JP3932877B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱交換器に関し、特に、ヒートポンプを用いて冷水や温水を生成する冷暖房機や給湯機に利用される冷媒水熱交換器のような、異種媒体間の熱移動を行う熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の熱交換器としては、実公平1−25247号公報に開示されているような熱交換器が提案されている。その構成について、図8を参照しながら説明する。
【0003】
熱交換器50は、高温高圧の冷媒が流れる第1の伝熱管51と、低温低圧の水が流れる第2の伝熱管52とを備え、第1および第2の伝熱管51および52をそれぞれ偏平化して密着させ、コイル状に巻回した構成となっている。このとき、第1の伝熱管51を流れる高温高圧の冷媒は、その上下に位置する第2の伝熱管52を流れる低温低圧の水と熱交換を行い、この水を加熱することになる。
【0004】
なお、従来例では、伝熱管として肉厚の比較的薄い管体を使用することにより偏平化を可能とするとともに、この偏平化により管同士が密着する面積すなわち伝熱面積の拡大を図ることにより、熱交換性能を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、次のような課題がある。例えば、熱交換器50を、動作圧力が非常に高い、例えば二酸化炭素冷媒と水との熱交換器として利用する場合、高圧冷媒の流れる第1の伝熱管51内部に加わる圧力が非常に高くなるため、管体を偏平化する従来のような構成では、十分な耐圧性を確保することが困難となる。また、熱交換器50は、図8に示すように、第1および第2の伝熱管51および52を密着させてコイル状に巻回した構成であり、コイル内部にデッドスペースが形成されるため、熱交換器自身が大きくなり、機器に収納するスペースが多く必要となるという課題があった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、耐圧性に優れ、コンパクトな熱交換器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、少なくとも一方の流路体は、片面に凹んだ複数の流路溝を有する平板を互いに突き合わせ、複数の流路を形成してなる第1の流路と、前記流路体の少なくとも片面に設けた第2の流路とを有し、前記第1の流路を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、前記第2の流路を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、前記第2の流路に連通する入口側流路及び出口側流路を設け、前記出口側流路の高さを、前記入口側流路の高さよりも高く形成したものである。
【0008】
これによって、耐圧性に優れた流路を構成することが容易になるとともに、このような流路を並列配置して一つの流路体として構成することで、少なくともその一方の面に平坦で広い伝熱面を形成し、薄型の熱交換器を構成することが可能となる。よって、耐圧性に優れ、コンパクトな熱交換器を提供できる。また、第1の流路を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、第2の流路を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、第2の流路の出口側流路高さが、その入口側流路高さよりも大きいものであり、水加熱時のスケール析出による流路の閉塞が緩和され、熱交換器の長寿命化が図られ、信頼性のさらなる向上を実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の流路が、片面に半円形状の流路溝を設けた複数の平板を互いに突き合わせ、円形状の流路を形成した第1の流路と、前記流路体の少なくとも片面に設けた第2の流路とを有し、前記第1の流路を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、前記第2の流路を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、前記第2の流路に連通する入口側流路及び出口側流路を設け、前記出口側流路の高さを、前記入口側流路の高さよりも高く形成した構成とするものであり、耐圧性に優れた真円形状の流路を構成することが容易になるとともに、このような流路を並列配置して一つの流路体として構成することで、少なくともその一方の面に平坦で広い伝熱面を形成し、薄型の熱交換器を構成することが可能となる。よって、耐圧性に優れ、コンパクトな熱交換器を提供できる。
【0010】
また、第1の流路を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、第2の流路を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、第2の流路の出口側流路高さが、その入口側流路高さよりも大きいものであり、水加熱時のスケール析出による流路の閉塞が緩和され、熱交換器の長寿命化が図られ、信頼性のさらなる向上を実現できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に対して、半円形状の流路溝を平板の片面にエッチング加工により形成してなるものであり、容易に真円形状に近い精度で流路溝を形成することが可能となり、流路の耐圧性確保を実現することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1の構成に加え、片面に並列する複数の半円形状の流路溝を設けた複数の平板を互いに突き合わせ、円形状の第1の流路を形成してなる流路体を備え、前記流路体の片方の面上に偏平形状の第2の流路を設けてなるものであり、耐圧性に優れた真円形状の第1の流路を構成することが容易になるとともに、この第1の流路を複数並列配置して一つの流路体として構成することで、平坦で広い伝熱面を形成し、薄型の熱交換器を構成することが可能となる。さらに、この平坦な流路体の片方の面上に、偏平形状の第2の流路を設けることにより、広い伝熱面積を確保することができる。よって、耐圧性に優れ、熱交換性能が高く、コンパクトな熱交換器を提供できる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1の構成に加え、片面に並列する複数の半円形状の流路溝を設けた複数の平板を互いに突き合わせ、円形状の第1の流路を形成してなる流路体を備え、前記流路体の両方の面上に偏平形状の第2の流路を設けてなるものであり、耐圧性に優れた真円形状の第1の流路を構成することが容易になるとともに、この第1の流路を複数並列配置して一つの流路体として構成することで、平坦で広い伝熱面を形成し、薄型の熱交換器を構成することが可能となる。さらに、この平坦な流路体の上下両方の面上に、偏平形状の第2の流路を設けることにより、さらに広い伝熱面積を確保することができる。よって、耐圧性に優れ、さらに熱交換性能が高く、コンパクトな熱交換器を提供できる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4の構成に対して、偏平形状の第2の流路を、平板に打ち抜き加工により形成してなるものであり、同様に、耐圧性に優れ、熱交換性能が高く、コンパクトな熱交換器を提供できる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項3または4の構成に対して、偏平形状の第2の流路を、平板に絞り加工により形成してなるものであり、構成の簡素化により部品点数の削減が図られ、熱交換器の低コスト化を実現できる。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項3または4の構成に加え、偏平形状の第2の流路に、その流路を幅方向に複数に分割する仕切部を設けたものであり、偏平流路内における熱交換流体の均一な分岐が図られ、熱交換への寄与の小さい流れの滞留部が低減され、有効な伝熱面積の拡大を図ることができるため、熱交換器の高性能化とコンパクト化を実現できる。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項3または4の構成に加え、第1の流路を流れる熱交換流体Aと第2の流路を流れる熱交換流体Bとが対向流となる構成を有するものであり、熱交換性能に優れた対向流の形態で熱交換を行うことができるため、さらなる熱交換器の高性能化とコンパクト化を実現できる。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項3または4の構成に加え、第1の流路を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、第2の流路を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、流路体に対して隔壁板を介して第2の流路を形成した構成を有するものであり、流路体に万一亀裂等の異常が生じ、高圧冷媒が第1の流路から外部に漏洩するような場合も、隔壁板の存在により第2の流路への流入を防止できる。また、隔壁板に万一亀裂等の異常が生じ、低圧の水が第2の流路から外部に漏洩するような場合も、流路体の存在により高圧冷媒が第2の流路内に混入することを防止できるため、熱交換器の信頼性の向上を実現できる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の熱交換器10の断面図、図2はその一部である流路体の断面図、図3は熱交換器10の構成図である。
【0021】
図1において、熱交換器10は、片面に並列する複数の半円形状の流路溝2aおよび2b(図2参照)を設けた複数の平板1aおよび1bを互いに突き合わせ、円形状の第1の流路3を形成してなる流路体4を備え、流路体4の片方の面上に偏平形状の第2の流路7を設けてなるものである。断面が半円形状である流路溝2aおよび2bは、平板1aおよび1bの一方の面にエッチング加工により形成されたものである。また、第2の流路7は、平板状の流路板5に打ち抜き加工により形成されたもので、上から隔壁板6で密閉した構成となっている。さらに、第1の流路3と第2の流路7とを、その入口から出口に至るまでの長手方向にほぼ並行する位置に設けることにより、図3に示すように、第1の流路3を流れる熱交換流体Aと第2の流路7を流れる熱交換流体Bとが対向流となるような構成を有している。
【0022】
なお、各流路の入出口部の構成については、ここでは特に詳述しないが、例えば、第1の流路3に対しては流路体4の端部を管体に挿入したもの、第2の流路7に対しては隔壁板6に配管を植立させたものなどが挙げられる。
【0023】
ここで、熱交換器10の各部を構成する板材は、熱伝導性および成形性の良い金属、例えば銅やアルミニウム、ステンレス等からなる。また、熱交換器の製造方法としては、ロウ付けや拡散溶接による接合が挙げられる。
【0024】
以上のように構成された熱交換器について、以下その作用を説明する。例えば、第1の流路3に高温高圧の熱交換流体、第2の流路7に低温低圧の熱交換流体がそれぞれ流れるとする。このとき、高温高圧流体は、第1の流路3を流れる間に、流路体4を構成する平板1aを介して、第2の流路7を流れる低温低圧流体と熱交換を行うことになる。
【0025】
ここで、本実施例によれば、高温高圧の熱交換流体が流れる第1の流路3として、耐圧性に優れた真円形状の流路を構成することが容易となる。また、この第1の流路3を複数並列配置し、一つの流路体4として構成することで、平坦で広い伝熱面を形成し、熱交換器10を薄く構成することが可能となる。このとき、第1の流路3の直径を小さくしてやれば、耐圧性確保に必要な平板1aおよび1bの板厚を小さくすることができるため、熱交換器10をより薄くすることができる。さらに、この平坦な流路体4の片方の面上に、偏平形状の第2の流路7を設けることにより、広い伝熱面積を確保することができる。
【0026】
また、平板に半円形状の溝を形成する方法として、エッチング加工を用いれば、容易に真円形状に近い精度で流路溝を形成することが可能となり、流路の耐圧性を確保することができる。
【0027】
さらに、第1の流路3を流れる熱交換流体Aと第2の流路7を流れる熱交換流体Bとが対向流となる構成とすることにより、並行流や直交流に比べて熱交換性能に優れた対向流の形態で熱交換を行うことができる。
【0028】
したがって、耐圧性に優れ、熱交換性能が高く、コンパクトな熱交換器を提供できる。
【0029】
(実施例2)
図4は本発明の実施例2の熱交換器20の断面図であり、図5は熱交換器20の構成図である。図4において、熱交換器20は、実施例1と同様に、片面に並列する複数の半円形状の流路溝2aおよび2b(図2参照)を設けた複数の平板1aおよび1bを互いに突き合わせ、円形状の第1の流路3を形成してなる流路体4を備えるとともに、この流路体4の上下両方の面上に偏平形状の第2の流路17を設けてなるものである。ここで、第2の流路17は、平板状の流路板15に絞り加工により形成された構成となっている。また、第1の流路3と第2の流路17とを、その入口から出口に至るまでの長手方向にほぼ並行する位置に設けることにより、図5に示すように、第1の流路3を流れる熱交換流体Aと第2の流路17を流れる熱交換流体Bとが対向流となるような構成を有している。さらに、第2の流路17にその幅方向を複数に分割する仕切部19が設けられている。
【0030】
なお、各流路の入出口部の構成については、ここでは特に詳述しないが、例えば、第1の流路3に対しては流路体4の端部を管体に挿入したもの、第2の流路17に対しては流路板15に配管を植立させたものなどが挙げられる。
【0031】
ここで、熱交換器20の各部を構成する板材は、熱伝導性および成形性の良い金属、例えば銅やアルミニウム、ステンレス等からなる。また、熱交換器の製造方法としては、ロウ付けや溶接による接合が挙げられる。
【0032】
以上のように構成された熱交換器について、以下その作用を説明する。例えば、第1の流路3に高温高圧の熱交換流体、第2の流路17に低温低圧の熱交換流体がそれぞれ流れるとする。このとき、高温高圧流体は、第1の流路3を流れる間に、流路体4を構成する平板1aおよび1bを介して、上下に位置する第2の流路17を流れる低温低圧流体と熱交換を行うことになる。
【0033】
ここで、本実施例によれば、高温高圧の熱交換流体が流れる第1の流路3として、耐圧性に優れた真円形状の流路を構成することが容易となる。また、この第1の流路3を複数並列配置し、一つの流路体4として構成することで、平坦で広い伝熱面を形成し、熱交換器20を薄く構成することが可能となる。このとき、第1の流路3の直径を小さくしてやれば、耐圧性確保に必要な平板1aおよび1bの板厚を小さくすることができるため、熱交換器20をより薄くすることができる。さらに、この平坦な流路体4の上下両方の面上に、偏平形状の第2の流路17を設けることにより、さらに広い伝熱面積を確保することができる。
【0034】
また、平板状の流路板15に絞り加工により偏平形状の第2の流路17を形成することにより、実施例1に比べて構成が簡素化され、部品点数の削減が図られ、熱交換器の低コスト化を実現できる。
【0035】
さらに、第1の流路3を流れる熱交換流体Aと第2の流路17を流れる熱交換流体Bとが対向流となる構成とすることにより、並行流や直交流に比べて熱交換性能に優れた対向流の形態で熱交換を行うことができる。
【0036】
また、第2の流路17を幅方向に複数に分割する仕切部19を設けることにより、偏平な第2の流路17内における熱交換流体の均一な分岐が図られ、熱交換への寄与の小さい流れの滞留部を低減し、有効な伝熱面積の拡大を図ることができるため、熱交換器の高性能化を実現できる。
【0037】
したがって、耐圧性に優れ、低コストで、より熱交換性能が高く、デッドスペースの少ないコンパクトな熱交換器を提供できる。
【0038】
(実施例3)
図6は本発明の実施例3の熱交換器30の断面図であり、図7は熱交換器30の構成図である。本発明の実施例3は、図4に示した熱交換器20と略同一の構成を有する。本実施例が実施例2と異なるのは、第1の流路3を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、第2の流路17を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、図6に示したように、流路体4に対して隔壁板29を介して第2の流路17を形成した構成を有する点である。さらに、図7に示したように、第2の流路17の出口側流路17bの高さが、その入口側流路17aの高さよりも大きい点である。ここで、流路高さが途中で異なる第2の流路17の作製は、絞り加工等の方法を用いれば容易に行うことができる。
【0039】
以上のように構成された熱交換器について、以下その作用を説明する。流路体4内の第1の流路3には、図7に点線矢印で示すように、高温高圧の冷媒、例えば、ヒートポンプ装置等に用いられる二酸化炭素、炭化水素、フロン冷媒などが流れ、第2の流路17には、図中実線矢印で示すように、低温低圧の水が流れる。このとき、高温高圧の冷媒は、第1の流路3を流れる間に、流路体4を構成する平板1aおよび1bと隔壁板29を介して、上下に位置する第2の流路17を流れる低温低圧流体と熱交換を行うことになる。低温低圧の水は、第2の流路17の出口側流路17bにおいて、最も高温となる。
【0040】
例えば、高温高圧の冷媒が流れる流路体4が、腐食等により経時的に劣化・侵食され、その内面に亀裂等の異常が生じ、高圧冷媒が第1の流路3から外部に漏洩するような場合も、隔壁板29の存在により第2の流路17への流入を防止できるため、低温低圧の水に高温高圧の冷媒が混入することはない。同様に、低温低圧の水が流れる第2の流路17の一部を形成する隔壁板29に亀裂等の異常が生じ、低圧の水が第2の流路17から外部に漏洩するような場合も、流路体4が存在するため、高温高圧の冷媒が低温低圧の水が流れる第2の流路17に流入することはない。
【0041】
したがって、各流路の間を二重隔壁構造とすることにより、冷媒と水との混合が防止されるため、例えば、ヒートポンプ装置の冷媒および冷凍機油が給湯水に混入する危険性を低減し、熱交換器の信頼性の向上を実現できる。
【0042】
また、冷媒で水(特に水道水)を加熱する冷媒水熱交換器の場合、一般に、カルシウムやマグネシウム等の硬度成分を多く含んだ水を長期間高温に加熱すると、最も高温となる水側流路の出口部近傍においてスケールが発生する可能性がある。このようなスケールが水側流路の内周に付着すると、水の流動の抵抗となり、熱交換性能を低減させる。ここで、本実施例では、第2の流路17の出口側流路17bの流路高さを、その入口側流路17aの流路高さよりも大きく構成しているため、万一水側流路内にスケールが生成した場合も、水の流動抵抗の増加を緩和することができる。
【0043】
したがって、冷媒による水加熱時のスケール析出による水側流路の閉塞が緩和され、熱交換器の長寿命化が図られ、信頼性の向上を実現できる。なお、実施例1、2および3では、半円形状の流路溝を突き合わせて真円形状の流路を構成するよう図示または説明したが、熱交換流体の動作圧力に対して十分な耐圧性を確保できるのであれば、必ずしも真円形状に限らず、楕円、矩形等いかなる形状のものを用いても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、請求項1から9に記載の発明によれば、少なくとも一方の流路体は、片面に凹んだ複数の流路溝を有する平板を互いに突き合わせ、複数の流路を形成してなるものであり、耐圧性に優れた流路を構成することが容易になるとともに、このような流路を並列配置して一つの流路体として構成することで、少なくともその一方の面に平坦で広い伝熱面を形成し、薄型の熱交換器を構成することが可能となる。よって、耐圧性に優れ、コンパクトな熱交換器を提供できるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の熱交換器の断面図
【図2】 同熱交換器の流路体の分解断面図
【図3】 同熱交換器の構成図
【図4】 本発明の実施例2の熱交換器の断面図
【図5】 同熱交換器の構成図
【図6】 本発明の実施例3の熱交換器の断面図
【図7】 同熱交換器の他の断面図
【図8】 従来の熱交換器の断面図
【符号の説明】
1a、1b 平板
2a、2b 流路溝
3 第1の流路
4 流路体
7、17 第2の流路
17a 入口側流路
17b 出口側流路
19 仕切部
29 隔壁板

Claims (9)

  1. 相対する二つの流路体からなり、その少なくとも一方の流路体は、片面に凹んだ複数の流路溝を有する平板を互いに突き合わせて流路を形成してなる第1の流路と、前記流路体の少なくとも片面に設けた第2の流路とを有し、前記第1の流路を流れる熱交換流体Aが高温高圧の冷媒であり、前記第2の流路を流れる熱交換流体Bが低温低圧の水であるとともに、前記第2の流路に連通する入口側流路及び出口側流路を設け、前記出口側流路の高さを、前記入口側流路の高さよりも高く形成した熱交換器。
  2. 流路溝は、エッチング加工により形成してなる請求項1記載の熱交換器。
  3. 一方の流路体と相対する他方の流路体は、偏平形状の流路を形成してなる請求項1又は2記載の熱交換器。
  4. 片面に凹んだ複数の流露溝を有する平板を互いに突き合わせて一方の流路体の流路を第1の流路、他方の流路体の偏平形状の流路を第2の流路とし、前記第2の流路は前記第1の流路に狭持してなる請求項3記載の熱交換器。
  5. 偏平形状の第2の流路は、平板を打ち抜き加工して形成した請求項3または4記載の熱交換器。
  6. 偏平形状の第2の流路は、平板を絞り加工して形成した請求項3または4記載の熱交換器。
  7. 偏平形状の第2の流路に、その流路を幅方向に複数に分割する仕切部を設けた請求項3〜6のいずれか1項に記載の熱交換器。
  8. 第1の流路を流れる熱交換流体Aと第2の流路を流れる熱交換流体Bとが対向流となるように構成した請求項3〜7のいずれか1項に記載の熱交換器。
  9. 第1の流路と第2の流路との間に隔壁板を介在させた請求項3〜8のいずれか1項に記載の熱交換器。
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