JP3767473B2 - 熱交換器 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱交換器に関し、特に、ヒートポンプを用いて冷水や温水を生成する冷暖房機や給湯機に利用される冷媒水熱交換器のような、異種媒体間の熱移動を行う熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、熱交換器の耐圧性の拡大、生産性の向上および小型・軽量化を目的に、特開平6−317391号公報に開示されているような熱交換器が提案されている。その構成について、図7を参照しながら説明する。
【0003】
熱交換器50は、高温高圧流体が流れる第1の伝熱管51と、低温低圧流体が流れる第2の伝熱管52とを備え、各伝熱管51および52を流体の流れ方向が平行となるよう設置し、これらの伝熱管51および52の間に各伝熱管の半円周部分に接する形状の間接部材53を備え、さらに伝熱管51および52と間接部材53とを密着固定する固定部材54を備えた構成である。
【0004】
第1の伝熱管51を流れる高温高圧流体は、その下に位置する間接部材53を介して、第2の伝熱管52を流れる低温低圧流体と熱交換を行うことになる。従来例では、伝熱管に強度の高い真円形状の管を用いるとともに、圧縮や加熱処理等の加工を排除し、管体の有する初期の耐圧性能を確保することにより、耐圧性の向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、次のような課題がある。例えば、能力に応じて十分な伝熱面積を確保するためには、熱交換器を長尺にする必要がある。このとき同時に、コンパクト性を確保するためには、U字状の折り返し部を有する蛇行形状とする必要がある。従来例のように、熱収縮チューブ等からなる円筒状の固定部材54により、伝熱管51および52と間接部材53とを固定する構成では、蛇行する熱交換器50の全長にわたる固定部材54の挿入は困難であり、組立性が悪く生産性が低下するという課題があった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、耐圧性と熱交換性能に優れ、生産性が高く低コストな熱交換器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、第1の伝熱管と、第2の伝熱管と、これらを平行に支持する間接部材とを備え、前記間接部材が前記第1の伝熱管および第2の伝熱管の外周面に対してその半円周以上でかつ円周以下で接する第1の支持部および第2の支持部を有し、これらの支持部の弾性変形により、前記第1の伝熱管および第2の伝熱管が前記間接部材に圧入され密着支持されるとともに、前記第1の伝熱管を流れる熱交換流体Aは高温高圧の冷媒とし、前記第2の伝熱管を流れる熱交換流体Bは低温低圧の水として、前記第2の伝熱管の出口側内径をその入口側内径よりも大きくしたものである。
【0008】
これによって、強度の高い真円形状の管を使用しても十分な密着性が得られるとともに、圧縮や加熱処理等の加工を施すことなく管体の有する初期の耐圧性能を確保できる。また、第1および第2の伝熱管の外周面に間接部材を密着した状態で連続的に接触させ、十分な伝熱面積を確保することができる。さらに、蛇行形状等の複雑な熱交換器に対しても、支持部の弾性変形を利用した圧入により、容易に組み立てることできる。よって、耐圧性と熱交換性能に優れ、生産性が高く低コストな熱交換器を提供できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、第1の伝熱管と、第2の伝熱管と、これらを平行に支持する間接部材とを備え、前記間接部材が前記第1の伝熱管および第2の伝熱管の外周面に対してその半円周以上でかつ円周以下で接する第1の支持部および第2の支持部を有し、これらの支持部の弾性変形により、前記第1の伝熱管および第2の伝熱管が前記間接部材に圧入され密着支持されるとともに、前記第1の伝熱管を流れる熱交換流体Aは高温高圧の冷媒とし、前記第2の伝熱管を流れる熱交換流体Bは低温低圧の水として、前記第2の伝熱管の出口側内径をその入口側内径よりも大きくした熱交換器とするものであり、強度の高い真円形状の管を使用しても十分な密着性が得られるとともに、圧縮や加熱処理等の加工を施すことなく管体の有する初期の耐圧性能を確保できる。また、第1および第2の伝熱管の外周面に間接部材を密着した状態で連続的に接触させ、十分な伝熱面積を確保することができる。さらに、蛇行形状等の複雑な熱交換器に対しても、支持部の弾性変形を利用した圧入により、容易に組み立てることできる。よって、耐圧性と熱交換性能に優れ、生産性が高く低コストな熱交換器を提供できる。
【0010】
また、第1の伝熱管を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、第2の伝熱管を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、第2の伝熱管の出口側内径がその入口側内径よりも大きいものであり、水加熱時のスケール析出による伝熱管の閉塞が緩和され、熱交換器の長寿命化が図られ、信頼性の向上を実現できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の熱交換器10の断面斜視図である。図1において、熱交換器10は、第1の伝熱管1と、第2の伝熱管2と、これらを平行に支持する間接部材3とを備え、間接部材3が各伝熱管1および2の外周面に対してその半円周部分以上かつ円周以下に接する略均一厚の第1および第2の支持部4および5を有するものである。伝熱管1および2は、支持部4および5に対してこれらの弾性変形を利用して、図中矢印CおよびDに示した方向から圧入される。このとき、支持部4および5の弾性力により、伝熱管1および2は間接部材3に対して密着支持される。さらに、高圧側流体が流れる第1の伝熱管1の外径が、低圧側流体が流れる第2の伝熱管2よりも小さく構成されている。
【0013】
ここで、第1および第2の伝熱管1および2は、例えば、熱伝導性の良い銅やアルミニウム等からなり、強度の高い真円形状の管体で構成される。一方、間接部材3は、熱伝導性および成形性の良いアルミニウム等からなり、断面が略均一形状の押出材で構成される。
【0014】
以上のように構成された熱交換器について、以下その作用を説明する。例えば、第1の伝熱管1に高温高圧流体、第2の伝熱管2に低温低圧流体がそれぞれ流れるとする。このとき、高温高圧流体は、第1の伝熱管1、その外周面に接する間接部材3、第2の伝熱管2を介して、低温低圧流体と熱交換を行うことになる。
【0015】
ここで、本実施例によれば、伝熱管1および2が、その半円周部分以上かつ円周以下に接する略均一厚の支持部4および5の弾性力により、間接部材3と密着した状態で連続的に接触するため、強度の高い真円形状の管を使用しても十分な密着性が得られるとともに、熱交換に必要な伝熱面積を十分に確保することができる。
【0016】
また、例えば、能力に応じて十分な伝熱面積を確保するために、熱交換器を長尺にすると同時に、U字状の折り返しを有する蛇行形状とするような場合も、伝熱管1および2を予め蛇行形状にしておき、伝熱管1および2を間接部材3に対して、その上下方向から圧入する構成とすることができ、容易に組み立てることできる。このとき、伝熱管1および2に、圧縮、拡大、加熱処理等の加工を施すことがないため、管体の有する初期の耐圧性能を確保することが可能となる。
【0017】
なお、同じように、支持部の弾性変形により、伝熱管と間接部材とを容易に分解することも可能であり、伝熱管と間接部材とを異種材料とした場合でも、リサイクル性を確保することができる。
【0018】
さらに、高圧側流体が流れる第1の伝熱管1の外径を、低圧側流体が流れる第2の伝熱管2よりも小さくすること、すなわち、高圧側に低圧側よりも強度の高い細管を使用することにより、耐圧性により一層優れた熱交換器を提供できる。したがって、耐圧性と熱交換性能に優れ、生産性が高く低コストな熱交換器を提供できる。
【0019】
なお、実施例1では、第1および第2の伝熱管として外径の異なるものを用いるよう図示または説明したが、熱交換流体の物性や要求される性能に応じて、同じ外径のものにしても構わない。
【0020】
(実施例2)
図2は本発明の実施例2の熱交換器20の断面斜視図である。本発明の実施例2は、図1に示した熱交換器10と略同一の構成を有する。本実施例が実施例1と異なるのは、図2に示したように、高圧側流体が流れる第1の伝熱管11の外径が低圧側流体が流れる第2の伝熱管12よりも小さく、さらにこの伝熱管11が複数の伝熱管11aおよび11bから構成される点である。
【0021】
図2において、熱交換器20は、第1の伝熱管11aおよび11bと、第2の伝熱管12と、これらを平行に支持する間接部材13とを備える。この間接部材13は、第1の伝熱管11aおよび11bの外周面に対してその半円周部分以上かつ円周以下に接する略均一厚の第1の支持部14aおよび14bと、第2の伝熱管12の外周面に対してその半円周部分以上かつ円周以下に接する略均一厚の第2の支持部15を有する。伝熱管11a、11bおよび12は、支持部14a、14bおよび15に対してこれらの弾性変形を利用して、図中矢印CおよびDに示した方向から圧入される。このとき、支持部部14a、14bおよび15の弾性力により、伝熱管11a、11bおよび12は間接部材13に対して密着支持される。
【0022】
ここで、第1および第2の伝熱管11および12は、例えば、熱伝導性の良い銅やアルミニウム等からなり、強度の高い真円形状の管体で構成される。一方、間接部材13は、熱伝導性および成形性の良いアルミニウム等からなり、断面が略均一形状の押出材で構成される。
【0023】
以上のように構成された熱交換器について、以下その作用を説明する。例えば、第1の伝熱管11aおよび11bに高温高圧流体、第2の伝熱管12に低温低圧流体がそれぞれ流れるとする。このとき、高温高圧流体は、第1の伝熱管11aおよび11b、その外周面に接する間接部材13、第2の伝熱管12を介して、低温低圧流体と熱交換を行うことになる。
【0024】
ここで、実施例1と同様に、伝熱管が支持部の弾性力により間接部材と密着した状態で連続的に接触するため、強度の高い真円形状の伝熱管を使用しても十分な密着性が得られ、熱交換に必要な伝熱面積を十分に確保できる。さらに、例えば、十分な伝熱面積を確保するために、伝熱管をU字状の折り返しを有する蛇行形状とするような場合も、伝熱管を間接部材に対して、その上下方向から圧入する構成とすることができ、容易に組み立てることできる。
【0025】
加えて、高圧側流体が流れる第1の伝熱管11に、低圧側流体が流れる第2の伝熱管12よりも強度の高い細管を使用することにより、耐圧性の向上が図れるとともに、高圧側に複数の伝熱管11aおよび11bを使用することで、有効な伝熱面積の拡大が図られる。
【0026】
したがって、実施例1の効果に加えて、熱交換性能により一層優れたコンパクトな熱交換器を提供できる。
【0027】
(実施例3)
図3は本発明の実施例3の熱交換器30の断面斜視図であり、図4は熱交換器30の構成図である。本発明の実施例3は、図2に示した熱交換器20と略同一の構成を有するので、同一符号のものは説明を省略する。本実施例が実施例2と異なるのは、図3に示したように、間接部材23が、例えば第2の伝熱管12をU字状の折り返しを有する蛇行形状としたときに形成されるような平行する複数の伝熱管群を一体的に挟み込む構成を有する点である。さらに、図4に示したように、間接部材23上の隣接する伝熱管12すなわち支持部15の間にスリット状の空隙部16を設けた点である。また、第1の伝熱管11aおよび11bと第2の伝熱管12とを、間接部材23を介して、その入口から出口に至るまで完全に対向する位置に設け、第1の伝熱管11aおよび11bを流れる熱交換流体Aと第2の伝熱管12を流れる熱交換流体Bとが、図中矢印で示したように、その入口から出口に至るまで完全に対向流となる構成を有する点である。このとき、各伝熱管11および12と間接部材23との密着支持は、実施例1および2と同様に、間接部材23の支持部14a、14bおよび15の弾性変形により容易に行える。
【0028】
ここで、第1および第2の伝熱管11および12は、例えば、熱伝導性の良い銅やアルミニウム等からなり、強度の高い真円形状の管体で構成される。一方、間接部材13は、熱伝導性および成形性の良いアルミニウム等からなり、断面が略均一形状の押出材で構成される。
【0029】
以上のように構成された熱交換器について、以下その作用を説明する。
【0030】
例えば、第1の伝熱管11aおよび11bに高温高圧流体、第2の伝熱管12に低温低圧流体がそれぞれ流れるとする。このとき、高温高圧流体は、第1の伝熱管11aおよび11b、その外周面に接する間接部材23、第2の伝熱管12を介して、低温低圧流体と熱交換を行う。また、第1の伝熱管11aおよび11bを流れる熱交換流体Aと、第2の伝熱管12を流れる熱交換流体Bとは、図4に示したように、その入口から出口に至るまで完全に対向流として熱交換を行うことになる。
【0031】
ここで、実施例1および2と同様に、伝熱管が支持部の弾性力により間接部材と密着した状態で連続的に接触するため、強度の高い真円形状の伝熱管を使用しても十分な密着性が得られ、熱交換に必要な伝熱面積を十分に確保できる。さらに、例えば、十分な伝熱面積を確保するために、伝熱管をU字状の折り返しを有する蛇行形状とするような場合も、伝熱管を間接部材に対して、その上下方向から圧入する構成とすることができ、容易に組み立てることできる。
【0032】
加えて、間接部材23が平行する複数の管群を一体的に挟む構成とすることで、実施例1および2の構成に対して、部品点数が削減され、製造工程の簡略化が図られる。
【0033】
さらに、間接部材23上の隣接する伝熱管11および12の間にスリット状の空隙部16を設けることで、隣接する同一流体の伝熱管11または12同士の熱交換が低減され、熱交換性能が向上される。
【0034】
また、第1の伝熱管11を流れる熱交換流体Aと第2の伝熱管12を流れる熱交換流体Bとが対向流となる構成とすることにより、並行流や直交流に比べて熱交換性能に優れた対向流の形態で熱交換を行うことができる。
【0035】
したがって、実施例1および2の効果に加えて、熱交換性能と生産性により優れ、コンパクトかつ低コストな熱交換器を提供できる。
【0036】
(実施例4)
図5は本発明の実施例4の熱交換器10の断面斜視図である。本発明の実施例4は、図1に示した熱交換器10と略同一の構成を有するので、同一符号のものは説明を省略する。本実施例が実施例1と異なるのは、図5に示したように、第1および第2の伝熱管1および2と、間接部材3の支持部4および5とで囲まれる隙間に、熱伝達物質17を充填した点である。熱伝達物質17としては、例えば、シリコンペーストやシリコンゲル、アルミ粉末等の熱伝導の良い物質があげられる。
【0037】
以上のように構成された熱交換器について、以下その作用を説明する。例えば、第1の伝熱管1に高温高圧流体、第2の伝熱管2に低温低圧流体がそれぞれ流れるとする。このとき、高温高圧流体は、第1の伝熱管1、熱伝達物質17、間接部材3、熱伝達物質17、第2の伝熱管2の順に熱を伝導させ、低温低圧流体と熱交換を行うことになる。
【0038】
したがって、実施例1の効果に加えて、伝熱管1および2と間接部材3とで囲まれる隙間に熱伝達物質17を充填することにより、伝熱管1および2と間接部材3との密着性がさらに向上し、熱交換に有効な伝熱面積を拡大することができるため、さらなる熱交換器の高性能化とコンパクト化を実現できる。
【0039】
(実施例5)
図6は本発明の実施例5の熱交換器40の断面斜視図である。
【0040】
本発明の実施例5は、図3に示した熱交換器30と略同一の構成を有するので、同一符号のものは説明を省略する。本実施例が実施例3と異なるのは、図6に示したように、第1の伝熱管11を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、第2の伝熱管22を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、第2の伝熱管22の出口側伝熱管42の内径がその入口側伝熱管12の内径よりも大きい点である。
【0041】
ここで、内径が異なる入口側および出口側伝熱管12および42を密着支持する間接部材23および43は、それぞれ単独のものでも一体化したものでもどちらでも構わない。また、連続する第2の伝熱管22の内径をその入口と出口で異ならせるためには、両端で径の異なる管材やUベンドを用いて、その中間で接続する等の方法により容易に行うことができる。
【0042】
以上のように構成された熱交換器について、以下その作用を説明する。第1の伝熱管11には、図6に点線矢印で示すように、高温高圧の冷媒、例えば、ヒートポンプ装置等に用いられる二酸化炭素、炭化水素、フロン冷媒などが流れ、第2の伝熱管22には、図中実線矢印で示すように、低温低圧の水が流れる。このとき、高温高圧の冷媒は、第1の伝熱管11を流れる間に、間接部材43および13、第2の伝熱管42および12を介して、低温低圧の水と熱交換を行うことになる。低温低圧の水は、第2の伝熱管22の出口側伝熱管42において、最も高温となる。
【0043】
例えば、冷媒で水(特に水道水)を加熱する冷媒水熱交換器の場合、一般に、カルシウムやマグネシウム等の硬度成分を多く含んだ水を長期間高温に加熱すると、最も高温となる水側伝熱管の出口部近傍においてスケールが発生する可能性がある。このようなスケールが水側伝熱管の内周に付着すると、水の流動の抵抗となり、熱交換性能を低減させる。
【0044】
ここで、本実施例では、第2の伝熱管22の水出口側42の内径を、その水入口側12の内径よりも大きく構成しているため、万一水側伝熱管内にスケールが生成した場合も、水の流動抵抗の増加を緩和することができる。
【0045】
したがって、実施例3の効果に加えて、冷媒による水加熱時のスケール析出による水側伝熱管の閉塞が緩和され、熱交換器の長寿命化が図られ、信頼性の向上を実現できる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、発明によれば、強度の高い真円形状の管を使用しても十分な密着性が得られるとともに、圧縮や加熱処理等の加工を施すことなく管体の有する初期の耐圧性能を確保できる。また、第1および第2の伝熱管の外周面に間接部材を密着した状態で連続的に接触させ、十分な伝熱面積を確保することができる。さらに、蛇行形状等の複雑な熱交換器に対しても、支持部の弾性変形を利用した圧入により、容易に組み立てることできる。よって、耐圧性と熱交換性能に優れ、生産性が高く低コストな熱交換器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の熱交換器の伝熱管の断面を示した斜視図
【図2】 本発明の実施例2の熱交換器の伝熱管の断面を示した斜視図
【図3】 本発明の実施例3の熱交換器の伝熱管の断面を示した斜視図
【図4】 同熱交換器を分解して示した構成図
【図5】 本発明の実施例4の熱交換器の支持部と伝熱管の間に介在する熱伝達物質を示した斜視図
【図6】 本発明の実施例5の熱交換器の伝熱管の断面を示した斜視図
【図7】 従来の熱交換器の伝熱管の断面を示した斜視図
【符号の説明】
1、11a、11b 第1の伝熱管
2 第2の伝熱管
3、23 間接部材
4 第1の支持部
5 第2の支持部
16 空隙部
17 熱伝達物質

Claims (1)

  1. 第1の伝熱管と、第2の伝熱管と、これらを平行に支持する間接部材とを備え、前記間接部材が前記第1の伝熱管および第2の伝熱管の外周面に対してその半円周以上でかつ円周以下で接する第1の支持部および第2の支持部を有し、これらの支持部の弾性変形により、前記第1の伝熱管および第2の伝熱管が前記間接部材に圧入され密着支持されるとともに、前記第1の伝熱管を流れる熱交換流体Aは高温高圧の冷媒とし、前記第2の伝熱管を流れる熱交換流体Bは低温低圧の水として、前記第2の伝熱管の出口側内径をその入口側内径よりも大きくした熱交換器。
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