JP2010112663A - 熱交換器 - Google Patents

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Takumi Kida
琢己 木田
Kazuhiko Machida
和彦 町田
Tomoaki Ando
智朗 安藤
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Abstract

【課題】製造工程の簡素化および耐久性の向上を実現でき、熱交換性能に優れた熱交換器を提供すること。
【解決手段】第1の板材2と第2の板材3とを接合して流体Aが流れる流路5を複数形成し、前記複数の流路5の外壁面と流体Bが流れる少なくとも1本以上の管6とが密着する構成としたことを特徴とする熱交換器で、流体Aが流れる流路5をプレス成形などで成型できるため、製造工程の簡素化を実現できる。また、流体Bが流れる管6との接触面積を大きくするように、流体Aが流れる複数の流路5の外壁面に、少なくとも1本以上の流体Bが流れる管6を配設したことで、その間の接触熱抵抗を小さくすることができ、熱交換性能に優れた熱交換器を提供できる。
【選択図】図2

Description

本発明は空調、給湯等の機器、特にヒートポンプ式の給湯機などにおいて、水等の流体と冷媒等の2つの流体が熱交換するための熱交換器に関するものである。
従来、この種の熱交換器としては、内部に冷媒用流路が形成された内管と、内管の外側に設けられ内管との間に水用流路が形成された外管とから構成された2重管を形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
図10、図11は、特許文献1に記載された従来の熱交換器を示すものである。
図10、図11で示すように、この熱交換器101は2重管式の熱交換器であり、内部に冷媒用流路102が形成された内管103と、内管103の外側に設けられ、内管103との間に水用流路104が形成された銅製の外管105とから構成され、本実施の形態の場合には内管103が2本設けられている。内管103は、銅製の冷媒管106と、冷媒管106の外周に設けられた銅製の漏洩検知管107とから構成され、冷媒管106を拡管するか、或いは、漏洩検知管107を縮管することにより、冷媒管106と漏洩検知管107は密着されている。
また、漏洩検知管107の内面には、配管方向に沿って多数の漏洩検知溝108が形成されており、漏洩検知溝108内には空気層が形成されている。さらに、漏洩検知溝108は外部に設けられた漏洩検知センサ(図示せず)に接続されており、内管103又は外管105から漏洩した冷媒又は水は漏洩検知溝108を介して外部の漏出し、前記漏洩検知センサーにより検知されるようになっている。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作を説明する。
熱交換器101は、内管103と外管105の2重管により形成され内管103の外周が水と、冷媒と水とが熱伝導性の良い銅製で且つ密着された冷媒管106と漏洩検知管107を介して熱交換されるようになっているため、内管103が水との接触面積が大きくとれ、熱交換効率を向上させることできる。
また、例え、腐食等により冷媒管106や漏洩検知管107に孔や亀裂が生じ、冷媒や水が漏洩したとしても、その漏洩を漏洩検知溝108を介して確実に検知することができ、さらに、冷媒と水との間には冷媒管106と漏洩検知管107により2重に境界壁が形成されており、いずれか一方に孔や亀裂等の欠陥が発生したしても、冷媒と水が互いに混入し合うおそれがない。
したがって、熱交換器101の信頼性を高く維持することができる。また、熱交換器101が2重管式となっているため、曲げ加工が容易にでき、製造コストの低減化が可能となると共に、コンパクト化を図ることができる。
一方、水が流通する水管108の外周に、冷媒が流通する冷媒管109を螺旋状に巻きつけて伝熱を行う形態で。水側の伝熱促進や、伝熱面積の拡大を図るために、図12に示すように水側に凸となる突起110の配設や、図13に示すようにコルゲート管111にすることが知られている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2005−69620号公報 特開2006−317114号公報 特開2006−90697号公報
しかしながら、上記従来の図10、図11に示すような構成では、漏洩検知管107の分、熱交換器の101の重量が増加すると共に、冷媒管106を漏洩検知管107に継ぎ目無しで挿入して製造するため、直管からの製造が必要であり、製造設備の大型化、製造工程の複雑化を免れる事ができない。
また、図12での水管108で、水側に凸のなる突起110の配設や、図13のコルゲート管111は水側の圧損を増加させることとなり、水を送るポンプの出力を増加させるという課題を有していた。
また、突起110の下流側や、コルゲート管111の隙間には加熱し水の温度が上昇するとカルシウムの溶解度が低下して水に溶けていたカルシウムが析出しやすく、析出したカルシウムが付着して水との熱伝達性能が低下し、経年変化で所定の熱交換能力が達成できない、あるいは、水の流れが閉塞して熱交換器の機能が停止するという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、製造工程の簡素化および耐久性を向上を実現でき、熱交換性能に優れた熱交換器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、第1の板材と第2の板材とを接合して流体Aが流れる流路を複数形成し、前記複数の流路の外壁面と流体Bが流れる少なくとも1本以上の管とが密着する構成としたことを特徴とするもので、流体Aが流れる流路をプレス成形などで成型でき、また、前記複数の流路の外壁面に、少なくとも1本以上の流体Bが流れる管を配設したことで、製造工程の簡素化および耐久性の向上を実現でき、熱交換性能に優れた熱交換器を提供できる。
本発明によれば、製造工程の簡素化および耐久性の向上を実現でき、熱交換性能に優れた熱交換器を提供できる。
第1の発明は、第1の板材と第2の板材とを接合して流体Aが流れる流路を複数形成し、前記複数の流路の外壁面と流体Bが流れる少なくとも1本以上の管とが密着する構成としたことを特徴とする熱交換器で、流体Aが流れる流路をプレス成形などで成型できるため、製造工程の簡素化を実現できる。
また、流体Bが流れる管との接触面積を大きくするように、流体Aが流れる複数の流路の外壁面に、少なくとも1本以上の流体Bが流れる管を配設したことで、その間の接触熱抵抗を小さくすることができ、熱交換性能に優れた熱交換器を提供できる。
また、流体Aが流れる流路の外壁面に、流体Bが流れる管を配設したことで、流体Aがカルシウムの析出が多い水場合でも、析出したカルシウムが付着して水との熱伝達性能の低下を抑えられ、経年変化で所定の熱交換能力が達成できないことや、あるいは、水の流れが閉塞して熱交換器の機能が停止することを抑制できる。
また、流体Aが流れる流路形成する第1の板材、第2の板材に分けた絞り成形で加工するため、銅材に比べ安価で、応力腐食割れなどの腐食に強いフェライト系ステンレスなど耐食性の高いステンレスや鉄鋼材が適用でき、安価な熱交換器を提供できる。
第2の発明は、流体Aが流れる流路と流体Bが流れる管とが、交互に積層する構成としたことを特徴とするもので、流体Aが流れる流路と流体Bが流れる管との接触伝熱面積が増加することで、熱交換効率を高くでき伝熱性能が向上する。
第3の発明は、流体Aが流れる流路を形成する第1の板材および/または第2の板材の絞り成形部に、流体Bが流れる管の壁面の一部が密着する凹部を設けたことを特徴とするもので、流体Bが流れる管と、流体Aが流れる流路を形成する第1の板材および/または第2の板材の絞り成形部との接触面積を大幅に増加させ、流体Bが流れる管のファン効率を大幅に向上できる。また、流体Bが流れる管の略円弧状の壁面の一部が密着する凹部は、第1の板材および/または第2の板材の絞り成形部の流路が形成される内壁側には凸状となり、流体Aの中心部までより流体Bの熱を伝熱しやすくなる。
第4の発明は、流体Aが流れる流路と流体Bが流れる管とは、直線部と湾曲部とから形成されるサーペンタイン形状となるように形成されたことを特徴とするもので、所定の熱交換能力を得るために必要な流体Aの流路長や流体Bの管長を小さな容積に収納することができる。また、流体Aが流れる流路長に必要な第1の板材および/または第2の板材の絞り成形部を、板材からプレス加工にて一挙にかつ容易に成形できるため、熱交換器の加工費を大幅に安く抑えることができる。
第5の発明は、隣接する流体Aが流れる流路間に、切り欠き部を設けたことを特徴とするもので、板材に応力腐食割れなどの腐食に強いが伸びが小さいフェライト系ステンレスを用いた場合でも、プレス加工時に直線部の間の第1の板材と第2の板材の接合部で固定されず、第1の板材と第2の板材の絞り成形部に材料に寄らず破断することを抑制できる。
第6の発明は、流体Aが流れる流路と流体Bが流れる管とが、水平方向または上下方向に交互に屈曲することを特徴とするもので、流体Aが流れる流路全体に連続的な緩やかなうねりを施すことができ、流体Aが水の場合、水の流動抵抗の増加を抑えつつ、水流路の中央付近を流れる比較的低温の水と水流路内壁近傍の高温の水とによって形成される温度境界層を連続的に乱すことができる。
また、流体Aを形成する流路を第1の板材、第2の板材に分けた絞り成形で加工するため、容易に流路が左右方向、あるいは上下方向に交互に屈曲する絞り成形を設けることが可能である。
第7の発明は、絞り成形部の流路側の内壁面に凸および/または凹部を設けたことを特徴とするもので、流体Aが流れる流路全体が流れ方向に不連続な断面となり、流体Aが水の場合、水の流れを乱すこととなり、水流路の中央付近を流れる比較的低温の水と、水流路内壁近傍の高温の水によって形成されていた温度境界層を大きく攪乱することができる。また、第1の板材と第2の板材の流路側の内壁での摩擦損失を低減しつつ、内壁近傍の温度境界層を大幅に乱すことができる。
第8の発明は、流体Aと流体Bとが対向流となるように構成したことを特徴とするもので、流体Aと流体Bの平均的な温度差を大きくして熱交換量を大きくすることができる。
第9、第10の発明は、流体Aを水、流体Bを二酸化炭素としたことを特徴とするもの
で、流体Aを水とし、流体Bを二酸化炭素としたことにより、ヒートポンプ給湯機用の水冷媒熱交換器として使用することで高いヒートポンプ効率を得ることができる。また、流体Bを二酸化炭素とした場合でも、流れる流路を断面が円筒状となる管とすることで、超臨界域での高圧の二酸化炭素に対する耐圧性を最小の肉厚で確保できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における熱交換器の構造を示す平面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、本発明の実施の形態1における他の熱交換器の構造を示す平面図である。図4は、本発明の実施の形態1におけるさらに他の熱交換器の構造を示す要部斜視図である。図5は、本発明の実施の形態1における他の熱交換器の構造を示す断面図である。
図1、図2において、熱交換器本体1は、銅製の第1の板材2と第2の板材3の各々に図2示す断面において上下対象な絞り成形部2a、3aを有し、第1の板材2と第2の板材3をロウ付け接合してなる内部には水が流動する流路5を形成する。
水が流れる流路5が上下2つあり、内部に二酸化炭素が流れる管6が3本で1本が2つの水が流れる流路5に挟まれ、水が流れる流路5と二酸化炭素が流れる管6が交互に積層されている。
ここで、水が流れる流路5を形成する第1の板材2、第2の板材3の絞り成形部2a、3aに、二酸化炭素が流れる管6の略円弧状の壁面6sの一部が密着する凹部7を設けている。そして、流路5と管6とは、図1で示すように直線部5a、6aと湾曲部5b、6bからなるサーペンタイン状に成形されている。
また、図3において、サーペンタイン状に形成された流路5の隣り合う直線部5aの間の第1の板材2と第2の板材3の接合部2b、3bに切り欠き2c、3cを有している。また、図4において、流路5dと管6dが左右方向に交互に屈曲している。
また、図5において、水が流れる流路5xが上下2つあり、内部に二酸化炭素が流れる管6が4本で2本は水が流れる流路5xに挟まれ、水が流れる流路5xと二酸化炭素が流れる管6が積層されている。
水が流れる流路5xを形成する第1の板2の絞り形成部2a1には、二酸化炭素が流れる管6の1本の一部が密着している。そして、水が流れる流路5xを形成する第2の板3の絞り形成部3a1には、二酸化炭素が流れる管6の略円弧状の壁面6sの2本の一部が密着する凹部7aを設けている。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作を説明する。
まず、第1の板材2と第2の板材3を接合することで上下対象な絞り成形部2a、3aにより形成される流路5を水が流動し、管6の内部に二酸化炭素が対向して流れ、管6の管壁と第1の板材2と第2の板材3の絞り成形部2a、3aにより形成される流路5の壁面とが密着していることで、管6の管壁と流路5の壁面を介して二酸化炭素と水が熱交換する。
そして、二酸化炭素流れる流路が断面が円筒状となる管6であるので、超臨界域での高
圧の二酸化炭素に対する耐圧性を最小の肉厚で確保できる。
ここで、水が流れる流路5を形成する第1の板材2、第2の板材3の絞り成形部2a、3aに、二酸化炭素が流れる管6の略円弧状の壁面6sの一部が密着する凹部7を設けることにより、二酸化炭素が流れる管6と水が流れる流路5を形成する第1の板材2、第2の板材3の絞り成形部2a、3aとの接触面積を大幅に増加され、二酸化炭素が流れる管6のフィン効率を大幅に向上させる。
そして、第1の板材2、第2の板材3の絞り成形部2a、3aの二酸化炭素が流れる管6との接触面積を大きくなるので、管6と第1の板材2、第2の板材3の間の接触熱抵抗を小さくすることができる。
さらに、管6の略円弧状の壁面の一部が密着する凹部7は、第1の板材2、第2の板材3の絞り成形部2a、3aの流路5が形成される内壁側には凸状となり、水の中心部までより二酸化炭素の熱を伝熱しやすくなる。
さらに、また、水が流れる流路5が上下2つあり、内部に二酸化炭素が流れる管6が3本で1本が2つの水が流れる流路5に挟まれ、水が流れる流路5と二酸化炭素が流れる管6が交互に積層されることにより、水が流れる流路5を形成する第1の板材2、第2の板材3の絞り成形部2a、3aと二酸化炭素が流れる管6の接触面積が増加し、水が流れる流路5の伝熱面と、二酸化炭素が流れる管6の伝熱面との接触伝熱面積を大幅に向上でき、フィン効率を高く維持して熱交換器1の伝熱性能を向上する。
また、流路5と管6とが、図1で示すように直線部5a、6aと湾曲部5b、6bからなるサーペンタイン状に成形されていることにより、熱交換器1が所定の熱交換能力を得るために必要な水の流路5の流路長さ、あるいは二酸化炭素の管6の管長を小さな容積に収納することができる。
また、水が流れる流路5の流路長さに必要な第1の板材2、第2の板材3の絞り成形部2a、3aを、板材から、プレス加工にて一挙にかつ容易に成形できるため、熱交換器1の加工費を大幅に安く抑える。
尚、水が流れる流路5形成する絞り成形部2a、3aを各々第1の板材2、第2の板材3に分けて加工するため、銅材に比べ安価で、応力腐食割れなどの腐食に強いフェライト系ステンレスなど耐食性の高いステンレスや鉄鋼材が適用可能である。
次に、図3で示すように、サーペンタイン状に形成された流路5の隣り合う直線部5aの間の第1の板材2と第2の板材3の接合部2b、3bに、切り欠き2c、3cを有することにより、板材に応力腐食割れなどの腐食に強いが伸びが小さいフェライト系ステンレスを用いた場合でも、プレス加工時に直線部の間の第1の板材2と第2の板材3の接合部2b、3b部で固定されず第1の板材2と第2の板材3の絞り成形部2a、3aに材料が寄らず破断することを抑制する。
次に、図4で示すように、流路5dと管6dが左右方向に交互に屈曲していることにより、水が流れる流路5全体に連続的な緩やかなうねりを施すことができ、水の流動抵抗の増加を抑えつつ流路5の中央付近を流れる比較的低温の水と、流路5の壁面近傍の高温の水によって形成されていた温度境界層を連続的にかく乱する。
従って、また、カルシウムの析出が多い水の場合でも、流路5d全体が緩やかなうねりの流路となるためカルシウムが析出しにくく、析出したカルシウムが付着して水との熱伝
達性能の低下を抑え、経年変化で所定の熱交換能力が得られなくなったり、水の流れが閉塞して熱交換器の機能が停止することを抑制する。
次に、図5で示すように、流路5xに挟まれた2本の管6から上下の流路5xに二酸化炭素の熱を各々略均等伝えることができ、熱交換器1の上下方向の高さを抑えつつ、上下2つの流路5xの水に対し、第1の板2の絞り形成部2a1と第2の板3の絞り形成部3a1からほぼ同等の熱流束で流路5x内の水を加熱することができ、熱交換器1の高さを抑えた上で高い伝熱特性の熱交換器を実現できる。
さらに、尚、第1の板2の絞り形成部2a1の管6が密着する部分にも管6の円弧状の壁面が密着するように凹部を設ける(図示せず)と、絞り形成部2a1側のフィン効率を向上させると共に、管6と第1の板2の絞り形成部2a1の接触熱抵抗を低下させ、熱交換器1の伝熱性能を向上する。
尚、水が流れる流路5形成する第1の板材2、第2の板材3に耐食性の高いステンレス材を用いたり酸化皮膜等の表面処理を施すことで、銅材のように水が流れることで表面の銅が水に溶出し、溶けた第1の板材2、第2の板材3の内壁表面と水内部のカルシウムの電位差が生じたり内壁表面が荒れることでカルシウムの粒子が引っ掛かりやすくなるのを防止することが可能となる。
尚、本発明の実施の形態では、流路5を形成する第1の板材2、第2の板材3に、銅、あるいはステンレスを用いて説明したが、耐食性を持った鉄、アルミ合金等でも同様な効果を得られる。
尚、本発明の実施の形態では、第1の板材2、第2の板材3、管6の接合をロウ付けとしたが、はんだ等の塗布、およびかしめなどの機械的接合でも同様な効果を得られる。また、第1の板材2、第2の板材3の接合に関しては、拡散接合や、強度の高い接着剤での接合等も同様の効果を得られる。
尚、本発明の実施の形態では、管6を流通する冷媒を二酸化炭素としたが、R410A、R407C、R134a等のフロン系冷媒や,GWPの低いフロン系混合冷媒でも同様な効果を得られる。
なお、本発明の実施の形態では、絞り成形部を第1の板材2と第2の板材の各々に成形しているが、どちらか片方でも構わないが、第1の板材2と第2の板材の各々に成形した方が、水が流れる流路面積は確保しやすい。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における熱交換器の構造を示す要部斜視図である。図7は同実施に形態における要部を示す断面図である。図8は、同実施に形態における水が流れる流路を形成する板材の絞り成形部の要部を示す断面斜視図である。
尚、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図6、図7、図8において、流路5を形成する第1の板材2と第2の板材3の絞り成形部2a、3aの外壁面側に凹となる、すなわち内壁面側に凸ように、水が流れる方向に対し上下、左右で交互となる流路の流れ方向に長手状の凹部8を有している。
以上のように、構成された熱交換器1について、以下その動作を説明する。
水が流れる方向に対し上下、左右で交互となる流路の流れ方向に比較的長い凹部8により、流路5全体が流れ方向に不連続な断面となり、水の流れを乱すこととなり、流路5の中央付近を流れる比較的低温の水と、流路5の壁面近傍の高温の水によって形成されていた温度境界層を大きく攪乱する。
図9において、流路5を形成する第1の板材2の絞り成形部2a部の流路5側の内壁側に凹となるように、多数のディンプル9を有している。尚、図示はしないが第2の板材3の絞り成形部3a部の流路5側の内壁にも多数のディンプル9を有している。
以上のように、構成された熱交換器1について、以下その動作を説明する。
流路5を形成する第1の板材2と第2の板材3の絞り成形部2a、3aの流路5側の内壁に多数のディンプル9を設けることで、多数の凹状のディンプル9により第1の板材2と第2の板材3の流路5側の内壁での流れる水の摩擦損失を低減しつつ、内壁近傍の温度境界層を大幅に乱す。
以上のように、本発明にかかる熱交換器は、製造工程の簡素化および耐久性の向上を実現でき、熱交換性能に優れた熱交換器を提供できる。そこでヒートポンプ給湯器や温水暖房機、家庭用、業務用の空気調和機、ヒートポンプの洗濯乾燥機などのヒートポンプ機器や、燃料電池等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における熱交換器の構造を示す平面図 図1のA−A断面図 本発明の実施の形態1における他の熱交換器の構造を示す平面図 同他の熱交換器の構造を示す要部斜視図 同他の熱交換器の構造を示す断面図 本発明の実施の形態2における熱交換器の構造を示す要部斜視図 同熱交換器の構造を示す断面図 同板材の絞り成形部の要部を示す斜視図 同他の板材の絞り成形部の要部を示す斜視図 従来の熱交換器の構造を示す平面図 図10の従来の熱交換器の断面図 従来の他の熱交換器の構造を示す要部平面図 従来の他の熱交換器の構造を示す要部正面図
符号の説明
1 熱交換器本体
2 第1の板材
3 第2の板材
2a、2a1、3a、3a1 絞り成形部
2b 接合部
2c 切り欠き
5、5d、5x 流路
5a 流路の直線部
5b 流路の湾曲部
6、6d 管
6a 管の直線部
6b 管の湾曲部
7、7a 凹部
8 凹部
9 ディンプル

Claims (10)

  1. 第1の板材と第2の板材とを接合して流体Aが流れる流路を複数形成し、前記複数の流路の外壁面と流体Bが流れる少なくとも1本以上の管とが密着する構成としたことを特徴とする熱交換器。
  2. 流体Aが流れる流路と流体Bが流れる管とが、交互に積層する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 第1の板材および/または第2の板材に設けた絞り成形部により流体Aが流れる流路を形成し、前記絞り成形部に流体Bが流れる管の略円弧状の壁面の一部が密着する凹部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 流体Aが流れる流路と流体Bが流れる管とは、直線部と湾曲部とから形成されるサーペンタイン形状となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器。
  5. 隣接する流体Aが流れる流路間に、切り欠き部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換器。
  6. 流体Aが流れる流路と流体Bが流れる管とが、水平方向または上下方向に交互に屈曲することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱交換器。
  7. 絞り成形部の内壁面に凸および/または凹部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
  8. 流体Aと流体Bとが対向流となるように構成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱交換器。
  9. 流体Aを水、流体Bを二酸化炭素としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱交換器。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の熱交換器を搭載した給湯機。
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WO2013105487A1 (ja) * 2012-01-13 2013-07-18 パナソニック株式会社 熱交換器
JP2018114501A (ja) * 2012-01-16 2018-07-26 株式会社ササクラ 真空蒸発式造水装置
CN111336724A (zh) * 2020-03-09 2020-06-26 云南师范大学 一种用于浸入式静态制冰微管蒸发器的汇流装置
CN116592512A (zh) * 2023-04-26 2023-08-15 无锡市前卫化工装备有限公司 气体加热装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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