JP3769519B2 - 書類処理装置および書類処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、種々の書類や帳票等を搬送路に従って搬送する書類処理装置および書類処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大規模な病院や運送業者等では、その業務の性質上、大量の書類や伝票、帳票等が発生し、それらの帳票等を効率的に処理するため書類処理装置が使用されている。この種の装置では、多岐に渡る帳票等を短時間に確実に処理する必要性から、その搬送機構(フィーダ機構)が重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の書類処理装置のフィーダ機構は、単一の回転速度で搬送駆動ローラを回転させて、書類等の搬送を行っている。そのため、搬送途中において、搬送される帳票等に傾きが生じても、その修正ができないという問題がある。
【0004】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、搬送途中において帳票等に傾きが生じても、その修正を容易に行える書類処理装置および書類処理方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成し、上述した課題を解決する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すなわち、上流側より供給された書類を下流側へ搬送可能な書類処理装置であって、搬送路の下流方向に書類を搬送する第1の搬送手段と、上記第1の搬送手段を回転駆動する第1の駆動手段と、上記搬送路の下流方向に書類を搬送する第2の搬送手段と、上記第2の搬送手段を回転駆動する第2の駆動手段と、上記搬送路における上記書類の傾きを検知する検知手段と、上記傾きの方向に応じて上記第1の駆動手段および第2の駆動手段の回転速度を個別に制御する制御手段とを備え、上記第1の搬送手段および第2の搬送手段は並列に配置され、上記第1の駆動手段および第2の駆動手段によって、異なる回転速度で回転駆動可能なことを特徴とする。
【0006】
例えば、上記制御手段は、上記書類の傾き方向に応じて、上記第1の駆動手段の回転速度を上記第2の駆動手段の回転速度よりも速くし、または、上記第2の駆動手段の回転速度を上記第1の駆動手段の回転速度よりも速くすることで上記書類の搬送速度を調整して、上記書類の傾きを補正可能とすることを特徴とする。
【0007】
例えば、上記書類に傾きがない場合、上記制御手段は、上記第1の搬送手段による搬送速度と上記第2の搬送手段による搬送速度を同期させることを特徴とする。
【0008】
また、例えば、上記制御手段は、上記書類に傾きがない場合、上記第1の駆動手段の回転速度と上記第2の駆動手段の回転速度とが同速度となるように制御することを特徴とする。
【0009】
例えば、さらに、搬送される上記書類を挟持する上ローラと下ローラを備え、上記搬送に伴う上記上ローラと下ローラの回転速度差をもとに、上記上ローラと下ローラ間を通過する上記書類の二重搬送の有無を判定することを特徴する。
【0010】
さらに、上記の目的を達成し、上述した課題を解決する他の手段として、例えば、以下の構成を備える。すなわち、上流側より供給された書類を下流側へ搬送するため並列に配置された第1の搬送手段と第2の搬送手段を有する書類処理装置における書類処理方法であって、搬送路における上記書類の傾きを検知するステップと、上記傾きの方向に応じて、上記第1の搬送手段および第2の搬送手段を個別に回転駆動するステップとを備え、上記第1の搬送手段および第2の搬送手段が異なる回転速度で回転駆動可能なことを特徴とする。
【0011】
例えば、上記書類の傾き方向に応じて、上記第1の搬送手段に対する回転駆動速度を上記第2の搬送手段に対する回転駆動速度よりも速くし、または、上記第2の搬送手段に対する回転駆動速度を上記第1の搬送手段に対する回転駆動速度よりも速くすることで上記書類の搬送速度を調整して、上記書類の傾きを補正可能とすることを特徴とする。
【0012】
また、例えば、上記書類に傾きがない場合、上記第1の搬送手段に対する回転駆動速度と上記第2の搬送手段に対する回転駆動速度を同速度にすることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態例について詳細に説明する。図1は、本実施の形態例に係る書類処理装置の全体構成を示す外観図である。同図に示すように、この書類処理装置は、フィーダ装置10、傾斜判別装置20−1/イメージ読取装置20−2(以降、適宜、これらをまとめて読取装置20ともいう)、判別装置60、スタッカ装置30からなる。フィーダ装置10は、載置された書類や帳票等を分離・搬送するための装置であり、例えば、一枚綴りの帳票のみならず、種々の厚さを有し、かつ、綴じ方も不定な帳票を一綴りごとに分離して、それらを読取装置20へ搬送する。
【0014】
傾斜判別装置20−1は、イメージ読取装置20−2の上流側に位置し、ここでの帳票の傾斜情報値を直ちに、後述する中央制御部にフィードバックする。そして、判定情報に基づいて、同じく後述する駆動モータAおよびB(図4、図5等を参照)を制御し、続く帳票の傾きを補正して、傾きのない正規のフィードに戻す働きをする。
【0015】
イメージ読取装置20−2は、フィーダ装置10より搬送されてきた帳票等の表面全体の画像情報を読み取り、所定の画像解析処理を行う。すなわち、イメージ読取装置20−2は、フィーダ装置10より搬送された帳票等の表面あるいは裏面の画像情報を、撮像装置(イメージリーダ)50によりイメージとして電子的に取り込み、帳票等の所定領域に記載された文字等の画像を解析して、記載内容を抽出する。そして、取り込み結果に従って、スタッカ装置30を制御する。
【0016】
判別装置60は、読取装置20の下流側に位置し、読取装置20から送られてきた帳票の種類や帳票の重なり状態等を判定する。また、判別装置60の後段に配されたスタッカ装置30は、搬送されてきた帳票等を、読取装置20からの指示に従ったポケットに載置する書類収納部として機能する。
【0017】
判別装置60の搬送面の内部には、搬送方向に直交させて、列状に複数個の発光素子が埋め込まれており、搬送面の垂直上部には、これらの発光素子各々に対向する位置に受光素子が配されている。そして、列状に配置された発光素子から、搬送面に設けた孔を介して垂直上部方向へ放出された光が、受光素子によって検知される。ここでは、受光素子による光の検知結果をもとに、これらの発光素子と受光素子間を通過する帳票の状態を判定する。
【0018】
本書類処理装置は、さらに、作業者が種々の操作情報を入力したり、装置の動作状態等を表示したり、あるいは、イメージリーダ50で読み込んだ画像を可視表示するための、操作部や表示部等として機能するモニタ部40を有している。
【0019】
なお、書類イメージの読取り処理、帳票の種類等の判定方法や書類の収納処理の具体的な内容については、本願発明と直接的な関係がないため、ここでは、それらの詳細な説明を省略する。
【0020】
次に、本実施の形態例に係る書類処理装置における、フィーダ装置のフィーダ機構について詳細に説明する。図2は、フィーダ装置10のフィーダ機構、特にその特徴的な構成部分の構造を示している。同図に示すフィーダ機構は、種々の厚さの書類、および綴じ方の異なる書類を一綴りごとに分離するホッパ部201と、分離された各書類を読取装置20へ搬送するための搬送路202とから構成される。
【0021】
ホッパ部201には、ピッカー部103と搬送ベルト部101とが配されており、一部の搬送ベルト部は、書類の搬送のみならず、パドル部102を移動して、ホッパ部201に載置された書類をピッカー部103へ搬送する機能を有する。
【0022】
搬送ベルト部101を構成するベルトのうち、装置手前側(操作者が立つ側)に配した2本のベルトは、その表面に一定間隔に配した歯形状のスリット(ベルトの移動方向と垂直な方向に走る突起部と溝部が、一定の間隔で連続する構造)を有する。この溝にパドル部102の底部の一部が係合し、搬送ベルト部101が動くことによる溝部の移動に従って、パドル部102自身もピッカー部103側へ移動する。このため、パドル部102の前方に載置された書類(あるいは帳票)の束(不図示)が搬送によって徐々に減じるのとほぼ同期して、搬送ベルト部101を駆動するという制御が行われる。
【0023】
ピッカー部103には、上述した搬送ベルト101を動作させるため、図2に示すように、ピッカーローラ(ピックアップローラ)131の下部に位置する書類の厚みによって、ピッカーローラ131の位置を検出するセンサ部104が配されている。また、フィーダ装置10に積載された書類の手前側のエッジを揃えるため、搬送ベルト部101の手前側に、それと並行して走る書類ガイド部107が設けられている。
【0024】
一方、搬送路202には、書類分離・送り機構としてのフィーダ部130が配されている。このフィーダ部130(図2は、安全用の覆いを被せた状態である)は、後述するように、相互に接触しながら反対方向へ回転移動する2つの搬送ベルトによって、書類や帳票の分離および搬送を行う。
【0025】
図3は、フィーダ部130の詳細構成を示す一部破断図である。同図に示すように、フィーダ部130は、上述したピッカー部から送られてきた帳票500を下流側へ搬送駆動するために、相互に並列に配置された2組のベルト搬送機構301,303と、ベルト搬送機構301,303の下流側に位置する重送検出機構350とを備える。重送検出機構350は、帳票等の二重搬送(同時搬送)を検出するためのもので、ドライブ輪351,353と、各ドライブ輪351,353に接触しながら回転する従輪352,354とからなる。
【0026】
ベルト搬送機構301,303のうち、ベルト搬送機構301は、搬送モータ(後述する駆動モータA)で駆動される駆動ローラ311と、駆動ローラ313と同軸構造であるがフリー回転するローラ312間に巻回され、駆動ローラ311の回転に従って、図中の矢印a方向へ回転駆動される上部搬送ベルト305と、上部搬送ベルト305の下部に位置し、この上部搬送ベルト305に面接触しながら、あるいは、わずかな間隙を保ちながら、それとは反対方向(図中の矢印b方向)へ不図示のモータで回転駆動されるリバースベルト321(セパレータベルト、あるいは逆転ベルトともいう)からなる。
【0027】
同様に、ベルト搬送機構303は、後述する駆動モータBで駆動される駆動ローラ313と、上記の駆動ローラ311と同軸構造であるがフリー回転するローラ314間に巻回され、駆動ローラ313の回転に従って、上述した上部搬送ベルト305と同様、矢印方向へ回転駆動される上部搬送ベルト307と、上部搬送ベルト307の下部にあって、上部搬送ベルト307と面接触しながら(あるいは、わずかな間隙を保ちながら)、上部搬送ベルト307とは反対方向へ、不図示のモータで回転駆動されるリバースベルト323により構成される。
【0028】
上部搬送ベルト305,307が回転駆動しているときに、ピッカーローラ(ピックアップローラ)131の下部を通過して、フィーダ部130へ書類等が送られてくると、最上部の書類が、上部搬送ベルト305,307によって、フィーダ部130側へ搬送される。一方、最上部にない、下側の書類には、リバースベルト321,323が、上部搬送ベルト305,307と反対方向へ低速で回転しているため、フィーダ部130とは逆方向へ送り返す力が働く。その結果、最上部の書類のみがフィーダ部130方向(下流方向)へ取り込まれる。
【0029】
なお、上部搬送ベルト305,307とリバースベルト321,323の接触面の水平位置が、フィーダ装置10等における帳票等の搬送面の位置である。
【0030】
図3に示すように、ベルト搬送機構301,303の駆動ローラ311,313には、それぞれ独立して設けられた駆動モータA,Bが連結されているため、ベルト搬送機構301,303も互いに独立した動作をする。すなわち、これらのベルト搬送機構301,303は、後述する条件等に従って駆動モータA,Bの駆動速度を変更することにより、互いに異なる速度で回転して、書類等を搬送することが可能である。
【0031】
一方、ドライブ輪(駆動輪)351,353は、駆動モータA,Bと同期をとりながら駆動モータCにより、両輪が同時に回転駆動されている。そのため、従輪352,354も、各ドライブ輪351,353に接触等している場合、ドライブ輪351,353からの回転駆動力を受けて、それらと同一速度で回転する。また、従輪352,354には、その軸部分に、連結用の継ぎ手370を介して、クラッチ機構部361が接続されている。
【0032】
クラッチ機構部361は、いわゆる一方向クラッチ(ワンウエイクラッチ)として機能し、従輪352,354の回転トルクを受けて一定方向へ回転し、ドライブ輪351,353と従輪352,354相互の“すべり”状態(回転速度の違い)に応じた動作をする。
【0033】
そこで、搬送される帳票が重ならない、正常な場合と、何らかの原因で、2枚以上の帳票が互いに重なった状態でドライブ輪351,353と従輪352,354間を通過する場合における動作について説明する。
【0034】
帳票が重なっていない通常の状態では、ドライブ輪351,353が一定の速度で回転すると、その回転力が、そのまま帳票を介して、従輪352,354へ伝達される。そのため、従輪352,354もドライブ輪351,353と同じ速度で回転する。
【0035】
この場合、従輪352,354は、あらかじめ設定した一定の速度で回転しているため、ワンウエイクラッチとしてのクラッチ機構部361は、従輪352,354の回転によるトルクを受け、従輪352,354に対して無負荷(自由回転)状態で回転する。よって、通常の状態では、ドライブ輪351,353と従輪352,354間には、上述した“すべり”が発生しない。
【0036】
しかし、帳票が重なった状態で送り込まれた場合、ドライブ輪351,353に直接、接している帳票には、ドライブ輪351,353より、搬送下流側(読取装置20方向)へ搬送力が付与されるが、最上部の帳票の下にある帳票には、ドライブ輪351,353の搬送力が直接、作用しなくなる。
【0037】
そのため、従輪352,354がドライブ輪351,353とは異なる速度で回転することになり、両輪の回転速度に差(すべり)が生じる。より具体的には、従輪352,354には、すべりによって一定以上の回転トルクが働かなくなるため、従輪の回転速度がドライブ輪よりも遅くなる(場合によっては、その回転が止まる)。そして、クラッチ機構部361がワンウエイクラッチとして機能し、従輪352,354に対して、一定の負荷をかけるように機能する。
【0038】
このように、クラッチ機構部361によって一定の負荷がかけられた従輪352,354は、重なった状態にある帳票のうち、下部の帳票に対して、その搬送速度を遅くするように作用する。その結果、最上部の帳票だけが、下部の帳票よりも先行するかたちで、ドライブ輪351,353によって下流側へ搬送され、それにやや遅れて、下部の帳票が下流側へ送られることになる。
【0039】
そこで、重送検出機構350では、上述したような従輪352,354とドライブ輪351,353の回転速度を監視し、それらの間に速度差が生じた場合、帳票の搬送状態が重送状態にあることを検知する。
【0040】
本実施の形態例に係るフィーダ装置のフィーダ部130は、継ぎ手370を介して回転するクラッチ機構部361によって、“すべり”状態に応じた動作が行われる。つまり、フィーダ装置は、クラッチ機構部361により、帳票の二重搬送(2枚以上の帳票の同時搬送)時における適性な動作が行われる。
【0041】
次に、本実施の形態例に係るフィーダ装置における帳票等の傾き補正処理等について説明する。図4は、本実施の形態例に係るフィーダ装置の主要部の構成を示すブロック図である。図5は、本実施の形態例に係るフィーダ装置のフィーダ部における帳票等の搬送状態を模式的に示している。また、図6は、フィーダ装置における制御手順、特に傾き補正処理の手順を示すフローチャートである。
【0042】
図4に示す中央制御部401は、例えば、マイクロプロセッサからなる主制御部であり、本フィーダ装置全体の制御を司っている。また、メモリ402には、主制御部401が必要とする制御プログラム等が格納されている。
【0043】
中央制御部401は、後述するように、搬送される帳票等についての傾斜情報を受けて、それに基づいて駆動モータA(431)、駆動モータB(433)を制御する。その際、帳票等の傾きに応じて、ベルト搬送機構を構成する上部搬送ベルト305を駆動モータA(431)で駆動し、上部搬送ベルト307を駆動モータB(433)で個別に駆動する。また、中央制御部401は、駆動モータA,Bと同期させて駆動モータC(435)を制御し、ドライブ(駆動)輪351,353を回転させる。それによって、従輪352,354に接続されたクラッチ機構部361が、上述した条件に対応した動作をする。
【0044】
ここで、フィーダ装置の下流側に位置する装置(傾斜判別装置20−1)の搬送面上にある帳票が、搬送方向に対して斜めになっている状況を想定する。この場合、図7に示すように、搬送面に配された発光素子と受光素子間を通過している帳票500は、これらの光学的な素子(センサ)a〜eを均等に覆っていない(つまり、部分的に覆っている)状態にある。
【0045】
これらの光学的な素子のうち、搬送面の奥側にある素子(例えば、a,b)のみが帳票501で覆われることによる光の遮断状態によって、帳票が傾いていることを検知した場合、搬送される帳票が「右傾斜」の傾向にあると判断して、それぞれのセンサの時間差の値が、傾斜情報として中央制御部401へ通知される。同様に、搬送面の手前側にある素子(例えば、d,e)のみが帳票502で覆われている場合には、帳票が「左傾斜」しているものと判断する。
【0046】
そこで、上述した傾斜情報がフィーダ装置に送られると(図6のステップS1で「有り」)、フィーダ装置の中央制御部401は、その情報をもとに駆動モータA,Bを制御する。例えば、傾斜情報が、帳票が右傾斜の傾向にあることを示している場合、ステップS2での判断がYESになるため、ステップS5において、ベルト搬送機構301,303の非同期駆動制御を行う。
【0047】
具体的には、ピッカー部より帳票等が右傾斜して送られてきた場合(図5の(a)に示す帳票500b参照)、中央制御部401は、駆動モータA,Bを独立に制御して、ベルト搬送機構301を構成する上部搬送ベルト305の回転速度N1を、ベルト搬送機構303の上部搬送ベルト307の回転速度N2より速くする(N1>N2)。その結果、右傾斜していた帳票500bは、通常状態の帳票500aに位置修正(傾き補正)される。
【0048】
左傾斜に対する補正も、上記と同様に行う。すなわち、フィーダ装置へ送られてきた傾斜情報が、左傾斜を意味しているときは、図6のステップS3における判定がYESとなるため、続くステップS7において、上部搬送ベルト307の回転速度N2を上部搬送ベルト305の回転速度N1より速くする制御を行う(N1<N2)。よって、図5の(b)に示すように、左傾斜していた帳票500cは、傾き補正されて、通常状態の帳票500aへ戻る。
【0049】
なお、フィーダ装置が何ら傾斜情報を受けない場合には、搬送されている帳票等に傾きが発生していないと判断して、ステップS10において、駆動モータA,Bに対して同期駆動制御を行う。すなわち、上部搬送ベルト305,307が同一速度(N1=N2)で回転するように制御する。
【0050】
重送検出部380は、駆動モータA,Bと同期する駆動モータC(435)の駆動を受けて回転するドライブ(駆動)輪351,353の回転速度と、クラッチ機構部361に接続された状態でドライブ輪351,353に接して回転する従輪352,354の回転速度とを監視して、それらの速度差を見る(ステップS15)。そして、速度差が生じた場合、重送検出部380は、帳票の搬送状態が重送状態にある旨を中央制御部401へ通知する(ステップS17)。
【0051】
以上説明したように、本実施の形態例によれば、搬送路上における帳票等の傾斜状態を検出し、それが右傾斜か左傾斜かに応じて駆動モータを独立に制御して、2つの搬送ベルトの回転速度を個別に調整することで、傾斜している帳票を通常の位置へ戻す、傾き補正をすることができる。それによって、例えば、帳票等の表面の画像情報を読み取る処理や画像解析処理等に対する、帳票の傾きから生じる悪影響を排除することができる。
【0052】
また、ドライブ輪と従輪からなる一方向クラッチ機構を設けることで、帳票等が重なって搬送されても、フィーダ装置のおける適性な動作を保障することが可能となる。
【0053】
なお、本発明は、上述した実施の形態例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。例えば、フィーダ装置10に、本書類処理装置の動作停止機構を起動する停止スイッチを配し、モニタ部40上へのエラーメッセージの表示に加えて、操作者が停止スイッチを操作して装置の動作を停止できるようにしてもよい。
【0054】
特に、上述したクラッチ機構部に帳票等の二重搬送を知らせる手段を設け、その通知に基づいて書類処理装置の動作停止機構を機能させるようにしてもよい。
【0055】
また、フィーダ装置等に帳票等の検知手段(センサ)を配し、それによって、搬送される帳票間の間隔を検知して、例えば、帳票間の間隔が一定幅より狭くなったときに搬送ベルトの回転速度を抑えて、それらの間隔を調整することで、搬送路における帳票等の渋滞の緩和や、読取装置20における画像情報の読み取り速度との同期調整を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、搬送路上において、傾斜している帳票を通常の位置へ戻すという傾き補正を容易に行うことができる。
【0057】
また、本発明によれば、帳票等が重なって搬送されても、適性なフィード動作を保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例に係る書類処理装置の全体構成を示す外観図である。
【図2】実施の形態例に係る装置のフィーダ機構の構造を示す図である。
【図3】フィーダ部の詳細構成を示す図である。
【図4】実施の形態例に係るフィーダ装置の主要部の構成を示すブロック図である。
【図5】フィーダ装置のフィーダ部における帳票等の搬送状態を模式的に示す図である。
【図6】フィーダ装置における傾き補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】搬送面上にある帳票の傾き状況を説明するための図である。
【符号の説明】
10 フィーダ装置
20 読取装置
20−1 傾斜判別装置
20−2 イメージ読取装置
30 スタッカ装置
40 モニタ部
50 撮像装置(イメージリーダ)
101 搬送ベルト部
102 パドル部
103 ピッカー部
130 フィーダ部
131 ピッカーローラ
201 ホッパ部
202 搬送路
301,303 ベルト搬送機構
305,307 上部搬送ベルト
321,323 リバースベルト
350 重送検出機構
351,353 ドライブ輪
352,354 従輪
361 クラッチ機構部
380 重送検出部
401 中央制御部
500,500a,500b,500c 帳票

Claims (5)

  1. 上流側より供給された書類を下流側へ搬送可能な書類処理装置であって、
    搬送される書類を挟持する上ローラ及び下ローラと、
    上ローラ及び下ローラのうち一方のローラを搬送方向に回転駆動するローラ駆動手段と、
    上ローラと下ローラの回転速度差をもとに上ローラと下ローラ間を通過する書類の二重搬送の有無を検出する重送り検出手段とを有することを特徴とする書類処理装置。
  2. 上ローラ及び下ローラのうち他方のローラは従動ローラより成り、
    従動ローラはクラッチ機構部に接続されており、
    クラッチ機構部は、従動ローラがあらかじめ設定した一定の速度で回転している時は従動ローラに対して無負荷状態で回転し、
    クラッチ機構部は、従動ローラがあらかじめ設定した一定の速度以下で回転している時は従動ローラに負荷をかけるように回転することを特徴とする請求項1記載の書類処理装置。
  3. クラッチ機構部はワンウエイクラッチより成ることを特徴とする請求項記載の書類処理装置。
  4. 搬送路の下流方向に書類を搬送する第1の搬送手段と、
    第1の搬送手段を回転駆動する第1の駆動手段と、
    第1の搬送手段に並列に配置され、搬送路の下流方向に書類を搬送する第2の搬送手段と、
    第2の搬送手段を回転駆動する第2の駆動手段と、
    搬送路における書類の傾きを検知する検知手段と、
    傾きの方向に応じて第1の駆動手段および第2の駆動手段の回転速度を個別に制御する制御手段とをさらに備え、
    制御手段は、書類の傾き方向に応じて、第1の駆動手段の回転速度を第2の駆動手段の回転速度よりも速くするか、または、第2の駆動手段の回転速度を第1の駆動手段の回転速度よりも速くすることで書類の搬送速度を調整して、書類の傾きを補正することを特徴とする請求項1記載の書類処理装置。
  5. 検知手段は、書類の搬送方向に略直交して列状に配された、少なくとも2つの光学素子からなり、光学素子各々に対する光の遮断状態をもとに書類の傾きを検知することを特徴とする請求項記載の書類処理装置。
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