JP3765701B2 - 用紙供給装置及び用紙処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真複写機のように用紙に画像を形成する装置に用いられる用紙供給装置に関し、特に、用紙の片面処理及び両面処理を可能にする用紙供給装置、並びに用紙処理部に供給される用紙に対して読取りや書き込み等の処理を行う用紙処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような電子写真複写機等の画像形成装置には、複数枚の用紙(ここでは用紙に情報が記載されているため原稿とする)を1枚づつ繰り出し、これを原稿の内容を読み取る位置に自動的に供給するよう、所謂ADF(オート・ドキュメント・フィーダ)と称される原稿供給装置が用いられる。最近では、このような原稿供給装置は、片面のみならず両面に情報が記載された原稿を処理できるように構成されている。
【0003】
このような片面処理及び両面処理が可能な原稿供給装置として、例えば特開平7−175279号(公知技術1)に開示された構成が知られている。この公報に開示された原稿供給装置は、片面処理を行う場合、給紙スタッカに上から順番に原稿を積載し(一番上の原稿が1頁、2枚目が2頁、3枚目が3頁…)、そして上から順に原稿を繰り出してU字状の供給パスを介して原稿読取り部に供給するように構成されている。原稿読取り部で情報が読み取られた原稿は、そのまま連続した経路で順次排紙スタッカに排紙されるので、下から順番に1頁、2頁、3頁…となり、排紙された原稿を整え直す必要はない。
【0004】
また、この原稿供給装置には、排紙経路の途中にスイッチバックパスが設けられており、両面処理を行う場合、片面処理した原稿を再び前記供給パスに案内するようになっている。ただし、両面処理が終了した原稿を、そのまま上記排紙スタッカに排紙すると、排紙された原稿を整え直す必要がある。ここで、1枚目の原稿をG1、2枚目の原稿をG2、3枚目の原稿をG3…と定義し、このように定義される原稿に付与されている頁数を、そのままハイフンを付して具体的に説明する。すなわち、G1−1は1枚目の原稿の第1頁(表面)、G1−2は1枚目の原稿の第2頁(裏面)、G2−3は2枚目の原稿の第3頁(表面)、G2−4は2枚目の原稿の第4頁(裏面)、…である。
【0005】
上記したように、両面処理が終了した原稿を、そのまま排紙スタッカに排紙すると、排紙スタッカ上の原稿の頁は、下から順番に、G1−2,G1−1,G2−4,G2−3…となってしまい、両面処理された原稿をG1−1,G1−2,G2−3,G2−4…となるように整え直さなければならない。このため、この公報に開示されている処理方法(原稿供給方法)では、(G1−1の読取り)→(G1−1の反転)→(G1−2の読取り)→(G1−2の反転)→(G1−1のスキップ)→(原稿G1の排出)を行い、引き続き、2枚目、3枚目…の各原稿についても同様な処理工程を施している(なお、上記「スキップ」とは、原稿読取り動作を行わないことである)。
【0006】
このような処理工程によれば、両面処理モードでは、両面処理された原稿を最終的に反転させることから、排紙スタッカには、頁が下から順番に、G1−1,G1−2,G2−3,G2−4…となるように原稿が積層され、この結果、処理終了後に原稿を整え直す必要がない。
【0007】
また、特開平7−109060号(公知技術2)には、上記した両面処理方法とは異なる処理方法を有する原稿供給装置が開示されている。この原稿供給装置は、上記公知技術1と同様、給紙スタッカ上に積載された原稿を上から順に繰り出すが、最初の原稿の処理が終わる前に、次の原稿を繰り出すように構成されている。すなわち、上記した定義をそのまま利用して説明すると、原稿G1の表の読取り(G1−1の読取り)→原稿G1の反転(G1−1の反転)と共に原稿G2を供給して表の読取り(G2−3の読取り)→原稿G1の裏の読取り(G1−2の読取り)と共に原稿G2の反転(G2−3の反転)→原稿G3を供給して表の読取り(G3−5の読取り)→原稿G2の裏の読取り(G2−4の読取り)と共に原稿G3の反転(G3−5の反転)→原稿G4を供給して表の読取り(G4−7の読取り)…というように、表が読み取られた前原稿を反転させるときに、次の原稿を供給して読み取るように制御している。このような原稿供給方法によれば、両面処理モードにおいて処理スピードの向上が図れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した公知技術1によれば、両面処理モードにおいて排紙スタッカ上に排紙された原稿を整え直す必要はなく、さらには経路パスがシンプルなためコンパクトな構造となるものの、裏面側の情報の読取り動作が終了した後に、その原稿を再度反転させてスキップして排出し、その後、次の原稿を供給するため、両面処理モードの処理速度が遅くなる。
【0009】
また、上述した公知技術2によれば、両面処理モードの処理速度は向上するものの、排紙スタッカ上に排紙された原稿は、下から順に、G1−2,G1−1,G2−4,G2−3…となってしまうので、原稿を整え直さなければならない。さらに、原稿の読取り順は、(G1−1)→(G2−3)→(G1−2)→(G3−5)→(G2−4)→(G4−7)…というように、1つの原稿の表と裏を連続して読み取るのではなく、1つの原稿の表と裏の情報を読取る間に、別の原稿を割り込ませてその内容を読み取る方式であるため、転写処理を行うにあたって、順に読み取った情報に対して頁の再順序付け処理を行わなければならず、この結果、大きな容量のメモリが必要となり制御も複雑化してしまう。
【0010】
この発明は、上記の問題に着目してなされたものであり、両面処理モードに際して、処理速度が速いと共に処理後の用紙を整え直す必要のない用紙供給装置、及びそのような処理が可能な用紙処理方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上記目的に加えて、両面処理モードに際して、大きな容量のメモリを要することなく制御が簡単な用紙供給装置、及びそのような用紙処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の用紙供給装置は、給紙スタッカと、給紙スタッカ上に積載された用紙を処理部に案内する給紙パスと、この処理部を通過した用紙の搬送方向前後を反転して前記給紙パスに案内するスイッチバックパスと、前記処理部を通過した用紙を排紙する排紙スタッカとを備え、用紙の表裏面が前記処理部を通過するように構成し、前記処理部に先行原稿を第1供給した後、前記スイッチバックパスによって前記先行原稿を反転させて前記処理部に第2供給し、この第2供給された先行原稿を前記スイッチバックパスによって再び反転させて前記処理部に第3供給した後に前記排紙スタッカに排紙し、かつ前記第2供給と第3供給との間に、後続用紙を前記処理部に第1供給する。
【0012】
また、上記課題を解決するために本発明の用紙処理方法は、処理部に対して先行する用紙を供給する第1供給工程と、第1供給を完了した用紙を前記スイッチバックパスで反転させて前記処理部に供給する第2供給工程と、この第2供工程後に、次の用紙を前記用紙処理部に供給する次用紙の第1供給工程と、この第2供給工程を完了した先行用紙を前記スイッチバックパスによって再び反転させて前記処理部に給送する第3供給工程とを順次実行する方法であって、前記先行用紙の第2供給工程と、第3工程の間に後続する用紙の第1供給工程を実行する。
【0013】
上記した構成のように、処理する用紙をスイッチバックして処理部に3回供給し、その後、排紙することで排紙された用紙を整え直す必要がなくなる。また、先行用紙の第2供給と第3供給との間に後続用紙を供給することで、処理速度の向上が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態では、用紙供給装置として、画像形成装置である電子写真複写機に装着され、原稿の読取り位置(用紙処理部)に原稿を自動的に供給するADF(オート・ドキュメント・フィーダ)を例示して説明する。
【0015】
図1および図2は、電子写真複写機100に装着されるADF1の内部構成、およびセンサ、モータ等、用紙の搬送を制御する制御素子の配置例を示した図である。電子写真複写機100の機体の上部には、原稿を1枚づつ処理できるように原稿台ガラス(第1プラテン)102aが配置されており、このプラテン102aに隣接して、ADF1によって連続的に搬送される原稿が通過するカバーガラス(第2プラテン)102bが配置されている。
【0016】
前記プラテン102a,102bの下方には、原稿の読取りを行う走査手段が配設されている。本実施の形態の走査手段は、原稿に対して光を照射する光源(図示せず)と原稿からの反射光を反射する第1ミラー105とを具備した走行体110と、第1ミラー105からの光を反射する第2及び第3ミラー112,113と、これらのミラーからの光を集光する光学系115と、この光学系によって集光した光を検出するCCD120とを備えている。そして、CCD120に入射した光情報は、その後、公知の方法に従って、光電変換、アナログ/デジタル変換等され、図示しない画像形成部において走査した原稿内容と同一の情報が搬送用紙に転写される。
【0017】
なお、実際の走査処理では、走行体110は、1枚処理の場合には点線で示すように第1プラテン102aの範囲内を移動すると共に、ADF1による連続処理の場合には、実線で示すように第2プラテン102bの下方に固定される。また、上記した走査手段は、本実施の形態では、図に示すように、電子写真複写機100側に組み込まれているが、ADF1にユニットとして予め組み込んでおいても良い。
【0018】
前記ADF1は、実際に原稿の読取が行われる位置(用紙処理部)Xに対して連続的に原稿を搬送するように構成されている。また、ADF1は、原稿を1枚づつ処理できるように、前記プラテン102aの表面に原稿を密着状態に置く圧板を備えており、この圧板は、ADF1のハウジング1aの底面を構成する硬質樹脂製の支持板1bと、その下面に積層され弾性変形可能な厚みのある多孔質層1cと、この多孔質層1cを覆う柔軟な表面レイヤー1dとで構成されている。
【0019】
前記ハウジング1aには、複数枚の原稿Gを積載する給紙スタッカ2と、給紙スタッカ2から繰り出され、用紙処理部Xでその内容の読取が終了した原稿を排紙する排紙スタッカ4が上下方向に並設されている。なお、本実施の形態では、給紙スタッカ上の原稿は、処理面を上側として下に向けて順に原稿G1,G2,G3…と積載され、上側から順に繰り出される構成となっている。
【0020】
前記ハウジング1a内には、給紙スタッカ2から繰り出された原稿を案内する各案内路が配設されている。図において、符号aは、給紙スタッカから繰り出された原稿Gを装置内に導入する導入パス、符号bは、U字状に湾曲して、導入パスaから搬送された原稿を、情報が記載された面(処理面)を反転させて用紙処理部Xに供給する給紙パス(以下供給パスと云う)、符号cは、両面処理モードの場合に、片面処理された原稿をスイッチバックして前記供給パスbに再供給するスイッチバックパス、そして、符号dは、用紙処理部Xで処理が終了した原稿を前記排紙スタッカ4に案内する排紙パスを示している。
【0021】
前記導入パスaの入口には、前記給紙スタッカ2上に積載された原稿を繰り出すキックローラ11と、キックローラ11によって繰り出された原稿の1枚分離を果たすよう供給ローラ12及び分離部材13で構成される繰出し機構が配設されており、この繰出し機構の働きにより、積載原稿は上から順に1枚づつ分離されて導入パスaに繰出される。また、導入パスaには、1枚に分離された原稿を前記供給パスbに案内するよう駆動ローラ14a及び従動ローラ14bからなる第1搬送ローラ対14が配設されている。なお、前記供給ローラ12及び駆動ローラ14aは、正逆転可能な駆動モータMO1により、一方向の回転運動のみを伝えるワンウェイ・クラッチOWを介して一方向のみに回転駆動される。
【0022】
前記供給パスbは、図に示すようにU字状に湾曲形成されており、その経路には、原稿を用紙処理部Xに供給すべく第2搬送ローラ対15および第3搬送ローラ対16が隣接して配設されている。また、用紙処理部Xの下流側には、処理が終了した原稿を後述するスイッチバックパスc又は排紙パスdに搬送する第4搬送ローラ対17が配設されている。これらの各ローラ対15,16,17は、夫々駆動ローラ15a,16a,17aと、従動ローラ15b,16b,17bで構成され、各駆動ローラ15a,16a,17aは、駆動モータMO2によって回転駆動される。
【0023】
前記第4搬送ローラ対17の下流側には、順に、搬送される原稿をスイッチバックパスc又は排出パスdに振り分ける切換部材20と、原稿をスイッチバックパスcに案内すると共に、スイッチバックされた原稿を供給パスbに案内する案内部材21が回動可能に支持されている。なお、これらの切換部材20および案内部材21は、図示しない弾性体によって実線位置に付勢された状態にあり、夫々電磁ソレノイドSOL1、SOL2が励磁されることによって適宜回動駆動される。
【0024】
前記スイッチバックパスcには、正逆転可能な駆動モータMO3によって駆動される可逆転ローラ25aおよび圧接バネ26によって可逆転ローラ25aの外周に押圧される従動ローラ25bからなるスイッチバックローラ対25が配設されている。また、従動ローラ25bには、電磁ソレノイドSOL3が係合しており、その励磁によって従動ローラ25bを可逆転ローラ25aから離間させることが可能となっている。すなわち、電磁ソレノイドSOL3の励磁、可逆転ローラの正転/逆転駆動によって、スイッチバックパスcに案内される原稿の搬送が制御される。
【0025】
前記排紙パスdには、駆動ローラ27a及び従動ローラ27bからなる排紙ローラ対27が配設されており、駆動ローラ27aは、前記駆動モータMO3及び一方向の回転駆動のみを伝えるワンウエイ・クラッチOWを介して、用紙排出方向のみに回転駆動される。
【0026】
また、上記給紙スタッカ2には、用紙の有無を検知するセンサS1が設けられており、上記導入パスa、供給パスb、スイッチバックパスc及び排紙パスdには、夫々用紙の通過を検知するセンサS2〜S6が設けられている。これらの各センサS1〜S6は、図3に示すように、装置全体の駆動を制御するCPUに接続されており、各センサからの検知信号に基づいて、上述した各モータMO1〜MO3及び各ソレノイドSOL1〜SOL3の駆動がなされる。
【0027】
上述した構成のADF1は、以下に詳述するように、原稿の片面読取りと両面読取りの両方の処理モード(片面処理モード及び両面処理モード)に対応して、給紙スタッカ2上の原稿を給送できるように構成されているが、ADFは、両面処理のみを行うように構成されていても良い。また、片面処理及び両面処理が行えるように構成した場合、各処理モードの設定は、ADF本体や走査手段で行ったり、あるいは外部信号(例えばパソコンからの入力信号)によって行うようにすることが可能である。
【0028】
次に、片面処理および両面処理が可能な上述した構成のADF1において、実際に片面処理および両面処理を行う際の各ソレノイドの励磁や駆動ローラの駆動並びに原稿の搬送状態について説明する。
[片面処理モード]
給紙スタッカ2上に積載された原稿Gは、モータMO1の駆動により、キックローラ11および供給ローラ12が回転駆動され、導入パスaに1枚づつ原稿が繰出される(このとき、第1搬送ローラ対14はワンウェイ・クラッチの作用によって回転しない)。そして、センサS2が繰出された原稿Gの先端を検知すると、一定時間経過後、モータは逆転駆動される。この一定時間が経過する迄は、給送方向にモータMO1は駆動を継続しているので、原稿先端は、第1搬送ローラ対14のニップ部に当接状態となってたわみが形成されてスキュー修正が行われる。一定時間経過後、モータMO1は逆転駆動するが、ワンウェイクラッチの作用によってキックローラ11及び供給ローラ12には駆動が伝達されず、原稿は、第1搬送ローラ対14の駆動により供給パスbに向けて搬送される。なお、第1搬送ローラ対14の駆動は、駆動を開始してからタイマのセットによる一定時間経過後に停止される。
【0029】
また、センサS2が原稿の先端を検知してからタイマのセットによる一定時間の経過後、モータMO2及びモータMO3が駆動され、これにより、第2搬送ローラ対15、第3搬送ローラ対16、第4搬送ローラ対17、排紙ローラ対27およびスイッチバックローラ対25が回転駆動される。このとき、原稿はU字状の供給パスbによって反転され、処理面が用紙処理部Xに対抗して通過する。なお、センサS4が原稿の先端を検知すると、モータMO2(第2搬送ローラ対15、第3搬送ローラ対16および第4搬送ローラ対17)の駆動は一時的に停止され、これらの再度の駆動により、原稿の処理面は、前述した走査手段によって副走査され、読取られる。
【0030】
片面処理モードの場合、前記切換部材20は、電磁ソレノイドSOL1が励磁されることで、初期位置から点線で示す位置に回動された状態にあり、片面処理が終了した原稿は、排紙パスdに案内され、駆動状態にある排紙ローラ対27を介して排紙スタッカ4上に排紙される。なお、次原稿の繰出し、すなわち、モータMO1の再駆動は、例えば、センサS6が、処理が終了した先の原稿の先端を検知することで行われる。
【0031】
そして、全ての原稿が繰出されて、センサS1によって給紙スタッカ2上に原稿が無くなったことが検知され、かつ処理が終了した最後の原稿の後端がセンサS6によって検知されると、上記した各ローラ対の駆動は停止され、かつソレノイドSOL1の励磁状態は解除される。この場合、処理が終了して排紙スタッカ上に排紙された原稿は、処理面が下側に向いていることから、整え直す必要はない。
[両面処理モード]
ここでは、図1及び図2に加え、原稿の搬送状態を示している図4〜図10を併せて参照しながら説明する。なお、連続して搬送される原稿は3枚(G1〜G3)とし、各原稿については、上述した従来技術の欄で定義したものをそのまま援用する。
(1)両面処理モードの場合、切換部材20は、実線で示す初期位置にあり、案内部材21は、電磁ソレノイドSOL2が励磁されて、初期位置から回動されて点線に示す位置に回動されている(図2参照)。この状態で、最初(先)の原稿G1は、前記した片面処理モードと同様、スキューが除去された後、図4(a)〜(c)に示すように、その第1頁目(G1−1)が用紙処理部Xに供給され(第1供給)、走査手段によって読取が行われる。
(2)原稿G1は、上記した状態にある切換部材20及び案内部材21を介してスイッチバックパスcに案内される(図5(a)参照)。このとき、可逆転ローラ25aは、時計回りに回転駆動(正転駆動)されており、原稿G1は、先端側がスイッチバックパスcから外部に排出されるが、センサS5が原稿G1の後端を検知すると、モータMO3は逆転駆動され、これによって可逆転ローラ25aが逆転駆動して、原稿G1は供給パスbに向けてスイッチバックされる。なお、センサ5の上記検知に基づき、ソレノイドSOL2の励磁は解消され、案内部材21は実線位置に回動される(図5(b)参照)。
(3)そして、センサS3がスイッチバックされた原稿G1の先端を検出すると、次の原稿G2の供給動作が始まる(図5(c)参照)。そして、センサS4がスイッチバックされた原稿G1の先端を検知すると、第2搬送ローラ対15、第3搬送ローラ対16、第4搬送ローラ対17の駆動が一時的に停止され、これらが再度駆動されることで、用紙処理部Xに供給(第2供給)された原稿G1は、その2頁目(G1−2)が走査手段によって読取られる(図5(c)及び図6(a)参照)。なお、センサS4がスイッチバックされた原稿G1の先端を検知すると、ソレノイドSOL2が励磁されて案内部材21は点線位置に回動されると共に、モータMO3は正転駆動されて、可逆転ローラ25aは再び正転駆動される。
(4)2頁目が読み取られた原稿G1は、再びスイッチバックパスcに案内されると共に、次の原稿G2は、用紙処理部Xに供給され(次の原稿の第1供給)、その第3頁(G2−3)の読取が行われる(図6(b)参照)。この読取動作と共に原稿G1は、先端側がスイッチバックパスcから外部に排出されるが、センサS5が原稿G1の後端を検知すると、モータMO3が逆転されて可逆転ローラ25aは逆転駆動されると共に、ソレノイドSOL2の励磁が解消されて案内部材21は実線位置に回動され、これにより、原稿G1は供給パスにbに向けて再びスイッチバックされる。
(5)なお、この工程において、図6(c)に示すように、スイッチバックされる先の原稿G1と次の原稿G2を、スイッチバックパスcにて部分的にオーバーラップするように制御することが好ましい。すなわち、再スイッチバックされた原稿G1の先端がセンサS3によって検知されて第2搬送ローラ対15に挟持された状態となったとき、ソレノイドSOL3を励磁し、従動ローラ25bを可逆転ローラ25aから離間させると共に、次の原稿G2の先端側をスイッチバックパスcに案内する。この場合、ソレノイドSOL2の励磁を調整して、案内部材21を半回動の状態にすることや、案内部材17をソレノイドSOL2との間に図示しないスプリングを介在することで搬送ローラ対17の送り動作によって、原稿G2の先端側は案内部材21を通過することが可能である(図6(c)参照)。そして、前記センサS3が再スイッチバックされた原稿G1の先端を検知してから所定時間経過後、すなわち、再スイッチバックされている原稿G1の後端が従動ローラ25bから外れたときに、ソレノイドSOL3の励磁を解消して従動ローラ25bを可逆転ローラ25aに当接させると共に、モータMO3を正転駆動して原稿G2をスイッチバックパスcに案内する。
(6)そして、センサS5が、原稿G2の後端を検知したとき、モータMO3が逆転されて可逆転ローラ25aは逆転駆動されると共に、ソレノイドSOL2の励磁が解消されて案内部材21は実線位置に回動され、これにより、原稿G2は供給パスにbに向けてスイッチバックされる(図7(a)参照)。なお、センサS5がスイッチバックされた原稿G2の後端を検知したとき、モータMO3は正転駆動される。また、このとき、再スイッチバックされた先の原稿G1は、供給パスbに位置しており、センサS4がその先端を検知したときに、ソレノイドS1は励磁されて、切換部材20は点線で示す位置に回動される。原稿G1は、第1頁(G1−1)が、用紙処理部Xに供給されるが(第3供給)、その際、走査手段による読取動作は行われない(スキップ)。そして、原稿G1は、そのまま排紙パスdに案内され、正転駆動されている排紙ローラ対27を介して、下側が第1頁(G1−1)となった状態で排紙スタッカ4上に排紙される(図7(a)及び(b)参照)。なお、センサS6が、原稿G1の後端を検知した際、ソレノイドSOL1の励磁は解消されて、実線で示す状態に戻る。
(7)先の原稿G1が排紙状態にあるとき、原稿G2はスイッチバックされて供給パスb内に位置している。原稿G2が供給パスbに向かう際に、先端がセンサS3によって検知されると、次の原稿G3の供給動作が始まる(図7(b)参照)。そして、センサS4がスイッチバックされた原稿G2の先端を検知すると、第2搬送ローラ対15、第3搬送ローラ対16、第4搬送ローラ対17の駆動が一時的に停止され、これらが再度駆動されることで、用紙処理部Xに供給(第2供給)された原稿G2は、その4頁目(G2−4)が走査手段によって読取られる(図7(c)参照)。また、センサS4がスイッチバックされた原稿G2の先端を検知すると、ソレノイドSOL2が励磁されて案内部材21は点線位置に回動される。
(8)4頁目が読み取られた原稿G2は、再びスイッチバックパスcに案内されると共に、次の原稿G3は、用紙処理部Xに供給され(原稿G2に対する次の原稿の第1供給)、その第5頁(G3−5)の読取が行われる(図8(a)参照)。この読取動作と共に原稿G2は、先端側がスイッチバックパスcから外部に排出されるが、センサS5が原稿G2の後端を検知すると、モータMO3が逆転されて可逆転ローラ25aは逆転駆動されると共に、ソレノイドSOL2の励磁が解消されて案内部材21は実線位置に回動され、これにより、原稿G2は供給パスにbに向けて再びスイッチバックされる。
(9)なお、この工程においても、図8(b)に示すように、スイッチバックされる先の原稿G2と次の原稿G3は、上述した工程(5)と同様、スイッチバックパスcにて部分的にオーバーラップされる。そして、センサS3が再スイッチバックされた原稿G2の先端を検知してから所定時間経過後、すなわち、再スイッチバックされている原稿G2の後端が従動ローラ25bから外れたときに、ソレノイドSOL3の励磁を解消して従動ローラ25bを可逆転ローラ25aに当接させると共に、モータMO3を正転駆動して原稿G3をスイッチバックパスcに案内する。
(10)そして、センサS5が原稿G3の後端を検知したとき、モータMO3は逆転されて可逆転ローラ25aが逆転駆動されると共に、ソレノイドSOL2の励磁は解消されて案内部材21が実線位置に回動され、これにより、原稿G3は供給パスにbに向けてスイッチバックされる(図8(c)参照)。なお、センサS5がスイッチバックされた原稿G3の後端を検知したとき、モータMO3は正転駆動される。また、このとき、再スイッチバックされた先の原稿G2は、供給パスbに位置しており、センサS4がその先端を検知したときに、ソレノイドS1は励磁されて、切換部材20は点線で示す位置に回動される。原稿G2は、第3頁(G2−3)が、用紙処理部Xに供給されるが(第3供給)、その際、走査手段による読取動作は行われない(スキップ)。そして、原稿G2は、そのまま排紙パスdに案内され、正転駆動されている排紙ローラ対27を介して、下側が第3頁(G2−3)となった状態で排紙スタッカ4上に排紙される(図9(a)参照)。なお、センサS6が、原稿G2の後端を検知した際、ソレノイドSOL1の励磁は解消されて、実線で示す状態に戻る。
(11)先の原稿G2が排紙状態にあるとき、原稿G3はスイッチバックされて供給パスb内に位置している。このとき、センサS4がスイッチバックされた原稿G3の先端を検知すると、第2搬送ローラ対15、第3搬送ローラ対16、第4搬送ローラ対17の駆動が一時的に停止され、これらが再度駆動されることで、用紙処理部Xに供給(第2供給)された原稿G3は、その6頁目(G3−6)が走査手段によって読取られる(図9(b)参照)。また、センサS4がスイッチバックされた原稿G3の先端を検知すると、ソレノイドSOL2が励磁されて案内部材21は点線位置に回動される。
(12)2頁目が読み取られた原稿G3は、再びスイッチバックパスcに案内され、その先端側がスイッチバックパスcから外部に排出されるが、センサS5が原稿G3の後端を検知すると、モータMO3が逆転されて可逆転ローラ25aは逆転駆動されると共に、ソレノイドSOL2の励磁が解消されて案内部材21は実線位置に回動され、これにより、原稿G3は供給パスにbに向けて再びスイッチバックされる(図9(c)参照)。
【0032】
そして、センサS4が再スイッチバックされた原稿G3の先端を検知したときにソレノイドS1が励磁されて、切換部材20は点線で示す位置に回動される。原稿G3は、第5頁(G3−5)が、用紙処理部Xに供給されるが(第3供給;図10(a)参照)、その際、走査手段による読取動作は行われない(スキップ)。そして、原稿G3は、そのまま排紙パスdに案内され、正転駆動されている排紙ローラ対27を介して、下側が第5頁(G3−5)となった状態で排紙スタッカ4上に排紙される(図10(b)参照)。
【0033】
図10(b)に示すように、処理が終了して排紙スタッカ4上に排紙された原稿は、全てその処理面が下側に向いていることから、整え直す必要はない。
【0034】
次に、上述した両面処理モードの動作を、より分かりやすく説明するために、図11(a)に示すタイムチャートを参照して具体的に説明する。
【0035】
1枚目の原稿G1が用紙処理部である読取り位置を通過する際(第1供給)、読取り動作を行い(G1−1の読取り)、その原稿が反転(スイッチバック)されて、再び読取り位置を通過する際(第2供給)、読取り動作を行う(G1−2の読取り)。そして、原稿G1が再反転されている間に、次の原稿G2の繰り出しを行い、読取り位置を通過する際(次原稿の第1供給)、読取り動作を行う(G2−3の読取り)。
【0036】
その後、両面読取りがなされ再反転された原稿G1は、読取り位置を通過するが(第3供給)、読取り動作を行わず(スキップ)、そのまま排出する。また、原稿G1がスキップされ排出されている間、反転された原稿G2が読取り位置を通過する際(次原稿の第2供給)、その読取り動作を行う(G2−4の読取り)。そして、原稿G2が再反転されている間に、その次の原稿G3の繰り出しを行い、読取り位置を通過する際(原稿G2に対する次原稿の第1供給)、読取り動作を行う(G3−5の読取り)…。というように、同様な動作を繰り返すことで、両面に情報が記載されている原稿の連続的な処理がなされる。
【0037】
以上の処理工程から明らかなように、先の原稿が排出される前に次の原稿を供給するため、具体的には、先の原稿G1の処理において、読取り位置への第2供給と第3供給との間に次の原稿を供給するため、連続的に両面処理を行う際の処理速度の向上が図れる。そして、排紙スタッカ上に排出される原稿は、下から順にG1−1,G1−2,G2−3,G2−4…となるため、すべての原稿を処理した後に、処理済みの積載原稿を整え直す必要はない。また、上記した処理工程では、走査手段による読取りは、順に1頁、2頁、3頁、4頁…のように頁順に従って行われることから、順に読み取った情報をそのまま処理することができ、転写処理を行うに際してのメモリ容量は小さくて済む。さらに、上述した実施の形態では、図6(c)および図8(b)に示したように、スイッチバックパスcにおいて、先の原稿と次の原稿を、部分的にオーバーラップさせているため、より処理速度の向上が図れる。
【0038】
本発明は、上述した実施の形態の処理方法以外にも、図11(b)に示すようなタイムチャートにしたがった両面処理モードとすることも可能である。この処理モードは、先の原稿の読取り位置への第2供給と第3供給との間に、次の原稿を読取り位置へ供給する、という点では上記した処理モードと同じであるが、スキップのタイミングを異ならせている。
【0039】
すなわち、1枚目の原稿G1が読取り位置を通過する際(第1供給)、スキップし、その原稿が反転されて、再び読取り位置を通過する際(第2供給)に読取り動作を行う(G1−1の読取り)。そして、原稿G1が再反転されている間に次の原稿G2を繰り出し、読取り位置を通過する際(次原稿の第1供給)、スキップする。その後、再反転された原稿G1が読取り位置を通過する際(第3供給)、読取り動作を行い(G1−2の読取り)、そのまま排出する。
【0040】
また、原稿G1が2頁目を読み取られ排出されている間、反転された原稿G2が読取り位置を通過する際(次原稿の第2供給)、読取り動作を行う(G2−3の読取り)。そして、原稿G2が再反転されている間に、その次の原稿G3の繰り出しを行い、読取り位置を通過する際(原稿G2に対する次原稿の第1供給)、スキップする…。というように、同様な動作を繰り返すことで、連続的な処理がなされる。
【0041】
以上のような処理工程であっても、図11のタイムチャートから明らかなように、その処理速度は、上述した処理工程と同じである。
【0042】
次に、図12を参照してADFの別の構成例を説明する。なお、この図では、図1及び図2に示したADFと同様な機能を有する部分については同一の参照符号を付してある。
【0043】
この実施の形態のADF1は、供給パスbを1つの大きい駆動フィードローラ50の外周面によって形成すると共に、そのフィードローラ50に、図2に示す従動ローラ15b,16b,17bに対応するように、従動ローラ55,56,57を当接させた構成となっている。また、この実施の形態では、図1に示したような排紙パスdを設けることなく、処理が終了した原稿は、スイッチバックパスcを介して排紙されるように構成されており、その入り口部分に、原稿をスイッチバックパスcに案内すると共に、スイッチバックされる原稿を再び供給パスbに案内する切換部材60を配設している。
【0044】
このような構成のADFにおいても、図11(a)および(b)に示したタイムチャートに従って原稿の両面処理を行うことが可能である。また、この構成では、排紙パスをなくし、かつ供給パスbを大きい駆動フィードローラ50の外周面で形成することから、ADFの内部の原稿搬送経路が簡略化され、装置全体を小型、計量化することができる。
【0045】
以上、本発明の用紙供給装置および用紙の処理方法に関し、図1や図12に示すような複写機に装着されるADFを例にして説明したが、上述したような用紙の供給装置や用紙の処理方法は、用紙に印字を施すプリンタ等に装着される構成であっても良い。また、各センサの配設位置、各ソレノイドや駆動モータの駆動のタイミングは、一例を示しただけであり、適宜変更することが可能である。
【0046】
本発明の構成によれば、例えば、複写機のように原稿を読取る位置に連続的に原稿を供給する原稿供給装置において両面処理モードとした際に、その処理速度が速くなると共に、処理が終了した後の原稿を整え直す必要がなくなる。また、両面処理モードとした際、同一の原稿の表面と裏面を連続的に読取り処理する構成としたため、大きな容量のメモリを要することなく、制御を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する原稿供給装置の一構成例を示す要部断面図。
【図2】図1に示す原稿供給装置の拡大断面図。
【図3】図1に示す原稿供給装置の原稿の搬送を制御するシステムのブロック図。
【図4】(a)〜(c)を含み、図1に示した原稿供給装置において、両面処理モードを行う際の原稿の搬送状態を連続的に示す図。
【図5】(a)〜(c)を含み、図4に示した原稿の搬送状態の続きを示す図。
【図6】(a)〜(c)を含み、図5に示した原稿の搬送状態の続きを示す図。
【図7】(a)〜(c)を含み、図6に示した原稿の搬送状態の続きを示す図。
【図8】(a)〜(c)を含み、図7に示した原稿の搬送状態の続きを示す図。
【図9】(a)〜(c)を含み、図8に示した原稿の搬送状態の続きを示す図。
【図10】(a)及び(b)を含み、図9に示した原稿の搬送状態の続きを示す図。
【図11】(a)及び(b)を含み、それぞれ異なる原稿の処理工程を示したタイムチャート。
【図12】本発明に関連する原稿搬送装置の別の構成例を示す要部断面図。
【符号の説明】
1 原稿搬送装置
2 給紙スタッカ
4 排紙スタッカ
20 切換部材
21 案内部材
100 電子写真複写機
110 走行体
120 CCD
X 原稿読取り位置(用紙処理部)
a 導入パス
b 供給パス
c スイッチバックパス
d 排紙パス
G 原稿
Claims (11)
- 給紙スタッカと、
給紙スタッカ上に積載された用紙を処理部に案内する給紙パスと、
前記処理部を通過した用紙の搬送方向前後を反転して前記給紙パスに案内するスイッチバックパスと、
前記処理部を通過した用紙を排紙する排紙スタッカとを備え、
前記給紙スタッカから用紙を前記処理部に給送する第1供給と、この用紙を前記スイッチバックパスを経由して再び前記処理部に給送する第2供給とで用紙の表裏面を前記処理部に供給し、
この第2供給後の用紙を前記スイッチバックパスを経由して再度前記処理部に給送する第3供給を経て前記排紙スタッカに収納する用紙供給装置であって、
先行する用紙の前記第2供給の後、前記第3供給の為に先行用紙が前記スイッチバックパスで反転する間に後続する用紙の前記第1供給を実行して後続用紙を前記処理部に給送することを特徴とする用紙供給装置。 - 前記排紙スタッカへ用紙を案内する排紙パスを備え、前記スイッチバックパスを前記排紙パスよりも下流側に配設したことを特徴とする請求項1に記載の用紙供給装置。
- 前記排紙スタッカへの排紙は、前記スイッチバックパスを介して行われることを特徴とする請求項1に記載の用紙供給装置。
- 前記第2供給された先行用紙のスイッチバック動作時において、前記先行用紙と後続用紙をスイッチバックパスで部分的にオーバーラップさせることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の用紙供給装置。
- 前記用紙供給装置は、前記処理部に供給される用紙の画像読取りを行う走査手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の用紙供給装置。
- 前記走査手段は、前記用紙の第1供給と第2供給の際には、前記処理部で画像読取りを実行し、この用紙が前記処理部に第3供給される際には読取動作を実行しないことを特徴とする請求項5に記載の用紙供給装置。
- 前記走査手段は、前記先行用紙の第1供給時に読取動作を実行せず、前記第2供給及び第3供給時に前記処理部においてその用紙の読取動作を実行すると共に、前記後続用紙の前記処理部への第1供給時にその用紙の読取動作を実行しないことを特徴とする請求項5に記載の用紙供給装置。
- 給紙スタッカと、
給紙スタッカ上の用紙を処理部に案内する給紙パスと、
前記処理部を通過した用紙の搬送方向を反転して前記給紙パスに案内するスイッチバックパスと、
前記処理部を通過した用紙を排紙する排紙スタッカとを備えた用紙処理方法において、
前記給紙スタッカから前記処理部に先行する用紙を給送する第1の供給工程と、
この第 1 供給工程を完了した用紙を前記スイッチバックパスで反転させて前記処理部に給送する第2供給工程と、
この第2供給工程を完了した先行用紙を前記スイッチバックパスによって再び反転させて前記処理部に給送する第3供給工程とを順次実行する方法であって、前記先行用紙の第2供給工程と、第3工程の間に後続する用紙の第1供給工程を実行することを特徴とする用紙処理方法。 - 前記処理部における用紙処理は、前記先行用紙の第1供給と第2供給時に実行すると共に、前記後続用紙に対する第1供給時に実行し、前記先行用紙の第3供給時には実行しないことを特徴とする請求項8に記載の用紙処理方法。
- 前記処理部における用紙処理は、前記先行用紙の第1供給に実行せず、前記先行用紙の第2供給及び第3供給時に実行し、前記後続用紙の第1供給時に実行しないことを特徴とする請求項8に記載の用紙処理方法。
- 給紙スタッカと、
給紙スタッカ上に積載された用紙を処理部に案内する給紙パスと、
前記処理部で処理がなされた用紙を搬送方向前後を逆転して前記給紙パスに案内するスイッチバックパスと、
前記処理部で処理が終了した用紙を排紙する排紙スタッカと、
前記用紙の表裏両面を処理する両面処理モードと、前記用紙の片面のみを処理する片面処理モードとを有し、
前記給紙スタッカから用紙を前記処理部に給送する第1供給と、この用紙を前記スイッチバックパスを経由して再び前記処理部に給送する第2供給とで用紙の表裏面を前記処理部に供給し、
この第2供給後の用紙を前記スイッチバックパスを経由して再度前記処理部に給送する第3供給を経て前記排紙スタッカに収納する用紙供給装置であって、
前記片面モードでは、前記給紙スタッカから順次用紙を前記処理部に給送して前記第1供給を実行した後、用紙を前記排紙スタッカに排出し、
前記両面処理モードでは、先行する用紙の前記第2供給の後、前記第3供給の為に先行用紙が前記スイッチバックパスで反転する間に後続する用紙の前記第1供給を実行して後続用紙を前記処理部に給送することを特徴とする用紙供給装置。
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