JP2004057508A - 遊技機 - Google Patents

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笹崎 貴男
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Abstract

【課題】設定値を変更するための鍵と錠の組を容易に交換できるようにする。
【解決手段】着脱用鍵130Bを鍵穴111に挿入すると、昇降板118は先端部の辺Bに沿って押し上げられ、昇降板118の上端が溝116に突出する。このとき、係止板122は外筒120の内部に押し込まれた状態となる。したがって、内筒110を外筒120から引き抜く場合、外筒120の係止板122が内筒110の溝116に止められることなく、両者を分離することができる。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシンは、一般に、3本のリール、各リールに対応した3個のリールストップボタン、ゲームを開始するためのスタートレバー、およびベットボタンを備える。プレイヤーがベットボタンを操作すると、メダルの賭け数に応じて入賞ラインが有効となる。そして、プレイヤーがスタートレバーを押し下げると全リールが一斉に回転し、プレイヤーが各リールストップボタンを押し下げたタイミングで各リールは各々停止する。リールが停止した状態で、入賞ライン上に揃う図柄の組合せのうち、遊技価値を付与する図柄の組合せを役と呼ぶ。有効な入賞ライン上に役を構成する図柄の組合せが揃うと入賞となり、プレイヤーは入賞した役に応じた枚数のメダルを獲得することができる。
【0003】
ここで、入賞は2段階のステップによって決定される。第1ステップは、内部抽選と呼ばれるものである。内部抽選では、スタートレバーの操作タイミングで抽選を実行し、どの賞群に当選するかあるいはハズレとなるかを決定し、抽選結果を示す内部抽選情報を生成する。ここで、賞群とは、一または複数の役の集まりをいい、抽選の区分に対応している。つまり、賞群と役が一対一に対応することもあれば、一つの賞群に複数の役が対応することもある。
【0004】
第2ステップでは、リールストップボタンの操作に応じて、リールの停止位置を制御する。内部抽選情報がハズレを示している場合には、ある役を構成する図柄が有効な入賞ライン上に差し掛かったタイミングでプレイヤーがリールストップボタンを操作しても、リールの停止タイミングを遅らせて、当該役を構成する図柄が有効な入賞ライン上に停止しないように制御がなされる。一方、内部抽選である賞群に当選していれば、リールストップボタンの操作タイミングが若干早くても、賞群に応じた役を構成する図柄が入賞ライン上に停止するように引き込み制御がなされる。ただし、リールストップボタンの操作タイミングが大幅にずれていれば入賞とならない。つまり、プレイヤーが入賞を獲得するためには、内部抽選によってある賞群の当選を得て、かつ、当選した賞群に応じた役を構成する図柄を有効な入賞ライン上に揃える必要がある。
【0005】
ここで、内部抽選における各賞群の当選確率は予め設定されており、この確率によって、遊技価値の払い戻し率が変化する。スロットマシンの払い戻し率は、一般に設定値1から設定値6までの6段階に変更が可能である。多数のスロットマシンを設置するホールでは、ホール全体として賑やかな営業となるように、管理者はスロットマシンごとに払い戻し率を個別に設定するのが通常である。
【0006】
払い戻し率はホールの営業成績に直結するため、厳重に管理する必要がある。このため、スロットマシンの内部には、電源ボックスと一体に形成された錠が設けられており正規な鍵を挿入することによって、現在の設定値を表示部に表示させることができ、さらに、鍵を所定位置まで回転させることによって設定値の変更が可能となる。したがって、鍵の管理者のみが設定値を確認するとともに設定値を変更することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、鍵と対になる錠は、所定位置まで回転したことを検出するセンサと一体となって形成されているのが通常である。すなわち、錠は、機械的な構成部分と電気的な構成部分とを備えている。このため、錠の交換は容易でなく、手間がかかるといった問題があった。
【0008】
また、ホールの管理者は鍵の管理には細心の注意を払い、不正防止やセキュリィティの向上に努めるので、管理者には入荷時の鍵をホール独自の鍵に変更したいとの要望がある。しかし、上述したように錠は電気的な構成部分も備えているので、ホールの管理者が独自に錠の交換をするのに手間取るといった問題があった。さらに、スロットマシンをホールで使用するには所定の規則を遵守することが必要とされるところ、電気的な構成部分を交換することは規則上問題となる可能性があった。くわえて、特に、中古機が市場に出回ると鍵と錠の構造が解析されてしまうので、鍵と錠の交換はセキュリィティの向上を図る上で重要な問題である。
【0009】
また、機械的な構成部分は、電気的な構成部分と比較して、機械疲労等の影響を受けや易く、故障率が高い。従来のスロットマシンでは、電気的な構成部分が正常に動作するものであっても錠全体を交換しなければならないといった問題があった。さらに、上述したように錠は、払い戻し率を変更するための手段であるから、故障が発生した場合に速やかに取り替える必要があるが、故障が発見されるのはホールの営業が終了した後であり、その日のうちに取り替えるのは時間的に困難であるといった問題もあった。
【0010】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ホール側で、簡単に鍵と錠の組を交換できる遊技機を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0012】
本発明に係る遊技機は、遊技条件を示す設定データを記憶する記憶部(40)と、鍵(130A、130B)と組み合わせて使用され、前記鍵を鍵穴(53、111)に挿入して所定位置まで回転させると開錠状態となり、一部または全部を分離して交換可能に構成されている錠機構(100、550)を有し、前記錠機構が開錠状態のときに前記設定データの変更を可能とする設定部(130、130’、31)と備えることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、機械的な構成要素である錠機構の一部または全部を取り替えることができるので、ホールの管理者は、独自の鍵と錠の組に容易に変更することが可能である。この結果、不正防止やセキュリィティの向上を図ることができ、さらに、錠機構の一部が故障した場合に全体を交換しなくても済むので、ホールの営業に悪影響を与えることなく問題を解決することが可能となる。ここで、錠機構とは、ある部材を解放または緊締し、解放の際は鍵を必要とする装置を意味する。また、遊技機としては、スロットマシンやパチンコ機、あるいは、一般のゲーム機が含まれる。
【0014】
また、前記設定部は、前記錠機構が開錠状態になったことを電気的に検出する検出部(130)と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記設定データの変更を許可する制御部(31)とを備えることが好ましい。また、検出部は鍵が所定位置まで回転したことを電気的に検出するものであれば、どのような構成であってもよく、例えば、接点と可動片の接触・非接触により電気的なオン状態とオフ状態が切り替わる各種のスイッチや、フォトカプラと遮光片の組合せによって回転を検出する光センサ等が含まれる。なお、錠機構の一部を分離して交換可能に構成した場合には、錠と検出部とが一体に構成された鍵スイッチで構成されてもよい。
【0015】
また、前記設定部は、前記錠機構が開錠状態のときに、操作可能となる操作部材(130’のレバー)と、前記操作部材が操作されたことを電気的に検出する検出部(130’)と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記設定データの変更を許可する制御部(31)とを備えることが好ましい。
【0016】
また、前記錠機構は、開錠状態において一部または全部が分離して交換可能となるように構成されることが好ましい。例えば、設定部が操作部材を覆う扉を有し、錠機構が扉の内側からナット等の係止部材によって扉に固着されており、錠機構を施錠状態にすると扉が閉じ、開錠状態にすると扉が開くものであって、開錠状態において、ナットを緩めて錠機構を分離できるものであってもよい。
【0017】
また、上述した遊技機において、前記錠機構(100、550)はシリンダー錠であってもよい。さらに、前記錠機構(100)は、前記鍵穴(111)を有し前記鍵(130A、130B)と共に回転する内筒(110)と当該内筒(110)の外径より内径が大きく本体に固定された外筒(120)とを備え、前記内筒(110)が前記外筒(120)から分離可能であることが好ましい。外筒は本体に固定されているため、錠機構全体あるいは外筒の交換は、本体から外筒を取り外す必要があるため手間がかかる。これに対して、本発明によれば、内筒のみを分離して交換できるので、鍵と錠の組を簡易に変更することが可能となる。
【0018】
また、前記内筒(110)は、着脱用の鍵(130B)を挿入して前記所定位置まで回転した状態で分離可能となることが好ましい。さらに、前記遊技条件は、遊技価値の払い戻し率を指定するものであることが好ましい。
【0019】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ここでは、スロットマシンに本発明を適用した場合について説明する。
【0021】
<1.スロットマシンの外観構成>
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン1の外観を示す斜視図である。スロットマシン1の筐体は、本体2と本体2の前面に取り付けられたフロントドア3とを備えている。フロントドア3は中段右側に設けられたドア錠9の鍵穴にドア鍵を挿入して開錠することにより、開閉可能である。
【0023】
フロントドア3の上段には、所定の情報をプレイヤーに提示する液晶表示装置80が設けられている。フロントドア3中段のパネル表示部Dには、縦長長方形の3つの表示窓4a、4b、4cが設けられている。表示窓4a、4b、4cは、例えばアクリル樹脂等の透明な材料により形成されている。また、表示窓4a、4b、4c上には水平に3本、斜めに2本の入賞ラインL1〜L5が設けられている。
【0024】
くわえて、表示窓4aの左側には補助表示部20が設けられている。補助表示部20は、各入賞ラインL1〜L5に各々対応する5個のLEDからなる。プレイヤーがメダルを投入したり、あるいは、後述するベット操作を行うと、ベット数に応じた数の入賞ラインL1〜L5が有効となる。このスロットマシン1では、ベット数が1枚の場合に入賞ラインL1が有効となり、ベット数が2枚の場合に入賞ラインL1〜L3が有効となり、ベット数が3枚の場合に入賞ラインL1〜L5が有効となる。補助表示部20を構成する各LEDは、対応する入賞ラインL1〜L5が有効である場合に点灯し、無効である場合に消灯する。これによって、プレイヤーは、どの入賞ラインL1〜L5が有効であるかを知ることができる。
【0025】
各表示窓4a、4b、4cの内側には、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3列の左・中・右リールR1、R2、R3が回転自在に設けられている。したがって、プレイヤーは、各表示窓4a、4b、4cを通して左・中・右リールR1、R2、R3の図柄を観察できる。
【0026】
各リールR1、R2、R3には、例えば、21個・7種類の図柄が表示されている。図柄の種類としては、赤色の「7」(以下、赤7と称する)、青色の「7」(以下、青7と称する)、BAR、スイカ、チェリー、およびプラムがある。スロットマシン1による遊技では、メダルの投入等によって有効にした入賞ラインL1〜L5に予め定められた図柄の組合せが揃うと、揃った図柄に対応した枚数のメダル払い出しが行われる。メダルは、ゲームを開始する際にスロットマシン1に投入するものであり、プレイヤーがゲームを継続するために必要である。つまり、メダルはゲームの継続等の遊技価値を有する媒体といえる。
【0027】
図柄の組合せは、遊技価値を与える「役」と無価値な「ハズレ」とに大別される。本実施形態の役には、赤7の図柄の組合せである赤7役、青7の図柄の組合せである青7役、BARの図柄の組合せであるBAR役、ベルの図柄の組合せであるベル役、スイカの図柄の組合せであるスイカ役、左リールR1の停止図柄がチェリーであるチェリー役、およびプラムの図柄の組合せであるプラム役がある。プラム役が成立してもメダルの払い出しはないが、再遊技ができる。再遊技とは、新たにメダルを投入することなく再びゲームを行うことをいう。
【0028】
これらの役は、遊技状態別に役毎にプレイヤーに付与される遊技価値が予め定められている。役には、1枚から15枚の払い出しが付与される役、入賞による払い出しのあるなしにかかわらずビッグボーナスやレギュラーボーナス等の有利な遊技状態が付与される役、払い出しはないがメダルを投入することなく再度、同数のメダル投入条件で遊技が行える再遊技を付与される役がある。また、これらのすべての役がどの遊技状態においても必ずしも賞として定められているとは限らない。ある遊技状態では賞として成立するが、別の遊技状態においては賞として成立しないというような役も可能である。すなわち、各役の入賞毎によってプレイヤーに付与される遊技価値は、遊技状態毎に予め定められているおり常に一定であるとは限らない。
【0029】
本実施例においては、通常の遊技状態におけるプレイヤーに付与される遊技価値は、ベル役は7枚、スイカ役は15枚、チェリー役は2枚の払い出しが行われ、プラム役は再遊技が可能となる役である。
【0030】
各種の役のうち、ベル役、スイカ役、チェリー役およびプラム役等の2枚から15枚程度の配当や再遊技が付与される等の比較的低い遊技価値に対応する役を総称して小役と呼ぶ。一方、BAR役が入賞すると、遊技状態がレギュラーボーナス(以下、適宜「RB」と省略して記載する。)と呼ばれる特定遊技状態に移行する。レギュラーボーナスでは、ジャックゲームを12回行うことができ、RB期間は、ジャックゲームを12回行うか、最大8回入賞すると終了となる。ジャックゲームは、1枚のメダルをベットして中央の入賞ラインL1のみを有効にして行われる。ジャックゲームの役としては、プラム役を採用する。この役を構成する図柄が入賞ラインL1に揃うとスロットマシン1は15枚のメダル払い出しを行う。つまり、通常の遊技状態ではプラム役が揃っても再遊技ができるだけであるが、レギュラーボーナス期間中に行われるジャックゲームにおいて、プラム役を構成する図柄が揃うと15枚のメダルの払い出しを受けることができる。また、後述するビッグボーナス中にはレギュラーボーナスの賞にプラム役を割り当てている。なお、RBの遊技状態では通常の遊技状態にはないジャックゲームが行われるので、通常の遊技状態と比較してRBの遊技状態はプレイヤーにとって有利な遊技状態であるといえる。
【0031】
また、青7役に入賞すると、遊技状態が通常の遊技状態からノーマルビッグボーナス(以下、必要に応じてビッグボーナスを「BB」と省略して記載する。)と呼ばれる第2遊技状態に移行する。ビッグボーナス期間中は、レギュラーボーナスが最大3回分行えるのに加えて、小役を高当選確率状態での遊技を最大30回成立させることが可能である。ノーマルビッグボーナスは、レギュラーボーナスと比較してより有利な遊技状態である。
【0032】
さらに、赤7役に入賞すると、遊技状態が通常の遊技状態からスーパービッグボーナスと呼ばれる第3遊技状態に移行する。スーパービッグボーナスは小役の報知を行う点でノーマルビッグボーナスと異なる。後述するように、スロットマシン1では、内部抽選を行い当選した役を構成する図柄が有効な入賞ラインL1〜L5上に揃うと入賞となる。このため、内部抽選によって当選している賞や役をプレイヤーが知ることができれば、プレイヤーは各リールR1〜R3をタイミング良く停止させることにより多くのメダルを獲得できる。小役の報知は、内部抽選によって当選している賞や役の種類をプレイヤーに知らせる。したがって、スーパービッグボーナスはノーマルビッグボーナスと比較してより有利な遊技状態である。
【0033】
表示窓4a、4b、4cの下方には、プレイヤーが遊技を実行するための各種操作部材が配置された操作部OPが設けられている。操作部OPは、メダル投入口5、スタートレバー6、左・中・右リールストップボタン7a,7b,7c、クレジットボタン8、およびBETボタン15を備える。
【0034】
メダル投入口5は、表示窓4cの下方に設けられており、メダルを投入できるようになっている。メダルを1枚投入すると入賞ラインL1が有効となり、メダルを2枚投入すると入賞ラインL1〜L3が有効となり、メダルを3枚投入すると入賞ラインL1〜L5が有効となる。さらに、プレイヤーが3枚を超えてメダルを投入すると、スロットマシン1は4枚以上のメダル数をクレジットとして貯留する。
【0035】
BETボタン15は、表示窓4aの左斜下に設けられている。BETボタン15は、プレイヤーが一回のゲームでベットするメダル数を指定するために用いられる。このBETボタン15をプレイヤーが操作することで、メダル投入口5からメダルを投入しなくても、貯留されたメダルをベットすることができる。このため、BETボタン15の操作によって指定されたメダル数に応じて、入賞ラインL1〜L5が適宜有効となる。BETボタン15の操作によって指定されたメダル数と有効となる入賞ラインL1〜L5との関係は、メダルを直接投入する場合と同じである。
【0036】
スタートレバー6は、BETボタン15の下方に設けられている。スタートレバー6は、プレイヤーがゲームの開始を指示するために用いられる。プレイヤーがスタートレバーを押し下げると、リールR1、R2、R3が一斉に回転を開始し、表示窓4a、4b、4c内の図柄が可変表示となる。
【0037】
左・中・右リールストップボタン7a、7b、7cは、スタートレバー6の右横に設けられている。左・中・右リールストップボタン7a、7b、7cは、表示窓4a、4b、4c内で回転する3列の左・中・右リールR1、R2、R3をそれぞれ停止させるために用いられる。
【0038】
リールストップボタン7cの右側には、メダルをスロットマシン1に貯留するか否かを決定するためのクレジットボタン8が設けられている。プレイヤーがクレジットボタン8を操作することによりクレジットを有効とするか、または無効とするかを変更することができる。所定の場合、メダル払出口10aからメダルがプレイヤーに払い出され、メダル受皿10に貯留される。
【0039】
さらに、BETボタン15の右側には、セグメント表示装置16が設けられている。セグメント表示装置16には、クジットされているコイン数、入賞時の払い出し枚数、ビックボーナス中の残りゲーム数など遊技情報のほかに、払い戻し率の設定値が表示されるようになっている。但し、設定値は、後述する所定の操作を行った場合にのみ表示されるようになっている。
【0040】
<2.スロットマシンの内部構成>
【0041】
図2は、スロットマシン1のフロントドア2を開いた状態の概略を示す斜視図である。本体2の内部には、その上段にメイン基板30Aが設けられており、中段には左・中・右リールR1、R2、R3が設けられている。さらに、下段にはホッパー17および電源ボックス18が設けられている。ホッパー17には多数のコインが貯留されている。入賞によって所定のクレジット数(例えば、50枚)を超えると、コインがホッパー17からメダル払出口10aを介してメダル受皿10に放出される。
【0042】
図3は、図2に示す電源ボックス18を拡大した斜視図である。この図に示すように、電源ボックス18は、その正面パネルに電源スイッチ20、ヒューズボックス21、リセットスイッチ22およびシリンダー錠100を備え、その上面パネルにコネクター23を備える。
【0043】
電源スイッチ18は、トグルタイプのスイッチであって、スロットマシン1全体の電源投入のために用いられる。ヒューズボックス21には、所定のヒューズが内蔵されている。これにより、過渡的に大電流が流れた場合に電源回路等を保護することができる。リセットスイッチ22は、タクトタイプのスイッチであって、設定値を変更する場合やエラー報知状態を通常の遊技モードに復帰させる場合に用いられる。また、コネクター23は、図示せぬ電源ケーブルや信号ケーブルを介してメイン基板30A等に接続されている。
【0044】
シリンダー錠100は、設定値の確認および変更のために用いられる。シリンダー錠100は、内筒110と外筒120とを備え、そのうち外筒120が電源ボックス18に固定されている。
【0045】
図4は、シリンダー錠100および設定スイッチ130の分解斜視図であり、図5は外筒120の正面図である。まず、内筒110の正面には鍔部112が形成され、その中央部には鍵穴111が形成されている。鍔部112は略円柱状の形状をした筒部113と一体に形成されており、鍔部112の外径は、筒部113の外径より大きい。筒部113には、複数の穴114が形成されており、各穴114に各タンブラ115が挿入されている。筒部113の後端部には直方体状の突起部119が設けられている。突起部119は、シリンダー錠100を組み立てた状態で、シリンダー錠100の後端部から突出し、設定スイッチ130の凹部131と連結される。
【0046】
この内筒110の鍵穴111に正規の鍵を差し込むと、各タンブラ115が各穴114に内蔵される。一方、正規でない鍵を鍵穴111に差し込んだ場合や鍵が鍵穴111に差し込まれていない状態では、タンブラ115が穴114から突出するようになっている。また、筒部113には円環状の溝116が形成されている。さらに、溝116は穴117を有し、そこには昇降板118が挿入されている。
【0047】
次に、外筒120の先端部123は、電源ボックス18に形成される取り付け穴の径と比較して外径が大きい。したがって、シリンダー錠100を電源ボックス18に組み込んだ状態では、先端部123が電源ボックス18の正面パネルから突出する。また、先端部123の内径は鍔部112の外径より若干大きく、内筒110を外筒120に挿入した状態では、内筒110が外筒120に収容されるようになっている。
【0048】
外筒120には、軸方向に沿って凹部121が形成されている。上述したように不正な鍵を鍵穴111に差し込むと、タンブラ115が穴114から突出するから、タンブラ115が凹部121に嵌まり込む。よって、内筒110を回転させることができない。一方、正規な鍵であれば、タンブラ115が凹部121に突出して止められることはないので、内筒110を回転させることができる。このとき、設定スイッチ130も内筒110の回転に連動して回転する。設定スイッチ130は、ロータリータイプのスイッチであり、マイクロスイッチであってもよいし、あるいは、フォトカプラと遮蔽板を組み合わせたものであってもよい。そして、設定スイッチ130は施錠状態でオフ状態となる一方、開錠状態でオン状態となる。なお、開錠状態とは正規な鍵を内筒110に挿入して所定角度回転させた状態をいう。
【0049】
また、外筒120の後端部であって、内筒110の溝116に対応する位置には、係止板122が設けられている。図6は、係止板122と昇降板118の関係を模式的に示す図である。係止板122はバネ123によって外筒120の外周から内周へ向かう方向に弾性力が付加されている。内筒110を外筒120に挿入した状態では、係止板122が溝116に止められる。このため、係止板122をバネ123の弾性力に反発して外筒120の内部に押し込まない限り、内筒110を外筒120から分離することはできない。
【0050】
シリンダー錠100に用いられる鍵には、設定用鍵130Aと着脱用鍵130Bとがある。設定用鍵130Aは設定値の確認および変更に用いられ、着脱用鍵130Bは、内筒110を外筒120から分離する場合に用いられる。
【0051】
図7(A)は設定用鍵130Aを鍵穴111に挿入した場合の係止板122と昇降板118との関係を示す図であり、図7(B)は着脱用鍵130Bを鍵穴111に挿入した場合の係止板122と昇降板118との関係を示す図である。この例では、設定用鍵130Aと着脱用鍵130Bとの鍵形状は先端部を除いて同一である。すなわち、設定用鍵130Aの先端部は三角形の形状をしており、尖っているのに対し、着脱用鍵130Bの先端部は円弧状の形状をしている。
【0052】
設定用鍵130Aを鍵穴111に挿入すると、昇降板118は押し上げられないので、昇降板118の上端が溝116に突出することはない。このとき、係止板122はバネ123の弾性力によって溝116に入り込んだ状態となる。したがって、内筒110を外筒120から引き抜こうとしても、外筒120の係止板122が内筒110の溝116に止められ、両者を分離することができない。
【0053】
一方、着脱用鍵130Bを鍵穴111に挿入すると、昇降板118は先端部の円弧Bに沿って押し上げられ、昇降板118の上端が溝116に突出する。このとき、係止板122は外筒120の内部に押し込まれた状態となる。したがって、内筒110を外筒120から引き抜く場合、外筒120の係止板122が内筒110の溝116に止められることなく、両者を分離することができる。
【0054】
このように、シリンダー錠100は、内筒110を外筒120から分離可能な構造を有するので、ホールの管理者は、設定用鍵130Aおよび着脱用鍵130Bと内筒110との組を容易に交換することができる。すなわち、電源ボックス18に固定されているのは、外筒120と設定スイッチ130であるから、これらの構成を電源ボックス18から取り外すことなく、容易に内筒110を分離することができる。
【0055】
この結果、スロットマシン1の製造者であっても知り得ない設定用鍵130Aおよび着脱用鍵130Bをホールで用いることができ、セキュリティを大幅に向上させることができる。また、故障しやすい内筒110部分のみを交換すればよいので、スロットマシン1のランニングコストを削減することができる。
【0056】
<3.スロットマシンの電気的構成>
【0057】
図8は、スロットマシン1における遊技処理動作の制御を司る制御装置と、スロットマシン1を構成するもののうち本発明に関係のある周辺装置を含む回路構成とを示すブロック図である。
【0058】
制御装置は、メイン基板30Aを主たる構成要素とする。メイン基板30Aは、CPU31、クロック発生回路32、数列発生回路33、RAM34、ROM35、送出タイミング制御回路36、データ送出回路37、入力ポート38、出力ポート39、フラッシュROM40を備える。
【0059】
CPU31は、送出タイミング制御回路36を除くメイン基板30Aの各構成要素とバス(図示せず)を介して接続されている。CPU31は、制御プログラムを実行して各構成要素を制御する。制御プログラムには、スロットマシン1全体をどのように動作させるかが記述されている。このため、CPU31は、スロットマシン1の制御中枢として機能する。クロック発生回路32は、水晶振動子を含む発振回路を備えており、固定周期の基準クロック信号CLKを生成し、これをCPU31と数列発生回路33とに供給する。
【0060】
数列発生回路33は、高速のリングカウンタで構成されており、基準クロック信号CLKをカウントしてカウントデータCDを生成する。カウントデータCDの数値範囲は、後述する賞群抽選テーブル群TBL1の記憶内容によるが、例えば、0〜59999である。カウントデータCDはCPU31に常時供給されており、CPU31は、プレイヤーがスタートレバー6を押し下げたタイミングを検知し、当該タイミングでカウントデータCDをサンプリングすることによって、サンプリングデータSDを生成する。
【0061】
プレイヤーはカウントデータCDの値を知ることができないから、スタートレバー6がプレイヤーによって押し下げられるタイミングはランダムである。したがって、サンプリングデータSDの値は乱数の中からある値をサンプリングしたものと等価である。なお、数列発生回路33は基準クロック信号CLKに同期して動作するので、カウントデータCDの周期は極めて短い。例えば、基準クロック信号CLKの周波数が30MHzであれば、カウントデータCDの値が「0」から「59999」まで変化するのに要する時間は、2msecである。したがって、プレイヤーが不正な手段によってカウントデータCDの値を知ることができたとしても、スタートレバー6を操作して所望の値を有するサンプリングデータSDをCPU31に生成させることは不可能である。
【0062】
次に、RAM34は、CPU31の作業領域として機能し、演算処理の途中結果や必要に応じて生成されたデータ等を記憶する。
【0063】
フラッシュROM40は、記憶内容を書き換えることが可能な不揮発性のメモリであって、そこには設定データ等が記憶されている。設定データは、遊技価値の払い戻し率を指示するものであり、後述する賞群抽選テーブル群TBL1の中から1個のテーブルを選択するために用いられる。
【0064】
ROM35には、制御プログラムの他、賞群抽選テーブル群TBL1、停止テーブル群TBL2、および入賞図柄組合せテーブルTBL3等が格納されている。入賞図柄組合せテーブルTBL3には、入賞役の図柄の組合せと、入賞役のメダル払出枚数とが対応づけられて記憶されている。
【0065】
本実施形態のスロットマシン1における役の種類としては、赤7役、青7役、BAR役、ベル役、スイカ役、チェリー役、およびプラム役があることは上述した通りである。青7役の成立はスーパービッグボーナスに移行する契機となり、赤7役の成立はノーマルビッグボーナスに移行する契機となる一方、BAR役の成立はレギュラーボーナスに移行する契機となる。また、小役の種類によってプレイヤーが獲得できる遊技価値は各々異なる。スロットマシン1の制御においては、遊技価値の相違に応じた制御が必要とされることから、遊技価値に着目して各種の役を分類しておくと便利である。青7役(スーパービッグボーナス)と赤7役(ノーマルビッグボーナス)とは、上述したように、小役の報知を除いて、一連のゲームの進行が同じである。そこで、本実施形態のスロットマシン1は、これらの役に1つの賞群を割り当てる。赤7役および青7役を含む賞群をBB賞という。また、他の役は、各役に対応して各賞群がある。BAR役に対応する賞群をRB賞、ベル役に対応する賞群をベル賞、スイカ役に対応する賞群をスイカ賞、チェリー役に対応する賞群をチェリー賞、プラム役に対応する賞群を再遊技賞という。
【0066】
賞群抽選テーブル群TBL1は、6段階の設定値に対応する6個のテーブルを備えている。各テーブルは、各賞群に対応する抽選区分データを記憶している。抽選区分データの値は、各賞群に対応する抽選区分の大きさを示す。そして、設定値を示す設定データに応じてテーブルが選択されるようになっている。したがって、設定値を変更することによって、遊技価値の払い戻し率を変更することが可能となる。
【0067】
CPU31は、サンプリングデータSDに基づいて賞群抽選テーブル群TBL1を参照して、賞群を決定し、内部抽選データを生成する。内部抽選データは8ビットのデータであって、第1ビットにBB賞、第2ビットにRB賞、第3ビットにベル賞、第4ビットにスイカ賞、第5ビットにチェリー賞、第6ビットに再遊技賞が各々割り当てられている。内部抽選によっていずかの賞に当選すると、CPU31は該当するビットの値を「1」にし、該当しない場合にはビットの値を「0」にする。したがって、内部抽選データを参照すれば、当選しているかハズレているか、また当選している賞群を知ることができる。
【0068】
次に、停止テーブル群TBL2は、複数の停止テーブルから構成されている。各停止テーブルには、中央の入賞ラインL1に表示される図柄番号とズレコマ数を示す停止データとが対応付けられて記憶されている。ここで、ズレコマ数とは、プレイヤーが各左・中・右リールストップボタン7a、7b、7cを押し下げてから、各左・中・右リールR1、R2、R3が停止するまでに進む図柄の数のことをいう。
【0069】
各左・中・右リールR1、R2、R3は高速で回転するため、プレイヤーが特定の図柄を狙ってストップボタンを操作したとしても、所望の図柄を停止させるには、熟練が必要となる。ストップボタン操作の習熟には、プレイヤーの個人差がある。特に、動体視力の低いプレイヤーは所望の図柄を停止させることが難しい。一方、スキルの高いプレイヤーは、所望の図柄が入賞ラインに表示されている時に、ストップボタンを操作することが可能である。
【0070】
しかしながら、スキルの低いプレイヤーがゲームを楽しむためには、図柄をある程度揃い易くする必要がある一方、内部抽選の結果がハズレである場合には、役が成立しないようにリールの回転を制御する必要がある。
【0071】
停止テーブルは、このようなリール回転の制御ために用いられる。そして、各左・中・右リールR1、R2、R3の停止位置は、停止テーブルを参照して定める。
【0072】
次に、送出タイミング制御回路36とデータ送出回路37とは、内部抽選により決定された役の種類と、当該役に対応して選定された停止テーブルに関する情報等をサブ基板30Bの液晶表示制御回路70に送信する役割を果たすものである。
【0073】
入力ポート38は、後述する各種のセンサから供給される信号の入力インターフェースである。一方、出力ポート39は、各モータや各種装置に対して信号を供給するための出力インターフェースである。
【0074】
入力ポート38に接続され、各種の入力信号を発生する主要な入力信号発生手段としては、以下のものがある。投入メダル検出センサ41は、メダル投入口5を介して投入されるメダルを検知して、1個のメダルに対して1個の出力パルスを生成する。CPU31は、この出力パルスをカウントすることによって、投入されたメダル数を検知する。
【0075】
BETボタンセンサ42はBETボタン15の操作を検出する。スタートレバーセンサ43はスタートレバー6の操作を検出する。左・中・右リールストップボタンセンサ44は左・中・右リールストップボタン7a、7b、7cの操作を各々検出する。左・中・右リール位置検出センサ47は、左・中・右リールR1、R2、R3の回転位置を検出し、各検出信号を生成する。
【0076】
また、設定スイッチ130は、上述したようにシリンダー錠100と連結して、電源ボックス18の内部に設けられている。CPU31は、設定スイッチ130がオン状態であるかオフ状態であるかを検知して、動作モードを切り替える。本実施形態の動作モードとしては、プレイヤーが遊技を行うことが可能な遊技モード、6段階の設定値を確認することが可能な確認モード、および設定値を変更することが可能な設定モードがある。
【0077】
また、リセットスイッチ22は、設定モードにおいて使用される。CPU31は管理者がリセットスイッチ22を押下するごとに、パルスをカウントする。
【0078】
出力ポート39に接続され、各種の出力信号の供給を受ける主要な手段としては、左・中・右リール駆動モータ51およびセグメント表示装置16がある。
【0079】
左・中・右リール駆動モータ51は、左・中・右リールR1、R2、R3をそれぞれ回転駆動するモータであって、この例では、ステッピングモータによって構成されている。したがって、CPU31は左・中・右リール駆動モータ51に供給する各駆動信号のパルス数を調整することによって、左・中・右リールR1、R2、R3の停止位置を正確に定めることが可能である。
【0080】
次に、遊技モードにおいて、CPU31は、クレジット数、入賞時のコイン枚数、ボーナスゲーム時の残りゲーム数等をセグメント表示装置16に表示させる一方、設定モードおよび確認モードにおいて現在の設定値をセグメント表示装置16に表示させる。
【0081】
<4.動作モードの移行処理>
【0082】
次に、動作モードの移行処理について説明する。図9は、動作モードの移行処理に関するCPU31の動作を示すフローチャートである。まず、CPU31は、電源が投入されたか否かを判定し(ステップS1)、電源スイッチ20がオフ状態からオン状態に切り替わることによって電源が投入されると、設定スイッチ130が有効な状態(オン状態)であるか否かを判定する(ステップS2)。すなわち、鍵穴111に設定用鍵130Aが挿入され、所定角度回転した状態か否かを判定する。設定スイッチ130が有効な状態であれば、CPU31は動作モードを設定モードにする(ステップS3)。なお、設定モードの詳細については後述する。
【0083】
一方、ステップS2の判定において、設定スイッチ130が無効な状態(オフ状態)、すなわち、設定用鍵130Aによって開錠操作が行われていない状態であると判定された場合には、CPU31は、電源投入時の動作モードを遊技モードにする(ステップS5)。また、電源投入時の動作モードが設定モードであっても、その後、施錠操作を経て設定スイッチ130が無効な状態となった場合には(ステップS4)、CPU31は、動作モードを設定モードから遊技モードへ移行させる。
【0084】
遊技モードにおいて、CPU31は、フラッシュROM40から設定データを読み出し、これに基づいて、賞群抽選テーブル群TBL1の中から設定値に対応するテーブルを選択し、選択したテーブルを参照して内部抽選を実行する。
【0085】
さらに、遊技モードにおいて、設定スイッチ130を有効な状態にすると(ステップS6)、CPU31は、動作モードを遊技モードから確認モードに移行させる(ステップS7)。確認モードでは、CPU31は、フラッシュROM40に格納されている設定データを読み出し、設定値をセグメント表示装置16に表示させる。これにより、ホールの管理者は設定値を確認することができる。具体的には、設定用鍵130Aをシリンダー錠100に挿入して所定角度だけ回転させることによって、設定値を確認することが可能となる。
【0086】
そして、再び、設定用鍵130Aを施錠位置に戻すと、設定スイッチ130が無効な状態となり(ステップS8)、CPU31は動作モードを確認モードから遊技モードに移行させる。
【0087】
以上が、動作モードの変更に関するCPU31の処理である。次に、図10に示すフローチャートを参照して、設定モードにおけるCPU31の動作を説明する。設定モードにおいて、CPU31は、まず、フラッシュROM40から設定データを読み出して、これを、表示用設定値データとしてRAM34に記憶するとともに表示用設定値をセグメント表示装置16に表示させる(ステップS11)。次に、CPU31は、スタートレバーセンサ43からの信号に基づいて、スタートレバー6が押し下げられたか否かを判定する(ステップS12)。
【0088】
ステップS12の判定結果がNOの場合には、CPU31は処理をステップS13に進め、リセットスイッチ22が押下されたか否かを判定する。リセットスイッチ22が押下された場合には、CPU31は表示用設定値を「1」だけインクリメントし(ステップS14)、表示用設定値が「6」を超えるか否かを判定する(ステップS15)。表示用設定値が「6」を超える場合に表示用設定値を「1」にセットする一方(ステップS16)、表示用設定値が「6」以下であれば、その値がそのままセグメント表示装置16に表示される。したがって、リセットボタン22を押下すると、セグメント表示装置16に表示される値が、1→2→3→4→5→6→1→2…といったように1から6までの数値が巡回的に表示される。
【0089】
設定値を確定する場合には、ホールの管理者は、所望の設定値が表示されているタイミングで、スタートレバー6を押下して、その後、設定用鍵130Aを施錠状態に戻す。このとき、CPU31は、スタートレバー6が押下されたことを検知し(ステップS12)、その後、設定スイッチ130が無効な状態であることを検知すると(ステップS17)、現在の表示用設定値を示す表示用設定データを設定データとしてフラッシュROM40に書き込むことにより、設定値を確定する(ステップS18)。
【0090】
このようにして、ホールの管理者は動作モードを切り替えて設定値の確認および設定値の変更を行うことができる。
【0091】
<5.変形例>
【0092】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う遊技機もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。例えば以下に示す変形例は当然に本発明の技術的範囲に包含されるものと理解すべきものである。
【0093】
(1)上述した実施形態においては、シリンダー錠100と設定スイッチ130が分離されているものを一例として説明したが、外筒120の内部に設定スイッチ130が組み込まれていてもよいことは勿論である。また、上述した実施形態では設定用鍵130Aと着脱用鍵130Bとを用いたが、着脱用鍵130Bによって、設定用鍵130Aを兼用してもよいことは勿論である。
【0094】
(2)また、遊技機の一例としてスロットマシン1を取り上げて説明したが、パチンコ機の確率設定機構に適用してもよいことは勿論である。さらに、ゲーム機等にも適用可能である。
【0095】
(3)さらに、上述した実施形態ではシリンダー錠100の一部を分離して交換できるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、錠全体を交換できるように構成したものも含まれる。
【0096】
図11は、変形例に係る電源ボックス18’の外観を示す斜視図である。なお、図3に示す電源ボックス18と同一部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図11(a)に示すように電源ボックス18’の正面パネルは、開閉装置600が設けられている。開閉装置600の正面側には開閉装置600の施錠に預かる施錠装置の鍵穴53が示されている。図11(b)は、図11(a)において閉鎖されていた開閉装置600が開かれた状態を示す図である。開閉装置600は、電源ボックス18に取り付けられた枠部135と、枠部135に回動可能に取り付けられた扉1000とを備えている。開閉装置600には施錠装置500が取り付けられており、この施錠装置500を開錠することにより扉1000が開かれる。
【0097】
開閉装置600の内部には、設定スイッチ130’が電源ボックス18’から筐体内に露出されている(ただし開閉装置600が開放されている状態)。設定スイッチ130’は上述した設定スイッチ130に相当する構成である。設定スイッチ130’はレバースイッチで構成されており、オフ状態からオン状態とするためには、レバーを上方に押し上げる。オフ状態とするためには、オン状態の位置からレバーを下方に押し下げる。この変形例では、設定の確認および変更を行う場合、施錠装置500を開錠して扉1000を開き、設定スイッチ130’を操作し、その後、扉1000を閉じて施錠装置500を施錠する。
【0098】
図12は、施錠装置500の錠550を構成する各部品をその錠550を取り付けるべき扉1000とともに示す分解斜視図である。図において、紙面右上奥側が扉1000によって閉鎖される内部側、紙面左下手前側が外部側すなわちスロットマシン1の正面側を示す。また以下の説明においても外部側(スロットマシン1の正面側)からの視点を基準に正面、側面、及び裏面を定めるものとする。また扉から外部方向を手前側、内部方向を奥側と呼び、各部材の説明においても各部材が錠として組み立てられた姿勢を基準に、上記手前側、及び奥側を定める。
【0099】
図12に示されるように、錠550は、シリンダ50と、シリンダ50を挿入すべき孔が底面に設けられた外筒200と、シリンダ50及び外筒200を扉100に固定するナット70と、外筒200内に嵌めこまれるべき内筒300と、外筒200内に配置されて内筒300を扉1000から離隔する方向(奥側)に弾性力を付加するコイルばね80と、シリンダ50の先端に止めねじ90により取り付けられる舌状部材60とを備えている。
【0100】
扉1000は、正面に向けて配置された正面板101と、正面板101の両側部に正面板101に直交する方向(奥側)に延設された側面板102a、102bを備えている。側面版102aには、一旦正面板101と平行に折り返された後さらに奥側方向に折り返されて延設された遮蔽板102cが形成されている。
【0101】
正面板101の中央にはシリンダ50の外筒の断面形状(円形の両側部が切り欠かれ直線状をなしている。)よりやや大きな形状に形成された開口103が設けられている。開口103を挟んでその左右には一対の貫通孔104a、104bが設けられている。貫通孔104a、104bには、外筒200の底面に設けられた一対の凸部が扉100の奥側から嵌入される。なお、扉に凸部、外筒に凹部を設けてもよい。側面板102a、102bの下部にはそれぞれ一つの貫通孔105a、105b(貫通孔105bは図面に表されていない。)が設けられている。この一対の貫通孔105a、105bにリベット106a、106b(リベット106bは図面に表されていない。)が差し込まれ、扉1000は枠部135(図11参照)に回動自在にリベット止めされる。シリンダ50の一端側(手前側)には鍔状の係止部52が設けられており、扉1000に外部側から差し入れられたシリンダ50は、係止部52が扉1000の正面に当接されることにより位置決めされる。
【0102】
このような錠550は、扉1000を開いた状態で、止めねじ90を緩めて取り外し、舌状部材60、外筒200、内筒300、コイルばね80を分離し、さらにナット70を緩めて取り外すことにより、扉1000から分離して交換することが可能である。すなわち、鍵を用いて開錠した後、錠550全体を交換することができる。
【0103】
これにより、ホールの管理者は、スロットマシン1の入荷時に取り付けられている錠550を簡単に交換して、ホール独自の鍵を用いることができ、セキュリティを大幅に向上させることが可能となる。
【0104】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の遊技機によれば、錠機構の一部を分離できるので、管理者は容易に鍵と錠機構を交換することができる。この結果、不正防止およびセキュリティの向上を図ることができ、錠機構が故障した場合に、速やかに修理を完了することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスロットマシン1の外観を示す斜視図である。
【図2】スロットマシン1のフロントドア2を開いた状態の概略を示す斜視図である。
【図3】図2に示す電源ボックス18を拡大した斜視図である。
【図4】シリンダー錠100および設定スイッチ130の構成を示す分解斜視図である。
【図5】外筒120の正面図である。
【図6】係止板122と昇降板118の関係を模式的に示す模式図である。
【図7】(A)は設定用鍵130Aを鍵穴111に挿入した場合の係止板122と昇降板118との関係を示す図であり、(B)は着脱用鍵130Bを鍵穴111に挿入した場合の係止板122と昇降板118との関係を示す図である。
【図8】スロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】動作モードの移行処理に関するCPU31の動作を示すフローチャートである。
【図10】設定モードにおけるCPU31の動作を示すフローチャートである。
【図11】変形例に係る電源ボックス18’の外観を示す斜視図である。
【図12】施錠装置500の錠550を構成する各部品をその錠550を取り付けるべき扉1000とともに示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
6 スタートレバー
22 リセットスイッチ
31 CPU
R1 左リール
R2 中リール
R3 右リール
40 フラッシュROM
111 鍵穴
110 シリンダー錠
130 設定スイッチ
130A 設定用鍵
130B 着脱用鍵

Claims (8)

  1. 遊技条件を示す設定データを記憶する記憶部と、
    鍵と組み合わせて使用され、前記鍵を鍵穴に挿入して所定位置まで回転させると開錠状態となり、一部または全部を分離して交換可能に構成されている錠機構を有し、前記錠機構が開錠状態のときに前記設定データの変更を可能とする設定部と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記設定部は、
    前記錠機構が開錠状態になったことを電気的に検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記設定データの変更を許可する制御部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記設定部は、
    前記錠機構が開錠状態のときに、操作可能となる操作部材と、
    前記操作部材が操作されたことを電気的に検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記設定データの変更を許可する制御部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記錠機構は、開錠状態において一部または全部が分離して交換可能となるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記錠機構はシリンダー錠であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記錠機構は、前記鍵穴を有し前記鍵と共に回転する内筒と当該内筒の外径より内径が大きく本体に固定された外筒とを備え、前記内筒が前記外筒から分離可能であることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記内筒は、着脱用の鍵を挿入して前記所定位置まで回転した状態で分離可能となることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記遊技条件は、遊技価値の払い戻し率を指定するものであることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載した遊技機。
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