JP3773137B2 - トイレ用介助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレ用介助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般の住宅におけるトイレへの移乗介護は、身体障害者や老人等の被介護者を車椅子等の運搬車により入り口まで運び、そこから介護者が抱きかかえて便座上に移乗させなければならず、介護者に掛かる負担が極めて大きかった。また、一般住宅のトイレは室内空間が狭く、介護作業をするにも困難であった。
【0003】
そのため、寝室にポータブルトイレを設置して広い所で移乗介護できるようにし、介護者に掛かる負担を軽減するようにもしたが、臭いや洗浄、処理等の問題や、設置スペース確保の問題がある。また、被介護者も健常者と同様に排泄はトイレでしたいという強い気持ちがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は上記問題点に鑑み、一般の住宅におけるトイレへの移乗介護の際、介護者及び被介護者の負担を軽減すると共に、健常者が使用するときにも違和感がなく、さらには既設のトイレにも設置できるトイレ用介助装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、次のようにした。すなわち、本発明のトイレ用介助装置は、便器の固定ネジで共締めして床面上に載置固定される基台に垂直方向に立設されるよう一体的に設けた支柱に、垂直軸回りに旋回可能となるようにアームの一端を取り付け、前記アームを旋回させるだけで、便座を便器の直上位置からトイレ出入口まで移動可能となるように、前記アームの他端に前記便座を支持する便座支持体を設けたことを特徴とする。
【0006】
また、前記アームを少なくとも便座が便器の直上に位置する状態とトイレ出入口側に移動した移乗状態とで固定可能な固定手段を、前記アームの支柱への取り付け側端部に設けた筒状部材の側面部に上下方向に設けられるロックレバーの中間部を枢着させると共に、該ロックレバーの下端部が常に前記支柱の上部に設けられたストッパー体側に当接するように該ロックレバーの枢着部上方側に圧縮バネを介装させて付勢させ、さらに、前記ストッパー体の鍔部に前記ロックレバーの下端部が係合可能な切欠溝を形成して、該切欠溝に前記ロックレバーの下端部が係合するとアームが固定され、逆に切欠溝からロックレバーの下端部が抜け出るとアームが旋回自在な状態となるように構成したことを特徴とする。
【0007】
また、前記便座支持体の反支柱側に縦フレームを介して床面上を転動するブレーキ機構が設けられた自在車輪を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、前記便座支持体の反支柱側に設けた支持筒体に手摺の垂直パイプを摺動自在に嵌合させることで手摺を上下動自在に設け、さらに、受け部材が一体に設けられたレバーを回動自在に前記支持筒体に枢着してなる高さ切替手段を設け、該高さ切替手段のレバーを回動操作して、前記受け部材が前記手摺の垂直パイプ下端を受ける状態と受けない状態に切り替えることで、手摺を上方位置と便座側方からの移乗の邪魔とならない下方位置とで支持可能としたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
このトイレ用介助装置は、固定手段を解除するとアームが旋回自在な状態となり、先端部に設けられる便座が便器の直上に位置する状態からトイレ出入口側に旋回移動できるようになる。この出入日側へ移動させた便座を固定手段により固定した後、この便座上に身体障害者や老人等の被介護者を移乗させる。このとき、便座の反支柱側は床面上を転動する自在車輪により支持されているので、被介護者の体重により便座が傾斜することなくしっかりと水平状態に保持される。また、この移乗介護はトイレ外側の広いスペースで行えるので、介護者及び被介護者の負担が軽減される。手摺を下降させておけば、便座の側方からも移乗させることができ、さらに移乗容易となる。
【0012】
被介護者を便座上に移乗させた後、固定手段を解除して便座を便器の直上に位置する状態まで移動させ、再び固定手段により便座を固定すればよい。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
図中1はトイレであり、2は便器を示す。このトイレ1は一般住宅におけるトイレであり、出入口3が便器2に対し左右一側に設けられている。
【0015】
4は本発明にかかる介助装置であり、支柱5を出入口3と便器2との間の壁面近傍に立設している。本実施例では、前記支柱5の下端部に平面視がL字形に形成された基台6の一端を固着し、他端に突設されたブラケット7,7を便器2の固定ネジ8,8で共締めして、支柱5を立設固定するように設け、簡単に設置できるようになっている。
【0016】
前記支柱5の上部外周には鍔状のストッパー体9を一体的に設け、当該支柱5に嵌合する筒状部材10が、前記ストッパー体9に当接した位置で回転自在となるように設けている。また、前記支柱5の上端部には蓋部材11が設けられており、この蓋部材11が筒状部材10の抜け止めを兼ねている。
【0017】
12は平面視L字形に形成したアームであり、一端を前記筒状部材10の側面部に固着し、他端には上部に便座13を支持する便座支持体14が固着されている。すなわち、便座13が支柱5を軸心として、便器2の直上に位置する状態からトイレ出入口まで旋回移動可能となっている。なお、前記便座13は便座支持体14に、前側を開閉可能に枢着しており、健常者が使用する場合にも一般のトイレと同様に使用できるようになっている。
【0018】
前記便座支持体14の反支柱5側には、垂直方向に設けられる縦フレーム15が固着されている。そして、前記縦フレーム15の下端には、床面上を転動する自在車輪16が取り付けられている。すなわち、前記自在車輪16により、アーム12を旋回させて便座13を移動させた状態で被介護者が着座しても、便座13がしっかりと水平状態で支持される共に、支柱5の撓みが軽減されるように設けられている。
【0019】
17は手摺であり、側面視ループ状に形成した手摺パイプ17aと、前記手摺パイプ17aの中央部から下方に向けて延びる垂直パイプ17bとからなる。そして、垂直パイプ17bを前記縦フレーム15の外側部に固着される支持筒体18に摺動自在に嵌合し、手摺17を上下動自在に設けている。
【0020】
19は手摺17の高さ切替手段であり、前記支持筒体18にレバー20を回動自在に枢着し、このレバー20に一体に設けられた受け部材21が、前記垂直パイプ17bの下端を受ける状態と受けない状態とに切り替え可能となっている。すなわち、それぞれの状態において、手摺17を上方位置と下方位置で支持するようになっている。なお、手摺17を下方位置に切り替えたとき、当該手摺17は便座13と略々同じ高さかそれよりも低くなるように設定されており、被介護者が便座13の側方から移乗できるようになっている。本実施例では、手摺17を下降させて便座13の側部に移動可能な空間を形成したが、手摺を着脱可能に構成したり、あるいは外方へ倒伏回動可能に構成する等の手段でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0021】
22はアーム12の固定手段を示す。これは、図4に示すように、筒状部材10の側面部に上下方向に設けられるロックレバー23の中間部を枢着し、一方、ストッパー体9の鍔部に前記ロックレバー23の下端部が係合可能な切欠溝24を形成し、ロックレバー23の下端部が切欠溝24に係合するとアーム12が固定され、逆に切欠溝24から抜け出るとアーム12が旋回自在な状態となるよう構成している。また、ロックレバー23の枢着部上方側には圧縮バネ25を介装しており、ロックレバー23の下端部が常にストッパー体9側に当接するように付勢している。すなわち、アーム12を旋回させると、ロックレバー23の下端部が自動的に切欠溝24に係合し、便座13が所定の位置で固定されるようになっている。なお本実施例では、便座13が便器2の直上に位置する状態と出入口3側に旋回移動した被介護者を移乗させる状態とで固定されるように、図5のように切欠溝24の位置を設定している。
【0022】
次に、上例の作用について説明する。この介助装置により被介護者を便器上に移動させるには、まずロックレバー23を操作して固定手段22を解除する。そして、旋回自由となったアーム12を旋回させて便座13を出入口3側に移動させる。便座13は固定手段22により所定の旋回位置で再び固定される。このとき、自在車輪16自体にブレーキ機構が設けられていれば、自在車輪16のブレーキを掛けることにより適所で便座13を固定することができる。
【0023】
この状態から、車椅子等の運搬車で運ばれた被介護者を便座13上に移乗させるが、この移乗介護をトイレ外側の広いスペースで行うことができるので、容易かつ安全である。また、便座13の側部に設けられる手摺17を下方位置に切り替えておけば、側方からも移乗できるので、さらに介護者の負担を軽減できる。
【0024】
被介護者を便座13上に移乗させた後、固定手段22あるいは自在車輪16のブレーキを解除し、アーム12を旋回させて便座13を便器2上に移動させていく。そして、便座13は、固定手段22により便器2の直上位置で固定され、被介護者を極めて容易に便器上に移動させることができる。
【0025】
また、本実施例では、便座支持体14に便座13のみを取り付けた構成として説明したが、一般のトイレと同様に便蓋を取り付けておくことも可能であることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のトイレ用介助装置は、便座を便器の直上位置から出入口まで移動可能に設け、被介護者の移乗介護をトイレ外側の広いスペースで行うことができるようにしたから、介護者及び被介護者に掛かる負担を軽減し、かつ安全性も向上した。また、構成が極めて簡単であり、既設のトイレにも容易に設置できると共に、健常者も違和感なく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるトイレ用介助装置の全体正面図
【図2】その側面図
【図3】便座を移動させた状態を示す平面図
【図4】固定手段の拡大断面図
【図5】その簡略平面図
【図6】手摺の作用説明図
【図7】高さ切替手段の作用説明図
【符号の説明】
1 トイレ
2 便器
3 出入口
4 トイレ用介助装置
5 支柱
6 基台
8 固定ネジ
12 アーム
13 便座
14 便座支持体
16 自在車輪
17 手摺
22 固定手段

Claims (4)

  1. 便器の固定ネジで共締めして床面上に載置固定される基台に垂直方向に立設されるよう一体的に設けた支柱に、垂直軸回りに旋回可能となるようにアームの一端を取り付け、前記アームを旋回させるだけで、便座を便器の直上位置からトイレ出入口まで移動可能となるように、前記アームの他端に前記便座を支持する便座支持体を設けたことを特徴とするトイレ用介助装置。
  2. 前記アームを少なくとも便座が便器の直上に位置する状態とトイレ出入口側に移動した移乗状態とで固定可能な固定手段を、前記アームの支柱への取り付け側端部に設けた筒状部材の側面部に上下方向に設けられるロックレバーの中間部を枢着させると共に、該ロックレバーの下端部が常に前記支柱の上部に設けられたストッパー体側に当接するように該ロックレバーの枢着部上方側に圧縮バネを介装させて付勢させ、さらに、前記ストッパー体の鍔部に前記ロックレバーの下端部が係合可能な切欠溝を形成して、該切欠溝に前記ロックレバーの下端部が係合するとアームが固定され、逆に切欠溝からロックレバーの下端部が抜け出るとアームが旋回自在な状態となるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用介助装置。
  3. 前記便座支持体の反支柱側に縦フレームを介して床面上を転動するブレーキ機構が設けられた自在車輪を設けたことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用介助装置。
  4. 前記便座支持体の反支柱側に設けた支持筒体に手摺の垂直パイプを摺動自在に嵌合させることで手摺を上下動自在に設け、さらに、受け部材が一体に設けられたレバーを回動自在に前記支持筒体に枢着してなる高さ切替手段を設け、該高さ切替手段のレバーを回動操作して、前記受け部材が前記手摺の垂直パイプ下端を受ける状態と受けない状態に切り替えることで、手摺を上方位置と便座側方からの移乗の邪魔とならない下方位置とで支持可能としたことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用介助装置。
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