JP3773309B2 - 着脱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、扉又は引戸の開放量を半開き状態に制限し、あるいは扉又は引戸の内締りを行うために、基端側が扉若しくは引戸又は固定部材に取り付けられるチェン、連結杆その他の連結体における先端の差込み片を選択的に係着させる着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の着脱装置としては、本出願人によって出願され、特開平6−248834号として公開されたものを挙げることができる。
【0003】
その着脱装置は、扉又は引戸の開放量を半開き状態に制限し、あるいは扉又は引戸の内締りを行うために、基端側が扉若しくは引戸又は固定部材に取り付けられるチェン、連結杆その他の連結体の先端部を選択的に係着する着脱装置であって、固定部材又は扉若しくは引戸に固定される中空の枠体に、連結体の先端部が挿通される溝部を設けると共に、連結体の挿通方向とほぼ直角をなす方向において該溝部内に突出する方向に付勢させた係止杆を設け、係止杆は枠体内で長さ方向に摺動可能に案内すると共に、軸線の回りに回動可能に支承し、係止杆の先端部分には、連結体の先端部に設けた係着孔に対し該係止杆の先端部分を係入又は離脱させる際に、係止杆との楔作用によりこれを没入方向に押圧誘導させる傾斜面を形成し、一方、前記係止杆を所定角度回動させるために、枠体内にロータリーソレノイドを設けて成るものである。
【0004】
そして、同装置によれば、連結体の先端部(差込み片)を単に枠体の溝部に差し込むだけで、ロータリーソレノイドを作動させることなくワンタッチで簡単に係着させることができ、また、非常時は室外から電磁的に容易に連結体の係着状態を解除させることができるなどの利点を有する。
【0005】
ところが、同装置は、構造がかなり複雑であること、取付面からの高さが比較的大きく出入口の通行において邪魔になることがあることなど、なお解決すべき問題点も有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の着脱装置は、従来の着脱装置が持つ利点を失うことなく、構造を簡単にすること及び取付面からの装置全体としての高さを小さくすることを目的として提案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、扉又は引戸の開放量を半開き状態に制限し、あるいは扉又は引戸の内締りを行うために、基端側が扉若しくは引戸又は固定部材に取り付けられるチェン、連結杆その他の連結体における先端の差込み片を選択的に係着する着脱装置であって、固定部材又は扉若しくは引戸に、連結体の差込み片が挿通される溝部を設けた中空の枠体を固定し、この枠体内に挿入される連結体の先端部の近傍に、扉若しくは引戸面に垂直な回転出力軸を有し、この回転出力軸に連結体の先端部とほぼ平行に延在する係止腕を固設したロータリーソレノイドを設け、このロータリーソレノイドの回転出力軸を、内蔵するばねにより、非通電時に係止腕の先端に形成された突片が枠体内に挿入された連結体に形成された係合凹部に嵌まり込む方向に付勢し、一方、上記連結体の差込み片の先端に斜面を形成し、ロータリーソレノイドの非通電時、差込み片を枠体内に挿入するとき、斜面と係着位置にある係止腕の突片との係合によって生じる楔作用により、突片を差込み片から離間する方向に押動し、更に差込み片が枠体内に進入したとき係止腕の突片と係合凹部とが係合するようにし、他方、ロータリーソレノイドの通電時、内蔵するばねの弾力に抗して、係止腕をその突片が差込み片の係合凹部から離間する解除位置に迄駆動し、以て連結体を解放するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す3つの実施例に基いて、この発明について説明する。
図面において、図1〜図4は第1実施例を、図5は第2実施例を、図6は第3実施例を、それぞれ示している。
【0009】
第1実施例を表す図1〜図4において、符号10は扉、20は扉枠や壁面等の固定部材、Aは扉10の開閉方向、1は固定部材20にねじ91で固定される着脱装置の全体、2は扉10の開放量(開放角度)を制限するチェン、21はチェン2の先端部をなす差込み片、3はチェン2の基端側22が取り付けられねじ92で扉10に固定される取付片、31は取付片3の下部に一体に設けられたチェン不使用時の掛け止め突片をそれぞれ示す。
【0010】
着脱装置1の各機構が収められる中空の枠体4は、角筒状又は円筒状など任意形状に作られた蓋部分41と底板42とから成る。蓋部分41と底板42とは、蓋部分41の隅角部においてねじ93で結合してある。
【0011】
前記の中空枠体4の頂部には肉厚部が設けてあって、その部分にチェン2の先端部を形成する差込み片21が矢印B方向に嵌め外し可能に挿通される溝部43を設ける。
【0012】
溝部43の内面及び枠体4の内壁の一部は、差込み片21が矢印Bのように差し込まれる時、その差込み片21の案内とされる。
【0013】
枠体4内における底板42上にはロータリーソレノイド5がねじ等により固定されている。
【0014】
ロータリーソレノイド5の例えば30°の角度範囲を回動できるようにした回転出力軸51には、先端に係合用の突片61を有する係止腕6の基端がねじ止め等により固定してある。
【0015】
この係止腕6は、周知のようにロータリーソレノイド5に内蔵された復帰ばねにより、非通電時は係着位置(図2又は図3の実線で示す位置)を占めるようにしてあり、また、ロータリーソレノイド5に対する通電時は該係止腕6と溝部43に差し込まれた差し込み片21との係合が解かれる解除位置(図3の鎖線で示す位置)を占めるようにしてある。
【0016】
チェンその他の連結体2における先端の差込み片21は、矢印B方向(図2参照)に向けた差込み操作時に係止腕6の突片61が誘導案内される斜面23及びその係着時に係止腕6の突片61が嵌まり込む係合凹部24を備えている。
【0017】
図示例の平板状をなす差込み片21においては、それが表裏の別なく用いることができるように、前記の斜面23及び係合凹部24はそれぞれ両側に対をなすようにして設けてあるが、それら23、24は片側に1個ずつ設ければ足りる。
【0018】
第1実施例の着脱装置において、図2に示す非係着時の状態で、係止腕6はその突片61がロータリーソレノイド5内のばねの付勢力により差込み片21の挿入通路内に臨む係着位置を占めている。
【0019】
そして、チェンその他の連結体2の差込み片21を手指で掴んで矢印Bで示すように枠体4の溝部43に差し込み、そのまま押し込んで行くと、差込み片21の先端の斜面23が係止腕6の突片61に当接し、この斜面23と突片61との相対移動に起因する楔作用により、ロータリーソレノイド5内のばねに抗して係止腕6が一旦右回りに少し揺動される。
【0020】
そして、前記の差込み片21が更に押し込まれると、図3に示すように、その係合凹部24が係止腕6の突片61の位置に至り、両者は互に嵌まり合うことになる。
【0021】
要するに、係止腕6は当初の係着位置に戻ることになり、差込み片21は係止腕により抜き出し不能に係止されることになる。
【0022】
換言すれば、差込み片21にこれを枠体4から抜き外すように作用する力は、係合凹部24と突片61との係合を介して係止腕6の長さ方向に作用し、結局ロータリーソレノイド5の回転出力軸51に担持される。
【0023】
この係止状態においては、扉10はその開放がチェンその他の連結体2の長さによって制限され、半開き状態に拘束できることになる。
【0024】
非常時には、扉10の外側、すなわち室外側において、カードリーダー、暗証符号入力盤、隠し釦等の図示しない操作手段でスイッチを操作してロータリーソレノイド5に通電させる。
【0025】
ロータリーソレノイド5に対する通電により、図3に示すように、回転出力軸51の右回りの回動に伴って係止腕6が鎖線で示す解除位置に至ると、係止腕6と差込み片21との係合が解かれるので、扉10を外側から押し引きすれば差込み片21は枠体4の溝部43から引き抜かれ、扉10の開放は自由に行えるようになる。
【0026】
次に、図5の第2実施例及び図6の第2実施例について説明する。
第2及び第3実施例では、連結体2として第1実施例のチェンに代えて棒状の連結杆が用いられている点が第1実施例とは相違している。それらの例において連結杆2と差込み片21とは一体をなしている。
【0027】
両実施例における連結杆2は、矢印C方向に開閉される引戸10の室内側にねじ92で固定された取付片3に保持されつつ横方向に摺動できるようにしてあり、先端部21が着脱装置1に対し必要に応じて係着されることは第1実施例と同様であり、基端側22にはストッパ25が設けてある。
【0028】
符号26は、連結杆2に固定された操作用のつまみで、取付片3の正面の長孔32内で水平方向に移動される。
【0029】
第2実施例(図5)の連結杆2は、第3実施例(図6)のそれよりも十分長く作られており、着脱装置1に対する係着状態で引戸10の半開き状態の開放を許容する。
【0030】
他方、第3実施例(図6)の連結杆2は錠止片として作用して内締り機能を呈するもので、着脱装置1に対する係着状態では引戸10は閉止されたままで半開き機能は呈することはできない。
【0031】
なお、第1実施例〜第3実施例においては、着脱装置1はいずれも扉枠等の固定部材20側に固定し、連結体2を扉又は引戸10側に取り付けた例を示しているが、逆にして、着脱装置1を扉又は引戸10側に連結体2を固定部材20側に装着してもよいとすることはもちろんである。
【0032】
なお、平常時において、連結体2の係着状態からの解放は、室内側に設けたスイッチ等の操作手段でロータリーソレノイド5に通電して行うことは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明の着脱装置は、チェンその他の連結体の手指による係着が簡単であり、また、非常時は室外側から連結体の係着状態を解除させることができるものであるに関わらず、連結体の差込み片とロータリーソレノイドとの間に従来装置における摺動かつ回動可能な係止杆のような間接部材を要しないので、全体の構造が簡単となるばかりでなく、取付面からの突出高さを小さくすることができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の着脱装置の第1実施例の使用態様を示す正面図。
【図2】その着脱装置の非係着状態における拡大部分縦断正面図。
【図3】その着脱装置の係着状態における拡大部分縦断正面図。
【図4】図2のIV−IV線によるその拡大横断側面図。
【図5】この発明の着脱装置の第2実施例の使用態様を示す正面図。
【図6】この発明の着脱装置の第3実施例の使用態様を示す正面図。
【符号の説明】
10 扉又は引戸
20 固定部材
2 連結体
21 差込み片
23 斜面
24 係合凹部
4 枠体
43 溝部
5 ロータリーソレノイド
51 回転出力軸
6 係止腕
61 突片
Claims (1)
- 扉又は引戸の開放量を半開き状態に制限し、あるいは扉又は引戸の内締りを行うために、基端側が扉若しくは引戸又は固定部材に取り付けられるチェン、連結杆その他の連結体における先端の差込み片を選択的に係着する着脱装置であって、固定部材又は扉若しくは引戸に、連結体の差込み片が挿通される溝部を設けた中空の枠体を固定し、この枠体内に挿入される連結体の先端部の近傍に、扉若しくは引戸面に垂直な回転出力軸を有し、この回転出力軸に連結体の先端部とほぼ平行に延在する係止腕を固設したロータリーソレノイドを設け、このロータリーソレノイドの回転出力軸を、内蔵するばねにより、非通電時に係止腕の先端に形成された突片が枠体内に挿入された連結体に形成された係合凹部に嵌まり込む方向に付勢し、一方、上記連結体の差込み片の先端に斜面を形成し、ロータリーソレノイドの非通電時、差込み片を枠体内に挿入するとき、斜面と係着位置にある係止腕の突片との係合によって生じる楔作用により、突片を差込み片から離間する方向に押動し、更に差込み片が枠体内に進入したとき係止腕の突片と係合凹部とが係合するようにし、他方、ロータリーソレノイドの通電時、内蔵するばねの弾力に抗して、係止腕をその突片が差込み片の係合凹部から離間する解除位置に迄駆動し、以て連結体を解放するようにしたことを特徴とする着脱装置。
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---|---|---|---|
JP23979296A JP3773309B2 (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 着脱装置 |
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JP23979296A JP3773309B2 (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 着脱装置 |
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JPH1061295A JPH1061295A (ja) | 1998-03-03 |
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Family Applications (1)
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JP23979296A Expired - Fee Related JP3773309B2 (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 着脱装置 |
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