JP3769641B2 - ドアロック制御機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば特にワゴン車等のようにバックドアを備えた車両におけるドアロック制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワゴン車等では、たとえば図5に示すようにバックドアを備え、車両後側にてバックドアを開閉することができるようになっている。このバックドアには、図6に示すように、ドア本体1のアウタパネル2およびインナパネル3のそれぞれに、ドアハンドル4とこのドアの鍵装置(図示せず)のロック状態を切換制御するドアロック制御部5が設けられている。
【0003】
図7は、ドアハンドル4とドアロック制御部5まわりを示している。ドアハンドル4の操作で、ドア本体1に枢支されたアーム6は矢印のように回動し、これによりコントロールレバー7が矢印のように上下動する。このコントロールレバー7の上下動でさらに、リンクロッド8が矢印のようにほぼ直線的に往復動し、これによりドアの鍵装置が掛け外されるようになっている。
【0004】
また、ドア本体1内にはロックレバー(図示せず)が上下動可能に装着されており、このロックレバーによってドアの鍵装置をロックまたはアンロック状態に切り換えることができるようになっている。つまりロックレバーを下方に移動させておくと、上記のようにドアハンドル4の操作によりアーム6を介してコントロールレバー7を上下動させても、リンクロッド8によってドアの鍵装置を外せない、すなわちロック状態にすることができる。
【0005】
このようにこの種の車両において、バックドアの鍵装置が外れないようにロック状態にすることにより、特にリヤシートの乗員の安全等を確保するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図5(A)に示すように仮にバックドアに対して後方から他の車両M等が衝突した場合(「後突」という)、そのバックドアは一定の変形モードに従って変形する。すなわち、ドア本体1のアウタパネル2およびインナパネル3はそれぞれ、図6において矢印AおよびBで示すように変形する。後突時にバックドアがこのように変形すると、特にドアの鍵装置がアンロック状態になっているとバックドアが不用意に開放してしまうことが考えられる。
【0007】
本発明は以上の点に鑑み、後突時、バックドアの開放を確実に防止し得る安全性の高いドアロック制御機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のドアロック制御機構は、ドアハンドル操作により掛け外されるように構成された鍵装置を、ロックレバーの上下動によってロックまたはアンロック状態に切り換えるドアロック制御機構であって、ドア本体のアウタパネルに固定された駆動ツメと、上記ロックレバーに取り付けられた従動ツメとが、対向する楔状係合面を介して当接可能に配置され、上記ドア本体への衝突入力で、上記駆動ツメが上記従動ツメに当接し、上記従動ツメが下方に付勢されることにより上記ロックレバーが下方に移動することで、上記鍵装置がロック状態にされるようにしたことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、ドアの変形モードに従ってロックレバーを下方移動させる付勢手段を有する。後突時バックドアが変形すると、その変形モードに従って付勢手段の駆動ツメが従動ツメに当接し、これにより従動ツメが下方に付勢される。このように従動ツメが下方に付勢されることで、従動ツメを取り付けたロックレバーは、ドアの鍵装置が外れないようにロック状態に切り換え、したがってバックドアの開放が確実に防止され、乗員の高い安全性が確保される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4に基づき、従来例と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて、本発明によるドアロック制御機構の実施の形態を説明する。
【0011】
この実施形態において、たとえば図5に示したようなバックドアを備え、車両後側にてそのバックドアを開閉し得るようにしたワゴン車等に本発明を適用するものとする。このバックドアには図1に示すように、ドア本体1のアウタパネル2およびインナパネル3のそれぞれに、ドアハンドル4とこのドアの鍵装置(図示せず)のロック状態を切換制御するドアロック制御部5が設けられている。
【0012】
ドアハンドル4とドアロック制御部5の結合関係は基本的に、既に説明した従来例の場合と同様であり、図2のようにドアハンドル4の操作でドア本体1に枢支されたアーム6は矢印のように回動し、これによりコントロールレバー7が矢印のように上下動する。このコントロールレバー7の上下動でさらに、リンクロッド8が矢印のようにほぼ直線的に往復動し、これによりドアの鍵装置が掛け外されるようになっている。
【0013】
ドア本体1内にはロックレバー9が、ドアロック制御部5の上方から垂下されるように上下動可能に装着されている。つぎに述べるように、ロックレバー9によってドアの鍵装置をロックまたはアンロック状態に切り換えることができる。なお、ロックレバー9の上端には操作用ノブ9aが付設されている。
【0014】
図3はロックがかかった状態を示しているが、この図3において、リンクロッド8は回動レバー10を介してコントロールレバー7と連結している。なお、回動レバー10には、図示のようにスライダ11が矢印方向にスライド可能に装着されている。スライダ11の軸部11aはロック時には図示のように、コントロールレバー7の縦溝12aと係合する。このときコントロールレバー7を矢印のように押し下げても、回動レバー10は回動しないためリンクロッド8も駆動されず、したがって鍵装置がロックされた状態になる。
【0015】
また、ロックレバー9を上下動させると、このロックレバー9と連結している回動レバー13が回動する。回動レバー13の回動によりスライダ11が矢印方向にスライドする。ロックレバー9を引き上げると、回動レバー13が図3において時計方向に回動し、これによりスライダ11の軸部11aはコントロールレバー7の横溝12bと係合する。このときコントロールレバー7を矢印のように押し下げると、回動レバー10が回動してリンクロッド8が駆動され、アンロック状態になる。
【0016】
ところで、本発明のドアロック制御機構において、ドアの変形モードに従ってロックレバー9を作動させ、鍵装置がロック状態にされるようになっている。すなわち、ドアの変形モードに従ってロックレバー9を下方移動させる付勢手段がドア本体1内に設けられている。
【0017】
ここで、図1に示すようにロックレバー9の付勢手段は、ドア本体1に固定した駆動ツメ14とロックレバー9に取り付けた従動ツメ15を含む。この場合、駆動ツメ14と従動ツメ15は、対向する楔状係合面14a,15aを介して当接可能に配置される。ドアの変形モードに従って駆動ツメ14が従動ツメ15に当接することにより従動ツメ15が下方に付勢されるようにしたものである。
【0018】
上記のように構成された本発明のドアロック制御機構において、後突が生じた場合を想定し、バックドアが一定の変形モードに従って変形するものとする。
まず、図1の矢印で示すようにドア本体1のアウタパネル2から衝突入力が作用する。この衝突入力により駆動ツメ14と従動ツメ15が相互に接近する。
【0019】
後突初期には、図4(A)のように駆動ツメ14が従動ツメ15に当接し、それぞれ楔状係合面14a,15aが接触する。これらの係合面14a,15aは楔状の傾斜面として形成されているため、さらに図4(B)のようにドアの変形モードが進むのに従って(矢印参照)従動ツメ15が駆動ツメ14によってドア本体1内で押し下げられる。これにより従動ツメ15が取り付けられたロックレバー9は、下方に移動させられる。
【0020】
ロックレバー9が下方へ移動すると、前述のようにスライダ11の軸部11aがコントロールレバー7の縦溝12aと係合し、これによりコントロールレバー7を押し下げても、リンクロッド8は駆動されず、したがって鍵装置がロックされた状態になる。このようにドアロックがされていない場合でも、ロックレバー9を付勢駆動することでドアの鍵装置が外れないようにロック状態に切り換えることができる。したがって、仮に後突が起こった場合でも常に、バックドアの開放を確実に防止して、乗員の高い安全性を確保することができる。
【0021】
なお、上記実施形態において、特にワゴン車等の車両を例にして説明したが、バックドアを備えたその他の車両に対しても本発明を有効に適用可能であり、上記実施形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。
また、後突の場合に限らず、側方から衝突される、いわゆる「側突」の場合において、本実施形態と同様な構成を有するドアに対して同様に構成されている場合も、本発明を有効に適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種の車両において特に後突によってドアが変形した場合、その変形モードを利用してロックレバーを駆動させることにより、バックドアの開放が確実に防止され、乗員の安全性が確保されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアロック制御機構の実施形態による構成例を示す断面図である。
【図2】本発明のドアロック制御機構におけるドアハンドルおよびドアロック制御部まわりを示す斜視図である。
【図3】図2のC方向の斜視図である。
【図4】本発明のドアロック制御機構の実施形態における後突時初期およびその変形モードを示すそれぞれ断面図である。
【図5】従来技術に係る後突時の様子を示すそれぞれ車両の部分側面図である。
【図6】従来のドアロック制御機構に係るバックドアの変形モードを示す、図5のP部拡大図である。
【図7】従来のドアロック制御機構に係るドアハンドルおよびドアロック制御部まわりを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ドア本体
2 アウタパネル
3 インナパネル
4 ドアハンドル
5 ドアロック制御部
6 アーム
7 コントロールレバー
8 リンクロッド
9 ロックレバー
9a 操作用ノブ9a
10 回動レバー
11 スライダ
11a 軸部
12a 縦溝
12b 横溝
13 回動レバー
14 駆動ツメ
14a 係合面
15 従動ツメ
15a 係合面
Claims (1)
- ドアハンドル操作により掛け外されるように構成された鍵装置を、ロックレバーの上下動によってロックまたはアンロック状態に切り換えるドアロック制御機構であって、
ドア本体のアウタパネルに固定された駆動ツメと、上記ロックレバーに取り付けられた従動ツメとが、対向する楔状係合面を介して当接可能に配置され、
上記ドア本体への衝突入力で、上記駆動ツメが上記従動ツメに当接し、上記従動ツメが下方に付勢されることにより上記ロックレバーが下方に移動することで、上記鍵装置がロック状態にされるようにしたことを特徴とするドアロック制御機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5349798A JP3769641B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | ドアロック制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5349798A JP3769641B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | ドアロック制御機構 |
Publications (2)
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JPH11247501A JPH11247501A (ja) | 1999-09-14 |
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Family
ID=12944482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5349798A Expired - Fee Related JP3769641B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | ドアロック制御機構 |
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Families Citing this family (2)
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-
1998
- 1998-03-05 JP JP5349798A patent/JP3769641B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11247501A (ja) | 1999-09-14 |
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