JP3770438B2 - エアゾール式液体噴出容器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール式の液体噴出容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エアゾール式の液体噴出容器は、通常、胴部上端と頂壁外周部との巻締め環状突部を胴部上端に有し、その頂壁中央部を貫通して、液体噴出用ステムを上方付勢させて、かつ押下げ可能に起立するエアゾール缶と、上記ステム上端部外面へ下部を嵌着させたノズル付きの押下げヘッドとで形成され、そのヘッド押下げにより、上記缶上部内のステム下端部分に設けた吐出弁が開いて押下げヘッドのノズルから液体を噴出し、又ヘッド解放によりステムが押下げヘッドと共に弾性復帰して上昇することで上記吐出弁が閉塞するよう設けられている。
【０００３】
上記エアゾール式液体噴出器は、押下げヘッドの押下げ面とノズル先端との距離が短かく、そのため噴出液体が押下げ面を押下げる指等に付着し易いため、上記押下げヘッドに代えて、起立筒上端から射出筒を前方突出すると共に起立筒の下部から後方へ枢着板を突出し、又射出筒前部から下前方へトリガーを突出する噴出器本体を設けて、その起立筒下端をステムの上部外面へ嵌着させると共に、エアゾール缶の巻締め環状突部外面へ周壁下端部を嵌着させて起立する前面開放のカバー体で、上記噴出器本体を覆い、該カバー体の後部内に上記枢着板後端部を枢着させると共に噴出器本体の射出筒前部およびトリガーをカバー体前方へ突出させ、トリガー引寄せにより噴出器本体が係合板後端の枢着部分を支点として下方へ揺動し、該揺動によりステムが押下げられて起立筒および射出筒内を通ってエアゾール缶内の液体が噴出するよう設けたものも知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のトリガー付き液体噴出器本体は、枢着部分を中心とする噴出器本体下方向への揺動を、射出筒前部から下前方へ突出するトリガーを利用して行うため、トリガー引寄せ方向と噴出器本体揺動方向とが不一致となり、よって上記揺動を効率的に行うことが困難であった。
【０００５】
本発明は、上記トリガーを射出筒の前部下面から弾性屈曲部を介して下前方へ突出すると共に、トリガーの左右両側から射出筒および起立筒上部の左右両側を通って突設したレバーの後端上面をカバー体頂壁の下面へ当接させることで、トリガー引寄せによりそれ等トリガーとレバーとが形成する操作部材が回動し乍ら下降するよう設け、該下降による射出筒前部の引下げで、噴出器本体が枢着部分を中心として下方へ揺動し、該揺動でステムが押下げられるよう設けることで上記欠点を除去するものである。
【０００６】
又上記エアゾール式液体噴出容器にストッパとしての係合板を設けて、該係合板を除去しない限り、トリガー引寄せによる射出筒前部の引下げが不能とし、いわゆるバージン機能を上記容器に具備するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
第１の手段として胴部上端と頂壁外周部との巻締め環状突部２を胴部上端に有し、かつ頂壁中央部を貫通して液体噴出用ステム４を上方付勢させ、かつ押下げ可能に起立するエアゾール缶１と、
上記環状突部２外面に周壁12下端部を嵌着させて、エアゾール缶１から起立し、下部を除く周壁前面部分を開口14する上面閉塞のカバー体11と、
上記ステムの上部外面へ、筒部下端を嵌着させて上方へ突出する起立筒22上端から射出筒23を前方突出し、又起立筒22から枢着板24を後方突設して該枢着板後端部を起立筒下端部とほぼ同一水平面上においてカバー体11の下方後部へ枢着26させた噴出器本体21と、
上記射出筒23の前部下面から弾性屈曲部32を介してトリガー33をカバー体の下前方へ突出すると共に、該トリガーの左右両側から上記射出筒および起立筒上部の左右側方を通って突設したレバー34,34 の後端上面35をカバー体頂壁13の下面へ摺動可能に当接させた操作部材31とからなり、
トリガー33後方引寄せによる弾性屈曲部32を中心とする操作部材31の回動によりレバー後端上面35がカバー体頂壁13下面へ圧接したまま前方摺動することでの操作部材31の回動下降で、弾性屈曲部32を介して射出筒23の前部下面を引下げ、該引下げで噴出器本体21が枢着26部分を中心として下方へ揺動可能に形成した 第２の手段として、上記第１の手段を有すると共に射出筒23ないしレバー34,34 の前部から破断用肉薄部41を介して脚板部42を起立し、該脚板部の上端に付設した係合板43を、カバー体頂壁13の前部上面へ係合させた。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下図面について説明すると、１は容器としてのエアゾール缶である。該缶は周知のように胴部上端と頂壁外周部との巻締め環状突部２を胴部３上端に有し、かつ頂壁中央部を貫通して液体噴出用ステム４を上方付勢させて、かつ押下げ可能に起立する。尚そのステムは、付勢に抗しての押下げにより缶上部内に設けたステム下方の吐出弁が開いて缶内液体をステム内を通って噴出し、又その押下げを離すと付勢されているステムが上昇し、すると吐出弁が閉じて液体噴出を停止する。
【０００９】
上記環状突部２外面には、カバー体11の周壁12下端部を嵌着させている。該カバー体は周壁上面を頂壁13で閉塞し、かつ下端部を除く周壁前部を開口14する。又図示例では周壁上端後部を斜下後方へ切欠き、かつ該切欠き部分上面を閉塞する頂壁部分を周壁後下方へ延長し、又該延長部分の左右両側に側壁を付設して下面開放の後方張出し壁部15を形成している。又該張出し壁部15内方の周壁部分下部には周壁下端まで割溝16を設けている。
【００１０】
21は噴出器本体で、既述ステム４の上部外面へ下端筒部を嵌着させて上方へ突出する起立筒22上端から射出筒23を前方へ突出し、又起立筒22後面からは三角形状に設けた枢着板24を後下方へ突出し、上記割溝16に挿通させてその枢着板後端部に付設した軸棒25を、既述カバー体後方張出し壁部15内へ枢着26させている。尚図示例にあって射出筒23は、起立筒前部上端から射出筒基端内へ支持板部27を起立し、該支持板部上端から射出筒孔中心軸線を通って棒28を射出筒よりも長く前方突出し、該棒先端に噴霧用ノズルチップ29を、後方筒部分は射出筒前部内へ嵌めて嵌合させている。図示例は噴出器本体として噴霧器の一例を示すが、発泡用の噴出器本体でもよく、この場合は噴霧用ノズルチップ29は不要である。
【００１１】
31は操作部材で、射出筒23の前部下面から弾性屈曲部32を介してトリガー33を下前方へ突出し、又そのトリガーの左右両側からカバー体の開口14を通って、又射出筒23および起立筒22上部の左右両側を通ってレバー34,34 を突設し、レバー後端上面35をカバー体頂壁13の前後方向中間部下面へ当接させている。
【００１２】
図２が示すように、レバー34,34 前部から破断用肉薄部41,41 を介して脚板部42,42 を起立し、該脚板部の上端間にストッパとしての係合板43を付設して、該係合板43をカバー体頂壁13の前部上面へ係合させてもよく、このようにすることで、それ等係合板および脚板部を除去しない限り、後述の液体噴出操作が不能とすることが出来る。脚板部はカバー体頂壁前部に割溝を設けることで、その割溝を通して射出筒前部から起立することも出来る。
【００１３】
図示例のようにノズルチップ29を除いて、噴出器本体21、操作部材31、脚板部42および係合板43は、それ等全体を合成樹脂材で一体成形するとよい。
【００１４】
上記構成において、脚板および係合板43を除去した後、トリガー33を後方へ引くと、操作部材31は弾性屈曲部32を中心として回動しようとする。しかしレバーの後端上面35がカバー体頂壁13の下面に接しているため、その位置では回動できず、よって操作部材はレバー後端上面をカバー体頂壁上面へ圧接させたままで前方摺動して回動し乍ら下降することとなる。該回動下降でトリガー33は弾性屈曲部32を介して射出筒23前部を下方へ引くこととなり、よって噴出器本体21は、枢着26部分を中心として下方へ揺動する。ステム４と起立筒22下端との嵌着部分は上記枢着26部分とほぼ水平面上に位置するから、噴出器本体21の上記揺動によりステム４はほぼ下方へ押下げられることとなり、すると缶内液体がステム４、起立筒22、射出筒23を通って噴出する。
【００１５】
トリガー33を離すと、起立筒22がステム４の弾性復帰により押上げられ、又操作部材31は弾性屈曲部32の弾性復元で復帰し、従って射出筒23も元の位置へ復帰する。
【００１６】
【発明の効果】
本発明は既述構成としたエアゾール式液体噴出容器の射出筒23前部下面から弾性屈曲部32を介してトリガー33をカバー体11の下前方へ突出すると共に、該トリガーの左右両側から射出筒23および起立筒22上部の左右両側を通ってレバー34,34 を突設し、該レバー後端上面35をカバー体頂壁13の下面へ摺動自在に当接させたから、それ等トリガーとレバーとが形成する操作部材31は、トリガー引寄せにより上記レバー後端上面がカバー体頂壁13下面へ圧接したまま前方摺動して、弾性屈曲部32を中心に回動し乍ら下降することとなり、該操作部材の下降で弾性屈曲部32を介して射出筒23前部は下方へ引かれ、すると枢着板24後端の枢着26部分を中心として噴出器本体21が下方へ揺動するよう設けたから、既述従来例の場合のようにトリガーを下後方へ引下げなくてもよく、よってトリガー引き寄せ操作を容易に行うことが出来る。
【００１７】
又射出筒23ないしレバー34,34 の前部から破断用肉薄部41を介して脚板部42を起立し、該脚板部上端に付設した係合板43をカバー体頂壁13の前面上部へ係合させることで、それ等係合板等を除去しない限り、噴出器本体21を枢着26部分を中心として下方へ揺動させること、即ち液体噴出させることが不能であり、よっていわゆるバージン機能を確実とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明容器要部の縦断面図である。
【図２】 図１容器主要部材としての、噴出器本体の斜視図である。
【図３】 図１容器から、係合板等を除去し、かつトリガー引寄せ状態で示す断面図である。
【符号の説明】
11…カバー体 21 …噴出器本体
31…操作部材 43 …係合板
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール式の液体噴出容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エアゾール式の液体噴出容器は、通常、胴部上端と頂壁外周部との巻締め環状突部を胴部上端に有し、その頂壁中央部を貫通して、液体噴出用ステムを上方付勢させて、かつ押下げ可能に起立するエアゾール缶と、上記ステム上端部外面へ下部を嵌着させたノズル付きの押下げヘッドとで形成され、そのヘッド押下げにより、上記缶上部内のステム下端部分に設けた吐出弁が開いて押下げヘッドのノズルから液体を噴出し、又ヘッド解放によりステムが押下げヘッドと共に弾性復帰して上昇することで上記吐出弁が閉塞するよう設けられている。
【０００３】
上記エアゾール式液体噴出器は、押下げヘッドの押下げ面とノズル先端との距離が短かく、そのため噴出液体が押下げ面を押下げる指等に付着し易いため、上記押下げヘッドに代えて、起立筒上端から射出筒を前方突出すると共に起立筒の下部から後方へ枢着板を突出し、又射出筒前部から下前方へトリガーを突出する噴出器本体を設けて、その起立筒下端をステムの上部外面へ嵌着させると共に、エアゾール缶の巻締め環状突部外面へ周壁下端部を嵌着させて起立する前面開放のカバー体で、上記噴出器本体を覆い、該カバー体の後部内に上記枢着板後端部を枢着させると共に噴出器本体の射出筒前部およびトリガーをカバー体前方へ突出させ、トリガー引寄せにより噴出器本体が係合板後端の枢着部分を支点として下方へ揺動し、該揺動によりステムが押下げられて起立筒および射出筒内を通ってエアゾール缶内の液体が噴出するよう設けたものも知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のトリガー付き液体噴出器本体は、枢着部分を中心とする噴出器本体下方向への揺動を、射出筒前部から下前方へ突出するトリガーを利用して行うため、トリガー引寄せ方向と噴出器本体揺動方向とが不一致となり、よって上記揺動を効率的に行うことが困難であった。
【０００５】
本発明は、上記トリガーを射出筒の前部下面から弾性屈曲部を介して下前方へ突出すると共に、トリガーの左右両側から射出筒および起立筒上部の左右両側を通って突設したレバーの後端上面をカバー体頂壁の下面へ当接させることで、トリガー引寄せによりそれ等トリガーとレバーとが形成する操作部材が回動し乍ら下降するよう設け、該下降による射出筒前部の引下げで、噴出器本体が枢着部分を中心として下方へ揺動し、該揺動でステムが押下げられるよう設けることで上記欠点を除去するものである。
【０００６】
又上記エアゾール式液体噴出容器にストッパとしての係合板を設けて、該係合板を除去しない限り、トリガー引寄せによる射出筒前部の引下げが不能とし、いわゆるバージン機能を上記容器に具備するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
第１の手段として胴部上端と頂壁外周部との巻締め環状突部２を胴部上端に有し、かつ頂壁中央部を貫通して液体噴出用ステム４を上方付勢させ、かつ押下げ可能に起立するエアゾール缶１と、
上記環状突部２外面に周壁12下端部を嵌着させて、エアゾール缶１から起立し、下部を除く周壁前面部分を開口14する上面閉塞のカバー体11と、
上記ステムの上部外面へ、筒部下端を嵌着させて上方へ突出する起立筒22上端から射出筒23を前方突出し、又起立筒22から枢着板24を後方突設して該枢着板後端部を起立筒下端部とほぼ同一水平面上においてカバー体11の下方後部へ枢着26させた噴出器本体21と、
上記射出筒23の前部下面から弾性屈曲部32を介してトリガー33をカバー体の下前方へ突出すると共に、該トリガーの左右両側から上記射出筒および起立筒上部の左右側方を通って突設したレバー34,34 の後端上面35をカバー体頂壁13の下面へ摺動可能に当接させた操作部材31とからなり、
トリガー33後方引寄せによる弾性屈曲部32を中心とする操作部材31の回動によりレバー後端上面35がカバー体頂壁13下面へ圧接したまま前方摺動することでの操作部材31の回動下降で、弾性屈曲部32を介して射出筒23の前部下面を引下げ、該引下げで噴出器本体21が枢着26部分を中心として下方へ揺動可能に形成した 第２の手段として、上記第１の手段を有すると共に射出筒23ないしレバー34,34 の前部から破断用肉薄部41を介して脚板部42を起立し、該脚板部の上端に付設した係合板43を、カバー体頂壁13の前部上面へ係合させた。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下図面について説明すると、１は容器としてのエアゾール缶である。該缶は周知のように胴部上端と頂壁外周部との巻締め環状突部２を胴部３上端に有し、かつ頂壁中央部を貫通して液体噴出用ステム４を上方付勢させて、かつ押下げ可能に起立する。尚そのステムは、付勢に抗しての押下げにより缶上部内に設けたステム下方の吐出弁が開いて缶内液体をステム内を通って噴出し、又その押下げを離すと付勢されているステムが上昇し、すると吐出弁が閉じて液体噴出を停止する。
【０００９】
上記環状突部２外面には、カバー体11の周壁12下端部を嵌着させている。該カバー体は周壁上面を頂壁13で閉塞し、かつ下端部を除く周壁前部を開口14する。又図示例では周壁上端後部を斜下後方へ切欠き、かつ該切欠き部分上面を閉塞する頂壁部分を周壁後下方へ延長し、又該延長部分の左右両側に側壁を付設して下面開放の後方張出し壁部15を形成している。又該張出し壁部15内方の周壁部分下部には周壁下端まで割溝16を設けている。
【００１０】
21は噴出器本体で、既述ステム４の上部外面へ下端筒部を嵌着させて上方へ突出する起立筒22上端から射出筒23を前方へ突出し、又起立筒22後面からは三角形状に設けた枢着板24を後下方へ突出し、上記割溝16に挿通させてその枢着板後端部に付設した軸棒25を、既述カバー体後方張出し壁部15内へ枢着26させている。尚図示例にあって射出筒23は、起立筒前部上端から射出筒基端内へ支持板部27を起立し、該支持板部上端から射出筒孔中心軸線を通って棒28を射出筒よりも長く前方突出し、該棒先端に噴霧用ノズルチップ29を、後方筒部分は射出筒前部内へ嵌めて嵌合させている。図示例は噴出器本体として噴霧器の一例を示すが、発泡用の噴出器本体でもよく、この場合は噴霧用ノズルチップ29は不要である。
【００１１】
31は操作部材で、射出筒23の前部下面から弾性屈曲部32を介してトリガー33を下前方へ突出し、又そのトリガーの左右両側からカバー体の開口14を通って、又射出筒23および起立筒22上部の左右両側を通ってレバー34,34 を突設し、レバー後端上面35をカバー体頂壁13の前後方向中間部下面へ当接させている。
【００１２】
図２が示すように、レバー34,34 前部から破断用肉薄部41,41 を介して脚板部42,42 を起立し、該脚板部の上端間にストッパとしての係合板43を付設して、該係合板43をカバー体頂壁13の前部上面へ係合させてもよく、このようにすることで、それ等係合板および脚板部を除去しない限り、後述の液体噴出操作が不能とすることが出来る。脚板部はカバー体頂壁前部に割溝を設けることで、その割溝を通して射出筒前部から起立することも出来る。
【００１３】
図示例のようにノズルチップ29を除いて、噴出器本体21、操作部材31、脚板部42および係合板43は、それ等全体を合成樹脂材で一体成形するとよい。
【００１４】
上記構成において、脚板および係合板43を除去した後、トリガー33を後方へ引くと、操作部材31は弾性屈曲部32を中心として回動しようとする。しかしレバーの後端上面35がカバー体頂壁13の下面に接しているため、その位置では回動できず、よって操作部材はレバー後端上面をカバー体頂壁上面へ圧接させたままで前方摺動して回動し乍ら下降することとなる。該回動下降でトリガー33は弾性屈曲部32を介して射出筒23前部を下方へ引くこととなり、よって噴出器本体21は、枢着26部分を中心として下方へ揺動する。ステム４と起立筒22下端との嵌着部分は上記枢着26部分とほぼ水平面上に位置するから、噴出器本体21の上記揺動によりステム４はほぼ下方へ押下げられることとなり、すると缶内液体がステム４、起立筒22、射出筒23を通って噴出する。
【００１５】
トリガー33を離すと、起立筒22がステム４の弾性復帰により押上げられ、又操作部材31は弾性屈曲部32の弾性復元で復帰し、従って射出筒23も元の位置へ復帰する。
【００１６】
【発明の効果】
本発明は既述構成としたエアゾール式液体噴出容器の射出筒23前部下面から弾性屈曲部32を介してトリガー33をカバー体11の下前方へ突出すると共に、該トリガーの左右両側から射出筒23および起立筒22上部の左右両側を通ってレバー34,34 を突設し、該レバー後端上面35をカバー体頂壁13の下面へ摺動自在に当接させたから、それ等トリガーとレバーとが形成する操作部材31は、トリガー引寄せにより上記レバー後端上面がカバー体頂壁13下面へ圧接したまま前方摺動して、弾性屈曲部32を中心に回動し乍ら下降することとなり、該操作部材の下降で弾性屈曲部32を介して射出筒23前部は下方へ引かれ、すると枢着板24後端の枢着26部分を中心として噴出器本体21が下方へ揺動するよう設けたから、既述従来例の場合のようにトリガーを下後方へ引下げなくてもよく、よってトリガー引き寄せ操作を容易に行うことが出来る。
【００１７】
又射出筒23ないしレバー34,34 の前部から破断用肉薄部41を介して脚板部42を起立し、該脚板部上端に付設した係合板43をカバー体頂壁13の前面上部へ係合させることで、それ等係合板等を除去しない限り、噴出器本体21を枢着26部分を中心として下方へ揺動させること、即ち液体噴出させることが不能であり、よっていわゆるバージン機能を確実とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明容器要部の縦断面図である。
【図２】 図１容器主要部材としての、噴出器本体の斜視図である。
【図３】 図１容器から、係合板等を除去し、かつトリガー引寄せ状態で示す断面図である。
【符号の説明】
11…カバー体 21 …噴出器本体
31…操作部材 43 …係合板
Claims (2)
- 胴部上端と頂壁外周部との巻締め環状突部２を胴部上端に有し、かつ頂壁中央部を貫通して液体噴出用ステム４を上方付勢させ、かつ押下げ可能に起立するエアゾール缶１と、
上記環状突部２外面に周壁12下端部を嵌着させて、エアゾール缶１から起立し、下部を除く周壁前面部分を開口14する上面閉塞のカバー体11と、
上記ステムの上部外面へ、筒部下端を嵌着させて上方へ突出する起立筒22上端から射出筒23を前方突出し、又起立筒22から枢着板24を後方突設して該枢着板後端部を起立筒下端部とほぼ同一水平面上においてカバー体11の下方後部へ枢着26させた噴出器本体21と、
上記射出筒23の前部下面から弾性屈曲部32を介してトリガー33をカバー体の下前方へ突出すると共に、該トリガーの左右両側から上記射出筒および起立筒上部の左右側方を通って突設したレバー34,34 の後端上面35をカバー体頂壁13の下面へ摺動可能に当接させた操作部材31とからなり、
トリガー33後方引寄せによる弾性屈曲部32を中心とする操作部材31の回動によりレバー後端上面35がカバー体頂壁13下面へ圧接したまま前方摺動することでの操作部材31の回動下降で、弾性屈曲部32を介して射出筒23の前部下面を引下げ、該引下げで噴出器本体21が枢着26部分を中心として下方へ揺動可能に形成した
ことを特徴とするエアゾール式液体噴出容器。 - 射出筒23ないしレバー34,34 の前部から破断用肉薄部41を介して脚板部42を起立し、該脚板部の上端に付設した係合板43を、カバー体頂壁13の前部上面へ係合させた
ことを特徴とする請求項１記載のエアゾール式液体噴出容器。
Priority Applications (1)
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| JP03397798A JP3770438B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | エアゾール式液体噴出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03397798A JP3770438B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | エアゾール式液体噴出容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11208749A JPH11208749A (ja) | 1999-08-03 |
| JP3770438B2 true JP3770438B2 (ja) | 2006-04-26 |
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ID=12401559
Family Applications (1)
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| JP03397798A Expired - Fee Related JP3770438B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | エアゾール式液体噴出容器 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3770438B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-01-29 JP JP03397798A patent/JP3770438B2/ja not_active Expired - Fee Related
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