JP4343061B2 - 扉開放防止具 - Google Patents
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Description
しかしながら、このような磁石錠は、ある程度の外力が加わるとロックが簡単に解除されてしまうので、幼児などのいたずらにより扉が開いてしまい、キャビネットや戸棚内の物が落下したり、あるいは幼児が戸棚内の物を飲食したりするなどのおそれがあり、危険である。また、冷蔵庫の場合は、幼児などが扉を開いたまま放置すると、保冷効果が低下するばかりでなく、電力の無駄使いなる。
上記係止部材は可撓性を有する素材から形成され、一対のつまみ部を指に挟んで幅を狭めることにより、係止部材における係止爪と固定保持部材との係止を外すようにする。
このような従来の係止部材においては、係止力を係止部材の素材の弾性力によって得ている。そのため、係止及び係止解除の動作を繰り返しているうちに、弾性力が弱くなったり、あるいは変形により係止が十分出来なくなったりして、確実な係止ができなくなる可能性がある。
このような機能が要求される係止部材において、従来においては、係止部材そのものの弾性力によって付勢力を得ていた。そのため、操作性の観点から手指で挟んで幅を狭める動作をしたときに容易に撓むような形状・材質によって係止部材が形成されていた。
このため、例えば幼児が扉をむりやり開けようとした場合のように係止部材に何らかの力が作用したときに係止部材に撓みが生じ、係止が外れてしまう可能性があった。
撓み防止部材を設けたことにより、係止片を背後に撓ますような力が作用しても係止片が背後に撓むことがなく、係止片の撓みによって係止が外れるのを防止できる。
撓み防止部材にガイド部材としての機能を付加することで、係止手段の係止部と連結部材の係止片との係止動作をスムーズに行うことができる。
本実施の形態に係る扉開放防止具の構成を概説すると、側壁1aを有する天板1と該天板1との間に所望の隙間を介して配置された底板3とを備えた一対の固定保持部材5と、該固定保持部材5の前記隙間に設けられた一対の係止手段7と、該係止手段7に係止可能な一対の係止片9を有する係止部材10と該一対の係止部材10を連結する所望長さに形成された可撓性を有する帯材12からなる連結部材11と、を備えてなるものである。
以下、図1〜図6を参照にしながら、本実施の形態の各構成を詳細に説明する。
また、天板1の中央より少し後方寄りの両側壁にも切り欠きが設けられており、この切り欠きが組み立て状態において係止手段7の操作部27が突出可能な窓部15を形成している。
さらに、天板1の裏面側(組立状態で内側)には、図6に示すように、係止手段7の移動をガイドする第1ガイド部17が設けられている。また、連結部材11の係止部10が開口部13に挿入されるときにガイドとなる第2ガイド部19が設けられている。第2ガイド部19は、係止手段7の係止部23と連結部材11の係止片9とが係止状態にあるときに係止片9の背後に近接配置されて係止片9が背後に撓むのを防止する撓み防止部材としても機能する。
係止手段7におけるL字の他辺は幅広となっており、その中央には、一対の係止手段7を外方(係止方向)に常時付勢するコイルバネからなる付勢手段25が設けられている。また、係止手段7におけるL字の他辺の端部は円弧状に形成され、この円弧状の部分が窓部15から外方に突出して係止手段7の係止解除動作の操作部27となっている(図1参照)。
係止手段7においては、一対の操作部27を手指で摘んで付勢手段25の付勢力に抗して互いに近づける方向に力を作用させることで、係止手段7を内側に移動して係止を解除することができる。
係止部材10は、その一端側には帯材12を固定するための固定部が形成され、他端側には係止手段7の係止部23と係止する一対の係止片9が形成されている。一対の係止片9は互いに対向するように内側に向けて配置されている。また、係止部23と同様に、係止動作のときに係止部23の傾斜面と相まって係止動作のガイドとなる傾斜面が形成されている。
なお、係止部材10の固定部と帯材12とは着脱可能に固定される。
まず、固定保持部材5と連結部材11を予め連結しておく。連結に際しては、固定保持部材5の開口部13に連結部材11の係止部材10を挿入する。係止部材10を挿入すると、係止部材10の先端部が天板1の第2ガイド部19にガイドされ、係止片9と係止手段7の係止部23の傾斜面が当接する。その状態でさらに押し込むと、係止手段7が付勢手段25の付勢力に抗して押し下げられ。そして、係止片9が係止部23の係止爪を乗り越えると、係止手段23が付勢手段25の付勢力によって係止方向(外方向)に移動し、係止片9と係止部23とが係止する。
扉を開放する際には、一対の操作部27を手指で摘んで両者の間隔を狭める方向に力を作用させることにより、係止手段7が第1ガイド部17にガイドされて内側に移動し、係止手段7の係止部23と連結部材11の係止片9の係止が外れ、この状態で連結部材11を固定保持部材5から引き抜くことで連結部材11の連結を放し、ロック状態を解除することができる。これによって扉の開放が可能となる。
幼児が係止手段7の操作部27を悪戯によって内方に押し込んで、係止が外れたとしても幼児が操作部27から手を放せば再び係止がなされるので、単に操作部27を押し込むだけでロック解除になることはなく安全である。
また、幼児がむりやり扉を開こうとしたような場合には、連結部材11の係止片9及び係止手段7の係止部23に力が作用する。しかし、係止片9は、従来例のようにそれ自体の撓みによって係止動作をするのではないことから容易に撓む材料・形状にする必要がなく、上記のような力が作用しても撓みが生ずることが少なく、係止が外れることがない。
さらに、連結部材11の係止部材10における係止片9の背面側には天板1の第2ガイド部19が配置されているので、仮に上記の力が作用して係止部材10が外側に撓もうとしても第2ガイド部19に保持されて撓みを防止され、これによっても係止が外れるのを防止できる。
またさらに、係止手段7と係止片9との間で係止及びその解除を繰り返したとしても、付勢手段25は係止部23とは別に設けたコイルバネであるから、係止機能と付勢機能を兼用させた従来の係止部材のように変形して係止力が弱くなることもない。
例えば、本実施の形態においては、一対の固定保持部材5のそれぞれに一対の係止係止手段7を設けた例を示したが、一対の固定保持部材5のそれぞれに1個の係止係止手段7を設けるようにしてもよい。この場合であっても、係止の繰り返しや係止片9に力が作用したときに係止片9が変形して係止が外れることがなく、係止を確実にでき信頼性が高いという効果を奏することができる。
7 係止手段
9 係止片
10 係止部材
11 連結部材
12 帯材
23 係止部
25 付勢手段
27 操作部
Claims (4)
- 側壁を有する天板と該天板との間に所望の隙間を介して配置された底板とを備えた一対の固定保持部材と、該固定保持部材の前記隙間に設けられた係止手段と、該係止手段に係止可能な係止片を両端に有すると共に、所望長さに形成された可撓性の帯材を有する連結部材と、を備えてなり、
前記係止手段は、前記連結部材の係止片に係止可能な係止部と、該係止部を常時係止方向に付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記係止部の前記係止片に対する係止を解除操作する操作部とを備えてなることを特徴とする扉開放防止具。 - 側壁を有する天板と該天板との間に所望の隙間を介して配置された底板とを備えた一対の固定保持部材と、該固定保持部材の前記隙間に設けられた一対の係止手段と、該係止手段に係止可能な一対の係止片を両端に有すると共に、所望長さに形成された可撓性の帯材を有する連結部材と、を備えてなり、
前記係止手段は、前記連結部材の係止片に係止可能な係止部と、該係止部を常時係止方向に付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記係止部の前記係止片に対する係止を解除操作する操作部とを備えてなることを特徴とする扉開放防止具。 - 係止手段の係止部と連結部材の係止片とが係止状態にあるときに前記係止片の背後に近接配置されて前記係止片が背後に撓むのを防止する撓み防止部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の扉開放防止具。
- 撓み防止部材は、係止手段の係止部と連結部材の係止片の係止動作の際にガイド部材として機能することを特徴とする請求項3記載の扉開放防止具。
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JP2006070432A JP2006070432A (ja) | 2006-03-16 |
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