JP3777357B2 - 自転車用リアディレーラ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車用リアディレーラ、特に、内側及び外側プレート部材などの主要部品を、面積の小さい軽量金属板又はスチール板で製造して使用材料量を削減することにより、従来の自転車用リアディレーラと同レベルの性能及び機能を維持しつつ、コストダウンを実現した自転車用リアディレーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、多段変速型自転車1は、そのフレーム2の後方部分に、複数のリアスプロケット20と、リアディレーラ10とを有している。自転車の速度を変えるには、乗り手は、ハンドルバー3に取り付けられているシフト操作装置(図示せず)を操作して、リアディレーラ10のテンションプーリー17を引く。これにより、リアスプロケット20の1つに噛み合っているチェーン4が他のリアスプロケット20に平行に移動し、変速が行われる。
【0003】
図2に示すように、従来のリアディレーラ10は、自転車1のフレーム2に固着されたブラケット11と、ブラケット11に支持されているベース部材12と、ベース部材12に一方の端部を連結しているリンク機構13と、リンク機構13のもう一方の端部に連結された可動部材14と、可動部材14に移動自在に支持された外側プレート部材15と、外側プレート部材15の内側に配置された内側プレート部材18と、外側プレート部材15と内側プレート部材18との間に回転自在に支持されたガイドプーリー16及びテンションプーリー17とを有している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
さらに、リアスプロケット20を駆動するためにガイドプーリー16及びテンションプーリー17の周囲に掛けられているチェーン4が偶発的に外れてリアディレーラ10から落下しないように、離脱防止部19が設けられる場合がある。この離脱防止部19は、ガイドプーリー16又はテンションプーリー17近傍の位置で、かつ外側プレート部材15と内側プレート部材18との間の空隙を実質的に横切る位置に延在して設けられている。こうすることにより、チェーン4がガイドプーリー16又はテンションプーリー17から大きく離脱することを防止できる。図2は、離脱防止部分19を、リアディレーラ10のテンションプーリー17近傍に設けた例を示している。
【0005】
図2及び図3に示すように、離脱防止部分19は、外側プレート部材15の後尾から後方に突出している第1の突出部分15aと、第2の突出部分18aとを有している。第2の突出部分18aは、内側プレート部材18の後尾から後方に第1の突出部分15よりさらに突出し、その後、その先端縁部が第1の突出部分15aの先端縁部に近接するように折り曲げられて形成されている。この構成により、離脱防止部19は、外側プレート部材15と内側プレート部材18との間の空隙を実質的に横切る位置に形成される。
【0006】
さらに、リアディレーラ10のさまざまな部品が、耐磨耗性などの要件となる機械的特性に応じて、異なる材料から製造されている。一般に、ブラケット11は、軽量合金から製造され、リンク機構13は、軽量合金又はスチールで製造される。外側プレート部材15及び内側プレート部材18は、軽量合金やスチールの金属板をパンチプレス機で打抜いて製造されるものである。
【0007】
【特許文献1】
特開2001-163285号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリアディレーラ10が有する外側プレート部材15は、金属板Mをパンチプレス機(図示せず)のパンチング・ダイ(図示せず)で打抜いて、図4に示すような形状に形成されたものである。しかし、従来のリアディレーラ10が有する外側プレート部材15の後尾には、離脱防止部19の一部を形成するために後方に突出した第1の突出部分15aが形成され、外側プレート部材15の幅全体が比較的広くなっているため、打抜く外側プレート部材15を金属板M上に効率よく配置することができない。言い換えれば、効率よく使用されずに無駄になる金属板M部分が多く、その結果、製造コストが高くなる。
【0009】
同様に、従来のリアディレーラ10が有する内側プレート部材18は、金属板Mをパンチプレス機のパンチング・ダイで打抜くことにより、図5に示すような形状に形成されたものである。しかし、従来のリアディレーラ10が有する内側プレート部材18の後尾には、離脱防止部19の一部を形成するために後方に突出した第2の突出部分18aが形成され、内側プレート部材18の幅全体が比較的広くなっており、打抜く外側プレート部材15を金属板M上で効率よく配置することができない。言い換えれば、効率よく使用されずに無駄になる金属板M部分が多く、その結果、製造コストが高くなる。
【0010】
本発明の目的は、自転車用リアディレーラにおいて、内側及び外側プレート部材などの主要部品を、面積の小さい軽量金属板又はスチール板で製造して使用材料量を削減することにより、従来のリアディレーラと同レベルの性能及び機能を維持しつつ、コストダウンを図ることができるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様によれば、一方の端部が自転車フレームに支持されるリンク機構と、リンク機構の他方の端部に連結された可動部材と、可動部材に移動自在に支持された外側プレート部材と、外側プレート部材の内側に配置された内側プレート部材と、外側プレート部材と内側プレート部材との間に回転自在に支持されたガイドプーリー及びテンションプーリーと、チェーンがテンションプーリー及び/又はガイドプーリーから外れるのを防止するための離脱防止部とを備えている。そして、離脱防止部は、内側及び外側プレート部材の少なくとも一方の内側周縁部の一部を他方のプレート部材に向けて折り曲げて形成された曲げ部分と、曲げ部分に対向する他方のプレート部材とを有している。
【0012】
好ましくは、離脱防止部を、曲げ部分と曲げ部分に対向する他方のプレート部材の外側周縁部の一部とで構成する。
好ましくは、曲げ部分を、内側プレート部材の内側周縁部の一部を折り曲げることにより形成する。
好ましくは、曲げ部分を、外側プレート部材の内側周縁部の一部を折り曲げることにより形成する。
【0013】
好ましくは、離脱防止部を、テンションプーリー又はガイドプーリー近傍に設ける。
この曲げ部分をL字型形状にすることができる。
本発明の第2の態様によれば、一方の端部が自転車フレームに支持されるリンク機構と、リンク機構の他方の端部に連結された可動部材と、可動部材に移動自在に支持された外側プレート部材と、外側プレート部材の内側に配置された内側プレート部材と、外側プレート部材と内側プレートとの間に回転自在に支持されたガイドプーリー及びテンションプーリーと、チェーンがテンションプーリー及び/又はガイドプーリーから外れるのを防止するための離脱防止部とを備えている。そして、離脱防止部は、内側プレート部材の内側周縁部の一部を外側プレート部材に向けて折り曲げて形成された第1曲げ部分と、外側プレート部材の内側周縁部の一部を内側プレート部材に向けて折り曲げて形成された第2曲げ部分とを有している。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を、図6〜図10を参照しながら以下に説明する。
図6は、本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100を示す斜視図である。この図に示すように、図2に示した従来の自転車用リアディレーラ10と同様、本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100は、自転車1のフレーム2(図1)に固着されたブラケット110と、ブラケット110に支持されたベース部材120と、このベース部材120に一方の端部が連結されたリンク機構130と、リンク機構130の他方の端部に連結された可動部材140と、可動部材140に移動自在に支持された外側プレート部材150と、外側プレート部材150の内側に配置された内側プレート部材180と、外側プレート部材150と内側プレート部材180との間に回転自在に支持されたガイドプーリー160及びテンションプーリー170とを含む。本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100が従来の自転車用リアディレーラ10と異なる点は、離脱防止部190を設ける位置とその構成である。
【0015】
上述したように、従来の自転車用リアディレーラ10の離脱防止部19は、外側プレート部材15の後尾から後方外部に突出した第1の突出部分15aと、内側プレート部材18の後尾から後方外部に第1の突出部分15aよりさらに突出した第2の突出部分18aとを含む。一方、本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の場合、離脱防止部190は、内側プレート部材180の末尾部分の内側周縁部に設けられた内側プレート部材180の一部分を外側プレート部材150に向けて折り曲げて形成された曲げ部分182と、曲げ部分182の先端縁部182a’に対向する外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とで構成されている。このように構成した離脱防止部190により、チェーン4(図1)がテンションプーリー170から離脱することを防止する。
【0016】
図7は、本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の離脱防止部190を示す、図6の線分B−Bで切取った断面図である。図7を見ると、離脱防止部190を形成している、内側プレート部材180の曲げ部分182の先端縁部182a’と、外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’との関係がよくわかる。先端縁部182a’と外側周縁部の一部150’とは近接しており、ほぼ閉じた離脱防止部190を構成している。
【0017】
図8は、本実施形態の自転車用リアディレーラ100に使用する外側プレート部材の複数枚を、パンチプレス機(図示せず)で打抜く金属板M上に配置したところを示すものである。本実施形態の外側プレート部材150には、従来の自転車用リアディレーラ10の外側プレート部材15が含む第1の突出部分15aのような突出部分がないため、外側プレート部材150の幅全体及び面積が小さくなり、効率良く金属板M上に配置することができる。すなわち、所定寸法の金属板Mから、より多くの枚数の外側プレート部材150を打抜くことができる。これにより、材料を節約でき、得られるプレート材料の重量及びコストが削減される。
【0018】
図9は、本実施形態の自転車用リアディレーラ100に使用する内側プレート部材180の複数枚を、パンチプレス機(図示せず)により打抜く金属板M上に配置したところを示すものである。離脱防止部190を形成するための内側プレート部材180の曲げ部分182が、内側プレート部材180の内側周縁部に設けたプレート部材部分からなっているため、内側プレート部材180は、従来の自転車用リアディレーラ10の内側プレート部材18が含む第2の突出部分18aのような突出部分がない形状となっている。このような形状にすることで、内側プレート部材180の幅全体及び面積が小さくなり、複数枚の内側プレート部材180を、効率良く金属板M上に配置することができる。すなわち、所定寸法の金属板Mから、より多くの枚数の外側プレート部材150を打抜くことができる。これにより、材料を節約でき、得られるプレート材料の重量及びコストが削減される。
【0019】
図10(a)及び(b)は、内側プレート部材180の曲げ部分182を形成する折り曲げ工程を示すものである。
内側プレート部材180をパンチプレス機(図示せず)により金属板Mから打抜く際、曲げ部分182が、図9に示すように、曲げ部分182の先端部分に位置する第1の曲げ部分182aと、内側プレート部材180の外枠部分を第1の曲げ部分182aに接続する第2の曲げ部分182bとを含む形状になるように打ち抜く。第1の曲げ部分182aが含む先端縁部182a’の形状を、この先端縁部182a’に対向する外側プレート部材150の外側周縁部分の形状に対応するように形成する。図6に示すように、例えば、離脱防止部190を形成する外側プレート部材150の外側周縁部分150’が自転車フレームに対して前下方に直線状に傾斜している場合、内側プレート部材180からの曲げ部分182の先端縁部182a’を外側プレート部材150の外側周縁部分150’に近接させるために、内側プレート部材180の曲げ部分182の先端縁部182a’も、前下方に直線状に傾斜させて形成する。
【0020】
次に、図10(a)に示すように、第1の曲げ部分182a及び第2の曲げ部分182bを有する曲げ部分182をL字型形状に曲げる際、第1の工程において、第1の曲げ部分182aを、第2の曲げ部分182bに実質的に直角になるように折り曲げる。続いて、図10(b)に示すように、第2の工程において、第2の曲げ部分182bを、第2の曲げ部分182bが内側プレート部材180の外枠部分から実質的に垂直に起立するように外側プレート部材150に向けて折り曲げる。すなわち、曲げ部分182をL字型形状に折り曲げる工程と、内側プレート部材180の外枠部分から曲げ部分182を起立させる工程の2工程を用いる。本実施形態による自転車用リアディレーラ100の離脱防止部190は、内側プレート部材180によるこのL字型に形成された曲げ部分182と、外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とにより構成されるものである。
【0021】
外側プレート部材15の後尾から後方に突出した第1の突出部分15aと、内側プレート部材18の後尾から後方に突出した第2の突出部分18aとで構成される従来の離脱防止部19とは異なり、本実施形態による自転車用リアディレーラ100の離脱防止部190は、内側プレート部材180の内側周縁部に設けたプレート部材部分(すなわち曲げ部分182)と、外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とにより構成される。したがって、本実施形態による自転車用リアディレーラ100が有する内側プレート部材180及び外側プレート部材150の幅及び面積は、従来の自転車用リアディレーラ10が有する内側プレート18及び外側プレート15の場合より小さくなる。この結果、必要となる金属板Mの量が減り、所定寸法の金属板Mから、より多くの枚数の外側プレート部材150を打抜くことができる。こうして、金属板に対する材料コストの節約を実現する。さらに、コスト全体も削減され、自転車用リアディレーラ100の総重量だけを考えれば、軽量化も実現される。
【0022】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態による自転車用リアディレーラ101を、図11を参照しながら以下に説明する。
第2実施形態による自転車用リアディレーラ101が上述した第1実施形態による自転車用リアディレーラ100と異なる点は、内側プレート部材180の曲げ部分182の形状だけであるため、この2つの実施形態における相違点のみを説明し、他の共通部品すべてについての説明は省略する。
【0023】
第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の曲げ部分182は、第1の曲げ部分182aと第2の曲げ部分182bとを含むL字型形状であったが、第2実施形態による自転車用リアディレーラ101の曲げ部分182は、内側プレート部材180の外枠部分から単純に起立させたものであり、この曲げ部分182の先端縁部182’が、外側プレート部材150の外側周縁部分150’に近接する。したがって、離脱防止部191は、内側プレート部材180の曲げ部分182と、テンションプーリー170を包囲する外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とにより構成される。
【0024】
1つの折り曲げ工程のみで第2実施形態による自転車用リアディレーラ101の曲げ部分182を形成できるため、製造処理が単純化され、上述した第1実施形態の場合よりさらにコストが削減される。その上、曲げ部分182の形状が単純であることから、自転車用リアディレーラの総重量がさらに削減される。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態による自転車用リアディレーラ102を、図12を参照しながら以下に説明する。
【0025】
第3実施形態による自転車用リアディレーラ102が上述した第1実施形態による自転車用リアディレーラ100と異なる点は、離脱防止部190に対する離脱防止部192の構成だけであるため、この2つの実施形態における相違点のみを説明し、他の共通部品すべてについての説明は省略する。
第1実施形態による自転車用リアディレーラ100では、第1の曲げ部分182aと第2の曲げ部分182bとを含むL字型形状の曲げ部分182は、内側プレート部材180に設けられている。これに対して、第3実施形態による自転車用リアディレーラ102の場合、第1の曲げ部分152aと第2の曲げ部分152bとを含むL字型形状の曲げ部分152を、外側プレート部材150に設ける。したがって、離脱防止部192は、外側プレート部材150によるL字型形状曲げ部分152と、テンションプーリーを包囲する内側プレート部材180の外側周縁部の一部180’とで構成される。
【0026】
この構造を用いると、第3実施形態による自転車用リアディレーラ102により、第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の場合と同じ機能及び効果が得られる。
さらに、第3実施形態による自転車用リアディレーラ102において、外側プレート部材150に設けた曲げ部分152は、第1実施形態に類似した第1の曲げ部分152aと第2の曲げ部分152bとを有するL字型形状に形成されるが、本発明はこの形状に限定されるものではなく、曲げ部分152は、上述した第2実施形態の曲げ部分182と同じ形状に形成して、同じ機能及び効果を得ることも可能である。
【0027】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態による自転車用リアディレーラ103を、図13を参照しながら以下に説明する。
第4実施形態による自転車用リアディレーラ103が上述した第1実施形態による自転車用リアディレーラ100と異なる点は、離脱防止部190に対する離脱防止部193の位置だけであるため、この2つの実施形態における相違点のみを説明し、他の共通部品すべてについての説明は省略する。
【0028】
第1実施形態による自転車用リアディレーラ100において、離脱防止部190は、チェーン4のテンションプーリー170からの離脱を防止するためにテンションプーリー170の近傍に設けられている。この実施形態では、離脱防止部193を、図13に示すように、チェーン4のガイドプーリー160からの離脱を防止するためにガイドプーリー160の近傍に設ける。
【0029】
図13に示すように、L字型形状の曲げ部分182は、内側プレート部材180の内側周縁のプレート部材部分から形成され、離脱防止部材部材193は、このL字型曲げ部分182と、曲げ部分182の先端縁部182’に近接する外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とで構成される。
第4実施形態による自転車用リアディレーラ103を用いると、チェーン4のガイドプーリー160からの離脱を防止するという機能面でわずかに異なっているが、他の機能及び効果はすべて第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の場合と同じである。
【0030】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態による自転車用リアディレーラ104を、図14を参照しながら以下に説明する。
第5実施形態による自転車用リアディレーラ104が上述した第1実施形態による自転車用リアディレーラ100と異なる点は、離脱防止部190に対する離脱防止部194の構成だけであるため、この2つの実施形態における相違点のみを説明し、他の共通部品すべてについての説明は省略する。
【0031】
上述した第2実施形態による自転車用リアディレーラ101において、離脱防止部191は、内側プレート部材180の内側周縁部に設けたプレート部材部分を内側プレート部材180の外枠部分から起立するように折り曲げて形成した曲げ部分182と、曲げ部分182の先端縁部182’に隣接する外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とから構成される。これに対して、第5の実施形態による離脱防止部194を、内側プレート部材180の内側周縁部のプレート部材部分を内側プレート部材180の外枠部分から起立するように外側プレート部材150に向けて折り曲げて形成した曲げ部分182と、外側プレート部材150の内側周縁部のプレート部材部分を外側プレート部材150の外枠部分から起立するように内側プレート部材180に向けて折り曲げて形成した曲げ部分152とで構成する。
【0032】
第5実施形態による構造の場合、内側プレート部材180からの曲げ部分182及び外側プレート部材150からの曲げ部分152それぞれを、1つの折り曲げ工程で形成することができる。内側プレート部材180からの曲げ部分182及び外側プレート部材150からの曲げ部分152により構成される離脱防止部194を、テンションプーリー170近傍に設けることにより、チェーン4のテンションプーリー170からの離脱を防止する。この他の、材料の節約、コストや重量の削減などの利点すべては、第1〜第4実施形態による自転車用リアディレーラ100〜103の場合と実質的に同じである。
【0033】
【発明の効果】
以上から、本発明による自転車用リアディレーラの構造を用いると、内側及び外側プレート部材などのリアディレーラの主要部品を、面積の小さいプレート材から製造することができるため、従来の自転車用リアディレーラの場合と同じ性能及び機能を維持しつつ、使用する材料量を削減し、これに伴い、コストダウンと軽量化とを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般の多段変速型自転車の全体構造を示す側面図である。
【図2】従来の自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図3】図2の線分A−Aを通る面から見た断面図である。
【図4】従来の自転車用リアディレーラに使用する外側プレート部材の複数枚を、打抜く金属板上に配置したところを示す平面図である。
【図5】従来の自転車用リアディレーラに使用する内側プレート部材の複数枚を、打抜く金属板上に配置したところを示す平面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図7】図6の線分B−Bを通る面から見た断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラに使用する外側プレート部材の複数枚を、打抜く金属板上に配置したところを示す平面図である。
【図9】本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラに使用する内側プレート部材の複数枚を、打抜く金属板上に配置したところを示す平面図である。
【図10】(a)は本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラが有する内側プレート部材のL字型形状曲げ部分に対する折り曲げステップを示す概略図であり、第1の折り曲げステップ後の状態を示している。(b)は本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラが有する内側プレート部材のL字型形状曲げ部分に対する折り曲げステップを示す概略図であり、第2の折り曲げステップ後の状態を示している。
【図11】本発明の第2実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図12】本発明の第3実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図13】本発明の第4実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図14】本発明の第5実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 自転車
2 自転車フレーム
4 チェーン
5 後輪
l0、100、101、102、103、104 自転車用リアディレーラ
13、130 リンク機構
14、140 可動部材
15、150 外側プレート部材
15a 第1の突出部分
18a 第2の突出部分
16、160 ガイドプーリー
17、170 テンションプーリー
18、180 内側プレート部材
19、190、191、192、193、194 離脱防止部
20 リアスプロケット
152、182 曲げ部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車用リアディレーラ、特に、内側及び外側プレート部材などの主要部品を、面積の小さい軽量金属板又はスチール板で製造して使用材料量を削減することにより、従来の自転車用リアディレーラと同レベルの性能及び機能を維持しつつ、コストダウンを実現した自転車用リアディレーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、多段変速型自転車1は、そのフレーム2の後方部分に、複数のリアスプロケット20と、リアディレーラ10とを有している。自転車の速度を変えるには、乗り手は、ハンドルバー3に取り付けられているシフト操作装置(図示せず)を操作して、リアディレーラ10のテンションプーリー17を引く。これにより、リアスプロケット20の1つに噛み合っているチェーン4が他のリアスプロケット20に平行に移動し、変速が行われる。
【0003】
図2に示すように、従来のリアディレーラ10は、自転車1のフレーム2に固着されたブラケット11と、ブラケット11に支持されているベース部材12と、ベース部材12に一方の端部を連結しているリンク機構13と、リンク機構13のもう一方の端部に連結された可動部材14と、可動部材14に移動自在に支持された外側プレート部材15と、外側プレート部材15の内側に配置された内側プレート部材18と、外側プレート部材15と内側プレート部材18との間に回転自在に支持されたガイドプーリー16及びテンションプーリー17とを有している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
さらに、リアスプロケット20を駆動するためにガイドプーリー16及びテンションプーリー17の周囲に掛けられているチェーン4が偶発的に外れてリアディレーラ10から落下しないように、離脱防止部19が設けられる場合がある。この離脱防止部19は、ガイドプーリー16又はテンションプーリー17近傍の位置で、かつ外側プレート部材15と内側プレート部材18との間の空隙を実質的に横切る位置に延在して設けられている。こうすることにより、チェーン4がガイドプーリー16又はテンションプーリー17から大きく離脱することを防止できる。図2は、離脱防止部分19を、リアディレーラ10のテンションプーリー17近傍に設けた例を示している。
【0005】
図2及び図3に示すように、離脱防止部分19は、外側プレート部材15の後尾から後方に突出している第1の突出部分15aと、第2の突出部分18aとを有している。第2の突出部分18aは、内側プレート部材18の後尾から後方に第1の突出部分15よりさらに突出し、その後、その先端縁部が第1の突出部分15aの先端縁部に近接するように折り曲げられて形成されている。この構成により、離脱防止部19は、外側プレート部材15と内側プレート部材18との間の空隙を実質的に横切る位置に形成される。
【0006】
さらに、リアディレーラ10のさまざまな部品が、耐磨耗性などの要件となる機械的特性に応じて、異なる材料から製造されている。一般に、ブラケット11は、軽量合金から製造され、リンク機構13は、軽量合金又はスチールで製造される。外側プレート部材15及び内側プレート部材18は、軽量合金やスチールの金属板をパンチプレス機で打抜いて製造されるものである。
【0007】
【特許文献1】
特開2001-163285号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリアディレーラ10が有する外側プレート部材15は、金属板Mをパンチプレス機(図示せず)のパンチング・ダイ(図示せず)で打抜いて、図4に示すような形状に形成されたものである。しかし、従来のリアディレーラ10が有する外側プレート部材15の後尾には、離脱防止部19の一部を形成するために後方に突出した第1の突出部分15aが形成され、外側プレート部材15の幅全体が比較的広くなっているため、打抜く外側プレート部材15を金属板M上に効率よく配置することができない。言い換えれば、効率よく使用されずに無駄になる金属板M部分が多く、その結果、製造コストが高くなる。
【0009】
同様に、従来のリアディレーラ10が有する内側プレート部材18は、金属板Mをパンチプレス機のパンチング・ダイで打抜くことにより、図5に示すような形状に形成されたものである。しかし、従来のリアディレーラ10が有する内側プレート部材18の後尾には、離脱防止部19の一部を形成するために後方に突出した第2の突出部分18aが形成され、内側プレート部材18の幅全体が比較的広くなっており、打抜く外側プレート部材15を金属板M上で効率よく配置することができない。言い換えれば、効率よく使用されずに無駄になる金属板M部分が多く、その結果、製造コストが高くなる。
【0010】
本発明の目的は、自転車用リアディレーラにおいて、内側及び外側プレート部材などの主要部品を、面積の小さい軽量金属板又はスチール板で製造して使用材料量を削減することにより、従来のリアディレーラと同レベルの性能及び機能を維持しつつ、コストダウンを図ることができるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様によれば、一方の端部が自転車フレームに支持されるリンク機構と、リンク機構の他方の端部に連結された可動部材と、可動部材に移動自在に支持された外側プレート部材と、外側プレート部材の内側に配置された内側プレート部材と、外側プレート部材と内側プレート部材との間に回転自在に支持されたガイドプーリー及びテンションプーリーと、チェーンがテンションプーリー及び/又はガイドプーリーから外れるのを防止するための離脱防止部とを備えている。そして、離脱防止部は、内側及び外側プレート部材の少なくとも一方の内側周縁部の一部を他方のプレート部材に向けて折り曲げて形成された曲げ部分と、曲げ部分に対向する他方のプレート部材とを有している。
【0012】
好ましくは、離脱防止部を、曲げ部分と曲げ部分に対向する他方のプレート部材の外側周縁部の一部とで構成する。
好ましくは、曲げ部分を、内側プレート部材の内側周縁部の一部を折り曲げることにより形成する。
好ましくは、曲げ部分を、外側プレート部材の内側周縁部の一部を折り曲げることにより形成する。
【0013】
好ましくは、離脱防止部を、テンションプーリー又はガイドプーリー近傍に設ける。
この曲げ部分をL字型形状にすることができる。
本発明の第2の態様によれば、一方の端部が自転車フレームに支持されるリンク機構と、リンク機構の他方の端部に連結された可動部材と、可動部材に移動自在に支持された外側プレート部材と、外側プレート部材の内側に配置された内側プレート部材と、外側プレート部材と内側プレートとの間に回転自在に支持されたガイドプーリー及びテンションプーリーと、チェーンがテンションプーリー及び/又はガイドプーリーから外れるのを防止するための離脱防止部とを備えている。そして、離脱防止部は、内側プレート部材の内側周縁部の一部を外側プレート部材に向けて折り曲げて形成された第1曲げ部分と、外側プレート部材の内側周縁部の一部を内側プレート部材に向けて折り曲げて形成された第2曲げ部分とを有している。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を、図6〜図10を参照しながら以下に説明する。
図6は、本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100を示す斜視図である。この図に示すように、図2に示した従来の自転車用リアディレーラ10と同様、本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100は、自転車1のフレーム2(図1)に固着されたブラケット110と、ブラケット110に支持されたベース部材120と、このベース部材120に一方の端部が連結されたリンク機構130と、リンク機構130の他方の端部に連結された可動部材140と、可動部材140に移動自在に支持された外側プレート部材150と、外側プレート部材150の内側に配置された内側プレート部材180と、外側プレート部材150と内側プレート部材180との間に回転自在に支持されたガイドプーリー160及びテンションプーリー170とを含む。本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100が従来の自転車用リアディレーラ10と異なる点は、離脱防止部190を設ける位置とその構成である。
【0015】
上述したように、従来の自転車用リアディレーラ10の離脱防止部19は、外側プレート部材15の後尾から後方外部に突出した第1の突出部分15aと、内側プレート部材18の後尾から後方外部に第1の突出部分15aよりさらに突出した第2の突出部分18aとを含む。一方、本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の場合、離脱防止部190は、内側プレート部材180の末尾部分の内側周縁部に設けられた内側プレート部材180の一部分を外側プレート部材150に向けて折り曲げて形成された曲げ部分182と、曲げ部分182の先端縁部182a’に対向する外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とで構成されている。このように構成した離脱防止部190により、チェーン4(図1)がテンションプーリー170から離脱することを防止する。
【0016】
図7は、本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の離脱防止部190を示す、図6の線分B−Bで切取った断面図である。図7を見ると、離脱防止部190を形成している、内側プレート部材180の曲げ部分182の先端縁部182a’と、外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’との関係がよくわかる。先端縁部182a’と外側周縁部の一部150’とは近接しており、ほぼ閉じた離脱防止部190を構成している。
【0017】
図8は、本実施形態の自転車用リアディレーラ100に使用する外側プレート部材の複数枚を、パンチプレス機(図示せず)で打抜く金属板M上に配置したところを示すものである。本実施形態の外側プレート部材150には、従来の自転車用リアディレーラ10の外側プレート部材15が含む第1の突出部分15aのような突出部分がないため、外側プレート部材150の幅全体及び面積が小さくなり、効率良く金属板M上に配置することができる。すなわち、所定寸法の金属板Mから、より多くの枚数の外側プレート部材150を打抜くことができる。これにより、材料を節約でき、得られるプレート材料の重量及びコストが削減される。
【0018】
図9は、本実施形態の自転車用リアディレーラ100に使用する内側プレート部材180の複数枚を、パンチプレス機(図示せず)により打抜く金属板M上に配置したところを示すものである。離脱防止部190を形成するための内側プレート部材180の曲げ部分182が、内側プレート部材180の内側周縁部に設けたプレート部材部分からなっているため、内側プレート部材180は、従来の自転車用リアディレーラ10の内側プレート部材18が含む第2の突出部分18aのような突出部分がない形状となっている。このような形状にすることで、内側プレート部材180の幅全体及び面積が小さくなり、複数枚の内側プレート部材180を、効率良く金属板M上に配置することができる。すなわち、所定寸法の金属板Mから、より多くの枚数の外側プレート部材150を打抜くことができる。これにより、材料を節約でき、得られるプレート材料の重量及びコストが削減される。
【0019】
図10(a)及び(b)は、内側プレート部材180の曲げ部分182を形成する折り曲げ工程を示すものである。
内側プレート部材180をパンチプレス機(図示せず)により金属板Mから打抜く際、曲げ部分182が、図9に示すように、曲げ部分182の先端部分に位置する第1の曲げ部分182aと、内側プレート部材180の外枠部分を第1の曲げ部分182aに接続する第2の曲げ部分182bとを含む形状になるように打ち抜く。第1の曲げ部分182aが含む先端縁部182a’の形状を、この先端縁部182a’に対向する外側プレート部材150の外側周縁部分の形状に対応するように形成する。図6に示すように、例えば、離脱防止部190を形成する外側プレート部材150の外側周縁部分150’が自転車フレームに対して前下方に直線状に傾斜している場合、内側プレート部材180からの曲げ部分182の先端縁部182a’を外側プレート部材150の外側周縁部分150’に近接させるために、内側プレート部材180の曲げ部分182の先端縁部182a’も、前下方に直線状に傾斜させて形成する。
【0020】
次に、図10(a)に示すように、第1の曲げ部分182a及び第2の曲げ部分182bを有する曲げ部分182をL字型形状に曲げる際、第1の工程において、第1の曲げ部分182aを、第2の曲げ部分182bに実質的に直角になるように折り曲げる。続いて、図10(b)に示すように、第2の工程において、第2の曲げ部分182bを、第2の曲げ部分182bが内側プレート部材180の外枠部分から実質的に垂直に起立するように外側プレート部材150に向けて折り曲げる。すなわち、曲げ部分182をL字型形状に折り曲げる工程と、内側プレート部材180の外枠部分から曲げ部分182を起立させる工程の2工程を用いる。本実施形態による自転車用リアディレーラ100の離脱防止部190は、内側プレート部材180によるこのL字型に形成された曲げ部分182と、外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とにより構成されるものである。
【0021】
外側プレート部材15の後尾から後方に突出した第1の突出部分15aと、内側プレート部材18の後尾から後方に突出した第2の突出部分18aとで構成される従来の離脱防止部19とは異なり、本実施形態による自転車用リアディレーラ100の離脱防止部190は、内側プレート部材180の内側周縁部に設けたプレート部材部分(すなわち曲げ部分182)と、外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とにより構成される。したがって、本実施形態による自転車用リアディレーラ100が有する内側プレート部材180及び外側プレート部材150の幅及び面積は、従来の自転車用リアディレーラ10が有する内側プレート18及び外側プレート15の場合より小さくなる。この結果、必要となる金属板Mの量が減り、所定寸法の金属板Mから、より多くの枚数の外側プレート部材150を打抜くことができる。こうして、金属板に対する材料コストの節約を実現する。さらに、コスト全体も削減され、自転車用リアディレーラ100の総重量だけを考えれば、軽量化も実現される。
【0022】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態による自転車用リアディレーラ101を、図11を参照しながら以下に説明する。
第2実施形態による自転車用リアディレーラ101が上述した第1実施形態による自転車用リアディレーラ100と異なる点は、内側プレート部材180の曲げ部分182の形状だけであるため、この2つの実施形態における相違点のみを説明し、他の共通部品すべてについての説明は省略する。
【0023】
第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の曲げ部分182は、第1の曲げ部分182aと第2の曲げ部分182bとを含むL字型形状であったが、第2実施形態による自転車用リアディレーラ101の曲げ部分182は、内側プレート部材180の外枠部分から単純に起立させたものであり、この曲げ部分182の先端縁部182’が、外側プレート部材150の外側周縁部分150’に近接する。したがって、離脱防止部191は、内側プレート部材180の曲げ部分182と、テンションプーリー170を包囲する外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とにより構成される。
【0024】
1つの折り曲げ工程のみで第2実施形態による自転車用リアディレーラ101の曲げ部分182を形成できるため、製造処理が単純化され、上述した第1実施形態の場合よりさらにコストが削減される。その上、曲げ部分182の形状が単純であることから、自転車用リアディレーラの総重量がさらに削減される。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態による自転車用リアディレーラ102を、図12を参照しながら以下に説明する。
【0025】
第3実施形態による自転車用リアディレーラ102が上述した第1実施形態による自転車用リアディレーラ100と異なる点は、離脱防止部190に対する離脱防止部192の構成だけであるため、この2つの実施形態における相違点のみを説明し、他の共通部品すべてについての説明は省略する。
第1実施形態による自転車用リアディレーラ100では、第1の曲げ部分182aと第2の曲げ部分182bとを含むL字型形状の曲げ部分182は、内側プレート部材180に設けられている。これに対して、第3実施形態による自転車用リアディレーラ102の場合、第1の曲げ部分152aと第2の曲げ部分152bとを含むL字型形状の曲げ部分152を、外側プレート部材150に設ける。したがって、離脱防止部192は、外側プレート部材150によるL字型形状曲げ部分152と、テンションプーリーを包囲する内側プレート部材180の外側周縁部の一部180’とで構成される。
【0026】
この構造を用いると、第3実施形態による自転車用リアディレーラ102により、第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の場合と同じ機能及び効果が得られる。
さらに、第3実施形態による自転車用リアディレーラ102において、外側プレート部材150に設けた曲げ部分152は、第1実施形態に類似した第1の曲げ部分152aと第2の曲げ部分152bとを有するL字型形状に形成されるが、本発明はこの形状に限定されるものではなく、曲げ部分152は、上述した第2実施形態の曲げ部分182と同じ形状に形成して、同じ機能及び効果を得ることも可能である。
【0027】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態による自転車用リアディレーラ103を、図13を参照しながら以下に説明する。
第4実施形態による自転車用リアディレーラ103が上述した第1実施形態による自転車用リアディレーラ100と異なる点は、離脱防止部190に対する離脱防止部193の位置だけであるため、この2つの実施形態における相違点のみを説明し、他の共通部品すべてについての説明は省略する。
【0028】
第1実施形態による自転車用リアディレーラ100において、離脱防止部190は、チェーン4のテンションプーリー170からの離脱を防止するためにテンションプーリー170の近傍に設けられている。この実施形態では、離脱防止部193を、図13に示すように、チェーン4のガイドプーリー160からの離脱を防止するためにガイドプーリー160の近傍に設ける。
【0029】
図13に示すように、L字型形状の曲げ部分182は、内側プレート部材180の内側周縁のプレート部材部分から形成され、離脱防止部材部材193は、このL字型曲げ部分182と、曲げ部分182の先端縁部182’に近接する外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とで構成される。
第4実施形態による自転車用リアディレーラ103を用いると、チェーン4のガイドプーリー160からの離脱を防止するという機能面でわずかに異なっているが、他の機能及び効果はすべて第1実施形態による自転車用リアディレーラ100の場合と同じである。
【0030】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態による自転車用リアディレーラ104を、図14を参照しながら以下に説明する。
第5実施形態による自転車用リアディレーラ104が上述した第1実施形態による自転車用リアディレーラ100と異なる点は、離脱防止部190に対する離脱防止部194の構成だけであるため、この2つの実施形態における相違点のみを説明し、他の共通部品すべてについての説明は省略する。
【0031】
上述した第2実施形態による自転車用リアディレーラ101において、離脱防止部191は、内側プレート部材180の内側周縁部に設けたプレート部材部分を内側プレート部材180の外枠部分から起立するように折り曲げて形成した曲げ部分182と、曲げ部分182の先端縁部182’に隣接する外側プレート部材150の外側周縁部の一部150’とから構成される。これに対して、第5の実施形態による離脱防止部194を、内側プレート部材180の内側周縁部のプレート部材部分を内側プレート部材180の外枠部分から起立するように外側プレート部材150に向けて折り曲げて形成した曲げ部分182と、外側プレート部材150の内側周縁部のプレート部材部分を外側プレート部材150の外枠部分から起立するように内側プレート部材180に向けて折り曲げて形成した曲げ部分152とで構成する。
【0032】
第5実施形態による構造の場合、内側プレート部材180からの曲げ部分182及び外側プレート部材150からの曲げ部分152それぞれを、1つの折り曲げ工程で形成することができる。内側プレート部材180からの曲げ部分182及び外側プレート部材150からの曲げ部分152により構成される離脱防止部194を、テンションプーリー170近傍に設けることにより、チェーン4のテンションプーリー170からの離脱を防止する。この他の、材料の節約、コストや重量の削減などの利点すべては、第1〜第4実施形態による自転車用リアディレーラ100〜103の場合と実質的に同じである。
【0033】
【発明の効果】
以上から、本発明による自転車用リアディレーラの構造を用いると、内側及び外側プレート部材などのリアディレーラの主要部品を、面積の小さいプレート材から製造することができるため、従来の自転車用リアディレーラの場合と同じ性能及び機能を維持しつつ、使用する材料量を削減し、これに伴い、コストダウンと軽量化とを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般の多段変速型自転車の全体構造を示す側面図である。
【図2】従来の自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図3】図2の線分A−Aを通る面から見た断面図である。
【図4】従来の自転車用リアディレーラに使用する外側プレート部材の複数枚を、打抜く金属板上に配置したところを示す平面図である。
【図5】従来の自転車用リアディレーラに使用する内側プレート部材の複数枚を、打抜く金属板上に配置したところを示す平面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図7】図6の線分B−Bを通る面から見た断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラに使用する外側プレート部材の複数枚を、打抜く金属板上に配置したところを示す平面図である。
【図9】本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラに使用する内側プレート部材の複数枚を、打抜く金属板上に配置したところを示す平面図である。
【図10】(a)は本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラが有する内側プレート部材のL字型形状曲げ部分に対する折り曲げステップを示す概略図であり、第1の折り曲げステップ後の状態を示している。(b)は本発明の第1実施形態による自転車用リアディレーラが有する内側プレート部材のL字型形状曲げ部分に対する折り曲げステップを示す概略図であり、第2の折り曲げステップ後の状態を示している。
【図11】本発明の第2実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図12】本発明の第3実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図13】本発明の第4実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【図14】本発明の第5実施形態による自転車用リアディレーラを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 自転車
2 自転車フレーム
4 チェーン
5 後輪
l0、100、101、102、103、104 自転車用リアディレーラ
13、130 リンク機構
14、140 可動部材
15、150 外側プレート部材
15a 第1の突出部分
18a 第2の突出部分
16、160 ガイドプーリー
17、170 テンションプーリー
18、180 内側プレート部材
19、190、191、192、193、194 離脱防止部
20 リアスプロケット
152、182 曲げ部分
Claims (9)
- 自転車の後輪に設けられた複数のスプロケットの1つに選択的にチェーンを噛み合わせるための自転車用リアディレーラであって、
一方の端部が自転車フレームに支持されるリンク機構と、
前記リンク機構の他方の端部に連結された可動部材と、
前記可動部材に移動自在に支持された外側プレート部材と、
前記外側プレート部材の内側に配置された内側プレート部材と、
前記外側プレート部材と内側プレートとの間に回転自在に支持されたガイドプーリー及びテンションプーリーと、
前記チェーンが前記テンションプーリー及び/又は前記ガイドプーリーから外れるのを防止するための離脱防止部とを備え、
前記離脱防止部は、前記内側及び外側プレート部材の少なくとも一方の内側周縁部の一部を他方のプレート部材に向けて折り曲げて形成された曲げ部分と、前記曲げ部分に対向する他方のプレート部材とを有している、
自転車用リアディレーラ。 - 前記離脱防止部が、前記曲げ部分と、前記曲げ部分に対向している他方の内側又は外側プレート部材の外側周縁部の一部とから構成されている、請求項1に記載の自転車用リアディレーラ。
- 前記曲げ部分が、前記内側プレート部材の内側周縁部の一部を折り曲げて形成されている、請求項1又は2に記載の自転車用リアディレーラ。
- 前記曲げ部分が、前記外側プレート部材の内側周縁部の一部を折り曲げて形成されている、請求項1又は2に記載の自転車用リアディレーラ。
- 前記離脱防止部が前記テンションプーリー近傍に設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の自転車用リアディレーラ。
- 前記離脱防止部が前記ガイドプーリー近傍に設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の自転車用リアディレーラ。
- 前記曲げ部分がL字型形状である、請求項1から6のいずれか1項に記載の自転車用リアディレーラ。
- 自転車の後輪に設けられた複数のスプロケットの1つに選択的にチェーンを噛み合わせるための自転車用リアディレーラであって、
一方の端部が自転車フレームに支持されるリンク機構と、
前記リンク機構の他方の端部に連結された可動部材と、
前記可動部材に移動自在に支持された外側プレート部材と、
前記外側プレート部材の内側に配置された内側プレート部材と、
前記外側プレート部材と内側プレートとの間に回転自在に支持されたガイドプーリー及びテンションプーリーと、
前記チェーンが前記テンションプーリー及び/又は前記ガイドプーリーから外れるのを防止するための離脱防止部とを備え、
前記離脱防止部は、前記内側プレート部材の内側周縁部の一部を前記外側プレート部材に向けて折り曲げて形成された第1曲げ部分と、前記外側プレート部材の内側周縁部の一部を前記内側プレート部材に向けて折り曲げて形成された第2曲げ部分とを有している、
自転車用リアディレーラ。 - 前記離脱防止部が前記テンションプーリー近傍に設けられている、請求項8に記載の自転車用リアディレーラ。
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