JP2001321671A - 排ガス浄化材とその調製方法及びこれを用いた排ガス浄化装置 - Google Patents

排ガス浄化材とその調製方法及びこれを用いた排ガス浄化装置

Info

Publication number
JP2001321671A
JP2001321671A JP2000145194A JP2000145194A JP2001321671A JP 2001321671 A JP2001321671 A JP 2001321671A JP 2000145194 A JP2000145194 A JP 2000145194A JP 2000145194 A JP2000145194 A JP 2000145194A JP 2001321671 A JP2001321671 A JP 2001321671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
compound
gas purifying
heat
dimensional structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000145194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4682396B2 (ja
Inventor
Tatsuro Miyazaki
達郎 宮▲崎▼
Nobuyuki Tokubuchi
信行 徳渕
Masaaki Arita
雅昭 有田
Masahiro Inoue
雅博 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000145194A priority Critical patent/JP4682396B2/ja
Publication of JP2001321671A publication Critical patent/JP2001321671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4682396B2 publication Critical patent/JP4682396B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの走行条件下で到達する温度域でも
高い活性を発揮し、パティキュレートの燃焼効率および
CO、NO等の浄化能力が高く、しかも耐熱性に優れる排ガ
ス浄化材とその調製方法および、小型でコスト性に優れ
た排ガス浄化装置とを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の排ガス浄化材は、耐熱性3次元
構造体に担持されたモル比がCu/V=0.4〜12であるCu及
びVの化合物を含有する層と、アルカリ金属の化合物を
含有する層と、を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディ−ゼル機関な
どの燃焼機関や産業排ガス中に含有される炭化水素や可
燃性炭素微粒子などの粒子状物質(パティキュレート)
を除去する排ガス浄化材とその調製方法及びこれを用い
た排ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のディ−ゼルエンジンの排ガスに含
まれるパティキュレートは、その粒子径のほとんどが1
ミクロン以下の微粒子であり、大気中に浮遊しやすく、
呼吸により人体に取り込まれやすい。しかも発ガン性物
質を含んでいることから、排ガスに含まれるパティキュ
レートの排出規制は今後更に厳しくなることが予測され
る。従って、ディ−ゼルエンジンの排ガスからパティキ
ュレートを除去する技術は、非常に重要である。
【0003】従来、排ガス中のパティキュレートの除去
方法としては、大別すると以下の2つがある。 (1)片端閉じのセラミックハニカム、セラミックフォ
ーム、金属発泡体などの耐熱性のガスフィルタを用いて
排ガス中の微粒子を捕集し、背圧が上昇すれば電気ヒー
ターなどで堆積した微粒子を燃焼させフィルタを再生す
る方法。 (2)触媒の作用により微粒子に燃焼反応を行わせ、ヒ
ーターなどを要せず排ガス中で排ガスの温度で燃焼再生
を行う方法。
【0004】しかしながら、前記(1)の方法ではパテ
ィキュレートの燃焼温度が高温であるため、捕集したパ
ティキュレートを燃焼除去してフィルタを再生するため
には多量のエネルギーが必要となる。さらに高温域での
燃焼とその反応熱により、フィルタの熔損や割れを生じ
ることがある。また、特殊な装置を必要とするために浄
化装置が大型化し、高コストになるという課題を有して
いた。
【0005】一方、前記(2)の方式ではディーゼルエ
ンジン排ガスの排出条件(ガス組成及び温度)におい
て、触媒活性を維持できる触媒が使用されれば効果的な
方法であるが、ディーゼルエンジンの排ガス温度はガソ
リンエンジンの場合と比較して低く、通常のエンジンの
走行条件下で到達する温度域ではパティキュレートが良
好に着火燃焼しないという課題を有していた。
【0006】近年、この問題を解決するために、種々の
排ガス浄化材が提案されている。
【0007】従来の排ガス浄化材とその製造方法として
は、特開昭59−82944号公報(以下、イ号公報と
呼ぶ)に、「排ガス中の微粒子浄化用触媒体」が開示さ
れている。
【0008】イ号公報には、バナジウム、モリブデン、
銅、アルカリ金属化合物などから構成された排ガス浄化
触媒と、前記化合物の水溶液に3次元構造体を含浸し、
乾燥後に一度に焼成する排ガス浄化触媒の製造方法と、
が開示されている。また同様の構成が、特開昭58−1
83945号公報に「排ガス浄化用触媒」として開示さ
れている。
【0009】また、特開平60−78640号公報(以
下、ロ号公報と呼ぶ)に、「排ガス浄化用触媒およびそ
の製法」が開示されている。
【0010】ロ号公報には、バナジウム、モリブデン、
銅、マンガン、鉛、鉄、コバルト、銀元素とアルカリ元
素と白金族などからなる触媒と、3次元構造体の表面に
白金属化合物を焼成した後に、遷移金属化合物とアルカ
リ金属化合物を含む溶液を含浸、乾燥、焼成する排ガス
浄化用触媒の製造方法と、が開示されている。
【0011】さらに、特開昭62−7447号公報(以
下、ハ号公報と呼ぶ)に、「排ガス中の微粒子浄化用触
媒」が開示されている。
【0012】ハ号公報には、バナジウム、モリブデン、
銅、アルカリ金属化合物の水溶液に3次元構造体を浸浸
して乾燥、焼成する排ガス触媒の製造方法と、前記銅化
合物とアルカリ金属化合物の水溶液に3次元構造体を含
浸し、乾燥後にバナジウム化合物とモリブデン化合物の
水溶液を含浸して、乾燥後にこれらの触媒成分を同時に
焼成する排ガス触媒の製造方法と、が開示されている。
【0013】また、特開平4−267928号公報(以
下、ニ号公報と呼ぶ)に「ディーゼルパティキュレート
低減用触媒装置」が、特開平10−52682号公報
(以下、ホ号公報と呼ぶ)に「ディーゼルエンジンの排
ガス浄化用触媒装置」が開示されている。
【0014】ニ号公報には、排ガス流路の上流側に活性
アルミナ又はゼオライトをコーティングした3次元構造
体を配設し、下流側に浄化触媒をTiO2、SiO2、ZrO2、Ca
Oに担持した3次元構造体を配設する方法が、ホ号公報
には、Pt/Al2O3とPt/Al2O3・SiO2をそれぞれ担持した3
次元構造体を排ガス中に配設する方法が開示されてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の排ガス浄化材とその製造方法は、以下の課題を有して
いた。 (1)イ号公報に開示の排ガス浄化材では、バナジウ
ム、モリブデン、銅、アルカリ金属化合物の水溶液に3
次元構造体を浸漬し、乾燥後に一度に焼成するので、遷
移金属化合物あるいはアルカリ金属化合物と3次元構造
体あるいは3次元構造体に形成した耐熱性の多孔質材料
との反応がおこり、望ましい構成とならずに触媒活性に
欠けるという課題を有していた。 (2)ロ号公報に開示の排ガス浄化材では、3次元構造
体の表面に白金族化合物を焼成した後に、遷移金属化合
物とアルカリ金属化合物を含む溶液を含浸、乾燥、焼成
するので触媒構成材料が有する排ガス浄化性能を十分に
引き出す事ができないという課題を有していた。 (3)ハ号公報に開示の排ガス浄化材では、銅化合物と
アルカリ金属化合物の水溶液に3次元構造体を浸漬し、
乾燥後にバナジウム化合物とモリブデン化合物の溶液を
浸漬し、乾燥後に一度に焼成するので、銅化合物とアル
カリ化合物が焼成の際に反応し、最適な構成が得られ
ず、触媒活性に欠けるという課題を有していた。 (4)ホ号公報に開示の排ガス浄化材では、使用されて
いる触媒がPtだけであるため、特にパティキュレート中
に含まれる難燃性のすす成分に対する効果が十分に発揮
されないという課題を有していた。 (5)ニ号公報に開示の排ガス浄化材では、排ガス流路
の上流側に使用されている触媒がゼオライトのみであ
り、下流側に使用されている触媒がPtであるためにパテ
ィキュレートに対する燃焼活性が低いという課題を有し
ていた。
【0016】本発明の排ガス浄化材は上記従来の課題を
解決するもので、エンジンの走行条件下で到達する温度
域でも高い活性を発揮する触媒を有するためにパティキ
ュレートの燃焼効率およびCO、NO等の浄化能力が高く、
しかも耐熱性に優れる排ガス浄化材を提供することを目
的とする。
【0017】また、本発明の排ガス浄化材の調整方法は
上記従来の課題を解決するもので、高い活性を発揮する
触媒を有する排ガス浄化材を提供することを目的とす
る。
【0018】さらに、本発明の排ガス浄化装置は上記従
来の課題を解決するもので、簡単な構造で通常のエンジ
ンの走行条件下で到達する温度域でパティキュレートを
効率よく燃焼でき、排ガス浄化特性に優れ、再生するた
めの電気ヒーター等を必要としない小型でコスト性に優
れた排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明の排ガス浄化材は、耐熱性3次元構造体
に担持された元素比がCu/V=0.4〜12であるCu及びVの化
合物を含有する層と、アルカリ金属の化合物を含有する
層と、を備えた構成を有している。
【0020】また、本発明の排ガス浄化材は、排ガス流
路の上流側に配設された貴金属元素から選ばれる少なく
とも1つの金属の化合物を担持した第1の耐熱性3次元
構造体と、第1の耐熱性3次元構造体の下流側に配設さ
れアルカリ金属の化合物と、Cu及びVの化合物と、を担
持した第2の耐熱性3次元構造体と、を備えた構成を有
している。
【0021】さらに、本発明の排ガス浄化材は、排ガス
流路の上流側に配設された(a)貴金属元素と(b)アルカリ
金属またはアルカリ土類金属、希土類元素から選ばれる
少なくとも1つの金属の化合物を担持した第1の耐熱性
3次元構造体と、第1の耐熱性3次元構造体の下流側に
配設されアルカリ金属の化合物と、元素比がCu/V=0.4
〜12であるCu及びVの化合物と、を担持した第2の耐熱
性3次元構造体と、を備えた構成を有している。
【0022】これらの構成により、エンジンの走行条件
下で到達する温度域でも高い活性を発揮する触媒を有す
るためにパティキュレートの燃焼効率およびCO、NO等の
浄化能力が高く、しかも耐熱性に優れる排ガス浄化材を
提供することができる。
【0023】また、本発明の排ガス浄化材の調整方法
は、CuおよびVの化合物の焼成温度が、700〜900℃であ
ることを特徴とする。
【0024】この調整方法により、高い活性を発揮する
触媒を有する排ガス浄化材を提供することができる。
【0025】さらに、本発明の排ガス浄化装置は、排ガ
ス浄化材と、排ガス浄化材を収納する容器と、容器の一
側部に形成された排ガス流入口と、容器の他側部に形成
された排ガス流出口と、を備えた構成を有している。
【0026】この構成により、簡単な構造で通常のエン
ジンの走行条件下で到達する温度域でパティキュレート
を効率よく燃焼でき、排ガス浄化特性に優れ、再生する
ための電気ヒーター等を必要としない小型でコスト性に
優れた排ガス浄化装置を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の排ガス
浄化材は、耐熱性3次元構造体に担持され元素比がCu/
V=0.4〜12であるCu及びVの化合物を含有する第1層と、
第1層に担持されアルカリ金属の化合物を含有する第2
層と、を備えた構成を有している。
【0028】この構成により、以下のような作用を有す
る。 (1)最も高い活性を示す触媒構成比であるCu及びVの
化合物を含有する層が得られる。 (2)排ガス浄化材の製造工程において、Cu及びVの化
合物を含有する層とアルカリ金属の化合物を含有する層
とを別々に焼成するために、両者の焼成時の反応による
性能劣化が抑制できる。 (3)Cu及びVの化合物を含有する層の上にアルカリ金
属の化合物を含有する層が形成されているため、反応に
望ましい触媒構成が得られ、効率よくパティキュレート
を燃焼できる。
【0029】ここで、耐熱性3次元構造体は、セラミッ
クフォーム、セラミックハニカム、ウオールスルータイ
プのハニカムモノリスなどが用いられる。これらの大き
さ及び形状は目的に応じて種々変更することができる。
また、必要に応じて複数段重ねてもよい。耐熱性3次元
構造体の材料としては、コージェライト、ムライト、炭
化珪素、アルミナ、アルミナシリカ、アルミナジルコニ
ア、アルミナチタニアなどが用いられるが、これらに限
定されない。
【0030】触媒原料としては、所定の金属元素を含む
硫酸塩、酢酸塩、硝酸塩、水酸化物、塩化物などがあげ
られるが、水に溶解するものであればこれらに限定され
ない。また、触媒原料を水などの液体に縣濁させて調製
するのであれば、水に溶解しない金属元素の酸化物など
を用いても良い。
【0031】なお、CuおよびVの化合物の元素比として
は、Cu/V=0.4〜12とされる。Cu/Vが0.4より小さくな
ると、活性が小さくなるとともに耐久性が著しく低下す
る傾向がみられ、12より大きくなると、活性が著しく小
さくなる傾向がみられるため、いずれも好ましくない。
【0032】本発明の請求項2に記載の排ガス浄化材
は、耐熱性3次元構造体に担持されアルカリ金属の化合
物を含有する第1層と、第1層に担持され元素比がCu/
V=0.4〜12であるCu及びVの化合物を含有する第2層と、
第2層に担持されアルカリ金属の化合物を含有する第3
層と、を備えた構成を有している。
【0033】この構成により、請求項1の作用に加え、
耐熱性3次元構造体とCu及びVの化合物を含有する層と
が、アルカリ金属の化合物を含有する層によって隔てら
れているので、耐熱性3次元構造体とCu及びVの化合物
を含有する層との反応による触媒の性能劣化を抑制でき
るという作用を有する。
【0034】ここで、耐熱性3次元構造体及び触媒原材
料としては、請求項1と同様のものが用いられる。
【0035】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の排ガス浄化材であって、耐熱性3次元
構造体の表面にセラミック粒子が固着され、表面が凹凸
にされている構成を有している。
【0036】この構成により、請求項1又は2の作用に
加え、セラミック粒子による凹凸の上に形成された触媒
表面も凹凸を有し、パティキュレートとの接点が増大し
活性が向上するという作用を有する。
【0037】ここで耐熱性3次元構造体及び触媒原材料
としては請求項1と同様のものが用いられる。また、耐
熱性3次元構造体の表面に固着されるセラミック粒子の
材質は、アルミナ、シリカなどが用いられるがこれに限
定されない。
【0038】耐熱性3次元構造体の表面にセラミック粒
子を固着させる方法としては、ゾル−ゲル法やスラリー
法などが挙げられる。
【0039】ゾル−ゲル法とは、セラミックスを構成す
る金属元素の有機塩(アルコキシドなど)を含む溶液に
酸(塩酸、酢酸など)を加えて溶液のpHを調製した
後、この溶液に耐熱3次元構造体を含浸して耐熱性の多
孔質層を構成する金属元素を含む溶液をコーティング
し、次いで耐熱3次元構造体にコーティングされた溶液
と水蒸気とを接触させ加水分解反応によりゾル化させ、
さらにゲル化を行った後に焼成するものである。
【0040】スラリー法とは、セラミック粉末を分散さ
せた溶媒に耐熱3次元構造体を含浸、乾燥した後に焼成
するものである。
【0041】これらがセラミック粒子を固着させる一般
的方法として挙げられるが、これに限定されるものでは
ない。
【0042】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の内いずれか1に記載の排ガス浄化材であっ
て、Co、Mo、Mnから選ばれる少なくとも1つの金属又は
その化合物が、Cu及びVの化合物を含有する層に含まれ
ている構成を有している。
【0043】この構成により、請求項1乃至3の内いず
れか1の作用に加え、さらに高い性能を有する触媒構成
組成の組み合わせが得られるという作用を有する。
【0044】本発明の請求項5に記載の排ガス浄化材
は、排ガス流路の上流側に配設され貴金属元素から選ば
れる少なくとも1つの金属の化合物を担持した第1の耐
熱性3次元構造体と、第1の耐熱性3次元構造体の下流
側に配設されたアルカリ金属の化合物と、Cu及びVの化
合物と、を担持した第2の耐熱性3次元構造体と、を備
えた構成を有している。
【0045】この構成により、以下の作用を有する。 (1)2種の浄化材の相互作用により、高い効率でパテ
ィキュレートを燃焼できる排ガス浄化材を得ることがで
きる。 (2)排ガス中のパティキュレートと共存する未燃焼の
炭化水素、一酸化炭素や窒素酸化物の浄化効率も向上す
る。
【0046】本発明の請求項6に記載の排ガス浄化材
は、排ガス流路の上流側に配設され貴金属元素から選ば
れる少なくとも1つの金属の化合物を担持した耐熱性3
次元構造体と、耐熱性3次元構造体の下流側に配設され
た請求項1乃至5の内いずれか1に記載の排ガス浄化材
と、を備えた構成を有している。
【0047】この構成により、以下の作用を有する。 (1)2種の浄化材の相互作用により、高い効率でパテ
ィキュレートを燃焼できる排ガス浄化材を得ることがで
きる。 (2)排ガス中のパティキュレートと共存する未燃焼の
炭化水素、一酸化炭素や窒素酸化物の浄化効率も向上す
る。
【0048】本発明の請求項7に記載の排ガス浄化材
は、排ガス流路の上流側に配設され(a)貴金属元素と(b)
アルカリ金属又はアルカリ土類金属、希土類元素から選
ばれる少なくとも1つの金属の化合物を担持した第1の
耐熱性3次元構造体と、第1の耐熱性3次元構造体の下
流側に配設されたアルカリ金属の化合物と、元素比がCu
/V=0.4〜12であるCu及びVの化合物と、を担持した第2
の耐熱性3次元構造体と、を備えた構成を有している。
【0049】この構成により、以下の作用を有する。 (1)2種の浄化材の相互作用により、高い効率でパテ
ィキュレートを燃焼できる排ガス浄化材を得ることがで
きる。 (2)排ガス中のパティキュレートと共存する未燃焼の
炭化水素、一酸化炭素や窒素酸化物の浄化効率も向上す
る。
【0050】本発明の請求項8に記載の排ガス浄化材
は、排ガス流路の上流側に配設され(a)貴金属元素と(b)
アルカリ金属又はアルカリ土類金属、希土類元素から選
ばれる少なくとも1つの金属の化合物を担持した耐熱性
3次元構造体と、耐熱性3次元構造体の下流側に配設さ
れた請求項1乃至5の内いずれか1に記載の排ガス浄化
材と、を備えた構成を有している。
【0051】この構成により、以下の作用を有する。 (1)2種の浄化材の相互作用により、高い効率でパテ
ィキュレートを燃焼できる排ガス浄化材を得ることがで
きる。 (2)排ガス中のパティキュレートと共存する未燃焼の
炭化水素、一酸化炭素や窒素酸化物の浄化効率も向上す
る。
【0052】本発明の請求項9に記載の排ガス浄化材
は、排ガス流路の上流側に配設されCu及び/又はCoの化
合物を担持した第1の耐熱性3次元構造体と、第1の耐
熱性3次元構造体の下流側に配設されアルカリ金属の化
合物と、元素比がCu/V=0.4〜12であるCu及びVの化合物
と、を担持した第2の耐熱性3次元構造体と、を備えた
構成を有している。
【0053】この構成により、以下の作用を有する。 (1)2種の浄化材の相互作用により、高い効率でパテ
ィキュレートを燃焼できる排ガス浄化材を得ることがで
きる。 (2)排ガス中のパティキュレートと共存する未燃焼の
炭化水素、一酸化炭素や窒素酸化物の浄化効率も向上す
る。
【0054】本発明の請求項10に記載の排ガス浄化材
は、排ガス流路の上流側に配設されCu及び/又はCoの化
合物を担持した耐熱性3次元構造体と、耐熱性3次元構
造体の下流側に配設された請求項1乃至5の内いずれか
1に記載の排ガス浄化材と、を備えた構成を有してい
る。
【0055】この構成により、以下の作用を有する。 (1)2種の浄化材の相互作用により、高い効率でパテ
ィキュレートを燃焼できる排ガス浄化材を得ることがで
きる。 (2)排ガス中のパティキュレートと共存する未燃焼の
炭化水素、一酸化炭素や窒素酸化物の浄化効率も向上す
る。
【0056】本発明の請求項11に記載の排ガス浄化材
は、排ガス流路の上流側に配設され(a)貴金属元素と(b)
アルカリ金属又はアルカリ土類金属、希土類元素から選
ばれる少なくとも1つの金属の化合物と(c)Cu及び/又
はCoの化合物を担持した第1の耐熱性3次元構造体と、
前記第1の耐熱性3次元構造体の下流側に配設されアル
カリ金属の化合物と、元素比がCu/V=0.4〜12であるCu
及びVの化合物と、を担持した第2の耐熱性3次元構造
体と、を備えた構成を有している。
【0057】この構成により、以下の作用を有する。 (1)2種の浄化材の相互作用により、高い効率でパテ
ィキュレートを燃焼できる排ガス浄化材を得ることがで
きる。 (2)排ガス中のパティキュレートと共存する未燃焼の
炭化水素、一酸化炭素や窒素酸化物の浄化効率も向上す
る。
【0058】本発明の請求項12に記載の排ガス浄化材
は、排ガス流路の上流側に配設され(a)貴金属元素と(b)
アルカリ金属又はアルカリ土類金属、希土類元素から選
ばれる少なくとも1つの金属の化合物と(c)Cu及び/又
はCoの化合物を担持した耐熱性3次元構造体と、耐熱性
3次元構造体の下流側に配設された請求項1乃至5の内
いずれか1に記載の排ガス浄化材と、を備えた構成を有
している。
【0059】この構成により、以下の作用を有する。 (1)2種の浄化材の相互作用により、高い効率でパテ
ィキュレートを燃焼できる排ガス浄化材を得ることがで
きる。 (2)排ガス中のパティキュレートと共存する未燃焼の
炭化水素、一酸化炭素や窒素酸化物の浄化効率も向上す
る。
【0060】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項1乃至12の内いずれか1に記載の排ガス浄化材の調
製方法であって、Cu及びVの化合物の焼成温度が、700〜
900℃である構成を有している。
【0061】この構成により、望ましい構造を有するCu
及びV化合物が得られ、効率良くパティキュレートを燃
焼できる排ガス浄化材が得られるという作用を有する。
【0062】ここで、Cu及びV化合物の焼成温度が700℃
より低くなるにつれて、望ましい構造を有すCuおよびV
化合物が得られにくいという傾向が認められ、また、焼
成温度が900℃よりも高くなるにつれて、アルカリ金属
元素や3次元構造体と著しく反応するという傾向がみら
れるのでいずれも好ましくない。
【0063】本発明の請求項14に記載の排ガス浄化装
置は、請求項1乃至12の内いずれか1に記載の排ガス
浄化材と、排ガス浄化材を収納する容器と、容器の一側
部に形成された排ガス流入口と、容器の他側部に形成さ
れた排ガス流出口と、を備えた構成を有している。
【0064】この構成により、簡単な構造でエンジンの
走行条件下で到達する温度域でパティキュレートを安定
して良好に着火燃焼できる排ガス浄化装置が得られると
いう作用を有する。
【0065】ここで、排ガス浄化材を収納する容器とし
ては、円筒状または楕円筒状などの形状のものが用いら
れる。
【0066】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項14に記載の排ガス浄化装置であって、断熱手段が、
容器及び/又は容器の排ガス流入口と、排ガス流入口と
エンジンとが接続される接続管と、に配設されている構
成を有している。
【0067】この構成により、請求項14の作用に加
え、断熱手段によって排ガス浄化材に流入する排ガスと
触媒部の温度低下が防止されるため、触媒活性を向上さ
せることができるという作用を有する。
【0068】ここで、断熱手段としては、容器を真空二
重構造にしたり容器を断熱材で包んだりする方法があげ
られるが、これに限定されない。
【0069】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項15に記載の排ガス浄化装置であって、容器がエンジ
ンマニホールドに近接して配設されている構成を有して
いる。
【0070】この構成により、請求項15の作用に加
え、エンジン燃焼部からの排ガスの温度低下が防止され
るので、触媒活性を向上させることができるという作用
を有する。
【0071】以下、本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0072】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における排ガス浄化材の要部断面図である。
【0073】図1において、1は実施の形態1の排ガス
浄化材、2は実施の形態1の排ガス浄化材1の耐熱性3
次元構造体、3は耐熱性3次元構造体2の表面に形成さ
れたCuとVを含む触媒層、4はCuとVを含む触媒層3の表
面に形成されたアルカリ金属化合物層である。
【0074】以下、実施の形態1の排ガス浄化材の調製
方法を具体的に説明する。
【0075】Cu及びVの金属イオンを含む水溶液に耐熱
性3次元構造体を含浸し、余剰の水溶液を除去した後
に、乾燥を行った。次に900℃で焼成を行い、Cu、V金属
を含む触媒層を形成した。次にこれをアルカリ金属化合
物の溶液に含浸させ、余剰の水溶液を除去した後に液体
窒素で瞬時に凍結した後、減圧下で氷を昇華させ乾燥し
た。その後400〜800℃で焼成を行い、Cu、Vを担持した
実施の形態1の排ガス浄化材を得た。
【0076】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2における排ガス浄化材の要部断面図である。なお、
実施の形態1で説明したものと同様のものには、同一の
符号を付して説明を省略する。
【0077】図2において、20は実施の形態2の排ガ
ス浄化材、4aは耐熱性3次元構造体2とCuとVを含む
触媒層3との間に形成されたアルカリ金属化合物層であ
る。
【0078】以下、実施の形態2の排ガス浄化材の調製
方法を具体的に説明する。
【0079】アルカリ金属化合物の溶液に耐熱性3次元
構造体2を含浸、余剰の水溶液を除去した後に、乾燥を
行った。次に900℃で焼成を行った。その後、実施の形
態1と同様の方法でCuとVを含む触媒層3とアルカリ金
属化合物層4を形成した。なお、実施の形態1と同様の
触媒調製操作は説明を省略する。
【0080】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3における排ガス浄化材の要部断面図である。なお、
実施の形態1で説明したものと同様のものには、同一の
符号を付して説明を省略する。
【0081】図3において30は実施の形態3の排ガス
浄化材、5は耐熱性3次元構造体2とCuとVを含む触媒
層3との間に形成されたセラミック層である。
【0082】以下、実施の形態3の排ガス浄化材の調製
方法を具体的に説明する。
【0083】チタニアの粉末等を用い、これに対して0.
2〜0.6wt%となるようにポリカルボン酸アンモニウム塩
等を溶解させた水溶液に、当該粉末等を添加し、ボール
ミルなどを用いて攪拌してチタニアのスラリーを作製す
る。得られたスラリーにコージェライト製の耐熱性3次
元構造体2を含浸した後に、真空デシケーター内で減圧
して耐熱性3次元構造体2の壁内の空気を取り除き、耐
熱性3次元構造体2の内部までスラリーを浸透させた。
次に余分なスラリーを遠心分離器を利用し振り切って、
90℃から130℃で乾燥した後に800℃から1200℃で焼成し
て、表面にチタニアのセラミック層5を形成した耐熱性
3次元構造体2を作製した。その後、実施の形態1と同
様の方法でCuとVを含む触媒層3とアルカリ金属化合物
層4を形成した。なお、実施の形態1と同様の触媒調製
操作は説明を省略する。
【0084】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4における排ガス浄化材の要部断面図である。なお、
実施の形態1乃至3で説明したものと同様のものには、
同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】図4において、40は実施の形態4の排ガ
ス浄化材である。
【0086】なお、実施の形態1乃至3と同様の触媒調
製操作は説明を省略する。
【0087】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5における排ガス浄化材の構成図であり、図6は本実
施の形態5において排ガス流路の上流側に配設される排
ガス浄化材の要部断面図である。
【0088】図中、50は実施の形態5における排ガス
浄化材、6は排ガス流路の下流側に配設される実施の形
態1乃至4の排ガス浄化材、7は排ガス流路の上流側に
配設される排ガス浄化材である。矢印は排ガスの流れる
方向を示す。7は3次元構造体8とその上に形成された
多孔質のセラミック層9と以下の(1)乃至(4)の内
いずれか1の触媒10を担持したものである。 (1)貴金属元素から選ばれる少なくとも1つの元素を
含有する触媒 (2)(a)貴金属元素と(b)アルカリ金属またはアルカリ
土類金属、希土類元素から選ばれる少なくとも1つの金
属又はその化合物を含有する触媒 (3)Cu及び/又はCoの金属又はその化合物を含有する
触媒 (4)(a)貴金属元素と(b)アルカリ金属又はアルカリ土
類金属、希土類元素から選ばれる少なくとも1つの成分
と(c)Cu及び/又はCoの金属又はその化合物とを含有す
る触媒 以下、実施の形態5の排ガス浄化材の調製方法を具体的
に説明する。
【0089】排ガス流路の上流側に配設される排ガス浄
化材7は、アルミナの粉末等を用い、これに対して0.1
〜0.5wt%となるようにポリカルボン酸アンモニウム塩
等を溶解させた水溶液に、当該粉末等を添加し、ボール
ミルなどを用いて攪拌してアルミナのスラリーを作製す
る。得られたスラリーにコージェライト製の耐熱性3次
元構造体8を含浸した後に、真空デシケーター内を減圧
して耐熱性3次元構造体8の壁内の空気を取り除き、耐
熱性3次元構造体8の内部までスラリーを浸透させた。
次に余分なスラリーを遠心分離器で振り切り、90℃から
130℃で乾燥した後に600℃から800℃で焼成して表面に
多孔質のセラミック層9を形成した耐熱性3次元構造体
を作製した。その後、上記の(1)乃至(4)の内いず
れか1の触媒を構成する金属イオンを含む水溶液に含浸
させ、余剰の水溶液を除去した後に乾燥させる。乾燥は
100℃前後の温度に設定した電気炉に設置することによ
り行えるが、望ましくは液体窒素で瞬時に凍結した後に
減圧下で氷を昇華させることにより行う。乾燥後に500
〜700℃で焼成を行い、上記の(1)乃至(4)の内い
ずれか1の触媒を担持した実施の形態5における排ガス
浄化材7を得た。
【0090】なお、排ガス流路の下流側に配設される排
ガス浄化材6は、実施の形態1乃至4の内いずれか1と
同様の調整操作にて作成される。
【0091】(実施の形態6)図7は本発明の実施の形
態6における排ガス浄化装置の要部模式図である。
【0092】図7において、60は実施の形態6の排ガ
ス浄化装置、11は実施の形態1乃至5で得られた排ガ
ス浄化材を収納する収納容器、12は収納容器11の排
ガス流路の上流側に形成され、エンジンと接続される排
ガス流入口、13は収納容器11の排ガス流路の下流側
に形成される排ガス排出口、14は収納容器11及び/
又は排ガス流入口12とエンジンと接続される接続管の
周囲に設置された断熱手段としての保温層である。
【0093】以上のように構成された実施の形態6の排
ガス浄化装置の動作を、以下に説明する。
【0094】ディーゼルエンジンから排出された排ガス
は、実施の形態6の排ガス浄化装置60の排ガス流入口
12から流入され、排ガスに含まれるパティキュレート
は、収納容器11に収納された排ガス浄化材に達した
後、排ガスの温度で燃焼され、CO2などの気体になり、
収納容器11の排ガス流路の下流側に形成された排ガス
排出口13から排出される。また、排ガス中のCOが酸化
され、炭化水素がパティキュレートと共に燃焼されCO2
が発生する。これらの酸化反応には熱が放出され、排ガ
スが持つ熱と共に実施の形態6の排ガス浄化装置60が
行なう浄化反応に必要な温度を保持するための熱源とし
て用いられる。また、収納容器11及び/又は排ガス流
入口12とエンジンを接続する接続管の周囲に設置され
た保温層14が、実施の形態6の排ガス浄化装置60の
浄化反応に必要な温度を保持する。
【0095】なお、以上の説明では、収納容器の両端に
排ガス流入口と排ガス排出口がそれぞれ設けられた例で
説明したが、その他の構造を構成したものについても同
様に実施可能である。
【0096】
【実施例】以下、本発明を、実施例を用いて具体的に説
明する。
【0097】(実施例1)1mol/lの硫酸銅と1mol/lの酸
化硫酸バナジウムの水溶液を2:1の比率で混合し、この
水溶液にウオールスルー型のコージェライト製ハニカム
を含浸し、余剰の水溶液を除去した後に液体窒素で瞬時
に凍結し、その後減圧下で氷を昇華させ乾燥した。次
に、このハニカムを800℃で5時間の焼成を行い、銅、
バナジウム酸化物層を形成した。
【0098】これを1.2mol/lの硫酸セシウム水溶液に含
浸させ、余剰の水溶液を除去した後に液体窒素で瞬時に
凍結し、その後減圧下で水分を昇華させ乾燥した。その
後600℃で5時間の焼成を行いCu、V、Csを担持した実施
例1の浄化材を得た。
【0099】(実施例2〜5)1mol/lの硫酸銅と1mol/l
の酸化硫酸バナジウムの水溶液を5:2、5:1、8:1、11:1
の比率でそれぞれ混合した水溶液中に、ウオールスルー
型のコージェライト製ハニカムを含浸し、以後実施例1
と同様の操作を行い、それぞれ実施例2〜実施例5の排
ガス浄化材を得た。
【0100】(実施例6〜10)1mol/lの硫酸セシウム
の水溶液にウオールスルー型のコージェライト製ハニカ
ムを含浸、余剰の水溶液を除去した後に、液体窒素で瞬
時に凍結し、その後減圧下で氷を昇華させ乾燥した。乾
燥後、800℃で5時間焼成した。以下実施例1〜5と同
様にして銅とバナジウムの比率が2:1、5:2、5:1、8:1、
11:1である銅バナジウム酸化物層を形成後、更に1.2mol
/lの硫酸セシウム水溶液に含浸させてセシウム酸化物層
を形成し、実施例6〜10の排ガス浄化材を得た。
【0101】(実施例11〜15)チタニアの粉末に対
して0.3wt%のポリカルボン酸アンモニウム塩を溶解さ
せた水溶液にチタニア粉末を分散させたチタニアスラリ
ーを作成し、このスラリーをウオールスルー型のコージ
ェライト製のハニカムに含浸した後、減圧してハニカム
内の気泡を取り除き、コージェライト製のハニカムの内
部までスラリーを浸透させた。次に余分なスラリーを遠
心分離器を使って振り切り、120℃で5時間乾燥した後、
900℃で2時間焼成して表面に耐熱性チタニアセラミッ
ク体を形成したコージェライト製のハニカムを作製し
た。このコージェライト製ハニカムを用いて、実施例1
〜5と同一の方法により実施例11〜15の排ガス浄化
材を得た。
【0102】(実施例16〜20)チタニアの粉末に対
して0.3wt%のポリカルボン酸アンモニウム塩を溶解さ
せた水溶液にチタニア粉末を分散させたチタニアスラリ
ーを作成し、このスラリーをウオールスルー型のコージ
ェライト製のハニカムに含浸した後、減圧してハニカム
内の気泡を取り除き、コージェライト製のハニカムの内
部までスラリーを浸透させた。次に余分なスラリーを遠
心分離器を使って振り切り、120℃で5時間乾燥した後、
900℃で2時間焼成して表面に耐熱性チタニアセラミッ
ク体を形成したコージェライト製のハニカムを作製し
た。このコージェライト製ハニカムを用いて、実施例6
〜10と同一の方法により実施例16〜20の排ガス浄
化材を得た。
【0103】(実施例21)銅、バナジウム酸化物層
を、700℃、5時間の焼成を行なって形成する他は、実施
例1と同一の方法で実施例21の排ガス浄化材を得た。
【0104】(実施例22)銅、バナジウム酸化物層
を、900℃、5時間の焼成を行なって形成する他は、実施
例1と同一の方法で実施例22の排ガス浄化材を得た。
【0105】(実施例23)1mol/lの硫酸銅と1mol/lの
酸化硫酸バナジウムと1mol/lの硫酸コバルトの水溶液を
9:5:1の比率で混合し、この水溶液にコージェライト製
ハニカムを含浸、余剰の水溶液を除去した後に液体窒素
で瞬時に凍結し、その後減圧下で氷を昇華させ乾燥し
た。次に、800℃で5時間の焼成を行い、Cu、V、Co酸化
物層を形成した。次に、これを1.2mol/lの硫酸セシウム
水溶液に含浸し、余剰の水溶液を除去した後に液体窒素
で瞬時に凍結し、その後減圧下で水分を昇華させ乾燥し
た。その後600℃で5時間の焼成を行いCu、V、Co、Csを
担持した実施例23の排ガス浄化材を得た。
【0106】(実施例24)1mol/lの硫酸銅と1mol/lの
酸化硫酸バナジウムと1mol/lのモリブデン酸アンモニウ
ム塩の水溶液を9:5:1の比率で混合し、この水溶液にコ
ージェライト製ハニカムを含浸し、余剰の水溶液を除去
した後に液体窒素で瞬時に凍結し、その後減圧下で氷を
昇華させ乾燥した。次に800℃で5時間の焼成を行い、C
u、V、Mo酸化物層を形成した。次に、これを1.2mol/lの
硫酸セシウム水溶液に含浸させ、余剰の水溶液を除去し
た後に液体窒素で瞬時に凍結し、その後減圧下で水分を
昇華させ乾燥した。その後600℃で5時間焼成し、Cu、
V、Mo、Csを担持した実施例24の排ガス浄化材を得
た。
【0107】(実施例25)1mol/lの硫酸銅と1mol/lの
酸化硫酸バナジウムと1mol/lの硫酸マンガンの水溶液を
9:5:1の比率で混合し、この水溶液にコージェライト製
ハニカムを含浸、余剰の水溶液を除去した後に液体窒素
で瞬時に凍結し、その後減圧下で水分を昇華させ乾燥し
た。次に800℃で5時間の焼成を行い、Cu、V、Mn酸化物
層を形成した。次にこれを1.2mol/lの硫酸セシウム水溶
液に含浸させ、余剰の水溶液を除去した後に液体窒素で
瞬時に凍結し、その後減圧下で水分を昇華させ乾燥し
た。その後600℃で5時間の焼成を行いCu、V、Mn、Csを
担持した実施例25の排ガス浄化材を得た。
【0108】(実施例26)γ-Al2O3の粉末と、これに
対して0.2wt%となるようにポリカルボン酸アンモニウ
ム塩を溶解させた水溶液とを用いてボールミルにて24時
間混合し、γ-Al2O3スラリーを作製した。得られたスラ
リーにフロースルー型のコージェライト製のハニカムを
含浸した後に、減圧してハニカム内の気泡を取り除きハ
ニカムの内部までスラリーを浸透させた。次に余分なス
ラリーを遠心分離器を利用し振り切って、120℃で5時間
乾燥した後、900℃で2時間焼成して表面に耐熱性多孔質
体を形成したフロースルー型のハニカムを作製した。こ
のフロースルー型のハニカムを用いて、ヘキサクロロ白
金酸アンモニウム塩を0.5mol/lになるように溶解した水
溶液に含浸し、余剰の水溶液を除去した後に、液体窒素
で瞬時に凍結し、その後減圧下で水分を昇華させ乾燥し
た。次に600℃で5時間焼成を行い、Ptを担持したフロー
スルー型のハニカムを作製した。
【0109】更に1mol/lの硫酸セシウムと硫酸銅と酸化
硫酸バナジウムを1.2:1:2になるように混合した水溶液
に、ウオールスルー型のコージェライト製のハニカムを
含浸させ余剰の水溶液を除去した後に液体窒素で瞬時に
凍結し、減圧下で水分を昇華させ乾燥した。その後700
℃で5時間焼成を行いCu、V、Csを担持したウオールスル
ー型のハニカムを作製した。
【0110】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にPtを担持したフロースルー型のハニカムを、その
下流側にCs、Cu、Vを担持したウオールスルー型のハニ
カムを設置した実施例26の排ガス浄化材を得た。
【0111】(実施例27)実施例26と同様にしてPt
を担持したフロースルー型のハニカムを作製した。さら
に、実施例1と同様にしてCs、Cu、Vを担持したウオー
ルスルー型のハニカムを作製した。
【0112】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にPtを担持したフロースルー型のハニカムを、その
下流側にCs、Cu、Vを担持したウオールスルー型のハニ
カムを設置した実施例27の排ガス浄化材を得た。
【0113】(実施例28)実施例26と同様の方法で
表面に耐熱性多孔質体を形成したフロースルー型のコー
ジェライト製のハニカムを作製した後に、0.5mol/lのヘ
キサクロロ白金酸アンモニウム塩と炭酸セシウムを8:1
になるように溶解した水溶液に含浸し、余剰の水溶液を
除去した後に、液体窒素で瞬時に凍結した後、減圧下で
水分を昇華させ乾燥した。次に600℃で5時間焼成を行
い、PtとCs元素を担持したフロースルー型のハニカムを
作製した。更に実施例1と同様にしてCs、Cu、Vを担持
したウオールスルー型のハニカムを作製した。
【0114】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にPtとCsを担持したフロースルー型のハニカムを、
その下流側にCs、Cu、Vを担持したウオールスルー型の
ハニカムを設置した実施例28の排ガス浄化材を得た。
【0115】(実施例29)実施例26と同様の方法で
表面に耐熱性多孔質体を形成したフロースルー型のコー
ジェライト製のハニカムを作製した後に、0.5mol/lのヘ
キサクロロ白金酸アンモニウム塩と炭酸セシウムと炭酸
ランタンを8:1:1になるように溶解した水溶液に含浸
し、余剰の水溶液を除去後、液体窒素で瞬時に凍結し、
減圧下で水分を昇華させ乾燥した。次に600℃で5時間焼
成を行い、Pt、Cs、Laを担持したフロースルー型のハニ
カムを作製した。さらに実施例1と同様にして、Cs、C
u、Vを担持したウオールスルー型のハニカムを作製し
た。
【0116】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にPt、Cs、Laを担持したフロースルー型のハニカム
を配設し、その下流側にCs、Cu、Vを担持したウオール
スルー型のハニカムを配設した実施例29の排ガス浄化
材を得た。
【0117】(実施例30)実施例26と同様の方法で
表面に耐熱性多孔質体を形成したフロースルー型のコー
ジェライト製のハニカムを作製した後に、0.5mol/lのヘ
キサクロロ白金酸アンモニウム塩と炭酸バリウムと炭酸
ランタンを8:0.5:1になるように溶解した水溶液に含浸
し、余剰の水溶液を除去した後に、液体窒素で瞬時に凍
結し、その後減圧下で水分を昇華させ乾燥した。次に60
0℃で5時間の焼成を行い、Pt、Ba、Laを担持したフロー
スルー型のハニカムを作製した。さらに実施例1と同様
にしてCs、Cu、Vを担持したウオールスルー型のハニカ
ムを作製した。
【0118】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にPt、Ba、Laを担持したフロースルー型のハニカム
を配設し、その下流側にCs、Cu、Vを担持したウオール
スルー型のハニカムを配設した実施例30の浄化材を得
た。
【0119】(実施例31)実施例26と同様の方法で
表面に耐熱性多孔質体を形成したフロースルー型のコー
ジェライト製のハニカムを作製した後に、0.5mol/lの硝
酸銅水溶液に含浸し、余剰の水溶液を除去した後に、液
体窒素で瞬時に凍結し、その後減圧下で水分を昇華させ
乾燥した。次に600℃で5時間焼成を行い、Cuを担持した
フロースルー型のハニカムを作製した。さらに実施例1
と同様にしてCs、Cu、Vを担持したウオールスルー型の
ハニカムを作製した。
【0120】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にCuを担持したフロースルー型のハニカムを配設
し、その下流側にCs、Cu、Vを担持したウオールスルー
型のハニカムを配設した実施例31の排ガス浄化材を得
た。
【0121】(実施例32)実施例26と同様の方法で
表面に耐熱性多孔質体を形成したフロースルー型のコー
ジェライト製のハニカムを作製した後に、0.5mol/lの硝
酸銅と硝酸コバルトを8:0.5になるように溶解した水溶
液に含浸し、余剰の水溶液を除去した後、液体窒素で瞬
時に凍結し、その後減圧下で水分を昇華させ乾燥した。
次に600℃で5時間焼成を行い、Cu、Coを担持したフロー
スルー型のハニカムを作製した。さらに実施例1と同様
にしてCs、Cu、Vを担持したウオールスルー型のハニカ
ムを作製した。
【0122】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にCu、Coを担持したフロースルー型のハニカムを配
設し、その下流側にCs、Cu、Vを担持したウオールスル
ー型のハニカムを設置した実施例32の浄化材を得た。
【0123】(実施例33)実施例26と同様の方法で
表面に耐熱性多孔質体を形成したフロースルー型のコー
ジェライト製のハニカムを作製した後に、0.5mol/lの硝
酸コバルトを溶解した水溶液に含浸し、余剰の水溶液を
除去した後に、液体窒素で瞬時に凍結し、減圧下で水分
を昇華させ乾燥した。次に600℃で5時間焼成を行い、Cu
を担持したフロースルー型のハニカムを作製した。さら
に実施例1と同様にしてCs、Cu、Vを担持したウオール
スルー型のハニカムを作製した。
【0124】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にCoを担持したフロースルー型のハニカムを配設
し、その下流側にCs、Cu、Vを担持したウオールスルー
型のハニカムを設置した実施例33の浄化材を得た。
【0125】(実施例34)実施例26と同様の方法で
表面に耐熱性多孔質体を形成したフロースルー型のコー
ジェライト製のハニカムを作製した後に、0.5mol/lのヘ
キサクロロ白金酸アンモニウム塩と炭酸セシウムと炭酸
ランタンと硝酸銅を6:1:1:4になるように溶解した水溶
液に含浸し、余剰の水溶液を除去した後に、液体窒素で
瞬時に凍結し、減圧下で水分を昇華させ乾燥した。次に
600℃で5時間の焼成を行い、Pt、Cs、La、Cuを担持した
フロースルー型のハニカムを作製した。さらに実施例1
と同様にしてCs、Cu、Vを担持したウオールスルー型の
ハニカムを作製した。
【0126】これらの2種のハニカムを排ガス流路の上
流側にPt、Cs、La、Cuを担持したフロースルー型のハニ
カムを配設し、その下流側にCs、Cu、Vを担持したウオ
ールスルー型のハニカムを配設した実施例34の排ガス
浄化材を得た。
【0127】(比較例1、2)1mol/lの硫酸銅と1mol/l
の酸化硫酸バナジウムの水溶液を0.3:1及び13:1の比率
で混合した他は、実施例1と同様の方法により作成した
比較例1、2の排ガス浄化材を得た。
【0128】(比較例3、4)硫酸セシウム1mol/lの水
溶液にコージェライト製ハニカムを含浸、余剰の水溶液
を除去した後に、乾燥を行った。乾燥後、800℃で5時間
焼成した。以下比較例1、2と同様にして銅とバナジウ
ムの層を形成後、更に硫酸セシウム層を形成して実施例
3、4の浄化材を得た。
【0129】(比較例5、6)チタニアの粉末と、これ
に対して0.3wt%のポリカルボン酸アンモニウム塩を溶
解させた水溶液と、を混合してチタニアスラリーを作成
した。ウオールスルー型のコージェライト製のハニカム
をスラリーに含浸した後、減圧してハニカム内の気泡を
取り除き、コージェライト製のハニカムの内部までスラ
リーを浸透させた。次に余分なスラリーを遠心分離器を
利用し振り切って、120℃で5時間乾燥したのち、900℃
で2時間焼成して表面に耐熱性セラミック体を形成した
コージェライト製のハニカムを作製した。このコージェ
ライト製ハニカムを用いて比較例1、2と同一の方法で
比較例5、6の排ガス浄化材を得た。
【0130】(比較例7、8)チタニアの粉末と、これ
に対して0.3wt%のポリカルボン酸アンモニウム塩を溶
解させた水溶液とを混合し、チタニアスラリーを作成し
た。ウオールスルー型のコージェライト製のハニカムを
スラリーに含浸した後、減圧してハニカム内の気泡を取
り除き、コージェライト製のハニカムの内部までスラリ
ーを浸透させた。次に余分なスラリーを遠心分離器を利
用し振り切って、120℃で5時間乾燥した後、900℃で2時
間焼成して表面に耐熱性セラミックス体を形成したコー
ジェライト製のハニカムを作製した。このコージェライ
ト製ハニカムを用いて、比較例3、4と同一の方法で実
施例7、8の排ガス浄化材を得た。
【0131】(比較例9)1mol/lの硫酸銅と0.5mol/lの
酸化硫酸バナジウムと1mol/lの硫酸セシウムを溶解した
水溶液にコージェライト製ハニカムを含浸し、余剰の水
溶液を除去した後に、液体窒素で瞬時に凍結し減圧下で
水分を昇華させ乾燥した。次いで800℃で5時間焼成を行
いCu、V、Csを同時に担持した比較例9の排ガス浄化材
を得た。
【0132】(比較例10)実施例26と同様にしてPt
を担持したフロースルー型の3次元構造体を作製した。
次に、チタニアの粉末と、これに対して0.3wt%となる
ようにポリカルボン酸アンモニウム塩を溶解させた水溶
液とを混合してチタニアスラリーを作成した。ウオール
スルー型のコージェライト製のハニカムをスラリーに含
浸した後、減圧してハニカム内の気泡を取り除き、コー
ジェライト製のハニカムの内部までスラリーを浸透させ
た。次に余分なスラリーを遠心分離器を利用し振り切っ
て、120℃で5時間乾燥した後、900℃で2時間焼成して表
面に耐熱性セラミックス体を形成したウオールスルー型
のコージェライト製のハニカムを作製した。このウオー
ルスルー型のコージェライト製のハニカムをヘキサクロ
ロ白金酸アンモニウム塩を0.5mol/lになるように溶解し
た水溶液に含浸し、余剰の水溶液を除去した後に、液体
窒素で瞬時に凍結し減圧下で水分を昇華させ乾燥した。
次に600℃で5時間焼成を行い、Ptを担持したフロースル
ー型のハニカムを作製した。以上により得られたフロー
スルー型の3次元構造体を排ガス流路の上流側に配設
し、ウオールスルー型のハニカムをこの下流側に配設し
て、比較例10の排ガス浄化材を得た。
【0133】(評価例1)パティキュレートの燃焼活性
を調べるのに先だって、安定化させた触媒活性を比較す
るために、まず、調製した各排ガス浄化材をSO2 400pp
m、O2 1%(残りN2)の500℃のガス中に1昼夜放置する
前処理を行なった。
【0134】次に、ディーゼルエンジンより排出された
パティキュレートをセラミックス製のフィルタで捕集
し、これをエタノール中に懸濁させて、エアーブラシで
10mm×10mm×30mmの大きさの実施例1〜20及び比較例
1〜9の排ガス浄化材の外周部にパティキュレート量が
約0.005g/mm2となるように吹き付けた。これを乾燥させ
た後に、ガスを流通できる電気炉に入れて、380℃の条
件下でCO200ppm、O21.5%(残りN2)の混合ガスを流し
て反応させ、反応開始1時間までのパティキュレートの
燃焼率を調べた。結果を(表1)および(表2)に示
す。
【0135】
【表1】
【0136】
【表2】
【0137】(表1)および(表2)から、遷移金属元
素とアルカリ金属元素を同時に担持した排ガス浄化材に
比べて、CuとV元素を担持させた後にアルカリ金属元素
を担持させた排ガス浄化材は、パティキュレートに対す
る高い燃焼活性を示し、CuとVの比がCu/V=0.4〜12の場
合に特に高い活性を呈することが確認された。
【0138】(評価例2)評価例1と同一の方法にて実
施例21、22及び比較例11、12の排ガス浄化材を
用いてパティキュレートの燃焼率を調べた。結果を(表
3)に示す。
【0139】
【表3】
【0140】(表3)の比較例11、12の結果と比べ
実施例21、22及び(表1)の実施例1の結果から、
CuとVの焼成温度は、700〜900℃が有効であることが確
認された。
【0141】(評価例3)評価例1と同様の方法で、実
施例1及び23〜25の排ガス浄化材におけるパティキ
ュレートの燃焼率を調べた。結果を(表4)に示す。
【0142】
【表4】
【0143】(表4)から、実施例1の触媒に、CO、M
o、Mnを添加した場合に、パティキュレートに対する高
い燃焼活性を示すことが確認された。
【0144】(評価例4)評価例1と同様に前処理を行
った後、100℃〜500℃まで制御できる電気ヒーターを取
り付けた収納容器内に実施例26〜34及び比較例10
の排ガス浄化材を設置した。
【0145】この収納容器の排ガス流入口から、ディー
ゼルエンジンより排出される排ガスの一部を導入した。
収納容器の温度を200℃から500℃まで上昇させて排ガス
浄化材による圧力損失の度合いを調べた。
【0146】触媒が機能しないと排ガス中のパティキュ
レートが排ガス浄化材を構成するウオールスルー型のハ
ニカム表面に堆積し、背圧が上昇する。この背圧の上昇
の度合いによりパティキュレートに対する触媒の活性度
を評価することができる。さらに排ガス浄化材の入り口
と出口のガスのCOとNOX濃度から、これらのガス成分に
対する浄化率も併せて評価した。結果を(表5)に示
す。
【0147】
【表5】
【0148】(表5)から、実施例1を配設した排ガス
流路の上流側に、以下の触媒を有する排ガス浄化材を配
設した場合に、パティキュレートに対する燃焼活性とCO
とNO Xの浄化率が高くなることが確認された。 (1)貴金属元素から選ばれる少なくとも1つの元素を
含有する触媒 (2)(a)貴金属元素と(b)アルカリ金属又はアルカリ土
類金属及び希土類元素から選ばれる少なくとも1つの金
属又はその化合物を含有する触媒 (3)Cu及び/又はCoの金属又はその化合物を含有する
触媒 (4)(a)貴金属元素と(b)アルカリ金属又はアルカリ土
類金属及び希土類元素から選ばれる少なくとも1つの金
属又はその化合物と(c)Cu及び/又はCoの金属又はその
化合物を含有する触媒
【0149】
【発明の効果】以上のように、本発明の排ガス浄化材と
その調製方法及びこれを用いた排ガス浄化装置によれ
ば、以下のような有利な効果が得られる。
【0150】本発明の請求項1に記載の発明によれば、 (1)高い活性を示すCu及びVの化合物を含有する触媒
を担持した排ガス浄化材を提供することができる。 (2)排ガス浄化材の製造工程において、Cu及びVの化
合物を含有する層とアルカリ金属の化合物を含有する層
とを別々に焼成するために、両者の焼成時の反応による
性能劣化が抑制でき、高い活性を有する排ガス浄化材を
提供することができる。 (3)Cu及びVの化合物を含有する層の上にアルカリ金
属の化合物を含有する層が形成されているため、反応に
望ましい触媒構成が得られ、パティキュレートの燃焼効
率の高い排ガス浄化材を提供できる。
【0151】本発明の請求項2に記載の発明によれば、
請求項1の効果に加え、耐熱性3次元構造体とCu及びV
の化合物を含有する層とが、アルカリ金属の化合物を含
有する層によって隔てられているので、耐熱性3次元構
造体とCu及びVの化合物を含有する層との反応による触
媒の性能劣化を抑制でき、高い活性を有する排ガス浄化
材を提供することができる。
【0152】本発明の請求項3に記載の発明によれば、
請求項1又は2の効果に加え、耐熱性3次元構造体の表
面に形成されたセラミック粒子による凹凸の上に形成さ
れた触媒表面も凹凸を有するため、パティキュレートと
の接点が増大し、高い活性を有する排ガス浄化材を提供
することができる。
【0153】本発明の請求項4に記載の発明によれば、
請求項1乃至3の内いずれか1の効果に加え、高い活性
を有する触媒組成が得られ、優れた排ガス浄化材を提供
することができる。
【0154】本発明の請求項5乃至12に記載の発明に
よれば、 (1)2種の浄化材の相互作用により、パティキュレー
トの燃焼効率の高い排ガス浄化材を提供することができ
る。 (2)排ガス中のパティキュレートだけでなく、パティ
キュレートと共存する未燃焼の炭化水素、一酸化炭素や
窒素酸化物の浄化効率も高い排ガス浄化材を提供するこ
とができる。
【0155】本発明の請求項13に記載の発明によれ
ば、望ましい構造を有するCu及びV化合物が得られ、効
率良くパティキュレートを燃焼できる排ガス浄化材の調
製方法を提供することができる。
【0156】本発明の請求項14に記載の発明によれ
ば、簡単な構造でエンジンの走行条件下で到達する温度
域でパティキュレートを安定して良好に着火燃焼できる
コスト性に優れた排ガス浄化装置を提供できる。
【0157】本発明の請求項15に記載の発明によれ
ば、請求項14の効果に加え、断熱手段によって排ガス
浄化材に流入する排ガスと触媒部の温度低下が防止され
るため、触媒活性の高い排ガス浄化装置を提供できる。
【0158】本発明の請求項16に記載の発明によれ
ば、請求項15の効果に加え、エンジン燃焼部からの排
ガスの温度低下が防止されるので、触媒活性の高い排ガ
ス浄化装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における排ガス浄化材の
要部断面図
【図2】本発明の実施の形態2における排ガス浄化材の
要部断面図
【図3】本発明の実施の形態3における排ガス浄化材の
要部断面図
【図4】本発明の実施の形態4における排ガス浄化材の
要部断面図
【図5】本発明の実施の形態5における排ガス浄化装置
の要部模式図
【図6】本実施の形態5において排ガス流路の上流側に
配設される排ガス浄化材の要部断面図
【図7】本発明の実施の形態6における排ガス浄化装置
の要部模式図
【符号の説明】
1 実施の形態1の排ガス浄化材 2 耐熱性3次元構造体 3 CuとVを含む触媒層 4 アルカリ金属化合物 4a アルカリ金属化合物 5 耐熱性のセラミック層 6 排ガス流路の下流側に配設される実施の形態1乃至
4の排ガス浄化材 7 排ガス流路の上流側に配設される排ガス浄化材 8 3次元構造体 9 多孔質のセラミック層 10 触媒層 11 収納容器 12 排ガス流入口 13 排ガス排出口 14 保温材 20 実施の形態2の排ガス浄化材 30 実施の形態3の排ガス浄化材 40 実施の形態4の排ガス浄化材 50 実施の形態5の排ガス浄化装置 60 実施の形態6の排ガス浄化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 23/75 F01N 3/02 321A 23/89 3/24 E F01N 3/02 301 3/28 301S 321 B01J 23/84 301A 3/24 B01D 53/36 104A 3/28 301 104B B01J 23/74 311A (72)発明者 有田 雅昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井上 雅博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3G090 AA03 AA04 EA01 3G091 AB13 BA01 BA13 BA14 BA15 BA19 GA07 GA20 GB01W GB02W GB03W GB04W GB05W GB10X GB17X HA08 HA14 HA25 HB01 4D048 AA06 AA13 AA14 AA18 BA03X BA07X BA14X BA18X BA23X BA26X BA28X BA30X BA35X BA37X BA41X BB02 CC32 CC46 4G069 AA03 BA04B BC01A BC06B BC08A BC08B BC31A BC31B BC38A BC38B BC54A BC54B BC59A BC62A BC67A BC67B BC69A BC69B CA03 CA07 CA10 CA15 CA18 DA06 EA19 FB30 FC07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性3次元構造体に担持され元素比がCu
    /V=0.4〜12であるCu及びVの化合物を含有する第1層
    と、前記第1層に担持されアルカリ金属の化合物を含有
    する第2層と、を備えたことを特徴とする排ガス浄化
    材。
  2. 【請求項2】耐熱性3次元構造体に担持されアルカリ金
    属の化合物を含有する第1層と、前記第1層に担持され
    元素比がCu/V=0.4〜12であるCu及びVの化合物を含有す
    る第2層と、前記第2層に担持されアルカリ金属の化合
    物を含有する第3層と、を備えたことを特徴とする排ガ
    ス浄化材。
  3. 【請求項3】前記耐熱性3次元構造体の表面にセラミッ
    ク粒子が固着され、前記表面が凹凸にされていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化材。
  4. 【請求項4】Co、Mo、Mnから選ばれる少なくとも1つの
    金属又はその化合物が、前記Cu及びVの化合物を含有す
    る層に含まれていることを特徴とする請求項1乃至3の
    内いずれか1に記載の排ガス浄化材。
  5. 【請求項5】排ガス流路の上流側に配設され貴金属元素
    から選ばれる少なくとも1つの金属の化合物を担持した
    第1の耐熱性3次元構造体と、前記第1の耐熱性3次元
    構造体の下流側に配設されたアルカリ金属の化合物と、
    Cu及びVの化合物と、を担持した第2の耐熱性3次元構
    造体と、を備えていることを特徴とする排ガス浄化材。
  6. 【請求項6】排ガス流路の上流側に配設され貴金属元素
    から選ばれる少なくとも1つの金属の化合物を担持した
    耐熱性3次元構造体と、前記耐熱性3次元構造体の下流
    側に配設された請求項1乃至5の内いずれか1に記載の
    排ガス浄化材と、を備えていることを特徴とする排ガス
    浄化材。
  7. 【請求項7】排ガス流路の上流側に配設され(a)貴金属
    元素と(b)アルカリ金属又はアルカリ土類金属、希土類
    元素から選ばれる少なくとも1つの金属の化合物を担持
    した第1の耐熱性3次元構造体と、前記第1の耐熱性3
    次元構造体の下流側に配設されたアルカリ金属の化合物
    と、元素比がCu/V=0.4〜12であるCu及びVの化合物と、
    を担持した第2の耐熱性3次元構造体と、を備えている
    ことを特徴とする排ガス浄化材。
  8. 【請求項8】排ガス流路の上流側に配設され(a)貴金属
    元素と(b)アルカリ金属又はアルカリ土類金属、希土類
    元素から選ばれる少なくとも1つの金属の化合物を担持
    した耐熱性3次元構造体と、前記耐熱性3次元構造体の
    下流側に配設された請求項1乃至5の内いずれか1に記
    載の排ガス浄化材と、を備えていることを特徴とする排
    ガス浄化材。
  9. 【請求項9】排ガス流路の上流側に配設されCu及び/又
    はCoの化合物を担持した第1の耐熱性3次元構造体と、
    前記第1の耐熱性3次元構造体の下流側に配設されアル
    カリ金属の化合物と、元素比がCu/V=0.4〜12であるCu
    及びVの化合物と、を担持した第2の耐熱性3次元構造
    体と、を備えていることを特徴とする排ガス浄化材。
  10. 【請求項10】排ガス流路の上流側に配設されCu及び/
    又はCoの化合物を担持した耐熱性3次元構造体と、前記
    耐熱性3次元構造体の下流側に配設された請求項1乃至
    5の内いずれか1に記載の排ガス浄化材と、を備えてい
    ることを特徴とする排ガス浄化材。
  11. 【請求項11】排ガス流路の上流側に配設され(a)貴金
    属元素と(b)アルカリ金属又はアルカリ土類金属、希土
    類元素から選ばれる少なくとも1つの金属の化合物と
    (c)Cu及び/又はCoの化合物を担持した第1の耐熱性3
    次元構造体と、前記第1の耐熱性3次元構造体の下流側
    に配設されアルカリ金属の化合物と、元素比がCu/V=0.
    4〜12であるCu及びVの化合物と、を担持した第2の耐熱
    性3次元構造体と、を備えていることを特徴とする排ガ
    ス浄化材。
  12. 【請求項12】排ガス流路の上流側に配設され(a)貴金
    属元素と(b)アルカリ金属又はアルカリ土類金属、希土
    類元素から選ばれる少なくとも1つの金属の化合物と
    (c)Cu及び/又はCoの化合物を担持した耐熱性3次元構
    造体と、前記耐熱性3次元構造体の下流側に配設された
    請求項1乃至5の内いずれか1に記載の排ガス浄化材
    と、を備えていることを特徴とする排ガス浄化材。
  13. 【請求項13】前記Cu及びVの化合物の焼成温度が、700
    〜900℃であることを特徴とする請求項1乃至12の内
    いずれか1に記載の排ガス浄化材の調製方法。
  14. 【請求項14】請求項1乃至12の内いずれか1に記載
    の排ガス浄化材と、前記排ガス浄化材を収納する容器
    と、前記容器に形成された排ガス流入口と、前記容器に
    形成された排ガス流出口と、を備えたことを特徴とする
    排ガス浄化装置。
  15. 【請求項15】断熱手段が、前記容器及び/又は前記容
    器の排ガス流入口と、前記排ガス流入口とエンジンとが
    接続される接続管と、に配設されていることを特徴とす
    る請求項14に記載の排ガス浄化装置。
  16. 【請求項16】前記容器が、エンジンマニホールドに近
    接して配設されていることを特徴とする請求項15に記
    載の排ガス浄化装置。
JP2000145194A 2000-05-17 2000-05-17 排ガス浄化材とその調製方法及びこれを用いた排ガス浄化装置 Expired - Fee Related JP4682396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000145194A JP4682396B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 排ガス浄化材とその調製方法及びこれを用いた排ガス浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000145194A JP4682396B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 排ガス浄化材とその調製方法及びこれを用いた排ガス浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001321671A true JP2001321671A (ja) 2001-11-20
JP4682396B2 JP4682396B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=18651735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000145194A Expired - Fee Related JP4682396B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 排ガス浄化材とその調製方法及びこれを用いた排ガス浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4682396B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305550A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd NOx・PM浄化触媒及びNOx・PM浄化材及びNOx・PM浄化触媒の製造方法
JP2010046577A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Panasonic Corp 排ガス浄化フィルタの製造方法
EP2230013A1 (en) * 2008-04-25 2010-09-22 Honda Motor Co., Ltd. Production method of oxidation catalyst device for exhaust gas purificatiion
CN103611534A (zh) * 2013-11-28 2014-03-05 山东蓝星东大化工有限责任公司 单一金属负载的醛加氢催化剂及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6365926A (ja) * 1986-09-05 1988-03-24 Cataler Kogyo Kk パテイキユレ−ト捕集用触媒フイルタ
JPH02172520A (ja) * 1988-12-26 1990-07-04 Nissan Motor Co Ltd ディーゼル内燃機関の排気浄化装置
JPH05115789A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Riken Corp 排ガス浄化材及び排ガス浄化方法
JPH10137590A (ja) * 1996-09-12 1998-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 排ガス浄化用触媒及びその製造方法並びに排ガス浄化フィルタ並びに排ガス浄化装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6365926A (ja) * 1986-09-05 1988-03-24 Cataler Kogyo Kk パテイキユレ−ト捕集用触媒フイルタ
JPH02172520A (ja) * 1988-12-26 1990-07-04 Nissan Motor Co Ltd ディーゼル内燃機関の排気浄化装置
JPH05115789A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Riken Corp 排ガス浄化材及び排ガス浄化方法
JPH10137590A (ja) * 1996-09-12 1998-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 排ガス浄化用触媒及びその製造方法並びに排ガス浄化フィルタ並びに排ガス浄化装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305550A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd NOx・PM浄化触媒及びNOx・PM浄化材及びNOx・PM浄化触媒の製造方法
EP2230013A1 (en) * 2008-04-25 2010-09-22 Honda Motor Co., Ltd. Production method of oxidation catalyst device for exhaust gas purificatiion
JP2010046577A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Panasonic Corp 排ガス浄化フィルタの製造方法
CN103611534A (zh) * 2013-11-28 2014-03-05 山东蓝星东大化工有限责任公司 单一金属负载的醛加氢催化剂及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4682396B2 (ja) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3061399B2 (ja) ディーゼルエンジン排ガス浄化用触媒および浄化方法
JP5193437B2 (ja) 排ガス浄化用触媒
EP1368107B1 (en) A catalyzed diesel particulate matter exhaust filter
JP4618046B2 (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタ
KR20060093102A (ko) 열 안정성이 개선된 촉매첨가 디젤 분진 필터
JP5106716B2 (ja) 排ガス浄化材及び排ガス浄化装置
KR20070073776A (ko) 촉매화 디젤 매연 필터 및 이의 사용 방법
JP2008188511A (ja) 排ガス浄化フィルタおよびその製造方法
JP2012036821A (ja) 内燃機関の排気ガス浄化装置
JP2004216305A (ja) 排ガス浄化触媒及びそれを用いた排ガス浄化材及びその製造方法
JP2825420B2 (ja) ディーゼルエンジン排ガス浄化用触媒
JPH11276907A (ja) 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法
JP4639455B2 (ja) 排ガス浄化材
JP3835025B2 (ja) 排ガス浄化材及びこれを用いた排ガス浄化装置
JP3496306B2 (ja) ディーゼルパティキュレート浄化用フィルター及びそれを用いた排ガス浄化装置
JPH0440235A (ja) 排ガス浄化材及び排ガス浄化方法
CA2635082A1 (en) Exhaust gas-purifying catalyst
JP4682396B2 (ja) 排ガス浄化材とその調製方法及びこれを用いた排ガス浄化装置
JP3823528B2 (ja) 排ガス浄化材及びこれを用いた排ガス浄化装置
JP2577757B2 (ja) ディーゼル排ガス浄化用触媒
JP2003080081A (ja) 排ガス浄化用触媒
JP3503073B2 (ja) デイーゼルエンジン排ガス浄化用触媒
JP6135624B2 (ja) 触媒付パティキュレートフィルタ
JP3769806B2 (ja) 排気ガス浄化触媒、排気ガス浄化フィルター、及び、排気ガス浄化装置
JPH0957103A (ja) 耐熱性排ガス浄化用触媒及びその製造方法及びそれを用いた排ガス浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070508

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090827

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4682396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees