JP2929087B2 - 入浴用補助装置 - Google Patents

入浴用補助装置

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JP2929087B2 JP34057196A JP34057196A JP2929087B2 JP 2929087 B2 JP2929087 B2 JP 2929087B2 JP 34057196 A JP34057196 A JP 34057196A JP 34057196 A JP34057196 A JP 34057196A JP 2929087 B2 JP2929087 B2 JP 2929087B2
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bathing
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lowering
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝たきり老人や身
障者などのための入浴用補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、寝たきり老人や身障者などの身体
不自由者の入浴は、看護人が抱きかかえて入浴させてい
る実情にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら身体不自
由者を入浴させるための看護人の労力は大変なものであ
り、したがって身体不自由者の入浴を容易に行うことが
できる装置の開発が切望されている。
【0004】したがって本発明は、身体不自由者の入浴
を容易・安全に行うことができる入浴用補助装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、垂直なシャフ
ト2と、このシャフト2に支持されてこのシャフト2を
中心に水平方向に回転するイス15と、このイス15を
シャフト2に沿って昇降させる昇降手段2,4,7と、
このイス15をシャフト2に対して前進後退させるスラ
イド手段12a,13と、このイス15を水平軸14を
中心に起伏させる起伏手段14,16とから入浴用補助
装置を構成した。
【0006】
【作用】上記構成によれば、シャフト2を浴室内の適所
に立設し、身体不自由者が腰かけたイス15をこのシャ
フト2に沿って昇降させ、またシャフト2を中心に水平
回転させたり、水平軸14を中心に起伏させるなどし
て、身体不自由者の入浴を容易に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1および図2は、入浴用補
助装置を設置した浴室の側面図、図3は同平面図であ
る。
【0008】図1において、浴槽1内には垂直なシャフ
ト2が立設されている。シャフト2は送りねじであっ
て、その下端部は支持部材3上に軸受けされており、ま
たその上端部にはモータ4が連結されている。モータ4
はブラケット5により浴室の天井6に固定されている。
【0009】シャフト2にはナット7が螺着されてい
る。ナット7の下部にはつば部7aがナット7と一体に
設けられている。ナット7にはベアリング8を介して回
転体9が装着されている。つば部7aには垂直なガイド
シャフト10が挿入されている。ガイドシャフト10の
下端部は支持部材3に固定されており、上端部は止具1
1を介して浴室の側壁に固定されている。したがってモ
ータ4が駆動してシャフト2が回転すると、ナット7と
回転体9はシャフト2に沿って昇降する。なおモータ5
を制御するスイッチなどの電気系の説明は省略する。
【0010】回転体9からはカギ形に屈曲する中空のア
ーム12が延出している。アーム12の水平な下部12
aにはロッド13が出し入れ自在に挿入されている。ロ
ッド13の先端部には水平軸14が連結されており、水
平軸14にはイス15が装着されている。16は水平軸
14に設けられたロック用のレバーであって、このレバ
ー16を緩めると、イス15は水平軸14を中心に上下
方向へ回転して起伏する。またレバー16を締めると、
イス15は水平軸14を中心に回転しないように固定さ
れる。すなわち、回転軸14とレバー16はイス15の
起伏手段となっている。またイス15は、シャフト2を
中心に手動的に水平回転させることができる(図3の矢
印A参照)。17はイス15に垂設されたキャスタであ
って、ヒンジ18を中心に回転させることにより折りた
たみ自在となっている。18は、イス15に入浴者を固
定するためのベルトである。
【0011】この入浴用補助装置は上記のように構成さ
れており、次にその使用方法について説明する。図3の
鎖線に示すように、イス15を浴槽1外に位置させ、か
つイス15を下降させてキャスタ17を浴室の床面に接
地させた状態で、入浴者(身体不自由者)をイス15に
座らせる。
【0012】次にモータ4を駆動してシャフト2を回転
させ、イス15をシャフト2に沿って上昇させる。次に
イス15をシャフト2を中心に矢印A方向へ約90°水
平回転させる(図3において、実線で示すイス15を参
照)。
【0013】次にモータ4を逆回転させることにより、
イス15を下降させてキャスタ17を浴槽1の 面に接
地させる。図1はこのときの状態を示している。次にイ
ス15を前方へ押してロッド13をアーム12の下部1
2aから引き出して(図2の矢印B)、イス15を前進
させる。次にレバー16を操作して水平軸14のロック
状態を解除してイス15を後方へ倒し、レバー16を操
作して水平軸14を再度ロックする。図2はこのときの
状態を示している。このようにイス15を後方へ倒すこ
とにより、イス15に座った入浴者は浴槽1内に十分に
つかることができる。なおイス15を矢印B方向へ前進
させたのは、このようにイス15を倒したときに、入浴
者の頭がアーム12に当らないようにするためである。
【0014】以上のようにして入浴者を浴槽1につから
せたならば、看護人は入浴者を洗う。そして入浴が終了
したならば、先程と逆の動作を行う。すなわち、レバー
16のロック状態を解除してイス15を起こし、再度レ
バー16を操作してロックしたうえで、ロッド13をア
ーム12の下部12aに押し込んでイス15を後退させ
る(矢印C)。すなわち、アーム12の下部12aとロ
ッド13は、イス15を前進後退させるスライド手段と
なっている。
【0015】次にモータ4を駆動してイス15をシャフ
ト2に沿って上昇させた後、イス15をシャフト2を中
心に水平回転させてイス15を浴槽1外へ出し(図1に
おいて鎖線で示すイス15を参照)、再度モータ4を駆
動してイス15を下降させ、キャスタ17を浴室の床面
に接地させる。以上により入浴は終了する。なお図3に
おいて矢印Aで示すように、イス15を浴槽1上を水平
回転させるときは、キャスタ17が浴槽1の側壁に衝突
しないように、キャスタ17はヒンジ18を中心に回転
させて折りたたんでおくことが望ましい。
【0016】本発明は上記実施の形態に限定されないの
であって、例えば上記実施の形態では、イス15の昇降
手段は送りねじから成るシャフト2、モータ4、ナット
7により構成しているが、シャフト2は手動的に回転さ
せてもよく、あるいはラックピニヨン機構などの他の昇
降機構を用いてイス15を昇降させるようにしてもよ
い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、シャフトを浴室内の適
所に立設し、身体不自由者が腰かけたイスをこのシャフ
トに沿って昇降させ、またシャフトに沿って水平回転さ
せたり、水平軸を中心に起伏させるなどして、身体不自
由者の入浴を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】入浴用補助装置の側面図
【図2】入浴用補助装置の側面図
【図3】入浴用補助装置の平面図
【符号の説明】
1 浴槽 2 シャフト 4 モータ 7 ナット 9 回転体 12 アーム 12a 下部 13 ロッド 14 水平軸 15 イス 16 ロック用のレバー 17 キャスタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直なシャフト2と、このシャフト2に
    支持されてこのシャフト2を中心に水平方向に回転する
    イス15と、このイス15をシャフト2に沿って昇降さ
    せる昇降手段2,4,7と、このイス15をシャフト2
    に対して前進後退させるスライド手段12a,13と、
    このイス15を水平軸14を中心に起伏させる起伏手段
    14,16とから成ることを特徴とする入浴用補助装
    置。
JP34057196A 1996-12-05 1996-12-05 入浴用補助装置 Expired - Fee Related JP2929087B2 (ja)

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JPH10165475A JPH10165475A (ja) 1998-06-23
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