JP3776272B2 - 複合サッシ - Google Patents

複合サッシ Download PDF

Info

Publication number
JP3776272B2
JP3776272B2 JP36284699A JP36284699A JP3776272B2 JP 3776272 B2 JP3776272 B2 JP 3776272B2 JP 36284699 A JP36284699 A JP 36284699A JP 36284699 A JP36284699 A JP 36284699A JP 3776272 B2 JP3776272 B2 JP 3776272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
pull bar
metal
cage
shoji
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36284699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000145304A (ja
Inventor
利信 平野
孝利 前田
明 金坂
哲 竹島
則之 山元
Original Assignee
新日軽株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新日軽株式会社 filed Critical 新日軽株式会社
Priority to JP36284699A priority Critical patent/JP3776272B2/ja
Publication of JP2000145304A publication Critical patent/JP2000145304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3776272B2 publication Critical patent/JP3776272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Joining Of Corner Units Of Frames Or Wings (AREA)
  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓枠が金属枠と、その金属枠の屋内側に配置された樹脂枠とからなり、障子框が金属框と、その金属框の屋内側に配置された樹脂框とからなる複合サッシに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の複合サッシには、実公昭63−49481号公報、特開平8−177316号公報及び特開平8−177317号公報等に記載されたものが知られている。
この複合サッシは、アルミニウム合金等の形材で作られる金属枠及び金属框が有する耐候性及び機械的強度と、塩化ビニルやアクリル等の形材で作られる樹脂枠及び樹脂框が有する断熱性及び意匠性とを併せ備えており、建物の外観及び内観と整合する統一的な色彩が容易に得られることから、寒冷地に限らず非寒冷地でも、好んで使用されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
金属形材と樹脂形材の熱による膨脹収縮率(伸縮率)は、後者の方が大きい。しかし、従来の複合サッシにおいては、金属形材と樹脂形材の伸縮率の差異に対して十分な施策がされていなかったために、幾つかの問題点があった。
第一の問題点は、伸縮率に差異がある故に、金属枠と樹脂枠又は金属框と樹脂框をその長手方向に一体結合することはできないことに基づいて生じる問題点である。
従来は、窓枠及び障子框のいずれにおいても、金属枠及び金属框をそれぞれ矩形に組んでビスで結合し、窓枠の横枠における樹脂枠又は障子の横框における樹脂框をそれぞれ金属枠又は金属框にスライド嵌合により、又はねじ等による止着により結合していた。
このため、障子閉鎖時の気密性確保のため、障子の縦框を屋内方向に引き寄せるための引寄せ部材を縦框に取付ける際に、引寄せ部材を樹脂框に当接し、その樹脂框に設けた貫通孔からねじを金属框にねじ込む場合は、樹脂框の伸縮により、引寄せ部材の取付状態が早期に劣化されやすい。
また、障子縦框の屋内側面に取付けられる引き手は、従来は、金属框の屋内側面と樹脂框の屋内側面に引き手の凹部と同一形状及び寸法の孔を設け、その孔に引き手の凹部を嵌合し、引き手の上下端部の鍔部からねじを樹脂框に貫通し、かつ、金属框にねじ込んで取付けているが、樹脂框の伸縮によりねじに大きな力が加わって、固定状態が悪化し、ついにはねじが緩んで外れる事態が生じる。
【0004】
第二の問題点は、樹脂枠又は樹脂框の伸縮を吸収するために予め形成してある隙間が、屋内側に顕著に露見されるため、複合サッシの内観が損なわれることである。すなわち、窓枠においては、横枠の樹脂枠の長手方向両端部と縦枠の樹脂枠の上下端部の側面との間に隙間を形成することにより、また、障子においては、横框の樹脂框の長手方向両端部と縦框の樹脂框との間に隙間を形成することにより、それぞれ樹脂枠又は樹脂框の伸縮に対応している。
図16は、従来の複合サッシにおける障子の一部省略正面図である。この障子Dの横框10,10Aの樹脂框10pは、金属框10mよりも僅かに短くされていて、横框の樹脂框10pの長手方向両端部と縦框1の金属框との間に縦の隙間CLが形成されている。樹脂框の伸縮は、この隙間で吸収されるようにしてある。20,20Aは、プルバーの上下端部の切除部に取付けられたプルバーキャップであり、プルバーの切口端面及び切除部において屋内側に露出される金属框の屋内側面を被覆している。
【0005】
上述のように、従来の複合サッシにおいては、金属框が矩形に結合され、かつ、樹脂框が金属框よりも僅かに短くされて、図16に例示するように、横框の樹脂框10pの長手方向両端部とプルバーキャップとの間に縦の隙間CLが形成されているため、この隙間が、とくに樹脂框が収縮した場合には拡大して、その隙間から樹脂框1p,10pとは色彩が顕著に異なる金属框10mが屋内側に露見されるので、障子の内観が著しく損なわれるという問題があった。
さらに、プルバーの上下端部に取付けられたプルバーキャップは、プルバーの切口端面及び切除部において屋内側に露出される金属框の屋内側面を被覆しているが、プルバーを構成する金属框部分と樹脂框部分は長さが等しいため、樹脂框の熱伸長によりプルバーの装着状態が影響を受けたり、樹脂框が収縮したときに金属框の端部の屋内側面が屋内側に露見するという問題があった。
【0006】
本発明は、複合サッシにおける金属形材と、樹脂形材との熱膨脹率の差に基づく上記各種問題点を排除することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、窓枠が金属枠と、その金属枠の屋内側に配置された樹脂枠とからなり、障子框が金属框と、その金属框の屋内側に配置された樹脂框とからなる複合サッシにおいて、前記樹脂框を前記金属框よりもわずかに短く製作するとともに、前記樹脂框を前記金属框の長手方向中央に位置させ、前記障子の内召合せ框の金属框に形成されているプルバーの上下端部に装着されて、そのプルバーの上下の切除部の切口端面を覆う水平カバー部と前記切除部の屋内露出面を覆う垂直カバー部とを有する樹脂製プルバーキャップの前記水平カバー部を、前記プルバーを形成する金属框の長手方向端面から前記プルバーを形成する樹脂框の長手方向端部を越える位置まで延出させ、その延出端部に前記樹脂框の熱伸縮による長さの変化を隠蔽できる長さを有して前記樹脂框の長手方向端部の屋内側面を覆う垂直延長部を設けたことを特徴としている。
上記構成により、プルバーキャップの水平カバー部により切除部の切口端面が被覆され、垂直カバー部により前記切除部の屋内露出面が被覆されるほか、樹脂框を金属框よりもわずかに短く製作してあり、その樹脂框は金属框の長手方向中央に位置され、プルバーキャップの水平カバー部がプルバーを形成する金属框の長手方向端面からプルバーを形成する樹脂框の長手方向端部を越える位置まで延出され、その延出端部に樹脂框の熱伸縮による長さの変化を隠蔽できる長さを有してその樹脂框の長手方向端部の屋内側面を覆う垂直延長部が設けてあるので、樹脂框の伸縮によってプルバーキャップの装着状態に影響が及ぶことや、プルバーの上下端部に金属框の端部が露見することが効果的に防止される。
【0008】
また、金属框のプルバーにおける中空部の長手方向端部付近の内壁に、前記金属框の長手中央方向に傾斜して突出する係止突起を形成するとともに、プルバーキャップの前記中空部に挿入される挿入部の屋外側面に係止孔を設け、前記挿入部の押入の際に前記係止孔が前記係止突起と位置的に合致した時の前記係止突起の弾性復帰により係止されて、前記プルバーキャップが前記プルバーに固定されるようにしたことを特徴としている。
上記構成により、プルバーキャップは、その挿入部をプルバーの端部の中空部に押入するのみで、プルバーに固定される。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図示された実施例の場合について説明する。
図1は、障子の内召合せ框と上框との結合部分及びプルバーキャップを示す斜視図、図2は上框の縦断面図、図3は内召合せ框に対するプルバーキャップの取付構造を説明する要部の断面図、図4はプルバーにプルバーキャップを装着した状態を示す障子の要部の正面図である。
【0010】
図1において、1は障子の内召合せ框であり、アルミニウム合金等の耐候性と機械的強度に優れている金属框1mと、その金属框の屋内側に配置された塩化ビニル又はアクリル等の断熱性と意匠性に優れている樹脂框1pとで構成されている。そして、金属框1mは、その見込み幅方向のほぼ中央に形成されているウェブ2により屋外側と屋内側に仕切られた二つの中空部3,4を有している。樹脂框1pは、金属框1mの戸尻側面及び屋内側面を覆うように、断面ほぼL字形に形成されている。また、金属框1mの屋内側面には、樹脂框1pの屋側面との間に断熱空気層5を形成するための、屋内方向に突出する複数本のリブ6が形成されている。
【0011】
樹脂框1pの屋外側端部には、金属框1mの屋外側面から屋外方向に僅かに突出するフィン状のタイト材7が一体に成形されている。このタイト材7は、引違い障子を閉めた際に、図7に例示されているように、外召合せ框1Aの屋内側面に弾力的に接触して、内外両召合せ框1,1Aの間に気密性を確保するためのものである。
【0012】
金属框1mのウェブ2よりも屋内側部分及びこれを覆っている樹脂框1pの屋内側部分は、内召合せ框の障子開閉時に手を掛けるプルバーを構成している。
金属框1mは、その上端部に、屋外側中空部3の中央を横切るように切欠して形成されたレール嵌合溝8を有し、また、障子を窓枠に建て込んでレール嵌合溝8に窓枠の上レールを嵌合する際に邪魔にならないように、前記プルバーの上端部は屋内側中空部4の全部に渡って切除9されている。
【0013】
図示が省略されているが、内召合せ框1の下端部にも、窓枠の下レールを嵌合するためのレール嵌合溝が設けられ、かつ、上端部の切除部9と同様の切除部が設けられている。
【0014】
金属框1mと樹脂框1pは、それぞれの屋外側端部と屋内側端部に長手方向に連続形成されている嵌合部と被嵌合部とを合致させ、長手方向にスライドして嵌合することにより、堅牢に結合されている。
障子の上框10は、図2に例示するように、召合せ框1と同様に、金属框10mと、その金属框の屋内側に露出される部分を覆う樹脂框10pとで構成されている。金属框10mは高さ方向中間部に中空部を有して、所要の強度を備えているとともに、上側ウェブ11にビスホール12を有している。また、樹脂框10pは、高さ方向中間部にウェブ13を有してほぼT字形に形成されており、そのウェブ13を金属框10mのウェブ11に重ね合わせ、その重ね合わせ部分にねじ等14をねじ込むことにより金属框10mと樹脂框10pとが結合されている。
好ましくは、金属框と樹脂框の下部に長手方向に連続形成されている嵌合部15と被嵌合部16とを合致させ、両框10m,10pを長手方向にスライドして嵌合した後、ウェブの重ね合わせ部分にねじ14をねし込んで堅固に結合してある。17は、上框の長手方向中間部に前記ねじ14を利用して取付けられた補強金具である。
【0015】
そして、上記内召合せ框1と上框10は、従来の障子框の場合と同様に、上框の端部を召合せ框の上端部側面に突き当て、召合せ框にレール嵌合溝の下側において形成してある貫通孔18からビスを貫通し、上框のビスホール12にねじ込むことにより連結される。召合せ框1と下框10A(図4参照)との結合及び上框10、下框10Aと縦框(図示省略)との結合も同様の要領で行われる。
【0016】
ここで、上框10の樹脂框10p及び下框10Aの樹脂框は、それぞれ上框10の金属框10m及び下框10Aの金属框よりも短くしてあり、金属框の中央に結合されている。そして、上框10及び下框と召合せ框1及び縦框とのビスによる結合を終了した状態では、図1及び図4に一部を示すように、樹脂框10pの長手方向両端部と召合せ框1の金属框1mの側面及び縦框の金属框の側面との間に、樹脂框10pの伸縮を吸収するための隙間Sが形成される。
【0017】
図1において、20は、前記プルバーの上端部に装着される、樹脂材料で成形されたプルバーキャップである。プルバーキャップ20は、金属框1mの上端部切口端面を被覆する水平カバー部21と、プルバーの中空部に挿入される挿入部22と、水平カバー部の屋外側端部から屋外側にやや傾斜して垂直方向に延びて、プルバー切除部の屋内側面、すなわち、ウェブ2の屋内側面を被覆する垂直カバー部23とを一体に有している。
図3に示すように、挿入部22の一つの側面に係止孔22aを形成するとともに、プルバーの中空部に面する内壁、図示の例では、ウェブ2に中空部4の高さ中央方向に突出する係止突起2aを形成してあり、挿入部22をプルバーの上端部から中空部4に押入すると、所定装着位置に到達した時に、係止突起2aが挿入部の係止孔22aに弾力的に嵌合して、以後、抜脱不能に固定されるようになっている。
これと同時に、水平カバー部21はプルバーの上端部切口端面を被覆し、また、垂直カバー部23は切除部に露呈される金属框1mの屋内側面に密着してこれを被覆する。
【0018】
水平カバー部21の周縁は、プルバー切除部の樹脂框の切口端面からさらに屋内方向に僅かに延出されており、その延出端部から樹脂框の屋内側面に沿って垂下する垂直延長部21aが形成されている。これにより、プルバーキャップ20が装着されたときは、プルバーの樹脂框の上端部が垂直延長部21aで隠蔽されるため、樹脂框が気温の変動により伸縮しても、樹脂框の上側にこれと異なる色の金属框の上端部が露呈されることがない。 また、垂直カバー部23には、金属框1mと上框の樹脂框の長手方向端部との間の隙間を隠蔽することができる程度に、金属框1mのウェブ2から上框方向に延長された水平延長部23aが一体に設けられている。
図4に示されているように、プルバーの下端部にも、上部プルバーキャップ20と同様の下部プルバーキャップ20Aが装着されている。これにより、両プルバーキャップがプルバーの上下の小口を封止するので、金属框の端面からの熱移動がなくなる。同時に金属框と樹脂框間の断熱層も封止するので、この断熱層における空気の移動がないため、断熱性が確保される。また、切除部の小口を覆うので、安全性と美観の向上と、樹脂框の端部保護の効果が得られる。
さらに、プルバーキャップの垂直カバー部23は、框に対してフリー(移動可能)であるので、縦框の樹脂框と金属框の伸縮率の差を吸収する。
このように、プルバーキャップの装着により、樹脂框と金属框の膨脹率の違いに基いて、複合サッシの障子の四隅に内観を損なう隙間Sが露見されること、及びその樹脂框の隙間Sから色の異なる金属框が露見されることがなくなった。
【0019】
図5は、障子の開閉移動時に又は閉鎖中に風圧を受けて障子の上部が屋内外方向に揺れることを防止するために縦框の上端部に取付けられる振れ止め具の斜視図である。このような振れ止め具は、内外の障子の召合せ框と縦框の上下各端部に取付けられる。召合せ框の上端部に取付られるものについて、図5〜7を参照して説明する。図6は、図5の振れ止め具24を取付けた状態の内召合せ框を示す斜視図、図7は振れ止め具が取付けられた内外の召合せ框の平面図である。
【0020】
振れ止め具24は、召合せ框1の中空部3の端部に挿入して取付けられ、所定位置まで挿入されたときに、一つの側面に傾斜突出する係止突起25が、前記中空部3の内周壁の一つに形成してある係止孔26(図3参照)に弾性復元力により嵌合して固定される。固定された状態で、召合せ框のレール嵌合溝8と合致して連通するレール嵌合溝27と、召合せ框のビス貫通孔18と連通する貫通孔28を有し、上端部には、召合せ框の金属框の上端部の切口端面を負傷防止のため被覆するカバー部29a,29bを有している。
【0021】
樹脂框1pの屋外側端部にはタイト材7が設けてあるが、このタイト材による気密性能を低下させないためには、タイト材7は、外召合せ框1Aの屋内側壁30の上端部と同じ高さまで延長していること、すなわち、樹脂框1pのレール嵌合溝8よりも屋外側部分は、金属框1mの上端面と等しい高さまで存在することが望まれる。しかし、そうすると、とくにタイト材7を含む樹脂框1pの伸長が抑制されるため、タイト材7又はカバー部29bが変形して、気密性が損なわれ、又は、障子の円滑な開閉が妨げられる恐れがある。 そこで、本発明においては、振れ止め具の屋外側のカバー部29bを、樹脂框1pのレール嵌合溝8よりも屋外側の上端部に対応する形状をもって切欠して、樹脂框の伸縮を許容する切欠部29cが設けてある。
これにより、樹脂框にタイト材が一体に設けられていても、樹脂框の伸縮に伴ってタイト材の気密性が損なわれることがない。しかも、樹脂框の伸縮に左右されることなく、障子の開閉移動を円滑に行うことができる。
好ましくは、振れ止め具24には短冊状の金属板をJ又はU字形に屈曲して形成された補強金具31がレール嵌合溝27を包囲するように取付けられている。この補強金具31は、閉鎖時の障子に強大な風圧に耐え得る支持強度を与える。
【0022】
図8は、内障子Diの縦框の断面を示す図である。この縦框32も、金属框32mと、その金属框の屋内側に配置される樹脂框32pとで構成されており、金属框32mは所要の強度を備えるため、ほぼ中央に中空部32hを有し、その中空部を形成する戸先側ウェブ33と、樹脂框32pのウェブ34とを重ね合せ、その重ね合せ部分をねじ35で結合するとともに、左右2か所に形成してある嵌合部と被嵌合部によるスライドによる嵌合により結合されている。
【0023】
図8の37は、障子閉時に縦枠34から縦框32に屋内方向に引寄せ力を与えるための引寄せ部材である。この引寄せ部材37は、図9に例示するように、樹脂製であり、屋外側に案内面37aを、屋内側に固定面37bを、背面側に突出する錨状の突起37cを有している。そして、この引寄せ部材37は縦框32の高さ方向の複数箇所において、図10に示すように、戸先側ウェブ33と樹脂框32pのウェブ34の重ね合せ部分に取付けられるが、樹脂框の伸縮による影響を回避するため、樹脂框のウェブ34には、引寄せ部材の金属框のウェブ33に当接される背面37dよりもやや長めの孔33aが形成されている。そして、その孔の中央に引寄せ部材を位置させて金属框のウェブ33に当接し、突起37cをそのウェブ33に予め形成してある係止孔に材料弾性を利用して押入して固定してある。
37eは、引寄せ部材の上下方向に延出する鍔であり、長めに形成してある孔33aの空隙を隠蔽するために設けられている。しかし、隠蔽の目的は、図11に示すように、引寄せ部材の金属框に当接される背面37dの面積を小さくすることでも達成される。
【0024】
引寄せ部材37に、障子閉鎖時に縦枠Jの突縁38から加わる反力はかなり大きく、障子が屋内側に引寄せられる時に、樹脂框32pの戸先側端部39が勢い良く縦枠Jの屋内側側壁40に押される。突縁38からの反力を、金属框に結合されている突起37cのみで受止めるには、突起の強度に不安がある。そこで、好ましい実施例では、樹脂框32pの、金属框32mの中空部32hの屋内側から縦枠の屋内側側壁40に押圧される戸先側端部39までの部分を中空部を有する二重構造として、その強度を高めてある。
これにより、突縁38から引寄せ部材に加わる力は金属框のウェブ34と樹脂框の戸先側端部39とに分散負担されるので、引寄せ部材の取付強度が低下する恐れがない。
【0025】
縦框32には、障子を屋外側又は屋内側で開閉するために手を掛けるための引き手41,42が取付けられる。外引き手41は、金属框32mに所要の強度を備えるために中央に設けられている中空部32hの屋外側面に孔を開け、金属框の屋外側からその孔に外引き手41の凹部を嵌合し、外引き手の周囲の鍔部の上下においてねじを金属框にねじ込むことにより取付けられている。
これに対し、内引き手42を取付ける場合、樹脂框32pに設けた孔に引き手の凹部を嵌合して、その内引き手の鍔部に貫通したねじを金属框にねじ込むようにする場合は、樹脂框の伸縮によりねじの固着状態が長期の内に劣化される恐れがある。
【0026】
本発明では、これを回避するため、樹脂框32pに、次のようにして取付けられている。すなわち、樹脂框の前記二重構造部に、図12及び図13に示すように、内引き手42の凹部42aの底部よりもやや大きめの孔43を形成するとともに、その嵌合孔の上下両側に引き手の周囲の鍔部42bのうち上下の裏面に設けたねじ受け42cに対応するねじ貫通孔44を形成してある。そして、引き手42の凹部42aを樹脂框32pの屋内側から孔43に遊挿して、ねじ貫通孔44にねじ受け42cを合致させ、樹脂框の裏面からねじをねじ受け42cにねじ込むことにより、引き手が樹脂框に固着されている。
【0027】
このように、樹脂框32pの二重構造部に引き手が取付けられるので、確実な取付強度が得られる。また、金属框にねじ止めされているのではないので、金属框と樹脂框の膨脹率の差による影響を受けない。また、ねじは樹脂框の屋内側面に露見されないので、引き手取付部の外観が向上されている。
【0028】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、複合サッシの障子の金属框と樹脂框の伸縮率の差異に基づく各種の問題点が解消される。
すなわち、プルバーキャップの水平カバー部により切除部の切口端面が被覆され、垂直カバー部により前記切除部の屋内露出面が被覆されるほか、プルバーキャップの水平カバー部の端部に樹脂框の熱伸縮による長さの変化を隠蔽できる長さを有してその樹脂框の長手方向端部の屋内側面を覆う垂直延長部が設けてあるので、樹脂框の伸縮によってプルバーキャップの装着状態に影響が及んだり、プルバーの上下端部に金属框の端部が露見することが効果的に防止される。
【0029】
また、金属框のプルバーにおける中空部の内壁に、その中空部の長手中央方向に傾斜して突出する係止突起を形成するとともに、プルバーキャップの前記中空部に挿入される挿入部の屋外側面に係止孔を設けた場合は、プルバーキャップは、その挿入部をプルバーの端部の中空部に押入するのみで、容易にプルバーに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 障子の内召合せ框と上框との結合部分及びプルバーキャップを示す斜視図である。
【図2】 障子の上框の縦断面図である。
【図3】 内召合せ框に対するプルバーキャップの取付構造を説明する要部の断面図である。
【図4】 プルバーにプルバーキャップを装着した障子の要部の正面図である。
【図5】 振れ止め具の斜視図である。
【図6】 図5の振れ止め具を取付けた内召合せ框を示す斜視図である。
【図7】 振れ止め具が取付けられた内外の召合せ框の平面図である。
【図8】 主として内障子の縦框を示す断面図である。
【図9】 引寄せ部材の構造を説明する図である。
【図10】 引寄せ部材の取付構造を示す要部の断面図である。
【図11】 引寄せ部材の他の例の取付構造を示す同様の断面図である。
【図12】 引き手の構造を説明する図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は右側面図、(d)は(a)のX−X線断面図である。
【図13】 引き手を取付けるための樹脂框の加工状態を示す樹脂框の一部正面図である。
【図14】 引き手の取付状態を示す樹脂框の横断面図である。
【図15】 図14のY−Y線断面図である。
【図16】 従来の複合サッシにおける障子の一部省略正面図である。
【符号の説明】
1 内召合せ框
1m 金属框
1p 樹脂框
2 ウェブ
3,4 中空部
7 タイト材
8 レール嵌合溝
9 プルバーの切除部
10 上框
10A 下框
10m 金属框
10p 樹脂框
20,20A プルバーキャップ
21 水平カバー部
21a 延長部
22 挿入部
23 垂直カバー部
23a 延長部
24 振れ止め具
29a,29b カバー部
29c 切欠部
32 縦框
32m 金属框
32p 樹脂框
34 金属框のウェブ
35 樹脂框のウェブ
35a 嵌合溝
36 ビス
37 引寄せ部材
37a 案内面
38 縦枠の突縁
39 樹脂框の戸先側端部
40 縦枠の屋内側壁
41 外引き手
42 内引き手
42a 凹部
42b 鍔部
42c ねじ受け部
43 嵌合孔
44 ねじ貫通孔

Claims (2)

  1. 窓枠が金属枠と、その金属枠の屋内側に配置された樹脂枠とからなり、障子框が金属框と、その金属框の屋内側に配置された樹脂框とからなる複合サッシにおいて、前記障子の内召合せ框の金属框に形成されているプルバーの上下端部に装着されて、そのプルバーの上下の切除部の切口端面を覆う水平カバー部と前記切除部の屋内露出面を覆う垂直カバー部とを有する樹脂製プルバーキャップの前記水平カバー部を、前記プルバーを形成する金属框の長手方向端面から前記プルバーを形成する樹脂框の長手方向端部を越える位置まで延出させ、その延出端部に前記樹脂框の熱伸縮による長さの変化を隠蔽できる長さを有して前記樹脂框の屋内側面を覆う垂直延長部を設けたことを特徴とする複合サッシ。
  2. 金属框のプルバーにおける中空部の長手方向端部付近の内壁に、前記金属框の長手中央方向に傾斜して突出する係止突起を形成するとともに、プルバーキャップの前記中空部に挿入される挿入部の外側面に係止孔を設け、前記挿入部の押入の際に前記係止孔が前記係止突起と位置的に合致した時の前記係止突起の弾性復帰により係止されて、前記プルバーキャップが前記プルバーに固定されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載された複合サッシ。
JP36284699A 1997-05-15 1999-12-21 複合サッシ Expired - Fee Related JP3776272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36284699A JP3776272B2 (ja) 1997-05-15 1999-12-21 複合サッシ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12590197A JP3220044B2 (ja) 1997-05-15 1997-05-15 複合サッシ
JP36284699A JP3776272B2 (ja) 1997-05-15 1999-12-21 複合サッシ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12590197A Division JP3220044B2 (ja) 1997-05-15 1997-05-15 複合サッシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000145304A JP2000145304A (ja) 2000-05-26
JP3776272B2 true JP3776272B2 (ja) 2006-05-17

Family

ID=14921720

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12590197A Expired - Fee Related JP3220044B2 (ja) 1997-05-15 1997-05-15 複合サッシ
JP36284699A Expired - Fee Related JP3776272B2 (ja) 1997-05-15 1999-12-21 複合サッシ

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12590197A Expired - Fee Related JP3220044B2 (ja) 1997-05-15 1997-05-15 複合サッシ

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP3220044B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014098248A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Lixil Corp 開口部装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3505446B2 (ja) * 1999-08-30 2004-03-08 トステム株式会社 窓サッシ
JP2004300734A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Tateyama Alum Ind Co Ltd クラッドサッシ用色合わせ部品
JP4766231B2 (ja) * 2005-04-06 2011-09-07 株式会社Lixil 複合サッシ
JP2011106106A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Shin Nikkei Co Ltd 障子及び同障子用プルバーキャップ
JP6346496B2 (ja) * 2014-05-23 2018-06-20 株式会社Lixil 開口部装置
JP6480232B2 (ja) * 2015-03-27 2019-03-06 株式会社Lixil 網戸付きサッシ
JP6423299B2 (ja) * 2015-03-27 2018-11-14 株式会社Lixil 網戸付きサッシ
JP7019384B2 (ja) * 2017-11-15 2022-02-15 株式会社エクセルシャノン 複合サッシ構造
JP7203560B2 (ja) * 2018-10-25 2023-01-13 文化シヤッター株式会社 開閉装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014098248A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Lixil Corp 開口部装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3220044B2 (ja) 2001-10-22
JPH10317810A (ja) 1998-12-02
JP2000145304A (ja) 2000-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3776272B2 (ja) 複合サッシ
JP2009052333A (ja) 合成樹脂製引違いサッシ
AU2009251079A1 (en) A Louvre System
HU212006B (en) Fire-resistant glass partition
JP2007092405A (ja) 二重窓の防露構造
KR102034107B1 (ko) 오픈형 조인트 구조를 갖는 외장패널조립체의 시공방법
WO1991019877A1 (en) Frame for windows or doors and window casement
JP7265339B2 (ja) 断熱建具
KR200449582Y1 (ko) 한옥 시스템 창호
JPH11280339A (ja) 断熱サッシの上枠構造
JPH09310564A (ja) サッシ窓上部の気密装置
JP3416814B2 (ja) 段窓サッシ
JP3232403B2 (ja) 合成樹脂製の框
JP3155096U (ja) 建物用天窓
JP3190017B2 (ja) 複合窓枠の無目構造
JP4155564B2 (ja) 上げ下げ障子を有する断熱ドア
JP5528722B2 (ja) 嵌め殺し窓
JP7238192B2 (ja) 断熱建具
JP6535372B2 (ja) サッシ
JP7134074B2 (ja) 断熱建具
JP6542310B2 (ja) サッシ
KR102186140B1 (ko) 개폐의 편의성과 우수한 기밀성을 겸비하는 창호
JP3665951B2 (ja) 断熱窓
JP2766460B2 (ja) 引き違い窓装置
JPH0126859Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060222

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110303

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110303

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120303

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees