JP3769464B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MD等の記録媒体に音楽データ等を記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD(Compact Disc)に対応する再生部と、MD(Mini Disc)に対応する記録再生部とを同一の筐体内に配置したオーディオ機器が提供されている。このオーディオ機器によれば、CD又はMDを用いた再生が楽しめるだけでなく、CDからMDへのダビング(記録)も簡単に行えるダビングスイッチ等が設けられている。
【0003】
また、CD/MD一体型のオーディオ機器には、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Cording)やATRAC3等の音声圧縮技術に対応するMD用録音モードが搭載されている。また、CD/MD一体型のオーディオ機器では、予め複数のCDをセット可能なものもあり、上記の様なダビングスイッチの操作を行うと、例えば、セットされた複数のシングルCDに記録されている音楽データが自動的に再生されて一定の録音モードでMDに記録される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のCD/MD一体型のオーディオ機器におけるCDからMDへのダビング処理では、全ての音楽データが一定の録音モードで記録されていた為、以下の様な問題があった。
【0005】
即ち、多くの場合シングルCDの1曲目が特に重要なオリジナル曲であるにも拘らず、2曲目以降のカラオケ曲等を含む全ての音楽データが一定の録音モードでMDに記録されてしまうので、MDの記憶容量を必要以上に浪費してしまうという問題があった。
【0006】
また、曲毎に録音モードをマニュアルで再設定することは可能であるが、操作が煩雑であり、ダビングモードにおける操作の利便性を生かすことができなかった。
【0007】
本発明の課題は、簡便な操作で重要な音楽データと、それ以外の音楽データの録音モードを適宜変更してCDからMDへダビングすることにより、MDの記録領域を節約できる記録装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この様な課題を達成するために、次のような特徴を備えている。なお、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態に対応する構成を1例として例示する。また、符号等は添付する図面の参照符号である。
【0009】
請求項1記載の発明は、第1の記録媒体の予め区分された記録領域毎に記録されているデータを読み取る読取手段(例えば、CD再生部2)と、
この読取手段によって読み取られたデータを、複数のトラック及び該各トラックに対応するトラック番号を管理する為の管理領域を有する第2の記録媒体に記録する記録手段(例えば、MD記録再生部3)と、
前記第1の記録媒体における前記データの記録位置に基づいて、複数の前記データの中から優先的に再生すべきメインデータを認識する認識手段(例えば、システムコントローラ1)と、を具備する記録装置であって、
前記記録手段は、前記認識手段により認識された前記メインデータを第1の圧縮方式で圧縮して前記第2の記録媒体に記録し、前記第1の記録媒体に記録されている前記メインデータ以外のデータを、前記第1の圧縮方式よりも圧縮率が高い第2の圧縮方式で圧縮して前記第2の記録媒体に記録すると共に、
前記記録手段が複数の前記メインデータを前記第2の記録媒体に記録する場合は、前記メインデータが記録された前記第2の記録媒体のトラックに対応するトラック番号が、当該メインデータ以外のデータが記録された該第2の記録媒体の何れのトラックに対応するトラック番号よりも再生順位が上位、且つ、連続する値となる様に、前記管理領域にて管理されるトラック番号を編集する編集手段(例えば、MD記録再生部3)を更に備えることを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の発明において、読取手段は、第1の記録媒体の予め区分された記録領域毎に記録されているデータを読み取る。記録手段は、読取手段が読み取ったデータを圧縮して第2の記録媒体に記録する。これにより、第2の記録媒体の記録領域を節約できる。また、このとき記録手段は、認識手段が認識するメインデータを、第1の圧縮方式で圧縮して第2の記録媒体に記録し、第1の記録媒体に記録されているメインデータ以外のデータを第1の圧縮方式よりも圧縮率が高い第2の圧縮方式で圧縮して第2の記録媒体に記録するので、重要なデータ即ちメインデータを記録するに当たって、そのデータ品質が低下することを回避できる。また、重要なメインデータとそれ以外のデータとの記録方式の変更が実質的に自動化されるので、ユーザの操作負担を軽減できる。
【0011】
具体的には、第1の記録媒体に予め音楽データが記録されており、この音楽データを第2の記録媒体に記録する場合、重要な曲に対応する音楽データをメインデータとして認識手段に認識させる様にすれば、簡便な操作で重要な音楽データと、それ以外の音楽データの録音モードが適宜変更されて第1の記録媒体から第2の記録媒体へ記録(ダビング)すること等が実現される。この場合、第2の記録媒体の記録領域を節約でき、しかもその第2の記録媒にダビングされた重要な曲を再生する際には、この重要な曲の音質の低下を回避できる。
【0012】
また、第2の記録媒体は、複数のトラック及び該各トラックに対応するトラック番号を管理する為の管理領域を有する。この第2の記録媒体の各トラックに記録されたデータを再生する際は、トラック番号順にデータが再生されるわけであるが、編集手段が、メインデータが記録される第2の記録媒体のトラックに対応するトラック番号が当該メインデータ以外のデータが記録される第2の記録媒体の何れのトラックに対応するトラック番号よりも再生順位が上位になる様に、第2の記録媒体上のトラック番号を管理する為の管理領域にて管理されるトラック番号を編集するので、メインデータが記録されているトラックを検索する操作をせずにメインデータのみをいち早く再生できるという利便性を提供できる。
【0013】
さらに、記録手段が複数のメインデータを第2の記録媒体に記録する場合は、編集手段が、これら複数のメインデータを記録する第2の記録媒体のトラックに対応するトラック番号が連続する値となる様に第2の記録媒体の管理領域にて管理されるトラック番号を編集するので、ユーザは第2の記録媒体の各トラックに記録されたデータを再生する際は、重要なメインデータのみを連続して再生できるという利便性がある。
【0016】
請求項記載の発明は、請求項記載の記録装置において、
前記第2の記録媒体は、光磁気ディスクであり、
前記編集手段は、当該光磁気ディスクのUTOCエリアのトラック番号を一元管理する領域に記録されるトラック番号を編集することを特徴としている。
【0017】
ここで、UTOCエリアは、第2の記録媒体の各トラックに対応するトラック番号の他、そのトラックの記録日時、トラック名、及び記録するデータのスタートアドレスやエンドアドレス等の属性を記録する為の所定の管理領域である。
【0018】
請求項記載の発明によれば、編集手段は、第2の記録媒体のUTOCエリアにて管理されるトラック番号を編集するので、各トラック番号を編集する為の領域を共用することができる。これにより、トラック番号の編集を迅速且つ的確に行える。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項1記載の記録装置において、
前記第1の記録媒体は複数のトラックを有する記録媒体であり、
前記認識手段は、複数の前記データの内、最も上位のトラック番号が割当てられたトラックに記録されているデータを前記メインデータとして認識することを特徴としている。
【0020】
請求項記載の発明において、認識手段は、複数のデータの内、最も上位のトラック番号が割り当てられたトラックに記録されているデータを前記メインデータとして認識する。従って、記録媒体として例えばシングルCDを採用する場合は、そのシングルCDにおける最も上位のトラック番号が割り当てられたトラックに記録されている嗜好性の高い1曲目の音楽データを記録する際の利便性を向上できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用したオーディオ機器の主要部構成を示すブロック図である。図示の様に、オーディオ機器10は、システムコントローラ1、CD再生部2、MD記録再生部3、操作部4、表示部5、及びD/A変換器6を備える。
【0022】
尚、図1はオーディオ機器10に特有な機能を実現する為の構成要素を特に示すものであり、当該オーディオ機器10が周知の一般的なオーディオ機器としての機能を実現する為に必要な構成要素の図示は省略している。また、以下には、当該オーディオ機器10の各構成要素の特徴的な機能について説明するが、各々の構成要素は、その構成要素が備えるべき周知の機能や手段等を有しているのは勿論である。
【0023】
システムコントローラ1は、図示はしないが不揮発性の内部メモリと揮発性のワークメモリとを備えており、内部メモリが記憶するシステムプログラムをワークメモリに展開し、展開したシステムプログラムに規定された手順に従って、当該オーディオ機器10の機能を実現すべく各構成要素に制御信号を出力してこれらを統括的に制御する。
【0024】
また、そのシステムプログラムには、システムコントローラ1が後述する図2、図3、及び図5に示す処理を行う為のプログラムコードが含まれており、システムコントローラ1は、それらのプログラムコードに応じた動作を実行する。
【0025】
また、システムコントローラ1は、記録モード設定部11を備える。記録モード設定部11は、システムコントローラ1による上記プログラムコードの実行に起因する内部割込み或いは操作者の操作に起因する外部割込みに応じて、音楽データの圧縮方式を、ATRAC又は該ATRACよりも圧縮率の高いATRAC3(LP2及びLP4を含む。)の何れに設定するかの記録モード設定信号をMD記録再生部3に出力する。
【0026】
CD再生部2は、複数枚のCDを装填する為のCD装填部、スピンドルモータ、及び光ピックアップ等(何れも図示せず)を備える。
【0027】
ここでCDは、直径12cmのCD及び直径8cmのCD(「シングルCD」と称されている)を含む。シングルCDには、2又は3曲分の音楽データが予め記録されている。このシングルCDの最も内周側のトラック、即ち1曲目には、概ね多くのユーザによって好まれる嗜好性の高い曲に対応する音楽データ(以下、「メインデータ」と記す。)が記録されており、2曲目以降には、例えばカラオケ曲等が記録されている。
【0028】
CD装填部は、上述の様に複数枚のCDを装填し得るものであるが、各々のCDを個別に受け入れる部位を複数有して成る。それら部位の各々には、ディスク番号が割り当てられており、システムコントローラ1は、このディスク番号によって各CDを識別する。
【0029】
スピンドルモータは、CD装填部に装填されるCDを回転駆動する。光ピックアップは、スピンドルモータで回転駆動されるCDにレーザ光を照射し、その反射光を電気信号に変換することでCDに記録されている音楽データを読み取り、読み取った音楽データをMD記録再生部3又はD/A変換器6へ出力する。
【0030】
MD記録再生部3は、MDを装填する為のMD装填部、圧縮部、スピンドルモータ、光ピックアップ、及び記録用磁気ヘッド、及びMD記録再生回路等(何れも図示せず)を備える。
【0031】
MDは、データ書換え可能な光磁気ディスクであり、そのディスク表面には複数のトラックが螺旋状に形成される。各々のトラックには、一曲分の音楽データが記録される。また、MDの所定の内周トラック(UTOCエリアと称される。)には、UTOC(User Table Of Contents)が予め記録されている。
【0032】
ここで、UTOCは、各トラックに割り当てるトラック番号(以下、適宜「TNO」とも表記する。)、トラック名(曲名)、記録日時、及び音楽データのスタートアドレス及びエンドアドレス等を一元管理する為の情報である。
【0033】
MD装填部は、MDを装填する為のものである。スピンドルモータは、MD装填部に装填されるMDを回転駆動する。圧縮部は、システムコントローラ1の記録モード設定部11から入力される記録モード設定信号に応じて、ATRAC又はATRAC3(LP2及びLP4を含む。)等の圧縮方式を設定して、CD再生部2から入力される音楽データを圧縮する。
【0034】
光ピックアップは、スピンドルモータで回転駆動されるMDの各トラックに対し、UTOCに管理されているトラック番号順にレーザ光を照射し、その反射光を電気信号に変換することで各トラックに記録されている音楽データを読み取り、読み取った音楽データをD/A変換器6へ出力する。この様にして、MD記録再生部3は、MDに記録された音楽データをトラック番号順に再生する。
【0035】
また、光ピックアップは、音楽データの記録時においてMDに対してレーザ光を照射することにより、MDを局所的にキュリー温度に達するまで過熱させる。記録用磁気ヘッドは、光ピックアップによって加熱され、且つスピンドルモータによって回転駆動されるMDに対し、圧縮部で圧縮された音楽データに応じた磁場を印加することにより、当該圧縮された音楽データをMDに記録する。また、記録用磁気ヘッドは、音楽データを記録する過程でUTOCに管理されているトラック番号を書き換えることにより、各音楽データに対応するトラックに対し、システムコントローラ1からの指示に応じたトラック番号を割り当てる。
【0036】
MD記録再生回路は、CD再生部2から入力される各種音楽データに対するエンコード/デコード、音声データの一時記録、及びシステムコントローラ1の制御に基づいたMDの記録・再生・除去に係る各種デジタル信号処理を行う。即ち、記録時には、CD再生部2から入力される音楽データをMDフォーマットにエンコードし、CIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理を施した信号を記録用磁気ヘッドに出力する。
【0037】
また、再生時には、光ピックアップが読み出した信号をEFM変調し、更にCIRC変調して得られるMDフォーマットの信号をデコードして圧縮データを生成する。そして、ATRAC又はATRAC3方式により圧縮データを音声データに復元してD/A変換機6に出力する。
【0038】
更に、消去時には、MDから読み出されるUTOC情報をデコードして、システムコントローラ1に出力し、またシステムコントローラ1から入力されるUTOC情報を、エンコード処理してUTOC情報記録エリアに記録させる。或いは、システムコントローラ1から入力される制御信号に従って、スピンドルモータ、光ピックアップ、及び記録用磁気ヘッド等を駆動制御する為の制御信号を生成する。
【0039】
操作部4は、CD再生部2に装填された複数枚のCD(シングルCD)の全音楽データを、MD記録再生部3に装填にされたMDに順次ダビングする際に操作するダビングキー、MD又はCDの再生を指示する為の再生キー、MDの記録モードをマニュアル設定する為の記録モード設定キー等を備えており、これらのキーが押下操作されると、その押下されたキーに対応する押下信号をシステムコントローラ1へ出力する。
【0040】
表示部5は、システムコントローラ1による制御のもと、録音の進行状況、MD又はCDの総演奏時間、トラック番号等を表示し、例えば、液晶表示装置(LCD)等により構成される。
【0041】
D/A変換器6は、MD又はCDの再生の際に、CD再生部2又はMD記録再生部3から入力されるデジタルデータである音楽データをアナログ音楽信号に変換して、オーディオ出力端子61に接続される図示しない増幅器やスピーカ等に出力する。
【0042】
以下、オーディオ機器1の動作について、図2乃至図6を参照して説明する。
【0043】
図2は、オーディオ機器1における動作シーケンスの一態様を示すフローチャートである。ユーザは、予めCD再生部2のCD装填部に複数枚のシングルCDを装填すると共に、MD記録再生部3のMD装填部に録音用のMDを設定しておく。この様な状態で、ユーザは、操作部4の例えばダビングキーを押下操作する。この操作により、記録開始信号がシステムコントローラ1に入力される(ステップS201)。
【0044】
システムコントローラ1は、その記録開始信号を検知すると、各シングルCDのディスク番号に対応するパラメータであるDNOに1を設定する(ステップS202)。次いで、システムコントローラ1は、DNOに現在設定されている値のディスク番号に対応するシングルCDがCD装填部に装填されているか否かを判定する(ステップS203)。
【0045】
そのディスク番号に対応するシングルCDが装填されていなければ(ステップS203;NO)、後述するステップS212へ進む。一方、そのディスク番号に対応するシングルCDが装填されていれば(ステップS203;YES)、システムコントローラ1の記録モード設定部11は、圧縮方式を比較的圧縮率の低いATRACに設定する旨の記録モード設定信号をMD記録再生部3へ出力する(ステップS204)。
【0046】
次いで、システムコントローラ1は、CD再生部2を制御することにより、シングルCDの1曲目に記録されているメインデータの再生(PLAY)を開始(START)させると共に、MD記録再生部3を制御することにより、メインデータの記録(REC)を開始(START)させる。このとき、MD記録再生部3は、CD再生部2が再生するメインデータを、ステップS204で設定されたATRAC方式で圧縮してMDへ記録する(ステップS205)。
【0047】
その過程で、システムコントローラ1は、メインデータの再生終了を判定し(ステップS206)、メインデータの再生が終了した場合、メインデータのMDへの記録を停止させる(ステップS207)。具体的には、システムコントローラ1は、CD再生部2及びMD記録再生部3に制御信号を出力して、CD再生部2を再生待機(PLAY PAUSE)状態に、MD記録再生部3を録音停止(REC STOP)状態に、夫々遷移させる。
【0048】
次いで、システムコントローラ1の記録モード設定部11は、圧縮方式をATRACから、それよりも高圧縮率のATRAC3へ切替える旨の記録モード設定信号をMD記録再生部3に出力する(ステップS208)。次いで、システムコントローラ1は、CD再生部2を制御することにより、シングルCDにおける2曲目以降の音楽データの再生(PLAY)を開始(START)させると同時に、MD記録再生部3を制御することにより、その音楽データを、ステップS208で設定したATRAC3方式で圧縮してMDへ記録(REC)させる(ステップS209)。
【0049】
その過程で、システムコントローラ1は、メインデータ以外の全ての音楽データの再生が終了したか否かを判定する(ステップS210)。この判定は、全ての音楽データの再生が終了するまで行われる(ステップS210;NO)。全ての音楽データの再生が終了した場合(ステップS210;YES)、システムコントローラ1は、CD再生部2及びMD記録再生部3に制御信号を出力して、CD再生部2を再生停止(PLAY STOP)状態に、MD記録再生部3を録音停止(REC STOP)状態に、夫々遷移させることにより、音楽データのMDへの記録を停止する(ステップS211)。
【0050】
システムコントローラ1は、音楽データのMDへの記録を停止させた場合、又はステップS203においてディスク番号に対応するシングルCDが装填されていないと判定した場合(ステップS203;NO)は、パラメータDNOの値を1増加する(ステップS212)。次いで、システムコントローラは、現在のDNOの値が、CD装填部に装填し得る最大のCD枚数を超えたか否か判定する(ステップS213)。
【0051】
DNOの値が、まだ最大のCD枚数を超えない場合は(ステップS213;NO)、再びステップS203に戻る。一方、DNOの値が最大のCD枚数を超えた場合は(ステップS213;YES)、当該処理を終了する。
【0052】
図3は、オーディオ機器1における動作シーケンスの変形例を示すフローチャートである。ユーザは、予めCD再生部2に複数のシングルCDを装填すると共に、MD記録再生部3に録音用のMDを設定しておく。
【0053】
この様な状態で、ユーザは操作部4のダビングキーを押下操作する。この操作により、記録開始信号がシステムコントローラ1に入力される(ステップS301)。システムコントローラ1は、その記録開始信号を検知すると、パラメータDNOに1を設定する(ステップS302)。次いで、システムコントローラ1は、DNOに対応するシングルCDがCD装填部に装填されているか否かを判定する(ステップS303)。
【0054】
そのディスク番号に対応するシングルCDが装填されていなければ(ステップS303;NO)、後述するステップS313へ進む。一方、そのディスク番号に対応するシングルルCDが装填されているならば(ステップS303;YES)、システムコントローラ1の記録モード設定部11は、圧縮方式を比較的圧縮率の低いATRACに設定する旨の記録モード設定信号をMD記録再生部3へ出力する(ステップS304)。
【0055】
次いで、システムコントローラ1は、CD再生部2を制御することにより、シングルCDの1曲目に記録されているメインデータの再生(PLAY)を開始(START)させると共に、MD記録再生部3を制御することにより、メインデータの記録(REC)を開始(START)させる。このとき、MD記録再生部3は、CD再生部2が再生するメインデータをステップS304で記録モード設定部11により設定されたATRAC方式で圧縮してMDへ記録する(ステップS305)。
【0056】
MD記録再生部3は、メインデータの記録に際してMD上におけるメインデータの記録開始アドレスや終了アドレス等をUTOCエリアに書き込むことによりMD上にトラックを設定すると共に、設定したトラックに対応するトラック番号をUTOCエリアに書き込む。
【0057】
その過程で、システムコントローラ1は、メインデータの再生が終了したか否かを判定し(ステップS306)、メインデータの再生が終了すると(ステップS306;YES)、システムコントローラ1は、メインデータのMDへの記録を一旦停止させる(ステップS307)。
【0058】
このとき、システムコントローラ1は、MD記録再生手段3がメインデータを低圧縮率(ATRAC)で記録したMD上のトラック(以下、「低圧縮トラック」と記す。)を認識しておく(ステップS308)。この認識は、低圧縮トラックのトラック番号をワークメモリに一旦記憶させることにより行う。
【0059】
次いで、システムコントローラ1の記録モード設定部11は、圧縮方式をATRACからARTRAC3へ切替える旨の記録モード設定信号をMD記録再生部3に出力する(ステップS309)。次いで、システムコントローラ1は、CD再生部2を制御することにより、シングルCDにおける2曲目以降の音楽データの再生(PLAY)を開始(START)させると同時に、MD記録再生部3を制御することにより、その音楽データを、ステップS208で設定したATRAC3方式で圧縮してMDへ記録(REC)させる(ステップS310)。
【0060】
MD記録再生部3は、ATRAC3方式で圧縮した音楽データの記録に際して、MD上における音楽データの記録開始アドレスや終了アドレス等をUTOCエリアに書き込むことによりMD上にトラックを生成すると共に、生成した各トラックに対応するトラック番号をUTOCエリアに書き込む。
【0061】
その過程で、システムコントローラ1は、メインデータ以外の全ての音楽データが終了したか否かを判定する(ステップS311)。この判定は、全ての音楽データの再生が終了するまで行う(ステップS311;NO)。全ての音楽データの再生が終了した場合(ステップS311;YES)、システムコントローラ1は、音楽データのMDへの記録を停止させる(ステップS312)。
【0062】
システムコントローラ1は、音楽データのMDへの記録を停止させた場合、又はステップS303においてディスク番号に対応するCDが装填されていないと判定した場合(ステップS303;NO)は、パラメータDNOの値を1増加する(ステップS313)。次いで、システムコントローラは、現在のDNOの値が、CD装填部に装填し得る最大のCD枚数を超えたか否か判定する(ステップS314)。
【0063】
DNOの値が、まだ最大のCD枚数を超えない場合は(ステップS314;NO)、再びステップS303に戻る。一方、DNOの値が最大のCD枚数を超えたと判定された場合は(ステップS314;YES)ステップS315へ進む。
【0064】
ここで、ステップS314において”YES”と判定された際の、MDの記録領域について図4(a)に示す具体例を参照して説明する。図4(a)において、「TNO1」から「TNO8」はMDのトラック番号を表しており、「A」から「H」は、各トラックに記録された音楽データを表している。
【0065】
例えば、図4(a)において、トラック番号「TNO1」が割り当てられているトラックには音楽データ「A」が記録されており、トラック番号「TNO2」が割り当てられているトラックには音楽データ「B」が記録されている。
【0066】
尚、図4(a)において斜線を付した3つの音楽データ(「A」、「D」、及び「G」)は何れもメインデータを表している。即ち、このMDには、シングルCD3枚分の音楽データが記録されている。システムコントローラ1は、ステップS308において、各低圧縮トラックのトラック番号(「TNO1」、「TNO4」、及び「TNO7」)をワークメモリに記憶したので、これら斜線を付したメインデータを他の音楽データから識別できる。
【0067】
次いで、システムコントローラは、ステップS308において認識した各低圧縮トラックのトラック番号が、メインデータ以外の音楽データが記録されている何れのトラックのトラック番号よりも若くなる様に、各トラックに割り当てられているトラック番号を変更する(ステップS315)。このトラック番号の変更は、UTOCエリアにて管理されているトラック番号を再編集することにより行う。
【0068】
ここで、ステップS315における処理を図4(c)に示す具体例を参照して説明する。ステップS315においてシステムコントローラ1は、認識した各低圧縮トラックのトラック番号(変更前においては、「TNO1」、「TNO4」、及び「TNO7」)が、メインデータ以外の音楽データが記録されているトラックのトラック番号(変更前においては、「TNO2」、「TNO3」、「TNO5」、「TNO6」、及び「TNO8」)よりも上位になる様に、各トラックに割り当てられているトラック番号を次の様に変更する。
【0069】
即ち、システムコントローラ1は先ず、メインデータ(「A」、「D」、及び「G」)が格納されているトラックのトラック番号「TNO1」「TNO4」「TNO7」を夫々、「TNO1」、「TNO2」、「TNO3」に変更する。
【0070】
次いで、システムコントローラ1は、メインデータ以外の音楽データが記録されているトラックに、TNO3に続けてTNO4から昇順にトラック番号を割り当てる。かくして、トラック番号が変更され、当該処理が終了する。
【0071】
上記の様にして音楽データが記録されたMDを再生する際は、MD記録再生部3がトラック番号順に音楽データを再生するので、ユーザはメインデータのみをいち早く聴くことができる。
【0072】
図5は、オーディオ機器1における動作シーケンスの更に別の変形例を示すフローチャートである。ユーザは、予めCD再生部2に複数のシングルCDを装填すると共に、MD記録再生部3に録音用のMDを設定しておく。
【0073】
この様な状態で、ユーザは操作部4のダビングキーを押下操作する。この操作により、記録開始信号がシステムコントローラ1に入力される(ステップS501)。システムコントローラ1は、その記録開始信号を検知すると、音楽データの記録を開始するMD上のトラックを表すトラック番号(以下、「記録開始TNO」と記す。)を、現在割り当てられている最も下位のトラック番号に1を加えて得るトラック番号に設定する(ステップS502)。
【0074】
当該処理では、シングルCDの音楽データが、MDに既存の音楽データを上書きすることはなく、その既存の音楽データに追記される。これにより、ユーザの過誤で重要な音楽データが消去されること等を回避できる。
【0075】
次いで、システムコントローラ1は、パラメータDNOに1を設定する(ステップS503)。次いで、システムコントローラ1は、DNOに現在設定されているディスク番号に対応するシングルCDが装填されているか否かを判定する(ステップS504)。
【0076】
そのディスク番号に対応するシングルCDが装填されていなければ(ステップS504;NO)、後述するステップS515へ進む。一方、そのディスク番号に対応するシングルCDが装填されていれば(ステップS504;YES)、システムコントローラ1の記録モード設定部11は、圧縮方式をATRACに設定する旨の記録モード設定信号をMD記録再生部3へ出力する(ステップS505)。
【0077】
次いで、システムコントローラ1は、CD再生部2を制御することにより、シングルCDの1曲目に記録されているメインデータの再生(PLAY)を開始(START)させると共に、MD記録再生部3を制御することにより、メインデータの記録(REC)を開始(START)させる。このとき、MD記録再生部3は、CD再生部2が再生するメインデータを、ステップS505で設定されたATRAC方式で圧縮してMDへ記録する(ステップS506)。
【0078】
MD記録再生部3は、メインデータの記録に際してMD上におけるメインデータの記録開始アドレスや終了アドレス等をUTOCエリアに書き込むことによりMD上にトラックを生成すると共に、生成したトラックに対応するトラック番号(記録開始TNO)をUTOCエリアに書き込む。
【0079】
その過程で、システムコントローラ1は、メインデータの再生が終了したか否かを判定し(ステップS507)、メインデータの再生が終了すると(ステップS507;YES)、システムコントローラ1は、メインデータのMDへの記録を一旦停止する(ステップS508)。このとき、システムコントローラ1は、メインデータを記録した低圧縮トラックを認識しておく(ステップS509)。この認識は、低圧縮トラックのトラック番号(TNO)をワークメモリに一旦記憶させることにより行う。
【0080】
次いで、システムコントローラ1は、記録開始TNOを、既に音楽データを記録したトラックに割り当てられているトラック番号の内、最も大きいトラック番号(以下、「最大TNO」と記す。)に1を加算して得るトラック番号で以って更新する(ステップS510)。
【0081】
次いで、システムコントローラ1の記録モード設定部11は、圧縮方式をATRACから、それよりも圧縮率の高いATRAC3へ切替える旨の記録モード設定信号をMD記録再生部3に出力する(ステップS511)。
【0082】
次いで、システムコントローラ1は、CD再生部2を制御することにより、シングルCDにおける2曲目以降の音楽データの再生(PLAY)を開始(START)させると共に、MD記録再生部3を制御することにより、その再生する音楽データをATRAC3方式で圧縮して、記録開始TNOが表すトラックから順次記録(REC)させていく(ステップS512)。
【0083】
その過程で、システムコントローラ1は、メインデータ以外の音楽データの再生が終了したか否かを判定し(ステップS513)、全ての音楽データの再生が終了した場合(ステップS513;YES)、システムコントローラ1は、CD再生部2及びMD記録再生部3に制御信号を出力して、CD再生部2を再生停止(PLAY STOP)状態に、MD記録再生部3を録音停止(REC STOP)状態に、夫々遷移させることにより、音楽データのMDへの記録を停止する(ステップS514)。
【0084】
システムコントローラ1は、音楽データのMDへの記録を一旦停止させた場合、又はステップS503においてディスク番号に対応するCDが装填されていないと判定した場合(ステップS503;NO)は、パラメータDNOの値を1増加する(ステップS515)。次いで、システムコントローラは、現在のDNOの値が、CD装填部に装填し得る最大のCD枚数を超えたか否かを判定する(ステップS516)。
【0085】
DNOの値が、まだ最大のCD枚数を超えない場合は(ステップS516;NO)、ステップS517へ進む。ステップS517において、システムコントローラ1は、メインデータ以外の音楽データを記録したトラックに割り当てられたトラック番号を1ずつ下位方向にシフトする(ステップS517)。尚、シフトは、UTOCに管理されているトラック番号をMD記録再生部3が再編集することにより行う。
【0086】
次いで、システムコントローラ1は、ステップS509で記憶した低圧縮トラックに割り当てられているトラック番号に1を加算して得るトラック番号で以って記録開始TNOを更新する(ステップS518)。
【0087】
ここで、ステップS517及びステップS518の処理を、図6(a)及び図6(b)に示す具体例を参照して説明する。図6(a)において、メインデータ「A」が記録されているトラックには、「TNO1」が割り当てられており、音楽データ「B」が記録されているトラックには、「TNO2」が割り当てられており、音楽データ「C」が記録されているトラックには、「TNO3」が割り当てられている。
【0088】
システムコントローラ1は、ステップS517において、「TNO2」、「TNO3」を下位方向に1ずつシフトする。これにより、図6(b)に示す様に、音楽データ「B」,「C」が記録されているトラックには、夫々トラック番号「TNO3」、「TNO4」が割り当てられることになる。
【0089】
かくして、トラック番号「TNO2」は何れのトラックにも割り当てられないこととなるわけであるが、この「TNO2」が、低圧縮トラックのトラック番号「TNO1」に1を加算して得るトラック番号であるので、ステップS518においてシステムコントローラ1は、記録開始TNOを「TNO2」で以って更新するのである。
【0090】
ステップS518の処理を終えると、再びステップS504に戻る。以下、ステップS504乃至ステップS516の2回目の処理について説明する。2回目のステップS504において、システムコントローラ1は、DNOに現在設定されているディスク番号に対応するシングルCDが装填されているか否かを判定し、そのディスク番号に対応するシングルルCDが装填されていれば(ステップS504;YES)、システムコントローラ1は、圧縮方式を再びATRAC3からATRACへ切替える(ステップS505)。
【0091】
次いで、システムコントローラ1は、2枚目のシングルCDのメインデータを再生すると同時に、その再生するメインデータを、ステップS505で設定したATRAC方式で圧縮して記録開始TNOが表すトラックに記録する(ステップS506)。
【0092】
具体的には、いま記録開始TNOには、「TNO2」が設定されているので、図6(c)に示す様に、「TNO2」が表すトラックに2枚目のシングルCDのメインデータ「D」を記録する。
【0093】
メインデータの再生が終了すると(ステップS507;YES)、システムコントローラ1は、メインデータのMDへの記録を一旦停止させる(ステップS508)。このとき、システムコントローラ1は、メインデータを記録した低圧縮トラックのトラック番号をワークメモリに記憶しておく(ステップS509)。
【0094】
図6(c)を参照して具体的に説明すると、システムコントローラ1は、MD記録再生部3が、メインデータ「D」を記録した低圧縮トラックのトラック番号「TNO2」をワークメモリに記憶しておく。
【0095】
次いで、システムコントローラ1は、既に音楽データを記録したトラックに割り当てられているトラック番号の内、最も大きいトラック番号(最大TNO)に1を加算して得るトラック番号で以って記録開始TNOを更新する。
【0096】
この処理を図6(c)を参照して具体的に説明すると、いま既に音楽データ「B」、「C」を記録したトラックには、夫々トラック番号「TNO3」、「TNO4」が割り当てられている。これらの内、最も下位のトラック番号(最大TNO)は、「TNO4」であるので、システムコントローラ1は、この「TNO4」に1を加算して得る「TNO5」で以って記録開始TNOを更新する。
【0097】
次いで、システムコントローラ1の記録モード設定部11は、圧縮方式をATRACから、それよりも圧縮率の高いATRAC3へ切替える旨の記録モード設定信号をMD記録再生部3へ出力する(ステップS511)。次いで、システムコントローラ1は、CD再生部2を制御することにより、シングルCDにおける2曲目以降の音楽データの再生(PLAY)を開始(START)させると同時に、MD記録再生部3を制御することにより、その音楽データを、ステップS511で設定したATRAC3方式で圧縮させ、記録開始TNOが表すトラックから順次記録(REC)させていく(ステップS512)。
【0098】
具体的には、いま記録開始TNOには「TNO5」が設定されているのでシステムコントローラ1は、2枚目のシングルCDのメインデータ以降の音楽データ「E」及び「F」を再生させると同時に、その再生する音楽データ「E」及び「F」を、ATRAC3方式で圧縮してMDのトラックに記録すると共に、その記録したトラックに「TNO5」から昇順にトラック番号を割り当てる。これにより、図6(c)に示す様に、音楽データ「E」が記録されたトラックには、「TNO5」が割り当てられ、音楽データ「F」が記録されたトラックには、「TNO6」が割り当てられる。
【0099】
全ての音楽データの再生が終了した場合(ステップS513;YES)、システムコントローラ1は、音楽データのMDへの記録を一旦停止(REC PAUSE)させ(ステップS514)、パラメータDNOの値を1増加する(ステップS515)。次いで、システムコントローラ1は、現在のDNOの値が、CD装填部に装填し得る最大のCD枚数を超えたか否か判定する(ステップS516)。
【0100】
DNOの値が、まだ最大のCD枚数を超えない場合は(ステップS516;NO)、ステップS517へ進む。ステップS517において、システムコントローラ1は、MD記録再生部3を制御し、MD記録再生部3に次の様な動作を行わしめる。即ち、UTOCエリア内のトラック番号を一元管理する領域を編集させることにより、メインデータ以降の音楽データを記録したトラックに割り当てられたトラック番号を1ずつシフトさせる(ステップS517)。
【0101】
次いで、システムコントローラ1は、2回目のステップS509で記憶した低圧縮トラックのトラック番号に1を加算して得るトラック番号で以って記録開始TNOを更新する(ステップS518)。
【0102】
図6(c)を参照して具体的に説明すると、システムコントローラ1は、MD記録再生部3に対し、メインデータ以外の音楽データ「B」、「C」、「E」、「F」を記録した4つのトラックに夫々割り当てられたトラック番号「TNO3」、「TNO4」、「TNO5」、「TNO6」を1ずつシフトさせる。
【0103】
これにより、図6(d)に示す様に、音楽データ「B」、「C」、「E」、「F」を記録した4つのトラックには、夫々「TNO4」、「TNO5」、「TNO6」、「TNO7」が割り当てられ、トラック番号「TNO3」は何れのトラックにも割り当てられないことになる。
【0104】
このトラック番号「TNO3」は、2回目のステップS509で記憶した低圧縮トラックのトラック番号「TNO2」に1を加算して得るトラック番号であるので、システムコントローラ1は、「TNO3」で以って記録開始TNOを更新する。
【0105】
システムコントローラ1は、同様の処理を繰り返し行ない、DNOの値が最大のシングルCD枚数を超えた場合は(ステップS516;YES)、当該処理を終了する。終了時には、例えば、図6(e)に示す様に、メインデータ(「A」、「D」、「G」)に上位のトラック番号(「TNO1」、「TNO2」、「TNO3」)が割り当てられる。
【0106】
以上説明した様に、本実施の形態におけるオーディオ機器1によれば、次の様な効果が得られる。
【0107】
(1)MD記録再生部3は、CD再生部2から出力される音楽データを圧縮してMDに記録するので、MDの記録領域を節約できる。また、このときMD記録再生部3は、ユーザにとって嗜好性の高いメインデータをATRAC方式で圧縮してMDに記録する一方、メインデータ以外の音楽データをATRACよりも圧縮率の高いATRAC3で圧縮してMDに記録するので、重要なメインデータをダビングするに当たって、その音質が低下するのを回避できる。
【0108】
(2)操作部4のダビングキーを押下操作するだけで、CDに予め記録されている重要なメインデータとそれ以外のデータの記録モードが自動的に変更されてMDにダビングされるので、ユーザは煩雑なマニュアル操作を要することなく簡便な操作で上記の様な記録モードの変更を伴うダビングを容易に行える。
【0109】
(3)MDの各トラックに記録された音楽データを再生する際は、トラック番号順に音楽データが再生されるわけであるが、MD記録再生部3が、メインデータが記録されるトラックに対応するトラック番号が、当該メインデータ以外の音楽データが記録される何れのトラックに対応するトラック番号よりも若く、且つ連続した番号となる様にUTOC上のトラック番号を編集するので、ユーザはメインデータが記録されているトラックを検索することなくメインデータのみをいち早く連続して再生できるという利便性がある。
【0110】
尚、本実施の形態における記述内容は、本発明に係るオーディオ機器1の好適な1例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0111】
例えば、低い圧縮率で圧縮するのは、シングルCDの1曲目の音楽データに限定されるものではない。従って、例えばカラオケ曲が重要な場合は、システムコントローラ1が、シングルCDの2又は3曲の音楽データをメインデータとして認識する様に設計変更してもよい。更に、予めCD枚にユーザが重要なメインデータを指定できる様にしてもよい。この様にすれば、当該オーディオ機器1の汎用性を一層向上できる。
【0112】
また、記録元となる記録媒体としては、読出し可能なものであれば特にCDに限定されない。更に、記録先となる記録媒体としては、書き込み可能なものであれば特にMDに限定されず、DVD(Digital Versatile DISC)−RやDVD−RAM等の記録媒体であってもよい。
【0113】
更に、データの圧縮方式はATRACやATRAC3に限定されるものではなく、MPEG1方式のLayer3に対応する圧縮方式(MP3と称されている)でもよい。その他、オーディオ機器1の細部構成、及び動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜に変更可能であることは勿論である。
【0114】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第2の記録媒体の記録領域を節約できるだけでなく、記録手段は、認識手段が認識するメインデータを、第1の圧縮方式で圧縮して第2の記録媒体に記録する一方、第1の記録媒体に記録されているメインデータ以外のデータを、第1の圧縮方式よりも圧縮率の高い第2の圧縮方式で圧縮して第2の記録媒体に記録するので、重要なデータ即ちメインデータを記録するに当たって、そのデータ品質が低下することを回避できる。また、重要なメインデータとそれ以外のデータとの記録方式の変更が実質的に自動化されるので、ユーザの操作負担を軽減できる。
【0115】
さらに、請求項記載の発明によれば、メインデータが記録されているトラックを検索する操作をせずにメインデータのみをいち早く再生できるという利便性を提供できる。
【0116】
さらに、ユーザは第2の記録媒体の各トラックに記録されたデータを再生する際は、重要なメインデータのみを連続して再生できるという利便性を提供できる。
【0117】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加えて、各トラック番号を編集する為の記録領域を共用することができるので、トラック番号の編集を迅速且つ的確に行える。
【0118】
請求項記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、認識手段は、複数のデータの内、最も上位のトラック番号が割り当てられたトラックに記録されているデータを前記メインデータとして認識するので、例えば、シングルCDにおいて最も上位のトラック番号が割り当てられたトラックに記録されている嗜好性の高い1曲目の音楽データを記録する際の利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したオーディオ機器の内部構成を示すブロック図である。
【図2】オーディオ機器の動作シーケンスの1態様を示すフローチャートである。
【図3】オーディオ機器の動作シーケンスの変形例を示すフローチャートである。
【図4】図3に示す動作シーケンスを具体的に説明する為の図である。
【図5】オーディオ機器の動作シーケンスの更に別の態様を示すフローチャートである。
【図6】図5に示す動作シーケンスを具体的に説明する為の図である。
【符号の説明】
1 システムコントローラ
2 CD再生部
3 MD記録再生部
4 操作部
5 表示部
6 D/A変換器
10 オーディオ機器
11 記録モード設定部

Claims (3)

  1. 第1の記録媒体の予め区分された記録領域毎に記録されているデータを読み取る読取手段と、
    この読取手段によって読み取られたデータを、複数のトラック及び該各トラックに対応するトラック番号を管理する為の管理領域を有する第2の記録媒体に記録する記録手段と、
    前記第1の記録媒体における前記データの記録位置に基づいて、複数の前記データの中から優先的に再生すべきメインデータを認識する認識手段と、
    を具備する記録装置であって、
    前記記録手段は、前記認識手段により認識された前記メインデータを第1の圧縮方式で圧縮して前記第2の記録媒体に記録し、前記第1の記録媒体に記録されている前記メインデータ以外のデータを、前記第1の圧縮方式よりも圧縮率が高い第2の圧縮方式で圧縮して前記第2の記録媒体に記録すると共に、
    前記記録手段が複数の前記メインデータを前記第2の記録媒体に記録する場合は、前記メインデータが記録された前記第2の記録媒体のトラックに対応するトラック番号が、当該メインデータ以外のデータが記録された該第2の記録媒体の何れのトラックに対応するトラック番号よりも再生順位が上位、且つ、連続する値となる様に、前記管理領域にて管理されるトラック番号を編集する編集手段を更に備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第2の記録媒体は、光磁気ディスクであり、
    前記編集手段は、当該光磁気ディスクのUTOCエリアのトラック番号を管理する領域に記録されるトラック番号を編集することを特徴とする請求項記載の記録装置。
  3. 前記第1の記録媒体は複数のトラックを有する記録媒体であり、
    前記認識手段は、複数の前記データの内、最も上位のトラック番号が割り当てられたトラックに記録されているデータを前記メインデータとして認識することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
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