JP3769806B2 - 排気ガス浄化触媒、排気ガス浄化フィルター、及び、排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化触媒、排気ガス浄化フィルター、及び、排気ガス浄化装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディーゼル機関などの燃焼機関から排出される排気ガス中に含有される炭素微粒子などの粒子状物質(パティキュレート)の燃焼を促進する排気ガス浄化触媒、排気ガス浄化フィルター、及び、排気ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディーゼルエンジンの排気ガスに対する規制が強化が進められている。特に、排気ガス中に含まれるパティキュレートは粒子径のほとんどが1ミクロン以下であり大気中に浮遊し易く呼吸の際人体に取り込まれ易い。パティキュレートは発癌性物質であるので人体に取り込まれると人体に極めて悪影響を与えることが判明しつつある。このパティキュレートの除去方法としては、片端閉じのセラミックハニカム、セラミックフォーム、金属発泡体などの耐熱性の排気ガス浄化フィルターを用いて排気ガス中の微粒子を捕集し、圧損が上昇すれば電気ヒーターなどで堆積した微粒子を燃焼させ排気ガス浄化フィルターを再生する方法が検討されている。しかしながら、上記方法ではパティキュレートを燃焼するために高温を要し捕集したパティキュレートを燃焼除去し排気ガス浄化フィルターを再生するために多量のエネルギーが必要となっている。また、パティキュレートを燃焼するための昇温とパティキュレート燃焼時に生じる反応熱のため排気ガス浄化フィルターが高温となりまた局部的な異常燃焼が発生する可能性があり排気ガス浄化フィルターの溶損や割れが生じるという問題点を有している。さらに、パティキュレートの除去効率を上げればパティキュレートの目詰まりが多くなり排気ガス浄化フィルターでの圧力損失が多くなるので再生頻度が多くなりメインテナンスに要する作業や時間が過大となり作業性に劣るという問題点を有している。これらの問題を解決するために、排気ガス浄化フィルターの表面に触媒を担持させパティキュレートを捕集すると同時に触媒の作用により捕集したパティキュレートを燃焼させる方法が考案されている。この方法によると加熱装置を設ける必要がなくまた、排気ガス浄化フィルターを再生する操作が必要ないので排気ガス浄化装置の構造を簡便化でき作動効率を上げることができる。また、加熱装置を必要とする場合も触媒の作用によりパティキュレートを燃焼除去するためのエネルギーが低減でき、また、燃焼が低温で起こるためフィルターの溶損の懸念も小さくなる。
【0003】
これまでに、すすやパティキュレートに対して高い燃焼活性を有す触媒としてアルカリ金属元素、或いはいくつかのアルカリ金属元素と遷移金属酸化物の混合物が報告されている。(Bulletin of the Japan Prctroleum Institute 1974年 16巻 第99〜105頁、Society of Automotive Engineers Paper 第830082号 1983年、Thermochimica Acta1990年 162巻 第83〜89頁)。また、ペロブスカイト型酸化物はABO3で表される主骨格に対してそのAイオン又はBイオンを適当な異種の金属イオンで置換することにより酸化活性を有することが古くから知られており(G.Paravano.J.Chem.Phy. 1952年 20巻 第342頁)。このペロブスカイト型酸化物を用いた排気ガス浄化触媒も種々開発され特開平5−155626号公報や特開平5−184928号公報として開示されている。
【0004】
また、従来の排気ガス浄化フィルターとしては耐熱性の金属からなる金属多孔体や片端閉じ型のセラミックスハニカムやセラミック多孔体に上記排気ガス浄化触媒を担持させたものが使用を検討されている。
【0005】
さらに、従来の排気ガス浄化装置としては、排気ガス流入口と排気ガス流出口が開口された躯体部と、躯体部の内部に装設された上記従来の排気ガス浄化フィルターと、排気ガス浄化フィルターを加熱する加熱部と、を備えたものがその主流として開発が進められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の排気ガス浄化触媒では、通常の排気ガス中の温度や酸素濃度環境ではパティキュレートを十分には燃焼させ難く、特に、始動時やアイドリング時の低温領域或いは燃焼機関が高負荷率で高回転し酸素濃度が極端に減少する場合はパティキュレートの燃焼が困難になるという問題点を有していた。
【0007】
また、アルカリ金属元素或いはV,Cuなどの酸化物はディーゼルエンジンから排出される排気ガスに含まれるパティキュレートの燃焼触媒としてはその活性は不十分であるという問題点を有していた。ペロブスカイト型酸化物も気体の炭化水素やCOなどに対する燃焼触媒としては有効であるが、ディーゼルエンジンから排出される排気ガスに含まれるパティキュレートなどの固体物質の燃焼触媒としてはその活性は不十分であるという問題点を有していた。
【0008】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、ディーゼルエンジン等の燃焼機関の通常運転或いはアイドリング時においても排気ガス中に含まれるパティキュレートを十分に燃焼できる排気ガス浄化触媒の提供、及び、パティキュレートの捕集効率及び背圧のバランスが取れパティキュレートの燃焼効率の高い排気ガスフィルタの提供、及び、構造が簡便でパティキュレートの燃焼効率の高い排気ガス浄化装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる金属元素と、一般式Ln1-xAxMO3(LnはLa、Pr、Nd、Sm、Gd、Ca、Sr、及び、Baの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。AはLi、Na、K、Cs、Ca、及び、Mgの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。MはCr、Mn、Co、Cu、及び、Vの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。xの値は0≦x≦1の範囲である。)からなる複合酸化物と、を有し、前記金属元素と前記複合酸化物の相互作用による燃焼反応触媒作用を有する構成としたものである。
【0010】
これにより、金属と複合酸化物の相互作用により燃焼機関の通常運転やアイドリング時に排出される排気ガスの低温や低酸素濃度雰囲気でもパティキュレートを十分に燃焼できる燃焼反応触媒作用の極めて高い排気ガス浄化触媒が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる金属元素と、一般式Ln1-xAxMO3(LnはLa、Pr、Nd、Sm、Gd、Ca、Sr、及び、Baの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。AはLi、Na、K、Cs、Ca、及び、Mgの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。MはCr、Mn、Co、Cu、及び、Vの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。xの値は0≦x≦1の範囲である。)からなる複合酸化物と、を有する構成としたものであり、金属と複合酸化物の相互作用によりパティキュレートの接触分解や酸化反応を促進し燃焼反応の反応速度を増大させることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、白金族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる金属を含有する構成としたものであり、白金族元素からなる金属がHCやCO等のガスの燃焼反応を促進することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、一般式Ln1-xAxMO3のMが、Cr、Mn、Co、Cu、及び、Vの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素及び白金族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である構成としたもので、複合酸化物に含まれた白金族元素がHCやCO等の燃焼反応を促進することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1において、1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる金属元素が1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる元素の炭酸塩及び/又は塩化物である構成としたもので、炭酸塩及び/又は塩化物と複合酸化物の共存によりパティキュレートの燃焼時の分解反応や酸化反応に強い触媒作用を働かせ燃焼反応を著しく促進することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、耐熱性無機材料又は耐熱性金属材料からなる触媒支持体と、触媒支持体の表面に担持された請求項1乃至4の内いずれか1からなる排気ガス浄化触媒と、を備えた構成としたもので、補足されたパティキュレートをディーゼルエンジン等の燃焼機関のアイドリングを含めた通常の運転時の排気ガス雰囲気においても十分に燃焼させることができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5において、触媒支持体と排気ガス浄化触媒との間に介在された無機多孔質層を備えた構成としたもので、無機多孔質層が高比表面積であるため触媒成分の高分散化、反応物との接触点の増大を達成できる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6において、排気ガス浄化触媒が、排気ガス流入側に請求項1乃至4の内いずれか1からなる排気ガス浄化触媒を用い、排気ガス流出側に白金族元素の内少なくとも1種又は2種以上の金属を有する排気ガス浄化触媒を用いる構成としたもので、本発明の排気ガス浄化触媒を用いてパティキュレートの燃焼を行い白金族元素からなる排気ガス浄化触媒を用いてHCやCO等の燃焼を行うので排気ガスに含まれるパティキュレートやHCやCO全体をバランス良く燃焼し除去することができる。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項5乃至7の内いずれか1において、触媒支持体が、排気ガス流入側に穿孔された透孔の径を小さく排気ガス流出側に穿孔された透孔の径を大きく形成された多孔質体からなる構成としたもので、排気ガス流入側の透孔の径を小さくすることによりパティキュレートを確実に捕捉しパティキュレートの捕集効率を高めることができる。また、排気ガス流出側の透孔の径を大きくすることにより排気ガスの流通経路を確保し背圧の上昇を抑えることができる。
【0019】
請求項9に記載の発明は、排気ガス流入口と排気ガス流出口が開口された躯体部と、躯体部の内部に装設された請求項5乃至8の内いずれか1に記載の排気ガス浄化フィルターと、排気ガス浄化フィルターを加熱する加熱部と、を備えた構成としたので、パティキュレートを確実に捕捉しディーゼルエンジン等の燃焼機関の始動時や通常の作動時或いはアイドリング時においても確実に捕捉されたパティキュレートを燃焼し除去することができる。
【0020】
請求項10に記載の発明は請求項1においてLn1-xAxMO3のMがMnとCuとからなる構成としたものでこれらの構成によりパティキュレートの酸化反応を促進することができる。
【0021】
請求項11に記載の発明は請求項1においてLn1-xAxMO3のMがMnとCuとからなる構成としたもので更にその組成比がMn/Cu=1.5〜4であり、これらの構成によりパティキュレートの酸化反応を促進することができる。
【0022】
請求項12に記載の発明は請求項1においてLn1-xAxMO3のMがCoとCuとからなる構成としたものでこれらの構成によりパティキュレートの酸化反応を促進することができる。
【0023】
請求項13に記載の発明は請求項1においてLn1-xAxMO3のMがCoとCuとからなる構成としたもので更にその組成比がCo/Cu=1.5〜9であり、これらの構成によりパティキュレートの酸化反応を促進することができる。
【0024】
請求項14に記載の発明は請求項1においてLn1-xAxMO3のMがCoとMnとからなる構成としたものでこれらの構成によりパティキュレートの酸化反応を促進することができる。
【0025】
請求項15に記載の発明は請求項1においてLn1-xAxMO3のMがCoとMnとからなる構成としたもので更にその組成比がCo/Mn=0.25〜4であり、これらの構成によりパティキュレートの酸化反応を促進することができる。
【0026】
請求項16に記載の発明は請求項1においてLn1-xAxMO3のAがSrでありMがMnとCuあるいはCoとMnあるいはCoとMnとからなる構成としたものでこれらの構成によりパティキュレートの酸化反応を促進することができる。
【0027】
請求項17に記載の発明は請求項1においてLn1-xAxMO3のAがSrでありMがMnとCuあるいはCoとMnあるいはCoとMnとからなる構成としたものでXがX=0.1〜0.3であり、これらの構成によりパティキュレートの酸化反応を促進することができる。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図3を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は第1実施の形態における排気ガス浄化フィルターの要部断面正面図である。図1において、1aは第1実施の形態における排気ガス浄化フィルター、波形シート2はアルミナ−シリカ系セラミック繊維及びセリサイト系粘土を原料として両者を混合してこれを抄紙法にて波形に形成した後に平板シート3とコルゲートハニカム構造に積層した後に焼成したもので透孔(図示せず)が多数穿孔された多孔質体からなる。触媒支持体4は波形シート2及び平板シート3から構成されるコルゲートハニカム構造体である。排気ガス浄化触媒5は触媒支持体4上に担持される。
【0029】
触媒支持体4としては金属多孔体(金属発泡体)、片端閉じ型セラミックハニカム、セラミック多孔体(セラミック発泡体)等の3次元構造体や円柱状、球状、或いは、楕球状等のペレットが挙げられる。触媒支持体4の材質としては、コージェライト(2MgO・5SiO2・2Al23)、ムライト(Al23・3SiO2)、アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、チタニア(TiO2)、ジルコニア(ZrO2)、シリカ−アルミナ、アルミナ−ジルコニア、アルミナ−チタニア、シリカ−チタニア、シリカ−ジルコニア、チタニア−シルコニア等のセラミックスやSUS−301S、インコネル(インコネルX、インコネルWなど)等の金属が挙げられる。
【0030】
また、触媒支持体4が排気ガス流入側に穿孔された透孔の径を小さく排気ガス流出側に穿孔された透孔の径を大きく形成された多孔質体からなっても良い。
【0031】
排気ガス浄化触媒5としては、1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる金属元素と、一般式Ln1-xAxMO3(LnはLa、Pr、Nd、Sm、Gd、Ca、Sr、及び、Baの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。AはLi、Na、K、Cs、Ca、及び、Mgの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。MはCr、Mn、Co、Cu、及び、Vの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。xの値は0≦x≦1の範囲である。)からなる複合酸化物と、を有する。また、必要に応じて白金族元素からなる金属を含有しても良い。また、複合酸化物中のMに白金族元素を含んでも良い。また、1A族元素からなる金属が1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる元素の炭酸塩及び/又は塩化物であっても良い。
【0032】
排気ガス浄化触媒5が、触媒支持体4の排気ガス流入側に上記排気ガス浄化触媒を用い、排気ガス流出側に白金族元素の内少なくとも1種又は2種以上の金属を有する排気ガス浄化触媒を用いても良い。
【0033】
排気ガス浄化触媒5に含まれる1A族元素としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム等が挙げられる。白金族元素としては、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金等が挙げられる。
【0034】
排気ガス浄化触媒5に含まれる複合酸化物は構成金属元素の種類や使用条件(使用雰囲気、使用温度など)により酸素の組成比は若干変化する。すなわち、酸素の組成比が3より若干少ない酸素欠損型や若干多い酸素過剰型の酸化物が存在する。
【0035】
以上のように構成された排気ガス浄化触媒の製造方法及びその触媒支持体への担持方法について、以下説明する。複合酸化物は以下の方法により作製した。まず、各元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物等を混合する。混合する方法としては固体状態で混合する方法や各金属塩の混合水溶液を調整した後に溶媒を蒸発させ固化する方法。各金属塩の混合水溶液を調整した後にアンモニア水等を加え加水分解する方法。各金属塩の混合水溶液を調整した後に適量のクエン酸、リンゴ酸などの多価の有機カルボン酸を添加し溶媒を蒸発させるか溶液のpH調整をすることにより固化させる方法等が挙げられる。このような混合物を800℃以上で焼成することにより複合酸化物を得る。
【0036】
次に、1A族元素からなる金属と複合酸化物とからなる排気ガス浄化触媒5の触媒支持体4への担持方法について説明する。1A族元素の化合物(2種以上からなる場合は混合物)と複合酸化物を水溶液或いは有機溶媒(アルコール等)に懸濁させる。この懸濁液に触媒支持体4を浸漬させ引き上げた後に800〜1000℃で焼成し担持を完了する。または、1A族元素の塩を溶解させた水溶液或いは有機溶媒に触媒支持体を浸漬し1A族元素からなる金属を触媒支持体に担持した後に複合酸化物を懸濁させた水溶液又は有機溶媒に再度浸漬し引き上げた後に焼成する方法でも触媒支持体4に担持させることができる。
【0037】
次に、1A族元素からなる金属と白金族元素からなる金属と複合酸化物とからなる排気ガス浄化触媒5の触媒支持体4への担持方法について説明する。上記方法により1A族元素からなる金属と複合酸化物とを触媒支持体4に担持した後に(第一担持工程)白金族元素の塩を溶解した水溶液や有機溶媒に第1担持工程を完了した触媒支持体4を浸漬しその後500〜800℃で焼成する(第二担持工程)。
【0038】
以上のように本実施の形態によれば、1A族元素からなる金属と一般式Ln1-xAxMO3(LnはLa、Pr、Nd、Sm、Gd、Ca、Sr、及び、Baの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。AはLi、Na、K、Cs、Ca、及び、Mgの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。MはCr、Mn、Co、Cu、及び、Vの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。xの値は0≦x≦1の範囲である。)からなる複合酸化物と、を有する排気ガス浄化触媒を設けたので、作動初期やアイドリング等の低温度、低酸素濃度の排気ガス雰囲気においてもパティキュレートを十分に燃焼し除去することができる。
【0039】
(実施の形態2)
図2は第2実施の形態における排気ガス浄化フィルターの要部断面正面図である。図2において、1bは第2実施の形態における排気ガス浄化フィルターである。触媒支持体4、排気ガス浄化触媒5は第1実施の形態と同様であり同一の符号を付けて説明を省略する。無機多孔質層6は、高い比表面積を有しており触媒成分の高分散化、反応物との接触点の増大、反応促進の作用を有し、触媒支持体4上に積層される。無機多孔質層6は高比表面積の多孔質体である。材質としては、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、シリカ−アルミナ、アルミナ−ジルコニア、アルミナ−チタニア等のセラミックスが挙げられる。
【0040】
無機多孔質層6の触媒支持体4への積層方法は、ゾル−ゲル法、スラリー法などが挙げられる。ゾル−ゲル法とは無機多孔質層6を構成する金属元素の有機塩(アルコシドなど)を含む溶液に酸(塩酸や酢酸等)を加えて溶液のpHを調整した後、この溶液に触媒支持体4を浸漬する。この触媒支持体4を引き上げた後に水蒸気と接触させ金属元素を含む溶液を加水分解しゾル化させ、さらにゲル化した後に焼成する。スラリー法とは原料粉末をあらかじめ分散剤(ポリカルボン酸塩等)を溶解した水溶液に投入しボールミルなどにて解粒、混合を行いスラリー状に調整する。このスラリーに触媒支持体4を浸漬させ引き上げた後に焼成する。
【0041】
また、触媒支持体4の表面に無機多孔質層6を構成する無機物質と排気ガス浄化触媒5の混合物を担持しても良い。担持方法は以下のようである。無機物質を排気ガス浄化触媒を溶解させた水溶液や有機溶媒に懸濁させた後に触媒支持体4を浸漬させ乾燥後焼成する。また、無機物質の有機塩(アルコキシドなど)を含む水溶液に酸(塩酸、酢酸等)と排気ガス浄化触媒を構成する各元素の化合物を有する水溶液を加え、この水溶液に触媒支持体4を浸漬させ水蒸気等を接触させアルコキシドを加水分解反応によりゾル化させ更にゲル化を行った後に焼成する方法もある。
【0042】
以上のように本実施の形態によれば、触媒支持体と排気ガス浄化触媒との間に無機多孔質層を設けたので、第1実施の形態で挙げた効果の他に特に高温時にはガス状のパティキュレート成分(一般にはSOF(Soluble Organic Fraction)と呼ばれる。)に対する燃焼効果が高まる。
【0043】
(実施の形態3)
図3は第3実施の形態における排気ガス浄化装置の要部断面側面図を示す。図3において、7は第3実施の形態における排気ガス浄化装置である。躯体部8は後述する排気ガス浄化フィルター11や加熱部12を内部に装設する。排気ガス流入口9は躯体部8の一側面に開口される。排気ガス流出口10は躯体部8の排気ガス流入口9が開口された側面と反対側の側面に開口される。排気ガス浄化フィルター11は第1実施の形態や第2実施の形態におけるものである。加熱部12は、排気ガス浄化フィルター11を加熱する作用を行い、排気ガス浄化フィルター11の外周面に捲着されたヒーター等からなる。電源13は加熱部12に電流を供給する。
【0044】
加熱部12としては、電気ヒーター、バーナー、マイクロ波等が用いられる。また、エタン、プロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブチレン、及び、これらの混合物からなる液化石油ガスなどの可燃ガスを躯体部8内部に導入しても良い。
【0045】
以上のように本実施の形態によれば、本発明の排気ガス浄化触媒を用いたのでアイドリングや始動初期のような温度の低い条件下においてもパティキュレートを捕集し直ちに燃焼し除去することができ排気ガスの浄化作用に極めて優れる。
【0046】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
【0047】
(実施例1〜13)
原料として酢酸ランタン、酢酸ネオジウム、酢酸カルシウム、酢酸ストロンチウム、酢酸リチウム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、硝酸クロム、硝酸銅、酢酸マンガン、酢酸コバルト、バナジン酸アンモニウム、を用い(表1)の組成になるようにそれぞれを秤量した。
【0048】
【表1】
Figure 0003769806
【0049】
秤量された原料は約40℃の蒸留水に溶解した。次に、この水溶液を各配合割合で均一に混合させた後にロータリーエバポレータで乾燥し固化させた。この固化物を400℃で5時間仮焼成し、さらに蓋付きルツボで850℃で5時間焼成し複合酸化物を得た。次に、0.5mol%炭酸カリウム又は酢酸ナトリウムを溶解させた水溶液に複合酸化物の粉体を投入させ懸濁させた後に、ロータリーエバポレータで乾燥させ固化させた。この固化物を400℃で5時間仮焼成した後に、さらに、蓋付き坩堝で700℃で5時間焼成して第1〜第13実施例における排気ガス浄化触媒を製造した。
【0050】
(実施例14)
ヘキサクロロ白金酸塩を実施例3における排気ガス浄化触媒に対して0.8wt%となるように秤量し約40℃の蒸留水に溶解した後に実施例3における(K+La0.8Sr0.2MnO3)を混合した。次に、この水溶液をロータリーエバポレータで水分を蒸発させ濃縮した後にホットプレート上で蒸発乾固させた。次に、この固化物をボールミルで4時間混合し粉砕した後に500℃で5時間焼成して排気ガス浄化触媒を製造した。
【0051】
(実施例15、16)
原料となる酢酸ランタン、酢酸コバルト、酢酸ストロンチウム、酢酸クロム、酢酸カリウム、酢酸マンガン、ヘキサクロロ白金酸塩を(表2)の組成となるように秤量した。
【0052】
【表2】
Figure 0003769806
【0053】
次に、秤量された各原料を約40℃の蒸留水に溶解させ水溶液を作製した後に各混合割合でこの水溶液を均一に混合した。混合された水溶液はロータリーエバポレータで乾燥し固化された後400℃で5時間仮焼成し、さらに蓋付き坩堝で850℃で5時間焼成し複合酸化物を作製した。次に、複合酸化物に対して0.5mol%となるように炭酸カリウムを溶解させた水溶液にこの複合酸化物を投入した後にロータリーエバポレータで乾燥し固化した。次に、この固化物を400℃で5時間仮焼成した後にさらに蓋付き坩堝で700℃で5時間の焼成を行い排気ガス浄化触媒を製造した。
【0054】
(実施例17)
Ti(O-ISO37)をエタノールに溶解した後に撹拌しながら酢酸を滴下し加水分解を行いチタニアゾルを生成した。次に、実施例3におけるK+La0.8Sr0.2MnO3粉末とチタニアゾルを1:1で混合した後にロータリエバポレータで水分を蒸発し乾燥した。次に、この固形物を700℃で3時間焼成し排気ガス浄化触媒を製造した。
【0055】
(実施例18)
実施例17における(K+La0.8Sr0.2MnO3+チタニア)に対して0.8wt%となるように配合したヘキサクロロ白金酸塩を約40℃の蒸留水に溶解させて水溶液を調整した。次に、この水溶液に(K+La0.8Sr0.2MnO3+チタニア)を混合させ懸濁させた後にロータリーエバポレータで蒸発し濃縮した。次に、濃縮した溶液をホットプレート上で水分を蒸発させ固化させた後にボールミルで4時間混合粉砕した。次に、この粉体を500℃で5時間焼成し排気ガス浄化触媒を製造した。
【0056】
(実施例19、20)
実施例15の製造において、炭酸カリウムの代わりに塩化カリウム(実施例19)、炭酸ナトリウム(実施例20)を用いて実施例15と同様の工程により排気ガス浄化触媒を製造した。
【0057】
(実施例21)
アルミナ−シリカ系セラミック繊維(Al23:SiO2=47:53)及びセリサイト系粘土を原料として両者を1:1.5で混合してこれを抄紙法にて平板状及び波形状のシート体を形成した。このシート体を順次積層してコルゲートハニカム構造にした後に1250℃で2時間焼成し触媒支持体を成形した。次に、実施例4における排気ガス浄化触媒粉末をこの粉体に対して0.5wt%となるようにポリカルボン酸アンモニウム塩を溶解させた水溶液に投入した。次に、この水溶液をボールミルで18時間解粒、混合してスラリーを調整した。次に、真空レシケータ中でこのスラリーに触媒支持体を浸漬し、真空レシケータ内を減圧して触媒支持体内の気泡を取り除きスラリーを満遍なく浸透させた。次に、余分なスラリーを触媒支持体から振り切った後に120℃で5時間乾燥させ、さらに800℃で2時間焼成した(排気ガス浄化フィルターA)。
【0058】
次に、スラリーをチタニアゾルとヘキサクロロ白金酸塩をチタニアに対して0.8wt%になるように調整したものを用い、他は排気ガス浄化フィルターAの製造と同様にして排気ガス浄化フィルターBを製造した。但し、最終工程での乾燥にはマイクロ波乾燥機を用い出力2kWで25分間乾燥した後に500℃で2時間焼成した。
【0059】
さらに、排気ガス浄化フィルターAを排気ガス流入口側に排気ガス浄化フィルターBを排気ガス流出側に配置し排気ガス浄化装置を作製した。
【0060】
(実施例22)
アルミナ−シリカ系セラミック繊維とセリサイト系粘土の比を1:1として透孔の径を大きくした以外は実施例21の排気ガス浄化フィルターAと同様にして排気ガス浄化フィルターCを製造した。さらに、排気ガス浄化フィルターAを排気ガス流入口側に排気ガス浄化フィルターCを排気ガス流出側に配置し排気ガス浄化装置を作製した。
【0061】
(実施例23)
実施例21及び実施例22と同様にして排気ガス流入口側には透孔の径の小さな触媒支持体に実施例15における(K+La0.8Sr0.2Cr0.5Mn0.49Pt0.01O3)を担持し、排気ガス流出側には透孔の径の大きな触媒支持体に(Pt+チタニア)を担持し排気ガス浄化装置を作製した。
【0062】
(実施例24)
実施例23において実施例15における(K+La0.8Sr0.2Cr0.5Mn0.49Pt0.01O3)を触媒支持体に担持する前にチタニアからなる無機多孔質層を積層した。それ以外は実施例23と同様に排気ガス浄化装置を作製した。無機多孔質層の積層方法は以下の様である。Ti(O-ISO37)をエタノールに溶解した後に撹拌しながら酢酸を滴下し加水分解を行いチタニアゾルを生成した。次に、真空レシケータ中でこのチタニアゾルに触媒支持体を浸漬し、真空レシケータ内を減圧して触媒支持体内の気泡を取り除きチタニアゾルを満遍なく浸透させた。次に、余分なチタニアゾルを触媒支持体から振り切った後に120℃で5時間乾燥させ、さらに700℃で2時間焼成した。
【0063】
(比較例1〜5)
原料として酢酸ランタン、酢酸ストロンチウム、硝酸銅、酢酸マンガン、酢酸コバルト、を用い(表3)の組成になるようにそれぞれを秤量した。
【0064】
【表3】
Figure 0003769806
【0065】
秤量された原料は約40℃の蒸留水に溶解した。次に、この水溶液を各配合割合で均一に混合させた後にロータリーエバポレータで乾燥し固化させた。この固化物を400℃で5時間仮焼成し、さらに蓋付きルツボで850℃で5時間焼成し比較例1〜3の排気ガス浄化触媒を製造した。
【0066】
次に、Ti(O-ISO37)をエタノールに溶解した後に撹拌しながら酢酸を滴下し加水分解を行いチタニアゾルを生成した。このチタニアゾルにヘキサクロロ白金酸塩0.8wt%又は炭酸カリウム1.0wt%、又は、酢酸銅とバナジン酸アンモニウムを1.0wt%(銅/バナジウム元素比=1/4)を溶解した。次に、この水溶液を超音波発振子を用いて懸濁させた。この懸濁液を200℃に加熱したホットプレート上に滴下し水分を蒸発させた後に500℃で1時間水素中で焼成し比較例3、4、5を生成した。
【0067】
(比較例6)
排気ガス浄化触媒を比較例1を用いる以外は実施例21と同様にして排気ガス浄化装置を製造した。
【0068】
(実験例1)
実施例1〜20、及び、比較例1〜4の排気ガス浄化触媒とディーゼルエンジンの排気ガスから排出されるパティキュレートを排気ガス浄化触媒に対して20wt%となるように混合し石英ガラス製の反応管に充填した。次に、窒素バランス4%の酸素ガスを700ml/minの流速で反応管の中を通しながら反応管の温度を室温から600℃まで5℃/minで昇温させた。この際、酸素ガス中の成分を分析しパティキュレートが燃焼する際に生じる反応ガスをガス分析装置で検知した。ガスの分布状態からパティキュレートの着火温度を推定した。排気ガス浄化触媒は回収して繰り返し試験を行った。第1回目及び第5回目の着火温度を(表4)に示した。
【0069】
【表4】
Figure 0003769806
【0070】
この(表4)から明らかなように、本発明の排気ガス浄化触媒では着火温度は285〜387℃の範囲であり、比較例の排気ガス浄化触媒では着火温度は375〜498℃の範囲であった。本発明の排気ガス浄化触媒は従来例に比較して着火温度が低下しておりパティキュレートの燃焼が容易になっていることが判明した。
【0071】
(実験例2)
実施例21〜24、比較例6、及び、排気ガス浄化触媒を担持していない排気ガス浄化装置を準備した。排気量2000cc4気筒のディーゼルエンジンからの排気ガスを上記排気ガス浄化装置の排気ガス流入口から導入しパティキュレートの捕捉性と背圧を測定した。パティキュレートの捕捉性は排気ガス浄化装置を設置した場合としない場合のパティキュレート量を測定し排気ガス浄化装置を設置することにより減少したパティキュレートの量を百分率で表した。また、背圧の変化は排気ガス導入時と1時間後の背圧を測定し増加率を計算した。結果を(表5)に示した。
【0072】
【表5】
Figure 0003769806
【0073】
この(表5)から明らかなように、本発明の排気ガス浄化装置では捕捉率が82〜94%、背圧増加率6〜11%と良好な結果を示すことがわかった。特に、実施例23及び24では捕捉率が91、94%と極めて高いにもかかわらず背圧増加率が7、6%と極めて小さく捕捉されたパティキュレートが確実に燃焼され除去されていることが判明した。また、比較例6、排気ガス浄化触媒なしの場合は背圧増加率が33、49%と著しく増加し燃焼されず目詰まりを起こしたパティキュレートの存在を推測させた。
【0074】
次に本発明の具体例を説明する。
(実施例25〜47)
原料として酢酸ランタン、酢酸ストロンチウム、酢酸マンガン、硝酸クロム、酢酸コバルト、硝酸銅を用い(表6)の組成になるようにそれぞれ秤量した。
【0075】
【表6】
Figure 0003769806
【0076】
秤量された原料は約40℃の蒸留水に溶解した。次に、この水溶液を各配合割合で均一に混合させた後にロータリーエバポレーターで乾燥固化させた。この化合物を400℃で5時間仮焼成し、さらに蓋付き坩堝で850℃で5時間焼成し複合酸化物を得た。次に0.5mol%炭酸カリウムを溶解させた複合酸化物の粉体を投入させ懸濁させた後に、ロータリーエバポレーターで乾燥させ固化させた。この固化物を400℃で5時間仮焼成し、さらに蓋付き坩堝で700℃で5時間焼成して実施例第25〜47における排ガス浄化触媒を作製した。
【0077】
(実験例3)
ディーゼルエンジンの排気ガスから排出されるパティキュレートを、実施例25〜の排ガス浄化触媒に対して20wt%となるように混合し石英ガラスの反応管に充填した。次に窒素バランスで4%の酸素ガスを700ml/minの流速で反応管中を流しながら反応管の温度を室温から600℃まで5℃/minで昇温させた。この際、酸素ガス中の成分を分析しパティキュレートが燃焼する際に生じる反応ガスをガス分析装置で検知し、パティキュレートの着火温度を推定した。排気ガス浄化触媒は回収して繰り返し試験行った。第1回目及び5回目の着火温度を(表7)に示した。
【0078】
【表7】
Figure 0003769806
【0079】
この(表7)から明らかなように、本発明の排ガス浄化触媒によりパティキュレートの着火温度は低くなっており、また1回目と5回目と比較して性能の低下も小さく、本発明の有効性が判明した。
【0080】
【発明の効果】
以上のように本発明の排気ガス浄化触媒は、始動初期やアイドリング時の低温領域或いは高速回転時の低酸素濃度領域においてもパティキュレートの燃焼を十分に行え燃焼触媒作用を著しく向上させることができ排気ガスを効率良く浄化できる。また、白金族元素によりHC、CO等のガスも燃焼することができ排気ガス中の多様な不純物を燃焼除去することができる。
【0081】
また、本発明の排気ガス浄化フィルターは、パティキュレートの捕集効率と背圧の増加防止という相矛盾する現象を両立させ背圧増加を著しく低減できるとともに捕集効率を高めることができ燃焼機関の能力を低下させることなく排気ガスを効率良く浄化することができる。
【0082】
さらに、本発明の排気ガス浄化装置は、排気ガス浄化フィルターの再生操作を行う必要がなく極めて操作性や作業性に優れ、構造が簡便なので生産性や量産性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態における排気ガス浄化フィルターの要部断面正面図
【図2】第2実施の形態における排気ガス浄化フィルターの要部断面正面図
【図3】第3実施の形態における排気ガス浄化装置の要部断面側面図
【符号の説明】
1a、1b 排気ガス浄化フィルター
2 波形シート
3 平板シート
4 触媒支持体
5 排気ガス浄化触媒
6 無機多孔質層
7 排気ガス浄化装置
8 躯体部
9 排気ガス流入口
10 排気ガス流出口
11 排気ガス浄化フィルター
12 加熱部
13 電源

Claims (17)

  1. 1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる金属元素と、一般式Ln1-xAxMO3(LnはLa、Pr、Nd、Sm、Gd、Ca、Sr、及び、Baの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。AはLi、Na、K、Cs、Ca、及び、Mgの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。MはCr、Mn、Co、Cu、及び、Vの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素である。xの値は0≦x≦1の範囲である。)からなる複合酸化物と、を有し、前記金属元素と前記複合酸化物の相互作用による燃焼反応触媒作用を有することを特徴とする排気ガス浄化触媒。
  2. 白金族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる金属を含有することを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化触媒。
  3. 前記一般式Ln1-xAxMO3のMが、Cr、Mn、Co、Cu、及び、Vの内少なくとも1種又は2種以上からなる元素及び白金族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる元素であることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化触媒。
  4. 前記1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる金属元素が1A族元素の内少なくとも1種又は2種以上からなる元素の炭酸塩及び/又は塩化物であることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載の排気ガス浄化触媒。
  5. 耐熱性無機材料又は耐熱性金属材料からなる触媒支持体と、前記触媒支持体の表面に担持された請求項1乃至4の内いずれか1からなる排気ガス浄化触媒と、を備えたことを特徴とする排気ガス浄化フィルター。
  6. 前記触媒支持体と前記排気ガス浄化触媒との間に介在された無機多孔質層を備えたことを特徴とする請求項5に記載の排気ガス浄化フィルター。
  7. 前記排気ガス浄化触媒が、排気ガス流入側に請求項1乃至4の内いずれか1からなる排気ガス浄化触媒を用い、排気ガス流出側に白金族元素の内少なくとも1種又は2種以上の金属を有する排気ガス浄化触媒を用いることを特徴とする請求項5又は6に記載の排気ガス浄化フィルター。
  8. 前記触媒支持体が、排気ガス流入側に穿孔された透孔の径を小さく排気ガス流出側に穿孔された透孔の径を大きく形成された多孔質体からなることを特徴とする請求項5乃至7の内いずれか1に記載の排気ガス浄化フィルター。
  9. 排気ガス流入口と排気ガス流出口が開口された躯体部と、前記躯体部の内部に装設された請求項5乃至8の内いずれか1に記載の排気ガス浄化フィルターと、前
    記排気ガス浄化フィルターを加熱する加熱部と、を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置。
  10. 前記一般式Ln1-xAxMO3においてMがMnとCuからなることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  11. 請求項10においてMnとCuの比がMn/Cu=1.5〜4であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  12. 前記一般式Ln1-xAxMO3においてMがCoとCuからなることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  13. 請求項12においてCoとCuの比がCo/Cu=1.5〜9であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  14. 前記一般式Ln1-xAxMO3においてMがCoとMnからなることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  15. 請求項14においてCoとMnの比がCo/Mn=0.25〜4であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  16. 前記一般式Ln1-xAxMO3においてAがSrでMがMnとCuまたはCoとCuまたはCoとMnからなることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  17. 請求項16においてXの値が0.1〜0.3であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
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