JP2014098248A - 開口部装置 - Google Patents

開口部装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014098248A
JP2014098248A JP2012249663A JP2012249663A JP2014098248A JP 2014098248 A JP2014098248 A JP 2014098248A JP 2012249663 A JP2012249663 A JP 2012249663A JP 2012249663 A JP2012249663 A JP 2012249663A JP 2014098248 A JP2014098248 A JP 2014098248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
panel body
outdoor side
wall
holding groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012249663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6218370B2 (ja
Inventor
Tomihiro Yamashita
富広 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2012249663A priority Critical patent/JP6218370B2/ja
Publication of JP2014098248A publication Critical patent/JP2014098248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6218370B2 publication Critical patent/JP6218370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Special Wing (AREA)

Abstract

【課題】枠体または框体の見込方向寸法を増加させることなくパネル体保持溝の強度を大きくし、火災発生時にパネル体の保持状態を維持することのできる開口部装置を提供する。
【解決手段】一側が開口された縦材35と横材20とを枠組みした枠体または框体4に、開口を介してパネル体5を納め、縦材35と横材20は、見付方向に伸びる底壁36c,22cと、底壁の室内側及び室外側から面内方向に立ち上がる室内側壁36a,22a及び室外側壁36b,22bとを備えたパネル体保持溝36,22を有し、縦材と横材の少なくとも一方は、室内側壁または室外側壁36bの底壁36c側に、室内側壁または室外側壁の他の部分よりも肉厚が大きい厚肉部36eを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に障子またはパネル体を納めた開口部装置に関し、特にパネル体を支持する部分の火災発生時における強度を向上させた開口部装置に関する。
建物開口部に設けられる枠体内に障子またはパネル体を納めた開口部装置としては、枠体内に内外障子が引き違い状に納められた引き違い窓サッシや、枠体内に障子が開閉自在に納められた開き窓サッシ、あるいは枠体内にパネル体が開閉不能に納められた嵌め殺し窓サッシなどがある。開口部装置には、火災が発生した場合にも、一定時間以上、閉塞状態を維持する防火性能が求められる。防火性能を十分に確保するためには、開口部装置が高温に晒されたとしても、室内外に貫通する隙間を生じさせないようにすることが重要である。
開口部装置を構成する枠材または框材は、縦材と横材とを連結してなり、これらの縦材や横材は、アルミ製の矩形状の管材である。この縦材や横材の一面を開口させて、断面略コ字状のパネル体保持溝を形成している。パネル体保持溝は、開口に対向する底壁と、底壁の室内側及び室外側から立ち上がる室内側壁及び室外側壁からなる。パネル体の周縁部は開口から納められ、開口部装置を構成する。火災時に加熱されることによって、パネル体を納めている枠材または框材が軟化し、ここにパネル体の荷重が加わることで縦材または横材が破断して、パネル体が面外方向に倒れる可能性が考えられる。これを防止するため、特許文献1に挙げるサッシでは、ステンレスの板をコ字形に曲げて形成したガラス間口補強材をパネル体保持溝内に設けている。
特開2012−122303号公報
しかしながら、パネル体保持溝内にステンレス製等の金具を配置すると、障子全体が重くなってしまうため、障子開閉の際の操作性に悪影響を与えてしまう。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、枠体または框体の重量を増加させることなく、火災発生時にパネル体の保持状態を維持することのできる開口部装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る開口部装置は、一側が開口された縦材と横材とを枠組みした枠体または框体に、前記開口を介してパネル体を納めた開口部装置において、
前記縦材と横材は、見付方向に伸びる底壁と、該底壁の室内側及び室外側から面内方向に立ち上がる室内側壁及び室外側壁とを備えたパネル体保持溝を有し、
前記縦材と横材の少なくとも一方は、前記室内側壁または室外側壁の前記底壁側に、前記室内側壁または室外側壁の他の部分よりも肉厚が大きい厚肉部を有することを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、厚肉部によって側壁の底壁側の肉厚が大きくなるので、火災発生時にパネル体保持溝によるパネル体の保持状態を維持することができる。
また、請求項2の発明に係る開口部装置は、前記厚肉部の面内側には、シール材またはシール材支持材を保持する支持面が形成されることを特徴として構成されている。
請求項2に係る発明によれば、厚肉部の端部によってシール材またはシール材支持材を保持できるので、保持のための形状をそれ以外に形成する必要が内容にすることができる。
さらに、請求項3の発明に係る開口部装置は、前記厚肉部を有する前記縦材または横材に飲み込まれる前記縦材または横材は、前記室内側壁または室外側壁の端部のうち、前記厚肉部に対応する部分が切り欠かれた切欠部を有することを特徴として構成されている。
請求項3に係る発明によれば、縦材または横材の端部と厚肉部とが干渉しないようにすることができる。
さらにまた、請求項4の発明に係る開口部装置は、前記底壁と、該底壁から面外方向に伸びる第2室内側壁及び第2室外側壁と、前記第2室内側壁と第2室外側壁とを繋ぐ外周壁とで召合わせ框を形成し、
前記召合わせ框の内部には、前記底壁から見付方向に伸びる内部壁を有することを特徴として構成されている。
請求項4に係る発明によれば、パネル体保持溝の底壁が外部に直接露出しないようにすることができ、パネル体保持溝の変形をより確実に抑えることができる。
そして、請求項5の発明に係る開口部装置は、前記縦材には端面を覆う端部キャップが設けられ、該端部キャップは前記横材側に延長された延出部を有し、該延出部は前記横材のパネル体保持溝を構成する室外側壁と前記縦材のパネル体保持溝を構成する室外側壁との重合部分を覆うことを特徴として構成されている。
請求項5に係る発明によれば、縦材と横材の連結部分における継ぎ目を被覆して、水漏れや意匠性の悪化を抑えることができる。
本発明に係る開口部装置によれば、枠体または框体の重量を増加させることなく、火災発生時におけるパネル体保持溝の強度を大きくすることができる。
本実施形態における開口部装置の縦断面図である。 開口部装置の横断面図である。 図2のうち外召合わせ框付近の拡大図である。 横材である上框の外召合わせ框に突き当てられる端部付近斜視図である。 横材である下框の外召合わせ框に突き当てられる端部付近斜視図である。 縦材である外召合わせ框の斜視図である。 外召合わせ框に対して上框及び下框を突き当てた状態の斜視図である。 端部キャップを取付けた外召合わせ框と上框及び下框の連結部分付近斜視図である。 端部キャップの斜視図である。 第2の実施形態における開口部装置の縦断面図である。 第2の実施形態における開口部装置の横断面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態における開口部装置としての引き違いサッシの縦断面図を、図2には開口部装置としての引き違いサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態の開口部装置は、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12,12を方形状に枠組みしてなる枠体1内に内障子2と外障子3を引き違い状に納めた引き違いサッシである。
内障子2は、横材である上框20と下框23、縦材である枠側縦框26及び内召合わせ框30を方形状に框組みしてなる框体4内にガラス板からなるパネル体5を納めてなり、外障子3は、横材である上框20と下框23、縦材である枠側縦框26及び外召合わせ框35を方形状に框組みしてなる框体4内にガラス板からなるパネル体5を納めてなる。
枠体1を構成する上枠10の内周面には、内障子2と外障子3をそれぞれ案内する室内外2条の上レール部10aが長手方向に沿って形成されている。また、下枠11の内周面には、内障子2と外障子3をそれぞれ案内する室内外2条のレール部11aが長手方向に沿って形成されている。
框体4を構成する上框20の上側には、上枠10の上レール部10aに案内される凹状の案内溝21が形成されている。下框23の下側には、下枠11のレール部11aに載置されて障子を走行自在とする戸車24が設けられている。
内障子2と外障子3を構成する上框20は、断面矩形状の筒材(ホロー材)であり、その一面を開口とした断面凹状(コ字状)のガラス保持溝22を有している。ガラス保持溝22は、開口に対向し、見込方向(室内外方向)に延びる面を有する板状の底壁22cと、該底壁25cの室内外側の二辺から立ち上がる室内側側壁22a及び室外側側壁22bとによって、断面凹状に形成されている。そして、パネル体5の上辺周縁部は、上框20の開口からパネル保持溝22に納められる。
内障子2と外障子3を構成する下框23は、断面矩形状の筒材(ホロー材)であり、その一面を開口とした断面凹状(コ字状)のガラス保持溝25を有している。ガラス保持溝25は、開口に対向し、見込方向(室内外方向)に延びる面を有する板状の底壁25cと、該底壁25cの室内外側の二辺から立ち上がる室内側側壁25a及び室外側側壁25bとによって、断面凹状に形成されている。そして、パネル体5の下辺周縁部は、下框23の開口からパネル保持溝25に納められ、パネル体保持溝25内に配置されるセッティングブロック25dに載置される。
上框20のパネル体保持溝22と下框23のパネル体保持溝25内には、パネル体5の表面との間にシール材50及び受け部材51が設けられる。受け部材51は、パネル体5の周縁部長手方向に沿って設けられ、シール材50がパネル体保持溝22,25内に侵入しないように受けることができる。シール材50により、パネル体保持溝22,25とパネル体5の表面との間が塞がれ、パネル体保持溝22,25内が封止される。
内障子2と外障子3を構成する枠側縦框26は、断面矩形状の筒材(ホロー材)であり、その一面を開口とした断面凹状(コ字状)のガラス保持溝27を有している。ガラス保持溝27は、開口に対向し、見込方向(室内外方向)に延びる面を有する板状の底壁27cと、該底壁27cの室内外側の二辺から立ち上がる室内側側壁27a及び室外側側壁27bとによって、断面凹状に形成されている。そして、パネル体5の縦辺周縁部は、枠側縦框26の開口からパネル保持溝27に納められる。
枠側縦框26には、室内側壁27aと室外側壁27bからパネル体保持溝27の内側に向かって突出する突片27dが形成されている。突片27dは、受け部材51がパネル体保持溝27の奥側に入り込まないように、受け部材51の移動を規制する。また、室内側壁27aと室外側壁27bの先端部には、パネル体5の表面に向かって突出する断面略L字状の対向突部27eが形成されている。対向突部27eとパネル体5の表面との間を塞ぐように、シール材50が設けられる。
内障子2を構成する内召合わせ框30は、断面矩形状の筒材(ホロー材)であり、その一面を開口とした断面凹状(コ字状)のガラス保持溝31を有している。ガラス保持溝31は、開口に対向し、見込方向(室内外方向)に延びる面を有する板状の底壁31cと、該底壁31cの室内外側の二辺から立ち上がる室内側側壁31a及び室外側側壁31bとによって、断面凹状に形成されている。そして、パネル体5の縦辺周縁部は、内召合わせ框30の開口からパネル保持溝31に納められる。
内召合わせ框30には、パネル体保持溝31より外周側に第1中空部32と第2中空部33が形成されている。第1中空部32は第2中空部33の室外側に配置されていて、内障子2を案内する上枠10の上レール部10a及び下枠11のレール部11aを跨ぐ位置に、内召合わせ框30の長手方向に沿って形成されている。第2中空部33は、内召合わせ框30の室内側に張り出す部分の内側に形成されている。
内召合わせ框30には、室内側壁31aと室外側壁31bからパネル体保持溝31の内側に向かって突出する突片31dが形成されている。突片31は、受け部材51がパネル体保持溝31の奥側に入り込まないように、受け部材51の移動を規制する。また、室内側壁31aと室外側壁31bの先端部には、パネル体5の表面に向かって突出する断面略L字状の対向突部30eが形成されている。対向突部30eとパネル体5の表面との間を塞ぐように、シール材50が設けられる。
外障子3を構成する外召合わせ框35は、断面矩形状の筒材(ホロー材)であり、その一面を開口とした断面凹状(コ字状)のガラス保持溝36を有している。ガラス保持溝36は、開口に対向し、見込方向(室内外方向)に延びる面を有する板状の底壁36cと、該底壁36cの室内外側の二辺から立ち上がる室内側側壁36a及び室外側側壁36bとによって、断面凹状に形成されている。そして、パネル体5の縦辺周縁部は、外召合わせ框35の開口からパネル保持溝36に納められる。
図3には、図2のうち外召合わせ框35付近の拡大図を示している。この図に示されているように、外召合わせ框35においてパネル体5の端部からその表面に沿って中央側に向かう方向を面内方向とし、パネル体5の端部からその表面に沿って離れる方向を面外方向とする。外召合わせ框35は、パネル体保持溝36を構成する底壁36cと、底壁36cの室内端部から面外方向に伸びる第2室内側壁35eと、底壁36cの室外端部から面外方向に伸びる第2室外側壁35fと、第2室内側壁35eと第2室外側壁35fとを繋ぐ外周壁35hとで形成されている。第2室内側壁35eは、パネル体保持溝36を構成する室内側壁36aと共に外召合わせ框35の室内側面を構成し、第2室外側壁35fは、パネル体保持溝36を構成する室外側壁36bと共に外召合わせ框35の室外側面を構成する。また、外召合わせ框35には、底壁36cから外周壁35hまで見付方向に伸びる内部壁35iも形成されている。
外召合わせ框35には、第2室内側壁35eと内部壁35i、底壁36cのうち内部壁35iよりも室内側の部分、及び外周壁35hのうち内部壁35iよりも室内側の部分に囲まれた第1中空部37と、第2室外側壁35fと内部壁35i、底壁36cのうち内部壁35iよりも室外側の部分、及び外周壁35hのうち内部壁35iよりも室外側の部分に囲まれた第2中空部38とが形成される。
第1中空部37は、外障子3を案内する上枠10の上レール部10a及び下枠11のレール部11aを跨ぐ位置に配置される。第2中空部38は、第1中空部37の室外側に配置されることとなる。パネル体保持溝36を構成する底壁36cは、第2中空部38によって室外側に直接露出することがないようになっている。また、底壁36cのうち内部壁35iよりも室外側の部分、すなわち底壁36cのうち第2中空部38を構成する部分は、底壁36cのうち第1中空部37を構成する室内側の部分よりも若干、厚肉状となるように形成されている。
外召合わせ框35のパネル体保持溝36を構成する室内側壁36aには、内召合わせ框30の室内側壁31a及び室外側壁31bと同様に、突片36dと対向突部36gが形成されている。パネル体保持溝36を構成する室外側壁36bは、底壁36c側に厚肉部36eを有している。
厚肉部36eは、室外側壁36bのうち底壁36c側がそれ以外の部分よりも肉厚が大きくなるように形成されて構成されている。厚肉部36eの肉厚は、パネル体保持溝36の内側、すなわち室内側に向かって突出するように厚くなっている。また、厚肉部36eの先端側端面は平面状となっており、シール材50を受ける受け部材51を保持する支持面36fを構成している。支持面36fは、室内側壁36aの突片36dと見付方向において同じ位置に配置されている。なお、支持面36fや突片36dは、本実施形態では受け部材51を保持するものとして形成されているが、シール材50を保持するものであってもよい。また、シール材50としては、グレーチングチャンネルを用いることもできる。
框体4は、縦材の側面に対して横材の端部が突き当てられ、連結されることで框組みされる。図4には、横材である上框20の外召合わせ框35に突き当てられる端部付近斜視図を示している。上框20のパネル体保持溝22を構成する室外側壁22bは、端部付近が切り欠かれており、上框20の端面20aよりも長手方向中央寄りに切欠端面20bを有している。上框20の端面20aは、切欠端面20b以外は面一状となっている。また、室外側壁22bが切り欠かれたことによって、底壁22cの室外端部には横切欠端面20cが形成される。
図5には、横材である下框23の外召合わせ框35に突き当てられる端部付近斜視図を示している。下框23のパネル体保持溝25を構成する室外側壁25bは、端部付近が切り欠かれており、下框23の端面23aよりも長手方向中央寄りに切欠端面23bを有している。下框23の端面23aは、切欠端面23b以外は面一状となっている。また、室外側壁25bが切り欠かれたことによって、底壁25cの室外端部には横切欠端面23cが形成される。
図6には、縦材である外召合わせ框35の斜視図を示している。外召合わせ框35の上端部は、第2中空部38の部分が切り欠かれており、外召合わせ框35の上端面35aよりも長手方向中央寄りに上切欠端面35bを有している。また、パネル体保持溝36を構成する室外側壁36bも、上端部が切り欠かれて切欠端面36hを有している。
外召合わせ框35の下端部も、第2中空部38の部分が切り欠かれており、外召合わせ框35の下端面35cよりも長手方向中央寄りに下切欠端面35dを有している。また、室外側壁36bの下端部も切り欠かれて切欠端面36hを有している。さらに、パネル体保持溝36に形成された対向突部36gは、上下の切欠端面36h,36hよりも長手方向中央寄り位置まで切り欠かれている。
図7には、外召合わせ框35に対して上框20及び下框23を突き当てた状態の斜視図を示している。上框20の端面20aは、外召合わせ框35の底壁36cに対して突き当てられる。また、上框20の室外側壁22bのうち端部は、外召合わせ框35のパネル体保持溝36内に飲み込まれて、上框20の室外側壁22bと外召合わせ框35の室外側壁36bとが重なりあう。このとき、上框20の切欠端面20bは、外召合わせ框35の支持面36fと当接することなく対向する。上框20の室外側壁22bに形成される切欠部は、外召合わせ框35の厚肉部36eと干渉しないようにするために形成されている。また、上框20の横切欠端面20cは、外召合わせ框35の室外側壁36bの上端面に対して当接する。ただし、横切欠端面20cと室外側壁36bの上端面との間には、隙間があってもよい。
下框23の端面23aは、外召合わせ框35の底壁36cに対して突き当てられる。また、下框23の室外側壁25bのうち端部は、外召合わせ框35のパネル体保持溝36内に飲み込まれて、下框23の室外側壁25bと外召合わせ框35の室外側壁36bとが重なり合う。このとき、下框23の切欠端面23bは、外召合わせ框35の支持面36fと当接することなく対向する。下框23の室外側壁25bに形成される切欠部は、外召合わせ框35の厚肉部36eと干渉しないようにするために形成されている。また、下框23の横切欠端面23cは、外召合わせ框35の室外側壁36bの下端面に対して当接する。ただし、横切欠端面23cと室外側壁36bの下端面との間には、隙間があってもよい。
このように、外召合わせ框35の室外側壁36bに、パネル体保持溝36の内側に向かって厚肉状となる厚肉部36eを設けたことにより、室外側壁36bの底壁36c側の肉厚を大きくしている。火災発生時には、加熱側の表面から次第に軟化していくため、室外側壁36bの肉厚が大きいことにより、パネル体5を保持できる強度を長時間確保することができる。すなわち、火災によって外召合わせ框35が加熱されても、パネル体5の保持状態を維持することができ、隙間の発生を抑えて防火性能を高くすることができる。火災発生時にパネル体保持溝によってパネル体の支持を維持させるための構造として、単純にパネル体保持溝を構成する壁面を室外側に向かって肉厚を大きくすることも考えられるが、網戸が設けられるために、枠体の見込方向寸法もそれに伴って大きくなってしまうこととなる。本実施形態にあっては、厚肉部36eはパネル体保持溝36の内側に向かって厚肉状となっているので、框体4の見込方向寸法を大きくすることなく、外召合わせ框35の強度を大きくすることができる。
また、横材である上框20や下框23の端部を外召合わせ框35のパネル体保持溝36内に納めており、縦材と横材とが面同士で重なり合うので、框体4の強度を大きくすることができると共に、突き当て部分が外部に露出しないので、意匠性も良好にすることができる。
本実施形態においてパネル体5は複層ガラスであり、いずれもガラス板からなる室外側パネル体と室内側パネル体とが二次シール材を介して室内外に対向配置されている。室外側からの加熱を想定して、加熱面となる室外側パネル体を耐熱性の高い網入りガラスとし、非加熱面となる室内側パネル体を、反射膜を有する低放射ガラスとした場合、室外側パネル体は加熱される上に、非加熱面側の低放射ガラスからの反射によって、より高温になりやすい。
このとき、網入りガラスはひび割れはするものの、網を有していることで崩落はしないため、室外側パネル体と室内側パネル体の間の二次シール材が高温により剥離すると、両者の拘束が外れ、室外側パネル体の中央部では面方向に大きく変形するので、框体4に大きな力がかかることになる。なお、加熱面側も低放射ガラスであった場合にあっても、加熱面側の低放射ガラスはひび割れが生じるだけで崩落しないため、同様の問題を生じる。特に、外召合わせ框35は框体4を構成する框材の中でも最も加熱されやすく、パネル体5の変形によって力を受けた場合に、最も変形しやすい。
これに対し、前述のように厚肉部36eによって室外側壁36bの強度が大きくなっていることにより、室外側壁36bが変形してパネル体5との間に隙間を生じることを確実に防止することができる。このため、本実施形態では外召合わせ框35の室外側壁36bに厚肉部36eを形成している。ただし、外召合わせ框35にあっては室内側壁36aに、あるいは外召合わせ框35以外の框材にも厚肉部を形成して、火災発生時におけるパネル体5の保持強度を確保するようにしてもよい。
また、外召合わせ框35において、第1中空部37の室外側に第2中空部38が形成され、パネル体保持溝36を構成する底壁36cが外部に直接露出しないように構成したことによって、火災発生時に底壁36cが直接加熱されないようにすることができ、底壁36cの軟化を抑えることができるので、パネル体5の保持強度をより確実に確保することができる。また、底壁36cのうち第2中空部38を構成する部分が、底壁36cのうち第1中空部37を構成する室内側の部分よりも若干、厚肉状となっているので、室外側から加熱された場合におけるパネル体保持溝36の変形をさらに抑制することができる。
本実施形態では、厚肉部36eは室外側壁36bの根元部から支持面36fまで同じ肉厚となるように形成されているが、根元部に向かって肉厚が大きくなるようなテーパ状に形成してもよいし、また、根元部付近にR形状を持たせるように形成してもよい。また、本実施形態の厚肉部36eは、室外側壁36bの底壁36c側が、室内側壁36aと室外側壁36bのそれ以外の部分よりも肉厚状となっているが、室内側壁36aあるいは室外側壁36bの底壁36c側から先端部までの全体が肉厚状となっていてもよい。
図8には、端部キャップ40を取付けた外召合わせ框35と上框20及び下框23の連結部分付近斜視図を示している。この図に示すように、外召合わせ框35の上下端部に形成された切欠部分には、それぞれ樹脂製の端部キャップ40が取付けられる。端部キャップ40は、第2中空部38の上下端部をそれぞれ覆う縦材被覆部41と、縦材被覆部41から上框20または下框23側に延長された延出部42とが一体的に形成されている。
図9には、端部キャップ40の斜視図を示している。この図に示すように、端部キャップ40は縦材被覆部41の露出する側の面と反対側に、挿入部43が形成されている。挿入部43は外召合わせ框35の第2中空部38内に挿入されて係合する。これによって端部キャップ40が外召合わせ框35に固定される。
図8に示すように、上端部に設けられる端部キャップ40の延出部42は、上框20と外召合わせ框35との連結部分、特に上框20の底壁22cと外召合わせ框35の室外側壁36bとの突き合わせ部分を被覆し、外召合わせ框35の室外側壁36bと上框20の室外側壁22bとの重合部分の上端辺が外部に露出しないようにしている。また、下框23と外召合わせ框35との連結部分においても同様に、下框23の底壁25cと外召合わせ框35の室外側壁36bとの突き合わせ部分を被覆している。これによって、防水性並びに意匠性を高くすることができる。
ここまで、引き違い窓サッシについて説明したが、本発明はその他の種類の開口部装置にも適用することができる。図10には第2の実施形態における開口部装置の縦断面図を、図11には第2の実施形態における開口部装置の横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態の開口部装置は、横材である上枠70と下枠72及び縦材である左右の縦枠74,74を方形状に枠組みしてなる枠体60内にパネル体61を納めてなる嵌め殺し窓サッシである。
上枠70の内周面には、室内側壁71aと室外側壁71b及び底壁71cからなる凹状のパネル体保持溝71が形成され、下枠72の内周面には、室内側壁73aと室外側壁73b及び底壁73cからなる凹状のパネル体保持溝73が形成され、縦枠74の内周面には、室内側壁75aと室外側壁75b及び底壁75cからなる凹状のパネル体保持溝75が形成されている。パネル体61の周縁部は、これらのパネル体保持溝に納められて固定されている。
本実施形態では、縦材である左右の縦枠74,74の室外側壁75bに、パネル体保持溝75の内側に向かって肉厚状となった厚肉部75eがそれぞれ形成されていて、これによって室外側壁75bの根元部の肉厚が先端側よりも厚くなるようにされている。
縦枠74と上枠70及び下枠72の連結部分の構成は、第1の実施形態における外召合わせ框35と上框20及び下框23の連結部分と同様であり、上枠70と下枠72の端部は、縦枠74のパネル体保持溝75に飲み込まれると共に、切欠部によって厚肉部75eと干渉しないようにされる。
このように、嵌め殺し窓サッシにおいても、枠材に厚肉部75eを設けてパネル体保持溝75の肉厚を大きくすることにより、火災発生時におけるパネル体61の保持強度を大きくして、防火性能を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。ここでは引き違い窓サッシと嵌め殺し窓サッシについて説明したが、開き窓や框体を有するドアなど、枠体内に障子あるいはパネル体を納めてなる開口部装置であれば、どのような種類であっても本発明を適用することができる。
1 枠体
2 内障子
3 外障子
4 框体
5 パネル体
10 上枠
10a 上レール部
11 下枠
11a レール部
12 縦枠
20 上框
20b 切欠端面
21 案内溝
22 パネル体保持溝
23 下框
23b 切欠端面
24 戸車
25 パネル体保持溝
26 枠側縦框
27 パネル体保持溝
30 内召合わせ框
31 パネル体保持溝
35 外召合わせ框
36 パネル体保持溝
36a 室内側壁
36b 室外側壁
36c 底壁
36d 突片
36e 厚肉部
36f 支持面
36g 対向突部
36h 切欠端面
37 第1中空部
38 第2中空部
40 端部キャップ
50 シール材
51 受け部材

Claims (5)

  1. 一側が開口された縦材と横材とを枠組みした枠体または框体に、前記開口を介してパネル体を納めた開口部装置において、
    前記縦材と横材は、見付方向に伸びる底壁と、該底壁の室内側及び室外側から面内方向に立ち上がる室内側壁及び室外側壁とを備えたパネル体保持溝を有し、
    前記縦材と横材の少なくとも一方は、前記室内側壁または室外側壁の前記底壁側に、前記室内側壁または室外側壁の他の部分よりも肉厚が大きい厚肉部を有することを特徴とする開口部装置。
  2. 前記厚肉部の面内側には、シール材またはシール材支持材を保持する支持面が形成されることを特徴とする請求項1記載の開口部装置。
  3. 前記厚肉部を有する前記縦材または横材に飲み込まれる前記縦材または横材は、前記室内側壁または室外側壁の端部のうち、前記厚肉部に対応する部分が切り欠かれた切欠部を有することを特徴とする請求項2記載の開口部装置。
  4. 前記底壁と、該底壁から面外方向に伸びる第2室内側壁及び第2室外側壁と、前記第2室内側壁と第2室外側壁とを繋ぐ外周壁とで召合わせ框を形成し、
    前記召合わせ框の内部には、前記底壁から見付方向に伸びる内部壁を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開口部装置。
  5. 前記縦材には端面を覆う端部キャップが設けられ、該端部キャップは前記横材側に延長された延出部を有し、該延出部は前記横材のパネル体保持溝を構成する室外側壁と前記縦材のパネル体保持溝を構成する室外側壁との重合部分を覆うことを特徴とする請求項4記載の開口部装置。
JP2012249663A 2012-11-13 2012-11-13 開口部装置 Active JP6218370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012249663A JP6218370B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 開口部装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012249663A JP6218370B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 開口部装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014098248A true JP2014098248A (ja) 2014-05-29
JP6218370B2 JP6218370B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=50940469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012249663A Active JP6218370B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 開口部装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6218370B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017031613A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 ナブテスコ株式会社 防火戸
JP2017066623A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 Ykk Ap株式会社 建具
JP2018199983A (ja) * 2017-05-30 2018-12-20 Ykk Ap株式会社 障子及び建具
JP2020176386A (ja) * 2019-04-15 2020-10-29 三協立山株式会社 防火サッシ
JP2021075923A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 Ykk Ap株式会社 建材の連結構造

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09184372A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Furukawa Techno Material:Kk 複層ガラスの装着構造
JP2001065249A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Tostem Corp 窓サッシ
JP2002180754A (ja) * 2000-12-11 2002-06-26 Shin Nikkei Co Ltd 複合サッシの召合框構造
JP3776272B2 (ja) * 1997-05-15 2006-05-17 新日軽株式会社 複合サッシ
GB2467950A (en) * 2009-02-21 2010-08-25 Synseal Extrusions Ltd Method of manufacturing a window profile

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09184372A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Furukawa Techno Material:Kk 複層ガラスの装着構造
JP3776272B2 (ja) * 1997-05-15 2006-05-17 新日軽株式会社 複合サッシ
JP2001065249A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Tostem Corp 窓サッシ
JP2002180754A (ja) * 2000-12-11 2002-06-26 Shin Nikkei Co Ltd 複合サッシの召合框構造
GB2467950A (en) * 2009-02-21 2010-08-25 Synseal Extrusions Ltd Method of manufacturing a window profile

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017031613A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 ナブテスコ株式会社 防火戸
JP2017066623A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 Ykk Ap株式会社 建具
JP2018199983A (ja) * 2017-05-30 2018-12-20 Ykk Ap株式会社 障子及び建具
JP2020176386A (ja) * 2019-04-15 2020-10-29 三協立山株式会社 防火サッシ
JP7201518B2 (ja) 2019-04-15 2023-01-10 三協立山株式会社 防火サッシ
JP2021075923A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 Ykk Ap株式会社 建材の連結構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6218370B2 (ja) 2017-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6218370B2 (ja) 開口部装置
JP6219561B2 (ja) 開口部装置
JP6141625B2 (ja) 開口部装置
JP2018141311A (ja) 防火用建具
JP4027920B2 (ja) 樹脂サッシ
JP2016030996A (ja) 戸体
JP6510752B2 (ja) 開口部装置
JP2014109090A (ja) サッシ
JP2014109099A (ja) 開口部装置
JP2014074266A (ja) サッシ
JP2011208447A (ja) 建具
JP6831078B2 (ja) 開閉装置およびその施工方法
JP2012087453A (ja) サッシ
JP6713835B2 (ja) 折戸
JP2008144502A (ja) 建具
JP5306704B2 (ja) サッシ窓
JP2020133307A (ja) 枠体の連結構造及びその施行方法
JP6097991B2 (ja) サッシ
JP2019065489A (ja) 建具
JP6683591B2 (ja) 建具
JP6080037B2 (ja) シャッター付サッシ
JP2019065486A (ja) 建具
JP7229903B2 (ja) エレベータードア
JP7152259B2 (ja) 防火戸
JP2017095947A (ja) 建具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160913

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6218370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350