっている。即ち、本実施形態のパチンコ機10では、大当り判定用乱数の値を「0」〜「630」に更新するまでを大当り判定用乱数の1周期として大当り判定用乱数の値を順次更新し、この1周期の更新処理をパチンコ機10の動作中、繰り返し実行するようになっている。
RAM30cは、電源基板29のバックアップ用電源が接続されており、内部電源V1(電源)の遮断時(電圧Vへの降下時)において、バックアップ用電源から供給された電源電圧VB(例えば、DC5V)に基づき各種制御情報を記憶保持可能に構成されている。これにより、電源遮断時における遊技状態(遊技内容)をバックアップすることが可能となる。なお、バックアップ処理は、メインCPU30aが実行する。これにより、メインCPU30aがバックアップ手段となる。
また、主制御基板30には、リセット入力回路(遅延手段)30dが設けられている。リセット入力回路30dは、電源基板29のリセット信号回路29dに接続されており、該リセット信号回路29dが出力したリセット信号を入力するようになっている。そして、リセット入力回路30dは、入力したリセット信号をメインCPU30a側に出力するようになっている。このとき、リセット入力回路30dは、リセット信号回路29dからのリセット信号の入力状態がハイレベル状態を継続する時間T1に、予め定めた遅延時間T2(一定の時間)を加えた時間T1+T2の間、メインCPU30aに対するリセット信号の出力状態をハイレベル状態とするようになっている。そして、リセット入力回路30dは、時間T1+T2の経過後、リセット信号の出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させるようになっている。なお、このリセット信号がハイレベル状態からローレベル状態に遷移すると、メインCPU30aは、起動を開始するようになっている。即ち、メインCPU30aは、リセット信号の信号レベルがハイレベル状態となっている間、動作(制御処理)の実行が規制されるようになっている。従って、本実施形態では、リセット信号が起動指示信号となる。
次に、メイン制御プログラムに基づく処理について説明する。
主制御基板30のリセット入力回路30dは、電源供給の開始に伴いリセット信号回路29dから出力されたリセット信号を入力すると、メインCPU30aに対して所定の規制時間の間、リセット信号を継続出力する(ハイレベル状態に維持する)。そして、リセット入力回路30dからのリセット信号の出力が停止され(ローレベル状態に遷移され)、メインCPU30aへのリセット信号の入力が停止すると(ローレベル状態に遷移すると)、メインCPU30aは起動し、メイン制御プログラム(図3参照)を実行する。
メインCPU30aは、メイン制御プログラムに基づき、遊技中、所定周期(本実施形態では4ms)毎に実行する割込み処理プログラムの割込みを禁止に設定し、該割込み処理プログラムの実行を待機状態とする(ステップM1)。そして、メインCPU30aは、レジスタ、ポートなどの各種デバイスの初期設定を行う(ステップM2)。続いて、メインCPU30aは、RAM30cに記憶保持された各種制御情報(大当り判定用乱数の値、バックアップフラグなど)の消去を指示する初期化指示信号を入力したか否かを判定する(ステップM3)。そして、この判定結果が肯定の場合、即ち、初期化指示信号を入力していた場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶保持された各種制御情報を消去(クリア)する(ステップM4)。
次に、メインCPU30aは、RAM30cに対して遊技を開始させるための各種初期値を設定することにより、RAM30cを初期化する(ステップM5)。このステップM5の処理により、大当り判定用乱数の値には、初期値として「0(零)」が設定されることとなる。続いて、メインCPU30aは、スタックポインタを初期設定する(ステップM6)。従って、本実施形態のステップM4〜ステップM6の処理は初期化処理となる。そして、メインCPU30aは、RAM30cを初期化したことに基づく各種制御信号(初期化信号)を統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33に対して出力する(ステップM7)。ステップM7の処理では、例えば、表示制御基板32に対して初期図柄を表示させるための制御コマンド(制御信号)が出力される。
次に、メインCPU30aは、割込み処理プログラムの実行周期(本実施形態では、4ms)を設定する(ステップM8)。そして、メインCPU30aは、前記ステップM1で禁止した割込み処理プログラムの割込みを許可に設定する(ステップM9)。続いて、メインCPU30aは、大当りに直接関与しない乱数(例えば、変動パターンを決定する際に使用する変動パターン振分乱数など)の更新処理を実行し(ステップM10)、前記ステップM9に移行する。以降、メインCPU30aは、割込み処理プログラムの割込みが発生するまでステップM9とステップM10の処理を繰り返し実行する。その後、割込み処理プログラムの割込みが発生すると、メインCPU30aは、メイン制御プログラムから割込み処理プログラムに移行し、該割込み処理プログラムに基づきパチンコ機10の遊技を制御する。
一方、ステップM3の判定結果が否定、即ち、初期化指示信号を入力していない場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶保持された制御情報(記憶内容)があるか否か、また記憶保持された制御情報がある場合には記憶保持された制御情報に異常があるか否かを判定する(ステップM11)。このとき、メインCPU30aは、電源断時に実行される電源断処理プログラムにおいてRAM30cに設定されたバックアップフラグ(バックアップ実行情報)を確認することで、RAM30cに記憶保持された制御情報が正常な情報であるか否か判定する。そして、その判定結果が肯定、即ち、RAM30cに記憶保持された制御情報に異常がある場合、メインCPU30aはステップM4に移行してRAM30cを初期化する。これ以降、メインCPU30aは、ステップM5〜ステップM10の処理を実行する。従って、RAM30cに記憶保持された制御情報が異常である場合、RAM30cは初期値が設定されて、初期化されることとなる。
なお、ステップM11の判定結果が肯定となる場合としては、電源断時に電源断処理プログラムを実行したものの、バックアップ処理が正常に行われなかった場合やバックアップ処理後にノイズ等によって、記憶内容に異常が発生した場合がある。このような場合にはバックアップフラグが異常(異常値)を示すことになる。また、電源が遮断されていない時(電源断信号Sを入力せず)に、メインCPU30aがリセット信号を入力し、メイン制御プログラムを最初(ステップM1)から実行した場合(即ち、メインCPU30aが再起動した場合)がある。この場合にはバックアップ処理を実行していないことから、バックアップフラグは設定されない。メインCPU30aが再起動する要因としては、電源基板29のリセット信号回路29dの誤動作か、又はリセット信号と同様の機能(役割)を果たす類似の信号が不正に取り付けられた不正基板から出力されたことが考えられる。
メイン制御プログラムの説明に戻り、ステップM11の判定結果が否定、即ち、RAM30cに記憶保持された制御情報が正常である場合、メインCPU30aは制御情報として記憶保持されているスタックポインタを復帰設定する(ステップM12)。また、メインCPU30aは、RAM30cに記憶保持されているバックアップフラグをクリアする(ステップM13)。そして、メインCPU30aは、割込み処理プログラムの戻り番地としてRAM30cに記憶保持されている制御情報に基づき電源断前の戻り番地を設定し、該戻り番地から割込み処理プログラムに基づきパチンコ機10の遊技を制御する(ステップM14)。
ここで、メインCPU30aは、ステップM5の処理を実行し、大当り判定用乱数の値として初期値「0」をRAM30cに設定した場合、起動後に割込み処理プログラムを実行すると、大当り判定用乱数の更新を初期値「0」から開始する。一方、メインCPU30aは、メイン制御プログラムのステップM11を否定判定し、ステップM12〜M14の処理を実行した場合、起動後に割込み処理プログラムを実行すると、大当り判定用乱数の更新をバックアップ(記憶保持)されていた値から開始する。例えば、大当り判定用乱数の値として「5」がバックアップされていた場合には、「5」の値から更新を開始する。
次に割込み処理プログラムついて説明する。
メインCPU30aは、割込み処理プログラムに基づき、大当り判定用乱数の更新、大当り判定、最終的に表示させる最終停止図柄の決定、及び変動パターンの決定などの各種処理を実行するようになっている。例えば、メインCPU30aは、始動口センサSEからの遊技球が入賞検知されたことを示す入賞検知信号を入力すると、そのタイミングでRAM30cに記憶されている大当り判定用乱数の値を取得する。そして、メインCPU30aは、図柄組み合わせゲームを開始する際、遊技球の入賞検知時に取得した大当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている所定の大当り判定値(例えば、「7」と「511」)と一致するか否かを判定することにより、大当り判定を行う。なお、メインCPU30aは、大当り判定の判定結果が肯定(一致)の場合に大当り遊技状態を付与するようになっている。また、大当り判定用乱数の数値が「0」〜「630」(全631通り)であるので、前記大当り値を「7」と「511」に定めた場合、パチンコ機10の大当り確率は、315.5分の1(=631分の2)となる。
そして、大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、全列が同一種類となるように最終停止図柄を決定すると共に、大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。一方、大当り判定の判定結果が否定の場合(はずれの場合)、メインCPU30aは、全列の図柄が同一種類とならないように最終停止図柄を決定すると共に、はずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、中継基板Tを介して所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、メインCPU30aは、各列毎の最終停止図柄を指定するための図柄指定コマンドを出力する。その後に、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて変動停止を指示し、図柄組み合わせゲームを終了するための全図柄停止コマンドを出力する。
次に統括制御基板31について説明する。
図2に示すように、統括制御基板31は、統括CPU31aと、ROM31bと、RAM31cとが設けられている。ROM31bには、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。RAM31cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
また、統括制御基板31には、リセット入力回路31dが設けられている。リセット入力回路31dは、電源基板29のリセット信号回路29dに接続されており、該リセット信号回路29dが出力したリセット信号を入力するようになっている。このリセット入力回路31dは、統括CPU31aに接続されており、リセット信号を入力すると、該リセット信号を予め定めた出力時間T1の間、統括CPU31aに継続出力するようになっている。統括CPU31aは、リセット信号の信号レベルがHレベルとなっている間、動作(制御処理)の実行が規制され、信号レベルがLレベルになると、起動を開始する。本実施形態では、リセット入力回路31dにおけるリセット信号の出力時間T1が、主制御基板30のリセット入力回路30dにおけるリセット信号の出力時間T2(出力時間T1+遅延時間T3)よりも短く設定されている。このため、統括CPU31aは、メインCPU30aよりも遅延時間T3の分だけ早く起動を開始することとなる。
そして、統括制御基板31の統括CPU31aは、起動を開始すると、初期設定を行う。この初期設定において、統括CPU31aは、RAM31cの記憶内容の初期化などの処理を行う。なお、統括CPU31aが実行する初期設定にかかる時間は、主制御基板30のリセット入力回路30dが作り出す所定の遅延時間T3未満である。つまり、所定の遅延時間T3は、統括CPU31aが実行する初期設定にかかる時間以上に設定されている。
そして、統括CPU31aは、初期設定終了後、通常処理に移行する。統括CPU31aは、通常処理に移行した後、変動パターン指定コマンド、図柄指定コマンド及び全図柄停止コマンドを入力すると、これらの各種コマンドを各制御基板32,33に出力する。なお、統括制御基板31は、入力した変動パターン指定コマンドに応じて遊技演出の内容を細かく指定する演出内容指定コマンドを出力して遊技演出の演出内容を多彩にすると共に、主制御基板30の負担軽減させるために設けられている。また、統括制御基板31は、可変表示器Hの表示内容と、装飾ランプ16の発光態様、スピーカ17の音声出力内容を対応させる(同期させる)ために設けられている。
次に、表示制御基板32と音・ランプ制御基板33の構成を説明する。
表示制御基板32には、サブCPU32aと、ROM32bと、RAM32cとが設けられている。サブCPU32aには、ROM32bと、RAM32cとが接続されている。ROM32bには、表示演出を制御するための表示演出制御プログラムや各種画像情報などが記憶されている。また、RAM32cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(各種制御フラグ、各種タイマの値など)が記憶(設定)されるようになっている。
また、表示制御基板32には、リセット入力回路32dが設けられている。リセット入力回路32dは、電源基板29のリセット信号回路29dに接続されており、該リセット信号回路29dが出力したリセット信号を入力するようになっている。また、リセット入力回路32dは、サブCPU32aに接続されており、リセット信号を入力すると、統括制御基板31のリセット入力回路31dと同様にリセット信号を予め定めた出力時間T1の間、サブCPU32aに継続出力するようになっている。従って、サブCPU32aは、メインCPU30aよりも遅延時間T3の分だけ早く起動を開始することとなる。そして、表示制御基板32のサブCPU32aは、起動を開始すると、初期設定を行う。より詳しくは、サブCPU32aは、RAM32cの記憶内容の初期化等を行う。なお、本実施形態において、表示制御基板32の初期設定にかかる時間は、主制御基板30のリセット入力回路30dが作り出す所定の遅延時間T3未満である。
そして、サブCPU32aは、初期設定終了後、通常処理に移行する。この通常処理において、サブCPU32aは、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンドを入力すると、表示演出制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU32aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンに基づき、図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを開始させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。そして、サブCPU32aは、全図柄停止コマンドを入力すると、入力した図柄指定コマンドで指定された図柄組み合わせを可変表示器Hに表示させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。この制御により、可変表示器Hでは図柄組み合わせゲームが行われる。
音・ランプ制御基板33には、サブCPU33aと、ROM33bと、RAM33cとが設けられている。サブCPU33aには、ROM33bと、RAM33cとが接続されている。ROM33bには、音声演出と発光演出を制御するための音・発光演出制御プログラムが記憶されている。また、RAM33cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(各種制御フラグ、各種タイマの値など)が記憶(設定)されるようになっている。
また、音・ランプ制御基板33には、リセット入力回路33dが設けられている。リセット入力回路33dは、電源基板29のリセット信号回路29dに接続されており、該リセット信号回路29dが出力したリセット信号を入力するようになっている。また、リセット入力回路33dは、サブCPU33aに接続されており、リセット信号を入力すると、統括制御基板31のリセット入力回路31dと同様にリセット信号を予め定めた出力時間T1の間、サブCPU33aに継続出力するようになっている。従って、サブCPU32aは、メインCPU30aよりも遅延時間T3の分だけ早く起動を開始することとなる。そして、音・ランプ制御基板33のサブCPU33aは、起動を開始すると、初期設定を行う。具体的には、サブCPU33aは、RAM33cの記憶内容の初期化等を行う。なお、サブCPU33aが実行する初期設定にかかる時間は、主制御基板30のリセット入力回路30dが作り出す所定の遅延時間T3未満である。つまり、所定の遅延時間T3は、サブCPU33aが実行する初期設定にかかる時間以上に設定されている。
そして、サブCPU33aは、初期設定終了後、通常処理に移行する。この通常処理において、サブCPU33aは、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンドを入力すると、音・発光演出制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU33aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンに基づき、表示演出に応じて装飾ランプ16の発光態様及びスピーカ17からの音声出力態様を制御する。これにより、図柄組み合わせゲームに応じて、装飾ランプ16が発光し、また、スピーカ17から音声出力が行われる。
そして、本実施形態の統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33には、図2に示すように、それぞれサブ用制御電源を生成するサブ用制御電源生成回路31e,32e,33eを備えている。以下、詳しく説明する。
サブ用制御電源生成回路31e,32e,33eは、それぞれ統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33に備えられており、電源基板29の内部電源生成回路29aと接続されている。より詳しく説明すると、統括制御基板31のサブ用制御電源生成回路31eは、中継基板Tを介して電源基板29の内部電源生成回路29aと接続されている。表示制御基板32のサブ用制御電源生成回路32eは、中継基板T及び統括制御基板31を介して電源基板29の内部電源生成回路29aと接続されている。音・ランプ制御基板33のサブ用制御電源生成回路33eは、中継基板T及び統括制御基板31を介して電源基板29の内部電源生成回路29aと接続されている。
これらのサブ用制御電源生成回路31e,32e,33eは、当該内部電源生成回路29aから内部電源V1が供給され、当該内部電源V1の電圧値をそれぞれ統括制御基板31、表示制御基板32又は音・ランプ制御基板33にて使用される電圧値まで降下させて所望の電圧値(それぞれ5V)を有するサブ用制御電源V3,V4,V5を生成する。
なお、内部電源V1は、サブ用制御電源V3,V4,V5との電圧値の差が、伝送経路の電気抵抗による電圧降下によって生じる電圧差と、内部電源V1を生成する際に生じる誤差(実際に生成された内部電源V1との電圧差)とを加算した値よりも大きくなるように設定されている。本実施形態では、電圧降下によって生じる電圧差(最大値)は、0.5Vであり、内部電源V1を生成する際に生じる誤差(最大値)は0.25Vであるため、内部電源V1は、サブ用制御電源V3,V4,V5の電圧値(5V)に0.75Vを加算した電圧値5.75Vよりも高い電圧値が設定されるようになっている。このため、内部電源V1に電圧降下や誤差が生じたとしても内部電源V1の方がサブ用制御電源V3,V4,V5よりも高くなる。
また、サブ用制御電源生成回路31eは、統括CPU31a、ROM31b、RAM31c等の表示制御基板32を構成する素子に接続されており、生成したサブ用制御電源V3を供給するようになっている。これにより、統括CPU31a、ROM31b、RAM31cを備える統括制御基板31は、制御することができるようになる。同様に、サブ用制御電源生成回路32eは、サブCPU32a、ROM32b、RAM32c等の表示制御基板32を構成する素子に接続されており、生成したサブ用制御電源V4を供給するようになっている。これにより、サブCPU32a、ROM32b、RAM32cを備える表示制御基板32は、制御することができるようになる。また、サブ用制御電源生成回路33eは、サブCPU33a、ROM33b、RAM33c等の音・ランプ制御基板33を構成する素子に接続されており、生成したサブ用制御電源V5を供給するようになっている。これにより、サブCPU33a、ROM33b、RAM33cを備える音・ランプ制御基板33は、制御することができるようになる。
また、サブ用制御電源生成回路31e,32e,33eは、サブ用制御電源V3,V4,V5を生成する際、0.25Vの範囲で誤差が生じる場合がある。つまり、サブ用制御電源生成回路31e,32e,33eは、4.75V〜5.25Vの範囲内でサブ用制御電源V3,V4,V5を生成する。また、メイン用制御電源生成回路29bは、メイン用制御電源V2を生成する際、0.25Vの範囲で誤差が生じる場合がある。つまり、メイン用制御電源生成回路29bは、4.75V〜5.25Vの範囲内でメイン用制御電源V2を生成する。
このため、メイン用制御電源V2が5.25Vであるために主制御基板30から出力される制御信号が5.25Vのとき、当該制御信号を入力する統括制御基板31に供給されるサブ用制御電源V3が4.75Vである場合であっても、統括CPU31aは、入力する制御信号の電圧によって故障しないように、入力可能な制御信号の電圧値が設定されている。例えば、サブ用制御電源V3の電圧値が4.75Vである場合である場合に、統括CPU33aが、5.25Vの制御信号を入力しても故障しないようになっている。
同様に、サブ用制御電源V3が5.25Vであるために統括制御基板31から出力される制御信号が5.25Vのとき、当該制御信号を入力する表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33に供給されるサブ用制御電源V4,V5が4.75Vとなる場合であっても、サブCPU32a及びサブCPU33aは、入力した制御信号の電圧によって故障しないように、入力可能な制御信号の電圧値が設定されている。
詳しくは、誤差が生じる場合において、制御信号を出力する側の制御基板に供給される制御電源の電圧値の上限値と、制御信号を入力する側の制御基板に供給される制御電源の電圧値の下限値との差を基準値に加算した電圧値より大きい電圧値を有する制御信号の入力を許容するように、入力側のCPUは構成されている。前記基準値は、制御信号の入力側の制御基板の制御電源生成回路にて生成され、入力側の制御基板が制御するために使用する制御電源(Vcc)の電圧値のことである。
例えば、誤差が生じる場合において、主制御基板30に供給されるメイン用制御電源V2の電圧値の上限値は、5.25Vであり、統括制御基板31に供給されるサブ用制御電源V3の電圧値の下限値は、4.75Vである。このため、統括CPU31aは、基準値よりも少なくとも0.5V大きい電圧値を有する制御信号の入力を許容するように構成されている。すなわち、サブ用制御電源V3が5Vであれば、統括CPU31aは、少なくとも5.5Vの電圧値を有する制御信号の入力を許容するように構成されている。本実施形態の統括CPU31aは、誤差を考慮して基準値よりも0.75V大きい電圧値を有する制御信号の入力を許容するように構成されている。
同様に、誤差が生じる場合において、統括制御基板31に供給されるサブ用制御電源V3の電圧値の上限値は、5.25Vであり、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33に供給されるサブ用制御電源V4,V5の電圧値の下限値は、4.75Vである。このため、サブCPU32a及びサブCPU33aは、基準値よりも0.5V大きい電圧値を有する制御信号の入力を許容するように構成されている。本実施形態のサブCPU32a及びサブCPU33aは、基準値よりも0.75V大きい電圧値を有する制御信号の入力を許容するように構成されている。
以上のように、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、それぞれサブ用制御電源生成回路31e,32e,33eを備えたことにより、内部電源V1を直接入力することができる。すなわち、統括制御基板31は、中継基板Tを介して電圧降下させる前の内部電源V1を入力できるようになり、また、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、中継基板T及び統括制御基板31を介して内部電源V1を入力できるようになる。このため、図4に示すように、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、それぞれサブ用制御電源V3,V4,V5よりも高い電圧値を有する内部電源V1を入力することができる。
より詳しく説明すると、電圧が供給される際に中継基板Tなどが介在すると、伝送経路が長くなり、また、基板間を接続する接続コネクタ等が多くなるので、電気抵抗が大きくなり、入力するまでに電圧がかなり降下してしまう。このため、電源基板29が内部電源V1の電圧値を降下させてサブ用制御電源V3,V4,V5を生成してから当該サブ用制御電源V3,V4,V5を出力すると、入力するまでに電圧降下が生じて、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33が制御できない程度の電圧値となっている場合がある。
例えば、電源基板29が5Vのサブ用制御電源V4を表示制御基板32に出力した場合、表示制御基板32が入力するまでに電圧降下が0.5V程度あると、表示制御基板32は、通常4.5Vのサブ用制御電源V4を入力することとなる。そして、電源基板29が電圧降下させる際には、0.25V程度の範囲で誤差が生じる場合がある。このため、表示制御基板32は、動作するために最低限必要な電圧である4.3Vを割り込む、4.25Vのサブ用制御電源V4を入力する場合がある(図4において破線で示す)。4.25Vのサブ用制御電源V4にて制御すると、表示制御基板32の動作が不安定となり、場合によっては、制御がリセットされてしまう。また、表示制御基板32から制御電源を表示装置20に供給する場合、さらに伝送経路が長くなり、制御電源の電圧が低下することとなるので、可変表示器Hが一瞬暗くなる虞もある。
しかしながら、本実施形態において、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、電源基板29から電圧降下前の内部電源V1を直接入力することにより、同程度の電圧降下が生じたとしても、サブ用制御電源V3,V4,V5よりも遙かに高い内部電源V1を入力することができる。そして、それぞれサブ用制御電源生成回路31e,32e,33eで、この内部電源V1を電圧降下させることにより、所望のサブ用制御電源V3,V4,V5を安定して得ることができる。
つまり、図4に示すように、30Vの内部電源V1が入力されるまでに、0.5V程度の電圧降下が生じたとしても、表示制御基板32は、29.5Vの内部電源V1を入力することができる。そして、内部電源V1を生成する際に例え0.25Vの誤差が生じたとしても、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、サブ用制御電源V3,V4,V5よりも電圧値が高い29.25V以上の内部電源V1を入力することができる。このため、サブ用制御電源生成回路32eは、内部電源V1から5Vのサブ用制御電源V4を生成することにより、表示制御基板32は、所望のサブ用制御電源V4を得ることができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)交流電流である外部電源を入力し、当該外部電源を内部電源生成回路29aにより、直流電流に変換した内部電源V1を生成して、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33に出力する電源基板29を備えた。それと共に、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、電源基板29から入力した内部電源V1を適切な電圧値となるように電圧降下させて、サブ用制御電源V3,V4,V5を生成するサブ用制御電源生成回路31e,32e,33eを備えた。内部電源V1は、交流電流である外部電源を直流電流に変換したものであるため、サブ用制御電源V3,V4,V5と比較してその電圧値が高くなっている。このため、電源基板29から統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33が内部電源V1を入力するまでの間に、内部電源V1が電圧降下の影響を受けたとしても、サブ用制御電源V3,V4,V5よりも高い電圧値を維持することができる。従って、内部電源V1をサブ用制御電源V3,V4,V5に電圧降下させても、誤作動を生じるほどの誤差を生じないようにすることができる。その一方で、電源基板29が、交流電流の外部電源を直流電流の内部電源V1に変換するため、サブ用制御電源生成回路31e,32e,33eは、交流電流を直流電流に変換する回路が必要なくなり、製造コストを低減することができ、サブ用制御電源V3,V4,V5を効率的に生成することができる。
(2)主制御基板30から出力される制御信号の電圧値が5.25Vのときであって、サブ用制御電源V3の電圧値が4.75Vである場合であっても、統括CPU31aは、入力する制御信号の電圧によって故障しないように、入力可能な制御信号の電圧値が設定されている。同様に、統括制御基板31から出力される制御信号の電圧値が5.25Vのときであって、サブ用制御電源V4,V5の電圧値が4.75Vとなる場合であっても、サブCPU32a及びサブCPU33aは、入力した制御信号の電圧によって故障しないように、入力可能な制御信号の電圧値が設定されている。このため、メイン用制御電源V2及びサブ用制御電源V3,V4,V5の電圧値のいずれかに誤差が発生したとしても、メインCPU30a、統括CPU31a、サブCPU32a及びサブCPU33aが故障することを防止できる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態では、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33にそれぞれサブ用制御電源生成回路31e,32e,33eを備えた。この別例として、統括制御基板31にだけサブ用制御電源生成回路31eを備え、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33は、統括制御基板31から統括制御基板31のサブ用制御電源生成回路31eが生成したサブ用制御電源V4,V5を入力するようにしても良い。統括制御基板31と表示制御基板32間の距離又は音・ランプ制御基板33間の距離は、短いので、電圧降下の影響を最小限に抑えることができる。このため、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33にサブ用制御電源生成回路を設けなくても、サブ用制御電源V4,V5の誤差を小さくすることができる。また、表示装置20に応じて表示制御基板32の構成が変更されたとしても表示制御基板32にサブ用制御電源生成回路を設ける必要が無くなり、表示制御基板32の開発の手間を少なくすることができる。
○上記実施形態では、中継基板Tを備えたが、備えなくても良い。この場合、主制御基板30は、統括制御基板31と直接接続されることとなり、電源基板29も統括制御基板31と直接接続されることとなる。
○上記実施形態では、表示装置20に制御電源生成回路を設けず、表示制御基板32から制御電源が供給されていたが、表示装置20に制御電源生成回路を設けても良い。このようにすれば、表示装置20は、制御電源を安定して得ることができる。
○上記実施形態では、統括制御基板31と、音・ランプ制御基板33を別の基板にて構成したが、1つの基板にて構成しても良い。また、音・ランプ制御基板33を音声制御基板、ランプ制御基板の2つの基板にて構成しても良い。
○上記実施形態の電源断監視回路29cは、内部電源V1が所定の電圧V以下であるか否かを判定したが、メイン用制御電源V2が所定の第2基準電圧値(例えば、4.5V)以下であるか否かを判定するようにしても良い。前記第2基準電圧値は、遊技に支障をきたすことなくパチンコ機10を動作させるために最低限必要な電圧とされる。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 主制御基板、表示制御基板、ランプ制御基板及び音声制御基板の構成を示すブロック図。 メイン制御プログラムに基づく処理の流れを示すフローチャート。 内部電源の電圧降下の様子を示すタイミングチャート。
符号の説明
10…パチンコ遊技機(遊技機)、17…スピーカ、20…表示装置、29…電源基板、30…主制御基板(メイン制御手段)、30a…メインCPU、31…統括制御基板(サブ制御手段、統括制御手段)、31a…統括CPU、31e…サブ用制御電源生成回路、32…表示制御基板(サブ制御手段、演出制御手段)、32e…サブ用制御電源生成回路、33…音・ランプ制御基板(サブ制御手段、演出制御手段)、33e…サブ用制御電源生成回路、SE…始動口センサ、T…中継基板。

Claims (2)

  1. 遊技機全体を制御するメイン制御手段と、当該メイン制御手段が出力した制御信号に基づき遊技演出に係る各種制御を実行するサブ制御手段を備えた遊技機において、
    交流電流である外部電源を入力し、当該外部電源を直流電流に変換した内部電源を生成して、当該内部電源を前記サブ制御手段に出力すると共に、当該内部電源を適切な電圧値となるように電圧降下させて前記メイン制御手段を制御させるメイン用制御電源を生成して、当該メイン用制御電源を前記メイン制御手段に出力する電源基板と、
    前記メイン用制御電源が所定の第1基準電圧値以下であるか否か、又は前記内部電源が所定の第2基準電圧値以下であるか否かを判定する電圧検知手段を備え、
    前記メイン制御手段は、前記電圧検知手段の判定結果が肯定の場合には、前記メイン制御手段に備えられた記憶手段の内容をバックアップするバックアップ手段を備え、
    前記サブ制御手段は、前記電源基板から入力した内部電源を適切な電圧値となるように電圧降下させて、当該サブ制御手段を制御させるサブ用制御電源を生成する制御電源生成回路を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記サブ制御手段は、前記メイン制御手段が出力した制御信号を中継する中継基板に接続されて当該中継基板を介して入力した制御信号に基づき遊技演出に係る各種制御を実行する統括制御手段と、統括制御手段に接続されて当該統括制御手段が出力した制御信号に基づき演出手段に遊技演出を実行させるように制御する演出制御手段と、を備え、
    前記電源基板は、少なくとも前記統括制御手段に内部電源を出力し、
    前記制御電源生成回路は、少なくとも前記統括制御手段に設けられ、
    前記統括制御手段は、前記制御電源生成回路により生成されたサブ用制御電源を演出制御手段に出力することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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