JP2018094192A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め設定された設定値によって直接的に当せん確率を変動させて有利な遊技状態への移行率を変動させるのではなく、予め設定された設定値によって間接的に有利な遊技状態への移行率を変動させることができる遊技機を提供する。
【解決手段】押し順報知制御手段210によって小役の入賞がアシストされる特定遊技を実行可能な有利区間と、前記特定遊技を実行できない通常区間と、を含み、前記有利区間として、第1有利区間と、前記第1有利区間よりも前記特定遊技への移行確率が高く設定された第2有利区間と、を備え、前記第1有利区間において実行された遊技においてボーナス役に当せん又は入賞したときに、前記遊技区間が前記通常区間に移行するようにした。
【選択図】図4

Description

この発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
この種の遊技機は、内部抽せんにより当せんした役に入賞したときに所定の利益を遊技者に付与するように構成されている。内部抽せんにおける当せん確率は、予め設定された設定値によって決定される。この設定値の変更は、所定の鍵を使用しなければ行えないようになっており、一般的には、遊技機が設置されたホールの管理者によってホールの営業開始前あるいは営業終了後に行われる。
また、こうした遊技機は、遊技者にとって有利な遊技状態を備えており、遊技者はこの有利な遊技状態となることを目指してゲームを実行する。例えば、特許文献1に記載のスロットマシンは、有利な遊技状態としてARTを備えている。ARTは、ストップボタンの操作順を報知して小役に入賞しやすくするとともに、リプレイ役に当せんしやすくした状態である。例えば特許文献1には、ART抽せんに当せんしたときにARTを開始するように構成した遊技機が記載されている。この特許文献1記載の遊技機では、ART抽せんの当せん確率はメインRT状態とサブ側の遊技状態とに基づいて規定されるようになっている。
特許第5789025号公報
ところで、上記したようなART抽せんの当せん確率を、予め設定された設定値によって変動するようにすれば、設定値によってARTの開始確率が変動するので、遊技者に付与される利益の変動幅を大きくすることができ、遊技の幅を広げることができる。
しかしながら、予め設定された設定値によってART抽せんの当せん確率(またはART準備状態への移行率)を変動させることができない場合(例えば規則等により禁止されている場合)、設定値によってARTの開始確率を変動させることが困難であった。
そこで、本発明は、予め設定された設定値によって直接的に当せん確率を変動させて有利な遊技状態への移行率を変動させるのではなく、予め設定された設定値によって間接的に有利な遊技状態への移行率を変動させることができる遊技機を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
すなわち、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための回転リールと、前記回転リールの図柄を変動表示させるためのスタートスイッチと、前記回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの図柄を停止表示させるためのストップスイッチと、複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行う当せん抽せん手段と、前記複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶した役抽せんテーブルと、前記当せん抽せん手段の抽せん結果と前記ストップスイッチの操作とに基づいて前記回転リールの図柄の停止表示に係る制御を行うリール制御手段と、前記回転リールが図柄を停止表示した際の前記回転リールの停止位置に基づいて前記複数の当せん役のいずれかに入賞したか又は入賞しなかったかの判定を行う入賞判定手段と、前記ストップスイッチの操作順に関する情報を報知する押し順報知制御手段と、遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するための設定手段と、遊技区間を制御するための遊技区間制御手段を備え、を備え、前記遊技区間は、前記押し順報知制御手段によって前記小役の入賞がアシストされる特定遊技を実行可能な有利区間と、前記特定遊技を実行できない通常区間と、を含み、前記有利区間として、第1有利区間と、前記第1有利区間よりも前記特定遊技への移行確率が高く設定された第2有利区間と、を備え、前記複数の当せん役として、少なくとも、入賞によりボーナスゲームを開始するボーナス役であって、前記設定値によって当せん確率が変動する設定差ありボーナス役を含み、前記第1有利区間において実行された遊技において前記ボーナス役に当せん又は入賞したときに、前記遊技区間が前記通常区間に移行することを特徴とする。
また、前記遊技区間が前記第2有利区間に移行したときに、前記特定遊技が開始することを特徴とする。
本発明は上記の通りであり、遊技区間は、特定遊技を実行可能な有利区間と、特定遊技を実行できない通常区間と、を含み、有利区間として、第1有利区間と、第1有利区間よりも特定遊技への移行確率が高く設定された第2有利区間と、を備え、第1有利区間において実行された遊技においてボーナス役に当せん又は入賞したときに、遊技区間が通常区間に移行するようになっている。このような構成によれば、遊技者にとって有利な特定遊技を実行するためには、第2有利区間へ移行することが重要となる。第2有利区間へ移行するためには、仮に第1有利区間に移行したとしても、できるだけ早く第1有利区間を終了させる必要がある。そして、第1有利区間はボーナス役に当せん又は入賞したときに終了するので、ボーナス役の当せん確率が高いほど第1有利区間が終了しやすく、言い換えると、特定遊技が開始しやすくなっている。
このとき、設定差ありボーナス役の当せん確率は、予め設定された設定値によって変動する。そして、この設定差ありボーナス役の当せん確率が特定遊技の開始し易さに影響するため、間接的に特定遊技への移行率が予め設定された設定値によって変動するようになっている。このような構成によれば、予め設定された設定値によって直接的に当せん確率を変動させて有利な遊技状態への移行率を変動させるのではなく、予め設定された設定値によって間接的に有利な遊技状態への移行率を変動させることができる。
また、遊技区間が第2有利区間に移行したときに、特定遊技が開始するようにすれば、第2有利区間がより遊技者にとって有利となり、相対的に第1有利区間がより遊技者にとって不利となる。よって、できるだけ早く第1有利区間を終了させることが更に重要となるので、設定差ありボーナス役の当せん確率が遊技に与える影響を更に大きくすることができる。
第1の実施形態に係るスロットマシンの外観図である。 第1の実施形態に係るスロットマシンの構成を概略的に示すブロック図である。 第1の実施形態に係る遊技状態の遷移を示す説明図である。 第1の実施形態に係る遊技区間の遷移を示す説明図である。 第1の実施形態に係る役抽せんにおけるボーナス役当せん確率を示す図であって、(a)設定値が「高」の場合の図、(b)設定値が「低」の場合の図である。 第1の実施形態に係る有利区間抽せんの当せん確率を示す図である。 第1の実施形態に係る特定遊技抽せんの当せん確率を示す図であって、(a)第1有利区間の場合の図、(b)第2有利区間の場合の図である。 第2の実施形態に係る遊技区間の遷移を示す説明図である。 第2の実施形態に係る(a)有利区間抽せんの当せん確率を示す図、(b)特定遊技抽せんの当せん確率を示す図である。 第3の実施形態に係る遊技区間の遷移を示す説明図である。 第3の実施形態に係る有利区間抽せんの当せん確率を示す説明図である。 第3の実施形態に係る特定遊技抽せんの当せん確率を示す図であって、(a)第1有利区間の場合の図、(b)第2有利区間の場合の図、(c)第3有利区間の場合の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシン10を例に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について、図1〜7を参照しながら説明する。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、四角箱状の筐体11と、筐体11の正面側に開閉自在に取り付けられる前扉31を有する。この前扉31には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されている。
また、前扉31の高さ方向略中央部には、スロットマシン10を作動させるための操作部31Aおよびメダル投入口14が設けられている。操作部31Aには、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50などが設けられている。
また、操作部31Aの下方には、下パネル31Bを挟んで、メダルを払い出すためのメダル払い出し口18と、メダル払い出し口18から払い出されたメダルを貯留可能な下皿31Cが設けられている。
上記した前扉31の表示窓12には、背後の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。回転リール40は、図柄表示窓13の裏側に配置されて、回転可能にスロットマシン10に取り付けられており、外周表面に表示された複数の図柄を変動表示又は停止表示するためのものである。本実施形態においては、左リール41、中リール42、右リール43の3個の回転リール40が設けられており、それぞれの回転リール40が個別に回転可能となっている。
上記した図柄表示窓13からは、3個の回転リール40のそれぞれについて、上段、中段、下段の3段の図柄が表示されるようになっており、計9個の図柄が図柄表示窓13を通して表示されるようになっている。そして、この計9個の図柄の表示位置の組合せによって有効ラインが設定されている。有効ラインとは、3個の回転リール40のそれぞれについて表示位置にある図柄を1個ずつ繋いでできるラインのうち、入賞するために有効となる図柄組合せの並びを規定したラインである。この有効ラインに沿って役に対応付けられた図柄組合せが表示されると、当該役に入賞となる。
このスロットマシン10の内部には、図示しないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図2参照)が内蔵されている。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、左ストップスイッチ51、中ストップスイッチ52、右ストップスイッチ53が接続されている。
なお、入力段としては、上記した各入力装置に限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。投入スイッチ15が遊技メダルを検知すると、最大50枚まで遊技メダルを遊技機内部に貯留(クレジット)することができるようになっている。このようにクレジットされた遊技メダルは、クレジット表示部32に数値として表示され、次遊技以降に使用することができる。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図1に示すように、操作部31Aの上面に位置するスイッチである。ベットスイッチ16を押下することで、クレジットをメダル投入に代えることができる。クレジットをメダル投入に代えることで、遊技が開始可能な状態となる。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図1に示すように、操作部31Aの上面左端に位置するスイッチであって、クレジットされているメダルを払い戻すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図1に示すように、操作部31Aの正面左側に位置するレバーである。遊技を開始可能な状態でスタートスイッチ30を操作すると、後述するリールユニット60の駆動が開始し、回転リール40の図柄が変動表示される。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、後述するリールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40(左リール41,中リール42,右リール43)に対応した3個のスイッチ(左ストップスイッチ51、中ストップスイッチ52、右ストップスイッチ53)から構成され、各回転リール40の下方に一個ずつ配置されている。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止し、回転リール40の図柄が停止表示されるようになっている。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、リールユニット60、ホッパーユニット65、演出部66(画像表示部67、ランプ68、スピーカ69)、の各パーツが接続されている。
なお、出力段としては、上記した各パーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定あるいは支持された3個のステッピングモータと、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個の回転リール40(左リール41,中リール42,右リール43)とから構成されている。各回転リール40は、短円筒状の回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、それぞれ20乃至21個の図柄が等間隔で表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に配置されており、遊技の結果等に基づいてメダルを払い出すためのものである。
(演出部66)
演出部66は、制御装置20の制御により、入賞等の報知など、種々の演出を行うものである。具体的には、演出部66は、画像表示部67と、ランプ68と、スピーカ69と、から構成されている。
画像表示部67は、回転リール40の上方に設けられた窓部の背後に配置され、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限らず、例えば演出専用の回転リール40を設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
ランプ68は、発光体の点灯又は点滅により入賞等を報知するためのものである。
スピーカ69は、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(制御装置20)
制御装置20は、スロットマシン10の作動を制御するためのものである。この制御装置20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種の制御を実行するように構成されている。
本実施形態に係る制御装置20は、図2に示すように、遊技状態制御手段100、当せん抽せん手段110、役抽せんテーブル120、リール制御手段130、入賞判定手段140、ホッパー制御手段150、演出制御手段200、押し順報知制御手段210、設定手段220、特定遊技制御手段230、遊技区間制御手段240の各手段として機能する。なお、制御装置20としては、上記した各手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(遊技状態制御手段100)
遊技状態制御手段100は、遊技状態の管理を行うためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は複数の遊技状態を備えており、遊技状態制御手段100は現在の遊技状態を記憶するとともに、遊技状態の移行契機となる所定の事象が発生したときに遊技状態を切り替える処理を実行する。
本実施形態に係るスロットマシン10は、図3に示すように、以下の遊技状態を備えている。なお、遊技状態は以下に限らず、任意の遊技状態を設けることができる。
(1)通常遊技状態
(2)ボーナス内部中
(3)ボーナスゲーム中
このうち、通常遊技状態は、工場出荷時又は設定変更時に設定される初期状態である。
また、ボーナス内部中は、後述するボーナス役に係る当せんフラグが成立した状態である。このボーナス内部中へは、ボーナス役に当せんしたときに移行し、ボーナス役に当せんしたときに終了する。
また、ボーナスゲーム中は、ボーナスゲームが行われている状態である。ボーナスゲーム中へは、ボーナス役に入賞したときに移行する。ボーナスゲームが終了すると、遊技状態は通常遊技状態に戻るようになっている。なお、ボーナスゲームは、所定のボーナスゲーム終了契機が達成された場合(例えば、予め設定されたゲーム数を消化した場合や、予め設定された払い出し枚数を超えるメダルの払い出しがあった場合)に終了する。
なお、この図では省略しているが、ボーナス役が複数ある場合(例えば、利益の大きさが異なる複数のボーナス役を備えている場合)には、ボーナス役の種類に対応した複数の「ボーナス内部中」や「ボーナスゲーム中」を設けてもよい。
また、「通常遊技状態」は、役に当せんする確率が異なる複数の遊技状態を内包していてもよい。例えば、他の遊技状態よりも相対的にリプレイ役の当せん確率が向上した「リプレイ高確率状態」や、リプレイ役の当せん確率が「リプレイ高確率状態」よりも相対的に低く設定された「リプレイ低確率状態」を内包していてもよい。
遊技状態制御手段100は、スロットマシン10が上記した遊技状態のいずれかの遊技状態となるように制御し、ゲーム中に遊技状態の移行契機となる所定の事象が発生したときには、そのゲームの終了後に遊技状態を切り替える処理を実行する。
(当せん抽せん手段110)
当せん抽せん手段110は、複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行うためのものである。すなわち、予め定めた抽せん確率に基づいて当せん役に係る抽せんを行うものである。そして、当せん抽せん手段110による抽せんの結果、所定の当せん役に当せんである場合に当せんフラグが成立し、この当せんフラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当せん図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
具体的には、当せん抽せん手段110は、乱数を所定の範囲内で発生させる乱数発生手段を備え、この乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を役抽せんテーブル120に照合することにより抽せんを行う。本実施形態に係る当せん抽せん手段110は、16bitで乱数を発生させるため、0〜65535までの65536通りの乱数を発生させるようになっている。後述する役抽せんテーブル120には、この65536通りの乱数のそれぞれに当せん役またはハズレが割り当てられているため、乱数を役抽せんテーブル120に照合することにより当せん役またはハズレを特定することができる。
(役抽せんテーブル120)
役抽せんテーブル120は、当せん抽せん手段110が抽出した乱数がいずれかの当せん役またはハズレに対応するかを定めたものである。この役抽せんテーブル120は、複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶しており、具体的には、当せん抽せん手段110において発生する乱数と当せん役との対応表として設けられている。当せん抽せん手段110は、後述する設定値や遊技状態等に応じてこれらの役抽せんテーブル120を切り替えて使用する。これにより、設定値や遊技状態ごとに当せん確率が変動するように構成されている。
(リール制御手段130)
リール制御手段130は、有効なスタートスイッチ30の操作信号に基づいて回転リール40を回転させると共に、特に図示しないがリール回転検知センサの検知信号に基づいて図柄の現在位置を認識しつつ、当せん抽せん手段110の抽せん結果および有効なストップスイッチ50の操作タイミングに基づいて、回転リール40の停止を制御するためのものである。
このリール制御手段130は、メダルがベットされ、前ゲーム開始から所定時間(いわゆるウエイト時間)が経過しているなど、所定の遊技開始条件を満たしている場合には、スタートスイッチ30の操作信号に基づいて全ての回転リール40の回転を開始させる。
また、回転リール40が回転中にいずれかのストップスイッチ50が操作されると、ストップスイッチ50の操作信号に基づきストップ信号を出力し、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させる。
なお、リール制御手段130は回転リール40を停止させる際、停止操作がされたときの図柄表示位置を基準として、最大4コマのスベリコマ数で図柄を回転方向に移動させて停止させることができる。このような制御により、当せん抽せん手段110の抽せん結果が「ハズレ」の場合には、3個の回転リール40の図柄が如何なる入賞の態様にも揃わないように蹴飛ばし制御を行う。また、抽せん結果が所定の当せん役に当せんの場合には、3個の回転リール40の図柄が極力当該当せんに係る入賞の態様となるように引き込み制御を行う。
このような蹴飛ばし制御及び引き込み制御は、当せん抽せん手段110による役抽せんの結果や、ストップスイッチ50の操作タイミング、停止位置の優先順位などに基づいて計算されて実行される。例えば、2種類以上の役に同時当せんしている場合、各役に対応付けられた優先順位に従って、優先順位の高い役に対応する図柄組合せを有効ライン上に表示できるように引き込み制御が行われる。
なお、後述する押し順小役に当せんしており、正解の押し順で各ストップスイッチ50が操作された場合には、停止操作のタイミングに関わらず、当該押し順小役に係る図柄を有効ライン上に引き込んで、押し順小役を入賞させる。一方、その正解の押し順以外の押し順で各ストップスイッチ50が操作された場合には、当該押し順小役に係る図柄が有効ライン上に揃わないようにして、押し順小役が入賞しないように制御する。
(入賞判定手段140)
入賞判定手段140は、ストップスイッチ50の操作により3個の回転リール40が停止したときに、その表示態様に基づいて、入賞したか又は入賞なしかの判定を行うためのものである。具体的には、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効入賞ライン上に所定の図柄配列が揃うことを条件として、当該図柄配列に対応した当せん役に入賞したと判定する。そして、入賞がメダル払い出しを伴う場合には、ホッパーユニット65に払い出し入賞信号を出力する(もしくはメダルを払い出す代わりにクレジットに加算する)。また、入賞が遊技状態を移行させるものであれば、遊技状態制御手段100に通知して遊技状態を移行させる。また、リプレイ役が入賞した場合には、自動ベット処理を行い、遊技メダルを新たに投入することなく次ゲームを開始できるようにする。
(ホッパー制御手段150)
ホッパー制御手段150は、入賞判定手段140からの払い出し入賞信号、精算スイッチ17の操作信号などに基づいて、ホッパーユニット65を作動させ、メダルの払い出しを制御するためのものである。なお、入賞がメダル払い出しを伴う場合に、この払い出しメダルを自動的にクレジットとして電子的に貯留し、クレジットの許容枚数を超過する払い出し分だけをホッパーユニット65から払い出させるようにしてもよい。
(演出制御手段200)
演出制御手段200は、画像表示部67、ランプ68やスピーカ69等の演出部66の作動を制御するためのものである。この演出制御手段200は、ROMに記憶されている演出データをもとに、入賞の報知や押し順報知などの演出を行わせる。
なお、押し順報知は、後述する押し順小役に当せんしたときに、当該押し順小役に入賞可能なストップスイッチ50の操作順を報知するものである。この押し順報知は、例えば、画像表示部67に操作順を表示したり、操作すべきストップスイッチ50をスピーカ69から音声で報知したり、操作すべきストップスイッチ50を光らせたりすることで行われる。
(押し順報知制御手段210)
押し順報知制御手段210は、後述する有利区間において実施されるゲームにおいて押し順報知を制御するものである。具体的には、この押し順報知制御手段210は、押し順小役に当せんしたときに、当該押し順小役を入賞させるための正解の押し順(ストップスイッチ50の操作順)を報知する。押し順小役は所定の押し順でストップスイッチ50が操作されたときに入賞図柄が揃うように制御される小役である。押し順が報知されない場合、どの押し順小役に当せんしたかが分からず、正解の押し順も分からないため、押し順小役を狙って入賞させることは困難となっている。一方で、正解の押し順が報知される場合には、押し順報知に従ってストップスイッチ50を操作することで容易に押し順小役を入賞させることができるようになっている。
本実施形態においては、特定遊技であるART(後述)の実行中に押し順報知が実行される。
(設定手段220)
設定手段220は、遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するためのものである。この設定値は、鍵のかけられた筐体11の内部に設けられたスイッチを操作することで変更可能であり、スロットマシン10が設置されたホールの管理者によって、ホールの営業開始前あるいは営業終了後に予め設定される。上述したように、この設定値ごとに異なる役抽せんテーブル120が設けられており、役抽せんにおいて設定値に応じた役抽せんテーブル120が用いられることにより、設定値に応じてメダルの払出率が変わるようになっている。本実施形態においては、設定値は「高」と「低」の2段階からなり、「高」の方が「低」よりも払出率が高く設定されている。このため、設定値「高」は設定値「低」よりも遊技者にとって有利度が高い設定となっている。
具体的には、図5に示すような当せん確率の役抽せんテーブル120が使用される。すなわち、設定値が「高」の場合には、図5(a)が示すように、約0.6%の確率で「設定差ありボーナス役」に当せんし、約0.5%の確率で「設定差なしボーナス役」に当せんする。一方、設定値が「低」の場合には、図5(b)が示すように、約0.5%の確率で「設定差ありボーナス役」に当せんし、約0.5%の確率で「設定差なしボーナス役」に当せんする。このように、「設定差ありボーナス役」は設定値によって当せん確率が変動するようになっており、遊技者にとって有利度が高い設定値が設定されている場合に当せんしやすくなっている。一方、「設定差なしボーナス役」は設定値によって当せん確率が変動しないようになっており、設定値にかかわらず同じ当せん確率となっている。
なお、この図5においては「設定差ありボーナス役」と「設定差なしボーナス役」の当せん確率のみを記載しているが、実際の役抽せんテーブル120においては他の当せん役(小役やリプレイ役など)の当せん確率も規定されていることは言うまでもない。本実施形態においては、「設定差ありボーナス役」以外のすべての当せん役について、設定値によって当せん確率が変動しないように(設定差なしで)当せん確率が設定されている。
また、本実施形態においては設定値を2段階としているが、これに限らず、設定値は3段階以上であってもよい。設定値が3段階以上の場合、設定値に対応して段階的に「設定差ありボーナス役」の当せん確率が変動するようにすればよい。
(特定遊技制御手段230)
特定遊技制御手段230は、特定遊技としてのARTの実行を制御するためのものである。すなわち、本実施形態に係るスロットマシン10では、リプレイ役の当せん確率が通常よりも高く設定されたリプレイ高確率状態において押し順報知が行われ、これによりART(アシストリプレイタイム)が実行されるようになっている。このようなARTでは、手持ちのメダルの目減りが少なくなるだけでなく、押し順報知に従ってストップスイッチ50を操作することで獲得メダル数が確実に増えていくようになっている。
この特定遊技制御手段230は、後述する有利区間のゲーム中に(例えば有利区間において実行されるゲームにおいてスタートスイッチ30が操作されてゲームが開始するタイミングで)特定遊技抽せんを実行し、特定遊技抽せんに当せんしたときにARTを開始する制御を実行する。特定遊技制御手段230による特定遊技抽せんは、例えば、乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を特定遊技抽せんテーブルに照合することにより行われる。特定遊技抽せんテーブルにおいては、抽出可能なすべての乱数にそれぞれ「当たり」か「ハズレ」が割り当てられているため、乱数を特定遊技抽せんテーブルに照合することにより「当たり」か「ハズレ」を特定することができる。
本実施形態においては、図7に示すように、2種類の特定遊技抽せんテーブルが設けられており、それぞれ、特定遊技の当せん確率が異なるように設定されている。
すなわち、有利区間が第1有利区間(後述)である場合には、図7(a)に示す当せん確率が設定された特定遊技抽せんテーブルが使用される。このため、第1有利区間における特定遊技抽せんにおいて、特定遊技に当せんする確率は「1/1500」である。
一方、有利区間が第2有利区間(後述)である場合には、図7(b)に示す当せん確率が設定された特定遊技抽せんテーブルが使用される。このため、第2有利区間における特定遊技抽せんにおいて、特定遊技に当せんする確率は「25/1500」である。このように、第2有利区間においては特定遊技抽せんの当せん確率が高く設定されており、これにより、第1有利区間よりも特定遊技への移行確率が高く設定されている。
上記のように特定遊技抽せんに当せんして開始したARTは、所定の終了条件を達成するまで(例えば所定のゲーム数を消化するまで)継続する。所定の終了条件を達成したら、特定遊技制御手段230はARTを終了させる。ART終了後の遊技区間は通常区間(後述)としてもよいし、有利区間(後述)としてもよい。
なお、上記した特定遊技抽せんは、当せん抽せん手段110による抽せん結果を使用してもよい。すなわち、有利区間中に所定の移行役(設定差なし小役)に当せんしたときにARTに移行するようにしてもよい。この場合、各有利区間で異なる役抽せんテーブル120を使用し、各役抽せんテーブル120において設定差なし小役の当せん確率や種類を変えることでARTの当せん確率を変更することができる。
(遊技区間制御手段240)
遊技区間制御手段240は、遊技区間を制御するためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は、遊技区間として、ストップスイッチ50の押し順が報知されない通常区間と、ストップスイッチ50の押し順を報知可能な有利区間と、を備えている。
通常区間とは、押し順報知制御手段210によって当せん役の入賞をアシストできない遊技区間である。具体的には、前記押し順報知制御手段210による押し順報知ができない遊技区間である。この通常区間では上記した特定遊技としてのARTが実行されることもない。
また、有利区間とは、押し順報知制御手段210によって当せん役の入賞をアシスト可能な遊技区間である。具体的には、前記押し順報知制御手段210による押し順報知が可能な遊技区間である。この有利区間では上記した特定遊技抽せんが行われ、特定遊技抽せんに当せんすると特定遊技としてのARTが実行される。
この遊技区間制御手段240は、通常区間のゲーム中(例えばゲームの開始時)に有利区間抽せんを実行し、有利区間抽せんに当せんしたときに遊技区間を有利区間に移行する制御を実行する。遊技区間制御手段240による有利区間抽せんは、例えば、乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を有利区間抽せんテーブルに照合することにより行われる。有利区間抽せんテーブルにおいては、抽出可能なすべての乱数にそれぞれ当せん領域が割り当てられているため、乱数を有利区間抽せんテーブルに照合することにより、有利区間に当せんしたか否かを特定することができる。
ところで、本実施形態に係る有利区間は、第1有利区間と、第1有利区間よりも特定遊技への移行確率が高く設定された第2有利区間と、を備えている。上記した有利区間抽せんにおいては、これらのいずれかの有利区間に当せんしたか、またはハズレかが決定される。
本実施形態においては、図6に示すような有利区間抽せんテーブルが使用される。この有利区間抽せんテーブルにおいては、第1有利区間に当せんする確率が「5/1500」であり、第2有利区間に当せんする確率が「5/1500」であり、ハズレとなる確率が「1490/1500」である。
上記した有利区間抽せんに当せんしていずれかの有利区間(第1有利区間または第2有利区間)に移行すると、押し順報知制御手段210による押し順報知が可能となる。なお、有利区間においてはすべてのゲームにおいて押し順が報知されるわけではなく、ARTの実行中など、所定の条件下でのみ押し順が報知される。
この有利区間は、後ほど詳述するように、所定の終了条件を達成するまで継続する。所定の終了条件を達成したら、遊技区間制御手段240は有利区間を終了させ、遊技区間を通常区間に移行させる。
なお、これらの遊技区間は、上述した遊技状態とは直接かかわりなく管理されている。すなわち、任意の遊技状態において、遊技区間が通常区間の場合もあるし、第1有利区間の場合もあるし、第2有利区間の場合もある。
(当せん役について)
本実施形態に係るスロットマシン10は、当せん役として、入賞によりボーナスゲームを開始するボーナス役と、入賞により遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、入賞により遊技メダルを払い出す小役と、を備えている。
当せん抽せん手段110による抽せんの結果としてこれらのいずれかの役に当せんとなった場合、その当せんに対応した当せんフラグが成立する。なお、ボーナス役に係る当せんフラグは、当せんフラグが成立した遊技において入賞しなかったとしても、次回以降の遊技に持ち越される。すなわち、入賞するまでは当該当せん役に入賞する権利が維持される。一方、その他の当せん役に係る当せんフラグは、当せんフラグが成立した遊技において入賞しなかった場合にはリセットされ、次回以降の遊技に持ち越されない。
ここで、上記した役抽せんテーブル120には、0または1以上の当せん役が割り当てられた抽せん区分が設けられており、当せん抽せん手段110が抽出した乱数がどの抽せん区分に含まれているかを判定することで、役抽せんの結果を得ることができるようになっている。
本実施形態に係る役抽せんテーブル120は、図5に示すように、少なくとも、設定値によって当せん確率が変動しない当せん区分である「設定差なしボーナス役」と、設定値によって当せん確率が変動する当せん区分である「設定差ありボーナス役」と、を含んでいる。この図5が示すように、設定「高」の方が設定「低」よりも「設定差ありボーナス役」に当せんしやすく設定されている。
なお、「設定差なしボーナス役」及び「設定差ありボーナス役」は、当せん区分として異なっていればよく、それぞれの当せん区分が同じボーナス役を含んでいてもよい。例えば、当せん区分「設定差なしボーナス役」は「特定のボーナス役と特定の小役とが同時成立する抽せん区分」であり、当せん区分「設定差ありボーナス役」は「前記特定のボーナス役と前記特定の小役とは異なる小役とが同時成立する抽せん区分」としてもよい。
(有利区間の終了条件について)
上記したように、本実施形態は2種類の有利区間を備えており、それぞれの有利区間には異なる終了条件が設定されている。
具体的には、第1有利区間には、図4に示すような3つの終了条件が設定されている。すなわち、(1)設定差ありボーナス役に当せんするか、(2)予め設定されたゲーム数を有利区間において消化したか、(3)特定遊技抽せんに当せんして開始した特定遊技(ART)が終了したか、のいずれかの終了条件を達成したときに第1有利区間が終了し、遊技区間が通常区間に移行するようになっている。
また、第2有利区間には、図4に示すような2つの終了条件が設定されている。すなわち、(1)予め設定されたゲーム数を有利区間において消化したか、(2)特定遊技抽せんに当せんして開始した特定遊技(ART)が終了したか、のいずれかの終了条件を達成したときに第2有利区間が終了し、遊技区間が通常区間に移行するようになっている。
このように、第1有利区間は、終了条件として設定差ありボーナス役への当せんを含んでいる一方、第2有利区間は、終了条件として設定差ありボーナス役への当せんを含んでいない。このため、図3に示すように、当せんしたボーナス役が設定差ありボーナス役であり、かつ、有利区間が第1有利区間である場合に、有利区間(第1有利区間)が終了するようになっている。
(第1の実施形態についてのまとめ)
上記したように、本実施形態によれば、遊技区間は、特定遊技を実行可能な有利区間と、特定遊技を実行できない通常区間と、を含み、有利区間として、第1有利区間と、第1有利区間よりも特定遊技への移行確率が高く設定された第2有利区間と、を備え、第1有利区間において実行された遊技において設定差ありボーナス役に当せんしたときに、遊技区間が通常区間に移行するようになっている。
このため、遊技者にとって有利な特定遊技を実行するためには、第2有利区間へ移行することが重要となり、逆に言えば、仮に第1有利区間に移行したとしても、できるだけ早く第1有利区間を終了させる必要がある。
すなわち、図7に示すように、第1有利区間においては、特定遊技抽せんに当せんして特定遊技(ART)が開始する確率は低いので、第1有利区間にとどまっていても特定遊技が開始する可能性は低い。それどころか、第1有利区間からは第2有利区間へと移行できず、通常区間を経由する必要があるので、第1有利区間からできるだけ早く抜け出す方が遊技者にとって有利となる。
そして、第1有利区間は設定差ありボーナス役に当せんしたときに終了するので、設定差ありボーナス役の当せん確率が高いほど第1有利区間が終了しやすく、言い換えると、設定差ありボーナス役の当せん確率が高いほど特定遊技が開始しやすくなっている。
このとき、設定差ありボーナス役の当せん確率は、予め設定された設定値によって変動する。よって、予め設定された設定値が高いほど、第1有利区間から抜け出しやすく構成されている。
このように、設定差ありボーナス役の当せん確率が特定遊技の開始し易さに影響するように構成することで、特定遊技への移行率が予め設定された設定値によって間接的に変動するようになっている。このような構成によれば、予め設定された設定値によって直接的に当せん確率を変動させて特定遊技への移行率を変動させるのではなく、予め設定された設定値によって間接的に特定遊技への移行率を変動させることができる。
なお、上記した実施形態においては、設定差ありボーナス役に当せんしたときに第1有利区間が終了するようにしたが、これに限らず、設定差ありボーナス役に入賞したときに第1有利区間が終了するようにしてもよい。また、設定差ありボーナス役に係るボーナスゲームが終了したときに第1有利区間が終了するようにしてもよい。
また、上記した実施形態においては、設定差なしボーナス役を設けるようにしたが、これに限らず、設定差なしボーナス役を設けなくてもよい。
また、上記した実施形態においては特に説明していないが、設定差なしボーナス役に当せん又は入賞したときに第1有利区間が終了するようにしてもよい。すなわち、第1有利区間の終了条件として、設定差ありボーナス役への当せん又は入賞に加え、設定差なしボーナス役への当せん又は入賞を設定してもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図8及び9を参照しながら説明する。なお、本実施形態の基本的構成は第1の実施形態と相違しないため、重複する記載を避けて、相違する箇所のみを説明する。
(特定遊技制御手段230)
本実施形態に係る特定遊技制御手段230は、遊技区間が第1有利区間に移行したときには、第1の実施形態と同様に特定遊技抽せんを行うが、遊技区間が第2有利区間に移行したときには、特定遊技を開始させる制御を行う。
詳しくは、遊技区間が第1有利区間に移行したときには、第1有利区間のゲーム中に特定遊技抽せんを実行し、特定遊技抽せんに当せんしたときに特定遊技(ART)を開始する制御を実行する。この第1有利区間における特定遊技抽せんには、図9(b)に示すような当せん確率が設定された特定遊技抽せんテーブルが使用される。このため、第1有利区間における特定遊技抽せんで当せんする確率は「1/1500」となっている。
一方、遊技区間が第2有利区間に移行したときには、遊技区間の移行と同時に特定遊技(ART)を開始する制御を実行する。このとき、特定遊技抽せんを行うか否かは問わない。すなわち、特定遊技抽せんを行わずに特定遊技を開始してもよいし、特定遊技抽せんを行った上で100%の確率で特定遊技を開始してもよい。
なお、上記した特定遊技抽せんは、当せん抽せん手段110による抽せん結果を使用してもよい。すなわち、有利区間中に所定の移行役(設定差なし小役)に当せんしたときにARTに移行するようにしてもよい。この場合、各有利区間で異なる役抽せんテーブル120を使用し、各役抽せんテーブル120において設定差なし小役の当せん確率や種類を変えることでARTの当せん確率を変更することができる。
(遊技区間制御手段240)
本実施形態に係る遊技区間制御手段240は、図9(a)に示すような有利区間抽せんテーブルを使用して有利区間抽せんを実行する。このため、本実施形態に係る有利区間抽せんにおいては、第1有利区間に当せんする確率が「15/1500」であり、第2有利区間に当せんする確率が「5/1500」であり、ハズレとなる確率が「1480/1500」となっている。
このように、第1有利区間に当せんする確率が第2有利区間に当せんする確率よりも高く設定されている。
なお、上記したように、有利区間抽せんにおいて第2有利区間に当せんした場合には、特定遊技(ART)が開始するようになっている。このため、本実施形態においては、特定遊技(ART)が開始するルートとして、(1)有利区間抽せんにおいて第2有利区間に当せんするルートと、(2)第1有利区間において特定遊技抽せんに当せんするルートの2つが設けられている。
そして、有利区間抽せんにおいて第2有利区間に当せんする確率は、第1有利区間において特定遊技抽せんに当せんする確率よりも高く設定されている。言い換えると、第1有利区間において特定遊技抽せんに当せんするよりも、通常区間において第2有利区間に当せんする方が確率的に有利であり、第1有利区間よりも通常区間の方が遊技者にとって有利となっている。
(有利区間の終了条件について)
上記したように、本実施形態は2種類の有利区間を備えており、図8に示すように、それぞれの有利区間には異なる終了条件が設定されている。
具体的には、第1有利区間には、図8に示すような3つの終了条件が設定されている。すなわち、(1)設定差ありボーナス役に当せんするか、(2)予め設定されたゲーム数を有利区間において消化したか、(3)特定遊技抽せんに当せんして開始した特定遊技(ART)が終了したか、のいずれかの終了条件を達成したときに第1有利区間が終了するようになっている。
一方、本実施形態に係る第2有利区間は、移行と同時に特定遊技(ART)が開始されるため、予め設定されたゲーム数をARTにおいて消化したとき(ARTの終了時)に、第2有利区間が終了するようにしてもよい。または、ART終了後に有利区間に移行する場合には、予め設定されたゲーム数を有利区間において消化したときに、第2有利区間が終了するようにしてもよい。
(第2の実施形態についてのまとめ)
上記したように、遊技区間が第2有利区間に移行したときに特定遊技が開始するようにすれば、第2有利区間がより遊技者にとって有利となり、相対的に第1有利区間がより遊技者にとって不利となる。よって、できるだけ早く第1有利区間を終了させることが更に重要となるので、設定差ありボーナス役の当せん確率が遊技に与える影響を更に大きくすることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図10〜12を参照しながら説明する。なお、本実施形態の基本的構成は第1の実施形態と相違しないため、重複する記載を避けて、相違する箇所のみを説明する。
(特定遊技制御手段230)
本実施形態に係る特定遊技制御手段230は、特定遊技抽せんに当せんしたとき、または、遊技区間が後述する第4有利区間(後述)に移行したときに、特定遊技としてのARTを開始する制御を実行する。
特定遊技抽せんは、有利区間のゲーム中に(例えば有利区間において実行されるゲームにおいてスタートスイッチ30が操作されてゲームが開始するタイミングで)実行される。この特定遊技抽せんは、例えば、乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を特定遊技抽せんテーブルに照合することにより行われる。特定遊技抽せんテーブルにおいては、抽出可能なすべての乱数にそれぞれ「当たり」か「ハズレ」が割り当てられているため、乱数を特定遊技抽せんテーブルに照合することにより「当たり」か「ハズレ」を特定することができる。
本実施形態においては、図12に示すように、3種類の特定遊技抽せんテーブルが設けられており、それぞれ、特定遊技の当せん確率が異なるように設定されている。
すなわち、有利区間が第1有利区間(後述)である場合には、図12(a)に示す当せん確率が設定された特定遊技抽せんテーブルが使用される。このため、第1有利区間における特定遊技抽せんで当せんする確率は「5%」である。
また、有利区間が第2有利区間(後述)である場合には、図12(b)に示す当せん確率が設定された特定遊技抽せんテーブルが使用される。このため、第2有利区間における特定遊技抽せんで当せんする確率は「30%」である。
また、有利区間が第3有利区間(後述)である場合には、図12(c)に示す当せん確率が設定された特定遊技抽せんテーブルが使用される。このため、第2有利区間における特定遊技抽せんで当せんする確率は「80%」である。
ここで、上記した特定遊技抽せんは、当せん抽せん手段110による抽せん結果を使用してもよい。すなわち、有利区間中に所定の移行役(設定差なし小役)に当せんしたときにARTに移行するようにしてもよい。この場合、各有利区間で異なる役抽せんテーブル120を使用し、各役抽せんテーブル120において設定差なし小役の当せん確率や種類を変えることでARTの当せん確率を変更することができる。
なお、有利区間が第4有利区間である場合には、有利区間が第4有利区間に移行すると同時に特定遊技が開始する。このように有利区間が第4有利区間に移行するときに、特定遊技抽せんを行うか否かは問わない。すなわち、特定遊技抽せんを行わずに特定遊技を開始してもよいし、特定遊技抽せんを行った上で100%の確率で特定遊技を開始してもよい。
このように、特定遊技抽せんの当せん確率は、第4有利区間>第3有利区間>第2有利区間>第1有利区間の順に高く設定されており、これにより、第4有利区間>第3有利区間>第2有利区間>第1有利区間の順に特定遊技への移行確率が高く設定されている。また、第1有利区間及び第2有利区間における特定遊技抽せんの当せん確率は50%未満であるのに対し、第3有利区間における特定遊技抽せんの当せん確率は50%以上に設定されている。このため、第1有利区間及び第2有利区間において特定遊技が開始するか否かは不確定なのに対し、第3有利区間において特定遊技が開始する蓋然性が高く設定されている。また、第4有利区間においては確実に特定遊技が開始するようになっている。
なお、このように開始したARTは、所定の終了条件を達成するまで(例えば所定のゲーム数を消化するまで)継続する。所定の終了条件を達成したら、特定遊技制御手段230はARTを終了させる。ART終了後の遊技区間は通常区間(後述)となる。
(遊技区間制御手段240)
遊技区間制御手段240は、遊技区間を制御するためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は、遊技区間として、ストップスイッチ50の押し順が報知されない通常区間と、ストップスイッチ50の押し順を報知可能な有利区間と、を備えている。
通常区間とは、押し順報知制御手段210によって当せん役の入賞をアシストできない遊技区間である。具体的には、前記押し順報知制御手段210による押し順報知ができない遊技区間である。この遊技区間では上記した特定遊技抽せんが行われず、特定遊技としてのARTが実行されることもない。
また、有利区間とは、押し順報知制御手段210によって当せん役の入賞をアシスト可能な遊技区間である。具体的には、前記押し順報知制御手段210による押し順報知が可能な遊技区間である。この遊技区間では上記した特定遊技抽せんが行われ、特定遊技抽せんに当せんすると特定遊技としてのARTが実行される。
この遊技区間制御手段240は、通常区間のゲーム中(例えばゲームの開始時)に有利区間抽せんを実行し、有利区間抽せんに当せんしたときに遊技区間を有利区間に移行する制御を実行する。遊技区間制御手段240による有利区間抽せんは、例えば、乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を有利区間抽せんテーブルに照合することにより行われる。有利区間抽せんテーブルにおいては、抽出可能なすべての乱数にそれぞれ当せん領域が割り当てられているため、乱数を有利区間抽せんテーブルに照合することにより、有利区間に当せんしたか否かを特定することができる。
ところで、本実施形態に係る有利区間は、図10に示すように、第1有利区間と、第1有利区間よりも特定遊技への移行確率が高く設定された第2有利区間と、第2有利区間よりも特定遊技への移行確率が高く設定された第3有利区間と、遊技区間が移行すると同時に特定遊技が開始する第4有利区間と、を備えている。上記した有利区間抽せんにおいては、これらのいずれかの有利区間に当せんしたか、またはハズレかが決定される。
本実施形態においては、図11に示すような有利区間抽せんテーブルが使用される。この有利区間抽せんテーブルにおいては、第1有利区間に当せんする確率が「0.6%」であり、第2有利区間に当せんする確率が「0.35%」であり、第3有利区間に当せんする確率が「0.04%」であり、第4有利区間に当せんする確率が「0.01%」であり、ハズレとなる確率が「99%」である。すなわち、第1有利区間>第2有利区間>第3有利区間>第4有利区間の順に当せん確率が高く設定されている。
上記した有利区間抽せんに当せんしていずれかの有利区間に移行すると、押し順報知制御手段210による押し順報知が可能となる。なお、有利区間においてはすべてのゲームにおいて押し順が報知されるわけではなく、ARTの実行中など、所定の条件下でのみ押し順が報知される。
この有利区間は、後ほど詳述するように、所定の終了条件を達成するまで継続する。所定の終了条件を達成したら、遊技区間制御手段240は有利区間を終了させ、遊技区間を通常区間に移行させる。
(有利区間の終了条件について)
上記したように、本実施形態は4種類の有利区間を備えており、それぞれの有利区間には異なる終了条件が設定されている。
具体的には、第1有利区間には、図10に示すような3つの終了条件が設定されている。すなわち、(1)設定差ありボーナス役に当せんするか、(2)予め設定されたゲーム数を有利区間において消化したか、(3)特定遊技抽せんに当せんして開始した特定遊技(ART)が終了したか、のいずれかの終了条件を達成したときに第1有利区間が終了し、遊技区間が通常区間に移行するようになっている。
また、第2有利区間には、図10に示すような3つの終了条件が設定されている。すなわち、(1)設定差なしボーナス役に当せんするか、(2)予め設定されたゲーム数を有利区間において消化したか、(3)特定遊技抽せんに当せんして開始した特定遊技(ART)が終了したか、のいずれかの終了条件を達成したときに第2有利区間が終了し、遊技区間が通常区間に移行するようになっている。
また、第3有利区間には、図10に示すような2つの終了条件が設定されている。すなわち、(1)予め設定されたゲーム数を有利区間において消化したか、(2)特定遊技抽せんに当せんして開始した特定遊技(ART)が終了したか、のいずれかの終了条件を達成したときに第3有利区間が終了し、遊技区間が通常区間に移行するようになっている。
また、第4有利区間には、図10に示すような終了条件が設定されている。すなわち、特定遊技(ART)が終了したときに第4有利区間が終了し、遊技区間が通常区間に移行するようになっている。
このように、第1有利区間は、終了条件として設定差ありボーナス役への当せんを含んでいる一方、第2有利区間は、終了条件として設定差ありボーナス役への当せんを含んでおらず、設定差なしボーナス役に当せんしたときに終了するようになっている。
また、第1有利区間及び第2有利区間よりも特定遊技への移行確率が高く設定された第3有利区間は、終了条件としてボーナス役への当せんを含んでいない。
また、第4有利区間は、移行と同時に特定遊技が開始し、特定遊技の終了と同時に第4有利区間が終了するようになっている。なお、特定遊技の終了と同時に第4有利区間が終了する態様に代えて、特定遊技の終了後に第4有利区間に移行し、予め設定されたゲーム数を消化したときに第4有利区間が終了するようにしてもよい。
(第3の実施形態についてのまとめ)
本実施形態は上記の通りであり、複数の有利区間として、設定差ありボーナス役に当せんしたときに終了する第1有利区間と、設定差ありボーナス役に当せんしても終了しない第2有利区間と、を含み、第1有利区間は、第2有利区間よりも特定遊技への移行確率が低く設定されている。このような構成によれば、特定遊技への移行率が低い第1有利区間に移行した場合には、できるだけ早く第1有利区間を終了させた方が特定遊技に移行しやすく、遊技者にとって有利となる。そして、第1有利区間は設定差ありボーナス役に当せんしたときに終了するので、設定差ありボーナス役の当せん確率が高いほど第1有利区間が終了しやすく、言い換えると、設定差ありボーナス役の当せん確率が高いほど特定遊技が開始しやすくなる。
このとき、設定差ありボーナス役の当せん確率は、予め設定された設定値によって変動する。そして、この設定差ありボーナス役の当せん確率が高いほど、特定遊技へ移行し易くなるので、間接的に特定遊技への移行率が予め設定された設定値によって変動することになる。このような構成によれば、予め設定された設定値によって直接的に当せん確率を変動させて特定遊技への移行率を変動させるのではなく、予め設定された設定値によって間接的に特定遊技への移行率を変動させることができる。
また、第2有利区間が設定差なしボーナス役に当せんしたときに終了するようにすれば、有利区間の種別によって終了契機となるボーナス役を異ならせることができ、遊技の幅を広げることができる。
また、第1有利区間及び第2有利区間よりも特定遊技への移行確率が高く設定された第3有利区間を含むようにすれば、第3有利区間へ移行することで遊技者にとって有利な特定遊技を実行する可能性が高まるように構成することができる。このような構成においては、第1有利区間または第2有利区間に移行したときに、できるだけ早くボーナス役に当せんして第1有利区間または第2有利区間を終了させるというゲーム性が生まれるので、遊技の幅を広げることができる。
また、遊技区間が移行すると同時に特定遊技が開始する第4有利区間を含むようにすれば、第4有利区間へ移行することで遊技者にとって有利な特定遊技を実行するように構成することができる。このような構成においては、第4有利区間へ移行が特定遊技の開始契機となり、特定遊技の開始契機が増えることで、遊技の幅を広げることができる。
なお、上記した実施形態においては、設定差ありボーナス役に当せんしたときに第1有利区間が終了するようにしたが、これに限らず、設定差ありボーナス役に入賞したときに第1有利区間が終了するようにしてもよい。また、設定差ありボーナス役に係るボーナスゲームが終了したときに第1有利区間が終了するようにしてもよい。
また、上記した実施形態においては、設定差なしボーナス役に当せんしたときに第2有利区間が終了するようにしたが、これに限らず、設定差なしボーナス役に入賞したときに第2有利区間が終了するようにしてもよい。また、設定差なしボーナス役に係るボーナスゲームが終了したときに第2有利区間が終了するようにしてもよい。
また、上記した実施形態においては、設定差なしボーナス役を設けるようにしたが、これに限らず、設定差なしボーナス役を設けないようにしてもよい。
また、上記した実施形態においては特に説明していないが、設定差なしボーナス役に当せん又は入賞したときに第1有利区間が終了するようにしてもよい。すなわち、第1有利区間の終了条件として、設定差ありボーナス役への当せん又は入賞に加え、設定差なしボーナス役への当せん又は入賞を設定してもよい。
また、上記した実施形態においては、4種類の有利区間を設けたが、これに限らず、有利区間の数を減らしたり、5種類以上の有利区間を設けたりしてもよい。このとき、少なくとも、設定差ありボーナス役に当せん又は入賞したときに終了する第1有利区間を含んでいればよい。
10 スロットマシン
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
14 メダル投入口
15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
18 メダル払い出し口
20 制御装置
30 スタートスイッチ
31 前扉
31A 操作部
31B 下パネル
31C 下皿
32 クレジット表示部
40 回転リール
41 左リール
42 中リール
43 右リール
50 ストップスイッチ
51 左ストップスイッチ
52 中ストップスイッチ
53 右ストップスイッチ
60 リールユニット
65 ホッパーユニット
66 演出部
67 画像表示部
68 ランプ
69 スピーカ
100 遊技状態制御手段
110 当せん抽せん手段
120 役抽せんテーブル
130 リール制御手段
140 入賞判定手段
150 ホッパー制御手段
200 演出制御手段
210 押し順報知制御手段
220 設定手段
230 特定遊技制御手段
240 遊技区間制御手段

Claims (2)

  1. 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための回転リールと、
    前記回転リールの図柄を変動表示させるためのスタートスイッチと、
    前記回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの図柄を停止表示させるためのストップスイッチと、
    複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行う当せん抽せん手段と、
    前記複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶した役抽せんテーブルと、
    前記当せん抽せん手段の抽せん結果と前記ストップスイッチの操作とに基づいて前記回転リールの図柄の停止表示に係る制御を行うリール制御手段と、
    前記回転リールが図柄を停止表示した際の前記回転リールの停止位置に基づいて前記複数の当せん役のいずれかに入賞したか又は入賞しなかったかの判定を行う入賞判定手段と、
    前記ストップスイッチの操作順に関する情報を報知する押し順報知制御手段と、
    遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するための設定手段と、
    遊技区間を制御するための遊技区間制御手段を備え、
    を備え、
    前記遊技区間は、前記押し順報知制御手段によって小役の入賞がアシストされる特定遊技を実行可能な有利区間と、前記特定遊技を実行できない通常区間と、を含み、
    前記有利区間として、第1有利区間と、前記第1有利区間よりも前記特定遊技への移行確率が高く設定された第2有利区間と、を備え、
    前記複数の当せん役として、少なくとも、入賞によりボーナスゲームを開始するボーナス役であって、前記設定値によって当せん確率が変動する設定差ありボーナス役を含み、
    前記第1有利区間において実行された遊技において前記ボーナス役に当せん又は入賞したときに、前記遊技区間が前記通常区間に移行することを特徴とする、遊技機。
  2. 前記遊技区間が前記第2有利区間に移行したときに、前記特定遊技が開始することを特徴とする、請求項1記載の遊技機。
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