JP7203560B2 - 開閉装置 - Google Patents
開閉装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7203560B2 JP7203560B2 JP2018201102A JP2018201102A JP7203560B2 JP 7203560 B2 JP7203560 B2 JP 7203560B2 JP 2018201102 A JP2018201102 A JP 2018201102A JP 2018201102 A JP2018201102 A JP 2018201102A JP 7203560 B2 JP7203560 B2 JP 7203560B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- panel
- reinforcing
- closing
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Description
当該開閉装置は、構造物の開口を開閉する開閉体が、上下方向に延在して開口を閉鎖する閉鎖状態と、開口を隔てた一方の領域の天井側において当該天井に沿って延在して開口を開放する開放状態とに設定される。
上述した開閉体は、開閉体の移動方向に沿って並ぶように設けられた複数のパネルと、各パネルの一方の領域側の面より突出するように設けられた補強体と、各パネルの左右の側縁より外方に突出するように設けられたガイドローラとを備える。
開閉体の移動方向に沿って並ぶように設けられた複数のパネルは、互いに隣り合うパネルがヒンジを介して連結されている。
各パネルは、開口の左右方向(横幅方向)に沿って延長して開口の横幅寸法に対応した長辺と開口の上下方向(高さ方向)に沿って延長する短辺とを備えた左右方向に長い長尺な矩形状に形成されている。
また、ガイドローラ300は、軸301と、軸301の先端に設けられたローラ302とを備えて構成される。
そして、このガイドローラ300のローラ302が、上下に隣り合う下のパネル10Lの左右の側縁から左右の外側に突出するように、軸301が、下のパネル10Lの左右の框305,305の上端側における一方の領域側の面に取付けられた軸受303によって回転可能に取付けられている。
この場合、ガイドローラ300の軸301は、軸301の安定な回転動作、又は、ガイドローラ300の安定な取付状態が維持されるように、軸301の後端側310が、軸受303を通過して左右の框305,305よりパネル10Lの中央側に突出するように設けられている。
また、補強体350は、上下に隣り合う上のパネル10Uの下端縁側における一方の領域側の面において、左右の框305,305間に亘って連続して設けられている。
従って、図19に示すように、開閉体3Zが閉鎖状態から開放状態に移動する際において、上のパネル10Uが開口側から天井側に移動する際に、補強体350が下のパネル10Lに近づくように回転した場合に、補強体350の下面351が下のパネル10Lに設けられた軸301の後端側310に衝突する可能性がある。又、開閉体3Zが開放状態から閉鎖状態に移動する際において、下のパネル10Lが天井側から開口側に移動する際に、下のパネル10Lに設けられた軸301の後端側310が上のパネル10Uに近づくように回転した場合に、軸301の後端側310が上のパネル10Uの補強体350に衝突する可能性がある。
このように、補強体350とガイドローラ300の軸301とが衝突した場合、衝突音の発生、補強体350の損傷、軸301や軸受303の損傷等の不具合が生じる可能性がある。
また、本発明に係る開閉装置は、構造物に形成された開口を開閉する開閉体を備え、当該開閉体が、開口を閉鎖する閉鎖状態と開口を開放する開放状態とに設定され、閉鎖状態においては、開閉体が上下方向に延在して開口を閉鎖する状態に設定され、開放状態においては、開閉体が開口を隔てた一方の領域の天井に沿って延在して開口を開放する状態に設定される開閉装置であって、開閉体が、開閉体の移動方向に沿って並ぶように設けられた複数のパネルを備えて、互いに隣り合うパネルがヒンジを介して連結されており、上下方向に隣り合うパネルのうち下側に位置されるパネルの一方の領域側の面における左右の端部側の上端側に設けられたガイドローラと、上下方向に隣り合うパネルのうち上側に位置されるパネルの下端側において一方の領域側に突出するとともに、開口の横幅方向に対応するパネルの左右方向に延長するように設けられた補強体と、構造物に固定されて被ガイド部をガイドするガイド部とを備え、ガイドローラが、軸と、軸の先端側に設けられてガイド部内を移動する被ガイド部とを備え、開閉体は、ガイドローラの軸の真上に補強体が存在しないように構成され、パネルは、開口の横幅方向に沿った長辺縁と開口の上下方向に沿った短辺縁とを備えた矩形状のパネル本体と、パネル本体の四方を囲む框とを備え、框は、パネル本体の上側の長辺縁に沿って設けられた上框と、パネル本体の下側の長辺縁に沿って設けられた下框と、パネル本体の左右の短辺縁に沿ってそれぞれ設けられた左右の縦框とを備え、下框と下框の一方の領域側の面より突出する補強体とが一体に形成され、補強体は、下框の一方の領域側の面において左の縦框と右の縦框とに亘って連続して設けられていた状態から左右の端部側が切除された軸除け部を備え、ガイドローラの軸の真上に軸除け部が位置されたことによって、ガイドローラの軸の真上に補強体が存在しないように構成され、補強体の左右の端部側が切除された部分において、切除後の補強体の端面に残った切除跡を隠す端面切除跡隠しカバーが切除後の補強体の端部に取付けられたことを特徴とする。
上述した本発明の構成によれば、開閉体が閉鎖状態から開放状態に移動する際、又は、開放状態から閉鎖状態に移動する際において、上下に隣り合う上のパネルに設けられた補強体と下のパネルに設けられたガイドレールの軸との衝突を防止できる開閉体を備えた開閉装置を得ることができるとともに、見栄えの良い軸除け部を形成することができ、見栄えの良い、意匠性に優れた開閉体を提供できる。
また、補強体は中空材料により形成され、当該補強体の下面には、ヒンジの片方の取付板を補強体にねじ止めするためのねじの頭部が収容されるねじ頭部収容溝を備えたことを特徴とするので、補強体の下面にヒンジを容易に取付けることができるようになる。
また、開口2を隔てた一方の領域6とは、構造物の屋内、又は、構造物の室内であり、例えば、住宅やビルの駐車場内、工場内、倉庫内等の領域である。
また、開口2を隔てた他方の領域は、構造物の屋外、又は、構造物の室外であり、例えば、住宅やビルの駐車場の外側、工場の外側、倉庫の外側等の領域である。
即ち、図1に示すように、閉鎖状態においては、上下方向に延在する開閉体3の一端(上端)3tが開口2の上方側に位置されるとともに、開閉体3の他端(下端)3uが床面、地面等の開口下端に接触した状態となって、開閉体3が開口2を閉鎖する状態に設定される。
また、図2に示すように、開放状態においては、開口2を隔てた一方の領域6の天井側において、開閉体3の一端3tが開口2より離れた天井側に位置されるとともに、開閉体3の他端3uが開口2の上方側に位置されることによって、開閉体3が、開口2の上方側から当該開口2より離れる方向に一方の領域6の天井に沿って延在して、開口2を開放する状態に設定される。
尚、図5乃至図7に示すように、パネル本体11は、断面形状が、例えば、上下方向に沿って連続する凹凸形状に形成される。即ち、パネル本体11は、一方の領域6側に突出して左右方向に延長する平面11aと、他方の領域側に突出して左右方向に延長する平面11bとを備えた凹凸パネルにより構成される。
このように、パネル本体11を、強度の高い凹凸パネルにより構成したことによって、各パネル10A,10B,10Cの耐風圧効果を向上させることができる。
従って、各パネル10A,10B,10Cは、開口2の左右方向(横幅方向)Wに沿って延長して開口2の横幅寸法に対応した長辺と開口2の上下方向(高さ方向)に沿って延長する短辺とを備えた左右方向に長い長尺な矩形状に形成される。
図5乃至図7に示すように、框補強部材13は、一方の領域6側に位置して上端側が上框15に連結されて下端側が下框16に連結される主板部13xと、当該主板部13xの一方の側縁から他方の領域側に延長する補強板部13aと、補強板部13aの延長端より延長してパネル本体11の平面11aと対向して当該平面11aに連結される連結板部13bとを備える。
即ち、複数の框補強部材13の主板部13xの上端側が上パネル10Aの上框15における一方の領域6側に位置する面15aに図外のリベット等の固定手段によって固定され、複数の框補強部材13の主板部13xの下端側が上パネル10Aの下框16における一方の領域6側に位置する面16aに図外のリベット等の固定手段によって固定され、さらに、複数の框補強部材13の連結板部13bがパネル本体11の一方の領域6側の平面11aに図外のリベット等の固定手段によって固定されている。
挟持部15bは、上面15cの他方の領域側に位置する長辺縁から下方に分岐する2つの挟持片により構成される。
図5に示すように、上パネル10Aの上框15の上面15cは、他方の領域側が上方に位置される上側平面に形成され、一方の領域6側が下方に位置される下側平面に形成され、上側平面の一方の領域6側の長辺縁と下側平面の他方の領域側の長辺縁とが傾斜面で繋がれて形成された凹凸係合面に構成されている。
また、図6,図7に示すように、中間パネル10C及び下パネル10Bの上框15の上面15cは、他方の領域側が下方に位置される下側平面に形成され、一方の領域6側が上方に位置される上側平面に形成され、下側平面の一方の領域6側の長辺縁と上側平面の他方の領域側の長辺縁とが傾斜面で繋がれて形成された凹凸係合面に構成されている。
挟持部16bは、下面16cの他方の領域側に位置する長辺縁から上方に分岐する2つの挟持片により構成される。
図5,図6に示すように、上パネル10A及び中間パネル10Cの下框16の下面16cは、他方の領域側が下方に位置される下側平面に形成され、一方の領域6側が上方に位置される上側平面に形成され、下側平面の一方の領域6側の長辺縁と上側平面の他方の領域側の長辺縁とが傾斜面で繋がれて形成された凹凸係合面に構成されている。
即ち、開閉体3の他端3uとなる下パネル10Bの下端は、下框16の下面16cに設けられた中空ゴム等による水切りシール25により構成され、開閉体3が閉鎖状態となった場合に、当該水切りシール25が床面、地面等の開口下端に密着した状態となって、開閉体3の他端3uと開口下端との水密性能、及び、気密性能が維持される。
例えば、図3乃至図5に示すように、上パネル10Aは、上パネル10Aの上框15における一方の領域6側に位置する面15aより上パネル10Aの左右方向W及び一方の領域6側に延長するように設けられて、一方の領域6側に延長する延長端側に、補強体倒れ防止手段60の被係合部が係合する係合部が設けられた上側補強体20と、上パネル10Aの下框16における一方の領域6側に位置する面16aより上パネル10Aの左右方向W及び一方の領域6側に延長するように設けられて、一方の領域6側に延長する延長端側に、補強体倒れ防止手段60の被係合部が係合する係合部が設けられた下側補強体21とを備える。
例えば、図3,図4,図6に示すように、中間パネル10Cは、中間パネル10Cのパネル本体11を囲む框12における下框16における一方の領域6側に位置する面16aより中間パネル10Cの左右方向W及び一方の領域6側に延長するように設けられて、一方の領域に延長する延長端側に、補強体倒れ防止手段60の被係合部が係合する係合部が設けられた下側補強体21を備える。
即ち、図3,図4,図7に示すように、下パネル10Bは、下パネル10Bのパネル本体11を囲む框12の下框16における一方の領域6側に位置する面16aより下パネル10Bの左右方向W及び一方の領域6に延長するように設けられた下側補強体22と、各框補強部材13の主板部13xに取付けられて下パネル10Bの左右方向W及び一方の領域6に延長するように設けられた中央側補強体23とを備える。
即ち、例えば閉鎖状態の開閉体3に、開口2を隔てた他方の領域側から風圧が加わった場合、図5において、上側補強体20が上框15との境界を回転中心として上パネル10Aの中心10Zから離れる方向に、及び、下側補強体21が下框16との境界を回転中心として上パネル10Aの中心10Zから離れる方向に倒れようとするが、この際、補強体が倒れようとする力が引掛板63の接触面63aで受け止められて、補強体が倒れようとする力に対して補強体倒れ防止手段60が抵抗するため、補強体の倒れを防止できる。
また、例えば閉鎖状態の開閉体3に、開口を隔てた一方の領域6側から風圧が加わった場合、図5において、上側補強体20が上框15との境界を回転中心として上パネル10Aの中心10Z側に向けて、及び、下側補強体21が下框16との境界を回転中心として上パネル10Aの中心10Z側に向けて倒れようとするが、この際、補強体が倒れようとする力が一方縁側補強板67及び他方縁側補強板69の接触面72,72で受け止められて、補強体が倒れようとする力に対して補強体倒れ防止手段60が抵抗するため、補強体の倒れを防止できる。
即ち、上側補強体20とパネルとを連結する場合においては、連結板70において他方縁側補強板69と対向する側の内面70uを框補強部材13の補強板部13aと接触させるとともに、傾斜板65の延長端縁65tと框補強部材13の主板部13xの板面とを対向させた状態としてから、連結板70を補強板部13aに取付ける。
また、下側補強体21とパネルとを連結する場合においては、連結板70において内面70uとは反対側の外面70fを框補強部材13の補強板部13aと接触させた状態としてから、連結板70を補強板部13aに取付ける。
図3に示すように、開閉体3の移動方向Sに沿って互いに隣り合うパネルは、左右方向の端部側がヒンジ32,32により連結され、さらに、左端部と右端部との間は、左右方向に沿って間隔を隔てた複数個所においてヒンジ31,31…により連結されていることにより、開閉体3の移動方向Sに沿って互いに隣り合う一方のパネルの一方の領域6側の面と他方のパネルの一方の領域6側の面とのなす角度が180度以下となることが可能なように構成されている。
上のパネルの左端部側に位置される左の縦框17における一方の領域6側の面の下端側と、下のパネルの左端部側に位置される左の縦框17における一方の領域6側の面の上端側とが、ヒンジ32によって連結されている。
上のパネルの右端部側に位置される右の縦框18における一方の領域6側の面の下端側と、下のパネルの左端部側に位置される右の縦框18における一方の領域6側の面の上端側とが、ヒンジ32によって連結されている。
即ち、ヒンジ32は、例えば図13に示すように、上のパネルの左の縦框17又は右の縦框18にボルト86及びナット87により取付けられる上取付板32aと、下のパネルの左の縦框17又は右の縦框18にボルト86及びナット87により取付けられる下取付板32bと、回転中心軸32cとを備え、上取付板32a及び下取付板32bが回転中心軸32cに回転可能に取付けられた構成の蝶番である。
上のパネルに設けられた下側補強体21の中空板部21aの下面と、下のパネルの一方の領域6側の面の左右方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられた各框補強部材13,13…の上端側とが、パネルの左右方向に沿って所定の間隔を隔てて配置された複数のヒンジ31,31…によって連結されている。
ヒンジ31は、例えば図4に示すように、上のパネルの下側補強体21の中空板部21aの下面に上述したねじ28a及びナット28bにより取付けられる上取付板31aと、下のパネルの框補強部材13の主板部13xにボルト88及びナット89で取付けられる下取付板31bと、回転中心軸31cとを備え、上取付板31a及び下取付板31bが回転中心軸31cに回転可能に取付けられた構成の蝶番である。
また、中間パネル10Cの下框16の下面16cを形成する係合凹凸面と当該中間パネル10Cの下隣りに位置された中間パネル10Cの上框15の上面15cを形成する係合凹凸面とを互いに係合させた状態で、これら中間パネル10Cと中間パネル10Cとがヒンジ31,32により連結されている。
また、下パネル10Bの上框15の上面15cを形成する係合凹凸面と当該下パネル10Bの上隣りに位置された中間パネル10Cの下框16の下面16cを形成する係合凹凸面とを互いに係合させた状態で、これら下パネル10Bと中間パネル10Cとがヒンジ31,32により連結されている。
即ち、開閉体3が閉鎖状態の場合で説明すると、被ガイド部としてのローラ30は、各パネル10A,10B,10Cの左端縁の上端側より左側外方に突出するように設けられるとともに、各パネル10A,10B,10Cの右端縁の上端側より右側外方に突出するように設けられる。
従って、各パネル10A,10B,10Cに設けられた被ガイド部としてのローラ30がガイド部4によって移動方向Sにガイドされることによって、開閉体3が移動方向Sに移動可能に構成されている。
尚、ローラ30は、パネルの左右方向Wの端縁より外側に突出する固定軸の先端側に回転可能に設けられていてもよい。即ち、少なくとも、先端側にローラ30を備えた軸(回転軸)が軸受部33に回転可能に取付けられているか、又は、ローラ30が軸(固定軸)に回転可能に取付けられていることにより、当該ローラ30がガイド部4の凹部内の転動ガイド面を転動可能に構成されていればよい。
当該ローラ30と軸(回転軸34又は固定軸)とでガイドローラ29が構成される。
ガイド部4は、構造物における開口2の左右の側部に位置する躯体7に設置される垂直ガイド部4Aと、一方の領域6の天井側において開口2の上端側から開口2から離れる方向に延長するように設けられた上側ガイド部4Cと、垂直ガイド部4Aの上端と上側ガイド部4Cの開口2側の端とを連結する円弧状ガイド部4Bとを備えて構成される。
構造物における開口2の左右の側部及び一方の領域6側の天井側に設置された左右一対のガイド部4,4間に、開閉体3が開放方向又は閉鎖方向に移動自在に設けられ、開閉体3が垂直ガイド部4Aと上側ガイド部4Cとの間を移動することにより、開閉体3が開口2を開放又は閉鎖する。
尚、図10乃至図15においては、ガイド部4として、構造物における開口2の側部に位置される壁側の躯体7に取り付けられる垂直ガイド部4Aを図示している。
底板部43は、底面42aを形成する板面とは反対側の板面から突出するボルト46を備える。
被ガイド部抜け防止手段8は、他方領域側側板部45の他方領域側転動面45aを形成する板面とは反対側の板面と面接触する面接触板部81と、当該面接触板部81の一端81aより他方領域側側板部45の延長端縁45tを乗り越えて先端側傾斜面部44fに近付く方向に延長する抜け防止板部82と、面接触板部81の他端81bより抜け防止板部82の延長方向とは反対方向に延長して取付部41に取付けられる連結板部83とを備える。抜け防止板部82及び連結板部83は、面接触板部81の板面と直交する板面を有した平板により形成される。
連結板部83には、ボルト84を貫通させるボルト貫通孔83aが形成されている。
従って、ボルト貫通孔46aに通したレール40のボルト46にナット47を締結することにより、レール40が一方側固定板部41aに固定される。
また、被ガイド部抜け防止手段8のボルト貫通孔83a及び一方側固定板部41aのボルト貫通孔84aに通したボルト84にナット85を締結することにより、被ガイド部抜け防止手段8が一方側固定板部41aに固定される。
まず、構造物側取付部に図外の溶接やボルト及ナット等の固定手段を用いて取付部41の他方側固定板部41bを固定する。
次に、ボルト46及びナット47により、取付部41の一方側固定板部41aにレール40を固定する。
そして、このレール40の凹部42内にローラ30を挿入した後、ボルト84及びナット85により、取付部41の一方側固定板部41aに被ガイド部抜け防止手段8を取付ける。
即ち、被ガイド部抜け防止手段8の抜け防止板部82が、他方領域側側板部45の延長端縁45tを乗り越えて先端側傾斜面部44fに近付く方向に延長するように設けられるので、開閉体3に風圧が加わった場合等において、ローラ30が凹部42の開口を介して凹部42の外側に抜けようとしても、ローラ30が先端側傾斜面部44f及び抜け防止板部82に衝突するので、ローラ30が凹部42から外側に抜けないようになっている。
即ち、ガイド部4に被ガイド部抜け防止手段8が取付けられていない状態において、ローラ30をレール40の凹部42内に挿入した後に、被ガイド部抜け防止手段8をガイド部4に取付けることによって、抜け防止板部82及び先端側傾斜面部44fが邪魔になってローラ30が凹部42の外側に抜けることがないように構成されている。
そして、抜け防止板部82の先端82tと先端側傾斜面部44fの先端44tとの間の間隔dは、凹部42の開口となる他方領域側側板部45の延長端縁45tと先端側傾斜面部44fの先端44tとの間の間隔よりも小さい寸法に設定されるとともに、軸34の直径寸法よりも大きく設定されていて、ローラ30は、当該間隔dを介して凹部42内に挿入できず、また、当該間隔dを介して凹部42内から外側に外れることができないようになっている。
また、軸受部33は、パネル構成体10を構成する各パネル10A,10B,10Cの、例えば、左縦框17及び右縦框18の上端縁側における一方の領域6側の面に取付けられている。例えば、図13に示すように、軸受部33は、ヒンジ32の下取付板32bと一体に形成されている。
また、図13に示すように、軸34の安定な回転動作、又は、ガイドローラ29の安定な取付状態が維持されるように、ガイドローラ29の軸34の後端34e側が、軸受部33を通過して、左縦框17又は右縦框18よりパネルの中央側に突出してパネル本体11の一方の領域6側に位置されるように設けられている。
従って、上下に隣り合うパネルにおいて、下のパネル10Lに設けられた軸34の後端34e側の真上にパネル10Uの下側補強体21が存在すると、上のパネル10Uが開口2側から天井側に移動する際に、上のパネル10Uがヒンジを31,32を介して回転して、上のパネル10Uの下側補強体21が下のパネル10Lに近づくように回転した場合、又は、下のパネル10Lが天井側から開口2側に移動する際に、下のパネル10Lがヒンジを31,32を介して回転して、下のパネル10Lの軸34の後端34e側が上のパネル10Uに近づくように回転した場合に、上のパネル10Uの下側補強体21における中空板部21aの下面と下のパネル10Lの軸34の後端34e側とが衝突する可能性がある(図19参照)。
即ち、図17に示すように、下側補強体21の左右の端部側が切除された部分において、下框16と下側補強体21との境界の残った下框16の面16a上の境界切除跡90,90には、当該下框16の面16aに境界切除跡隠しカバー100,100を取付けて境界切除跡90,90を隠すようにした(図13,図1,図3参照)。
また、図17に示すように、下側補強体21の左右の端部側が切除された部分において、切除後の下側補強体21の左右の両方の端面に残った端面切除跡91,91には、切除後の下側補強体21の左右の端部92,92に端面切除跡隠しカバー200,200を取付けて端面切除跡91,91を隠すようにした(図13,図1,図3参照)。
覆板は、切除後の下側補強体21の中空板部21aの端面を覆う中空板部端面覆板202と、中空板部端面覆板202の一端より延長して中実板部21bの端面を覆う中実板部端面覆板203と、中空板部端面覆板202の上端より延長して中空板部21aの上面を覆う上覆板204と、中空板部端面覆板202の下端より延長して中空板部21aの下面を覆う下覆板205と、中実板部端面覆板203より延長して中実板部21bの外面を覆う外面覆板206とを備え、端面切除跡隠しカバー200は、これら各覆板で囲まれた溝201を備えた構成である。上覆板204の延長端207と下覆板205の延長端208と外面覆板206の延長端209とで溝201の開口が形成されている。また、中空板部端面覆板202の他端210と上覆板204の他端211と下覆板205の他端212とで下框16の面16aと対向する開口が形成されている。また、下覆板205の他端212側には、リベット取付孔215が形成されている。
巻取ドラム52は、回転軸51とともに回転することにより、連結部材53を外周面上に巻き取ったり、連結部材53を外周面上から繰り出す部材である。より詳細には、巻取ドラム52は、開閉体3が開放動作する際に連結部材53を巻取り、開閉体3が閉鎖動作する際に連結部材53を繰出す。
当該ねじりばねは、連結部材53を巻き取る方向に回転軸51を付勢するように設けられている。
つまり、付勢部材54は、操作者による開閉体3の開放動作をアシストする機能を有するとともに、開閉体3を全開した状態において、上側ガイド部4C上に位置する開閉体3を上側ガイド部4C上で留置く機能を有する。
一方、開口2を閉鎖する際には、操作者が、下パネル10Bに取り付けられた図外の下げ紐等の操作部を下方に引張ることにより、開閉体3を垂直ガイド部4Aに沿って引き下げる閉鎖動作を行う。開閉体3を閉鎖動作させると上側ガイド部4C上の複数のパネルのうち、開口2側に位置するパネルから垂直ガイド部4Aに順次移動する。そして、閉鎖動作が継続することにより、開閉体3が垂直ガイド部4Aに移動し、最下部に位置する下パネル10Bの下端に設けられた水切りシール25が床面、地面等の開口下端と接触することにより開口2が全閉される。
また、端面切除跡隠しカバー200が切除後の下側補強体21の端部92に取付けられたので、下側補強体21の左右の両側からねじ頭部収容溝28が目視されなくなり、見栄えの良い、意匠性に優れた開閉体3を提供できる。
また、補強体倒れ防止手段60は、上側補強体20とパネルとを連結する場合と下側補強体21とパネルとを連結する場合との両方に使用できるように構成したので、コスト削減を図ることができる。
即ち、閉鎖状態に設定された開閉体3の上端側の部分の耐風圧強度を大きくできる。
従って、他方の領域側からの風圧に対する耐風圧強度を向上させた開閉体3を備えた開閉装置1を提供できるようになる。
また、当該下パネル10Bは、中央側補強体23を備えたので、開閉体3の閉鎖時に下パネル10Bが地面に衝突した際にパネル本体の曲げ耐力が向上する。
また、下側補強体21は、上述したように下框16と一体に形成されたものであっても良いし、あるいは、下框16と別体に形成された後に下框16に連結される構成のものであってもよい。
即ち、上記では、下框16及び下側補強体21が、下框16と下框16の一方の領域6側の面より突出する下側補強体21とが一体に形成された一体成型品により構成され、この一体成型品の下側補強体21の左右の端部側が切除された軸除け部34Lを備えた構成を例示したが、下框と下側補強体とが別々に製作されて当該下框と下側補強体とが連結された構成のものを用いてもよい。この場合、下側補強体の左右の長さを短くすることで、下側補強体の左右の端部側に軸除け部を備えた構成とすればよい。
10A 上パネル(パネル)、10B 下パネル(パネル)、
10C 中間パネル(パネル)、10U 上のパネル(上側に位置されるパネル)、
10L 下のパネル(下側に位置されるパネル)、11 パネル本体、12 框、
15 上框、16 下框、17 左の縦框、18 右の縦框、
21 下側補強体(補強体)、28a ねじ、29 ガイドローラ、
30 ローラ(被ガイド部、転動体)、31,32 ヒンジ、34 軸、
90,91 切除跡、100 境界切除跡隠しカバー、200 端面切除跡隠しカバー。
Claims (3)
- 構造物に形成された開口を開閉する開閉体を備え、
当該開閉体が、開口を閉鎖する閉鎖状態と開口を開放する開放状態とに設定され、
閉鎖状態においては、開閉体が上下方向に延在して開口を閉鎖する状態に設定され、
開放状態においては、開閉体が開口を隔てた一方の領域の天井に沿って延在して開口を開放する状態に設定される開閉装置であって、
開閉体が、開閉体の移動方向に沿って並ぶように設けられた複数のパネルを備えて、互いに隣り合うパネルがヒンジを介して連結されており、
上下方向に隣り合うパネルのうち下側に位置されるパネルの一方の領域側の面における左右の端部側の上端側に設けられたガイドローラと、
上下方向に隣り合うパネルのうち上側に位置されるパネルの下端側において一方の領域側に突出するとともに、開口の横幅方向に対応するパネルの左右方向に延長するように設けられた補強体と、
構造物に固定されて被ガイド部をガイドするガイド部とを備え、
ガイドローラが、軸と、軸の先端側に設けられてガイド部内を移動する被ガイド部とを備え、
開閉体は、ガイドローラの軸の真上に補強体が存在しないように構成され、
パネルは、開口の横幅方向に沿った長辺縁と開口の上下方向に沿った短辺縁とを備えた矩形状のパネル本体と、パネル本体の四方を囲む框とを備え、
框は、パネル本体の上側の長辺縁に沿って設けられた上框と、パネル本体の下側の長辺縁に沿って設けられた下框と、パネル本体の左右の短辺縁に沿ってそれぞれ設けられた左右の縦框とを備え、
下框と下框の一方の領域側の面より突出する補強体とが一体に形成され、
補強体は、下框の一方の領域側の面において左の縦框と右の縦框とに亘って連続して設けられていた状態から左右の端部側が切除された軸除け部を備え、
ガイドローラの軸の真上に軸除け部が位置されたことによって、ガイドローラの軸の真上に補強体が存在しないように構成され、
補強体の左右の端部側が切除された部分において、下框と補強体との境界に残った切除跡を隠す境界切除跡隠しカバーが下框に取付けられたことを特徴とする開閉装置。 - 構造物に形成された開口を開閉する開閉体を備え、
当該開閉体が、開口を閉鎖する閉鎖状態と開口を開放する開放状態とに設定され、
閉鎖状態においては、開閉体が上下方向に延在して開口を閉鎖する状態に設定され、
開放状態においては、開閉体が開口を隔てた一方の領域の天井に沿って延在して開口を開放する状態に設定される開閉装置であって、
開閉体が、開閉体の移動方向に沿って並ぶように設けられた複数のパネルを備えて、互いに隣り合うパネルがヒンジを介して連結されており、
上下方向に隣り合うパネルのうち下側に位置されるパネルの一方の領域側の面における左右の端部側の上端側に設けられたガイドローラと、
上下方向に隣り合うパネルのうち上側に位置されるパネルの下端側において一方の領域側に突出するとともに、開口の横幅方向に対応するパネルの左右方向に延長するように設けられた補強体と、
構造物に固定されて被ガイド部をガイドするガイド部とを備え、
ガイドローラが、軸と、軸の先端側に設けられてガイド部内を移動する被ガイド部とを備え、
開閉体は、ガイドローラの軸の真上に補強体が存在しないように構成され、
パネルは、開口の横幅方向に沿った長辺縁と開口の上下方向に沿った短辺縁とを備えた矩形状のパネル本体と、パネル本体の四方を囲む框とを備え、
框は、パネル本体の上側の長辺縁に沿って設けられた上框と、パネル本体の下側の長辺縁に沿って設けられた下框と、パネル本体の左右の短辺縁に沿ってそれぞれ設けられた左右の縦框とを備え、
下框と下框の一方の領域側の面より突出する補強体とが一体に形成され、
補強体は、下框の一方の領域側の面において左の縦框と右の縦框とに亘って連続して設けられていた状態から左右の端部側が切除された軸除け部を備え、
ガイドローラの軸の真上に軸除け部が位置されたことによって、ガイドローラの軸の真上に補強体が存在しないように構成され、
補強体の左右の端部側が切除された部分において、切除後の補強体の端面に残った切除跡を隠す端面切除跡隠しカバーが切除後の補強体の端部に取付けられたことを特徴とする開閉装置。 - 補強体は中空材料により形成され、当該補強体の下面には、ヒンジの片方の取付板を補強体にねじ止めするためのねじの頭部が収容されるねじ頭部収容溝を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018201102A JP7203560B2 (ja) | 2018-10-25 | 2018-10-25 | 開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018201102A JP7203560B2 (ja) | 2018-10-25 | 2018-10-25 | 開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020066946A JP2020066946A (ja) | 2020-04-30 |
JP7203560B2 true JP7203560B2 (ja) | 2023-01-13 |
Family
ID=70389814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018201102A Active JP7203560B2 (ja) | 2018-10-25 | 2018-10-25 | 開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7203560B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001311370A (ja) | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Sanwa Shutter Corp | パネルシャッターのパネル補強構造 |
JP2005282027A (ja) | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Bunka Shutter Co Ltd | シャッタ装置 |
JP2017214745A (ja) | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 三和シヤッター工業株式会社 | オーバーヘッドドアの扉体 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3220044B2 (ja) * | 1997-05-15 | 2001-10-22 | 新日軽株式会社 | 複合サッシ |
JP4871655B2 (ja) * | 2006-06-29 | 2012-02-08 | 三和シヤッター工業株式会社 | 建築用開閉装置 |
JP6461558B2 (ja) * | 2014-10-30 | 2019-01-30 | 文化シヤッター株式会社 | オーバーヘッドドア |
JP6587866B2 (ja) * | 2015-08-26 | 2019-10-09 | 三和シヤッター工業株式会社 | オーバーヘッドドア |
-
2018
- 2018-10-25 JP JP2018201102A patent/JP7203560B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001311370A (ja) | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Sanwa Shutter Corp | パネルシャッターのパネル補強構造 |
JP2005282027A (ja) | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Bunka Shutter Co Ltd | シャッタ装置 |
JP2017214745A (ja) | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 三和シヤッター工業株式会社 | オーバーヘッドドアの扉体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020066946A (ja) | 2020-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20100181033A1 (en) | Device with Shutter and Element for the Reinsertion of a Shutter into a Guide Slide | |
JP6792466B2 (ja) | シャッター装置及びそのガイドレールの製造方法 | |
JPH02183080A (ja) | 扉 | |
US20150218866A1 (en) | Partition sweep assembly | |
JP7203560B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP7203561B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP4581250B2 (ja) | 開閉装置のガイドレール構造 | |
JP4912025B2 (ja) | 開閉体装置 | |
JP7182992B2 (ja) | 開閉装置 | |
KR101068134B1 (ko) | 문의 비노출식 경첩구조 | |
JP7152237B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP5048357B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP6707376B2 (ja) | シャッター装置 | |
EP3527774B1 (en) | Easy-mounting screening device and related installation method | |
JP5219758B2 (ja) | 開閉装置 | |
KR101968155B1 (ko) | 커튼 및 이를 이용한 커튼구조체 | |
US20190390515A1 (en) | Dock door screen assembly | |
JP5328746B2 (ja) | 建具 | |
JP4836584B2 (ja) | 開閉体装置 | |
JP5095271B2 (ja) | 開閉装置 | |
KR100571566B1 (ko) | 창고용 도어 | |
JP4564150B2 (ja) | 閉鎖装置 | |
KR101085556B1 (ko) | 힌지장치 및 이를 포함하는 여닫이문 | |
JP7202196B2 (ja) | 引戸装置 | |
EP0939192B1 (en) | Head-rail for roller blinds |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211011 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220719 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7203560 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |