JP2008195129A - 自転車用リアディレーラ - Google Patents

自転車用リアディレーラ Download PDF

Info

Publication number
JP2008195129A
JP2008195129A JP2007030266A JP2007030266A JP2008195129A JP 2008195129 A JP2008195129 A JP 2008195129A JP 2007030266 A JP2007030266 A JP 2007030266A JP 2007030266 A JP2007030266 A JP 2007030266A JP 2008195129 A JP2008195129 A JP 2008195129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
outer edge
guide
guide pulley
plate members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007030266A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Kunisawa
悟 國澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2007030266A priority Critical patent/JP2008195129A/ja
Priority to TW096129036A priority patent/TW200833555A/zh
Priority to CNA2007101613243A priority patent/CN101239645A/zh
Priority to US11/936,941 priority patent/US7780558B2/en
Priority to EP07024549A priority patent/EP1955941B1/en
Publication of JP2008195129A publication Critical patent/JP2008195129A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M9/00Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like
    • B62M9/04Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio
    • B62M9/06Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like
    • B62M9/10Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like
    • B62M9/12Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like the chain, belt, or the like being laterally shiftable, e.g. using a rear derailleur
    • B62M9/121Rear derailleurs
    • B62M9/128Accessories, e.g. protectors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M9/00Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like
    • B62M9/04Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio
    • B62M9/06Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like
    • B62M9/10Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like
    • B62M9/12Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like the chain, belt, or the like being laterally shiftable, e.g. using a rear derailleur
    • B62M9/121Rear derailleurs
    • B62M9/126Chain guides; Mounting thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】チェーンガイドに設けられたチェーン脱落防止部がスプロケットに噛み込みにくくする。
【解決手段】自転車用リアディレーラのチェーンガイド13は、可動部材に第2軸芯X2回りに揺動自在に連結されたガイドである。チェーンガイド13は、可動部材に一端が揺動自在に装着された外側プレート部材と、外側プレート部材と隙間をあけて対向して配置された内側プレート部材21と、外側及び内側プレート部材の一端側で両プレート部材に回転自在に支持されたガイドプーリ22と、両プレート部材の他端側で両プレート部材に回転自在に支持されたテンションプーリ23と、ガイドプーリの近傍で両プレート部材間に配置され、幅が10mm以上50mm以下であるチェーン脱落防止部35と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ディレーラ、特に、自転車のフレームに装着され、後輪ハブ軸に装着された複数のスプロケットのいずれかに択一的にチェーンを架け渡すための自転車用リアディレーラに関する。
自転車、特に、スポーツタイプのロードレーサやマウンテンバイクには、外装変速装置を構成するリアディレーラが装着されている。リアディレーラは、フレームに装着される装着部材と、装着部材に一端が装着されたリンク機構(移動機構の一例)と、リンク機構の他端に装着され装着部材に対して相対移動可能な可動部材と、可動部材に揺動自在に装着されたチェーンガイドとを備えている。チェーンガイドは、チェーンをいずれかのリアスプロケットに架け渡すためにチェーンを移動させるものである。チェーンガイドは、可動部材に揺動自在に装着された外側プレート部材(第1プレート部材の一例)と、外側プレート部材に対向して配置された内側プレート部材(第2プレート部材の一例)と、両プレート部材の一端側で両プレート部材の間に回転自在に装着されチェーンに噛み合い可能なガイドプーリと、チェーンに噛み合い可能であり、両プレート部材の他端側で両プレート部材の間に回転自在に装着されたテンションプーリとを有している。
従来のリアディレーラでは、内側プレート部材の両プーリの支持部分の間には、チェーンがガイドプーリから外れるのを防止するチェーン脱落防止部が内側プレート部材を外側プレート部材に向けて折り曲げて形成されている(たとえば、特許文献1参照)。従来のチェーン脱落防止部材は比較的幅狭く形成されている。これはチェーンの脱落防止のためにはそれほど大きな幅は本来必要ないからである。また、チェーン脱落防止部のガイドプーリに接近した端部は、両プーリを結ぶ直線と直交し、かつガイドプーリの歯先を結んだ仮想円に接する直線よりテンションプーリ側に配置されている。すなわち、従来のチェーン脱落防止部は、ガイドプーリから大きく離反して配置されている。
また、従来の内側プレート部材のガイドプーリ支持部分は、ガイドプーリを支持するとともに、変速時にチェーンが脱線しやすいようにガイドプーリの歯先を結んだ仮想円の50〜60パーセント程度の直径の円弧状に形成されており、内側プレート部材の外縁はこの円弧状部分から直線状に延びさらにそこからチェーン脱落防止部へ延びる直線状の屈曲部分を有している。
特開平5−69878号公報
前記従来の構成では、たとえば、前後の最大径のスプロケットにチェーンが架けられ、チェーンに作用する張力が大きくなると、外側から見てチェーンガイドが大きく反時計回りに前方に揺動して配置されることがある。このように揺動すると、スプロケットの歯の間隔は10mm程度であるため、内側プレート部材に設けられたチェーン脱落防止部の両端が大径のスプロケットの歯の間に入り込んで噛み込むことがある。チェーン脱落防止部が歯の間に噛み込んだ状態でスプロケットが進行方向に回転すると、スプロケットにより内側プレート部材が強制的に動かされてリアディレーラが壊れるおそれがある。
一方、従来の内側プレート部材に設けられたチェーン脱落防止部は、前述したような位置関係でガイドプーリから大きく離反しているため、特別の条件下で、チェーンが一旦ガイドプーリから外れてしまうと復帰できなくなることがある。すなわち、クランクが回転していない状態でシフトアップの変速操作を行い、チェーンガイドが小径側のスプロケットに移動したときに、クランクを逆回転させるという条件で、ガイドプーリの歯先からチェーンが脱落することがある。ガイドプーリから脱落したチェーンは、チェーン脱落防止部の端部で内外両プレートの間に戻るが、チェーン脱落防止部の端部がガイドプーリから大きく離れているので、ガイドプーリから脱落した部分のチェーンはガイドプーリの歯部分から大きく離れた場所に位置する。そのため、クランクの進行方向に正転させても、チェーンがガイドプーリに復帰しないことがある。
本発明の課題は、チェーンガイドに設けられたチェーン脱落防止部がスプロケットに噛み込みにくくすることにある。
本発明の別の課題は、チェーンがガイドプーリの内側プレート部材側へ外れてもガイドプーリに復帰できるようにすることにある。
発明1に係る自転車用リアディレーラは、自転車のフレームに装着可能なディレーラであって、装着部材と、移動機構と、可動部材と、チェーンガイドと、を備えている。装着部材は、フレームに固定可能な固定部及び固定部がフレームに固定された状態で固定部の後方に配置される支持部を有するブラケットと、支持部に第1軸芯回りに回動可能に装着されたベース部材と、を有する。移動機構は、ベース部材に一端が連結され、ベース部材に対して移動可能な機構である。可動部材は、移動機構の他端に連結された部材である。チェーンガイドは、可動部材に第2軸芯回りに揺動自在に連結されたガイドである。チェーンガイドは、可動部材に一端が揺動自在に装着された第1プレート部材と、第1プレート部材と隙間をあけて対向して配置された第2プレート部材と、第1及び第2プレート部材の一端側で両プレート部材に回転自在に支持されたガイドプーリと、第1及び第2プレート部材の他端側で両プレート部材に回転自在に支持されたテンションプーリと、ガイドプーリの近傍で第1及び第2プレート部材間に配置され、幅が10mm以上50mm以下であるチェーン脱落防止部と、を有する。
このリアディレーラでは、変速時には、変速ケーブルやアクチュエータなどにより移動機構を移動させる。移動機構の移動により、ハブ軸方向に並べて配置された複数のリアスプロケットのいずれかに対向する位置にチェーンガイドが移動してチェーンをいずれかのリアスプロケットに案内する。このとき、チェーンガイドは第2軸芯回りに揺動する。前後の最大径のスプロケットにチェーンが架かったときは、チェーンガイドは最も前方に揺動する。この結果、ガイドプーリの近傍に配置されたチェーン脱落防止部が最大径のリアスプロケットの歯に接触することがある。
通常使用されるリアスプロケットの2つの歯の間の隙間は10mm程度である。ここで、チェーン脱落防止部の幅が10mm以上50mm以下であるので、チェーン脱落防止部の一端がリアスプロケットの歯の隙間に接触しても、他端は歯の隙間に入りにくくなる。なお、チェーン脱落防止部の幅が10mm未満であると、チェーン脱落防止部がスプロケットの歯の隙間に入りやすくなり、50mmを超えると、チェーンガイドの重さが重くなる。ベース部材の揺動中心がある第1軸芯は、装着部材が自転車に固定されたとき、固定部の後方に位置する。第1軸芯が固定部の後方に配置されスプロケットの回転中心から大きく離れているので、リアスプロケットの回転方向と第1軸芯回りのベース部材の揺動によるチェーンガイドの揺動方向とが大きくずれる。この結果、仮にチェーン脱落防止部の一端がリアスプロケットの歯の間に接触したとしても、ペダルを進行方向にこいでリアスプロケットを進行方向に回転させると、チェーン脱落防止部は容易に歯の間から抜け出すことができる。ここでは、チェーンガイドに設けたチェーン脱落防止部の幅を10mm以上50mm以下にして幅を広くしたので、チェーン脱落防止部の両端がスプロケットの歯の隙間に入ることがない。また、揺動するベース部材が支持される支持部が固定部の後方に配置されるので、ベース部材の揺動中心である第1軸芯がフレームの固定部より後方に大きくずれる。このため、チェーン脱落防止部の一端が歯の間に接触してもスプロケットを進行方向に回転させると、スプロケットの回転方向に対して第1軸芯回りのベース部材の揺動によるチェーンガイドの揺動方向がスプロケットの径方向外方に大きくずれる。この結果、チェーン脱落防止部の一端が歯の隙間に接触してもチェーン脱落防止部は容易に歯の隙間から抜け出すことができる。このため、チェーン脱落防止部がスプロケットに噛み込みにくくなる。
発明2に係る自転車用リアディレーラは、発明1に記載のディレーラにおいて、ブラケットは固定部で第3軸芯を有する軸部材によりフレームに固定され、ブラケットがフレームに固定された状態で、第1軸芯からチェーン脱落防止部までの最小距離が、第3軸芯からチェーン脱落防止部までの最小距離より大きい。この場合には、ベース部材が第1軸芯回りに揺動したときのチェーン脱落防止部が描く円弧がどのような変速位置にあった場合でも、ベース部材が直接フレームに固定される場合より大きくなるので、第1軸芯(支持部)が固定部の後方にある点との相乗効果で、スプロケットの回転方向に対して第1軸芯回りのベース部材の揺動によるチェーンガイドの揺動方向がスプロケットの径方向外方にさらに大きくずれる。このため、チェーン脱落防止部がスプロケットにさらに噛み込みにくくなる。
発明3に係る自転車用リアディレーラは、発明1又は2に記載のディレーラにおいて、ガイドプーリの回転中心は、第2軸芯と一致する。この場合には、チェーンガイドの揺動中心とガイドプーリの回転中心とが一致するので、ガイドプーリとチェーンガイドとを同一部材で可動部材に支持させることができ、ガイドプーリとチェーンガイドの支持構造が簡素化する。
発明4に係る自転車用リアディレーラは、発明1から3のいずれかに記載のディレーラにおいて、チェーン脱落防止部は、第1及び第2プレート部材のいずれか一方から他方に向けて折り曲げて形成されている。この場合には、いずれか一方のプレート部材を折り曲げるだけでチェーン脱落防止部を構成できるので、チェーン脱落防止部の構成が簡素になる。
発明5に係る自転車用リアディレーラは、自転車のフレームに装着可能なディレーラであって、装着部材と、移動機構と、可動部材と、チェーンガイドと、を備えている。装着部材は、フレームに装着可能な部材である。移動機構は、装着部材に一端が連結され、装着部材に対して移動可能な機構である。可動部材は、移動機構の他端に連結された部材である。チェーンガイドは、可動部材に揺動自在に連結されたものである。チェーンガイドは、可動部材に一端が揺動自在に装着された第1プレート部材と、第1プレート部材と隙間をあけて対向して配置された第2プレート部材と、第1及び第2プレート部材の一端側で両プレート部材に回転自在に支持されたガイドプーリと、第1及び第2プレート部材の他端側で両プレート部材に回転自在に支持されたテンションプーリと、第1及び第2プレート部材間に配置されたチェーン脱落防止部と、を有し、テンションプーリの回転中心からガイドプーリの回転中心に向かう方向を第1方向とした場合、チェーン脱落防止部の最も第1方向に突出した第1端部は、ガイドプーリの回転中心とテンションプーリの回転中心とを結ぶ第1直線と直交し、かつガイドプーリの歯先を結んだ仮想円に接する第2直線よりガイドプーリに接近する位置に配置され、第2プレート部材のテンションプーリと逆側の外縁において、第1端部に最も近い第1外縁位置から、外縁とガイドプーリの回転中心との距離が最小となる第2外縁位置までの第1外縁部分は、回転中心からの距離が連続的に短くなるように形成された曲線状であり、かつ第2外縁位置における距離は仮想円の半径の40%から仮想円の(半径−4mm)の範囲である。
このリアディレーラでは、クランクが回転していない状態でシフトアップの変速操作を行い、チェーンガイドが小径側のスプロケットに移動したときに、クランクを逆回転させると、チェーンがガイドプーリから第2プレート部材の外側に脱落することがある。この状態では、脱落したチェーンはチェーン脱落防止部の第1端部付近で第1及び第2プレートの間に戻っている。ここでは、チェーン脱落防止部の第1端部は、ガイドプーリの回転中心とテンションプーリの回転中心とを結ぶ第1直線と直交し、かつガイドプーリの歯先を結んだ仮想円に接する第2直線よりガイドプーリに接近する位置に配置されている。このため、チェーンはガイドプーリの近くで両プレート間に戻ることになり、チェーンはガイドプーリから脱落するもののその程度は軽くなる。すなわち、脱落している部分のチェーンはガイドプーリの歯部分から遠く離れない。
また、第2プレート部材のテンションプーリと逆側の外縁において、第1端部に最も近い第1外縁位置から、外縁とガイドプーリの回転中心との距離が最小となる第2外縁位置までの第1外縁部分は、回転中心からの距離が連続的に短くなるように形成された曲線状であり、かつ第2外縁位置における距離は仮想円の半径の40%から仮想円の(半径―4mm)の範囲である。したがって、脱落したチェーンが接触する第1外縁部分では、ガイドプーリの回転中心までの距離が第1外縁位置から第2外縁位置にかけて連続的に短くなりかつ第2外縁位置における距離が比較的大きい。このため、クランクを進行方向に回してチェーンを進行方向に移動させると、ガイドプーリに近い位置で脱落したチェーンがスプロケットにより引っ張られて第1外縁位置付近から第1外縁部分に乗り上げ、それにガイドされてガイドプーリに再度係合する。この結果、いったんガイドプーリから外れたチェーンがガイドプーリに復帰できるようになる。なお、仮想円の半径の40%未満であると、チェーンが脱落したときに第1外縁部分に接触してもガイドプーリに掛かりにくくなる。また、通常、自転車用チェーンのリンクの最大幅(最大高さ)は、8mm程度であるので、第2外縁位置における回転中心からの距離が仮想円の(半径−4mm)を超える距離であると、通常変速時にチェーンが第2プレート部材を超えて移動しにくくなる。
ここでは、チェーン脱落防止部の第1端部を第1方向に最も突出するガイドプーリに近い位置に配置するとともに、チェーンが外れたときに接触する第1外縁部分が第1外縁位置から第2外縁位置にかけて回転中心からの距離が連続的に短くなるように構成しかつ第2外縁位置でもガイドプーリの回転中心との距離が仮想円の40%から仮想円の(半径−4mm)の範囲と大きいので、チェーンがガイドプーリから脱落してもチェーンを進行方向に移動させると、チェーンが引っ張られてチェーンが第1外縁部分に乗り上げてガイドプーリに復帰させることができる。
発明6に係る自転車用リアディレーラは、発明5に記載のディレーラにおいて、第2プレート部材において、第1外縁部分での回転中心からの距離は、仮想円の半径の40%から150%の範囲である。この場合には、第1外縁位置から第2外縁位置までの距離の変化の割合が大きいので、チェーンが第1外縁部分に確実に乗り上げる。
発明7に係る自転車用リアディレーラは、発明6に記載のディレーラにおいて、第2外縁位置を越えてチェーン脱落防止部と逆側に延びる第2外縁部分は、回転中心からの距離が連続的に長くなるように曲線状に形成されている。この場合には、前後のスプロケットで比較的小径のスプロケットにチェーンが架けられてチェーンガイドが後方に揺動している場合にチェーンがガイドプーリから脱落しても、第1及び第2外縁部分がチェーンをガイドして脱落したチェーンをガイドプーリに容易に復帰させることができる。この結果、このような場合でもチェーンがガイドプーリに復帰しやすくなる。
発明8に係る自転車用リアディレーラは、発明5から7のいずれかに記載のディレーラにおいて、チェーン脱落防止部は、第2プレートを折り曲げて形成されており、第1端部と第1外縁位置は実質的に一致している。この場合には、チェーンが脱落する方向である第2プレート部材を折り曲げるだけでチェーン脱落防止部を構成できるので、チェーン脱落防止部の構成が簡素になる。
発明9に係る自転車用リアディレーラは、発明5から8のいずれかに記載のディレーラにおいて、装着部材は、フレームに固定可能な固定部及び固定部が固定された状態で固定部の後方に配置される支持部を有するブラケットと、支持部に回動可能に装着されたベース部材と、を有する。この場合には、ブラケットが固定部の後方で揺動するので、スプロケットの回転方向とベース部材の揺動によるチェーンガイドの揺動方向とが大きくずれてチェーン脱落防止部がスプロケットに噛み込みにくくなる。
本発明によれば、チェーンガイドに設けたチェーン脱落防止部の幅を10mm以上50mm以下にして幅を広くしたので、チェーン脱落防止部の両端がスプロケットの歯の隙間に入ることがない。また、揺動するベース部材が支持される支持部が固定部の後方に配置されるので、ベース部材の揺動中心である第1軸芯がフレームの固定部より後方に大きくずれる。このため、チェーン脱落防止部の一端が歯の間に接触してもスプロケットを進行方向に回転させると、スプロケットの回転方向に対して第1軸芯回りのベース部材の揺動によるチェーンガイドの揺動方向がスプロケットの径方向外方に大きくずれる。この結果、チェーン脱落防止部の一端が歯の隙間に接触してもチェーン脱落防止部は容易に歯の隙間から抜け出すことができる。このため、チェーン脱落防止部がスプロケットに噛み込みにくくなる。
本発明の別の発明によれば、チェーン脱落防止部の第1端部をガイドプーリに近い位置に配置するとともに、チェーンが外れたときに接触する第1外縁部分が第1外縁位置から第2外縁位置にかけて回転中心からの距離が連続的に短くなるように構成しかつ第2外縁位置でもガイドプーリの回転中心との距離が仮想円の40%から仮想円の(半径−4mm)の範囲であり大きいので、チェーンがガイドプーリから脱落してもチェーンを進行方向に移動させると、チェーンが引っ張られてチェーンが第1外縁部分に乗り上げてガイドプーリに復帰させることができる。
図1において、本発明の一実施形態を採用した自転車101は、オフロード走行用のマウンテンバイクであり、フロントフォーク98を有するダイヤモンド形のフレーム102と、フロントフォーク98に固定されたハンドル部104と、チェーン95やペダルPDが装着されたクランク96や前後のディレーラ97f,97rや前後のスプロケット群99f,99r等からなる駆動部105と、フロントフォーク98及びフレーム102後部に装着された前輪及び後輪106f,106rと、前後のブレーキ装置107f,107rと、前後のディレーラ97f,97rを変速操作する変速操作部110f,110rとを備えている。
なお、以降の説明で前後上下は自転車に各部が装着された状態での前後上下である。
ハンドル部104は、ハンドルステム111と、ハンドルステム111の上端で嵌合固定されたハンドルバー112とで構成されている。ハンドルステム111は、フロントフォーク98の上部に嵌合固定されている。ハンドルバー112は左右1対のブレーキレバー113f,113rを備えている。このブレーキレバー113f,113rに接近して変速操作部110f,110rが設けられている。変速操作部110f,110rは、変速ケーブル115f,115rを介して前後のディレーラ97f,97rに連結されている。
駆動部105は、前述したようにチェーン95と、チェーン95の架け換えを行う前後のディレーラ97f,97rと、前後のスプロケット群99f,99rとを含んでいる。フロントディレーラ97fは、フレーム102のシートチューブ102aに設けられ、変速操作部110fにより3個の変速位置のいずれかに位置決めされチェーン95を案内する。リアディレーラ97rは、フレーム102の後部の後爪部102bに設けられ、変速操作部110rにより9個の変速位置のいずれかに位置決めされチェーン95を案内する。
前スプロケット群99fは、図2に示すように、クランク軸の軸方向に並べて配置された歯数が異なる3枚のスプロケットF1,F2,F3を有している。後スプロケット群99rは、後輪のハブ軸106aに沿った軸方向に並べて配置された歯数が異なる9枚のスプロケットR1〜R9を有している。ここでは、前スプロケット群99fでは、最も内側にあるローのスプロケットF1から順に歯数が大きくなり外側にあるトップのスプロケットF3が最も歯数が多い。また、後スプロケット群99rでは、最も内側にあるスプロケットR1から順に歯数が少なくなり、最も外側にあるトップのスプロケットR10が最も歯数が少ない。前後のディレーラ97f,97rは、チェーン95を複数のスプロケットF1〜F3,R1〜R9のいずれかに移動させて変速動作を行う。この変速操作は変速操作部110f,110rにより行われる。
〔リアディレーラの構成〕
本発明の一実施形態によるリアディレーラ97rは、自転車のフレーム後部の設けられた後爪部102bに装着され、後スプロケット群99rの複数のスプロケットR1〜R9のいずれかに択一的にチェーン95を架け渡す。リアディレーラ97rは、図3及び図4に示すように、後爪部102bに固定される装着部材10と、装着部材10に一端が装着され、装着部材10に対して移動可能なリンク機構(移動機構の一例)11と、リンク機構11の他端に連結された可動部材12と、可動部材12に第2軸芯X2回りに揺動自在に連結されたチェーンガイド13とを備えている。チェーンガイド13は、チェーン95をいずれかのスプロケットR1〜R9に架け渡すためにチェーン95を移動させるものである。
装着部材10は、フレーム102の後爪部102bに固定可能な固定部15a及び固定部15aが後爪部102bに固定された状態で固定部15aの後方に配置される支持部15bを有するブラケット15と、後輪106rのハブ軸106a(図1)と実質的に平行な第1軸芯X1回りに回動可能に支持部15bに装着されたベース部材16と、を有している。
ブラケット15は、金属製の板状部材であり、固定部15aは、支持部15bが後方に配置される所定の回転位相で後爪部102bに固定可能である。ブラケット15は、後爪部102bにねじ込まれ、ハブ軸106aと実質的に平行な第3軸芯X3を有する第1固定ボルト(軸部材の一例)17により固定される。支持部15bには、第1軸芯X1を有する第2固定ボルト18がねじ込まれる。
ベース部材16は、図3及び図4に示すように、第2固定ボルト18により第1軸芯X1回りに揺動可能に支持部15bに連結される筒状のボス部16aと、ボス部16aから径方向に延びるアーム部16bとを有している。ボス部16aは、支持部15bに対して所定の角度範囲(たとえば90度)で回動自在である。アーム部16bの先端には、リンク機構11を装着するためのリンク支持部16cが形成されている。また、アーム部16bの後面には、変速ケーブル115rのアウターケーシングを係止するアウター係止部16dが設けられている。
リンク機構11は、可動部材12がベース部材16に対して相対的に移動するように可動部材12をベース部材16に連結する4点リンク機構である。リンク機構11はベース部材16の下端でリンク支持部16cを介して一端が揺動自在に装着された外側リンク部材11aおよび内側リンク部材11bを有している。両リンク部材11a,11bの他端は、後述する可動部材12のリンク支持部12aに揺動自在に装着されている。両リンク部材11a,11bは対角に配置されたコイルばね(図示せず)により、小径側のスプロケットR9に向けて付勢されている。外側リンク部材11aには、変速ケーブル115rのインナーケーブルを係止するインナー係止部11cが設けられている。
可動部材12は、ハブ軸106aと実質的に平行な第2軸芯X2軸回りに揺動自在にチェーンガイド13を連結するものである。可動部材12は、リンク機構11の両リンク部材11a,11bが揺動自在に装着されるリンク支持部12aを有している。また、チェーンガイド13が揺動自在に装着されるガイド装着部12bを有している。ガイド装着部12bの内部には、捩じりコイルばね(図示せず)が装着されており、捩じりコイルばねによりチェーンガイド13は外方から見て時計回りに付勢されている。このことにより、チェーン95に張力が作用してチェーン95がスプロケットR1〜R9から脱落しにくくなる。また、ガイド装着部12bには、装着軸12cがチェーンガイド13に向けて突出している。
チェーンガイド13は、図5〜図7に示すように、可動部材12に揺動自在に装着された外側プレート部材(第1プレート部材の一例)20と、外側プレート部材20に対向して配置された内側プレート部材(第2プレート部材の一例)21と、両プレート部材20,21の一端側で両プレート部材の間に回転自在に支持されチェーン95に噛み合い可能なガイドプーリ22と、両プレート部材20,21の他端側で両プレート部材20,21の間に回転自在に支持されチェーン95に噛み合い可能なテンションプーリ23と、を有している。
外側プレート部材20は、図5及び図6に示すように、たとえばアルミニウム合金等の軽量金属板をプレス成形して形成された部材である。なお、図5では、外側プレート部材20を外側から見ており、かつプーリ22,23を仮想線で表している。また、図6はチェーンガイド13を前方から見ている。外側プレート部材20の一端には、可動部材12の装着軸12cに第2軸芯X2回りに揺動自在に装着される揺動支持部20aが形成されている。装着軸12cの先端は、外側プレート部材20の内側面にカシメ固定されている。この装着軸12cはガイドプーリ22を回転自在に支持するためにも使用される。したがって、ガイドプーリ22の回転中心はこの実施形態では第2軸芯X2と一致している。しかし、揺動軸芯X2とガイドプーリ22の回転中心とを別にしてもよい。
外側プレート部材20の他端には、テンションプーリ23を回転自在に支持するためのボス部20bが形成されている。ボス部20bには、テンションプーリ23が支持される支持軸31が貫通する貫通孔20cが形成されている。支持軸31は先端にねじ部を有するボルト部材であり、外側プレート部材20側から装着されて内側プレート部材21にねじ止めされる。
内側プレート部材21は、図6及び図7に示すように、たとえばアルミニウム合金等の軽量金属板をプレス成形して形成された部材である。なお、図7は内側プレート部材21を外側から見ており、かつプーリ22,23を仮想線で表している。内側プレート部材21の一端には、外側プレート部材20の揺動支持部20aに対向する位置に配置される第1ボス部21aが形成されている。第1ボス部21aには、ガイドプーリ22の支持軸30が貫通する貫通孔21bが形成されている。支持軸30は、内側プレート部材21側から装着されて、可動部材12の装着軸12cに形成された雌ねじ部にねじ込まれる。内側プレート部材21の他端には、テンションプーリ23を回転自在に支持するための第2ボス部21cが形成されている。第2ボス部21cには、テンションプーリ23が支持される支持軸31がねじ込まれる雌ねじ部21dが形成されている。第1ボス部21aと第2ボス部21cとは同じ平面上に配置されるように形成されている。
また、チェーンガイド13は、ガイドプーリ22の近傍で外側プレート部材20と内側プレート部材21との間に配置されたチェーン脱落防止部35をさらに有している。チェーン脱落防止部35は、この実施形態では、内側プレート部材21を外側プレート部材20に向けて折り曲げて形成されている。チェーン脱落防止部35の幅Wは、10mm以上50mm以下が好ましく、この実施形態では、10.5mm程度である。なお、チェーン脱落防止部35の幅Wは、チェーン脱落防止部35がガイドプーリ22の歯のセンターを通る平面P(図6)と交差する位置での長手方向長さで定義される。
また、テンションプーリ23の回転中心X4からガイドプーリ22の回転中心X2に向かう方向を矢印Bで示すように第1方向とした場合、チェーン脱落防止部35の最も第1方向Bに突出した第1端部35aは、ガイドプーリ22の回転中心X2とテンションプーリ23の回転中心X4とを結ぶ第1直線L1と直交し、かつガイドプーリ22の歯先を結んだ仮想円C1に接する第2直線L2よりガイドプーリ22に接近する位置に配置されている。なお、本実施形態における第1端部35aの位置は、チェーン脱落防止部35が内側プレート部材21から外側プレート部材20の方向に曲がりはじめている起点である。
また、第1方向と逆方向で最も突出した第2端部35bは、第2直線L2よりガイドプーリ22から離れた位置にある。さらに、チェーン脱落防止部35の先端35cは、外側プレート部材20の内側面と僅かな隙間をあけて配置されている。
また、内側プレート部材21のテンションプーリ23と逆側の外縁において、第1端部35aに最も近い第1外縁位置36aから、外縁とガイドプーリ22の回転中心X2との距離が最小となる第2外縁位置36bまでの第1外縁部分36cは、回転中心からの距離が連続的に短くなるように形成された曲線状であり、かつ第2外縁位置36bにおける距離D1は仮想円C1の半径の40%から仮想円C1の(半径−4mm)の範囲である。なお、この実施形態では、チェーン脱落防止部35は、内側プレート部材21を折り曲げて形成されているので、第1端部35aと第1外縁位置36aは実質的に一致している。
内側プレート部材21において、第1外縁部分36cでの回転中心X2からの距離は、仮想円C1の半径の40%から150%の範囲であり、第2外縁位置36bを越えてチェーン脱落防止部35と逆側に延びる第2外縁部分36dは、回転中心X2からの距離が連続的に長くなるように形成されかつその後に回転中心X2からの距離が同じになるように形成された曲線状である。
〔リアディレーラの動作〕
このように構成されたリアディレーラ97rでは、変速操作部110rの操作により変速ケーブル115rのインナーケーブルが引っ張られると、リンク機構11の作用によりチェーンガイド13が内側であるロー側すなわちスプロケットR1側に移動し、緩められると外側であるトップ側すなわちスプロケットR9側に移動する。
変速操作部110rの変速操作により変速ケーブル115のインナーケーブルが移動してリンク機構11を移動させる。リンク機構11の移動により、ハブ軸方向に並べて配置された複数の後スプロケット群のいずれかのスプロケットR1〜R9に対向する位置にチェーンガイド13が移動してチェーン95をいずれかのスプロケットに案内する。このとき、チェーンガイド13は第2軸芯X2回りに揺動する。前後の最大径のスプロケットF3,R9にチェーン95が架かったときは、図8に示すように、チェーンガイド13は最も前方に揺動する。この結果、例えば凹凸の激しいオフロード走行時にガイドプーリ22の近傍に配置されたチェーン脱落防止部35が最大径のスプロケットR9の歯R9aに接触することがある。
通常使用されるスプロケットの2つの歯の間の隙間は10mm程度である。ここで、チェーン脱落防止部35の幅が10mm以上50mm以下であるので、チェーン脱落防止部35の一端がリアスプロケットの歯の隙間に接触しても、他端は歯の隙間に入りにくくなる。ベース部材16の揺動中心がある第1軸芯X1は、ブラケット15が自転車のフレーム102に固定されたとき、固定部15aの後方に位置する。第1軸芯X1が固定部15aの後方に配置されスプロケットR9の回転中心から大きく離れているので、スプロケットR9の回転方向と第1軸芯X1回りのベース部材16の揺動によるチェーンガイド13の揺動方向とが大きくずれる。この結果、図9に示すように、仮にチェーン脱落防止部35の一端がスプロケットR9の歯R9aの間に接触したとしても、ペダルを進行方向にこいでスプロケットR9を矢印Aで示す進行方向に回転させると、チェーン脱落防止部35は容易に歯R9aの間から抜け出すことができる。ここでは、チェーンガイド13に設けたチェーン脱落防止部35の幅を10mm以上50mm以下にして幅を広くしたので、チェーン脱落防止部35の両端がスプロケットの歯R9aの隙間に入ることがない。また、揺動するベース部材16が支持される支持部15bが固定部15aの後方に配置されるので、ベース部材16の揺動中心である第1軸芯X1がフレーム102の固定部分(固定部15aの固定部分である第3軸芯X3)より後方に大きくずれる。このため、チェーン脱落防止部35の一端が歯R9aの間に接触してもスプロケットR9を進行方向に回転させると、スプロケットR9の回転方向に対して第1軸芯X1回りのベース部材16の揺動によるチェーンガイド13の揺動方向がスプロケットR9の径方向外方に大きくずれる。この結果、チェーン脱落防止部35の一端が歯R9aの隙間に接触してもチェーン脱落防止部35は容易に歯の隙間から抜け出すことができる。このため、チェーン脱落防止部35がスプロケットR9に噛み込みにくくなる。
一方、リアディレーラ97rでは、クランク96が回転していない状態で変速操作部110rによりシフトアップの変速操作を行い、チェーンガイド13が小径側のスプロケットに移動したときに、クランク96を逆回転(図1反時計回りに回転)させると、図10及び図11に示すように、チェーン95がガイドプーリ22から内側プレート部材21の外方(図11右側)に脱落することがある。この状態では、脱落したチェーン95はチェーン脱落防止部35の第1端部35a付近で外側及び内側プレート部材20,21の間に戻っている。ここでは、図7に示したように、チェーン脱落防止部35の第1端部35aは、ガイドプーリ22の回転中心X2とテンションプーリ23の回転中心X4とを結ぶ第1直線L1と直交し、かつガイドプーリ22の歯先を結んだ仮想円C1に接する第2直線L2よりガイドプーリ22に接近する位置に配置されている。このため、チェーン95はガイドプーリ22の近くで両プレート部材20,21間に戻ることになり、チェーン95はガイドプーリ22から脱落するもののその程度は軽くなる。すなわち、脱落している部分のチェーン95はガイドプーリ22の歯部分から遠く離れない。
また、内側プレート部材21のテンションプーリ23と逆側の外縁において、第1端部35aに最も近い第1外縁位置36aから、外縁とガイドプーリ22の回転中心X2との距離が最小となる第2外縁位置36bまでの第1外縁部分36cは、回転中心X2からの距離が連続的に短くなるように形成された曲線状であり、かつ第2外縁位置36bにおける距離は仮想円C1の半径の40%から仮想円C1の(半径−4mm)の範囲である。したがって、脱落したチェーン95が接触する第1外縁部分36cでは、ガイドプーリ22の回転中心X2までの距離が第1外縁位置36aから第2外縁位置36bにかけて連続的に短くなりかつ第2外縁位置36bにおける距離が比較的大きい。このため、クランク96を進行方向に回してチェーン95を進行方向に移動させると、ガイドプーリ22に近い位置で脱落したチェーン95がスプロケットR1〜R9のいずれかにより引っ張られて第1外縁位置36a付近から第1外縁部分36cに乗り上げ、それにガイドされてガイドプーリ22に再度係合する。この結果、いったんガイドプーリ22から外れたチェーン95がガイドプーリ22に復帰できるようになる。
ここでは、チェーン脱落防止部35の第1端部35aを第1方向Bに最も突出するガイドプーリ22に近い位置に配置するとともに、チェーン95が外れたときに接触する第1外縁部分36cが第1外縁位置36aから第2外縁位置36bにかけて回転中心X2からの距離が連続的に短くなるように構成しかつ第2外縁位置36aでもガイドプーリ22の回転中心との距離が仮想円C1の40%から仮想円C1の(半径−4mm)の範囲と大きいので、チェーン95がガイドプーリ22から脱落してもチェーン95を進行方向に移動させると、チェーン95が引っ張られてチェーン95が第1外縁部分36cに乗り上げてガイドプーリ22に復帰させることができる。
また、第2外縁位置36aにおいてガイドプーリ22の回転中心との距離が仮想円C1(半径−4mm)を越えることはないので、この部分が通常変速時のチェーンのハブ軸方向への移動を妨げることもない。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、マウンテンバイクの手動のリアディレーラについて説明したが、本発明はこれに限定されず、ガイドプーリとテンションプーリとを有するリアディレーラであればどのようなものでもよく、電動等のアクチュエータにより駆動されるものよい。
(b)前記実施形態では、内側プレート部材を折り曲げてチェーン脱落防止部を形成したが、外側プレート部材を折り曲げてもよい。また、両プレート部材のいずれかに立設された例えば円筒形の部材であってもよい。さらに両プレート部材を連結するように設けられていてもよい。円筒形の部材でチェーン脱落防止部材を形成した場合、第1端部はその部材のうち第1方向に最も突出した位置にある部分を指す。この場合の第1外縁位置は、第1端部からの距離が最も近い外縁であり、実測により容易に特定できる。このような場合には、第1端部と第1外縁位置は必ずしも一致しない。また、この場合のチェーン脱落防止部の幅は、円筒部が平面Pで切られる断面円の直径である。
(c)前記実施形態では、外側プレート部材の揺動用の軸芯X2とガイドプーリ22の回転中心とを一致させたが、軸芯X2と回転中心とを一致させず別々に配置してもよい。
(d)前記実施形態では、移動機構としてリンク機構を例示したが、移動機構はリンク機構に限定されず、ねじ機構やレバー機構など可動部材をベース部材に対して移動可能な機構であればどのような形態でもよい。
本発明の一実施形態を採用した自転車の全体図。 そのスプロケットの配置の一例を示す模式図。 本発明の一実施形態によるリアディレーラの正面図。 その左側面図。 チェーンガイドの正面図。 チェーンガイドの右側面図。 内側プレート部材の正面図。 チェーンガイドの動作を示す正面図。 その拡大部分図。 チェーンの脱落状態を示す背面図。 その左側面図。
符号の説明
10 装着部材
11 リンク機構(移動機構の一例)
12 可動部材
13 チェーンガイド
15 ブラケット
15a 固定部
15b 支持部
16 ベース部材
20 外側プレート部材(第1プレート部材の一例)
21 内側プレート部材(第2プレート部材の一例)
22 ガイドプーリ
23 テンションプーリ
35 チェーン脱落防止部
35a 第1端部
36a 第1外縁位置
36b 第2外縁位置
36c 第1外縁部分
36d 第2外縁部分
101 自転車
B 第1方向
C1 仮想円
L1 第1直線
L2 第2直線
X1 第1軸芯
X2 第2軸芯(ガイドプーリの回転中心)
X3 第3軸芯
X4 テンションプーリの回転中心

Claims (9)

  1. 自転車のフレームに装着可能な自転車用リアディレーラであって、
    前記フレームに固定可能な固定部及び前記固定部が前記フレームに固定された状態で前記固定部の後方に配置される支持部を有するブラケットと、前記支持部に第1軸芯回りに回動可能に装着されたベース部材と、を有する装着部材と、
    前記ベース部材に一端が連結され、前記ベース部材に対して移動可能な移動機構と、
    前記移動機構の他端に連結された可動部材と、
    前記可動部材に第2軸芯回りに揺動自在に連結されたチェーンガイドと、を備え、
    前記チェーンガイドは、
    前記可動部材に一端が揺動自在に装着された第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材と隙間をあけて対向して配置された第2プレート部材と、
    前記第1及び第2プレート部材の前記一端側で前記両プレート部材に回転自在に支持されたガイドプーリと、
    前記第1及び第2プレート部材の他端側で前記両プレート部材に回転自在に支持されたテンションプーリと、
    前記ガイドプーリの近傍で前記第1及び第2プレート部材間に配置され、幅が10mm以上50mm以下であるチェーン脱落防止部と、を有する、自転車用リアディレーラ。
  2. 前記ブラケットは第3軸芯を有する軸部材により前記フレームに前記固定部で固定され、
    前記ブラケットが前記フレームに固定された状態で、前記第1軸芯から前記チェーン脱落防止部までの最小距離が、前記第3軸芯から前記チェーン脱落防止部までの最小距離より大きい、請求項1に記載の自転車用リアディレーラ。
  3. 前記ガイドプーリの回転中心は、前記第2軸芯と一致する、請求項1又は2に記載の自転車用リアディレーラ。
  4. 前記チェーン脱落防止部は、前記第1及び第2プレート部材のいずれか一方から他方に向けて折り曲げて形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の自転車用リアディレーラ。
  5. 自転車のフレームに装着可能な自転車用リアディレーラであって、
    前記フレームに装着可能な装着部材と、
    前記装着部材に一端が連結され、前記装着部材に対して移動可能な移動機構と、
    前記移動機構の他端に連結された可動部材と、
    前記可動部材に揺動自在に連結されたチェーンガイドと、を備え、
    前記チェーンガイドは、
    前記可動部材に一端が揺動自在に装着された第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材と隙間をあけて対向して配置された第2プレート部材と、
    前記第1及び第2プレート部材の前記一端側で前記両プレート部材に回転自在に支持されたガイドプーリと、
    前記第1及び第2プレート部材の他端側で前記両プレート部材に回転自在に支持されたテンションプーリと、
    前記第1及び第2プレート部材間に配置されたチェーン脱落防止部と、を有し、
    前記テンションプーリの回転中心から前記ガイドプーリの回転中心に向かう方向を第1方向とした場合、前記チェーン脱落防止部の最も前記第1方向に突出した第1端部は、前記ガイドプーリの回転中心と前記テンションプーリの回転中心とを結ぶ第1直線と直交し、かつ前記ガイドプーリの歯先を結んだ仮想円に接する第2直線より前記ガイドプーリに接近する位置に配置され、
    前記第2プレート部材の前記テンションプーリと逆側の外縁において、前記第1端部に最も近い第1外縁位置から、前記外縁と前記ガイドプーリの回転中心との距離が最小となる第2外縁位置までの第1外縁部分は、前記回転中心からの距離が連続的に短くなるように形成された曲線状であり、かつ前記第2外縁位置における前記距離は前記仮想円の半径の40%から前記仮想円の(半径―4mm)の範囲である、自転車用リアディレーラ。
  6. 前記第2プレート部材において、前記第1外縁部分での前記回転中心からの距離は、前記仮想円の半径の40%から150%の範囲である、請求項5に記載の自転車用リアディレーラ。
  7. 前記第2外縁位置を越えて前記チェーン脱落防止部と逆側に延びる第2外縁部分は、前記回転中心からの距離が連続的に長くなるように形成された曲線状である、請求項6に記載の自転車用リアディレーラ。
  8. 前記チェーン脱落防止部は、前記第2プレート部材を折り曲げて形成されており、前記第1端部と前記第1外縁位置は実質的に一致している、請求項5から7のいずれか1項に記載の自転車用リアディレーラ。
  9. 前記装着部材は、前記フレームに固定可能な固定部及び前記固定部が前記フレームに固定された状態で前記固定部の後方に配置される支持部を有するブラケットと、前記支持部に回動可能に装着されたベース部材と、を有する、請求項5から8のいずれか1項に記載の自転車用リアディレーラ。
JP2007030266A 2007-02-09 2007-02-09 自転車用リアディレーラ Pending JP2008195129A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030266A JP2008195129A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 自転車用リアディレーラ
TW096129036A TW200833555A (en) 2007-02-09 2007-08-07 Bicycle rear derailleur
CNA2007101613243A CN101239645A (zh) 2007-02-09 2007-09-28 自行车用后拨链器
US11/936,941 US7780558B2 (en) 2007-02-09 2007-11-08 Bicycle rear derailleur
EP07024549A EP1955941B1 (en) 2007-02-09 2007-12-18 Bicycle rear derailleur

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030266A JP2008195129A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 自転車用リアディレーラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008195129A true JP2008195129A (ja) 2008-08-28

Family

ID=39446243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007030266A Pending JP2008195129A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 自転車用リアディレーラ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7780558B2 (ja)
EP (1) EP1955941B1 (ja)
JP (1) JP2008195129A (ja)
CN (1) CN101239645A (ja)
TW (1) TW200833555A (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056969A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Shimano Inc 自転車用リアディレーラ
US9033833B2 (en) 2011-01-28 2015-05-19 Paha Designs, Llc Gear transmission and derailleur system
US9327792B2 (en) 2011-01-28 2016-05-03 Paha Designs, Llc Gear transmission and derailleur system
US10207772B2 (en) 2011-01-28 2019-02-19 Paha Designs, Llc Gear transmission and derailleur system
DE102012013645B4 (de) * 2012-07-09 2023-03-23 Sram Deutschland Gmbh Hinterer Umwerfer für eine Kettenschaltung eines Fahrrads und Kettenführungsrolle für einen derartigen hinteren Umwerfer
CN105000088A (zh) * 2015-07-02 2015-10-28 谢娟 一种山地车导向轮安装块
ITUA20161565A1 (it) * 2016-03-11 2017-09-11 Campagnolo Srl Bilanciere per un cambio di bicicletta
US10703442B2 (en) * 2017-07-14 2020-07-07 Shimano Inc. Bicycle rear derailleur
US11319021B2 (en) * 2017-08-23 2022-05-03 Shimano Inc. Bicycle rear derailleur
CN108284914B (zh) * 2018-02-12 2023-10-27 珠海蓝图运动科技股份有限公司 自行车拨链结构及自行车
TWI688515B (zh) * 2019-01-24 2020-03-21 林昌慧 後功率變速器
US11697473B2 (en) * 2021-03-15 2023-07-11 Shimano Inc. Bicycle rear derailleur
US11884364B2 (en) * 2021-11-10 2024-01-30 The Cycle Group Rear derailleur with one-piece chain cage

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1258146A (fr) 1960-05-31 1961-04-07 Changement de vitesse par déraillement de chaîne, du type à parallelogramme articulé, pour cycles et véhicules similaires
JPS56135391U (ja) 1980-03-14 1981-10-14
US4612004A (en) 1983-08-02 1986-09-16 Shimano Industrial Company Limited Rear derailleur for a bicycle
JPS6136490U (ja) * 1984-08-08 1986-03-06 株式会社シマノ 自転車用リヤデイレ−ラ−
IT1252263B (it) 1991-11-18 1995-06-08 Catene Calibrate Regina Cambio elettromeccanico per bicicletta
JPH0569878A (ja) 1992-03-18 1993-03-23 Maeda Kogyo Kk 自転車用リヤデイレーラ
JP2606242Y2 (ja) * 1993-02-03 2000-10-10 株式会社シマノ 自転車用のリヤディレーラ用ブラケット
JPH07156855A (ja) 1993-12-06 1995-06-20 Nobuo Ozaki 自転車用リヤディレーラおよびその取付け構造
US6203459B1 (en) * 1997-07-25 2001-03-20 John L. Calendrille, Jr. Bicycle derailleur system with integral flexible seal to protect moving parts from contaminants
IT1320285B1 (it) * 2000-03-29 2003-11-26 Campagnolo Srl Procedimento per il controllo del cambio di velocita' in un ciclo,relativo sistema e relativi componenti.
CN1329241C (zh) 2002-03-08 2007-08-01 株式会社岛野 自行车用后拨链器
JP2007030266A (ja) 2005-07-25 2007-02-08 Canon Inc インクジェット記録ヘッドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW200833555A (en) 2008-08-16
EP1955941B1 (en) 2012-09-05
TWI346072B (ja) 2011-08-01
EP1955941A2 (en) 2008-08-13
US7780558B2 (en) 2010-08-24
US20080194363A1 (en) 2008-08-14
EP1955941A3 (en) 2009-04-08
CN101239645A (zh) 2008-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008195129A (ja) 自転車用リアディレーラ
TWI453144B (zh) Bicycle rear derailleur
EP1568592B1 (en) Bicycle rear derailleur
EP1568591B1 (en) Bicycle rear derailleur
US20070191158A1 (en) Bicycle front derailleur
US9919765B2 (en) Single pivot front derailleur
EP2357127B1 (en) Bicycle brake and gear changing device operating apparatus
JP2007076456A (ja) 自転車用ブレーキ及び変速操作装置
US20070060427A1 (en) Front derailleur chain detachment prevention member
CN102381434A (zh) 自行车变速操作装置
JP2007223349A (ja) 自転車用変速補助具及び自転車用フロントディレーラ
JP4314245B2 (ja) 自転車用フロントディレーラ
US20100037724A1 (en) Cable operating mechanism