JP3767811B2 - 基板処理装置、基板処理方法および塗布・現像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に対して所定の処理を行う基板処理装置、基板処理方法および塗布・現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体製造工程の一つであるフォトレジスト工程においては、例えば半導体ウェハの表面にレジストを塗布し、レジストを所定のパターンで露光し、現像してレジストパターンを形成している。このような処理は、一般にレジストの塗布・現像を行う塗布・現像装置に、露光装置を接続したシステムを用いて行われる。
【0003】
前記システムの一例について図9を用いて説明すると、システム1は被処理基板例えば半導体ウェハ(以下ウェハという)Wに対して例えば塗布および現像などの処理を行うためのプロセスステーション10と、露光処理を行うための露光ステーション11とを備えており、プロセスステーション10と露光ステーション11との間にはインターフェースステーション12が設けられている。またプロセスステーション10には複数のウェハWが収納されたカセットを搬入出するためのカセットステーション13が接続されている。前記インターフェースステーション12には、レジスト膜が形成された露光前のウェハWを露光ステーション11の雰囲気温度に予め調整しておくための基板処理装置例えば冷却装置14が設けられており、更にはこの冷却装置14にて冷却されたウェハWを露光ステーション11の搬送系に受け渡すための搬入ステージ15と、露光後のウェハWを受け取るための搬出ステージ16と、プロセス処理部10に搬入出するための受け渡しステージ17および冷却装置14の間でウェハWを搬送するための一枚の搬送アーム18を有する搬送手段が設けられている。
【0004】
前記冷却装置14は図10に示すように、その内部に例えば図示しない冷却手段を含むクーリングプレート19を備えており、このクーリングプレート19を上下に貫通するようにしてウェハWを裏面側から支持した状態で昇降可能な図示しない昇降ピンが突没自在に設けられている。ここで搬送アーム18によりプロセスステーション10の受け渡しステージ17から搬送されてくるレジスト膜のベーク処理を終えたウェハWは、この搬送アーム18と前記昇降ピンとの協働作用によりクーリングプレート19に載置されて所定の温度に冷却された後、当該搬送アーム18により取り出されて搬入ステージ15に搬送される。また露光処理を終え搬出ステージ16に置かれたウェハWは前記搬送アーム18により受け渡しステージ17を介してプロセス処理部10に戻されて現像処理が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述のシステムにおいては、搬送アーム18が温調済みのウェハWを露光ステーション11に渡してプロセスステーション10から次のウェハWを取ってくるまでの間はクーリングプレート19にウェハWが載置されておらず、ウェハWの温調が行われていない。即ち、搬送アーム18が露光ステーション11に温調済みのウェハWを搬入しているとき、あるいは次に温調するウェハWをプロセスステーション10から受け取ってくる間は、冷却装置14はウェハWの搬入待ちの状態となってしまい、この間冷却装置14が実質的に作業をしていないこととなる。またプロセスステーション10にてレジスト膜が形成され、ベーク処理されたウェハWは冷却装置14にて先行するウェハWの冷却処理が終了しても、搬送アーム18が冷却後のウェハWを冷却装置14から搬入ステージ15に搬送し、この搬送アーム18が受け取りにくるまで例えば受け渡しステージ17にて待機していなければならない。このような待ち時間が積算されると時間のロスが大きくなってシステム全体のスループットの低下の要因となる懸念がある。また搬送アーム18の数を2枚に増やせば受け渡しステージ17からウェハWを受け取った後、このウェハWと冷却後のウェハWとを入れ替えできるので搬入待ちの時間を少なくすることはできるが、搬送手法が複雑化してコスト高になってしまう場合がある。
【0006】
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、載置部上で処理された基板と次の基板との入れ替えに要する時間を短くしてスループットの向上を図ることのできる基板処理装置およびその方法を提供することにあり、更にこの基板処理装置を用いることにより装置全体のスループットを向上させることのできる塗布・現像装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の基板処理装置は、基板載置部に基板を載置して所定の処理を行う基板処理装置において、
基板載置部の上方に設けられ、処理前の基板を外部から受け取る基板待機手段と、
基板載置部上の処理後の基板を上昇させて外部の搬送手段に受け渡すと共に、相対的に下降した基板待機手段から前記処理前の基板を受け取り、下降して基板載置部上に載置する基板昇降部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
前記基板待機手段は、例えば基板を支持する横方向に開閉自在な一対のアームを備え、この一対のアームは基板を基板昇降部に受け渡した後、基板昇降部の下降時に当該基板と干渉しないように開く構成であってもよい。また一対のアームは、例えば下に向かうにつれて内側寄りになるように傾斜した斜面部と、この斜面部の下端から内側に水平に突出した水平面部とを備え、中心位置の合っていない基板の周縁部が斜面部に案内されて水平面部に落とし込まれて基板の位置合わせ行うように構成してもよい。更にまた、基板載置部は温度調整部を備えており、基板に対して行われる処理は基板を所定温度に調整する処理であってもよい。更には基板載置部に載置された基板の温度を調整している間に、例えば基板待機手段が次に温調する他の基板を外部から受け取るようにしてもよい。
【0009】
本発明の基板処理装置によれば、次に処理する処理前の基板を受け取る基板待機手段を設けることにより、先に搬入されて処理されている基板の処理が終わる前に次の基板を搬入しておくことができる。このためウェハWの搬入待ちとなっている時間が低減されてスループットの低下を抑えることができる。
【0010】
本発明の塗布・現像装置は、複数枚の基板を収納したカセットが載置されるカセットステーションと、
前記カセットから搬出された基板にレジスト液を塗布する塗布ユニット、及び露光後の基板を現像する現像ユニットを含むプロセスステーションと、
このプロセスステーションと露光ステーションとの間に介在するインターフェースステーションと、を備えた塗布・現像装置において、
前記インターフェースは、請求項4または5に記載の基板処理装置と、露光ステーション側の搬送系に受け渡すための搬出ステージと、プロセスステージでレジスト膜が形成された基板を受け取って前記基板処理装置に受け渡し、基板処理装置で温調された基板を受け取って前記搬出ステージに受け渡す搬送手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の基板処理方法は、基板載置部に基板を載置して所定の処理を行う基板処理方法において、
処理前の基板を基板待機手段が外部から受け取った後、下降して基板昇降部に基板を渡す工程と、
次いで基板昇降部が下降して、前記基板を基板載置部に載置する工程と、
基板載置部に載置された前記基板に対して所定の処理を行う工程と、
前記基板を基板昇降部に渡した後に、次の基板を基板待機手段が外部から受け取って待機させる工程と、
前記所定の処理がされた後、基板昇降部が上昇してこの処理後の基板を外部に渡す工程と、
処理後の基板が外部に渡された後、基板待機手段が下降して、待機していた次の基板を基板昇降部に渡す工程と、
次いで基板昇降部が下降して、前記次の基板を基板載置部に載置する工程と、基板載置部に載置された前記次の基板に対して所定の処理を行う工程と、を含むことを特徴とする。また基板載置部に載置された基板に対して所定の処理を行っている間に、基板待機手段が次の基板を外部から受け取るようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の基板処理装置の実施の形態について説明する前に、この基板処理装置が組み込まれるレジストパターン形成システムの一部である塗布・現像装置の一例の全体について図1および図2を用いて説明する。図1及び図2中、21は例えば25枚の被処理基板であるウェハWが収納されたカセットC例えばFOUPカセットを搬入出するためのカセットステーションであり、このカセットステーション21には前記カセットCを載置する載置部21aと、カセットCからウェハWを取り出すための受け渡し手段22とが設けられている。カセットステーション21の奥側には、例えばカセットステーション21から奥を見て例えば右側には塗布・現像系のユニットU1が、左側、手前側、奥側には加熱・冷却系等のユニットを多段に積み重ねた棚ユニットU2,U3,U4が夫々配置されていると共に、塗布・現像系ユニットU1と棚ユニットU2,U3,U4との間でウェハWの受け渡しを行うための搬送アームMAが設けられている。但し図1では便宜上受け渡し手段22、ユニットU2及び搬送アームMAは描いていない。
【0013】
塗布・現像系のユニットU1においては、例えば上段には2個の現像ユニット23が、下段には2個の塗布ユニット24が設けられている。棚ユニットU2,U3,U4においては、加熱ユニット、冷却ユニット、ウェハWの受け渡しユニット、疎水化処理ユニット等が上下に割り当てされている。
【0014】
この搬送アームMAや塗布・現像系ユニットU1等が設けられている部分を処理ステーションS1と呼ぶことにすると、当該処理ステーションS1はインタ−フェイスステーションS2を介して露光ステーションS3と接続されている。インタ−フェイスステーションS2は基板搬送手段である搬送アーム3を有する搬送手段により処理ステーションS1の受け渡しユニット25と、露光ステーションS3側の搬入ステージ26および搬出ステージ27との間でウェハWの受け渡しを行うものである。またインタ−フェイスステーションS2には、後述する本発明の基板処理装置4が設けられており、露光処理前のウェハWを所定の温度に調整する処理が行われる。
【0015】
この装置のウェハWの流れについて説明すると、先ず外部からウェハWが収納されたカセットCが載置部21aに載置され、受け渡し手段22によりカセットC内からウェハWが取り出され、棚ユニットU3の棚の一つである受け渡し台を介して搬送アームMAに受け渡される。次いで棚ユニットU3の一の棚の処理部内にて例えば疎水化処理が行われた後、塗布ユニット24にてレジスト液が塗布される。塗布膜が形成されたウェハWは、加熱ユニットで加熱された後、ユニットU4に設けられた冷却ユニットで冷却されて熱の粗取りがなされる。続いてユニットU4に設けられた受け渡しユニット25(図2では棚ユニットU4の中に設けられている受け渡しユニット25を示してある)を介して、搬送アーム3がウェハWを受け取り、基板処理装置4にて例えば所定の温度に調整される。しかる後、ウェハWは搬送アーム3により搬入ステージ26に受け渡されて露光ステーションS3内の搬送系により搬入され、ここでパタ−ンに対応するフォトマスクを介して露光が行われる。また搬送アーム3は、露光処理後のウェハWを搬出ステージ27から受け取り、受け渡しユニット25を介して処理ステーションS1の搬送アームMAに受け渡される。
【0016】
この後ウェハWは例えば加熱ユニットで所定温度に加熱された後、例えば冷却ユニットで所定温度に冷却され、続いて現像ユニット23に送られて現像処理がなされてレジスト膜のマスクパターンが形成される。しかる後ウェハWは載置部21a上のカセットC内に戻される。
【0017】
前記基板処理装置4は、本発明の基板処理装置の一実施の形態をなすものであり、以下にこの基板処理装置4について図3を用いて説明する。図中40は、被処理基板例えばウェハWを載置するための基板載置部であるクーリングプレート(冷却板)である。クーリングプレート40には、ウェハWの裏面にパーティクルが付着しないようにするために、ウェハWの裏面がクーリングプレート40の表面から例えば0.1mm程度浮かせた状態になるようにしてウェハWを裏面側から支持するための突起部42が設けられている。またクーリングプレート40の例えば内部には、温度調整部としての冷却部41例えば冷媒通流路が設けられており、この冷却部41の温調作用によりクーリングプレート40の表面が冷却され、その表面とウェハWとの僅かな隙間を介して輻射熱によりウェハWの温度が例えば23℃に正確に調整される。なおこのように露光前のウェハWを所定の温度に調整するのは、露光されるウェハWの温度が処理毎にばらつきがあると、ウェハWの熱伸縮によりウェハWが僅かではあるが変形してしまい、その露光処理にばらつきが生じてしまうことによるものである。
【0018】
またクーリングプレート40には、基板昇降部である基板支持ピン44がクーリングプレート40を上下方向に貫通して設けられており、昇降機構45によりウェハWの裏面を下方向から支持した状態で突没自在なように構成されている。そしてウェハWを搬入出する際には、基板支持ピン44と例えば上述の搬送アーム3との協働作用によりウェハWがクーリングプレート40から搬出されるように構成されている。
【0019】
またクーリングプレート40の上方側には、次に温度調整する処理前のウェハWを搬送アーム3から受け取って保持するための開閉自在な一対のアーム5a、5bを備えた基板待機手段5が設けられている。当該アーム5a、5bは、夫々ウェハWの一縁側および他縁側の周縁部を裏面側から支持するための水平面部50a、50bを備えている。この水平面部50a、50bは例えば同じ高さ位置に設定されており、ここでウェハWは略水平姿勢で保持されるように構成されている。更に水平面部50a、50bの表面には、下に向かうにつれて内側よりに傾斜し、ウェハWがこの傾斜に沿って落とし込まれて水平面部50a、50bの所定の位置に載置させるように作用するアライメント(位置合せ)用の斜面部51a、51bがウェハWの周縁の外方側を囲むようにして夫々形成されている。
【0020】
更に前記アーム5a、5bは、夫々支持部材52a、52bと接続されており、これら支持部材52a、52bの一端側は開閉機構53により水平方向に開閉できるように構成されている。即ち、この支持部材52a、52bが開閉機構53より横方向に移動することにより、水平面部50a、50bが左右方向の所定の位置に設定可能なように構成されている。更には、前記開閉機構53は昇降機構54に組み合わせて設けられており、水平面部50a、50bがウェハWを略水平姿勢に保持した状態で昇降可能なように構成されている。更にまた、基板処理装置4は図示しない制御部を備えており、この制御部は例えば搬送アーム3の動作に合わせて昇降機構45、開閉機構53、昇降機構54、更には冷却部41の動作を制御する機能を有する。
【0021】
上述のような基板処理装置4を用いてウェハWを温調する工程について図5、図6を用いて説明する。先ず図5(a)に示すように、基板待機部5のアーム5a、5bがウェハWを受け入れ可能な状態でクーリングプレート40の上方側に設定されると共に、基板支持ピン44が昇降機構45により上昇位置に設定されて待機されている。ここで図5(b)に示すように、プロセスステーションS1にてレジスト膜が形成されてベーク処理がなされたウェハWが、搬送アーム3により搬送されて基板待機部5の上方側に進入し、次いで搬送アーム3と基板待機部5との協働作用によりウェハWが搬送アーム3から基板待機部5に渡される。
【0022】
ここで搬送アーム3から基板待機部5にウェハWが渡されるときの様子について図7を用いて詳しく説明する。但し、ここでは基板受け部50のアライメント機能についても併せて述べるため、例えばウェハWが搬送アーム3の搬送精度やウェハWの受け取り先のユニットのセンタリング精度が悪かったなどの理由により搬送アーム3上の所定の位置に保持されていない状態で搬入された場合を想定して説明する。なお、この場合の所定の位置に設定されていないとは、例えばウェハWの中心が予定とする中心位置から外れて保持されていることを意味する。先ず搬送アーム3から基板待機部5にウェハWが渡される際に、ウェハWを保持した搬送アーム3が下降していくと、この例では図の左側方向に寄っているウェハWが下降していくと、ウェハWの周縁部と斜面部51aとが接触する。ここでウェハWは斜面部51aの傾斜面に沿って横方向(図の右側方向)に移動して所定の載置位置に近づきながら下降していく。そして搬送アーム3が更に下降して基板待機部5の水平面部50a、50bを通過したときに、搬送アーム3から基板待機部5の水平面部50a、50bの所定の位置にウェハWが載置される。なお、図7においては、発明を分かり易くするため、斜面部51a、51bなどを実際よりも大きく記載している。
【0023】
続いて説明を図5に戻すと、図5(c)に示すように、上述のようにして基板待機部5がウェハWを受け取った後、搬送アーム3が後退すると、先に図5(a)に示すように、基板支持ピン44が昇降機構45により上昇して上昇位置に設定されて待機されている。次いで図5(d)に示すように、基板待機部5が昇降機構54によりウェハWを保持した状態で下降して、前記上昇位置にある基板支持ピン44のピン先端高さを通過するときに基板受け部50上のウェハWが基板支持ピン44に渡される。続いて図5(e)に示すように、基板待機部5の各受け部50a、50bが左右に開くようにして水平移動し、ウェハWと干渉しないように例えばウェハWの外周縁よりも外側の位置に設定される。更に続いて図5(f)に示すように、基板支持ピン44が下降してクーリングプレート40にウェハWが載置され、ウェハWの温度調整(冷却処理)が開始される。一方、基板待機部5は上昇して上昇位置に設定される。そして図6(g)に示すように、アーム5a、5bが閉じるようにして水平移動し、既述の図5(a)に示したウェハWの受け入れ可能な状態に設定される。
【0024】
ここで次のウェハWが棚ユニットU4の受け渡しユニット25に載置されると、例えば搬送アーム3が受け渡しユニット25から当該ウェハ(温調前のウェハ)Wを受け取り、図6(h)(i)に示すように基板待機部5に受け渡す。この温調前のウェハWは、例えば先に搬入されたウェハWが所定の温度に調整されて搬出されるまでの間、ここで待機状態になる。なお搬送アーム3が受け渡しユニット25に温調前のウェハWを受け取りに行くタイミングは、クーリングプレート40にてウェハWが所定の温度に温調された後であってもよく、搬送アーム3は露光後のウェハWを例えばインターフェースステーションS3内の図示しない周辺露光部を介して受け渡しユニット25に受け渡す作業や、プロセスステーションS1および露光ステーションS2での処理のタイミングがずれたときに図示しないバッファカセット内にウェハWを一旦保管する作業なども行うため、温調前のウェハWの搬送のタイミングはこれらの作業のタイミング等を考慮して決められる。いずれにしても搬送アーム3は、温調前のウェハWを受け渡した後、温調後のウェハWを次のようにして基板処理装置4から受け取る。即ち、図6(j)に示すように、基板支持ピン44が上昇してウェハWを上昇位置に設定する。続いて図6(k)に示すように、搬送アーム3が基板支持ピン44上の前記ウェハWの下方側に進入し、基板支持ピン44と搬送アーム3との協働作用によりウェハWが搬送アーム3に渡されて搬出される。こうしてウェハWが搬出されると、図6(l)に示すように、上述の図5(c)に示した状態と同じとなり、再度(d)からの動作が行われてウェハWの繰り返し処理が行われる。
【0025】
上述の実施の形態においては、次に温調するウェハWを受け取って待機させる基板待機手段5を設ける構成とすることにより、先に搬入されたウェハWの温調処理を行っているときであっても、次の温調前のウェハWを搬入しておくことができ、更には搬送アーム3が別の場所で作業例えば温調済みのウェハWを別の場所に移送している間にこの温調前のウェハWをクーリングプレート40に載置して温調を開始することができる。即ち、先に搬入されたウェハWの温調処理が終わるのを待ってから、更には温調済みのウェハWを搬送アーム3により別の場所に移してから次のウェハWを取ってきてクーリングプレート40に載置するといったウェハWの搬入出における余分な動作を少なくすることができる。このため基板処理装置4がウェハWの搬入待ちとなっている時間が減るのでスループットの低下を抑えることができる。
【0026】
更に本例においては、次に温調するウェハWをクーリングプレート40の上方側で待機させる構成とすることにより、上述のように先に搬入されたウェハWの処理が終了する前に次の温調前のウェハWを搬入することができると共に、この場合には先に搬入されたウェハWに対する冷却部41の温調動作の輻射熱により、次に温調するウェハWもある程度冷却しておくことができる。このためウェハWがクーリングプレート40に載置されてから所定の温度に達するまでの時間を短縮することができる。このため既述した搬入出における余分な動作の低減作用と温調時間の短縮作用が相俟って高いスループットを実現できる。
【0027】
更にまた、本実施の形態においては、基板待機手段5にアライメント機能を設けたことにより、センターリング精度が高くなったので、クーリングプレート40の所定の場所にウェハWを載置することができる。即ち、処理毎にウェハWを高い精度でクーリングプレート40の所定の位置、つまり同じ位置に載置することができるので、ウェハWの処理毎の温調精度を均一にすることができる。
【0028】
本発明においては、基板待機手段5は、一対のアーム5a、5bを設ける構成に限られず、図8に示すように、例えば既述の水平面部および斜面部と同様の構成である2組目の一対のアーム5c、5dを設けた構成であってもよい。このような構成であっても、例えばクーリングプレート40上でウェハWが温調されている間に1組目のアーム5a、5bが他のウェハWを受け取り、続いて2組目の2のアーム5c、5dが更に他のウェハWを受け取る。そしてクーリングプレート40からウェハWが搬出されると1組目のアーム5a、5bが前記他のウェハWをクーリングプレート40上に載置した後、アーム5c、5dを跨ぐようにしてその上方側に移動し、その次のウェハWを受け取ることができ、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0029】
また本発明においては、ウェハWの温調設定を例えばクリーンルームよりも高い温度に設定し、冷却部41によりウェハWを加熱するようにしてもよい。更に本発明の基板処理装置4は、インターフェースステーションS2に設ける構成に限られず、例えば棚ユニットU1、U2、U3、U4のいずれかに設けるようにしてもよい。この場合であっても上述の場合と同様の効果を得ることができるし、冷却部41をオーブンプレートにしてもよい。更にまた、本発明は被処理基板に半導体ウエハ以外の基板、例えばLCD基板、フォトマスク用レチクル基板の処理にも適用できる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、載置部上で処理された基板と次の基板との入れ替えに要する時間を短くすることができるので、基板処理装置あるいは塗布・現像装置のスループットの向上を図ることのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布・現像装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の塗布・現像装置を示す平面図である。
【図3】本発明の基板処理装置を示す縦断面図である。
【図4】本発明の基板処理装置の基板待機手段を示す斜視図である。
【図5】本発明の基板処理装置を用いた基板の処理の工程を示す説明図である。
【図6】本発明の基板処理装置を用いた基板の処理の工程を示す説明図である。
【図7】前記基板処理装置の基板待機手段のアライメント作用を示す説明図である。
【図8】本発明の基板処理装置の他の基板待機手段を示す説明図である。
【図9】従来の基板処理装置を組み込んだ塗布・現像装置の一例を示す平面図である。
【図10】従来の基板処理装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
W ウェハ
S1 処理ステーション
S2 インターフェースステーション
S3 露光ステーション
40 クーリングプレート
41 冷却部
44 基板支持ピン
5 基板待機手段
5a、5b アーム
50a、50b 水平面部
51a、51b 斜面部
Claims (8)
- 基板載置部に基板を載置して所定の処理を行う基板処理装置において、
基板載置部の上方に設けられ、処理前の基板を外部から受け取る基板待機手段と、
基板載置部上の処理後の基板を上昇させて外部の搬送手段に受け渡すと共に、相対的に下降した基板待機手段から前記処理前の基板を受け取り、下降して基板載置部上に載置する基板昇降部と、を備えたことを特徴とする基板処理装置。 - 基板待機手段は、基板を支持する横方向に開閉自在な一対のアームを備え、この一対のアームは基板を基板昇降部に受け渡した後、基板昇降部の下降時に当該基板と干渉しないように開くことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
- 一対のアームは、下に向かうにつれて内側寄りになるように傾斜した斜面部と、この斜面部の下端から内側に水平に突出した水平面部とを備え、中心位置の合っていない基板の周縁部が斜面部に案内されて水平面部に落とし込まれて基板の位置合わせ行うように構成したことを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
- 基板載置部は温度調整部を備えており、基板に対して行われる処理は基板を所定温度に調整する処理であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
- 基板載置部に載置された基板の温度を調整している間に、基板待機手段が次に温調する他の基板を外部から受け取ることを特徴とする請求項4記載の基板処理装置。
- 複数枚の基板を収納したカセットが載置されるカセットステーションと、
前記カセットから搬出された基板にレジスト液を塗布する塗布ユニット、及び露光後の基板を現像する現像ユニットを含むプロセスステーションと、
このプロセスステーションと露光ステーションとの間に介在するインターフェースステーションと、を備えた塗布・現像装置において、
前記インターフェースは、請求項4または5に記載の基板処理装置と、露光ステーション側の搬送系に受け渡すための搬出ステージと、プロセスステージでレジスト膜が形成された基板を受け取って前記基板処理装置に受け渡し、基板処理装置で温調された基板を受け取って前記搬出ステージに受け渡す搬送手段と、を備えたことを特徴とする塗布・現像装置。 - 基板載置部に基板を載置して所定の処理を行う基板処理方法において、
処理前の基板を基板待機手段が外部から受け取った後、下降して基板昇降部に基板を渡す工程と、
次いで基板昇降部が下降して、前記基板を基板載置部に載置する工程と、
基板載置部に載置された前記基板に対して所定の処理を行う工程と、
前記基板を基板昇降部に渡した後に、次の基板を基板待機手段が外部から受け取って待機させる工程と、
前記所定の処理がされた後、基板昇降部が上昇してこの処理後の基板を外部に渡す工程と、
処理後の基板が外部に渡された後、基板待機手段が下降して、待機していた次の基板を基板昇降部に渡す工程と、
次いで基板昇降部が下降して、前記次の基板を基板載置部に載置する工程と、
基板載置部に載置された前記次の基板に対して所定の処理を行う工程と、を含むことを特徴とする基板処理方法。 - 基板載置部に載置された基板に対して所定の処理を行っている間に、基板待機手段が次の基板を外部から受け取ることを特徴とする請求項7記載の基板処理方法。
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JP2002150830A JP3767811B2 (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 基板処理装置、基板処理方法および塗布・現像装置 |
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