JP3774175B2 - 車輌上積載重量計量用ロードセル - Google Patents

車輌上積載重量計量用ロードセル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌上積載重量計量用ロードセルに関し、詳しくは、薄型で、車体フレームに対する取り付けが容易である上に、精度の高い計量が可能であり、塵芥収集車、給水・散水車、バキュームカー等の環境衛生車等に積載される重量の計量に好適なロードセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車輌に積載される積荷の重量を検出する装置として、積荷を積載する容器と車体の間に荷重検出器(ロードセル)が設置され、塵芥収集車、バキュームカー等の環境衛生車に使用されている。このような環境衛生車等において、タンク等の車輌上の容器内の積載量を把握することは、容器内への貯蔵や回収業務を効率化するために重要である。従って、タンク等の容器内の内容物の計測精度を向上させることが望まれており種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、実開平1−164205号では、塵芥車の塵の量を計量するため、容器を車体上のロードセルで支持し、車体が移動することによって生じる横揺れを規制する構造を備えた塵芥車が提案されている。
【0004】
また、特開2001−74540号では、水平方向の揺動荷重からロードセルを保護するためのフレキシャと、車体側取付ベースとを備えた、円筒形せん断型ロードセルを提案されており、被計量構造体の重量がフレキシャを介してロードセルに伝達される構造とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平1−164205号の構造では横揺れ規制装置が複雑になり、車体や容器に対する改造が増え、規制装置の調整も難しく、安定した計量値が得にくい問題がある。また、車体や容器に対するロードセルの取り付け構造が弱く、金具に緩みが生じ、強度的にも不十分であるという問題がある。
【0006】
特開2001−74540号の方法においてはロードセルと容器の間にフレキシャを置き、ロードセルと車体を固定するための車体側取付けベースが必要であり、これらを積み重ねて設置するため高さ方向寸法(厚さ)が大きくなり、車高が高くなるという問題がある。
【0007】
また、一般に上記環境衛生車等の車輌の主桁フレームは軽量化のための鋼板の折り曲げ構造でC形フレーム構造が採用されており、フレーム幅は50〜60mmと狭く、車体上の積載台や容器等の荷重をフレーム全面で受ける構造で製作されているものが多い。このような容器等の重量をロードセル4個で受ける場合、車体フレームに対しては、ロードセルを介して局部的に荷重が加わるため、車体フレームの強度には十分な考慮が必要になる。
【0008】
対策としては、車体側取付けベースの板厚を十分とり、荷重を分散化するか、車体フレームの補強等が必要になるが、溶接による補強は、溶接歪や残留応力の問題が新たに生じるため、一般的には採用されていない。また、車体側取り付けベースはこの分だけ、高さ方向にスペースロスを生じるという問題がある。車輌上に備えられるタンク等の容器には種々形状のものがあるが、塵芥収集車用容器等、その形状によっては、車体フレームとの間にほとんど隙間がない場合もあり、できるだけ高さの低い低背型のロードセルが望まれている。
【0009】
さらに、積載されるタンク等の容器は、形状や厚み等の変更が行いやすく、ある程度設計の自由度を有しているが、車体フレームは規格標準化されているものが多いため、設計の自由度が低い。よって、車体フレーム上にロードセルを載置する場合には、ロードセルを車体フレームに適応可能なように設計しておく必要がある。
【0010】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、厚さが薄くて、車体フレームの補強や、追加工が不要で、車体フレームに対して容易に取り付けられ、車の移動に伴う水平力荷重に対しても十分安全で、安定した計量ができる車輌上積載重量計量用ロードセルを提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、車体フレーム上に設置され、車輌に積載される重量を計量する車輌上積載重量計量用ロードセルであって、
弾性を有する本体部と、
該本体部の上面側に設けられる、積載荷重を受ける荷重負荷部と、
該荷重負荷部と重ならない位置で該荷重負荷部と車長方向に間隔をあけて上記本体部の下面側に設けられ、上記車体フレームと固定される固定部とを備え、
上記固定部の幅は、上記車体フレームの幅よりも大きく設定され、該車体フレームの幅よりも両側へ張り出した張り出し部には複数のボルト固定用穴が穿設され、該ボルト固定穴に上記車体フレームと固定するボルトが取り付けられ、
上記荷重負荷部と上記固定部との間には、ひずみゲージを備えた荷重検出部が設けられていることを特徴とする車輛上積載重量計量用ロードセルを提供している。
好ましくは、上記本体部は板状弾性体からなり、該本体部の上面に設けられる荷重負荷部は上面側にわずかに突出している一方、該本体部に下面側に設けられる上記固定部は下面側にわずかに突出し、
上記荷重検出部は、上記本体部の上面側と下面側に貫通した貫通穴と、上記本体部の幅方向外面側から凹設された加工溝とを有し、
上記貫通穴の内周面に上記ひずみゲージが貼り付けられると共に、上記本体部の車長方向端面と上記貫通穴とを連結する連結穴が設けられている
【0012】
このように、支持板等の取付部材を車輌の高さ方向に配置することなく、本体部の上面側と下面側に荷重負荷部と固定部とを設けているため、ロードセル全体を低背としながらも、荷重負荷部に加わる荷重を精度良く計量することができる。よって、省スペース化を図ることができる。また、荷重検出部は、ひずみゲージを貫通穴の内周面に貼り付けると共に、該貫通穴の幅方向両側に設けた加工溝とを設けると、車の移動に伴う水平力荷重が働いた場合でも精度良く、積載荷重の計量を行うことができる。さらに、固定部の幅を車体フレームの幅より大きくすると共に、固定部が幅方向両側へ張り出した張り出し部に車体フレームへのボルト固定用穴穿設すると、車体フレームの補強や、追加工が不要で、車体フレームに対して、ロードセルを容易に取り付けることができる。
【0013】
具体的には、上記固定部の幅を車体フレームの幅より大きくし、車体フレーム幅より張り出す構造とし、固定部の張り出し部にボルト固定用穴を設け、車体フレームとUボルトで取り付ける構造とすることが好ましい。車体フレームの幅よりも幅方向両側へ張り出した張り出し部は、ロードセル本体と一体でも良いし、別体としても良い。即ち、上記固定部の上面側には別体の張り出し板が設けられ、該張り出し部にボルト固定穴が設けられ、該ボルト固定穴に、上記本体部と上記車体フレームとを固定するUボルトが取り付けられる構成としている。該構成とすると、ロードセルと車体フレームは2本〜4本程度のUボルトで幅方向の両側に張り出された張り出し板のボルト固定用穴に橋渡しするように車体フレーム側から締結され一体化することができる。これにより、車体フレームに直接穴あけ加工等を行うことなく、容易にロードセルを車体フレームに取り付けることができ、その結果、車体フレームの任意の位置にロードセルを取付けることが出来る。かつ、ロードセルが車体フレームを補強する役目もはたし、安定性をより高めることができる。
【0014】
上記固定部の車長方向の合計長さは、上記荷重負荷部の車長方向の合計長さの2倍以上としていることが好ましい。
このように、ロードセル固定部の長さを十分にとり、車体フレームに作用する荷重の面圧を下げることにより、車体フレームに対する荷重を分散化することができ、前後左右の揺れに対する安定性も高めることができる。また、固定部の下面と車体フレームの上面の間にゴム板等の弾性材を挟んで取り付けることもでき、これにより、荷重の分散化が一層促進され、走行中の振動や衝撃荷重が車体フレームに及ぼす影響をより緩和することができる。できるだけ面圧を下げるためには、固定部の長さが長く、できるだけ広い面積で荷重を受ける構造が好ましいが、10倍以下が好ましい。
【0015】
板状弾性体からなる本体部の長手方向(車の進行方向)2箇所にほぼ対称に貫通穴をあけ、荷重負荷部と固定部を平行ビームで連結した構造をつくり、貫通穴の内側にひずみゲージを貼り付け、荷重検出部のせん断ひずみを検出する構成としている。このような構造にすることにより長手方向の水平荷重に強い構造とすることができる。また、車の進行方向である車長方向と直角方向の水平力に対しては平行ビームの厚みと形状の設定により、十分強度のある構造にすることができる。なお、貫通穴の穴径の中心位置と、加工溝の車長方向の長さ(溝幅)の中心位置とは一致していることが好ましい。
【0016】
上記加工溝の車長方向の長さ(溝幅)は、上記貫通穴の穴径より小さく、かつ上記荷重検出部の厚み以上であることが好ましい。
ひずみが検出される荷重検出部が長手方向(x軸方向)の平行ビームとされ、これに直角方向(y軸方向)の水平荷重を受けた場合、平行ビームに生じる応力はその両端部で大きく、中央部ではゼロになる。この応力は両端部の肉厚を大きくする形状とすることで、減少させることができ、直角方向の水平荷重に強い構造にすることができる。
【0017】
溝幅cを穴径dより小さく設定したのは、この水平力に対する強度を得るためである。また溝幅cを荷重検出部の厚みt以上とした理由は、c<tなる形状の場合、この中央部のせん断歪の分布に均質性が得られずロードセルの計量精度が悪化するためである。
荷重検出部の貫通穴は円形穴が好ましいが、ロードセルの構造や要求性能等に応じて角穴等の種々の形状とすることができる。ひずみゲージを貫通穴の内周面に接着する理由はダイヤフラムの溶接や、樹脂による密封構造が取りやすいためである。
【0018】
上記固定部に穿設された複数のボルト固定用穴のうち、少なくとも1個は斜め方向に穿設されている。
このように、固定部のボルト固定用穴を斜め方向にあけ、ボルトで斜め方向に車体フレームと締結することにより、車の進行方向に対するロードセルの位置ずれるを確実に防ぐことが出来、より安全なロードセルの取り付けを行うことができる。
【0019】
また、このように、斜め方向のボルト固定用穴は、ロードセル本体に直接設けても良いし、斜め方向のボルト固定用穴が穿設された、斜め方向ボルト用金具をロードセルの端面に設けても良い。このように、別体とした斜め方向ボルト用金具を、ボルト等によりロードセル本体と固定することもできる。
【0020】
貫通穴は2個が良く、貫通穴が鉛直方向にあけられているため、ロードセルの厚みが30mm程度の薄型ロードセルを実現することができる。また、荷重負荷部は、ロードセルの車長方向の中心に配置し、固定部を車長方向の両端の2箇所に配置するのが良いが、ロードセルの車長方向の中心に固定部を配置し、荷重負荷部を車長方向の両端の2箇所に配置することもできる。荷重負荷部、固定部の数や配置位置は、要求性能に応じて適宜設定することができる。
【0021】
1つの車輌に設置されるロードセルの個数は、複数個とするのが良いが、4個あるいは6個が好ましく、車体に対して左右対称に設置するのが良い。なお、配置位置、配置数は適宜設定可能である。なお、ロードセルの幅はほぼ一定としている。また、車体には、タンク等の容器を傾斜させ、内容物を搬送等可能なように、傾斜用フレームを備えていても良い。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1(A)(B)は、本発明の車輌上積載重量計量用ロードセルが設置されているタンク車輌10を示す。タンク車輌10はし尿回収用バキュームーカーであり、車体11のC字形状の車体フレーム13上に設けられたタンク12は、ロードセル20により積載重量を計量する構成としている。
【0023】
車体11には、2本の車体フレーム13が車体11の長手方向に渡って、互いにほぼ平行に設けられている。各車体フレーム13には、ロードセル20が各2個ずつ、それぞれ車長方向に対して同じ位置に設置され、車体11には合計4個のロードセルが取り付けられている。タンク12の重量は、4個のロードセル20に伝わる構成とされ、各ロードセル20の荷重負荷部22にて、それぞれタンク12の荷重を受け持つ構造としている。
【0024】
具体的には、ロードセル20は、図2乃至図3に示すような構成としている。ロードセル20は、板状弾性体からなる本体部21と、本体部21の上面21a側にわずかに1〜3mmだけ突出しタンク12の積載荷重を受ける荷重負荷部22と、荷重負荷部22と重ならない位置で荷重負荷部22と車長方向に間隔をあけて本体部21の下面21b側にわずかに1〜3mmだけ突出し車体フレーム13と固定される固定部23(23A、23B)とを備えている。固定部23は、車体フレーム13と直接接触している。ロードセル20の厚みは30mm、長さは550mm、幅は120mmとしている。荷重負荷部22と固定部23も板状弾性体からなる。
【0025】
荷重負荷部22には、4つのタンク取り付け用ボルト穴22aが穿設されており、タンク下部に設けられた取付部(図示せず)がボルト止めにより、荷重負荷部22に取り付けられる。また、荷重負荷部22は、ロードセル20の車長方向の中心に配置され、固定部23は、ロードセル20の車長方向の両端側の2箇所(23A、23B)に分けて配置されている。
【0026】
また、荷重負荷部22と固定部23との間には荷重検出部24を備え、荷重検出部24は、本体部21の上面21a側と下面21b側を貫通した2つの貫通穴25と、本体部21の幅方向外面側から凹設された4つの加工溝26とを有している。貫通穴25と加工溝26の間が薄肉とし、この薄肉部に生じるひずみを検出する構成としている。
【0027】
貫通穴25の内周面25aにひずみゲージGが貼り付けられると共に、本体部21には、本体部21の車長方向端面と貫通穴25とを連結する連結穴27が設けられている。連結穴27にはケーブルKが通され、ひずみゲージGからのデータを外部へ送信する構成としている。なお、貫通穴25の穴径dの中心位置と、加工溝26の車長方向の長さ(溝幅)cの中心位置とは一致している。
【0028】
固定部23の幅は、車体フレーム13の幅よりも大きく設定され、車体フレーム13の幅よりも両側へ各々30mmずつ張り出した張り出し部23cには8個のボルト固定用穴28(28a、28b)が穿設されている。
【0029】
固定部23と一体である張り出し部23cに穿設された8個のボルト固定用穴28の内、車長方向において先端側の2個のボルト固定用穴28aは斜め方向に穿設されており、たすきボルト29Aが通されている。残り6個のボルト固定用穴28bは鉛直方向に穿設されており、3本のUボルト29Bが、幅方向両側に張り出した各々2個のボルト固定用穴28bに通されて、車体フレーム13に対してUボルト29Bで締結して取り付ける構造としている。
【0030】
固定部23の車長方向の合計長さは、荷重負荷部22の車長方向の合計長さの2倍以上としている。(本実施形態では、3倍としている。)即ち、固定部23Aの車長方向の長さをb(150mm)、固定部23Bの車長方向の長さをb’(150mm)、荷重負荷部22の車長方向の長さをa(100mm)とすると、(b+b’)≧2aの関係が成り立っている。
【0031】
また、加工溝26の車長方向の長さである溝幅cは、貫通穴25の穴径dより小さく設定している。かつ溝幅cは荷重検出部22の厚みt以上に設定している。本実施形態では、溝幅cは30mm、貫通穴の穴径dは60mm、荷重検出部24の厚みtは25mmとしている。
【0032】
ひずみゲージGは、せん断ひずみ測定用ひずみゲージとし、貫通穴25の幅方向内周面25aの両側に1つずつ、即ち、1つの貫通穴25に2つのひずみゲージが貼り付けられている。
【0033】
このように、ロードセル20は、支持板等の取付部材を用いることなく、ロードセル20を車体フレーム13に直接取り付けることができると共に、本体部21の上面21a側と下面21b側に各々わずかに突出させた荷重負荷部22と固定部23とが設けられているため、ロードセル全体を低背としながらも、荷重負荷部22に加わる荷重を精度良く計量することができる。
【0034】
また、荷重検出部24は、ひずみゲージGを貼り付ける貫通穴25と、貫通穴25の幅方向両側に設けた加工溝26とを有しているため、車の移動に伴う水平力荷重が働いた場合でも精度良く、積載荷重の計量を行うことができる。さらに、固定部23の幅を車体フレーム13の幅より大きくし、固定部23が幅方向両側へ張り出した張り出し部に車体フレーム13へのボルト固定用穴28が穿設されている。
【0035】
具体的には、車長方向の先端側のボルト固定用穴28aには、たすきボルト29Aが斜め方向に通されており、車の進行方向に対してずれにくくしている。また、他のボルト固定用穴28bには、Uボルト29Bが通されており、ロードセル20と車体フレーム13は、Uボルト29Bで締結され一体化されている。よって、ロードセル20は、車体フレームに追加工等をすることなく、車体フレーム13に非常に安定した状態で、容易に取り付けることができ、フレーム強度を補強することもできる。
【0036】
さらに、荷重負荷部22と固定部23の車長方向の長さや、溝幅c、穴径d、荷重検出部の厚みtが上記規定範囲を満足するように設定されているため、ロードセル20の薄型化を実現すると共に、車長方向に対して垂直方向(横方向)の揺れに対しても、積載重量を精度良く計量することができる。
【0037】
図4(A)(B)は第2実施形態を示し、ロードセル30の固定部33は、ロードセル30の車長方向の中心に配置され、荷重検出部32は、ロードセル30の車長方向の両端側の2箇所(32A、32B)に分けて配置し、その間に荷重検出部34が配置されている。この場合でも、固定部33の車長方向の合計長さは、荷重負荷部32の車長方向の合計長さの2倍以上としている。即ち、固定部33の車長方向の長さをb1、荷重検出部32Aの車長方向の長さをa1、荷重負荷部32Bの車長方向の長さをa2とすると、b1≧(a1+a2)の関係が成り立っている。
【0038】
図5は第3実施形態を示す。ロードセル40には、斜め方向のボルト固定用穴41が穿設された、斜め方向ボルト用金具42が、ロードセル40の車長方向の端面40aに取り付けられている。即ち、ロードセル40には、Uボルトが通される鉛直方向のボルト固定用穴48が穿設されている。そのロードセル40と、別体である斜め方向ボルト用金具42とが、ボルトBにより接合されている。
【0039】
図6は第4実施形態を示す。ロードセル60の固定部61には、ロードセル本体とは別体とした張り出し板62が設けられ、幅方向へ張り出した張り出し部62Aを有している。張り出し部62Aは、車体フレーム幅よりも幅方向両側へ張り出す構造とし、張り出し部62Aにボルト固定用穴68を設け、車体フレームとロードセル60とを固定用穴68に挿通させるUボルトで取り付ける構造としている。別体とした張り出し板62は、ボルトBによりロードセル60の上面60aに取り付けられている。
【0040】
また、第1実施形態では、ロードセル20を直接、車体フレーム13上に固定しているが、図7に示すように、ロードセル20の下面と車体フレームの上面の間に、厚肉とならない程度に、ゴム板Rを配置しても良い。
【0041】
第1実施形態では、図8(A)に示すように、貫通穴25は断面が円形状としているが、図8(B)に示すように、貫通穴25’は、断面を略正方形状(直角部にRを持たせている)とすることもできる。なお、図8(C)に示すように、溝加工が設けられていない場合には、y軸方向の水平荷重を受けた場合、貫通穴25”の中心位置から離れるにつれて、荷重検出部の変形に伴い生じる応力が大きくなり、ひずみの検出精度が悪くなる。これに対して、図8(A)(B)の場合、中心位置から離れたところで部材の厚さが増すため、応力の増大は抑えられ、水平荷重に強い構造にすることができる。
【0042】
なお、1つの車体フレームに2つのロードセルを固定する場合には、図9(A)に示すように、その2つのロードセル50A、50Bにおいて斜め方向用のボルト固定用穴58A、58Bがそれぞれ向かい合うようにして車体フレーム13に固定しても良いし、図9(B)に示すように、その2つのロードセル50A’、50B’において斜め方向用のボルト固定用穴58A’、58B’がそれぞれ前側と後側に相反するようにして車体フレーム13に固定しても良いし、
【0043】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、車体側取付けベースを省略し、支持板等の取付部材を車輌の高さ方向に配置することがないため、本体部の上面側と下面側に各々わずかに突出させた荷重負荷部と固定部とを設けることにより、ロードセル全体を低背とすることができ、ロードセル全体を低背としながらも、荷重負荷部に加わる荷重を精度良く計量することができ、省スペース化も実現することができる。
【0044】
また、荷重検出部は、ひずみゲージを貼り付ける貫通穴と、貫通穴の幅方向両側に設けた加工溝とを有しているため、車の移動に伴う水平力荷重が働いた場合でも精度良く、積載荷重の計量を行うことができる。さらに、固定部の幅を車体フレームの幅より大きくし、固定部が幅方向両側へ張り出した張り出し部に車体フレームへのボルト固定用穴が穿設されているため、車体フレームの補強や、追加工が不要で、車体フレームに対して、ロードセルを容易に取り付けることができる。
【0045】
さらには、荷重負荷部と固定部の車長方向の長さや、溝幅c、穴径d、荷重検出部の厚みtが上記規定範囲を満足するように設定することにより、ロードセルの薄型化を実現すると共に、車長方向に対して垂直方向(横方向)の揺れに対しても、十分安全で、積載重量を精度良く計量することができる。
【0046】
特に、ボルト固定用穴に、たすきボルトを斜め方向に通すことにより、車の進行方向に対して、ロードセルをずれにくくすることができる。また、ボルト固定用穴に、Uボルトを通すことにより、ロードセルと車体フレームは、Uボルトで締結され一体化される。よって、ロードセルは、車体フレームに追加工等をすることなく、車体フレームに非常に安定した状態で、容易に取り付けることができ、フレーム強度を補強することもできる。
【0047】
従って、精度の高い計量が可能であり、塵芥収集車、給水・散水車、バキュームカー等の環境衛生車等に積載される重量の計量に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)(B)は、本発明の車輌上積載重量計量用ロードセルが設置されているタンク車輌の概略図である。
【図2】 (A)は本発明のロードセルの平面図、(B)は正面図である。
【図3】 ロードセルを車体フレームに固定した状態を示す図である。
【図4】 (A)(B)は、第2実施形態のロードセルの概略図である。
【図5】 第3実施形態を示し、たすきボルト用金具が取り付けられたロードセルを示す図である。
【図6】 第4実施形態を示し、固定部に張り出し板が設けられたロードセルを示す図である。
【図7】 ロードセルと車体フレームの間にゴム板を用いた例を示す図である。
【図8】 (A)(B)(C)は、荷重検出部の構成の説明図である。
【図9】 (A)(B)は、車体フレームへのロードセルの固定例を示す図である。
【符号の説明】
10 タンク車輌
11 車体
12 タンク
13 車体フレーム
20 ロードセル
21 本体部
22 荷重負荷部
23 固定部
24 荷重検出部
25 貫通穴
26 加工溝
27 連結穴
28 ボルト固定用穴
29A たすきボルト
29B Uボルト

Claims (6)

  1. 車体フレーム上に設置され、車輌に積載される重量を計量する車輌上積載重量計量用ロードセルであって、
    弾性を有する本体部と、
    該本体部の上面側に設けられる、積載荷重を受ける荷重負荷部と、
    該荷重負荷部と重ならない位置で該荷重負荷部と車長方向に間隔をあけて上記本体部の下面側に設けられ、上記車体フレームと固定される固定部とを備え、
    上記固定部の幅は、上記車体フレームの幅よりも大きく設定され、該車体フレームの幅よりも両側へ張り出した張り出し部には複数のボルト固定用穴が穿設され、該ボルト固定穴に上記車体フレームと固定するボルトが取り付けられ、
    上記荷重負荷部と上記固定部との間には、ひずみゲージを備えた荷重検出部が設けられていることを特徴とする車輛上積載重量計量用ロードセル。
  2. 上記本体部は板状弾性体からなり、該本体部の上面に設けられる荷重負荷部は上面側にわずかに突出している一方、該本体部に下面側に設けられる上記固定部は下面側にわずかに突出し、
    上記荷重検出部は、上記本体部の上面側と下面側に貫通した貫通穴と、上記本体部の幅方向外面側から凹設された加工溝とを有し、
    上記貫通穴の内周面に上記ひずみゲージが貼り付けられると共に、上記本体部の車長方向端面と上記貫通穴とを連結する連結穴が設けられている請求項1に記載の車輌上積載重量計量用ロードセル。
  3. 上記固定部、上記荷重負荷部の車長方向の両側に設けられ、その合計長さは、上記荷重負荷部の車長方向の合計長さの2倍以上としている請求項1または請求項2に記載の車輌上積載重量計量用ロードセル。
  4. 上記加工溝の車長方向の長さは、上記貫通穴の穴径より小さく、かつ上記荷重検出部の厚み以上である請求項2に記載の車輌上積載重量計量用ロードセル。
  5. 上記固定部に穿設された複数のボルト固定用穴のうち、少なくとも1個は斜め方向に穿設されている請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の車輌上積載重量計量用ロードセル。
  6. 上記固定部の張り出し部は、該固定部の上面側に設けられる別体の張り出し板からなり、該張り出し部に設けられるボルト固定穴に、上記本体部と上記車体フレームとを固定するUボルトが取り付けられる構成としている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車輌上積載重量計量用ロードセル。
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