JP3766349B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂絶縁層に、所定パターンの導体層が形成され、さらにこれらの上に上部樹脂絶縁層が積層された配線基板の製造方法に関し、特に、所望の表面粗さに粗化されPdが付着した樹脂絶縁層に、Cuメッキにより導体層を形成した配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、表面が粗化された樹脂絶縁層に、所定パターンの導体層が形成され、さらにこれらの上に上部樹脂絶縁層が形成された配線基板が知られている。
例えば、図6に模式的に部分拡大断面図を示す配線基板101が挙げられる。この配線基板101は、表面が粗化された樹脂絶縁層103を備える。樹脂絶縁層103上には、無電解Cuメッキ及び電解Cuメッキよりなる配線やパッド等の所定パターンの導体層107が形成されている。そして、樹脂絶縁層103及び導体層107上には、上部樹脂絶縁層105が形成されている。
【0003】
このような配線基板101は、例えば次のようにして製造する。即ち、樹脂絶縁層103を有する基板111を用意し、樹脂絶縁層103の表面を所望の表面粗さにエッチング粗化する(図7参照)。後にこの上に形成する導体層107や上部樹脂絶縁層105との密着強度を向上させるためである。
その後、図7に示すように、粗化された樹脂絶縁層103の表面に、無電解Cuメッキ層を形成する際の触媒金属としてPd113を付着させる。
【0004】
次に、Pd113が付着した基板111に無電解Cuメッキを施し、樹脂絶縁層103の略全面に、図8中に太線で示す無電解Cuメッキ層115を形成する。
そして、無電解Cuメッキ層115が形成された基板111を、120℃で60分間加熱する。これは、濡れた状態の基板111を乾燥させるとともに、樹脂絶縁層103と無電解Cuメッキ層115との密着強度を強固にするなどの理由による。
その後、無電解Cuメッキ層115上に所定パターンのメッキレジスト層117を形成する(図8参照)。
その後、メッキレジスト層117を形成した基板111に電解Cuメッキを施し、図8に示すように、メッキレジスト層117から露出した無電解Cuメッキ層115上に電解Cuメッキ層119を形成する。
【0005】
次に、メッキレジスト層117を除去する。
その後、メッキレジスト層117が除去され基板111を、150℃で120分間加熱する。樹脂絶縁層103と無電解Cuメッキ層115との密着、及び、無電解Cuメッキ層115と電解Cuメッキ層119との密着を強固にするためである。
その後、図9に示すように、メッキレジスト層117で覆われていた無電解Cuメッキ層115をエッチングにより除去し、所定パターンの上記導体層107を形成する。その際、樹脂絶縁層103のうち、配線間等、導体層107から露出する露出部(以下、露出部とも言う。)には、Pb113やCuの金属残渣121が完全に除去されずに残る場合がある。
【0006】
そこで次に、基板111を過マンガン酸溶液で洗浄する。これにより、樹脂絶縁層103の露出部に残った金属残渣121が完全に除去される。
その後は、樹脂絶縁層103及び導体層107上に、上部樹脂絶縁層105を形成すれば、図6に示す上記配線基板101ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、金属残渣121を除去するために行う過マンガン酸処理は、樹脂絶縁層103の表面を溶解させることにより、樹脂と共に金属残渣121を除去するものであるので、過マンガン酸処理を行うと、樹脂絶縁層103の表面が荒れる(図6参照)。このため、樹脂絶縁層103と上部樹脂絶縁層105との密着強度が低下する。
一方、過マンガン酸処理を行わないと、樹脂絶縁層103の露出部にPd113やCuの金属残渣121が残ったままの状態で上部樹脂絶縁層105が積層され、配線基板101にショートや絶縁抵抗の低下等の不具合が生じる恐れがある。
【0008】
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであって、表面が粗化されPdが付着した樹脂絶縁層に、Cuメッキにより所定パターンの導体層が形成され、さらにこれらの上に上部樹脂絶縁層が積層された配線基板について、樹脂絶縁層の露出部に付着するPd等を除去し、かつ、樹脂絶縁層と上部樹脂絶縁層との密着強度を確保することができる配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、樹脂絶縁層と、この樹脂絶縁層上に形成された所定パターンの導体層と、上記樹脂絶縁層及び導体層上に積層された上部樹脂絶縁層と、を備える配線基板の製造方法であって、所望の表面粗さに粗化されPdが付着した上記樹脂絶縁層を有する基板のうち、上記樹脂絶縁層上に、無電解Cuメッキ及び電解Cuメッキにより上記導体層を形成する導体層形成工程と、上記導体層が形成された基板をシアン系溶液を用いて洗浄するシアン処理工程であって、上記基板を乾燥させる工程を間に挟んで、複数回、上記シアン系溶液で上記基板を洗浄するシアン処理工程と、上記シアン処理がされた基板のうち上記樹脂絶縁層及び導体層上に、上部樹脂絶縁層を形成する上部樹脂絶縁層形成工程と、を備える配線基板の製造方法である。
【0010】
前述したように、配線間など導体層から露出する樹脂絶縁層の露出部(以下、露出部とも言う。)に付着したPdやCuの金属残渣を除去するのに過マンガン酸処理を行うと、樹脂絶縁層までもが荒らされてしまい、樹脂絶縁層と上部樹脂絶縁層との密着強度が低下する。
これに対し、本発明では、過マンガン酸処理の代わりに、シアン系溶液で基板を洗浄するシアン処理を行う。シアン系溶液は、樹脂絶縁層を荒らすことなく、PdやCuの金属残渣を除去することができる。従って、配線基板にショートや絶縁抵抗の低下等の不具合を防止することができる上、樹脂絶縁層と上部樹脂絶縁層との密着強度を確保することができる。
その上、本発明では、シアン系溶液で基板を洗浄した後、基板を一旦乾燥させて、再度シアン系溶液で基板を洗浄する。さらに必要であれば、これを繰り返す。このように基板を一旦乾燥させる工程を挟んでシアン系溶液で洗浄すれば、乾燥させることなく長時間洗浄する場合よりも、樹脂絶縁層の露出部に付着したPdやCuの金属残渣を、さらに確実 に除去することができる。このため、配線基板にショート等の不具合が生じるのをさらに確実に防止することができる。
なお、シアン系溶液とは、シアン化カリウムやシアン化ナトリウム等の無機シアン化合物の水溶液、あるいは、無機シアン化合物を主成分として、これに酸化剤やpH調整剤等が添加されているものを言う。
【0011】
【0012】
【0013】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、前記導体層形成工程から前記シアン処理工程までは、基板の温度を約85℃以下に保持する配線基板の製造方法とすると良い。
【0014】
前述したように従来の製造方法では、導体層形成工程からシアン処理工程までの間に、基板を高温に加熱する工程を2度行っていた。即ち、無電解Cuメッキを施した後に、約120℃で60分間、基板を加熱する加熱処理と、メッキレジスト層を除去した後に、約150℃で120分間、基板を加熱する加熱処理を行っていた。これらの加熱処理を行うのは、樹脂絶縁層と無電解Cuメッキ層の密着や、無電解Cuメッキ層と電解Cuメッキ層の密着を強固にするためである。しかし、樹脂絶縁層と無電解Cuメッキ層との密着が強固になると、導体層を形成する際に、樹脂絶縁層の露出部にPdやCuの金属残渣が残りやすくなる。また、このような金属残渣は、比較的強固に樹脂絶縁層に付着しているため、シアン処理で確実に除去するのが困難なこともある。
【0015】
これに対して、本発明では、導体層形成工程からシアン処理工程までの間、即ち、樹脂絶縁層にPdを付着させてからシアン系溶液で基板を洗浄するまでの間は、基板の温度を約85℃以下に保持する。このため、導体層を形成する際に、樹脂絶縁層の露出部に残るPdやCuの金属残渣が少なくなる。また、これらの金属残渣は、樹脂絶縁層にそれほど強固には付着していない。従って、シアン処理工程で、露出部の金属残渣をさらに確実に除去することができ、配線基板にショート等の不具合を生じるのをさらに確実に防止することができる。
【0016】
さらに、上記のいずれかに記載の配線基板の製造方法であって、前記シアン処理工程後、前記上部樹脂絶縁層形成工程前に、上記シアン処理がされた基板を、約85℃を超える温度に加熱する加熱処理工程を備える配線基板の製造方法とすると良い。
【0017】
本発明では、シアン処理後に、基板を約85℃を超える温度に加熱する加熱処理を行う。このような加熱処理を行えば、樹脂絶縁層と無電解Cuメッキ層との密着、及び、無電解Cuメッキ層と電解Cuメッキ層との密着を強固にすることができる。また、この加熱処理は、シアン処理後に行うので、この加熱処理で樹脂絶縁層の露出部にPdやCuの金属残渣が残りやすくなったり、また、この加熱処理によりシアン処理で金属残渣が除去しにくくなることがない。
【0018】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、前記加熱処理工程後、前記上部樹脂絶縁層形成工程前に、前記導体層の表面を粗化する導体粗化工程を備える配線基板の製造方法とする良い。
【0019】
導体層と上部樹脂絶縁層との密着強度を向上させるため、導体層の表面を粗化する場合がある。しかし、導体層表面の粗化を加熱処理前に行うと、粗化がうまくいかず、導体層表面を所望の表面粗さに粗化できないことがある。
これに対し、本発明では、加熱処理後に、導体層表面を粗化する。このようにすれば、加熱により導体層が軟らかくなる(改質される)ので、導体層表面を所望の表面粗さに確実に粗化することができ、導体層と上部樹脂絶縁層との密着強度を向上させることができる。
【0020】
また、他の解決手段は、樹脂絶縁層と、この樹脂絶縁層上に形成された所定パターンの導体層と、上記樹脂絶縁層及び導体層上に積層された上部樹脂絶縁層と、を備える配線基板の製造方法であって、所望の表面粗さに粗化されPdが付着した上記樹脂絶縁層を有する基板のうち、上記樹脂絶縁層上に、無電解Cuメッキ層を形成する無電解Cuメッキ工程と、上記無電解Cuメッキ層が形成された基板を、約85℃以下の温度で乾燥させる乾燥工程と、上記乾燥工程後、上記無電解Cuメッキ層上に所定パターンのメッキレジスト層を形成するメッキレジスト層形成工程と、上記メッキレジスト層から露出する上記無電解Cuメッキ層上に電解Cuメッキ層を形成する電解Cuメッキ工程と、上記電解Cuメッキ工程後、上記メッキレジスト層を除去するメッキレジスト層除去工程と、上記メッキレジスト層に覆われていた上記無電解Cuメッキ層をエッチング除去して、上記導体層を形成するエッチング工程と、上記導体層が形成された基板をシアン系溶液を用いて洗浄するシアン処理工程であって、上記基板を乾燥させる工程を間に挟んで、複数回、上記シアン系溶液で上記基板を洗浄するシアン処理工程と、上記シアン処理がされた基板のうち上記樹脂絶縁層及び導体層上に、上部樹脂絶縁層を形成する上部樹脂絶縁層形成工程と、を備える配線基板の製造方法である。
【0021】
本発明では、エッチング工程で露出した無電解Cuメッキ層をエッチング除去した後、従来の過マンガン酸処理の代わりに、シアン系溶液で基板を洗浄するシアン処理を行う。シアン系溶液は、樹脂絶縁層を荒らすことなく、PdやCuの金属残渣を除去することができるので、配線基板にショートや絶縁抵抗の低下等の不具合を防止することができる上、樹脂絶縁層と上部樹脂絶縁層との密着強度を確保することができる。
【0022】
また、本発明では、従来、無電解Cuメッキ後に基板を高温に加熱(120℃、60分間)していた工程を、約85℃以下の比較的低い温度に加熱して乾燥させる工程に代えている。このため、樹脂絶縁層と無電解Cuメッキ層との密着がそれほど強固にはならないから、エッチング工程において、無電解Cuメッキ層やPdを除去しやすく、樹脂絶縁層の露出部に残るPdやCuの金属残渣が少なくなる。また、その後のシアン工程で、露出部に残った金属残渣が除去しやすくなる。従って、配線基板にショート等の不具合が生じるのをさらに確実に防止することができる。
その上、本発明では、シアン系溶液で基板を洗浄した後、基板を一旦乾燥させて、再度シアン系溶液で基板を洗浄する。さらに必要であれば、これを繰り返す。このように基板を一旦乾燥させる工程を挟んでシアン系溶液で洗浄すれば、乾燥させることなく長時間洗浄するよりも、樹脂絶縁層の露出部に付着したPdやCuの金属残渣を、さらに確実に除去することができる。このため、配線基板にショート等の不具合が生じるのをさらに確実に防止することができる。
【0023】
【0024】
【0025】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、前記シアン処理工程後、前記上部樹脂絶縁層形成工程前に、上記シアン処理がされた基板を、約85℃を超える温度に加熱する加熱処理工程を備える配線基板の製造方法とする良い。
【0026】
本発明では、基板を約85℃を超える温度に加熱する加熱処理を行う。このような加熱処理を行えば、樹脂絶縁層と無電解Cuメッキ層との密着、及び、無電解Cuメッキ層と電解Cuメッキ層との密着を強固にすることができる。また、この加熱工程は、シアン処理後に行うので、この加熱処理で樹脂絶縁層の露出部にPdやCuの金属残渣が残りやすくなったり、また、この加熱処理によりシアン処理で金属残渣を除去しにくくなることがない。
【0027】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、前記加熱処理工程後、前記上部樹脂絶縁層形成工程前に、前記導体層の表面を粗化する導体粗化工程を備える配線基板の製造方法とする良い。
【0028】
上部樹脂絶縁層との密着強度を上げるための導体粗化工程を加熱処理前に行うと、粗化がうまくいかず、導体層表面を所望の表面粗さに粗化できないことがある。
これに対し、本発明では、加熱処理後に、導体層表面を粗化する。このようにすれば、加熱により導体層が軟らかくなる(改質される)ので、導体層表面を所望の表面粗さに確実に粗化することができ、導体層と上部樹脂絶縁層との密着強度を向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(実施形態)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の配線基板1について、図1に主面2側の部分拡大断面図を示す。この配線基板1は、主面2と図示しない裏面とを有する略矩形の略板形状をなし、その中心には、ガラス繊維布にエポキシ樹脂を含浸させた複合材からなる略板形状のコア基板5を備える。そして、その両面には、エポキシ樹脂等からなる第1樹脂絶縁層7がそれぞれ積層されている。またその上には、同じくエポキシ樹脂等からなる第2樹脂絶縁層9が積層されている。さらに、第2樹脂絶縁層9上には、エポキシ樹脂等からなるソルダーレジスト層(樹脂絶縁層)11が積層されている。第1樹脂絶縁層7及び第2樹脂絶縁層9の表面は、それぞれ表面粗さRa=約0.45μmに粗化されている。このため、第1樹脂絶縁層7と第2樹脂絶縁層9、及び、第2樹脂絶縁層9とソルダーレジスト層11の密着強度が高い。
【0030】
このうちコア基板5には、これを貫通するスルーホール導体用貫通孔14が所定の位置に複数形成され、それらの内周面には、略筒状のスルーホール導体15がそれぞれ形成されている。そして、各スルーホール導体15内には、エポキシ樹脂等からなる略円柱形状のプラグ材16が充填されている。
第1樹脂絶縁層7には、これを貫通するビア用貫通孔18が所定の位置に複数形成され、各ビア用貫通孔18には、略円柱形状のフィルドビア19が形成されている。
同様に、第2樹脂絶縁層9にも、これを貫通するビア用貫通孔22が所定の位置に複数形成され、各ビア用貫通孔22には、略円柱形状のフィルドビア23が形成されている。
また、ソルダーレジスト層11には、これを貫通するパッド用開口25が所定の位置に複数形成されている。
【0031】
コア基板5と第1樹脂絶縁層7との層間には、配線やパッド等の所定パターンの第1導体層27が形成され、コア基板5のスルーホール導体15や第1樹脂絶縁層7のフィルドビア19と接続している。
また、第1樹脂絶縁層7と第2樹脂絶縁層9との層間にも、配線やパッド等の所定パターンの第2導体層29が形成され、第1樹脂絶縁層7のフィルドビア19や第2樹脂絶縁層9のフィルドビア23と接続している。
【0032】
また、第2樹脂絶縁層9とソルダーレジスト層11との層間にも、配線やパッド等の所定パターンの第3導体層31が形成され、第2樹脂絶縁層9のフィルドビア23と接続している。また、第3導体層31の一部のパッドは、この配線基板1にICチップなど電子部品を搭載するため、ソルダーレジスト層11のパッド用開口25内に露出している。そして、このパッドの表面には、酸化防止のためNiメッキ層が形成され、さらにその上にAuメッキ層が形成されている(図示しない)。
これら第1,第2,第3導体層27,29,31は、いずれも表面が表面粗さRa=約0.40μmの粗化面とされている。このため、第1導体層27と第1樹脂絶縁層7、第2導体層29と第2樹脂絶縁層9、及び、第3導体層31とソルダーレジスト層11の密着強度がそれぞれ高い。
【0033】
次に、上記配線基板1の製造方法について、図を参照しつつ説明する。
まず、公知の手法により、コア基板5に第1導体層27が形成され、さらにこれらの上に第1樹脂絶縁層7が形成された基板を用意する。
具体的には、コア基板5の両面に銅箔が張られた両面銅張のコア基板5を用意し、スルーホール導体用貫通孔14を所定の位置に複数形成する。そして、コア基板5の両面の略全面にメッキ層を形成すると共に、スルーホール導体用貫通孔14の内周面に略筒状のスルーホール導体15を形成する。その後、スルーホール導体15内に、エポキシ樹脂等からなるプラグ材16を充填形成する。その後、上記メッキ層上に所定パターンのエッチングレジスト層を形成し、このレジスト層から露出するメッキ層をエッチング除去して、コア基板5上に所定パターンの第1導体層27を形成する。その後、第1導体層27の表面を粗化する。その後、コア基板5及び第1導体層27等の上に、第1ビア用貫通孔18を有する第1樹脂絶縁層7を形成する。
【0034】
次に、樹脂粗化工程において、図2に上記の基板41のうち第1樹脂絶縁層7の表面近傍(図1において一点鎖線で囲んだ部分)を示すように、第1樹脂絶縁層7の表面及びビア用貫通孔18の内周面(図示しない)を、過マンガン酸カリウム水溶液を用いてエッチング粗化し、表面粗さRaが約0.45μmの粗化面にする。
具体的には、まず、基板41を、約50℃で約5分間、有機酸で処理し脱脂する。樹脂絶縁層7の表面に付いた膜を除去するためである。そして、基板41を水洗する。その後、基板41を、約80℃で約15.5分間、水酸化ナトリウム等で処理する。そして、基板41を再び水洗する。その後、基板41を、約80℃で約10分間、過マンガン酸カリウムと水酸化ナトリウムで処理する。これにより、樹脂絶縁層7の表面に凹凸が形成され、表面粗さRaが上記のように約0.45μmとなる。そして、基板41を再び水洗する。その後、基板41を、約45℃で約5分間、硫酸で還元処理し中和する。そして、基板41を再び水洗し、さらに中和する。最後に、基板41を、約80℃で約16.5分間、乾燥させる。
次に、Pd付着工程において、粗化された第1樹脂絶縁層7の表面に、後述する無電解Cuメッキ層45を形成するための触媒金属として、Pd43を付着させる。
【0035】
次に、無電解Cuメッキ工程において、第1樹脂絶縁層7の表面及びビア用貫通孔18内に、図3中に太線で示すように、厚さ約0.70μmの無電解Cuメッキ層45を形成する。
具体的には、まず、基板41を、約65℃で約5分間、アルカリコンディショナーとしてのアミノポリカルボン酸で処理する。樹脂絶縁層7の表面を均一にするためである。そして、基板41を水洗する。その後、基板41を、約30℃で約1分間、過硫酸ナトリウムと硫酸で処理する。ビア用貫通孔18の底面に露出したCu(第1導体層27の表面)をソフトエッチングするためである。そして、基板41を再び水洗する。その後、基板41を、約30℃で約1分間、10%の硫酸で洗浄する。ビア用貫通孔18の底面に露出したCu表面(第1導体層27の表面)のスマットを除去するためである。ここで、スマット除去とは、Cu表面の酸化膜及び変色を除去することを言う。そして、基板41を再び水洗する。その後、基板41を、約30℃で約2分間、塩化ナトリウムで処理する。基板41の表面を調整するためである。その後、基板41を、約25℃で約5分間、塩化ナトリウムと塩化第1錫と塩化パラジウムでキャタリスト処理する。基板41の表面にコロイド粒子(Pd/Sn)を吸着させるためである。そして、基板41を再び水洗する。その後、基板41を、約25℃で約8分間、ホウフッ化水素酸で処理する。コロイド表面層(Sn)を除去するためである。そして、基板41を再び水洗する。その後、基板41を、約45℃で約10分間、EDTA−2Naと硫酸銅とホルムアルデヒドと水酸化ナトリウムで処理し、上記の無電解メッキ層45を形成する。その際、Cuは、Pdを触媒として析出する。そして、基板41を再び水洗する。
次に、乾燥工程において、無電解Cuメッキ層45が形成された基板41を、温風で基板の温度を80℃としつつ44分間乾燥させる。なお、乾燥時間は、33分程度でもよい。この工程では、基板41を完全に乾燥させることができるが、加熱温度が比較的低いので、第1樹脂絶縁層7とPd43及び無電解Cuメッキ層45との密着強度はそれほど向上しない。
【0036】
次に、メッキレジスト層形成工程において、無電解Cuメッキ層45上に所定パターンのメッキレジスト層47を形成する(図3参照)。
具体的には、まず、基板41を、約80℃で予熱する。その後、約110℃、約2m/minの速さで、基板41上にドライフィルム(メッキレジスト)を貼り付ける。その後、ドライフィルムを所定パターンのマスクを用いて露光する。露光条件は、露光100mJ/cm2 、照度30mW/cm2 である。その後、約1m/minの速さで、PETを剥離する。その後、ドライフィルムを、約25℃で、NaCO3 で処理し現像する。最後に、エアーを基板41に当てて乾燥させる。
次に、電解Cuメッキ工程において、図3に示すように、この基板41に電解Cuメッキを施し、フィルドビア19(図示しない)を形成すると共に、第1樹脂絶縁層7の無電解Cuメッキ層45上に電解Cuメッキ層49を形成する。
具体的には、まず、基板41を、約65℃で約5分間、有機酸と1%硫酸銅で処理し脱脂する。表面の膜を除去するためである。そして、基板41を水洗する。その後、基板41を、30℃で約1分間、10%の硫酸で洗浄する。Cu表面のスマットを除去するためである。そして、基板41を再び水洗する。その後、基板41を、約22℃で約60分間、硫酸銅と硫酸と塩素等で処理し、上記の電解メッキ層49を形成する。そして、基板41を再び水洗する。最後に、基板41を、約65℃で約9分間、乾燥させる。
【0037】
次に、メッキレジスト層除去工程において、メッキレジスト層47を除去する(図4参照)。
具体的には、基板41を、約50℃で約1分40秒間、水酸化ナトリウムで処理することにより、メッキレジスト層47を剥離する。そして、基板41を水洗する。その後、基板41にエアーを当てて基板41を乾燥させる。
次に、エッチング工程において、図4に示すように、露出した無電解Cuメッキ層45(メッキレジスト層47に覆われていた無電解Cuメッキ層45)をエッチングにより除去し、所定パターンの第2導体層29を形成する。
具体的には、まず、基板41を、25℃で約2分間、過硫酸ナトリウムと硫酸で処理し、一方の面の露出した無電解メッキ層45をエッチング除去する。そして、基板41を水洗する。その後、基板41にエアーを当てて基板41を乾燥させる。その後、基板41を反転させて、再び25℃で約2分間、過硫酸ナトリウムと硫酸で処理し、他方の面の露出した無電解メッキ層をエッチング除去する。そして、基板41を水洗する。その後、基板41にエアーを当てて基板41を乾燥させる。
【0038】
その際、第2導体層29から露出する第1樹脂絶縁層7の露出部に、PdやCuの金属残渣51が完全にエッチング除去されずに残ることがある。もっとも、Pd付着工程からこのエッチング工程までの工程は、いずれの工程も、基板の温度を約85℃以下の比較的低い温度に保持している。このため、第1樹脂絶縁層7とPd43及び無電解Cuメッキ層45との密着強度はそれほど高くないから、無電解Cuメッキ層45やPd43はエッチング除去されやすく、第1樹脂絶縁層7の露出部に残る金属残渣51は従来よりも少ない。
【0039】
なお、本実施形態では、無電解Cuメッキ工程からエッチング工程まで、即ち、無電解Cuメッキ工程、乾燥工程、メッキレジスト層形成工程、電解Cuメッキ工程、メッキレジスト層除去工程、及び、エッチング工程が、導体層形成工程に該当する。
【0040】
次に、シアン処理工程において、第2導体層29を形成した基板41を、30g/lのシアン化ナトリウム水溶液を用いて、約28℃で5分間洗浄する。これにより、第1樹脂絶縁層7の露出部に付着したPdやCu等の金属残渣51は、完全に取り除かれる。但し、従来の過マンガン酸で処理する場合(図6参照)と異なり、第1樹脂絶縁層7の表面は荒らされない(図5参照)。その後は、基板41を水洗する。
【0041】
その後、この基板41を、基板の温度65℃で約22分間乾燥させる。そして、再び、30g/lのシアン化ナトリウム水溶液を用いて、約28℃で5分間、基板41を洗浄する。このように一旦乾燥する工程を挟んでシアン系溶液で洗浄することにより、単にシアン系溶液で長時間洗浄するよりも、PdやCu等の金属残渣51をさらに確実に除去することができる。なお、シアン処理工程後における金属残渣51の有無は、蛍光顕微鏡を用いて、第1樹脂絶縁層7の露出部を観察することで容易に判断することができる。その後は、基板41を再び水洗する。そして、基板41を、基板の温度65℃で約22分間乾燥させる。
なお、基板41を乾燥させる温度を80℃程度としても良い。
【0042】
本実施形態では、Pd付着工程からシアン処理工程までのいずれの工程でも、基板41を約85℃以下の比較的低い温度に保って処理している。従って、第1樹脂絶縁層7の露出部に残った金属残渣51は、第1樹脂絶縁層7とそれほど強固に付着していないので、このシアン処理工程で、金属残渣51を確実に除去することができる。よって、第2導体層29にショートや絶縁抵抗の低下が生じるのを確実に防止することができる。
【0043】
次に、加熱処理工程において、シアン処理後の基板41を、150℃で120分間加熱する。なお、この加熱処理を、例えば、約100℃で約30分間加熱し、さらに、約120℃で30分間加熱し、そしてさらに、約150℃で約120分間加熱することとしてもよい。これにより、第1樹脂絶縁層7と第2導体層29の無電解Cuメッキ層45との密着、及び、第2導体層29の無電解Cuメッキ層45と電解Cuメッキ層49との密着が強固になる。なお、この工程は、シアン処理工程後に行っているので、シアン処理工程で第1樹脂絶縁層7の露出部に残った金属残渣51が除去しにくいという不具合がない。
【0044】
次に、導体粗化工程において、ギ酸を含むエッチング液を用いて、第2導体層29の表面を、表面粗さRa=約0.40μmとなるようにエッチング粗化する(図5参照)。これにより、第2導体層29と後述する第2樹脂絶縁層9との密着強度を向上させることができる。
具体的には、基板41を、約35℃で、ギ酸を含むエッチング液で処理し、第2導体層29の表面を粗化する。そして、基板41を水洗する。その後、基板41を、約25℃で、塩酸で処理する。スマットを除去するためである。そして、基板41を再び水洗する。
本実施形態では、上述した加熱処理工程により、第2導体層29が軟らかくされている(改質されている)ので、この導体粗化工程で、第2導体層29の表面を所望の表面粗さに確実に粗化することができる。
その後、防錆工程において、第2導体層29に防錆処理を行う。具体的には、基板41を、約25℃で、メタノールで処理し、有機被膜を形成する。そして、基板41を水洗する。その後は、基板41を約86.5℃で乾燥させる。
【0045】
次に、第2樹脂絶縁層形成工程(上部樹脂絶縁層形成工程)において、図5に示すように、第1樹脂絶縁層7及び第2導体層29上に、ビア用貫通孔22(図示しない)を有する第2樹脂絶縁層9を形成する。
具体的には、感光性エポキシ樹脂等からなるシート状の未硬化樹脂を重ね、加熱処理して半硬化させる。その後、所定パターンのマスクを用いて、半硬化樹脂絶縁層を露光・現像し、さらに、これを加熱・硬化させて、ビア用貫通孔22を有する第2樹脂絶縁層9を形成する。
その際、第1樹脂絶縁層7は所望の表面粗さ(Ra=約0.45μm)に粗化され、また、第2導体層29も所望の表面粗さ(Ra=約0.40μm)に粗化されているので、第1樹脂絶縁層7と第2樹脂絶縁層9との密着強度、及び、第2導体層29と第2樹脂絶縁層9との密着強度がそれぞれ高くなる。
【0046】
その後は、第1樹脂絶縁層7に第2導体層29等を形成した方法に準じて、第2樹脂絶縁層9に第3導体層31等を形成する。即ち、樹脂粗化工程、Pd付着工程 、無電解Cuメッキ工程、乾燥工程、メッキレジスト層形成工程、電解Cuメッキ工程、メッキレジスト層除去工程、エッチング工程、シアン処理工程、加熱処理工程、導体粗化工程、及び、防錆工程を順次行う。
【0047】
その後、ソルダーレジスト層形成工程(上部樹脂絶縁層形成工程)において、第2樹脂絶縁層9及び第3導体層31上に、パッド用開口25を有するソルダーレジスト層11を形成する。
具体的には、第2樹脂絶縁層9及び第3導体層31上に、半硬化のソルダーレジスト層を形成し、パッド用開口25に対応した所定パターンのマスクを用いて露光し、現像する。その後、さらに加熱処理し硬化させて、パッド用開口25を有するソルダーレジスト層11を形成する。
【0048】
このように、第2樹脂絶縁層9に第3導体層31を形成し、さらにソルダーレジスト層11を形成する各工程は、前述した第1樹脂絶縁層7に第2導体層29及び第2樹脂絶縁層9を形成する各工程と同様であるので、これらの工程においても、同様の効果を得ることができる。
ソルダーレジスト層11を形成した後は、Ni−Auメッキ工程において、ソルダーレジスト層11から露出するパッド等に、酸化防止のため、Niメッキ層を形成し、さらにその上にAuメッキ層を形成する。
このようにして、図1に示す配線基板1が完成する。なお、ソルダーレジスト層11から露出するパッドにハンダなどでピンを立設したり、あるいはハンダバンプを形成してもよい。
【0049】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、導体層形成工程として、無電解Cuメッキ工程、乾燥工程、メッキレジスト層形成工程、電解Cuメッキ工程、メッキレジスト層除去工程、及び、エッチング工程を行い、第2,第3導体層29,31を形成している。つまり、いわゆるセミアディティブ法により、第2,第3導体層29,31を形成している。
【0050】
しかし、これ以外の方法、例えばサブトラクティブ法により、第2,第3導体層29,31を形成することもできる。サブトラクティブ法を適用する場合は、導体層形成工程として、無電解Cuメッキ工程、乾燥工程を行った後、電解Cuメッキ工程を行う。その後、エッチングレジスト層を形成し(エッチングレジスト層形成工程)、このレジスト層から露出する電解Cuメッキ層及びその下の無電解Cuメッキ層をエッチング除去して第2または第3導体層29,31を形成し(エッチング工程)、その後、エッチングレジスト層を除去(エッチングレジスト層除去工程)すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【図2】 実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、表面が粗化された第1樹脂絶縁層にPdを付着させた様子を示す説明図である。
【図3】 実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、メッキレジスト層から露出する無電解Cuメッキ層上に電解Cuメッキ層を形成した様子を示す説明図である。
【図4】 実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、メッキレジスト層に覆われていた無電解Cuメッキ層をエッチング除去した様子を示す説明図である。
【図5】 実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、第2樹脂絶縁層を形成した様子を示す説明図である。
【図6】 従来技術に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【図7】 従来技術に係る配線基板の製造方法に関し、表面が粗化された樹脂絶縁層にPdを付着させた様子を示す説明図である。
【図8】 従来技術に係る配線基板の製造方法に関し、メッキレジスト層から露出する無電解Cuメッキ層上に電解Cuメッキ層を形成した様子を示す説明図である。
【図9】 従来技術に係る配線基板の製造方法に関し、メッキレジスト層に覆われていた無電解Cuメッキ層をエッチング除去した様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 配線基板
5 コア基板
7 第1樹脂絶縁層
9 第2樹脂絶縁層
11 ソルダーレジスト層(樹脂絶縁層)
27 第1導体層
29 第2導体層
31 第3導体層
41 基板
43 Pd
45 無電解Cuメッキ層
47 メッキレジスト層
49 電解Cuメッキ層
51 (PdやCuの)金属残渣

Claims (7)

  1. 樹脂絶縁層と、この樹脂絶縁層上に形成された所定パターンの導体層と、上記樹脂絶縁層及び導体層上に積層された上部樹脂絶縁層と、を備える配線基板の製造方法であって、
    所望の表面粗さに粗化されPdが付着した上記樹脂絶縁層を有する基板のうち、上記樹脂絶縁層上に、無電解Cuメッキ及び電解Cuメッキにより上記導体層を形成する導体層形成工程と、
    上記導体層が形成された基板をシアン系溶液を用いて洗浄するシアン処理工程であって、上記基板を乾燥させる工程を間に挟んで、複数回、上記シアン系溶液で上記基板を洗浄するシアン処理工程と、
    上記シアン処理がされた基板のうち上記樹脂絶縁層及び導体層上に、上部樹脂絶縁層を形成する上部樹脂絶縁層形成工程と、
    を備える配線基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記導体層形成工程から前記シアン処理工程までは、基板の温度を約85℃以下に保持する
    配線基板の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記シアン処理工程後、前記上部樹脂絶縁層形成工程前に、上記シアン処理がされた基板を、約85℃を超える温度に加熱する加熱処理工程を備える
    配線基板の製造方法。
  4. 請求項3に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記加熱処理工程後、前記上部樹脂絶縁層形成工程前に、前記導体層の表面を粗化する導体粗化工程を備える
    配線基板の製造方法。
  5. 樹脂絶縁層と、この樹脂絶縁層上に形成された所定パターンの導体層と、上記樹脂絶縁層及び導体層上に積層された上部樹脂絶縁層と、を備える配線基板の製造方法であって、
    所望の表面粗さに粗化されPdが付着した上記樹脂絶縁層を有する基板のうち、上記樹脂絶縁層上に、無電解Cuメッキ層を形成する無電解Cuメッキ工程と、
    上記無電解Cuメッキ層が形成された基板を、約85℃以下の温度で乾燥させる乾燥工程と、
    上記乾燥工程後、上記無電解Cuメッキ層上に所定パターンのメッキレジスト層を形成するメッキレジスト層形成工程と、
    上記メッキレジスト層から露出する上記無電解Cuメッキ層上に電解Cuメッキ層を形成する電解Cuメッキ工程と、
    上記電解Cuメッキ工程後、上記メッキレジスト層を除去するメッキレジスト層除去工程と、
    上記メッキレジスト層に覆われていた上記無電解Cuメッキ層をエッチング除去して、上記導体層を形成するエッチング工程と、
    上記導体層が形成された基板をシアン系溶液を用いて洗浄するシアン処理工程であって、上記基板を乾燥させる工程を間に挟んで、複数回、上記シアン系溶液で上記基板を洗浄するシアン処理工程と、
    上記シアン処理がされた基板のうち上記樹脂絶縁層及び導体層上に、上部樹脂絶縁層を形成する上部樹脂絶縁層形成工程と、
    を備える配線基板の製造方法。
  6. 請求項5に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記シアン処理工程後、前記上部樹脂絶縁層形成工程前に、上記シアン処理がされた基板を、約85℃を超える温度に加熱する加熱処理工程を備える
    配線基板の製造方法。
  7. 請求項6に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記加熱処理工程後、前記上部樹脂絶縁層形成工程前に、前記導体層の表面を粗化する導体粗化工程を備える
    配線基板の製造方法。
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